JP4287552B2 - 自立性容器収容袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自立性容器を収容した状態で陳列すると共に持ち運ぶことのできる自立性容器収容袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ポンプボトル等の自立性容器に充填されたシャンプーやリンス等の商品をセット販売する場合や、ポンプボトル等の自立性容器に充填されたシャンプーとパウチ容器等に充填された詰め替え用のシャンプーとをセット販売する場合には、これらを持ち運び可能な自立性容器収容袋に予め収容した状態で販売されることがあり、こういった自立性容器収容袋としては、図3に示すようなものがある。
【0003】
この自立性容器収容袋50は、同図(a)、(b)に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂フィルムによって形成された、上部開口から自立性容器等を収容することのできる袋本体51と、この袋本体51の上部内面に装着された紙等によって形成された補強シート55とから構成されている。
【0004】
前記袋本体51は、同図(b)に示すように、表裏一対の外装フィルム52、53及び両外装フィルム52、53の下部から内側に折り込まれてガセット部を形成するガセットフィルム54から構成されており、両外装フィルム52、53は、その上部にそれぞれの内面側に折り返された折り返し部52a、53aを有している。
【0005】
外装フィルム52、53の折り返し部52a、53aは、その下縁部が外装フィルム52、53にそれぞれヒートシールされており、前記補強シート55は外装フィルム52、53の折り返し部52a、53aにそれぞれ挟み込まれるように装着されている。
【0006】
また、袋本体51における補強シート55が装着された部分には、取手孔となる切目50aが形成されており、この自立性容器収容袋50に自立性容器に充填された商品等を収容した状態で、取手孔を掴んで持ち運ぶことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような自立性容器収容袋50は、切目50aによって形成される取手孔部分を補強するために、袋本体51の上部にのみ補強シート55が装着されているので、シャンプーやリンス等の自立性容器に充填された商品を、この自立性容器収容袋50に収容した状態で店頭に陳列すると、図3(c)に示すように、補強シート55が装着されている袋本体51の上部が、その重みで倒れてしまい見栄えが悪くなると共に、補強シート55部分にキャッチフレーズ等の表示を施した場合でもその表示が見えにくく、宣伝広告効果が半減するといった問題がある。
【0008】
また、シャンプーやリンス等の自立性容器に充填された商品をセット販売する場合は、予め上述したような自立性容器収容袋50に商品を収容し、これを箱詰めした状態で輸送するのが一般的であるが、箱詰めされた状態では、図4に示すように、補強シート55が装着された取手部分が折り曲げられた状態で包装箱60に収容されるので、輸送段階で補強シート55に複雑な折り癖がつき、包装箱60から取り出して店頭に陳列する際、さらに見栄えが悪くなるといった問題がある。
【0009】
そこで、この発明の課題は、陳列した状態で見栄えがよく、宣伝広告効果に優れた自立性容器収容袋を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、この発明は、合成樹脂フィルムからなる袋本体と、この袋本体の背面側の上部に装着される、合成樹脂によって形成された可撓性を有する補強シートとを備え、前記補強シート及び前記袋本体における前記補強シートに対応する部分には、取手孔が形成されており、前記補強シートまたは前記袋本体における前記補強シートに対応する部分には、前記袋本体の前面側から目視可能な表示が施されており、前記補強シートが、前記袋本体内に収容される自立性容器にかかる高さ位置まで下方側に伸びている自立性容器収容袋を提供するものである。なお、ここにいう「取手孔」は、完全に孔が形成されているもの以外に、取手孔を形成可能な切目のみを有しているものも含まれる。
【0011】
以上のように構成された自立性容器収容袋は、袋本体の背面側の上部に装着された補強シートが、袋本体内に収容される自立性容器にかかる高さ位置まで下方側に伸びているので、袋本体内に自立性容器が収容された状態では、収容された自立性容器によって、補強シートが装着された袋本体の上部が起立した状態に支持される。従って、自立性容器に充填された商品を、この自立性容器収容袋に収容した状態で店頭に陳列した場合、補強シートまたは袋本体における補強シートに対応する部分に施された表示を、袋本体の前面側から確実に目視することができる。
【0012】
また、袋本体の上部に装着された補強シートは、合成樹脂によって形成され、しかも、可撓性を有しているので、自立性容器に充填された商品をこの自立性容器収容袋に収容した状態で箱詰めして輸送した場合でも、輸送段階で補強シートに折り癖がつきにくく、箱から取り出して店頭に陳列した状態では、補強シートが元のフラットな状態に復元されるので、見栄えが悪くなることもない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)、(b)、(c)に示すように、この自立性容器収容袋1は、厚さ40〜100μm程度のポリプロピレンフィルムやポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン等の多層フィルムによって形成された、上部開口から自立性容器等を収容することのできる透明な袋本体10と、この袋本体10の背面側の上部内面に装着された、ポリプロピレン系合成紙やポリプロピレン系発泡シート等の可撓性を有する合成樹脂シートからなる厚さ120〜300μmの補強シート20とから構成されている。
【0014】
前記袋本体10は、表裏一対の外装フィルム11、12及び両外装フィルム11、12の下部から内側に折り込まれてガセット部を形成するガセットフィルム13から構成されており、背面側となる外装フィルム12は、その上部に内面側に折り返された折り返し部12aを有している。
【0015】
前記外装フィルム12の折り返し部12aには、同図(c)に示すように、前記補強シート20が挟み込まれた状態で、折り返し部12aの中間部がその全幅にわたって補強シート20と共に外装フィルム12にヒートシールされており、外装フィルム12の折り返し部12a及び補強シート20は、図2(a)、(b)に示すように、この自立性容器収容袋1にボトル等の自立性容器Bを収容した状態で、収容された自立性容器Bの胴部にかかる高さ位置まで下方側に伸びている。
【0016】
前記外装フィルム11、12、折り返し部12a及び補強シート20には、取手孔となる切目1aが形成されており、自立性容器に充填された商品等をこの自立性容器収容袋1に収容した状態で、取手孔を掴んで持ち運ぶことができるようになっている。
【0017】
前記補強シート20の前面には、収容される商品の宣伝広告効果が発揮されるように、商品名やキャッチフレーズ等を印刷した表示部21が形成されており、この表示部21は透明な外装フィルム11及び折り返し部12aを通して袋本体10の前面側から目視することができるようになっている(図1(a)参照)。
【0018】
以上のように構成された自立性容器収容袋1に、ボトル等の自立性容器Bに充填されたシャンプーやリンスをセットで収容した状態で店頭に陳列した場合、図2(a)、(b)に示すように、袋本体10の背面側の外装シート12に装着された補強シート20が、自立性容器Bの胴部にかかる高さ位置まで下方側に伸びているので、収容された自立性容器Bによって、補強シート20が起立状態に支持され、補強シート20の前面に形成された表示部21を透明な外装フィルム11及び折り返し部12aを通して袋本体10の前面側から確実に目視することができる。これによって、補強シート20に形成された表示部21による広告宣伝効果が最大限に発揮されることになる。
【0019】
また、袋本体10の背面側の上部に装着された補強シート20は、可撓性を有する合成樹脂シートによって形成されているので、自立性容器Bに充填されたシャンプー等の商品をこの自立性容器収容袋1に収容した状態で箱詰めして輸送した場合でも、輸送段階で補強シート20に折り癖がつきにくく、箱から取り出して店頭に陳列した状態では、補強シート20が元のフラットな状態に復元されるので、見栄えが悪くなることもない。
【0020】
なお、上述した実施形態では、袋本体10として底にガセット部を有するボトムガセット袋を採用しているが、袋本体10はこれに限定されるものではなく、ガセット部のない平袋を採用することも可能である。
【0021】
また、上述した実施形態では、補強シート20の前面に表示部21を形成しているが、袋本体10の背面側を構成する外装フィルム12の折り返し部12aに表示部を形成することも可能である。
【0022】
また、補強シート20は、少なくとも、収容された自立性容器Bによって起立状態に支持されるように、自立性容器Bの一部にかかるような高さ位置まで下方側に伸びていればよいが、袋本体10の背面側となる外装シート12の下端にまで伸びる構成、即ち、外装シート12の前面を補強シートが覆うような採用することも可能である。
【0023】
また、上述した実施形態では、外装シート12の折り返し部12aに挟み込むように補強シート20を装着しているが、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、外装シート12の内面または外面に直接補強シート20を貼着することも可能である。外装シート12の内面に補強シート20を貼着した場合は、少なくとも前面側の外装シート11が透明であればよく、背面側の外装シート12は必ずしも透明である必要はない。
【0024】
また、上述した実施形態では、取手孔を形成可能な切目1aを設けているが、、完全に開口された取手孔を形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる自立性容器収容袋の一実施形態を示す正面図、(b)は同上の自立性容器収容袋を示す裏面図、(c)は同上の自立性容器収容袋を示す断面図である。
【図2】(a)は同上の自立性容器収容袋に、自立性容器に充填された商品を収容した状態を示す正面図、(b)は同上の自立性容器収容袋に、自立性容器に充填された商品を収容した状態を示す断面図である。
【図3】(a)は従来の自立性容器収容袋を示す正面図、(b)は同上の自立性容器収容袋を示す断面図、(c)は同上の自立性容器収容袋に、自立性容器に充填された商品を収容した状態を示す断面図である。
【図4】自立性容器に充填された商品を従来の自立性容器収容袋に収容し、これを箱詰めした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 自立性容器収容袋
1a 切目
10 袋本体
11、12 外装フィルム
12a 折り返し部
13 ガセットフィルム
20 補強シート
21 表示部
B 自立性容器
Claims (1)
- 合成樹脂フィルムからなる袋本体と、
この袋本体の背面側の上部に装着される、合成樹脂によって形成された可撓性を有する補強シートとを備え、
前記補強シート及び前記袋本体における前記補強シートに対応する部分には、取手孔が形成されており、
前記補強シートまたは前記袋本体における前記補強シートに対応する部分には、前記袋本体の前面側から目視可能な表示が施されており、
前記補強シートが、前記袋本体内に収容される自立性容器にかかる高さ位置まで下方側に伸びている自立性容器収容袋。
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