JP6436414B2 - 太陽電池モジュール間固定具およびそれを利用した太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池モジュール間固定具およびそれを利用した太陽光発電システム Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール間固定具に関し、特に、2つの太陽電池モジュールに取り付けられる太陽電池モジュール間固定具およびそれを利用した太陽光発電システムに関する。
複数の太陽電池モジュールは、屋根に設置される。このような太陽電池モジュールには、屋根から降ろすことなく、修理・点検することが求められる。例えば、太陽電池モジュールを屋根に設置するための固定具の上面には、棟寄りの係合フックと軒寄りの係合フックとが立設されている。このような構成において、太陽電池モジュールを設置する際には、棟寄りの係合フックに2つの太陽電池モジュールが係合され、太陽電池モジュールを修理・点検する際には、棟よりの係合フックに2つの太陽電池モジュールが係合される(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−207450号公報
特許文献1では、太陽電池モジュールの修理・点検を容易にするための構成が提案されているが、太陽電池モジュールの設置を容易にするような構成も求められる。また、太陽電池モジュールの設置を容易にする場合であっても、設置された太陽電池モジュールの意匠性の低下を抑制することが求められる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、太陽電池モジュールの設置を容易にしながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の太陽電池モジュール間固定具は、壁部と、壁部に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第1爪部と、壁部において第1爪部と略同一の高さから、第1爪部と同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ第1の太陽電池モジュールに隣接して配置される第2の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第2爪部と、帯状の形状を有し、かつ幅方向の一方側から壁部を立設させる底板部と、底板部の幅方向の他方側から、壁部に対向して立設される並列壁部と、並列壁部に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュールと第2の太陽電池モジュールとは並列に配置される第3の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第3爪部と、を備える。
本発明の別の態様は、太陽光発電システムである。この太陽光発電システムは、屋根上に配置可能な複数の固定具と、複数の固定具に取り付けられる複数の太陽電池モジュールと、複数の太陽電池モジュールのうちの隣接した2つに取付可能な太陽電池モジュール間固定具とを備える。複数の太陽電池モジュールのそれぞれは、第1方向に並べられ、かつ第1方向に垂直の第2方向にも並べられており、複数の固定具のそれぞれは、少なくとも2つのフックを有し、第2方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームの側面に設けられた溝部にフックを差し込み、太陽電池モジュール間固定具は、帯状の形状を有する底板部と、底板部の幅方向の一方側から立設される第1壁部と、底板部の幅方向の他方側から、第1壁部に対向して立設される第2壁部と、第1壁部において略同一の高さから、同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ第1方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームの側面に設けられた溝部にそれぞれ差し込まれる2つの爪部と、第2壁部に設けられ、かつ2つの爪部に差し込まれる2つの太陽電池モジュールに対して第2方向側に配置された太陽電池モジュールを係止する係止部と、を備える。
本発明によれば、太陽電池モジュールの設置を容易にしながら、意匠性の低下を抑制する技術を提供できる。
本発明の実施例1に係る太陽光発電システムの構成を示す斜視図である。 図2(a)−(c)は、図1の太陽電池モジュールの構成を示す図である。 図3(a)−(d)は、図1の太陽光発電システムの構成を示す断面図である。 図3(a)−(c)の固定具の構成を示す斜視図である。 図3(c)、(d)のくさびの構成を示す斜視図である。 図6(a)−(b)は、図1の太陽電池発電システムにおける太陽電池モジュール間固定具の取付位置を示す上面図である。 図6(a)−(b)の太陽電池モジュール間固定具の構成を示す斜視図である。 図8(a)−(b)は、太陽電池モジュールに太陽電池モジュール間固定具を取り付けた状態を示す斜視図である。 図7の太陽電池モジュール間固定具の構成を示す断面図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第1段階を示す斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第2段階を示す軒側からの斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第2段階を示す棟側からの斜視図である。 図7の太陽電池モジュール間固定具の取付を示す軒側からの分解図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第3段階を示す軒側からの斜視図である。 図1の太陽電池モジュールを化粧スレート瓦屋根に設置する際の第3段階を示す棟側からの斜視図である。 本発明の実施例2に係る太陽電池モジュール間固定具の構成を示す斜視図である。
(実施例1)
実施例を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施例は、化粧スレート瓦屋根への太陽電池モジュールの設置に関する。これまでは、1つの太陽電池モジュールを設置する際に、太陽電池フレームと架台フレームとを4カ所でねじを用いて固定していた。そのため、設置工数が多くなり、太陽電池モジュールの設置が容易ではない。設置を容易にするために、太陽電池モジュールを設置する際に使用する固定具には、軒側の太陽電池モジュールを係合するためのフックと、棟側の太陽電池モジュールを係合するためのフックとが別々に立設される。フックは、太陽電池フレームの溝部に差し込まれるだけなので、太陽電池モジュールを固定するためのねじが不要になる。
なお、太陽電池フレームと架台フレームとは、辺で固定されているのに対して、太陽電池フレームと固定具とは、ポイントで固定されている。前者の場合、太陽電池フレームの撓みが発生しないが、後者の場合、太陽電池フレームの撓みが発生する。隣接した太陽電池モジュールのそれぞれにおいて、撓みの量が異なれば、複数の太陽電池モジュールを設置した場合に、太陽電池モジュール間の段差発生によって意匠性が低下する。一方、段差を低減するために、隣接した太陽電池モジュール間に金具をねじ止めした場合、設置性が悪化する。本実施例では、隣接した太陽電池フレームのそれぞれの溝部に金具を差し込むことにより、太陽電池モジュール間の段差を低減させながら、意匠性を向上させる。
図1は、本発明の実施例1に係る太陽光発電システム1000の構成を示す斜視図である。図1に示すように、x軸、y軸、z軸からなる直角座標系が規定される。x軸、y軸は、化粧スレート瓦屋根12の平面内において互いに直交する。特に、x軸は、棟から軒へ向かい、y軸は、棟または軒に平行に延びる。z軸は、x軸およびy軸に垂直であるので、化粧スレート瓦屋根12の平面に垂直である。化粧スレート瓦屋根12は、x軸に沿って、つまり棟から軒に下がるように傾斜する。化粧スレート瓦屋根12には、複数の化粧スレート瓦が敷設されている。ここで、1枚の化粧スレート瓦は、例えば、横910mm、縦182mmで構成される。図1では、一例として、太陽光発電システム1000に含まれた第1太陽電池モジュール10a、第2太陽電池モジュール10b、第3太陽電池モジュール10c、第4太陽電池モジュール10dが化粧スレート瓦屋根12上に設置されている。
第1太陽電池モジュール10a、第2太陽電池モジュール10bが、軒側の太陽電池モジュール10に相当し、第3太陽電池モジュール10c、第4太陽電池モジュール10dが、棟側の太陽電池モジュール10に相当する。太陽電池モジュール10は、例えば、横1365mm、縦542mmで構成されるので、横は化粧スレート瓦の1.5倍、縦は化粧スレート瓦の3倍のサイズに相当する。そのため、複数の太陽電池モジュール10の4つの角のうち、いずれかが化粧スレート瓦の角に合わせられれば、太陽電池モジュール10のつなぎ目と化粧スレート瓦のつなぎ目との関係に規則性が生じる。
図2(a)−(c)は、太陽電池モジュール10の構成を示す。図2(a)は、太陽電池モジュール10の上面図である。太陽電池モジュール10は、棟側フレーム22、軒側フレーム24、短辺側フレーム34と総称される第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34b、太陽電池パネル110を含む。棟側フレーム22、軒側フレーム24、第1短辺側フレーム34a、第2短辺側フレーム34bは、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼あるいは樹脂等で形成され、押し出し成形等で作成される。棟側フレーム22あるいは軒側フレーム24と、短辺側フレーム34とは、それぞれ長手方向の終点部において互いに連結されることによって、太陽電池パネル110が保護される。
太陽電池パネル110は、z軸方向から見た場合に、略矩形に形成されており、棟側長辺部14、軒側長辺部16、第1短辺部18、第2短辺部20で囲まれる。太陽電池パネル110では、複数の太陽電池112が互いに銅箔等の導電材よりなる配線材により電気的に接続される。さらに、複数の太陽電池112は、透光性を有する表面部材、耐侯性フィルムからなる裏面部材との間において、耐候性、耐湿性に優れたEVA(ethylene vinylacetate、エチレン酢酸ビニル)等の透光性を有する封止材により封止されている。この太陽電池112には、例えば、単結晶シリコンあるいは多結晶シリコンなどで構成される結晶系半導体が使用されるが、これに限るものではなく、他のタイプの太陽電池が使用されてもよい。また、図示しない端子ボックスが、太陽電池パネル110の裏面に設けられる。
図2(b)は、図2(a)の太陽電池モジュール10のA−A’方向の断面図である。これは、x軸に沿った断面図ともいえる。軒側フレーム24における軒側保持部28、棟側フレーム22における棟側保持部26は、太陽電池パネル110側に開口するような凹形形状の断面を有する。棟側保持部26には、太陽電池パネル110の棟側長辺部14が嵌め込まれ、軒側保持部28には、太陽電池パネル110の軒側長辺部16が嵌め込まれる。
軒側保持部28、棟側保持部26の下部に、本体部38が設けられる。また、軒側フレーム24における本体部38の下部に、軒側溝部32が設けられ、棟側フレーム22における本体部38の下部に、棟側溝部30が設けられる。軒側溝部32、棟側溝部30は、x軸の正方向側に開口するような凹形形状の断面を有する。そのため、軒側溝部32は、軒側フレーム24の側面に設けられるといえ、棟側溝部30は、棟側フレーム22の側面に設けられるといえる。ここで、側面とは、軒側フレーム24と棟側フレーム22におけるz軸方向に沿った部分である。
図2(c)は、短辺側フレーム34の断面図である。短辺側フレーム34は、短辺側保持部36を備え、短辺側保持部36には、図示しない太陽電池パネル110の第1短辺部18あるいは第2短辺部20が嵌め込まれる。また、短辺側保持部36の下部に、本体部38が設けられる。
図3(a)−(d)は、太陽光発電システム1000の構成を示す断面図である。図3(a)は、図1に示された第1太陽電池モジュール10a、第3太陽電池モジュール10cのx軸に沿った断面図である。第1太陽電池モジュール10aに取り付けられた軒側フレーム24は、第1固定具40aに係合され、第1太陽電池モジュール10aに取り付けられた棟側フレーム22は、第5固定具40eに係合される。第3太陽電池モジュール10cに取り付けられた軒側フレーム24は、第5固定具40eに係合され、第3太陽電池モジュール10cに取り付けられた棟側フレーム22は、第1最上段固定具42aに係合される。さらに、第1固定具40a、第5固定具40e、第1最上段固定具42aは、ドリルねじ200によって化粧スレート瓦屋根12に固定される。
ここでは、図4を使用しながら、固定具40の構成をまず説明する。図4は、固定具40の構成を示す斜視図である。y軸方向において、下段面52を挟むように、第3下側面50c、第4下側面50dが配置され、上段面54を挟むように、第1下側面50a、第2下側面50bが配置される。第1下側面50aには、第1固定用穴56a、第2固定用穴56bが設けられ、第2下側面50bには、図示しない第3固定用穴56c、第4固定用穴56dが設けられる。第1固定用穴56a、第2固定用穴56b、第3固定用穴56c、第4固定用穴56dのそれぞれには、前述したドリルねじ200を貫通させることが可能である。
下段面52は、第3下側面50c、第4下側面50dから突出して設けられ、上段面54は、第1下側面50a、第2下側面50bから突出して設けられる。下段面52、上段面54は、x軸方向に階段形状を有する。第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bは、下段面52に、互いに離間して立設される。第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bの先端は、x軸の負方向側に屈曲している。第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bは、軒側の太陽電池モジュール10の棟側溝部30に差し込まれる。第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bは、上段面54に、互いに離間して立設される。第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bも、第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bと同様に、x軸の負方向側に屈曲している。第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bは、棟側の太陽電池モジュール10の軒側溝部32に差し込まれる。
第1嵌合穴62aは、上段面54と第1下側面50aとの間の側面に、z軸方向に長くなる形状で設けられ、第2嵌合穴62bは、上段面54と第2下側面50bとの間の側面に、z軸方向に長くなる形状で設けられる。第1嵌合穴62a、第2嵌合穴62bには、後述のくさび76が嵌合される。これは、第1軒側係合フック58a、第2軒側係合フック58bに差し込まれた軒側の太陽電池モジュール10の離脱を防止するためである。
図3(b)に戻る。図3(b)は、図3(a)に示された第1固定具40aの近傍の断面図である。野地板90からz軸の正方向に離間して、化粧スレート瓦屋根12が配置され、化粧スレート瓦屋根12に第1固定具40aが取り付けられる。その際、第1固定具40aに設けられた第1固定用穴56a、第2固定用穴56bを介して、z軸の負方向にドリルねじ200がねじ込まれる。
第1固定具40aが化粧スレート瓦屋根12に取り付けられた状態において、軒側溝部32がx軸の正方向にスライドし、軒側溝部32に、第1固定具40aにおける棟側係合フック60が差し込まれて、両者が係合する。この係合によって、第1太陽電池モジュール10aが第1固定具40aに取り付けられる。一方、第1固定具40aにおける軒側係合フック58には、棟側溝部30の代わりに、軒カバー44の被係合部が差し込まれる。
図3(c)は、図3(a)に示された第5固定具40eの近傍の断面図である。第5固定具40eは、第1固定具40aと同様に化粧スレート瓦屋根12に取り付けられる。第1太陽電池モジュール10aの棟側溝部30がx軸の正方向にスライドし、棟側溝部30に、第5固定具40eにおける軒側係合フック58が差し込まれて、両者が係合する。この係合によって、第1太陽電池モジュール10aが第5固定具40eに取り付けられる。さらに、第3太陽電池モジュール10cの軒側溝部32がx軸の正方向にスライドし、軒側溝部32に、第5固定具40eにおける棟側係合フック60が差し込まれて、両者が係合する。この係合によって、第3太陽電池モジュール10cが第5固定具40eに取り付けられる。
第1太陽電池モジュール10aが第5固定具40eに取り付けられた状態において、第1太陽電池モジュール10aが、x軸の負方向に移動すると、棟側溝部30が軒側係合フック58から抜けてしまう。軒側係合フック58に係合された第1太陽電池モジュールaの離脱を防止するために、第5固定具40eの嵌合穴62には、くさび76が嵌合される。
ここでは、図5を使用しながら、くさび76の構成を説明する。図5は、くさび76の構成を示す斜視図である。くさび76には、例えば、ステンレスバネ鋼(SUSバネ鋼)が使用される。ステンレスバネ鋼は、アルミニウムよりも強度が強いので、アルミニウムで成型する場合と比較して、強度を確保しながら厚みを薄くすることが可能である。これは、薄い材料にて成型されながらも、バネ性が大きいといえる。また、薄い材料で成型されたくさび76の厚みを嵌合穴62に合わせるために、くさび76はボンネット構造を有する。なお、くさび76は、SUSバネ鋼に限定されず、銅、鉄によって成型されてもよい。第1嵌合爪78a、第2嵌合爪78bは、くさび76の下方部分において、かつ両端部に、内向きに突設される。第1嵌合爪78aが、固定具40の第1嵌合穴62aに嵌合され、第2嵌合爪78bが、固定具40の第2嵌合穴62bに嵌合されることによって、くさび76は、固定具40に取り付けられる。また、外側爪80は、くさび76の左上部分に外向きに突設され、爪受け部82は、くさび76の右下部分に外向きに設けられる。
図3(d)に戻る。図3(d)は、図3(a)に示された第1最上段固定具42aの近傍の断面図である。最上段固定具42は、固定具40と同様の構成を有するが、第1棟側係合フック60a、第2棟側係合フック60bを含まない。また、最上段固定具42における下側面66、下段面68、軒側係合フック70は、固定具40の下側面50、下段面52、軒側係合フック58にそれぞれ対応する。第1最上段固定具42aは、第1固定具40a、第5固定具40eと同様に化粧スレート瓦屋根12に取り付けられる。第3太陽電池モジュール10cの棟側溝部30がx軸の正方向にスライドし、棟側溝部30に、第1最上段固定具42aにおける軒側係合フック70が差し込まれて、両者が係合する。この係合によって、第3太陽電池モジュール10cが第1最上段固定具42aに取り付けられる。
以上の構成のように、太陽光発電システム1000は、複数の固定具40、複数の最上段固定具42、複数のドリルねじ200、複数の太陽電池モジュール10を含む。複数の固定具40、複数の最上段固定具42は、化粧スレート瓦屋根12上に配置可能であり、それらに設けられた穴を介して、ドリルねじ200によって、化粧スレート瓦屋根12に取り付けられる。複数の太陽電池モジュール10のそれぞれは、y軸方向である第1方向に並べられ、かつx軸方向である第2方向にも並べられている。また、複数の太陽電池モジュール10は、複数の固定具40、複数の最上段固定具42に取り付けられる。複数の固定具40のそれぞれは、軒側係合フック58、棟側係合フック60を有する。x軸方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュール10のうち、軒側の太陽電池モジュール10の棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に軒側係合フック58が差し込まれる。また、棟側の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の側面に設けられた軒側溝部32に棟側係合フック60が差し込まれる。
このように、太陽電池モジュール10は、固定具40、最上段固定具42というポイントにおいて、化粧スレート瓦屋根12に固定されている。そのため、太陽電池モジュール10を辺で固定する場合と比較して、太陽電池モジュール10において発生する撓みの量が大きくなる。撓みは、例えば、図1の第1太陽電池モジュール10aにおいてy軸方向の両端部が、中央部分よりもz軸の負方向に下がるように生じる。この撓みの量は、一般的に、太陽電池モジュール10ごとに異なる。そのため、第1太陽電池モジュール10aにおける第2太陽電池モジュール10b側の辺が下がる量と、第2太陽電池モジュール10bにおける第1太陽電池モジュール10a側の辺が下がる量とが異なる。これより、第1太陽電池モジュール10aと第2太陽電池モジュール10bとの境界において、段差が生じ、意匠性が低下する。
このような段差を低減するために、本実施例では、太陽電池モジュール間固定具300を使用する。太陽電池モジュール間固定具300は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼あるいは樹脂等で形成され、押し出し成形等で作成される。図6(a)−(b)は、太陽光発電システム1000における太陽電池モジュール間固定具300の取付位置を示す上面図である。図6(a)では、図1と同様に第1太陽電池モジュール10aから第4太陽電池モジュール10dが配置される。さらに、太陽電池モジュール間固定具300の取付位置を明確に示すために、これらの太陽電池モジュール10に加えて、他の太陽電池モジュール10も示されている。そのため、図6(a)では、x軸方向の4つの太陽電池モジュール10と、y軸方向の4つの太陽電池モジュール10とが格子状に配置される。第1太陽電池モジュール間固定具300aは、第1太陽電池モジュール10aから第4太陽電池モジュール10dに囲まれた中心部分に取り付けられる。
この取付位置において、第1太陽電池モジュール間固定具300aは、第1太陽電池モジュール10aと第2太陽電池モジュール10bとの境界の段差を低減する。また、第1太陽電池モジュール間固定具300aは、第3太陽電池モジュール10cと第4太陽電池モジュール10dとの境界の段差も低減する。つまり、太陽電池モジュール間固定具300は、隣接した2つの太陽電池モジュール10に取り付けられ、それらの境界の段差を低減する。
図6(b)は、複数の太陽電池モジュール10が千鳥格子状に配置される場合を示す。この場合においても、第1太陽電池モジュール間固定具300aは、第1太陽電池モジュール10aと第2太陽電池モジュール10bとの間に取り付けられ、それらの境界の段差を低減する。一方、第1太陽電池モジュール間固定具300aは、棟側において第3太陽電池モジュール10cのみに取り付けられる。太陽電池モジュール間固定具300は、軒側あるいは棟側において隣接した2つの太陽電池モジュール10に取り付けられ、それらの境界の段差を低減する。
図7は、太陽電池モジュール間固定具300の構成を示す斜視図である。太陽電池モジュール間固定具300は、底板部310、第1壁部312、第2壁部314、第1爪部316、第2爪部318、フランジ部320、ストッパ部322、折曲げ部326を含む。
底板部310は、y軸方向に延び、かつx軸方向が幅となる帯状の形状を有する。第1壁部312は、底板部310の延び方向全長にわたって、底板部310の幅方向の一方側から立設される。ここで、底板部310の幅方向の一方側とは、x軸の正方向側、つまり軒側のことである。第1壁部312の上端部分には、第1爪部316と第2爪部318が形成されている。第1爪部316は、第1壁部312のy軸の正方向側端部分からx軸の負方向に向けて突出されている。この第1爪部316は、図示しない軒側の太陽電池モジュール10の棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に差し込み可能であり、第1爪部316のx軸方向の長さは、棟側溝部30のx軸方向の長さよりも短くされる。
第2爪部318は、z軸方向において第1爪部316と略同一の高さに設けられるとともに、第1壁部312のy軸の負方向側端部分から、第1爪部316と同様にx軸の負方向に向けて突出されている。なお、「略同一」とは、誤差の範囲で異なっている程度という意味である。この第2爪部318は、第1爪部316が差し込まれる太陽電池モジュール10に隣接して配置される軒側の太陽電池モジュール10の棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に差し込み可能である。第2爪部318のx軸方向の長さは、第1爪部316と同様の長さにされる。このように略同一の高さに設けられた第1爪部316と第2爪部318とが、隣接した太陽電池モジュール10のそれぞれの棟側溝部30に差し込まれるので、隣接した太陽電池モジュール10の境界における段差が低減される。
第2壁部314は、底板部310の延び方向の一部において、底板部310の幅方向の他方側から、第1壁部312に対向して立設される。ここで、底板部310の延び方向の一部は、底板部310のy軸方向の中央部分を示し、底板部310の幅方向の他方側とは、x軸の負方向側、つまり棟側のことである。このような第2壁部314は第1壁部312に並列に設けられているので、第1壁部312を単に壁部と呼ぶ場合、第2壁部314は並列壁部と呼ばれる。
第2壁部314の上端部分には、フランジ部320が形成されている。フランジ部320は、第2壁部314の延び方向全長にわたって、x軸の負方向に向けて突出されている。フランジ部320は、第1爪部316および第2爪部318が差し込まれる軒側の太陽電池モジュール10とは並列に配置される棟側の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の底面を載置可能である。図6の場合、フランジ部320には、隣り合った2つの太陽電池モジュール10が載せられる。このように棟側の隣り合う太陽電池モジュール10は、フランジ部320上に載せられるので、z軸の負方向に下がった太陽電池モジュール10がフランジ部320の高さまで持ち上げられて、太陽電池モジュール10間の段差が低減される。このようなフランジ部320は、係止部でもあり、係止部は、第2壁部314の上端部に設けられ、棟側の太陽電池モジュール10を係止するといえる。
第2壁部314のy軸の正方向側に折曲げ部326が形成され、さらに折曲げ部326のy軸の正方向側にストッパ部322が形成される。そのため、ストッパ部322は、折曲げ部326を介して第2壁部314に設けられる。折曲げ部326のz軸方向の長さは、第2壁部314のz軸方向の長さよりも短くされ、ストッパ部322のz軸方向の長さは、第2壁部314のz軸方向の長さよりも長くされる。ここで、ストッパ部322のy軸の正方向側の面が側面324である。このストッパ部322は、折曲げ部326において折れ曲がり可能であるが、その構成については、図8(a)−(b)を使用しながらさらに詳細に説明する。
図8(a)−(b)は、太陽電池モジュール10に太陽電池モジュール間固定具300を取り付けた状態を示す斜視図である。図8(a)は、第1太陽電池モジュール10aと第2太陽電池モジュール10bのそれぞれの棟側フレーム22に第1太陽電池モジュール間固定具300aを取り付けた状態を示す。前述のごとく、第1太陽電池モジュール間固定具300aの第1爪部316が、第1太陽電池モジュール10aの棟側フレーム22に設けられた棟側溝部30に差し込まれる。また、第1太陽電池モジュール間固定具300aの第2爪部318が、第2太陽電池モジュール10bの棟側フレーム22に設けられた棟側溝部30に差し込まれる。
このような状態において、ストッパ部322が図中の矢印の方向に折れ曲げられる。つまり、折れ曲がり前の状態において、y−z平面に配置されていたストッパ部322が、z−x平面に配置されるように折れ曲げられる。ここで、折曲げ部326が、第2壁部314、ストッパ部322よりもz軸方向に短くなるように構成されているので、折曲げ部326の剛性は、第2壁部314、ストッパ部322の剛性よりも低くなっている。そのため、折曲げ部326において折れ曲げがなされる。
図8(b)は、図8(a)の状態からストッパ部322を折り曲げた状態を示す。折れ曲がった状態において、ストッパ部322の側面324が、第1太陽電池モジュール10aの棟側フレーム22に接触される。その結果、棟側フレーム22と側面324との接触抵抗によって、第1太陽電池モジュール間固定具300aが第1太陽電池モジュール10aに固定される。そのため、第1太陽電池モジュール間固定具300aの取付において、ねじ打ちが不要になり、設置性が改善する。なお、第1太陽電池モジュール間固定具300a以外の他の太陽電池モジュール間固定具300も、図8(a)−(b)と同様に、太陽電池モジュール10に取り付けられる。
図9は、太陽電池モジュール間固定具300の構成を示す断面図である。これは、図8(b)の状態をz−x平面から見た場合である。ここでは、図8(b)での構成に加えて、第3太陽電池モジュール10cも示される。前述のごとく、第1壁部312に設けられた第1爪部316は、棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に差し込まれ、フランジ部320には、軒側フレーム24の底面が載置される。さらに、ストッパ部322の側面324が、棟側フレーム22の本体部38に接触することによって、第1太陽電池モジュール間固定具300aが棟側フレーム22に固定される。
ここで、フランジ部320における軒側フレーム24側の面には、発泡EPDM等の発泡プラスチックが貼り付けられる。これは、フランジ部320と軒側フレーム24との摩擦による金属音の発生を抑制するためである。なお、このような発泡プラスチックは、底板部310の化粧スレート瓦屋根12側面にも貼り付けられる。これは、化粧スレート瓦屋根12の破損を防止するためである。
次に、化粧スレート瓦屋根12への太陽電池モジュール10の設置方法を説明する。図10は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第1段階を示す斜視図である。設置者は、化粧スレート瓦屋根12に対して、墨出し、つまり水平・鉛直・かね方向のチェックをしながら工事に必要な基準線を引き寸法を取る作業を実行する。特に、化粧スレート瓦の境界線に沿って固定具40を固定すべき位置が決定される。その後、図10のごとく、第1固定具40aから第4固定具40dが、y軸方向に離間して化粧スレート瓦屋根12に配置される。これに続いて、化粧スレート瓦屋根12上に配置した固定具40に設けられた穴から化粧スレート瓦屋根12に向かって、ドリルねじ200を回転させて、ドリルねじ200を化粧スレート瓦屋根12に取り付ける。これにより、化粧スレート瓦屋根12上に固定具40が固定される。
図11は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第2段階を示す軒側からの斜視図である。図12は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第2段階を示す棟側からの斜視図である。化粧スレート瓦屋根12に固定した第1固定具40aと第2固定具40bとのそれぞれに立設された第1棟側係合フック60aと第2棟側係合フック60bとに対して、第1太陽電池モジュール10aの軒側フレーム24が取り付けられる。その後、第1固定具40aと第2固定具40bとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック58aと第2軒側係合フック58bとに対して、第1軒カバー44aが取り付けられる。また、第2太陽電池モジュール10b、第2軒カバー44b、第3固定具40c、第4固定具40dに対しても同様の設置がなされる。
第1太陽電池モジュール10aの棟側フレーム22に対して、第5固定具40eと第6固定具40fとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック58aと第2軒側係合フック58bとが取り付けられる。これによって、第5固定具40eと第6固定具40fを化粧スレート瓦屋根12に固定すべき位置が決定される。つまり、第5固定具40eと第6固定具40fとを固定すべき位置は、墨出しによって決定されず、第1太陽電池モジュール10aを使用することによって計測される。さらに、第5固定具40eと第6固定具40fは、決定した位置に固定される。その後、第5固定具40e、第6固定具40fに対して、くさび76が嵌合される。このようにして、化粧スレート瓦屋根12上に固定した固定具40に第1太陽電池モジュール10aが取り付けられる。なお、第7固定具40g、第8固定具40h、第2太陽電池モジュール10bに対しても同様の設置がなされる。
図13は、太陽電池モジュール間固定具300の取付を示す軒側からの分解図である。図13には、後述の第3段階において取り付けられる第3太陽電池モジュール10c、第4太陽電池モジュール10dも示される。また、第1太陽電池モジュール10aと第3太陽電池モジュール10cがz軸の正方向に上げられるように示される。前述のごとく、y軸方向に隣接した第3太陽電池モジュール10cと第4太陽電池モジュール10dとの間に太陽電池モジュール間固定具300が取り付けられる。なお、図示されていないが、第1太陽電池モジュール10aと第2太陽電池モジュール10bとの間にも第1太陽電池モジュール間固定具300aが取り付けられる。
図14は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第3段階を示す軒側からの斜視図である。図15は、太陽電池モジュール10を化粧スレート瓦屋根12に設置する際の第3段階を示す棟側からの斜視図である。固定した第5固定具40eと第6固定具40fに立設された第1棟側係合フック60aと第2棟側係合フック60bとに対して、第3太陽電池モジュール10cの軒側フレーム24が取り付けられる。また、第4太陽電池モジュール10d、第7固定具40g、第8固定具40hに対しても同様の設置がなされる。
第3太陽電池モジュール10cの棟側フレーム22に対して、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bとのそれぞれに立設された第1軒側係合フック70aと第2軒側係合フック70bとが取り付けられる。これによって、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bを化粧スレート瓦屋根12に固定すべき位置が決定され、第1最上段固定具42aと第2最上段固定具42bは、決定した位置に固定される。なお、第4太陽電池モジュール10d、第3最上段固定具42c、第4最上段固定具42dに対しても同様の設置がなされる。
本実施例によれば、略同一の高さを有した2つの爪部が、隣接して配置される2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームに設けられた溝部に差し込まれるので、2つの太陽電池モジュールの段差を低減できる。また、2つの太陽電池モジュールの段差が低減されるので、意匠性の低下を抑制できる。また、爪部を溝部に差し込むので、ねじ止めを不要にできる。また、ねじ止めが不要にされるので、太陽電池モジュールの設置を容易にできる。
爪部が設けられた壁部に対向した壁部には、フランジ部が設けられるので、太陽電池モジュールのフレームの底面を置くだけでよく、太陽電池モジュールの設置を容易にできる。また、隣接して設置される2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームをフランジ部に載置可能であるので、2つの太陽電池モジュールの段差を低減できる。また、ストッパ部を折り曲げ、その側面をフレームに接触させるので、太陽電池モジュール間固定具をフレームに固定できる。また、ストッパ部の側面とフレームとの接触抵抗によって固定するので、ねじ止めを不要にできる。また、ストッパ部を折り曲げるだけなので、太陽電池モジュールの設置を容易にできる。
また、階段形状の下段面と上段面のそれぞれに、軒側係合フックと棟側係合フックとが立設されるので、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔を近づけることができる。また、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔が近づけられるので、意匠性を向上できる。また、軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとの間隔が近づけられるので、設置可能な太陽電池モジュールの数を増加できる。また、くさびを嵌合する嵌合穴を備えるので、太陽電池モジュールの離脱を防止できる。
また、既に固定具に固定した太陽電池モジュールを使用して、次に設置すべき固定具の位置を決めるので、次に設置すべき固定具に対する墨出しを省略できる。また、次に設置すべき固定具に対する墨出しが省略されるので、太陽電池モジュールの設置を容易にできる。また、太陽電池モジュールを設置する際に、太陽電池フレームと固定具とをねじを用いて固定しないので、太陽電池モジュールの設置を容易にできる。
一態様の概要は、次の通りである。ある態様の太陽電池モジュール間固定具300は、
第1壁部312と、
第1壁部312に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュール10の棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に差し込み可能な第1爪部316と、
第1壁部312において第1爪部316と略同一の高さから、第1爪部316と同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ第1の太陽電池モジュール10に隣接して配置される第2の太陽電池モジュール10の棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30に差し込み可能な第2爪部318と、
を備える。
帯状の形状を有し、かつ幅方向の一方側から第1壁部312を立設させる底板部310と、
底板部310の幅方向の他方側から、第1壁部312に対向して立設される第2壁部314と、
第2壁部314に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュール10と第2の太陽電池モジュール10とは並列に配置される第3の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の底面を載置可能なフランジ部320とをさらに備えてもよい。
第1壁部312と第2壁部314のうちの一方に設けられるストッパ部322をさらに備えてもよい。
ストッパ部322は、折れ曲がり可能であり、かつ折れ曲がった状態において、第1壁部312と第2壁部314のうちの他方側に配置される太陽電池モジュール10のフレームに、側面324を接触させてもよい。
本発明の別の態様は、太陽光発電システム1000である。この太陽光発電システム1000は、
屋根上に配置可能な複数の固定具40と、
複数の固定具40に取り付けられる複数の太陽電池モジュール10と、
複数の太陽電池モジュール10のうちの隣接した2つに取付可能な太陽電池モジュール間固定具300とを備える。
複数の太陽電池モジュール10のそれぞれは、第1方向に並べられ、かつ第1方向に垂直の第2方向にも並べられており、
複数の固定具40のそれぞれは、少なくとも2つのフックを有し、第2方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュール10のそれぞれのフレームの側面に設けられた溝部にフックを差し込み、
太陽電池モジュール間固定具300は、
帯状の形状を有する底板部310と、
底板部310の幅方向の一方側から立設される第1壁部312と、
底板部310の幅方向の他方側から、第1壁部312に対向して立設される第2壁部314と、
第1壁部312において略同一の高さから、同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ第1方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュール10のそれぞれの棟側フレーム22の側面に設けられた棟側溝部30にそれぞれ差し込まれる2つの爪部と、
第2壁部314に設けられ、かつ2つの爪部に差し込まれる2つの太陽電池モジュール10に対して第2方向側に配置された太陽電池モジュール10を係止する係止部と、
を備える。
(実施例2)
次に実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、太陽電池モジュール間固定具に関する。実施例1においては、第1壁部に2つの爪部が設けられ、第2壁部にフランジ部が設けられる。実施例2は、実施例1とは爪部、フランジ部等の配置が異なった構成に関する。実施例2に係る太陽光発電システム1000は、図1から図6、図10から図15と同様のタイプである。ここでは、差異を中心に説明する。
図16は、本発明の実施例2に係る太陽電池モジュール間固定具300の構成を示す斜視図である。太陽電池モジュール間固定具300は、底板部310、第1壁部312、第2壁部314、第1爪部316、第2爪部318、フランジ部320、ストッパ部322、折曲げ部326、第3爪部330、第4爪部332を含む。なお、底板部310、第1壁部312、第2壁部314、第1爪部316、第2爪部318、フランジ部320、ストッパ部322、折曲げ部326は、実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。第3爪部330は、第2壁部314のy軸の正方向側端部分からx軸の負方向に向けて突出されている。この第3爪部330は、図示しない棟側の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の側面に設けられた軒側溝部32に差し込み可能であり、第3爪部330のx軸方向の長さは、軒側溝部32のx軸方向の長さよりも短くされる。
第4爪部332は、z軸方向において第3爪部330と略同一の高さに設けられるとともに、第2壁部314のy軸の負方向側端部分から、第3爪部330と同様にx軸の負方向に向けて突出されている。この第4爪部332は、第3爪部330が差し込まれる太陽電池モジュール10に隣接して配置される棟側の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の側面に設けられた軒側溝部32に差し込み可能である。第4爪部332のx軸方向の長さは、第3爪部330と同様の長さにされる。このように略同一の高さに設けられた第3爪部330と第4爪部332とが、隣接した太陽電池モジュール10のそれぞれの軒側溝部32に差し込まれるので、隣接した太陽電池モジュール10の境界における段差が低減される。
なお、図16においては、y軸方向において、第3爪部330と第4爪部332との間にフランジ部320が配置されているが、フランジ部320が配置されていなくてもよい。また、第3爪部330と第4爪部332が第2壁部314に設けられながら、第1壁部312には、フランジ部320が設けられてもよい。その場合、第1爪部316と第2爪部318は、第1壁部312に設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。
本実施例によれば、2つの壁部のそれぞれに2つの爪部が設けられるので、太陽電池モジュールのフレームを強力に固定できる。また、爪部とフランジ部が必要に応じて配置されるので、構成の自由度を向上できる。
一態様の概要は、次の通りである。帯状の形状を有し、かつ幅方向の一方側から第1壁部312を立設させる底板部310と、
底板部310の幅方向の他方側から、第1壁部312に対向して立設される第2壁部314と、
第2壁部314に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュール10と第2の太陽電池モジュール10とは並列に配置される第3の太陽電池モジュール10の軒側フレーム24の側面に設けられた軒側溝部32に差し込み可能な第3爪部330とをさらに備えてもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
300 太陽電池モジュール間固定具、 310 底板部、 312 第1壁部(壁部)、 314 第2壁部(並列壁部)、 316 第1爪部、 318 第2爪部、 320 フランジ部(係止部)、 322 ストッパ部、 324 側面、 326 折曲げ部。

Claims (4)

  1. 壁部と、
    前記壁部に設けられ、かつ第1の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第1爪部と、
    前記壁部において前記第1爪部と略同一の高さから、前記第1爪部と同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ前記第1の太陽電池モジュールに隣接して配置される第2の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第2爪部と、
    帯状の形状を有し、かつ幅方向の一方側から前記壁部を立設させる底板部と、
    前記底板部の幅方向の他方側から、前記壁部に対向して立設される並列壁部と、
    前記並列壁部に設けられ、かつ前記第1の太陽電池モジュールと前記第2の太陽電池モジュールとは並列に配置される第3の太陽電池モジュールのフレームの側面に設けられた溝部に差し込み可能な第3爪部と、
    を備えることを特徴とする太陽電池モジュール間固定具。
  2. 前記並列壁部に設けられ、かつ前記第1の太陽電池モジュールと前記第2の太陽電池モジュールとは並列に配置される第3の太陽電池モジュールのフレームの底面を載置可能なフランジ部とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール間固定具。
  3. 前記壁部と前記並列壁部のうちの一方に設けられるストッパ部をさらに備え、
    前記ストッパ部は、折れ曲がり可能であり、かつ折れ曲がった状態において、前記壁部と前記並列壁部のうちの他方側に配置される太陽電池モジュールのフレームに、側面を接触させることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール間固定具。
  4. 屋根上に配置可能な複数の固定具と、
    前記複数の固定具に取り付けられる複数の太陽電池モジュールと、
    前記複数の太陽電池モジュールのうちの隣接した2つに取付可能な太陽電池モジュール間固定具とを備え、
    前記複数の太陽電池モジュールのそれぞれは、第1方向に並べられ、かつ第1方向に垂直の第2方向にも並べられており、
    前記複数の固定具のそれぞれは、少なくとも2つのフックを有し、第2方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームの側面に設けられた溝部にフックを差し込み、
    前記太陽電池モジュール間固定具は、
    帯状の形状を有する底板部と、
    前記底板部の幅方向の一方側から立設される第1壁部と、
    前記底板部の幅方向の他方側から、前記第1壁部に対向して立設される第2壁部と、
    前記第1壁部において略同一の高さから、同じ方向を向いて並んで設けられ、かつ第1方向に隣接して配置された2つの太陽電池モジュールのそれぞれのフレームの側面に設けられた溝部にそれぞれ差し込まれる2つの爪部と、
    前記第2壁部に設けられ、かつ前記2つの爪部に差し込まれる2つの太陽電池モジュールに対して第2方向側に配置された太陽電池モジュールを係止する係止部と、
    を備えることを特徴とする太陽光発電システム。
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