JP4935096B2 - 注出口部付き袋 - Google Patents
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Description
しかし、このような注出口部付き袋は、共通の欠点として、注出口部の幅が狭いため、開封された注出口部の開口性が悪く、また、開口させたとしても、注出口部は、袋本体と同じ柔軟性材料で形成されているため、剛性に劣り、内容物注出の途中などで開口させた注出口部が閉塞されやすいという問題があった。
このような注出口部付き袋の具体例として、例えば、(1)積層フィルムを袋状にヒートシールして形成され、上部のコーナー部に、外縁部がヒートシールされ両側に切り欠き部が設けられ斜め外側上方に向く狭い巾の注出口部が設けられたパウチにおいて、該注出口部の両側のヒートシール部の内側ラインが、注出口部の先端側から基部にかけて通液路の両側で平行または先細り角度(α)が10°以下の傾斜をもつように形成され、更に、注出口部の基部で外側に折り返され、一方はパウチの上端に、もう一方はパウチの側端に向けて、いずれも折り返し角度(β)が45°〜65°の鋭角をなす形状に形成され、また、両側の積層フィルムの少なくとも注出口部の通液路を含む領域に外側に凸状となる膨らみ部が設けられた構成の注出口部付き袋がある(特許文献1参照)。
しかし、このような注出口部付き袋でも、内容物を注出する際に、注出口部シール部の形状、即ち、注出口部の両側のヒートシール部と、その基部から両外側への折り返し形状により、注出口部およびその基部近傍までは安定した筒状に開口するが、注出口部の基部から更に袋の内部側の領域では、注出口部の両側のヒートシール部の延長線に沿って、2本の帯状に両面の積層フィルム同士が接近して谷部が形成されるため、この部分で内容物の注出口部への流動が部分的に妨げられ、特に注出の後半では、やや内容物を注出しにくくなるという問題があった。
しかし、このような注出口部付き袋でも、注出口部のヒートシール部は、両側の側部12から肩部13にかけて外側に折れ曲がり、両側の肩部13は、下部が大きく広がったハの字状となっているため、特に、粘度の高い内容物で、袋を圧迫して内容物を注出するような場合には、前記ハの字状の肩部のヒートシールラインの上部同士の間で両面の積層フィルム同士が折れ曲がるように接近し、注出口部がその基部近辺で閉塞されやすくなる問題があった。
即ち、請求項1に記載した発明は、袋の上部の一部に外周をヒートシールしてなる狭い幅の注出口部が設けられた積層フィルム製の袋において、該注出口部の先端部近傍の開封位置に開封手段が設けられると共に、該注出口部の先端部近傍から袋内部に向けて、該注出口部の開口を補助し、且つその折れ曲がりを防止する第1のエンボス部が棒状に設けられ、また、該注出口部の基部から袋内部側の領域には、内容物を注出する際に、この部分の両面の積層フィルムの外側への広がりを補助し、積層フィルム同士の密着によるこの部分の閉塞を防止する第2のエンボス部が、その両端間D1が注出口部の基部の幅D2よりも広く且つ下向きの円弧形状またはV字形状をなすように、棒状に設けられ、更に、該注出口部の一方の基部近傍から他方の基部近傍にかけて、該第2のエンボス部と類似する形状のハーフカット線が設けられていることを特徴とする注出口部付き袋からなる。
また、前記注出口部の両側には、所定幅のヒートシール部を残して切り欠き部を設け、注出口部が突出した形状となるように形成することが好ましい。
前記注出口部の基部近傍に設けるハーフカット線は、折り曲げ線のように機能するものであり、1本で設けてもよいが2本以上を接近させて設けてもよい。
ハーフカット線を設ける場合、刃物を使用する機械的手段で設けることもできるが、その深さを所望の深さに安定して設けるためにはレーザー光照射による方法を用いることが一層好ましい。
このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれる場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に、各1本または各2本などのように複数のハーフカット線を平行、または中心のハーフカット線に収斂する形状、或いは、平行なハーフカット線とそれに斜めに交差するハーフカット線を加えた形状などに設けることができる。
ノッチを設ける場合、一般的に用いられている一字形やV字形のノッチでもよいが、ノッチを利用して注出口部を開封した後の角部が鋭角になると手を傷つける危険性があるため、角部が鈍角になる形状、または丸みをもつ形状に設けることが好ましい。
また、前記第1のエンボス部および前記第2のエンボス部は、両者がその一部で交差し一体化された形状に設けてもよく、また、交差部で何れか一方、または両方が分離された形状に設けてもよい。このような前記第1のエンボス部および前記第2のエンボス部は、袋の片面の積層フィルムのみに設けてもよいが、袋の両面の積層フィルムに設けることが更に好ましい。
前記袋を自立性を有する形式に形成する方法は、例えば、袋の底部を、前後の壁面の積層フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り返して挿入し、その周囲の端縁部をヒートシールして形成されるガセット部を有する形式に形成するだけでもよいが、特に、外観と共に自立性に優れたスタンディングパウチ形式に形成することが更に好ましい。
尚、前記ガセット部をヒートシールする船底形のシールパターンは、前記内側が両側から中央部にかけて湾曲線状に凹状となる船底形のシールパターンのほかに、内側の中央部が所定の幅で低く、その両端から袋の両側の側部まで傾斜をもって直線状に高くなる船底形のシールパターンであってもよい。
(2)袋に充填された内容物を使用する際には、注出口部の開封位置に、前記開封手段が設けられているので、正しい位置で容易に注出口部を開封することができる。
(3)内容物を、例えばボトルなどの口径の小さい容器に移し替える際にも、狭い幅の注出口部をボトルの口部に差し込んで注出できるので、外にこぼすこともなく安全に注出することができる。
注出口部を例えばボトルの口部に差し込んだ後、袋を傾け、或いは、倒立させることにより、内容物は注出口部側に流動するが、この時、注出口部の筒状の広がりに付随して、注出口部の基部近傍の前記ハーフカット線までが筒状に広がり、更にそこから第2のエンボス部までが、第2のエンボス部の円弧形状またはV字形状に沿って一層大きく外側に広がり、全体として漏斗形状となって保形性よく広げられるので、内容物の注出口部への流動がスムーズに行われ、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。
特に、袋をスタンディングパウチ形式に形成した場合は、前述したように、自立性に優れると同時に外観にも優れているので、店頭などでの陳列効果にも優れたものにすることができる。
上記基材フィルム層や水蒸気その他のガスバリヤー層、遮光層、強度向上層、シーラント層などは、それぞれを単独の層で形成してもよいが、複数の層を積層して形成することもできる。
これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み合わせて積層して使用することもできる。
前記無機酸化物の蒸着層は、単独の層で形成してもよいが、複数の層で形成することにより一層優れたガスバリヤー性を得ることができる。
また、前記無機酸化物の蒸着層は、その接着性を向上させ、或いは亀裂などの損傷を防止して優れたガスバリヤー性を有効に発揮させるため、その上下の面に接着性向上層、保護層、ガスバリヤー性向上層などの目的で、反応型アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シランカップリング剤を含有させたアクリル系樹脂、金属アルコキシドを含有させた水溶性高分子、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物などの樹脂層を設けて複合層としてガスバリヤー層を形成することができる。
前記強度向上層としては、前記基材フィルムのいずれかを適宜追加積層してもよく、二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどを防湿層を兼ねて積層することもできる。
前記基材フィルム層とガスバリヤー層、遮光層、強度向上層との積層には、公知のドライラミネーション法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラミネーション法で積層する方法、或いは、上記の樹脂を押し出しコートして積層する方法などを採ることができる。但し、内容物がシーラント層に浸透しやすいものの場合は、ドライラミネーション法で積層することが好ましい。
図1は、本発明の注出口部付き袋の一実施例の構成を示す正面図である。
図2の (イ)は、図1のX−X線の拡大模式断面図、(ロ)は、図1のY−Y線の拡大模式断面図、(ハ)は、図1のZ−Z線の拡大模式断面図である。
図3〜図8は、それぞれ本発明の注出口部付き袋の注出口部とその近辺の領域に設けるエンボス部と折り曲げ用のハーフカット線の図1とは異なる第2〜第7の実施例の形状を示す要部の正面図である。
但し、本発明は、その要旨を超えない限りこれらの図面に限定されるものではない。
尚、袋100の上部のうち、注出口部50が設けられていない上部の端縁部は、上部シール部8でヒートシールされるが、この部分は、内容物の充填口に使用するため、内容物の充填前の段階では未シールの開口部とし、内容物の充填後にヒートシールして袋100を密封するように構成したものである。
このようにハーフカット線の本数および形状は、引き裂きラインが所望の範囲内に安定するように任意に設定することができる。
例えば、複数のハーフカット線を平行に設ける場合、それぞれの間隔は、できるだけ狭いことが好ましく、レーザー光照射の送りピッチとして1mm程度の間隔に設けることが好ましい。
図3に示したエンボス部Eは、前記図1に示したエンボス部Eの構成において、注出口部50の先端部近傍から袋内部に向けて、該注出口部の中心線に沿って設けた第1のエンボス部E−1に関して、その注出口部50の基部B近傍の位置に幅を円形状に広げて設けた広幅部Wを取り除いて、他の部分と同じ幅の棒状に形成すると共に、該第1のエンボス部E-1が、前記円弧形状の第2のエンボス部E−2と交差した部分から先の部分(袋の内部側となる部分)についても、その断面形状が、図2の(ロ)に示したような裾部が大きく広がった台形状ではなく、他の部分と同様に、図2の(イ)に示したように比較的両側の立ち上がり角度の大きい台形状となるように変更して設けたものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、前記図1に示したハーフカット線12と形状自体は大きな差はないが、全体としてU字形に近い円弧形状にすると共に、本数を2本に変更して互いに接近した位置に設けたものであり、その他の構成は、図1に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
図4に示したエンボス部Eは、前記図3に示したエンボス部Eの構成において、第1のエンボス部E-1と第2のエンボス部E-2とが交差する部分で両者が交差しないように、第1のエンボス部E-1を、二つに分割し、注出口部側の第1のエンボス部E-1a と袋の内部側の第1のエンボス部E-1b とに切り離された形状に変更して設けたものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、その形状自体は図3に示したハーフカット線12と同様にU字形に近い円弧形状とし、その本数を1本に変更して設けて構成したものであり、その他の構成は、図3に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
図5に示したエンボス部Eは、前記図3に示したエンボス部Eの構成において、第2のエンボス部E-2の形状を、下向きの円弧形状から上部が左右に大きく開いたV字形状に変更して設けたものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、前記図4の場合と同様に、その形状自体は図3に示したハーフカット線12と同様にU字形に近い円弧形状とし、その本数を1本に変更して設けて構成したものであり、その他の構成は、図3に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
図6に示したエンボス部Eは、前記図5に示したエンボス部Eの構成において、第1のエンボス部E-1と第2のエンボス部E-2とが交差する部分で両者が交差しないように、第1のエンボス部E-1を、二つに分割し、注出口部側の第1のエンボス部E-1a と袋の内部側の第1のエンボス部E-1b とに切り離された形状に設けて構成したものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、前記図5に示したハーフカット線12の構成において、その形状を、第2のエンボス部E-2のV字形状に近づけるため、折り返し部のRは大きいが、両側が左右に大きく開いたV字形状に変更すると共に、その本数を2本に増やして互いに接近した位置に設けて構成したものであり、その他の構成は、図5に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
図7に示したエンボス部Eは、前記図5に示したエンボス部Eの構成において、第1のエンボス部E-1と第2のエンボス部E-2とが交差する部分で両者が交差しないように、第1のエンボス部E-1を、二つに分割し、注出口部側の第1のエンボス部E-1a と袋の内部側の第1のエンボス部E-1b とに切り離された形状に設けると共に、袋の内部側の第1のエンボス部E-1b は、その長さを袋の幅方向の中間部から更に下方に折れ曲がって20〜50mm程度下方に伸ばした長さに変更して設け、また、第2のエンボス部E-2についても、V字形状の下端を切り離して、左右の第2のエンボス部E-2a と第2のエンボス部E-2b とに切り離された形状に設けて構成したものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、前記図5に示したハーフカット線12の形状を、第2のエンボス部E-2a 、E-2b のV字形状に近づけるため、折り返し部のRは比較的小さく且つ両側が左右に大きく開いたV字形状に変更して設けて構成したものであり、上記変更点以外は、前記図5に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
図8に示したエンボス部Eは、前記図7に示したエンボス部Eの構成において、二つに分割して設けた第1のエンボス部E-1a と第1のエンボス部E-1b のうち、下側の第1のエンボス部E-1b を取り除き、上側の第1のエンボス部E-1a を新たな第1のエンボス部E-1として残して構成したものであり、また、折り曲げ用のハーフカット線12に関しては、前記図7に示したハーフカット線12の構成において、折り返し部のRはやや大きくなっているが、両側は略同様に左右に大きく開いたV字形状とし、その本数を2本に増やして互いに接近した位置に設けて構成したものであり、上記変更点以外は、前記図7に示した注出口部付き袋と同様に形成して構成したものである。
前記エンボス部Eの幅と高さは、特に限定はされないが、幅については、断面を台形状とした場合、下部の幅が3〜15mmで、上面の幅が1.5〜10mmであることが好ましく、高さについては、最高部で2〜4mm程度の高さになるように設けることが好ましい。
また、前記第2のエンボス部E-2と折り曲げ用のハーフカット線12との間隔は、袋の大きさ、或いは、注出口部の大きさなどにより、適宜に決定すればよいが、通常、最も接近した位置でも、7〜15mm程度の間隔をおくことが好ましい。
本発明の注出口部付き袋は、袋の上部の一部に外周をヒートシールしてなる狭い幅の注出口部が設けられた積層フィルム製の袋において、該注出口部の先端部近傍の開封位置に開封手段が設けられると共に、該注出口部の先端部近傍から袋内部に向けて、該注出口部の開口を補助し、且つその折れ曲がりを防止する第1のエンボス部が棒状に設けられ、また、該注出口部の基部から袋内部側の領域には、内容物を注出する際に、この部分の両面の積層フィルムの外側への広がりを補助し、積層フィルム同士の密着によるこの部分の閉塞を防止する第2のエンボス部が、その両端間D1が注出口部の基部の幅D2よりも広く且つ下向きの円弧形状またはV字形状をなすように、棒状に設けられ、更に、該注出口部の一方の基部近傍から他方の基部近傍にかけて、該第2のエンボス部と類似する形状のハーフカット線が設けられた構成を基本とし、更に、注出口部の両側には、所要幅のヒートシール部を残して、注出口部の先端側から基部に向かった後、外側に鋭角で折り返す形状に切り欠き部を設け、注出口部の開封手段としては、ノッチやハーフカット線などを設け、また、袋本体の形式は、前述したように、四方シール形式や三方シール形式などの平袋のほか、スタンディングパウチなどの自立性を有する形式に形成したものである。
従って、基本的には、採用する袋の形式に対応して、製袋可能な製袋機を選択し、これに注出口部を形成するためのヒートシール装置、切り欠き部、ノッチなどを設けるための打ち抜き装置、ハーフカット線を設けるためのレーザー光照射装置、そして、エンボス部を設けるためのエンボス装置などを適宜追加付設することにより、本発明の注出口部付き袋を生産性よく製造することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(1)壁面用積層フィルム1,1′の構成
(外側)二軸延伸ナイロンフィルム(以下、ONフィルムと記載する)(厚み15μm)/文字、絵柄印刷層/接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(以下、L・LDPEフィルムと記載する)(厚み130μm)
(2)底面用積層フィルムの構成
(外側)ONフィルム(厚み15μm)/白ベタ印刷層/接着剤/L・LDPEフィルム(厚み120μm)
上記各フィルムの貼り合わせは、いずれもドライラミネーション法で行い、各フィルムの間の接着剤は、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を使用したものである。
袋100の寸法は、外形寸法で幅が130mmで、長さが230mmとし、底部のガセット部4の長さ、即ち、底面フィルムの折り返し長さは35mmとした。
注出口部50は、袋の上部の左側のコーナー部に、図示した形状で、注出口部の両側のヒートシール部の内側ラインの間隔、即ち、通液路の幅がハーフカット線10を設けた部分で13mm、注出口部の基部B近傍の部分で16mm、そして、ハーフカット線10から注出口部の基部B、Bまでの長さは34mmとし、注出口部の傾斜角度(注出口部の中心線と袋の底辺とのなす角度)は45°となるように形成した。
尚、袋100の上部は、図示したように、胴部および底部よりもその幅を僅かに狭くするため、図において右側の側部は袋の上端から40mm下の位置から内側に傾斜をつけて上端部で2mm幅が狭くなるように斜めにカットし、左側の側部は注出口部50の先端部のヒートシール部の左端ラインが胴部の左端延長線よりも2mm内側になるように形成した。
また、注出口部50の先端部近傍の開封位置には、開封手段として、ハーフカット線10とその上側の端部にノッチ11を設けると共に、注出口部50およびその近辺の領域に図示した形状の第1のエンボス部E-1と第2のエンボス部E-2とを一体的に形成してなるエンボス部Eを最高部の高さが2.5mmとなるように設け、また、前記第2のエンボス部E-2の上側に、前記第1のエンボス部E-1と交差する位置で15mmの間隔をおいた注出口部の基部B、B近傍の位置に、図示したように、前記第2のエンボス部E-2よりもやや小さい円弧形状の折り曲げ用のハーフカット線12をレーザー光照射により設けた。
前記開封手段としてのハーフカット線10は、図では3本のハーフカット線で示したが、中心のハーフカット線の両側に平行に各2本のハーフカット線を、その線間隔を1mmとして、レーザー光照射により設けた。
(外側)ONフィルム(厚み15μm)/文字、絵柄印刷層/接着剤/ONフィルム(厚み15μm)/接着剤/L・LDPEフィルム(厚み130μm)
(2)底面用積層フィルムの構成
(外側)ONフィルム(厚み15μm)/白ベタ印刷層/接着剤/ONフィルム(厚み15μm)/接着剤/L・LDPEフィルム(厚み110μm)
この場合も、上記各フィルムの貼り合わせは、いずれもドライラミネーション法で行ったものであり、各フィルムの間の接着剤は、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤を使用したものである。
以上のように作製した実施例1、2の注出口部付き袋を評価するため、充填シール装置を用いて、それぞれの注出口部付き袋に、未シールの上部シール部8から内容物として液体洗剤を約400ml充填した後、上部シール部8をヒートシールして袋を密封した。
上記のように作製した実施例1、2の注出口部付き袋による包装体は、いずれも優れた自立性を有し、外観もよく、取り扱い性にも優れていた。
また、開封された注出口部50の両面の積層フィルム1、1′には、それぞれ前記エンボス部Eのうち、第1のエンボス部E-1が設けられているので、両面の積層フィルム1、1′の内面同士が密着することはなく、注出口部50の両側のヒートシール部の端部を外側から内側に向けて軽く押すだけで、注出口部50を容易に筒状に開口させることができた。
2 底面フィルム折り返し部
3a、3b 底面フィルム切り欠き部
4 ガセット部
5 底部シール部
6a、6b 側部シール部
7 注出口部シール部
8 上部シール部
9a、9b 切り欠き部
10 ハーフカット線
11 ノッチ
12 折り曲げ用のハーフカット線
D1 (第2のエンボス部の)両端間
D2 注出口部の基部の幅
E エンボス部
E−1、E−1a、E−1b 第1のエンボス部
E−2、E−2a、E−2b 第2のエンボス部
W 広幅部
UP 上面
SP−1、SP−2 側面
B 注出口部の基部
50 注出口部
100 注出口部付き袋
Claims (4)
- 袋の上部の一部に外周をヒートシールしてなる狭い幅の注出口部が設けられた積層フィルム製の袋において、該注出口部の先端部近傍の開封位置に開封手段が設けられると共に、該注出口部の先端部近傍から袋内部に向けて、少なくとも片面の積層フィルムに該注出口部の開口を補助し、且つその折れ曲がりを防止する第1のエンボス部が棒状に設けられ、また、該注出口部の基部から袋内部側の領域には、内容物を注出する際に、この部分の両面の積層フィルムの外側への広がりを補助し、積層フィルム同士の密着によるこの部分の閉塞を防止する第2のエンボス部が、その両端間D1が注出口部の基部の幅D2よりも広く且つ下向きの円弧形状またはV字形状をなすように、棒状に設けられ、更に、該注出口部の一方の基部近傍から他方の基部近傍にかけて、前記第2のエンボス部と類似する形状のハーフカット線が設けられていることを特徴とする注出口部付き袋。
- 前記第1のエンボス部が、その注出口部の基部近傍の位置に幅を円形状に広げた広幅部を有することを特徴とする請求項1に記載の注出口部付き袋。
- 前記第1のエンボス部および前記第2のエンボス部の断面は、上面が平面状に形成され両側の側面が傾斜面状に形成され、全体が台形をなす形状に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出口部付き袋。
- 前記袋が、自立性を有する形式に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の注出口部付き袋。
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JP2007210629A (ja) | 2007-08-23 |
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