JP2000318751A

JP2000318751A - 吊下げ可能な包装袋

Info

Publication number: JP2000318751A
Application number: JP11128746A
Authority: JP
Inventors: Takeo Tomatsuri; 丈夫戸祭; Morimasa Abe; 守正阿部; Takeshi Haraguchi; 剛原口
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1999-05-10
Filing date: 1999-05-10
Publication date: 2000-11-21

Abstract

(57)【要約】【課題】収納部へ詰め替え可能な内溶液を充填した状態
で、ボトルの首部へ吊り下げた状態で、表示も同時に可
能な包装袋を提供することである。【解決手段】内容液を収納する収納部を有する本体部
と、吊り下げ用穴を設けた保持部に折り曲げ線を介して
表示部を設けた包装袋で、この折り曲げ線を、少なくと
も両端部にミシン目を設けず、中間部にのみミシン目を
設けた構成とした、吊り下げ可能な包装袋である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー、リン
ス等の内容液を充填したボトルの首部につり下げて、一
緒に販売する時に使用する包装袋に関し、詳しくは、同
時に販売するボトルの内溶液を使用後、詰め替える量を
収納した包装袋で、しかもボトルの首部に吊下げと同時
に表示も可能とした包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】シャンプー、リンス等の内容液を充填し
たボトルを販売するだけでなく、内容液が充填されたボ
トルと共に、内溶液を充填した包装袋を同時に販売され
ることが多くなっている。このように、内容液を充填し
たボトルと包装袋を同時に販売する形態としては、これ
らを一緒に外装袋に収納すること、ボトルと包装袋を帯
で一体とする等の手段で販売している。このように、別
部材を使用して販売するので、ボトルと包装袋を一体化
する作業が増加するうえ、単に一体化されているだけ
で、販売のための表示は、別部材を用いて行わなければ
ならなかった。

【０００３】一方、内溶液を充填したボトルの首部に内
容液を充填した包装袋を吊り下げる構成は、試供品のよ
うに少量の内溶液を充填したものであった。このよう
に、少量の内溶液の場合、単に充填し、首部に掛けるた
めの穴を設けた構成とすれば十分であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述のように、別部材
を用いてボトルと包装袋を一体化すれば、包装袋に充填
される内溶液の量は、ボトルに詰め替えるために必要な
量を充填することは可能であるが、わざわざ別部材を用
いなければならないうえ、表示が十分に行えないなど改
善が求められていた。

【０００５】そこで、本発明の目的は、ボトルの首部に
吊り下げる構造で、しかも詰め替える量を充填しても
は、ボトルに詰め替えるために必要な量を充填しても、
ボトルと一緒に展示、販売可能とした、吊り下げ可能な
包装袋を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、内溶液を収納
する収納部を有する本体部と、この本体部に連続する吊
下げ用穴を設けた保持部に，折り曲げ線を介して表示部
を設けた包装袋において、前記折り曲げ線が基本的にミ
シン目からなり、両端部にはミシン目を設けない構成と
したことを特徴とする、吊下げ可能な包装袋である。

【０００７】請求項２に記載の発明は、前記折り曲げ部
を形成するミシン目を設けない両端部の距離を２ｍｍ〜
３０ｍｍの範囲としたことを特徴とする、吊下げ可能な
包装袋である。請求項３に記載の発明は、前記折り曲げ
部が、部分的なミシン目により形成したことを特徴とす
る、吊下げ可能な包装袋である。請求項４に記載の発明
は、前記折り曲げ部が、ミシン目の部分と、ミシン目を
設けない部分が繰り返し形成されていることを特徴とす
る、吊下げ可能な包装袋である。請求項５に記載の発明
は、前記ミシン目からなる折り曲げ部を形成した包装袋
が、アルミニウム箔を含む積層材料から形成されている
ことを特徴とする、吊下げ可能な包装袋である。

【０００８】

【作用】本発明の包装袋は、収納部を有する本体部、保
持部に折り曲げ部を介して表示部を設けたので、包装袋
をボトルの首部に吊り下げることで、ボトルと包装袋の
同時の販売ができ、また、表示部を所定に折り曲げ、店
頭での表示も確実に行うことができる。また、折り曲げ
部を形成するミシン目を、両端部に設けない構成とした
ので、表示部を折り曲げた時、確実に折り曲げることが
でき、また切断するおそれがないので確実に表示が可能
である。さらに、本発明の包装袋は、折り曲げ部をミシ
ン目を設けた部分と、ミシン目を設けない部分が繰り返
し形成することにより、より確実に折り曲げることがで
き、また切断するおそれがない構造とすることができ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の包装袋の一例を
示す説明図、図２は、本発明の包装袋の他の例を示す説
明図である。包装袋１０は、本体部２０と、この本体部
２０の上端に連設した吊り下げ用穴３１を設けた保持部
３０を有する構造である。さらに、前記保持部３０の先
端に折り曲げ部４１を介して表示部４０を連設してある
ので、図３に示すように、包装袋１０の吊り下げ用穴３
１をボトルの首部に通し、吊り下げると、ボトルの収納
部２２と反対側に表示部４０が位置し、必要な表示を行
うことができる。この折り曲げ部４１は、基本的にミシ
ン目４２から形成され、両端部４３にはミシン目を設け
ない構成とする。このミシン目を設けない両端部４３の
距離は、２ｍｍ〜３０ｍｍの範囲が、折り曲げ適性があ
り、しかも折り曲げてた時、折り曲げ部４１が切断する
おそれがないので好ましい。

【００１０】また、この折り曲げ部４１の形状は、図４
に示すように、部分的なミシン目により形成した構成、
具体的には、ミシン目４１の中間にミシン目を設けない
部分を形成した構成とすることで、折り曲げの時、確実
に折り曲げ表示することができ、しかも、折り曲げ時
に、折り曲げ部４１が切断するおそれがない。また、図
５に示すように、この折り曲げ部４１の形状を、ミシン
目４２の部分と、ミシン目を設けない部分が繰り返し形
成することで、より折り曲げの時、確実に折り曲げ表示
することができ、また、折り曲げ時に、折り曲げ部４１
が切断することを防止することができる。前記のよう
に、ミシン目４２により折り曲げ部４１を形成する場
合、包装袋を構成する積層材料として、アルミニウム箔
を含む構成とするのが好ましい。

【００１１】一方、前記包装袋から内容液を取り出す場
合、図１に示すように、前記本体部２０は、周辺にシー
ル部２１を設けることで形成された収納部２２を有し、
この収納部２２の上方には、前記吊り下げ用穴３１の近
傍まで延びる突出部２３が形成されている。この突出部
２３は、図２に示すように、吊り下げ用穴３１の両側の
近傍まで延びるように形成することが好ましい。なお、
図１および図２では、突出部２３は、吊り下げ用穴３１
に向かって、２つ形成しているが、１つのみ形成しても
よい。

【００１２】そして、前記突出部２３は、開封可能な構
成とすることで、包装袋を使用する際、図６に示すよう
に、注出口５０が容易に形成することができ、詰め替え
を円滑に行うことができる。また、２つの突出部を形成
した場合、１つの突出部だけ開封可能とし、もう１方
は、開封できない構造とすれば、開封した時に、開封片
が生じないので、使用しやすい。

【００１３】ここで、開封可能な構成とは、周辺のシー
ル部に開封用ノッチ２４を設けることで、開封開始位
置、開封方向がわかりやすくなる。その他、開封方向に
沿ってミシン目を設けること、半切れ線を設けること、
開封方向に延伸されたフィルムを用いる等の適宜手段を
用いればよい。

【００１４】また、包装袋１０をボトルの首部に吊り下
げる時に、安定した吊り下げができるように、保持部３
０の吊り下げ用穴３１の部分の両外縁部に切欠き部３２
を設け、その他の部分より幅を狭くする。この切欠き部
３２の形状は、どのような形状でもよいが、半円状が外
観もよく好ましい。

【００１５】また、折り曲げ部４１を折り曲げ易くする
ことにより、内容液を充填する時、図７に示すように、
表示部４０を下方とし、折り曲げ部４１から折り曲げた
状態とし、収納部の下方から充填すれば、充填の安定
性、および充填機の改造も少なくて対応することができ
る。

【００１６】次に、本発明の包装袋を構成する材料につ
いて説明する。基本的に、内面がヒートシール可能な樹
脂層を有する積層材料であればよく、さらに遮光性を必
要とする場合は、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フ
ィルムを使用した積層材料を用いる。また、内容物の保
存性を必要とする場合は、ガスバリヤ性材料、例えば、
アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、酸化珪
素、酸化アルミニウム等の蒸着フィルム、エチレンービ
ニルアルコール共重合体等のフィルムを適宜用いた積層
材料を用いればよい。

【００１７】以下に、本発明の包装袋を構成する材料の
具体的な例を示す。（材料１）外面：ポリエチレンテレフタレート（１２μｍ）／アル
ミニウム箔（７μｍ）／延伸ナイロン（１５μｍ）／線
状低密度ポリエチレン（１００μｍ）：内面

【００１８】（材料２）外面：内側に蒸着層を設けたポリエチレンテレフタレー
ト（１２μｍ）／延伸ナイロン（１５μｍ）／線状低密
度ポリエチレン（１３０μｍ）：内面

【００１９】（材料３）外面：内側にＡｌ蒸着層を設けたポリエチレンテレフタ
レート（１２μｍ）／外側に蒸着層を設けた延伸ナイロ
ン（１５μｍ）／線状低密度ポリエチレン（１３０μ
ｍ）：内面

【００２０】（材料４）外面：内側にＡｌ蒸着層を設けたポリエチレンテレフタ
レート（１２μｍ）／線状低密度ポリエチレン（１５０
μｍ）：内面

【００２１】（材料５）外面：ポリエチレンテレフタレート（１２μｍ）／延伸
ナイロン（１５μｍ）／線状低密度ポリエチレン（１３
０μｍ）：内面

【００２２】（材料６）外面：ポリエチレンテレフタレート（１２μｍ）／外側
に蒸着層を設けた延伸ナイロン（１５μｍ）／線状低密
度ポリエチレン（１３０μｍ）：内面

【００２３】（材料７）外面：延伸ナイロン（２５μｍ）／線状低密度ポリエチ
レン（１３０μｍ）：内面ここで、蒸着層を形成する材料は、アルミニウムなどの
金属、酸化珪素、酸化アルミニウムなどの無機酸化物を
挙げることができる。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるので、収
納部と一体に表示部を設けているので、表示のための別
部材を必要とせず、かつボトル１つ１つに必要な表示を
確実に折り曲げて表示を行うことができる。また、収納
部に突出部を設けた構成とすることで、突出部を開封す
ると同時に、注出口が形成されるので、周辺を汚すこと
なく、安定して詰め替えを行うことができる。

【００２５】さらに、ボトルの首部に吊り下げるだけ
で、別部材を用いないで簡単にボトルと一体として販売
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の包装袋の一実施例を示す説明図であ
る。

【図２】本発明の包装袋の他の実施例を示す説明図であ
る。

【図３】図２の包装袋をボトルの首部に吊り下げた状態
を示す説明図である。

【図４】本発明の包装袋の折り曲げ部のミシン目形状の
一例を示す説明図である。

【図５】本発明の包装袋の折り曲げ部のミシン目形状の
他の例を示す説明図である。

【図６】図２の包装袋を開封した状態を示す説明図であ
る。

【図７】本発明の包装袋へ内容液を充填する状態を示す
説明図である。

【符号の説明】

１０…包装袋２０…本体部２１…シール部２２…収納部２３…突出部３０…保持部３１…吊り下げ用穴４０…表示部４１…折り曲げ部４２…ミシン目４３…両端部５０…注出口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内溶液を収納する収納部を有する本体部
と、この本体部に連続する吊下げ用穴を設けた保持部
に，折り曲げ線を介して表示部を設けた包装袋におい
て、前記折り曲げ線が基本的にミシン目からなり、両端
部にはミシン目を設けない構成としたことを特徴とす
る、吊下げ可能な包装袋。
【請求項２】前記折り曲げ部が、ミシン目を設けない両
端部の距離が２ｍｍ〜３０ｍｍの範囲としたことを特徴
とする、請求項１に記載の吊下げ可能な包装袋。
【請求項３】前記折り曲げ部が、部分的なミシン目によ
り形成したことを特徴とする、請求項１または請求項２
に記載の吊下げ可能な包装袋。
【請求項４】前記折り曲げ部が、ミシン目の部分と、ミ
シン目を設けない部分が繰り返し形成されていることを
特徴とする、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の
吊下げ可能な包装袋。
【請求項５】前記包装袋が、アルミニウム箔を含む積層
材料から形成されていることを特徴とする、請求項１な
いし４のいずれか１項に記載の吊下げ可能な包装袋。