JP6410019B2 - 固定具、太陽電池モジュールの施工方法 - Google Patents

固定具、太陽電池モジュールの施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに関し、特に、太陽電池モジュールを設置するための固定具、太陽電池モジュールを施工するための太陽電池モジュールの施工方法に関する。
複数の太陽電池モジュールは、屋根に設置される。このような太陽電池モジュールには、屋根から降ろすことなく、修理・点検することが求められる。例えば、太陽電池モジュールを屋根に設置するための固定具の上面には、棟寄りの係合フックと軒寄りの係合フックとが立設されている。このような構成において、太陽電池モジュールを設置する際には、棟寄りの係合フックにふたつの太陽電池モジュールが係合され、太陽電池モジュールを修理・点検する際には、棟よりの係合フックにふたつの太陽電池モジュールが係合される(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−207450号公報
固定具には、太陽電池モジュールの施工を容易にするような構成が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、太陽電池モジュールの施工を容易にする技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の固定具は、下側面に穿設された固定用穴と、下側面から突出した上側面において、軒側の太陽電池モジュールを係合するために、軒寄りに立設された軒側係合フックと、下側面から突出した上側面において、棟側の太陽電池モジュールを係合するために、軒側係合フックよりも棟寄りに立設された棟側係合フックと、上側面において、軒側係合フックが立設された部分と棟側係合フックが立設された部分との間に、軒側係合フックに係合された軒側の太陽電池モジュールの離脱を防止するためのくさびを嵌合する嵌合穴とを備える。軒側係合フックの先端部と、棟側係合フックの先端部とは、棟側に屈曲している。
本発明の別の態様は、太陽電池モジュールの施工方法である。この方法は、固定具を屋根に固定するステップと、屋根に固定した固定具に立設された棟側係合フックと太陽電池モジュールの軒側部分とを係合するステップと、棟側係合フックに係合した太陽電池モジュールの棟側部分と、別の固定具に立設された軒側係合フックとを係合することによって、別の固定具を屋根に固定すべき位置を決定するステップと、決定した位置に固定した別の固定具に立設された棟側係合フックと別の太陽電池モジュールの軒側部分とを係合するステップとを備える。決定するステップにおいて決定した別の固定具では、棟側係合フックが、軒側係合フックよりも棟寄りに立設されるとともに、軒側係合フックの先端部と、棟側係合フックの先端部とが、棟側に屈曲しており、別の固定具には、軒側係合フックに係合された太陽電池モジュールの離脱を防止するためのくさびが嵌合されており、本太陽電池モジュールの施工方法は、別の固定具に嵌合されたくさびを別のくさびによって別の固定具から離脱させるステップをさらに備える。
本発明によれば、太陽電池モジュールの施工を容易にできる。
本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に施工した場合を示す斜視図である。 図2(a)−(c)は、太陽電池モジュールの構成を示す図である。 図3(a)−(e)は、図1のように施工された太陽電池モジュールの構成を示す断面図である。 図4(a)−(d)は、図3(a)−(c)の固定具の構成を示す図である。 図5(a)−(c)は、図3(c)、(d)のくさびの構成を示す図である。 図1の太陽電池モジュールを棟側から見た斜視図である。 図7(a)−(d)は、図1の太陽電池モジュールにずれ防止具を取り付けた構成を示す図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第1段階を示す斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第2段階を示す軒側からの斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第2段階を示す棟側からの斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第3段階を示す軒側からの斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第3段階を示す棟側からの斜視図である。 図13(a)−(b)は、図1の太陽電池モジュールに雪止め金具を取り付けた構成を示す図である。 図14(a)−(c)は、図13の雪止め金具の構成を示す図である。 図15(a)−(c)は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュールの構成を示す図である。 図16(a)−(b)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュールに荷重を加えた場合の構成を示す図である。 本発明の実施形態2の比較対象となるフレームに荷重を加えた場合の構成を示す図である。 図15(a)−(c)に示されたフレーム間の接続を示す図である。 図19(a)−(b)は、図15(a)−(c)に示したフレーム、図17に示したフレームにコーナーピースを挿入した場合の構成を示す図である。 図20(a)−(d)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュールの製造手順を示す図である。 図21(a)−(d)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュールに対する比較対象となる製造手順を示す図である。 図22(a)−(c)は、図15(a)−(c)における太陽電池モジュールでの水抜きの概要を示す図である。 図23(a)−(b)は、本発明の実施形態2の変形例に係る太陽電池モジュールの構成を示す図である。 図24(a)−(c)は、本発明の実施形態3に係るくさびの構成を示す図である。
(実施形態1)
実施形態を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施形態は、化粧スレート瓦屋根への太陽電池モジュールの設置に関する。これまで、太陽電池モジュールの施工は、化粧スレート瓦屋根のピッチと無関係になされているので、太陽電池モジュールを設置した屋根全体の意匠性が低下している。また、ひとつの太陽電池モジュールを設置する際に、太陽電池フレームと架台フレームとを4カ所でねじを用いて固定する必要があるので、施工工数が多くなり、太陽電池モジュールの施工が容易ではない。さらに、隣接する太陽電池モジュール間の領域にねじを配置する場合もあるため、太陽電池モジュール間に隙間が生じるので、意匠性が低下するとともに、設置可能な太陽電池モジュールの数が減少する。
これらに対応するために、本実施形態では、化粧スレート瓦のサイズに関連したサイズを有した太陽電池モジュールが使用される。また、太陽電池モジュールを設置する際に使用する固定具には、軒側の太陽電池モジュールを係合するためのフックと、棟側の太陽電池モジュールを係合するためのフックとが別々に立設される。太陽電池モジュールとフックとは、直接係合するだけであり、ねじを用いた太陽電池モジュールの固定が不要になる。さらに、固定具は、2段で構成され、各段にそれぞれのフックが立設されるので、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間の隙間が小さくなる。
図1は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に施工した場合を示す斜視図である。図1の左下方向が軒方向を示し、右上方向が棟方向を示す。そのため、化粧スレート瓦屋根12は、図1右上から左下方向に下がるように傾斜する。化粧スレート瓦屋根12には、複数の化粧スレート瓦が敷設されている。ここで、1枚の化粧スレート瓦は、例えば、横910mm、縦182mmで構成される。図1では、一例として、第1太陽電池モジュール10a、第2太陽電池モジュール10b、第3太陽電池モジュール10c、第4太陽電池モジュール10dという4枚の太陽電池モジュール10が化粧スレート瓦屋根12上に設置されている。
第1太陽電池モジュール10a、第2太陽電池モジュール10bが、軒側の太陽電池モジュール10に相当し、第3太陽電池モジュール10c、第4太陽電池モジュール10dが、棟側の太陽電池モジュール10に相当する。太陽電池モジュール10は、例えば、横1365mm、縦542mmで構成されるので、横は化粧スレート瓦の1.5倍、縦は化粧スレート瓦の3倍のサイズに相当する。そのため、複数の太陽電池モジュール10の4つの角のうち、いずれかが化粧スレート瓦の角に合わせられれば、太陽電池モジュール10のつなぎ目と化粧スレート瓦のつなぎ目との関係に規則性が生じる。そのため、意匠性の低下が抑制される。
図2(a)−(c)は、太陽電池モジュール10の構成を示す。図2(a)は、太陽電池モジュール10の上面図である。図2(a)の下方向が軒方向を示し、上方向が棟方向を示す。太陽電池モジュール10は、横方向に長い四角形状を有しており、棟側長辺部14、軒側長辺部16、第1短辺部18、第2短辺部20によって囲まれる。ここで、棟側長辺部14が棟側になり、軒側長辺部16が軒側になるように、太陽電池モジュール10は化粧スレート瓦屋根12に設置される。前述のごとく、太陽電池モジュール10のサイズは、横1365mm、縦542mmである。
図2(b)は、図2(a)の太陽電池モジュール10のA−A’方向の断面図である。図2(b)には、図2(a)では省略されていた棟側フレーム22、軒側フレーム24が示される。棟側フレーム22は、棟側狭持部26、棟側被係合部30を含み、軒側フレーム24は、軒側狭持部28、軒側被係合部32を含む。棟側狭持部26、軒側狭持部28は、共通して太陽電池モジュール10側に開口する。棟側狭持部26は、太陽電池モジュール10の棟側長辺部14側の端部を狭持し、軒側狭持部28は、太陽電池モジュール10の軒側長辺部16側の端部を狭持する。
一方、棟側被係合部30、軒側被係合部32は、共通して軒側に向いた開口を有する。図2(c)は、太陽電池モジュール10の第1短辺部18および第2短辺部20側に取り付けられる短辺側フレーム34の断面図である。短辺側フレーム34は、図示しない太陽電池モジュール10側に開口しており、太陽電池モジュール10を狭持する。
図3(a)−(e)は、施工された太陽電池モジュール10の構成を示す断面図である。図3(a)は、図1に示された第1太陽電池モジュール10a、第3太陽電池モジュール10cの部分の断面図である。第1太陽電池モジュール10aに取り付けられた軒側フレーム24は、第1固定具40aに係合され、第1太陽電池モジュール10aに取り付けられた棟側フレーム22は、第5固定具40eに係合される。
第3太陽電池モジュール10cに取り付けられた軒側フレーム24は、第5固定具40eに係合され、第3太陽電池モジュール10cに取り付けられた棟側フレーム22は、第1最上段固定具42aに係合される。さらに、第1固定具40a、第5固定具40e、第1最上段固定具42aは、固定ねじ64によって化粧スレート瓦屋根12に固定される。さらに、第1太陽電池モジュール10aには、短辺側荷重受け72が接続される。短辺側荷重受け72については後述する。
ここでは、図4(a)−(d)を使用しながら、固定具40の構成をまず説明する。図4(a)−(d)は、図3(a)−(c)の固定具40の構成を示す。特に、図4(a)は、固定具40の斜視図である。図1と同様に、図4(a)の左下方向が軒方向を示し、右上方向が棟方向を示す。図4(b)は、軒方向からの固定具40の正面図であり、図4(c)は、固定具40の上面図であり、図4(d)は、図4(a)の右下方向からの固定具40の側面図である。
第1下側面50a、第2下側面50b、第3下側面50c、第4下側面50dは、図4(a)の左上方向から右下方向における両端部に配置される。第1下側面50aには、第1固定用穴56a、第2固定用穴56bが穿設され、第2下側面50bには、第3固定用穴56c、第4固定用穴56dが穿設される。第1固定用穴56a、第2固定用穴56b、第3固定用穴56c、第4固定用穴56dのそれぞれには、図3(a)に示した固定ねじ64が貫通されて、固定具40が化粧スレート瓦屋根12に固定される。第1下側面50aの軒側端部は、第3下側面50cの棟側端部を覆うように配置される。また、第2下側面50bの軒側端部は、第4下側面50dの棟側端部を覆うように配置される。これにより、固定用穴の設けられない第3下側面50c、第4下側面50dは、固定用穴の設けられる第1下側面50a、第2下側面50bによって、化粧スレート瓦屋根12に固定される。
下段面52は、第3下側面50c、第4下側面50dから突出して設けられる上側面である。上段面54は、第1下側面50a、第2下側面50bから突出して設けられる上側面である。下段面52、上段面54は、階段形状を有しており、下段面52が軒寄りに配置され、上段面54が棟寄りに配置される。下段面52の軒側端から棟側端までの長さは、図2(b)に示された棟側フレーム22の左右方向の長さよりも長くなるように設計される。
第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bは、下段面52の軒寄りに、互いに離間して立設される。第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bの先端は、棟側に屈曲している。第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bは、軒側の太陽電池モジュール10の棟側被係合部30と噛み合うことによって、軒側の太陽電池モジュール10を係合する。
第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bは、上段面54の軒寄りであって、かつ第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bよりも棟寄りに、互いに離間して立設される。第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bも、第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bと同様に、棟側に屈曲している。第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bは、棟側の太陽電池モジュール10の軒側被係合部32と噛み合うことによって、棟側の太陽電池モジュール10を係合する。
第1嵌合穴62aは、下段面52における上段面54側であって、かつ第1下側面50a側に穿設され、第2嵌合穴62bは、下段面52における上段面54側であって、かつ第2下側面50b側に穿設される。つまり、第1嵌合穴62a、第2嵌合穴62bは、第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bが立設された部分と、第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bが立設された部分との間に、設けられる。第1嵌合穴62a、第2嵌合穴62bは、第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bに係合された軒側の太陽電池モジュール10の離脱を防止するために、後述のくさび76を嵌合する。
図3(b)に戻る。図3(b)は、図3(a)の第1固定具40aの近傍を示す。棟から軒方向へ軒側被係合部32がスライドしながら、第1固定具40aにおける棟側係合フック60が軒側被係合部32に挿入されて、両者が係合する。その結果、第1太陽電池モジュール10aが第1固定具40aに取り付けられる。一方、第1固定具40aにおける軒側係合フック58には棟側被係合部30が係合されておらず、軒カバー44の被係合部が係合される。そのため、第1固定具40aには、軒カバー44も取り付けられる。
図3(c)は、図3(a)の第5固定具40eの近傍を示す。第1固定具40aと同様に、棟から軒方向へ軒側被係合部32がスライドしながら、第5固定具40eにおける棟側係合フック60が軒側被係合部32に挿入されて、両者が係合する。その結果、第3太陽電池モジュール10cが第5固定具40eに取り付けられる。さらに、棟から軒方向へ棟側被係合部30がスライドしながら、第5固定具40eにおける軒側係合フック58が棟側被係合部30に挿入されて、両者が係合する。その結果、第1太陽電池モジュール10aが第5固定具40eに取り付けられる。
第1太陽電池モジュール10aが第5固定具40eに取り付けられた状態において、第1太陽電池モジュール10aが、軒から棟方向へ移動すると、軒側被係合部32が軒側係合フック58から抜脱される。軒側係合フック58に係合された第1太陽電池モジュールaの離脱を防止するために、第5固定具40eの嵌合穴62には、くさび76が嵌合される。
ここでは、図5(a)−(c)を使用しながら、くさび76の構成を説明する。図5(a)−(c)は、くさび76の構成を示す。特に、図5(a)は、くさび76の斜視図である。図1と同様に、図5(a)の左下方向が軒方向を示し、右上方向が棟方向を示す。図5(b)は、くさび76の軒方向からの正面図であり、図5(c)は、くさび76の上面図である。
第1嵌合爪78a、第2嵌合爪78bは、くさび76の下方部分において、かつ図5(a)の左上方向から右下方向における両端部に、内向きに突設される。第1嵌合爪78aが、固定具40の第1嵌合穴62aに嵌合され、第2嵌合爪78bが、固定具40の第2嵌合穴62bに嵌合されることによって、くさび76は、固定具40に取り付けられる。図5(b)に示すように、外側爪80は、くさび76の左上部分に外向きに突設される。また、爪受け部82は、くさび76の右下部分に外向きに設けられる。爪受け部82は、U字の形状を有する。外側爪80、爪受け部82については、後述する。
図3(d)に戻る。図3(d)は、図3(a)の第1最上段固定具42aの近傍を示す。最上段固定具42は、固定具40と同様の構成を有するが、第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bを含まない。ここで、下側面66、下段面68、軒側係合フック70は、固定具40の下側面50、下段面52、軒側係合フック58にそれぞれ対応する。棟から軒方向へ棟側被係合部30がスライドしながら、第1最上段固定具42eにおける軒側係合フック70が棟側被係合部30に挿入されて、両者が係合する。その結果、第3太陽電池モジュール10cが第1最上段固定具42aに取り付けられる。
ここで、図3(a)に示された短辺側荷重受け72を説明する。短辺側荷重受け72は、第1太陽電池モジュール10aに取り付けられる。具体的に説明すると、図3(e)に示されたように、第1太陽電池モジュール10aに取り付けられた短辺側フレーム34の下部を外側と内側とから狭持するように、短辺側荷重受け72が取り付けられる。
図6は、太陽電池モジュール10を棟側から見た斜視図である。第1短辺側荷重受け72a、第2短辺側荷重受け72bは、短辺側フレーム34に取り付けられており、これらは図3(e)の短辺側荷重受け72に相当する。一方、第1長辺側荷重受け74a、第2長辺側荷重受け74bは、太陽電池モジュール10の軒側フレーム24に取り付けられており、第3長辺側荷重受け74c、第4長辺側荷重受け74dは、棟側フレーム22に取り付けられている。これらは、短辺側荷重受け72と同様に構成されている。
図1のように設置された第1太陽電池モジュール10aから第4太陽電池モジュール10dの上に雪が降り積もると、雪の重量によって、第1太陽電池モジュール10aから第4太陽電池モジュール10dに対して、下方向への力が加わる。そのため、これらが破損するおそれがある。一方、太陽電池モジュール10の四辺に短辺側荷重受け72および長辺側荷重受け74が取り付けられていると、積もった雪の重量による下方向への力をこれらが支える。第1太陽電池モジュール10aから第4太陽電池モジュール10d自体に加わる下方向の力が小さくなり、これらの破損が抑制される。
図3(c)において、軒側係合フック58と棟側被係合部30が、軒棟方向に係合されるので、軒棟方向において第1太陽電池モジュール10aの位置が固定される。一方、軒側係合フック58は、図3(c)の手前奥方向において棟側被係合部30から移動可能である。そのため、手前奥方向において第1太陽電池モジュール10aの位置は固定されない。これに対応するために、ずれ防止具84が棟側フレーム22に螺嵌される。
図7(a)−(d)は、太陽電池モジュール10にずれ防止具84、ずれ防止具88を取り付けた構成を示す。図7(a)は、図3(a)と同様の方向における断面図であり、図7(b)は、棟方向からの断面図である。ずれ防止具84は、ドリルねじ86によって棟側フレーム22に螺嵌される。太陽電池モジュール10が前述の手前奥方向に移動しようとしても、ずれ防止具84が固定具40に接触するので、移動できない。ずれ防止具84は、軒あるいは棟と平行に並んだ複数の固定具40のうち、両端の固定具40のそれぞれの内側に取り付けられる。図7(c)、図7(d)は、図7(a)、(b)において、ずれ防止具84がドリルねじ86によって棟側フレーム22に螺嵌される代わりに、ずれ防止具88がドリルねじ90によって棟側フレーム22に螺嵌される。
次に、化粧スレート瓦屋根12への太陽電池モジュール10の施工方法を説明する。図8は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第1段階を示す斜視図である。以下では、軒棟方向と垂直な方向を左右方向という。施工者は、化粧スレート瓦屋根12に対して、墨出し、つまり水平・鉛直・かね方向のチェックをしながら工事に必要な基準線を引き寸法を取る作業を実行する。特に、化粧スレート瓦の境界線に沿って固定具40を固定すべき位置が決定される。その後、図8のごとく、第1固定具40aから第4固定具40dが、左右方向に離間して化粧スレート瓦屋根12に固定される。
図9は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第2段階を示す軒側からの斜視図である。図10は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第2段階を示す棟側からの斜視図である。化粧スレート瓦屋根12に固定した第1固定具40aと第2固定具40bとのそれぞれに立設された第1棟側係合フック60aと第2棟側係合フック60bとに対して、第1太陽電池モジュール10aの軒側フレーム24が係合される。その後、第1固定具40aと第2固定具40bとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック58aと第2軒側係合フック58bとに対して、第1軒カバー44aが係合される。また、第2太陽電池モジュール10b、第2軒カバー44b、図示しない第3固定具40c、第4固定具40dに対しても同様の施工がなされる。
第1棟側係合フック60a等に係合した第1太陽電池モジュール10aの棟側フレーム22に対して、第5固定具40eと第6固定具40fとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック58aと第2軒側係合フック58bとが係合される。これによって、第5固定具40eと第6固定具40fとを化粧スレート瓦屋根12に固定すべき位置が決定される。つまり、第5固定具40eと第6固定具40fとを固定すべき位置は、墨出しによって決定されず、第1太陽電池モジュール10aを使用することによって計測される。さらに、第5固定具40eと第6固定具40fは、決定した位置に固定される。その後、第5固定具40e、第6固定具40fに対して、くさび76が嵌合される。なお、第7固定具40g、第8固定具40h、第2太陽電池モジュール10bに対しても同様の施工がなされる。
図11は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第3段階を示す軒側からの斜視図である。図12は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第3段階を示す棟側からの斜視図である。固定した第5固定具40eと第6固定具40fに立設された第1棟側係合フック60aと第2棟側係合フック60bとに対して、第3太陽電池モジュール10cの軒側フレーム24が係合される。また、第2太陽電池モジュール10b、図示しない第7固定具40g、第8固定具40hに対しても同様の施工がなされる。
第1棟側係合フック60a等に係合した第3太陽電池モジュール10cの棟側フレーム22に対して、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック70aと第2軒側係合フック70bとが係合される。これによって、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bとを化粧スレート瓦屋根12に固定すべき位置が決定され、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bは、決定した位置に固定される。なお、第4太陽電池モジュール10d、図示しない第3最上段固定具42c、第4最上段固定具42dに対しても同様の施工がなされる。
このように施工された太陽電池モジュール10を修理・点検する際には、逆の手順がなされる。その際、固定具40の第1嵌合穴62a、第2嵌合穴62bに嵌合されたくさび76が取り外される。ここでは、その際の手順を図5(b)をもとに説明する。前述のごとく、第1嵌合爪78aが、固定具40の第1嵌合穴62aに嵌合され、第2嵌合爪78bが、固定具40の第2嵌合穴62bに嵌合されている。
施工者は、嵌合されたくさび76とは別のくさび76を握持し、嵌合されたくさび76の爪受け部82内に、別のくさび76の外側爪80を挿入する。さらに、嵌合されたくさび76の爪受け部82のQ点に、別のくさび76の外側爪80のP点を当て、P点を支点にして、別のくさび76の爪受け部82側が上から下方向へ動かされる。その結果、嵌合されたくさび76における第1嵌合爪78aが、固定具40の第1嵌合穴62aから離脱する。それに続いて、嵌合されたくさび76における第2嵌合爪78bも、固定具40の第2嵌合穴62bから離脱する。最上段固定具42についても同様の施工がなされる。
次に、太陽電池モジュール10に対するオプションの構成を説明する。太陽電池モジュール10上に積もった雪がまとめて落下すると、危険である。ここでのオプションの構成は、それに対応するための構成である。図13(a)−(b)は、太陽電池モジュール10に雪止め金具92を取り付けた構成を示す。図13(a)は、雪止め金具92を取り付けた太陽電池モジュール10の軒方向からの斜視図であり、図13(b)は、図13(a)と同様の方向からの雪止め金具92の斜視図である。また、図14(a)−(c)は、雪止め金具92の構成を示す。図14(a)は、雪止め金具92の上面図であり、図14(b)は、雪止め金具92の側面図である。図14(a)、(b)の下方向が、図13(a)−(b)の軒方向に相当する。図14(c)は、軒方向からの雪止め金具92の正面図である。
第1下側面94a、第2下側面94bは、図13(b)の左上方向から右下方向における両端部に配置される。第1下側面94a、第2下側面94bには、雪止め金具92を化粧スレート瓦屋根12に固定するための固定ねじが貫通させられる固定用穴が穿設される。上側面96は、第1下側面94a、第2下側面94bから突出して設けられる。上側面96の軒側端から防止部98が立設される。太陽電池モジュール10から落下しようとする雪の一部は、防止部98によって止められる。そのため、まとまった雪の落下は抑制される。
本実施形態によれば、軒側の太陽電池モジュールを係合するための軒側係合フックと、棟側の太陽電池モジュールを係合するための棟側係合フックとが独立して設けられるので、太陽電池モジュールの施工を容易にできる。また、軒側係合フックと棟側被係合部とを係合し、棟側係合フックと軒側被係合部とを係合するだけなので、施工工数を低減できる。また、施工工数が低減されるので、メンテナンス性を向上できる。また、化粧スレート瓦屋根のサイズに応じて太陽電池モジュールのサイズが定められるので、意匠性を向上できる。
また、階段形状の下段面と上段面のそれぞれに、軒側係合フックと棟側係合フックとが立設されるので、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔を近づけることができる。また、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔が近づけられるので、意匠性を向上できる。また、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔が近づけられるので、設置可能な太陽電池モジュールの数を増加できる。また、くさびを嵌合する嵌合穴を備えるので、太陽電池モジュールを固定できる。また、くさびを嵌合するだけなので、施工を容易にできる。
また、既に固定具に固定した太陽電池モジュールを使用して、次に設置すべき固定具の位置を決めるので、次に設置すべき固定具に対する墨出しを省略できる。また、次に設置すべき固定具に対する墨出しが省略されるので、太陽電池モジュールの施工を容易にできる。また、太陽電池モジュールを施工する際に、太陽電池フレームと架台フレームとをねじを用いて固定しないので、太陽電池モジュールの施工を容易にできる。また、固定具に嵌合されたくさびを別のくさびによって離脱させるので、別の工具がなくても、くさびだけでくさびを離脱できる。また、別の工具がなくても、くさびだけでくさびが離脱されるので、メンテナンス性を向上できる。
一態様の概要は、次の通りである。ある態様の固定具40は、
下側面50に穿設された固定用穴56と、
下側面50から突出した下段面52において、軒側の太陽電池モジュール10を係合するために、軒寄りに立設された軒側係合フック58と、
下側面50から突出した上段面54において、棟側の太陽電池モジュール10を係合するために、軒側係合フック58よりも棟寄りに立設された棟側係合フック60とを備える。
軒側係合フック58の先端部と、棟側係合フック60の先端部とは、棟側に屈曲している。
下段面52、上段面54は、階段形状を有してもよい。軒側係合フック58は、階段形状の下段面52に立設され、棟側係合フック60は、階段形状の上段面54に立設されていてもよい。
下段面52、上段面54において、軒側係合フック58が立設された部分と棟側係合フック60が立設された部分との間に、軒側係合フック58に係合された軒側の太陽電池モジュール10の離脱を防止するためのくさび76を嵌合する嵌合穴62をさらに備えてもよい。
別の態様は、太陽電池モジュール10の施工方法である。この方法は、
固定具40を屋根に固定するステップと、
屋根に固定した固定具40に立設された棟側係合フック60と太陽電池モジュール10の軒側部分とを係合するステップと、
棟側係合フック60に係合した太陽電池モジュール10の棟側部分と、別の固定具40に立設された軒側係合フック58とを係合することによって、別の固定具40を屋根に固定すべき位置を決定するステップと、
決定した位置に固定した別の固定具40に立設された棟側係合フック60と別の太陽電池モジュール10の軒側部分とを係合するステップとを備える。
決定するステップにおいて決定した別の固定具40では、棟側係合フック60が、軒側係合フック58よりも棟寄りに立設されるとともに、軒側係合フック58の先端部と、棟側係合フック60の先端部とが、棟側に屈曲している。
別の固定具40には、軒側係合フック58に係合された太陽電池モジュール10の離脱を防止するためのくさび76が嵌合されており、
本太陽電池モジュール10の施工方法は、別の固定具40に嵌合されたくさび76を別のくさび76によって別の固定具40から離脱させるステップをさらに備えてもよい。
(実施形態2)
次の実施形態2を説明する。実施形態2では、実施形態1において示された太陽電池モジュールをさらに詳細に説明する。なお、実施形態2に係る太陽電池モジュールの構成は、実施形態1における太陽電池モジュールの構成と同一である。以下では、実施形態1において説明していない部分を中心に説明する。
図15(a)−(c)は、太陽電池モジュール10の構成を示す。図15(a)は、太陽電池モジュール10の上面図であり、これは、図2(a)と同様に示される。太陽電池モジュール10は、棟側フレーム22、軒側フレーム24、短辺側フレーム34と総称される第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34b、太陽電池パネル110を含む。太陽電池パネル110は、複数の太陽電池112を含む。
棟側フレーム22、軒側フレーム24、第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34bは、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼あるいは樹脂等で形成され、押し出し成形等で作成される。第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34bは、太陽電池パネル110の一対の短辺側に沿って設けられ、棟側フレーム22、軒側フレーム24は、太陽電池パネル110の一対の長辺側に沿って設けられる。棟側フレーム22あるいは軒側フレーム24と、短辺側フレーム34とは、それぞれ長手方向の終点部において互いに連結されることによって、太陽電池パネル110が保護される。ここで、太陽電池パネル110は、周縁部にシール材を用いて、棟側フレーム22、軒側フレーム24、第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34bに嵌め込まれる。シール材としては、例えば、シリコーン樹脂、ブチルゴム、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂が使用される。
太陽電池パネル110は、上面方向から見た場合に略矩形に形成される。太陽電池パネル110では、複数の太陽電池112が互いに銅箔等の導電材よりなる配線材により電気的に接続される。さらに、複数の太陽電池112は、透光性を有する表面部材、耐侯性フィルムからなる裏面部材との間において、耐候性、耐湿性に優れたEVA(ethylene vinylacetate、エチレン酢酸ビニル)等の透光性を有する封止材により封止されている。また、配線材により直列に接続された複数の太陽電池112は、1単位ユニットであるストリングスを構成している。各ストリングス間は接続用配線により接続されている。さらに、これら太陽電池112からの出力を外部に引き出すための引き出し線(図示せず)が接続されている。この太陽電池112には、例えば、単結晶シリコンあるいは多結晶シリコンなどで構成される結晶系半導体が使用されるが、これに限るものではなく、他の太陽電池が使用されてもよい。また、図示しない端子ボックスが、太陽電池パネル110の裏面に設けられる。
図15(b)は、図15(a)の太陽電池モジュール10のB−B’方向の断面図であり、これは、図2(b)と同様に示される。図15(b)において、太陽電池パネル110の上側の面が表面に相当し、太陽電池パネル110の下側の面が裏面に相当する。軒側フレーム24における軒側狭持部28、棟側フレーム22における棟側狭持部26は、共通して太陽電池モジュール10側に開口する。軒側狭持部28、棟側狭持部26には、太陽電池パネル110の周縁部が嵌め込まれる。そのため、軒側狭持部28、棟側狭持部26は、嵌合部に相当する。軒側狭持部28、棟側狭持部26のそれぞれには、第1面122と上側面136とが、対向して配置される。第1面122は、太陽電池パネル110の裏面に接触し、上側面136は、太陽電池パネル110の表面に接触する。第1面122および上側面136における太陽電池パネル110の接触によって、太陽電池パネル110が、軒側狭持部28、棟側狭持部26のそれぞれに嵌め込まれる。
軒側フレーム24、棟側フレーム22のそれぞれにおける本体部120は、軒側狭持部28、棟側狭持部26の下部に位置し、かつ軒側狭持部28、棟側狭持部26よりも太陽電池パネル110の内側方向に突出して設けられる。本体部120は、太陽電池パネル110の内側方向へ形成された開口128を有した中空構造である。本体部120の太陽電池パネル110側には、太陽電池パネル110の裏面に接触する第2面124が配置される。第2面124は、第1面122と一体的に形成される。さらに、第2面124から太陽電池パネル110の内側方向に延設された第3面126が配置される。第3面126は、太陽電池パネル110の裏面から離間して対向する。そのため、第1面122、第2面124が上段となり、第3面126が下段となる階段形状が形成される。
図15(c)は、短辺側フレーム34の断面図であり、これは、図2(c)と同様に示される。短辺側フレーム34は、軒側狭持部28、棟側狭持部26の代わりに短辺側狭持部36を備える。短辺側狭持部36は、軒側狭持部28、棟側狭持部26と同様に、第1面122、上側面136を含む。また、本体部120は、短辺側狭持部36に対して、図15(a)、(b)と同様に配置される。
図16(a)−(b)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュール10に荷重を加えた場合の力の作用を示す。図16(a)は、図15(b)と同様に示され、図16(b)は、図15(a)と同様に示される。ここでは、図16(a)に示されるように、太陽電池パネル110の表面に対して、下向きの荷重138が加わった場合を想定する。前述のごとく、太陽電池パネル110は、軒側狭持部28、棟側狭持部26に嵌め込まれているので、軒側フレーム24、棟側フレーム22に対しても下向きの力が加わる。特に、第1面122、第2面124に下向きの力が加わる。この力は、第1面122と第2面124のうち、太陽電池パネル110の周縁部から中央へ向かう中間位置に作用する。この作用する力は、下向きの矢印として図16(a)に示される。
一方、図16(a)に示された断面図における軒側フレーム24、棟側フレーム22における重心が、重心130として示される。図16(a)において、重心130は構造物ではなく、図15(a)に示される軒側フレーム24および棟側フレーム22の重心の位置を示すものであるので、他の構成とは異なる網掛けを使用して示している。重心130は、前述の中間位置よりも、太陽電池パネル110の内側方向に存在する。このような重心130の存在によって、前述の下向きの力に応じて、太陽電池パネル110の内側方向の力が、軒側フレーム24、棟側フレーム22に加わる。この力は、図16(a)に内向きの矢印として示される。つまり、太陽電池パネル110の表面からの荷重138に対し、軒側フレーム24、棟側フレーム22には、太陽電池モジュール10の外側に曲がろうとする力が加わりにくく、内側に曲がろうとする力が加わる。そのような力は、図16(b)における点線としても示される。内側に曲がろうとする力によって、太陽電池パネル110が、軒側フレーム24、棟側フレーム22から脱落しにくくなる。このようなことは、第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34bに対しても同様である。
図17は、比較対象となるフレーム200に荷重を加えた場合の構成を示す。フレーム200は、棟側フレーム22、軒側フレーム24、短辺側フレーム34に対応しており、図17では断面図が示される。フレーム200は、狭持部202、本体部204を含む。狭持部202は、棟側狭持部26、軒側狭持部28、短辺側狭持部36に対応し、本体部204は、本体部120に対応する。狭持部202は、中空構造を有し、本体部204は、狭持部202の上部に位置する。そのため、狭持部202と本体部204との横方向の相対的な位置関係がこれまでとは異なる。このような本体部204に対して、下向きの力である荷重208が加わる。一方、フレーム200の重心の位置が、荷重208によるフレーム200からの作用点よりも外側もしくは同一位置になる。その結果、フレーム200に対して、外向きに曲がろうとする力が加わりやすく、太陽電池パネルが、フレーム200から脱落しやすくなる。
図18は、図15(a)−(c)に示されたフレーム間の接続を示す。前述のごとく、棟側フレーム22あるいは軒側フレーム24と、短辺側フレーム34とは、互いに連結される。図18では、それらの接続のうち、軒側フレーム24と第2短辺側フレーム34bとの接続を説明する。コーナーピース132は、L字の形状を有した連結部材であり、両辺の内側部分に鉤状部140を備える。また、コーナーピース132は、アルミニウムで形成される。例えば、コーナーピース132のL字形状の一辺側が第2短辺側フレーム34bに挿入される。これに続いて、コーナーピース132のL字形状の他辺側が軒側フレーム24に挿入される。
図19(a)−(b)は、図15(a)−(c)に示したフレーム、図16に示したフレームにコーナーピースを挿入した場合の構成を示す。図19(a)は、フレーム200の断面図であり、図17と同様に示される。コーナーピース210が本体部204に圧入固定される。コーナーピース210は、本体部204の両壁に挟まれる。そのため、コーナーピース210の圧力が、外側方向、内側方向にかかりやすい。本体部204の外側の壁への圧力が加わった場合、外壁に膨らみが発生することもある。
図19(b)は、軒側フレーム24の断面図であり、図15(b)と同様に示される。コーナーピース132は、本体部120に圧入固定される。本体部120の外側には、壁が存在するが、本体部120の内側には、開口128が形成されているので、壁が存在しない領域が多い。そのため、軒側フレーム24等が軽量化され、太陽電池モジュール10も軽量化される。なお、コーナーピース132として、これまでのコーナーピースを使用可能であるので、現行のコーナーピースの製造方法が維持される。また、コーナーピース132の圧入により本体部120の両壁に圧力が加わる場合であっても、コーナーピース132の圧力は、剛性の小さい内側へ逃がしやすくなる。そのため、本体部120の外側の壁への圧力が抑制され、外壁に発生しうる膨らみが抑制される。その結果、膨らみによる外観異常が改善される。このような状況は、棟側フレーム22、短辺側フレーム34についても同様である。
図20(a)−(d)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュール10の製造手順を示す。図20(a)は、短辺側フレーム34の断面図であり、図15(c)と同様に示される。なお、棟側フレーム22、軒側フレーム24に対しても同様の手順が実行されてもよいが、ここでは短辺側フレーム34に対する手順を説明する。図20(b)では、第2面124と第3面126を跨いでシリコーン樹脂134が塗布される。シリコーン樹脂134の塗布には、ディスペンサが使用される。なお、シリコーン樹脂134は、第1面122に塗布されてもよいが、第1面122のうち、上側面136に対向した部分には、シリコーン樹脂134は塗布されない。これは、図20(b)において、第1面122の右側部分だけにシリコーン樹脂134が塗布されることに相当する。
図20(c)では、短辺側フレーム34を太陽電池パネル110に取り付けるために、短辺側フレーム34のうちの短辺側狭持部36に太陽電池パネル110を嵌め込む。図20(d)では、短辺側狭持部36に太陽電池パネル110が嵌め込まれることによって、シリコーン樹脂134が、短辺側狭持部36と太陽電池パネル110との間で流動し拡散される。第3面126と太陽電池パネル110との間は、第2面124と太陽電池パネル110との間よりも離されている。そのため、余分なシリコーン樹脂134は、第3面126と太陽電池パネル110との間に溜められる。余分なシリコーン樹脂134が溜められるので、シリコーン樹脂134の塗布量が増大され、太陽電池パネル110の裏面の接着面積が増加する。また、上側面136に対向した第1面122には、シリコーン樹脂134が塗布されていないので、上側面136からはみ出るシリコーン樹脂134の量が少なくなるか、シリコーン樹脂134が上側面136からはみ出ない。
図21(a)−(d)は、図15(a)−(c)の太陽電池モジュール10に対する比較対象となる製造手順を示す。図21(a)も、図20(a)と同様に、短辺側フレーム34の断面図である。図21(b)では、第1面122、特に上側面136に対向した部分に、シリコーン樹脂134が塗布される。図21(c)では、短辺側フレーム34を太陽電池パネル110に取り付けるために、短辺側フレーム34のうちの短辺側狭持部36に太陽電池パネル110を嵌め込む。図21(d)では、短辺側狭持部36に太陽電池パネル110が嵌め込まれることによって、シリコーン樹脂134が、短辺側狭持部36と太陽電池パネル110との間で拡散される。図示のごとく、上側面136からシリコーン樹脂134がはみ出る。特に、上側面136の面積が少なくなるほど、上側面136からはみ出るシリコーン樹脂134の量が増加する。
以下では、図15(a)−(c)の構成、つまり図2(a)−(c)の構成の太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置している状況において、降雨、降雪等によって太陽電池モジュール10内部に水分が溜まった場合について説明する。ここで、水分は、太陽電池モジュール10のうち、フレームの本体部の内側に溜まりやすく、溜まった水分が凍結すると、フレームの変形等が生じてしまう。これを抑制するために、プレス金型にてフレーム底面に穴開け加工することがなされていたが、製造の工程数が増加するとともに、金型費用、加工費用によってコストが増加する。
本実施形態における太陽電池モジュール10では、これまで説明した構成によって、フレーム底面への穴開け加工がなされなくても、フレームの本体部の内側に進入した水分が外部に排出される。ここでは、図22(a)−(c)を使用しながら水抜きについて説明する。図22(a)−(c)は、図15(a)−(c)における太陽電池モジュール10での水抜きの概要を示す。図22(a)−(c)に示された太陽電池モジュール10の構成は、図15(a)−(c)、図2(a)−(c)と同一である。説明を明瞭にするために、図22(b)では、図15(b)における本体部120を棟側本体部150、軒側本体部152と示し、図22(c)では、図15(c)における本体部120を短辺側本体部154と示す。棟側本体部150は棟側フレーム22に含まれ、軒側本体部152は軒側フレーム24に含まれる。また、短辺側本体部154は短辺側フレーム34に含まれる。さらに、図22(c)には、中空部156、内側壁158、外側壁160が示される。
図22(a)において、棟側長辺部14、軒側長辺部16が平行に配置され、第1短辺部18、第2短辺部20が略平行に配置される。また、棟側長辺部14、軒側長辺部16は、第1短辺部18、第2短辺部20に略垂直に配置される。略とは、誤差の範囲を含むという意味である。さらに、第1短辺部18、第2短辺部20は、棟側長辺部14、軒側長辺部16に隣接するといえる。太陽電池モジュール10が化粧スレート瓦屋根12に設置される場合、棟側長辺部14は、軒側長辺部16よりも高くなる。そのため、第1短辺側フレーム34aおよび第2短辺側フレーム34bの内部に進入した水分は、図中の矢印の方向、つまり軒側長辺部16の方向に流れる。また、流れた水分は、軒側長辺部16側に取り付けられた軒側フレーム24から排出される。水分の排出についての詳細は、図22(b)−(c)をもとに説明する。
図22(b)は、図22(a)の太陽電池モジュール10のC−C’方向の断面図である。棟側フレーム22における棟側狭持部26には、太陽電池モジュール10の棟側長辺部14が嵌め込まれる。棟側本体部150は、棟側狭持部26の下側に設けられる。棟側被係合部30は、棟側本体部150の下側に設けられ、太陽電池モジュール10の内側方向に開口する。つまり、棟側被係合部30は、棟側本体部150の底面における外側端から下方に向かって延設されてから、内側に向かって屈曲する。一方、軒側フレーム24における軒側狭持部28には、太陽電池モジュール10の軒側長辺部16が嵌め込まれる。軒側本体部152は、軒側狭持部28の下側に設けられる。軒側被係合部32は、軒側本体部152の下側に設けられ、太陽電池モジュール10の外側方向に開口する。つまり、軒側被係合部32は、軒側本体部152の底面における内側端から下方に向かって延設されてから、外側に向かって屈曲する。
図22(c)は、短辺側フレーム34の断面図である。短辺側フレーム34における短辺側狭持部36には、太陽電池モジュール10の第1短辺部18あるいは第2短辺部20が嵌め込まれる。短辺側本体部154は、短辺側狭持部36の下側に設けられる。短辺側本体部154の下部では、図示しない第1短辺部18あるいは第2短辺部20に沿って内側壁158、外側壁160が底面から上方に向かって並設される。さらに、内側壁158と外側壁160とによって挟まれた空間が中空部156になる。このような構成のために、短辺側本体部154に進入した水分は、中空部156に溜まりやすくなる。
短辺側本体部154の上下方向の長さは、図示のごとく「b」である。一方、図22(b)において棟側本体部150および軒側本体部152の上下方向の長さは、「a」である。b>aであるので、短辺側本体部154の上下方向の長さは、棟側本体部150および軒側本体部152の上下方向の長さよりも長くなる。このような構成によって、短辺側フレーム34が軒側フレーム24に接続される部分において、図22(c)に示された中空部156は、図22(b)に示される斜線部分に連結される。そのため、短辺側本体部154における中空部156の少なくとも一部は、軒側被係合部32の開口側から露出する。
その結果、中空部156に溜まった水分は、短辺側フレーム34の傾斜に沿って、軒側フレーム24の方に流れ、軒側本体部152の軒側被係合部32にたどり着く。さらに、水分は、軒側被係合部32の開口から外部へ排出される。
図23(a)−(b)は、本発明の実施形態2の変形例に係る太陽電池モジュール10の構成を示す。図23(a)−(b)は、図22(b)における棟側被係合部30、軒側被係合部32の形状を変更した変形例に相当する。図23(a)に示された太陽電池モジュール10は、図22(b)における棟側被係合部30、軒側被係合部32の代わりに、棟側被係合部170、軒側被係合部172を含む。軒側被係合部172は、軒側被係合部32と同様に形成される。一方、棟側被係合部170は、棟側本体部150の底面における内側端から下方に向かって延設されてから、外側に向かって屈曲する。つまり、棟側被係合部170、軒側被係合部172は、いずれも太陽電池モジュール10の外側に向かって開口する。
図23(b)に示された太陽電池モジュール10は、図22(b)における棟側被係合部30、軒側被係合部32の代わりに、棟側被係合部174、軒側被係合部176を含む。棟側被係合部174は、棟側被係合部30と同様に形成される。一方、軒側被係合部176は、軒側本体部152の底面における外側端から下方に向かって延設されてから、内側に向かって屈曲する。つまり、棟側被係合部174、軒側被係合部176は、いずれも太陽電池モジュール10の内側に向かって開口する。
本実施形態によれば、フレームのうちの太陽電池パネルを嵌め込む部分よりも、太陽電池パネルの内側方向に突出して本体部が設けられるので、荷重を受けた場合であっても、太陽電池パネルの内側方向への力を本体部に加えることができる。また、第1面と第2面のうち、太陽電池パネルの周縁部から中央へ向かう中間位置よりも内側方向に重心を有するので、荷重を受けた場合であっても、太陽電池パネルの内側方向への力を本体部に加えることができる。また、太陽電池パネルの内側方向への力が本体部に加わるので、太陽電池パネルの内側方向へフレームが曲がろうとする力を加えることができる。また、太陽電池パネルの内側方向へフレームが曲がろうとする力が加わるので、フレームから太陽電池パネルを脱落しにくくできる。
また、本体部の内側に開口が形成されるので、フレームを軽量化できる。また、フレームが軽量化されるので、太陽電池モジュールを軽量化できる。また、本体部の内側に開口が形成されるので、コーナーピースの圧力を内側へ逃がしやすくできる。また、コーナーピースの圧力が内側へ逃げるので、本体の外壁に加わる圧力を低減できる。また、本体の外壁に加わる圧力が低減されるので、外壁における膨らみの発生を防止できる。また、外壁における膨らみの発生が防止されるので、外観異常を改善できる。また、第2面から太陽電池パネルの内側方向に、太陽電池パネルの裏面から離間して対向する第3面が延設されるので、余分なシリコーン樹脂を溜めることができる。また、余分なシリコーン樹脂が溜められるので、シリコーン樹脂の塗布量を増大でき、太陽電池パネルの裏面の接着面積を増加できる。
また、第2面と第3面を跨いでシリコーン樹脂を塗布するので、太陽電池パネルの表面にはみ出るシリコーン樹脂の量を低減できる。また、太陽電池パネルの表面にはみ出るシリコーン樹脂の量が低減するので、太陽電池モジュールの外観を改善できる。また、太陽電池パネルの表面にはみ出るシリコーン樹脂の量が低減するので、太陽電池パネルの表面におけるフレームの幅を小さくできる。また、短辺側フレームにおいて水分の溜まりやすい中空部が、軒側フレームにおける軒側被係合部で外部に露出するので、水分を排出できる。また、水分が排出されるので、フレーム内部に溜まった水分の凍結を抑制できる。また、水分の凍結が抑制されるので、フレームの変形が抑制される。また、水分が排出される構造を有するので、穴開け加工を不要にできる。また、穴開け加工が不要にされるので、製造の工程数の増加を抑制できる。また、穴開け加工が不要にされるので、コストの増加を抑制できる。また、棟側被係合部、軒側被係合部の構成の自由度を大きくできる。
一態様の概要は、次の通りである。ある態様の太陽電池モジュール10は、
太陽電池パネル110と、
太陽電池パネル110の周縁部が嵌め込まれる棟側狭持部26、軒側狭持部28と、
棟側狭持部26、軒側狭持部28よりも太陽電池パネル110の内側方向に突出して設けられた本体部120とを有する棟側フレーム22、軒側フレーム24、短辺側フレーム34とを備える。
棟側狭持部26、軒側狭持部28において太陽電池パネル110の裏面に接触する第1面122と、本体部120において太陽電池パネル110の裏面に接触する第2面124とが一体的に形成されている。
棟側フレーム22、軒側フレーム24、短辺側フレーム34は、第1面122と第2面124のうち、太陽電池パネル110の周縁部から中央へ向かう中間位置よりも内側方向に重心を有してもよい。
本体部120において、太陽電池パネル110の内側方向への開口128が形成されていてもよい。
本体部120において、第2面124から太陽電池パネル110の内側方向に延設された第3面126であって、かつ太陽電池パネル110の裏面から離間して対向する第3面126が形成されていてもよい。
別の態様は、太陽電池パネル110の製造方法である。この方法は、
(1)太陽電池パネル110の周縁部を嵌め込み可能な棟側狭持部26、軒側狭持部28と、棟側狭持部26、軒側狭持部28よりも太陽電池パネル110の内側方向に突出して設けられた本体部120とを有する棟側狭持部26、軒側狭持部28、短辺側フレーム34であって、
棟側狭持部26、軒側狭持部28、短辺側フレーム34において太陽電池パネル110の裏面に接触される第1面122と、本体部120において太陽電池パネル110の裏面に接触される第2面124とが一体的に形成され、第2面124から太陽電池パネルの内側方向に延設された第3面126であって、かつ太陽電池パネル110の裏面から離間して対向する第3面126が形成された棟側狭持部26、軒側狭持部28、短辺側フレーム34において、
(2)第2面124と第3面126を跨いでシリコーン樹脂134を塗布するステップと、
(3)棟側狭持部26、軒側狭持部28、短辺側フレーム34に太陽電池パネル110を嵌め込むステップと、を備える。
さらに別の態様は、太陽電池モジュール10である。この太陽電池モジュール10は、
軒側長辺部16と、軒側長辺部16に隣接した第1短辺部18、第2短辺部20とを少なくとも有する太陽電池パネル110と、
軒側長辺部16が嵌め込まれる軒側狭持部28と、軒側狭持部28の下側に設けられた軒側本体部152と、軒側本体部152の下側に設けられ、太陽電池パネル110の内側方向あるいは外側方向に開口した軒側被係合部32とを有する軒側フレーム24と、
第1短辺部18、第2短辺部20が嵌め込まれる短辺側狭持部36と、短辺側狭持部36の下側に設けられ、第1短辺部18、第2短辺部20に沿って内側壁158と外側壁160とが並設された中空構造の短辺側本体部154とを有する短辺側フレーム34とを備える。
短辺側本体部154の上下方向の長さは、軒側本体部152の上下方向の長さよりも長く、短辺側本体部154における内側壁158と外側壁160に挟まれた中空の少なくとも一部が、軒側被係合部32の開口側から露出する。
(実施形態3)
次の実施形態3を説明する。実施形態3では、実施形態1、2において示された太陽電池モジュールを設置する際に使用されるくさびの別の形態を説明する。アルミニウム部材を使用してくさびを成形した場合、くさびのバネ性が小さくなる。くさびのバネ性が小さくなるほど、嵌合穴へのくさびの取り外しが困難になる。取り外しが困難になると、施工が困難になるとともに、メンテナンス性が低くなる。一方、バネ性が大きい材料として樹脂部材があるが、樹脂部材を使用してくさびを成型した場合、耐候性が低くなる。耐候性が低くなると、長期保証が困難になる。本実施形態において、くさびは金属、特にバネ性の大きい金属によって成型される。金属の一例は、ステンレス鋼である。ここでは、実施形態1において説明したくさびとの差異を中心に説明する。
図24(a)−(c)は、本発明の実施形態3に係るくさび276の構成を示す。特に、図24(a)は、くさび276の斜視図である。図24(b)は、くさび276の軒方向からの正面図であり、図24(c)は、くさび276の上面図である。
くさび276には、例えば、ステンレスバネ鋼(SUSバネ鋼)が使用される。ステンレスバネ鋼は、アルミニウムよりも強度が強いので、アルミニウムで成型する場合と比較して、強度を確保しながら厚みを薄くすることが可能である。そのため、くさび276は、くさび76よりも、薄い材料にて成型可能であり、バネ性が大きくなる。また、SUSバネ鋼は、アルミニウムよりも薄く成型可能であるので、図24(c)のごとく、くさび276全体の厚みをくさび76の厚みと同等にするために、くさび276はボンネット構造によって構成される。なお、くさび276は、SUSバネ鋼に限定されず、銅、鉄によって成型されてもよい。
第1嵌合爪278a、第2嵌合爪278bは、くさび276の下方部分において、かつ両端部に、内向きに突設される。また、図24(b)に示すように、外側爪280は、くさび276の左上部分に外向きに突設される。また、爪受け部282は、くさび276の右下部分に外向きに設けられる。
本実施形態によれば、SUSバネ鋼を使用するので、バネ機構により取り外しを容易にできる。また、取り外しが容易であるので、施工性を向上できる。また、取り外しが容易であるので、メンテナンス性を向上できる。また、金属を使用するので、耐候性を向上できる。また、耐候性が向上するので、製品の長期保証が実現可能である。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施形態1、2において、太陽電池モジュール10のサイズが横1365mm、縦542mmであるとされている。しかしながらこれに限らず例えば、太陽電池モジュール10が他のサイズであってもよい。本変形例によれば、さまざまな太陽電池モジュール10を設置するために固定具40を使用できる。
本実施形態1において、4枚の太陽電池モジュール10が設置されている。しかしながらこれに限らず例えば、太陽電池モジュール10の設置枚数が「4」以外であってもよい。本変形例によれば、設置の自由度を向上できる。
本実施形態1において、太陽電池モジュール10には、短辺側荷重受け72、長辺側荷重受け74が取り付けられている。しかしながらこれに限らず例えば、短辺側荷重受け72および長辺側荷重受け74の少なくとも一方が太陽電池モジュール10に取り付けられなくてもよい。降雪量が少ない地域であれば、積もった雪の重みで太陽電池モジュール10が破損する危険性は小さいので、短辺側荷重受け72および長辺側荷重受け74の少なくとも一方が取り付けられていなくても問題にならない。本変形例によれば、コストを低減できる。
10 太陽電池モジュール、 12 化粧スレート瓦屋根、 14 棟側長辺部、 16 軒側長辺部、 18 第1短辺部、 20 第2短辺部、 22 棟側フレーム、 24 軒側フレーム、 26 棟側狭持部、 28 軒側狭持部、 30 棟側被係合部、 32 軒側被係合部、 34 短辺側フレーム、 36 短辺側狭持部、 40 固定具、 42 最上段固定具、 44 軒カバー、 50 下側面、 52 下段面、 54 上段面、 56 固定用穴、 58 軒側係合フック、 60 棟側係合フック、 62 嵌合穴、 64 固定ねじ、 66 下側面、 68 下段面、 70 軒側係合フック、 76 くさび。

Claims (3)

  1. 下側面に穿設された固定用穴と、
    前記下側面から突出した上側面において、軒側の太陽電池モジュールを係合するために、軒寄りに立設された軒側係合フックと、
    前記下側面から突出した上側面において、棟側の太陽電池モジュールを係合するために、前記軒側係合フックよりも棟寄りに立設された棟側係合フックと、
    前記上側面において、前記軒側係合フックが立設された部分と前記棟側係合フックが立設された部分との間に、前記軒側係合フックに係合された軒側の太陽電池モジュールの離脱を防止するためのくさびを嵌合する嵌合穴とを備え、
    前記軒側係合フックの先端部と、前記棟側係合フックの先端部とは、棟側に屈曲していることを特徴とする固定具。
  2. 前記上側面は、階段形状を有し、
    前記軒側係合フックは、階段形状の下段面に立設され、
    前記棟側係合フックは、階段形状の上段面に立設されていることを特徴とする請求項1に記載の固定具。
  3. 固定具を屋根に固定するステップと、
    屋根に固定した前記固定具に立設された棟側係合フックと太陽電池モジュールの軒側部分とを係合するステップと、
    前記棟側係合フックに係合した前記太陽電池モジュールの棟側部分と、別の固定具に立設された軒側係合フックとを係合することによって、前記別の固定具を屋根に固定すべき位置を決定するステップと、
    決定した位置に固定した前記別の固定具に立設された棟側係合フックと別の太陽電池モジュールの軒側部分とを係合するステップとを備え、
    前記決定するステップにおいて決定した別の固定具では、前記棟側係合フックが、前記軒側係合フックよりも棟寄りに立設されるとともに、前記軒側係合フックの先端部と、前記棟側係合フックの先端部とが、棟側に屈曲しており、
    前記別の固定具には、前記軒側係合フックに係合された前記太陽電池モジュールの離脱を防止するためのくさびが嵌合されており、
    本太陽電池モジュールの施工方法は、
    前記別の固定具に嵌合されたくさびを別のくさびによって前記別の固定具から離脱させるステップをさらに備えることを特徴とする太陽電池モジュールの施工方法。
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