JP3447616B2 - 袋状容器 - Google Patents

袋状容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー,リン
ス,ボディソープ等の各種化粧料の販促増量セール等に
対応することができる袋状容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シャンプー,リンス,ボディ
ソープ等の各種化粧料を販促増量セール等する場合に
は、商品本体(化粧料を収容する化粧料容器)+詰め替
えパウチをセット商品とし、これを手提げ袋等に収容し
た形態で販売したり、ジャンボサイズの商品本体+レギ
ュラーサイズの商品本体をセット商品とし、もしくは2
本のジャンボサイズの商品本体をセット商品とし、これ
をシュリンク包装等で一体化した形態で販売したりして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、商品本
体と詰め替えパウチを手提げ袋等に収容した形態で販売
する場合には、商品本体,詰め替えパウチ以外に手提げ
袋等が必要になり、コスト高になる。しかも、商品本体
と詰め替えパウチを収容した手提げ袋等は商品本体より
も嵩張り、手提げ袋等を定番棚(商品本体を載置等する
棚)に出し入れ等することができない。したがって、こ
の形態では、定番棚での全店舗展開を行うことができ
ず、定番棚以外のスペースを営業経費をかけて借用する
等の必要が生じ、営業経費が増える。
【0004】また、ジャンボサイズとレギュラーサイズ
の商品本体もしくは2本のジャンボサイズの商品本体を
シュリンク包装等で一体化した形態で販売する場合に
も、2本の商品本体以外にシュリンク包装等をする必要
があり、コスト高になる。しかも、2本の商品本体をシ
ュリンク包装等で一体化したものは商品本体よりも嵩張
り、上記一体化したものを定番棚に出し入れ等すること
が難しく、また、広い陳列スペースが必要になる。した
がって、この形態でも、定番棚での全店舗展開を行うこ
とができず、定番棚以外のスペースを営業経費をかけて
借用する等の必要が生じ、営業経費が増える。さらに、
シュリンク包装等する分、使用する樹脂材料の分量が多
くなり、環境汚染対応型の展開方法になっていない。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、定番棚での全店舗展開が可能で、しかも、コス
ト安で営業経費を削減することができ、さらに、環境汚
染問題に対応することのできる袋状容器の提供をその目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の袋状容器は、化粧料容器の首部に吊り下げ
可能な袋状容器であって、上記化粧料容器への詰め替え
用化粧料が収容される袋状収容部と、この袋状収容部か
ら延設され化粧料容器の首部に吊り下げるための首部挿
通穴が形成された吊り下げ部と、この吊り下げ部から延
設される広告記載部とを備え、上記袋状収容部が外周縁
部をヒートシールすることにより密封されているととも
に、上記袋状収容部の高さが、これを吊り下げる化粧料
容器の胴部の高さより少し長く設定されており、上記吊
り下げ部が、袋状収容部の上縁部を構成するヒートシー
ル部と一続きのヒートシール部で形成されているという
構成をとる。
【0007】すなわち、本発明の袋状容器は、化粧料容
器の首部に吊り下げ可能に構成されているため、化粧料
容器への詰め替え用化粧料が収容された袋状容器を
の化粧料容器の首部に吊り下げた状態でセット商品とし
販売することができる。したがって、セット作業に余
計な包材(例えば、手提げ袋やシュリンク包装等)を必
要とせず、作業内容も単純化し、コスト安およびセット
作業のスピードアップが可能になる。しかも、定番棚へ
の出し入れ等が簡単になり、また、広い陳列スペースを
要しないため、定番棚での全店舗展開を行うことがで
き、営業経費を削減することができる。さらに、本発明
の袋状容器を樹脂材料で作製した場合にも、必要最小限
の樹脂材料だけで作製することができ、環境汚染対応型
の展開方法となる。
【0008】本発明において、上記袋状収容部が化粧料
容器の一側面に沿い、広告記載部が化粧料容器の他側面
に沿うよう折り曲げ線から折り曲げられている場合に
は、化粧料容器の一側面(例えば、後面)に袋状収容部
を配設し、化粧料容器の他側面(例えば、前面)に広告
記載部を配設することにより、本発明の袋状容器を吊り
下げた化粧料容器を定番棚に簡単に出し入れ等すること
ができる。また、正面から広告記載部が見え、この広告
記載部に記載された広告により、背部にある袋状収容部
を充分にアピールすることができる。
【0009】本発明において、上記袋状収容部が化粧料
容器の一側面内に略納まる形状寸法に形成されている場
合には、本発明の袋状容器を吊り下げた化粧料容器を定
番棚に非常に出し入れ等しやすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0011】図1および図2は本発明の袋状容器の一実
施の形態を示している。この実施の形態では、袋状容器
として、アルミ箔とプラスチックフィルムのラミネート
製の増量用詰め替えパウチが用いられている。このフィ
ルム構成としては、例えば、フィルム内側層から、ポリ
エチレン/ナイロン/アルミニウム/印刷/ポリエステ
ルからなるものを用いることができる。上記増量用詰め
替えパウチは、後述する化粧料容器に収容されたボディ
ソープ(図示せず)と同じボディソープが収容された袋
状の増量用ボディソープ収容部2(容量390ml)
と、この増量用ボディソープ収容部2の上端部から延設
された吊り下げ部3と、この吊り下げ部3の上端部に折
り曲げ線4を介して延設された広告記載部5とからな
る。
【0012】上記増量用ボディソープ収容部2には、そ
の上部の左右両角部にR(アール)部2aが形成されて
いるとともに、下部の左右両角部に内向きテーパー部2
bが形成されており、これら両R部2aと両内向きテー
パー部2bとにより、後述する販売形態において、増量
用ボディソープ収容部2が上記化粧料容器10の胴部1
1aの左右両肩部および底部の左右両側からはみ出さな
いようにしている。また、上記増量用ボディソープ収容
部2の高さは上記化粧料容器10の胴部11aの高さよ
り少し長く形成されており、これにより、上記販売形態
において、上記化粧料容器10の安定性を図るととも
に、広告記載部5が定位置に保持されるようにしてい
る。このような増量用ボディソープ収容部2は、図3に
示す袋体6の下端開口部6aから増量用の化粧料(図示
せず)を収容したのち、下端開口部6aをヒートシール
して密封することにより、作製されたものである。図1
において、2cは増量用ボディソープ収容部2の外周縁
に形成されたヒートシール部である。
【0013】上記吊り下げ部3は、ヒートシール部3a
に首部挿通穴3b(上記化粧料容器10の首部に挿通す
るための穴)を穿設したもので構成されている。また、
上記広告記載部5は、ヒートシール部5aの一側面に広
告用印刷面5bを設けたもので構成されている。
【0014】上記増量用詰め替えパウチ1は、図4およ
び図5に示すジャンボサイズ(容量780ml)の化粧
料容器10と組み合わせて販売される。この化粧料容器
10は、それ自体の胴部11aにボディソープが収容さ
れた容器本体11と、この容器本体11の首部(図示せ
ず)に着脱自在に取り付けられたキャップ12とからな
る。図4において、11bは容器本体11の胴部11a
の前面に設けられたラベル貼着領域であり、12aはキ
ャップ12に形成された注出口である。
【0015】上記増量用詰め替えパウチ1および化粧料
容器10を販売する場合には、化粧料容器10の首部に
増量用詰め替えパウチ1の吊り下げ部3の首部挿通穴3
bを挿通することにより、化粧料容器10の首部に増量
用詰め替えパウチ1を吊り下げることを行う(図6およ
び図7参照)。この販売形態では、上記増量用詰め替え
パウチ1の増量用ボディソープ収容部2が上記化粧料容
器10の胴部11aの後部に、この胴部11aの後面に
略納まる状態で配設されており、化粧料容器10の胴部
11aの前面上側に広告記載部5が配設されている。こ
のような販売形態では、上記増量用詰め替えパウチ1が
化粧料容器10からはみ出していないため、定番棚に簡
単に出し入れすることができる。
【0016】上記のように、この実施の形態の増量量用
詰め替えパウチ1と化粧料容器10とを組み合わせる
と、定番棚への出し入れ等が簡単になり、定番棚での全
店舗展開を行うことができ、営業経費が削減される。し
かも、コスト安であり、使用する樹脂材料の分量が少な
く、環境汚染に対応できる。
【0017】なお、上記実施の形態における折り曲げ線
4に代えて、罫線もしくはハーフカット線を設けてもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の袋状容器は、化
粧料容器の首部に吊り下げ可能に構成されているため、
化粧料容器への詰め替え用化粧料が収容された袋状容器
を、その化粧料容器の首部に吊り下げた状態でセット商
品として販売することができる。したがって、セット作
業に余計な包材(例えば、手提げ袋やシュリンク包装
等)を必要とせず、作業内容も単純化し、コスト安およ
びセット作業のスピードアップが可能になる。しかも、
定番棚への出し入れ等が簡単になり、また、広い陳列ス
ペースを要しないため、定番棚での全店舗展開を行うこ
とができ、営業経費を削減することができる。さらに、
本発明の袋状容器を樹脂材料で作製した場合にも、必要
最小限の樹脂材料だけで作製することができ、環境汚染
対応型の展開方法となる。
【0019】本発明において、上記袋状収容部が化粧料
容器の一側面に沿い、広告記載部が化粧料容器の他側面
に沿うよう折り曲げ線から折り曲げられている場合に
は、化粧料容器の一側面(例えば、後面)に袋状収容部
を配設し、化粧料容器の他側面(例えば、前面)に広告
記載部を配設することにより、本発明の袋状容器を吊り
下げた化粧料容器を定番棚に簡単に出し入れ等すること
ができる。また、正面から広告記載部が見え、この広告
記載部に記載された広告により、背部にある袋状収容部
を充分にアピールすることができる。
【0020】本発明において、上記袋状収容部が化粧料
容器の一側面内に略納まる形状寸法に形成されている場
合には、本発明の袋状容器を吊り下げた化粧料容器を定
番棚に非常に出し入れ等しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋状容器の一実施の形態を示す正面図
である。
【図2】上記袋状容器の側面図である。
【図3】袋体を示す断面図である。
【図4】上記化粧料容器の正面図である。
【図5】上記化粧料容器の側面図である。
【図6】上記袋状容器の使用状態を示す斜視図である。
【図7】上記使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 増量用詰め替えパウチ 2 増量用ボディソープ収容部 3 吊り下げ部 3b 首部挿通穴 5 広告記載部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 佳一 東京都港区海岸3丁目20番20号 鐘紡株 式会社内 (72)発明者 栄 賢治 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 杉山 守広 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開2000−318751(JP,A) 特開2000−302139(JP,A) 実開 昭49−44614(JP,U) 実開 昭48−91886(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/00 - 33/38 G09F 1/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料容器の首部に吊り下げ可能な袋状
    容器であって、上記化粧料容器への詰め替え用化粧料が
    収容される袋状収容部と、この袋状収容部から延設され
    化粧料容器の首部に吊り下げるための首部挿通穴が形成
    された吊り下げ部と、この吊り下げ部から延設される広
    告記載部とを備え、上記袋状収容部が外周縁部をヒート
    シールすることにより密封されているとともに、上記袋
    状収容部の高さが、これを吊り下げる化粧料容器の胴部
    の高さより少し長く設定されており、上記吊り下げ部
    が、袋状収容部の上縁部を構成するヒートシール部と一
    続きのヒートシール部で形成されていることを特徴とす
    る袋状容器。
  2. 【請求項2】 上記袋状収容部が化粧料容器の一側面に
    沿い、広告記載部が化粧料容器の他側面に沿うよう折り
    曲げ線から折り曲げられている請求項1記載の袋状容
    器。
  3. 【請求項3】 上記袋状収容部が化粧料容器の一側面内
    に略納まる形状寸法に形成されている請求項1または2
    記載の袋状容器。
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