JP6408330B2 - 包装袋体 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋体に関し、特に、粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間を区画する包装袋体に関する。
クリーム、マヨネーズ、ケチャップ等の粘性体の内容物を内部に充填し、手や専用装置によって外部から押圧することにより、先端部に区画された注出口から所定量の内容物を外方に押し出す三角袋等の包装袋体が知られている。このような包装袋体として、特許文献1には、プラスチック製フィルムを重ね合わせて形成された絞り出し用筒状袋体が開示されている。
またこの他に、内容物を収容する樹脂製の袋体本体に対して、金属製や合成樹脂製の別部材で構成された注出キャップ部材を取り付けたものが知られている。
特開2014−43274号公報
ところで、特許文献1に開示の絞り出し用筒状袋体のような、積層されたプラスチック製フィルムで形成された筒状袋体は、内容物を注出口から絞り出す際に、外部からの押圧力や押圧する位置等によって、注出口近傍でプラスチック製フィルムが折れ曲がり、注出口から内容物が押し出され難くなったり、注出口が閉塞されることがあり、容易に安定した注出形状や注出量が得られなくなる場合がある。
その一方で、袋体本体に対して金属等の硬質素材で形成された注出キャップ部材を別途取り付ける構成とすれば、上述した注出口の閉塞は抑制されるが、製造工程が複雑化すると共に高コスト化してしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、製造が容易かつ安価であると共に、使用する際に注出口が閉塞され難い、安定した注出形状や注出量が得られる包装袋体を提供することである。
本発明の第1の態様としての包装袋体は、重ね合わされた可撓性を有する2枚のフィルム材の周縁部が溶着されており、前記2枚のフィルム材間に粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間が区画されている包装袋体であって、前記周縁部は、包装袋体を前記2枚のフィルム材の厚み方向から見た場合に前記内部空間を挟んで位置し、前記2枚のフィルム材同士が互いに溶着された第1及び第2周縁部と、包装袋体を前記厚み方向から見た場合に前記第1周縁部と前記第2周縁部とを繋ぐように位置し、前記2枚のフィルム材間に、前記内部空間と連通し前記内部空間に収容された前記内容物を外方に注出可能な注出口を区画する注出口部材を挟み込んだ状態で、前記2枚のフィルム材が前記注出口部材と溶着された第3周縁部と、を備え、前記注出口部材は、重ね合わせた2枚の板状部材で構成されており、前記2枚の板状部材の対向面間に前記注出口が区画され、前記2枚の板状部材の前記対向面間には、複数の注出口が区画され、前記注出口は、1〜6mmの径を有することを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記板状部材の厚さは、前記フィルム材の厚さよりも厚いことが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記2枚の板状部材の各対向面には長溝が区画されており、前記注出口は、前記2枚の板状部材の前記長溝同士を対向させることにより区画されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記フィルム材は、少なくとも外側に基材層、内側にシーラント層の2層で構成され、前記板状部材は、シーラント材料で構成された外面及び対向面を備え、前記2枚の板状部材の前記対向面同士は、前記長溝の位置と異なる位置で当接してヒートシールされており、前記板状部材の前記外面は、前記フィルム材の前記シーラント層と当接してヒートシールされていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記板状部材は、前記対向面を含む内層と、前記外面を含む外層と、前記内層と前記外層との間に位置し、前記内層及び前記外層よりも硬度が大きい材料を用いた少なくとも1層以上の中間層と、を備えることが好ましい。
本発明の第2の態様としての包装袋体は、重ね合わされた可撓性を有する2枚のフィルム材の周縁部が溶着されており、前記2枚のフィルム材間に粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間が区画されている包装袋体であって、前記周縁部は、包装袋体を前記2枚のフィルム材の厚み方向から見た場合に前記内部空間を挟んで位置し、前記2枚のフィルム材同士が互いに溶着された第1及び第2周縁部と、包装袋体を前記厚み方向から見た場合に前記第1周縁部と前記第2周縁部とを繋ぐように位置し、前記2枚のフィルム材間に、前記内部空間と連通し前記内部空間に収容された前記内容物を外方に注出可能な注出口を区画する注出口部材を挟み込んだ状態で、前記2枚のフィルム材が前記注出口部材と溶着された第3周縁部と、を備え、前記注出口部材は、重ね合わせた2枚の板状部材で構成されており、前記2枚の板状部材の対向面間に前記注出口が区画され、前記2枚の板状部材の各対向面には長溝が区画されており、前記注出口は、前記2枚の板状部材の前記長溝同士を対向させることにより区画され、前記フィルム材は、少なくとも外側に基材層、内側にシーラント層の2層で構成され、前記板状部材は、シーラント材料で構成された外面及び対向面を備え、前記2枚の板状部材の前記対向面同士は、前記長溝の位置と異なる位置で当接してヒートシールされており、前記板状部材の前記外面は、前記フィルム材の前記シーラント層と当接してヒートシールされ、前記板状部材は、前記対向面を含む内層と、前記外面を含む外層と、前記内層と前記外層との間に位置し、前記内層及び前記外層よりも硬度が大きい材料を用いた少なくとも1層以上の中間層と、を備えることを特徴とするものである。

本発明によれば、製造が容易かつ安価であると共に、使用する際に注出口が閉塞され難い、安定した注出形状や注出量が得られる包装袋体を提供することができる。
本発明の一実施形態としての包装袋体を示す平面図である。 図2(a)は、図1のI−I断面図であり、図2(b)はI−I断面の一部を拡大した拡大断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 図1に示す包装袋体の内部空間へ内容物が充填され、内部空間が密封された状態を示す図である。 図5に示す包装袋体の先端部を切断する工程を示した図である。 図6に示す包装袋体において、内容物が、内部空間から注出口を通じて外方へ絞り出されている状態を示す図である。 図5に示す包装袋体の先端部を切断する工程であって、図6とは異なる切断方法を示した図である。
以下、本発明に係る包装袋体の実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、本実施形態としての包装袋体1を示す平面図である。図2(a)は、図1のI−I断面図であり、図2(b)はI−I断面の一部を拡大した拡大断面図である。図3は、図1のII−II断面図である。また、図4は、図1のIII-III断面図である。図5〜図8は、包装袋体1を使用する際の各状態を示す図である。
図1〜図4に示すように、包装袋体1は、粘性体又は液体の内容物X(図5参照)を収容可能な内部空間2を区画している。具体的に、包装袋体1は、ユーザーの手等により把持されると共に外部から押圧される筒状の胴部3と、この胴部3の一端に設けられた先端部4とを備えており、上述の内部空間2は、胴部3と先端部4により区画されている。更に、先端部4は、内部空間2と連通し内部空間2に収容された内容物Xを外方に注出する注出口5を区画している。なお、図1〜図4に示す包装袋体1は、内容物Xが内部空間2に充填される前の状態を示している。そのため、図1〜図4に示す注出口5は外方には連通していない。また、図1〜図4に示す内部空間2の一端は内容物Xを充填できるように開放されており、内部空間2は密閉状態とはなっていない。内容物Xの充填後の実際の使用時の状態については後述する(図5〜図8参照)。
このような胴部3及び先端部4を備える包装袋体1の詳細な構成を以下に説明する。包装袋体1は、重ね合わされた可撓性を有する2枚のフィルム材20a及び20b(図2〜4参照)の三方の周縁部が溶着されており、2枚のフィルム材20a及び20b間に上述の内部空間2が区画されている。
より具体的には、図1〜図4に示すように、三方の周縁部は、第1周縁部6、第2周縁部7及び第3周縁部8を備えている。
第1周縁部6及び第2周縁部7は、図1の平面視(包装袋体1を2枚のフィルム材20a及び20bの厚み方向Aから見た場合)又は図3の断面視において、内部空間2を挟んで位置し、第1周縁部6及び第2周縁部7それぞれは、重ね合わされた2枚のフィルム材20a及び20bのシーラント層22の対向面同士が互いに溶着されている。
第3周縁部8は、図1の平面視において、第1周縁部6と第2周縁部7とを直接繋ぐように位置する部分である。すなわち、包装袋体1では、第1周縁部6から第3周縁部8を介して第2周縁部7に至る三方の周縁部が溶着されることにより、内容物Xを収容可能な内部空間2が形成されている。また、第3周縁部8は、2枚のフィルム材20a及び20b間に、上述した注出口5を区画する注出口部材9を挟み込んだ状態で、2枚のフィルム材20a及び20bと注出口部材9とが溶着されている。
図2(b)、図4に示すように、注出口部材9は、重ね合わせた平板状の2枚の板状部材30a及び30bで構成されており、2枚の板状部材30a及び30bの対向面間に注出口5が区画されている。つまり、図4に示すように、第3周縁部8は、一方のフィルム材20aのシーラント層22と、一方の板状部材30aの外面とが溶着されていると共に、他方のフィルム材20bのシーラント層22と、他方の板状部材30bの外面とが溶着されている。なお、2枚の板状部材30a及び30bは、図1や図4に示すように、外形が同じ大きさで同じ形状であり、図1の平面視において両方の板状部材30a及び30bの外縁が略一致するように重ね合わせられている。
図2(b)に示すように、2枚の板状部材30a及び30bの対向面には直線状に延在する長溝10a及び10bが区画されており、注出口5は、2枚の板状部材30a及び30bの長溝10a及び10b同士を対向させることにより区画されている。より具体的に、一方の板状部材30aの対向面には、例えばエンボス加工やプレス加工等によって、横断面が半円形状の長溝10aが形成されており、他方の板状部材30bの対向面にも、エンボス加工等により、10aと同様の横断面が半円形状の長溝10bが形成されている。そして、注出口部材9は、一方の板状部材30aの対向面と他方の板状部材30bの対向面とを、長溝10aと長溝10bとが対向するように当接させ、両板状部材30a及び30bの対向面のうち長溝10a及び10bが形成されていない部分の平面全域同士を互いに溶着することにより、形成されている。なお、本実施形態の注出口5は、2〜4mmの径を有するが、この径の範囲に限られるものではなく、例えば、1〜6mmの範囲で径を設定することができる。
このように、本実施形態の包装袋体1におけるフィルム材20a及び20bは、その内側になるシーラント層22が包装袋体1の内部空間2に面していると共に、その外側になる基材層21が包装袋体1の外部に面し、少なくとも2層で構成されている。なお、図2(b)に示すように、本実施形態の2枚のフィルム材20a及び20bは、いずれも、外側の基材層21と、フィルム材20a及び20b同士、並びに板状部材30a及び30bと溶着することが可能な内側のシーラント層22と、で構成された2層の積層プラスチックフィルムであるが、基材層とシーラント層との間の位置に、フィルム材にガスバリア性、強度、耐寒性、耐ピンホール性等の機能を付加させるため、単層又は複数層の中間層を備えた構成にすることもできる。また、前記フィルム材20a及び20bは、内容物を容易に充填及び注出するために、各々が70μm〜140μmであることが好ましい。
また、図2(b)に示すように、上述した2枚の板状部材30a及び30bはいずれも、フィルム材20a及び20bのシーラント層22と外面が溶着される外層33と、各々の対向面同士が溶着される内層31と、外層33と内層31との間の位置に、板状部材30a及び30bの硬度を大きくするため等の機能を持った中間層32とを備えており、フィルム材20a及び20bいずれかよりも厚く、硬度が大きい3層で構成されている。なお、図4では、各板状部材30a及び30bを、説明の便宜上、内層31、中間層32及び外層33の各層を区別することなく纏めて1つの断面で表しているが、実際は、図2(b)に示すように、内層31、中間層32及び外層33を備える構成である。なお、板状部材は、単一の材料を用いた単層とするか、中間層を備えない、材料の異なる2層で構成することもできるが、本実施形態の板状部材30a及び30bのように、中間層32を備える構成とすることが好ましい。
ここで、上述した胴部3とは、包装袋体1のうち、2枚のフィルム材20a及び20b同士が注出口部材9を介さずに直接溶着された第1周縁部6及び第2周縁部7を含む筒状の部分である。2枚のフィルム材20a及び20bは、例えば、二軸延伸したナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等からなる基材層21と、例えば、低密度ポリエチレン樹脂や、その他の各種ポリエチレン樹脂等からなるシーラント層22との、少なくとも2層を積層した積層フィルムからなり、内側になるシーラント層22同士がヒートシールにて溶着されている。なお、上述したように、ガスバリア性、強度、耐寒性、耐ピンホール性等の機能を付加させるため、基材層とシーラント層との間に単層又は複数層の中間層を設ける場合には、ガスバリア性の高い各種蒸着フィルム、耐ピンホール性の高い各種ナイロンフィルム等を用いることができる。基材層21は10μm〜20μm、中間層は10μm〜30μm、シーラント層22は50μm〜100μmで構成することが好ましい。
また、上述した先端部4とは、包装袋体1のうち、2枚のフィルム材20a及び20bが注出口部材9としての2枚の板状部材30a及び30bを介して溶着されている第3周縁部8を含む部分である。第3周縁部8では、2枚のフィルム材20a及び20b間に2枚の板状部材30a及び30bが挟み込まれているため、2枚のフィルム材20a及び20b同士が直接溶着されて形成された胴部3よりも硬度が大きく、胴部3よりも変形し難い構成とすることができる。そのため、2枚の板状部材30a及び30bの対向面間に区画された注出口5は、板状部材30a及び30bを挟まずに2枚のフィルム材20a及び20bの両シーラント層22により区画される注出口と比較して、閉塞され難い。
更に、本実施形態のように、各板状部材30a及び30bの厚さを、各フィルム材20a、20bの厚さよりも厚い構成とすれば、2枚の板状部材30a及び30bの変形が一層抑制されるため、より閉塞し難い、容易に安定した注出形状や注出量が得られる注出口5を実現することができる。
また更に、包装袋体1は、ユーザーの手等の把持手段により把持及び押圧される胴部3と、把持手段による胴部3への押圧によっても閉塞され難い注出口5を区画している先端部4と、を単に2枚のフィルム材20a及び20b、並びに2枚の板状部材30a及び30bを重ね合わせて溶着することにより形成しているため、注出キャップ部材を別途取り付ける従来の構成と比較して製造工程が簡素化されると共に、より安価な包装袋体1を提供することができる。
特に、2枚のフィルム材20a及び20b、並びに2枚の板状部材30a及び30bを、第1周縁部6、第2周縁部7及び第3周縁部8でいずれもヒートシール可能な材料で構成することで、製造工程を一層簡素化することができる。例えば、本実施形態のように、2枚のフィルム材20a及び20bそれぞれの内側のシーラント層22と、2枚の板状部材30a及び30bそれぞれの外面を含む外層33と、対向面を含む内層31とが、いずれもヒートシール可能なシーラント材料で構成されている場合、本実施形態のように、2枚のフィルム材20a及び20bのシーラント層22同士、2枚の板状部材30a及び30bの内層31の対向面同士、並びに板状部材30a及び30bの外層33の外面とフィルム材20a、20bのシーラント層22との間、を当接させてヒートシールにて溶着することができる。これにより、溶着手法としてヒートシールのみを用いて溶着された第1周縁部6、第2周縁部7及び第3周縁部8を実現することができる。
なお、2枚の板状部材30a及び30bの内層31の対向面同士は、長溝10a及び10bの位置とは異なる位置で当接して溶着されるが、上述したように、長溝10a及び10bが形成されていない平面全域で溶着されていることが好ましい。更に、本実施形態の板状部材30a及び30bの外層33は、その外面全域が、フィルム材20a、20bのシーラント層22と当接して溶着されているが、板状部材の外層の外面の一部のみが、フィルム材のシーラント層と当接して溶着される構成としてもよい。
ここで、本実施形態の2枚の板状部材30a及び30bはいずれも、例えば、低密度ポリエチレン樹脂や、その他の各種ポリエチレン樹脂等のシーラント材料で構成された外層33及び内層31と、前記外層33と前記内層31との間の位置に、各板状部材の硬度を大きくするため等の機能を持たすため、延伸されたナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等の各種プラスチック製フィルム等からなる単層もしくは複数層の中間層32と、を備えた構成としている。なお、上述したように、単層の板状部材又は中間層を備えない、材料の異なる2層の板状部材とする場合には、同一の各種ポリエチレン樹脂等からなる単層とするか、材料の異なる各種ポリエチレン樹脂等からなる2層の構成とすることができる。これらの、板状部材30a及び30bの層構成と各層の材料等を調整することで、板状部材30a及び30bの硬度や厚さ等を必要な状態にすることが可能となる。
また、単層の板状部材とする場合であっても、多層の板状部材とする場合であっても、板状部材の変形を抑制して注出口の閉塞を抑制するためには、150μm以上の厚さとすることが好ましい。
なお、図1等に示すように、本実施形態の先端部4では、2枚の板状部材30a及び30bの対向面間に、長さの異なる複数の注出口5が区画されている。このように複数の注出口5を設けることにより、内容物X(図5参照)の単位時間当たりの注出量や注出される位置を、使用する注出口5の数や位置を選択することにより、包装袋体1の使用用途等に応じて変えることができる。この詳細は後述する(図6、図8等参照)
なお、本実施形態の胴部3では、図1の平面視において、第1周縁部6が直線状に延在する直線部分のみから構成されているのに対して、第2周縁部7は、第1周辺部6と平行する平行直線部7aと、この平行直線部7aと先端部4の第3周縁部8とを繋ぎ、第3周縁部8に近づくにつれて第1周辺部6との対向距離が小さくなるように延在する傾斜直線部7bと、で構成されているが、この構成に限られるものではない。例えば、図1と同平面視において、第1周縁部及び第2周縁部それぞれが一方向に延在する直線部分のみから構成されており、これら直線部分が、先端部の第3周縁部に向かって先細りとなるように延在する構成としてもよい。
また、本実施形態の先端部4では、図1の平面視において、第3周縁部8を構成する2枚の板状部材30a及び30bが台形形状に構成されているが、この形状に限られるものではなく、例えば、三角形状や円弧形状等、様々な形状にすることができる。
更に、本実施形態の板状部材30a及び30bの対向面に形成されている長溝10a、10bは、横断面が半円形状を有するものであるが、この横断面形状に限られるものではなく、例えば、横断面が四角形状(対向する溝壁が平行すると共に溝底が溝壁と直交する断面形状)の長溝としてもよい。但し、本実施形態のように横断面が半円形状の長溝とすれば、注出口5の横断面形状を角部の無い円形状とすることができるため、内容物Xが角部に滞留してしまうことを防止することができる。
また更に、本実施形態では、先端部4において長さの異なる3本の注出口5が区画されているが、この本数に限られるものではなく、使用用途等に応じて4本以上の注出口が区画された構成とすることも、1本又は2本のみの注出口が区画された構成とすることも可能である。但し、上述したように、複数の注出口を備える構成とすれば、使用する注出口の数や位置を、使用用途や使用目的等に応じてユーザーが自由に決定することができるため、長さが同じ、又は長さが異なる複数の注出口を備える構成とすることが好ましい。特に、安定的な注出を可能にするため2〜5本程度とすることが好ましい。
最後に、本実施形態の包装袋体1の使用方法を、図5〜図8を参照して説明する。図5は、包装袋体1の内部空間2への内容物Xの充填が完了し、図1に示す包装袋体1では開放されていた第4周縁部11も溶着され、内部空間2が密封された状態を示す図である。つまり、図5に示す包装袋体1は、重ね合わされた2枚のフィルム材20a及び20b(図2(b)等参照)の周縁部の全周域が溶着された状態である。また、図5では、包装袋体1の胴部3を把持し、押圧する把持手段として、ユーザーの手を示している。なお、内部空間2に充填される内容物Xとしては、例えば、クリーム、マヨネーズ、醤油、水、工業用の潤滑油等の粘性体や液体が挙げられる。
図6は、注出口5を外方に連通させるため、先端部4を切断する工程を示した図である。図6に示すように、先端部4を、注出口5の延在方向と直交する方向に切断することにより、注出口5の先端開口を含む切り口を形成することができる。これにより、内部空間2と外方とは、注出口5を介して連通するため、ユーザーが胴部3を外方から押圧することにより、内部空間2内の内容物Xは、注出口5を通じて外方に注出可能になる。
なお、本実施形態の板状部材30a及び30bは、中間層32を備える構成であるため(図2(b)参照)、先端部4を切断する際に、切断手段から負荷されるせん断力により注出口5の先端開口が潰れてしまうことを抑制することができる。
また、図6では、直線状に延在する、長さの異なる3本の注出口5の全てが外方と連通するように、先端部4を切断しているが、使用する用途や目的等に応じて、例えば、図8に示すように、2本の注出口5のみが外方と連通するように、先端部4を切断することも可能である。特に、本実施形態の包装袋体1では、長さの異なる3本の注出口5が、直線状に同方向に延在していると共に、この3本の注出口5が、一方から他方に向かって長さが漸減又は漸増するように配列されている。そのため、切断面の位置を注出口5の延在方向にずらすだけで、外方に連通する注出口5の数を変えることができ(図6、図8参照)、外方と連通させる注出口5の数によってユーザーの切断作業が煩雑化することもない。
図7は、先端部4が切断された包装袋体1において、内容物Xが、内部空間2から注出口5を通じて外方へ絞り出されている状態を示す図である。胴部3がユーザーの手によって握られると、内部空間2内の内容物Xが注出口5を通じて外方へ押し出される。この際に、第1周縁部6、第2周縁部7及び第4周縁部11を含む胴部3は、可撓性を有する2枚のフィルム材20a及び20b(図2(b)、図4参照)で構成されているため、ユーザーの手からの押圧力により容易に外形を変化させるが、第3周縁部8を含む先端部4は、2枚のフィルム材20a及び20bの間に2枚の板状部材30a及び30b(図2(b)、図4参照)が挟み込まれているため、外形はほとんど変化しない。そのため、2枚の板状部材30a及び30bの対向面間に区画されている注出口5も閉塞され難く、注出口5の先端開口から安定して内容物Xを注出することができる。
本発明に係る包装袋体は、上述した実施形態において特定される構成に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、第1周縁部6と第2周縁部7とは、2枚の板状部材30a及び30bを挟み込んで溶着された第3周縁部8のみを介して繋がっているが、例えば、第1周縁部や第2周縁部が、内容物Xが漏れ出ないように溶着された他の周縁部を介して、第3周縁部8と繋がるような構成としてもよい。
本発明は、包装袋体に関し、特に、粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間を区画する包装袋体に関する。
1:包装袋体
2:内部空間
3:胴部
4:先端部
5:注出口
6:第1周縁部(周縁部)
7:第2周縁部(周縁部)
7a:平行直線部
7b:傾斜直線部
8:第3周縁部(周縁部)
9:注出口部材
10a、10b:長溝
11:第4周縁部(周縁部)
20a、20b:フィルム材
21:基材層
22:シーラント層
30a、30b:板状部材
31:内層
32:中間層
33:外層
A:厚み方向
X:内容物

Claims (6)

  1. 重ね合わされた可撓性を有する2枚のフィルム材の周縁部が溶着されており、前記2枚のフィルム材間に粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間が区画されている包装袋体であって、
    前記周縁部は、包装袋体を前記2枚のフィルム材の厚み方向から見た場合に前記内部空間を挟んで位置し、前記2枚のフィルム材同士が互いに溶着された第1及び第2周縁部と、包装袋体を前記厚み方向から見た場合に前記第1周縁部と前記第2周縁部とを繋ぐように位置し、前記2枚のフィルム材間に、前記内部空間と連通し前記内部空間に収容された前記内容物を外方に注出可能な注出口を区画する注出口部材を挟み込んだ状態で、前記2枚のフィルム材が前記注出口部材と溶着された第3周縁部と、を備え、
    前記注出口部材は、重ね合わせた2枚の板状部材で構成されており、前記2枚の板状部材の対向面間に前記注出口が区画され
    前記2枚の板状部材の前記対向面間には、複数の注出口が区画され、
    前記注出口は、1〜6mmの径を有する
    ことを特徴とする包装袋体。
  2. 前記板状部材の厚さは、前記フィルム材の厚さよりも厚いことを特徴とする、請求項1に記載の包装袋体。
  3. 前記2枚の板状部材の各対向面には長溝が区画されており、
    前記注出口は、前記2枚の板状部材の前記長溝同士を対向させることにより区画されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の包装袋体。
  4. 前記フィルム材は、少なくとも外側に基材層、内側にシーラント層の2層で構成され、
    前記板状部材は、シーラント材料で構成された外面及び対向面を備え、
    前記2枚の板状部材の前記対向面同士は、前記長溝の位置と異なる位置で当接してヒートシールされており、
    前記板状部材の前記外面は、前記フィルム材の前記シーラント層と当接してヒートシールされていることを特徴とする、請求項3に記載の包装袋体。
  5. 前記板状部材は、前記対向面を含む内層と、前記外面を含む外層と、前記内層と前記外層との間に位置し、前記内層及び前記外層よりも硬度が大きい材料を用いた少なくとも1層以上の中間層と、を備えることを特徴とする、請求項4に記載の包装袋体。
  6. 重ね合わされた可撓性を有する2枚のフィルム材の周縁部が溶着されており、前記2枚のフィルム材間に粘性体又は液体の内容物を収容可能な内部空間が区画されている包装袋体であって、
    前記周縁部は、包装袋体を前記2枚のフィルム材の厚み方向から見た場合に前記内部空間を挟んで位置し、前記2枚のフィルム材同士が互いに溶着された第1及び第2周縁部と、包装袋体を前記厚み方向から見た場合に前記第1周縁部と前記第2周縁部とを繋ぐように位置し、前記2枚のフィルム材間に、前記内部空間と連通し前記内部空間に収容された前記内容物を外方に注出可能な注出口を区画する注出口部材を挟み込んだ状態で、前記2枚のフィルム材が前記注出口部材と溶着された第3周縁部と、を備え、
    前記注出口部材は、重ね合わせた2枚の板状部材で構成されており、前記2枚の板状部材の対向面間に前記注出口が区画され、
    前記2枚の板状部材の各対向面には長溝が区画されており、
    前記注出口は、前記2枚の板状部材の前記長溝同士を対向させることにより区画され、
    前記フィルム材は、少なくとも外側に基材層、内側にシーラント層の2層で構成され、
    前記板状部材は、シーラント材料で構成された外面及び対向面を備え、
    前記2枚の板状部材の前記対向面同士は、前記長溝の位置と異なる位置で当接してヒートシールされており、
    前記板状部材の前記外面は、前記フィルム材の前記シーラント層と当接してヒートシールされ、
    前記板状部材は、前記対向面を含む内層と、前記外面を含む外層と、前記内層と前記外層との間に位置し、前記内層及び前記外層よりも硬度が大きい材料を用いた少なくとも1層以上の中間層と、を備えることを特徴とする、包装袋体
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