JPH08227701A

JPH08227701A - 電池のディスプレイ用パッケージ

Info

Publication number: JPH08227701A
Application number: JP76792A
Authority: JP
Inventors: Richiyaado Deiru Uitsuto; リチャードデイルウイット; Jieimuzu Rojiyaa Paakaa; ジェイムズロジャーパーカー
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1991-01-09
Filing date: 1992-01-07
Publication date: 1996-09-03
Also published as: US5117976A

Abstract

(57)【要約】【目的】消費者の注意を引くような斬新な方法で消費
者向けに電池をディスプレイでき、且つ電池の保管やリ
サイクル返送却用に繰り返し使用できる電池のディスプ
レイ用パッケージの提供を目的とする。【構成】円筒状を成し電池を収納するための透明な筒
体２２と、摩擦力により上記筒体２２に取り付けられ且
つ取っ手が形成された上部キャップ２６と、摩擦力によ
り上記筒体２２に取り付けられた下部キャップ３０と、
これら両キャップ２６・３０のうち少なくとも一方のキ
ャップと上記筒体２２とを覆っており、且つ少なくとも
その一部が透明となっているラップ３６とを有すること
を特徴とする電池のディスプレイ用パッケージ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電池のディスプレイ用パ
ッケージに関し、特に、消費者の注意を引くような斬新
な方法で消費者向けに電池をディスプレイでき、且つ電
池の保管やリサイクル返送却用に繰り返し使用できるパ
ッケージに関する。

【０００２】

【従来の技術】亜鉛酸電池、アルカリ電池、リチウム電
池、ニッケルカドミウム蓄電池などの電池は、通常、ブ
リスターパックされるか、固定することなく箱に装填さ
れて販売されている。上記ブリスターパックは、通常、
表面に印刷のある厚手のボール紙と、そのボール紙の上
に積まれた電池、そして電池に対応する形に形成された
プラスチックのカバーから成っており、このプラスチッ
クカバーはボール紙に対して電池を包み込むように構成
されている。また、上記プラスチックカバーの外縁はボ
ール紙で密封されるような構造である。このような構造
のブリスターパックでは、電池が予期せぬ導伝経路によ
ってショートしたり、放電したりするのを防止でき、上
記の如く固定されることなく箱詰めされるものよりも好
ましい。加えて、ブリスターパックの場合、購買しよう
とする電池が、未使用状態であることが消費者に明らか
になるという利点もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなブ
リスターパックであっても、以下に示すような課題を有
している。輸送の際、非常に嵩張ると共に、折れ曲ったりしわが
よったりするのを完全に防止しつつ輸送用コンテナに詰
め込むのが困難である。一旦開封されると、再度の使用は困難である。特に、
４個以上の電池が１つにパックされて販売されている場
合には、再使用の困難性により、下記に示すような不都
合を生じる。即ち、消費者は高容量の電池を用いるが、
消費者の持っている充電式器具には消費電力が小さくて
電池の全容量を使いきらないものもある。このような場
合には、消費者は再使用に備えて、ブリスターパックに
収納させておくような場合が多い。ところが、開封時に
はブリスター或いはボール紙の少なくとも一方が破損す
る。このため、長期に亘って放置しておくと、電池がこ
ぼれ出て、何れの電池がポータブルレコーダーなどに使
う新しい電池で、何れの電池が時計など低い電流でも充
分作動する中古電池であるかを区別できなくなる。電池の様に、多くのメーカーが非常に似通ったものを
販売している商品の場合、販売面においては目立つパッ
ケージであるのが望ましい。しかし、ブリスターパック
においては、電池の大きさに応じて各メーカーとも同様
の形状となっているので、表面の印刷でパッケージの奇
抜さを競うしかない。このため、斬新性に欠け、目立つ
パッケージングとはならなかった。近年、資源の有効利用を考慮してリサイクル運動が活
発化しているが、ブリスターパックでは、パッケージに
よるリサイクルが困難である。

【０００４】本発明は係る現状を考慮してなされたもの
であって、上記諸欠点を解決できる電池のディスプレイ
用パッケージの提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、小型の電池をディスプレイするためのパッ
ケージにおいて、円筒状を成し電池を収納するための透
明な筒体と、上記筒体の外面と略同等の外径を有する円
盤状の蓋体と、この蓋体の下面から垂設され且つ上記筒
体の内面と略同等の外径を有して筒体の内面と摩擦しな
がらスライド可能に形成される筒状体と、上記蓋体の上
面に形成された取っ手とから成る第１先端キャップと、
上記筒体の外面と略同等の外径を有する円盤状の蓋体
と、この蓋体の下面から上方に延設され且つ上記筒体の
内面と略同等の外径を有して筒体の内面と摩擦しながら
スライド可能に形成される筒状体とから成る第２先端キ
ャップと、上記両先端キャップのうち少なくとも一方の
先端キャップと筒体とを覆っており、且つ少なくともそ
の一部が透明となっているカバーと、を有していること
を特徴とする。

【０００６】また、本発明は、上記筒体の内部を分割す
るためのスペーサを設けることにより一層の効果を奏す
るものである。

【０００７】

【作用】上記構成であれば、電池が収納された筒体の上
下開口部を、挿入自在な両キャップにより封口すること
ができるので、パッケージを破壊することなく電池を出
し入れすることができる。したがって、一旦開封した後
直ちに使用しない電池を、安全に保管することが可能と
なり、且つ寿命となった電池をリサイクルするための使
用済電池用移送容器としても使用可能である。

【０００８】また、筒体とこれを覆うラップの一部は透
明となるように構成されているので、消費者はパッケー
ジ内の電池を充分に視認することができる。したがっ
て、消費者は購買しようとしている電池であるか否かを
容易且つ確実に確認することができる。加えて、輸送の
際、嵩張らず、且つ折れ曲ったりしわがよったりするの
を防止しつつ輸送用コンテナに詰め込むことが可能とな
る。

【０００９】更に、第１先端キャップには取っ手が設け
られているので、パッケージの陳列が容易となる。尚、
第１先端キャップに形成される取っ手は、損傷なく保
管、輸送ができるように折り畳み可能な構造とするのが
望ましい。また、このような斬新な形状を成し且つラッ
プの不透明部分には製品に関する情報やバーコード、商
標、その他の広告を印刷することが可能であるので、消
費者の購買意欲を増進することもできる。

【００１０】加えて、第２発明の如く、パッケージ内に
スペーサが設けられていれば、大型電池（Ｄサイズの電
池）から最小型電池に至るまで、すべての電池をがたつ
くことなく収納可能となる。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例を、図１〜図２１に基づい
て、以下に説明する。〔電池用パッケージの全体構成〕図１〜図３に示すよう
に、本発明の電池用パッケージ２０は、円筒状を成す透
明の筒体２２と、この筒体２２の上部先端２４に取外し
自在に嵌め込まれた上部キャップ２６と、上記筒体２２
の下部先端２８に取外し自在に嵌め込まれた下部キャッ
プ３０と、上記筒体２２及び両キャップ２６・３０の外
周端部３２・３４を一体的に包む熱収縮性のラップ３６
と、上記筒体２２の内部に挿入され小型の電池をがたつ
き無く電池用パッケージ２０内に収納するためのスペー
サ７６とを有している。〔両キャップの構造〕上記上部キャップ２６は、上記筒
体２２を閉じる本体部とこの本体部に一体的に形成され
た取っ手３８とから構成されている。

【００１２】上記本体部の下面７０には、図４に示すよ
うに、円筒状の取付部材６０が垂下されている。この取
付部材６０の外径は、前記筒体２２の内径と略同等とな
るように構成されており、これによって上部キャップ２
６を筒体２２に挿入した際に、筒体２２内面と取付部材
６０外面との摩擦により、上部キャップ２６が筒体２２
から抜けるのを防止できる。一方、取付部材６０の内側
面７４により規定される内径はパッケージ内に収容する
一番直径の大きな電池（具体的には、Ｄサイズの電池）
より若干大きくなるように構成されている。また、取付
部材６０の下端部６６には、取付部材６０の外面６２側
に傾斜する傾斜面６８が形成されているので、取付部材
６０を筒体２２に挿入するのが容易となる。更に、上記
取付部材６０は本体部の外周部より若干内側に形成され
ているので、上記下面７０の最外周には当接面５８が形
成される。したがって、取付部材６０を筒体２２内に挿
入した際に、上記当接面５８と筒体２２の上端面５６と
が当接し、上部キャップ２６が筒体２２内に入ってしま
うようなことが無い。

【００１３】また、上記本体部の下面７０における取付
部材６０の内側には、図５及び図６に示すように、後述
の十字形のスペーサ７６を固定させるための一対の突起
１３２・１３４が９０°おきに形成されている。これら
突起１３２・１３４の対向面１３６・１３８は先端部１
４０・１４２に向かって外向きに傾斜するように構成さ
れており、これにより、スペーサ７６を容易に突起１３
２・１３４間に挿入することが可能となる。

【００１４】一方、前記取っ手３８は円弧状を成してお
り、これによって、パッケージ２０を適当なディスプレ
イラック（図２に示すようなフック４２）に吊すことが
可能である。また、図７に示すように、上記取っ手３８
の取り付け部近傍には切込み１６２が形成されている。
これにより、取っ手３８を上記上部キャップ２６の表面
４０と平行になるように折り曲げることが可能となり、
そして、パッケージ２０を電池のリサイクルのための郵
送容器として使用する際には、図８に示すように、粘着
テープ１６４によって取っ手３８を折り曲げた状態で固
定することができる。また、上記粘着テープ１６４によ
り、筒体２２の両端に嵌め込まれた両キャップ２６・３
０を安全に固定することができるし、また別途貼り付け
られた粘着テープ１６４により、メールラベル１５２を
筒体２２の周囲に取り付けることができる。

【００１５】尚、前記下部キャップ３０は、取っ手３８
が設けられていない他は、上部キャップ２６と同様の構
造なので、その説明は省略する。〔筒体の構成〕筒体２２は透明のプラスチックから構成
されている。また、筒体２２の内径はＤサイズの電池の
直径より若干大きく形成され、且つ筒体２２の長さＬ
（図３参照）はＤサイズの電池の長さの２倍より若干大
きく形成されている。これにより、電池用パッケージ２
０内には、Ｄサイズの電池を２個収納することができ
る。〔ラップの構成〕ラップ３６は熱収縮樹脂から成り、正
面から側面にかけては、商標、製造代表者名、その他消
費者を引き付けるような印刷が施された不透明部となっ
ている。これにより、前記取っ手３８をフック４２に正
しく吊るした際に、全面４４に印刷された商標等が消費
者に確実に見えることになる。

【００１６】一方、ラップ３６の背面４６には透明な覗
き窓５２が形成されているので、消費者は電池用パッケ
ージ２０を開くことなく該覗き窓５２から電池の種類や
本数を確認（例えば、図１の場合にはＡＡ電池５４が８
個）できる。このような構造とすると以下の利点があ
る。即ち、消費者の中にはＡＡサイズ、ＡＡＡサイズ、
Ｃサイズ、或いはＤサイズといった電池の形状に起因す
る名前を紛らわしく思う人が多いが、上記の如く覗き窓
５２から電池の種類や本数を確認できれば、消費者は確
実に自己が欲している所望の電池を購買することが可能
である。〔スペーサの構成〕第１の例上記構造の筒体２２等であれば、Ｄサイズの電池を電池
用パッケージ２０に２本収納することが可能であるが、
Ｄサイズの電池より小さい電池を収納する場合には、ス
ペーサが必要となる。図９はプラスチック製のスペーサ
７６の第１の例であって、断面十字状に形成されてい
る。これにより、電池用パッケージ２０内を４つの収納
空間７８・８０・８２・８４に区切ることが可能とな
り、各収納空間７８・８０・８２・８４に各々ＡＡサイ
ズの電池を２個づつ収納することができる。したがっ
て、上記スペーサ７６を用いれば、筒体２２内にＡＡサ
イズ或いはＡＡＡサイズの電池２個，４個，６個或いは
８個を、余りがたつくことなく収納できる。第２の例図１０〜図１２は、第２の例に係るスペーサを示してい
る。図１０では、６Ｖのリチウム電池９０がスペーサ８
６によって固定されており、図１１では９Ｖの電池９２
がスペーサ８８によって固定されている。そして両スペ
ーサ８６・８８は、一枚の紙を巻いて、切断、折曲げた
だけで作製することができる。

【００１７】ここで、上記スペーサ８８の具体的な構造
を、図１２に基づいて詳細に説明する。該スペーサ８８
は厚手の紙９４から成り、該紙９４の中心には水平方向
に切り込み９６・９８が形成されている。この切り込み
９６の上方にある上部保持用筒体１００と切り込み９８
の下方にある下部保持用筒体１０２とは３つの折り目１
０４・１０６・１０８で折曲げられているので、両保持
用筒体１００・１０２の正面部は略Ｖ字状を成してい
る。上記両切り込み９６・９８におけるそれぞれのエッ
ジ表面１１０・１１２は、詰め込まれた電池がパッケー
ジ２０内で移動することを阻止するせり台状となってい
る。また、両切り込み９６・９８間に形成される中心部
１１４は４つの折り目１１６・１１８・１２０・１２２
で折曲げられている。そして、これら折り目のうち折り
目１１８・１２０間で形成される後壁１２４と、折り目
１１６・１１８間及び折り目１２０・１２２間で形成さ
れる側壁１１７・１２１とにより凹状の電池保持部が形
成され、これによって電池を固定することができる。

【００１８】また、紙９４の上部エッジ１２５には目印
のための窪み１２６・１２８が形成されている。そし
て、上記構造のスペーサー８８を電池用パッケージ２０
内に挿入した際には、図４に示すように、上記窪み１２
６が上部キャップ２６の突起１３２・１３４に嵌め込ま
れて、スペーサー８８が電池用パッケージ２０内で回転
するのを防止できる。この場合にも、下部キャップ３０
の突起１３２・１３４に前記窪み１２６・１２８が嵌め
込まれて、スペーサー８８の回転を防止することができ
る。また、窪み１２６・１２８の垂直エッジ１４４・１
４６（図４参照）は、これら窪みの底部１４８に向かっ
て内側に傾斜しており、前記両キャップ２６・３０の突
起１３２・１３４の挿入が容易になっている。第３の例図１３〜図１９は、第３の例に係るスペーサを示してい
る。図１３は該スペーサ１８０の斜視図であって、電池
収納空間を左右２つの部屋に区切る左右仕切り片１７０
・１７１と、反転片１７２〜１７５と、上記左右仕切り
片１７０・１７１により左右に区切られた２つの部屋を
更に上下２つの部屋に区切る上下仕切り片１７６〜１７
９とから構成されている。

【００１９】上記構造のスペーサ１８０は、図１４及び
図１５に示すような形状のボール紙を折り曲げることに
より作製する。具体的には、左右対称構造を成してお
り、左右仕切り片１７０・１７１と反転片１７２〜１７
５との間及び反転片１７２〜１７５と上下仕切り片１７
６〜１７９との間には、それぞれ型押しによる折りしろ
１８１…・１８２…が形成されている。また、左右仕切
り片１７０・１７１間にも同様の折りしろ１８３が形成
されている。そして、これら折りしろ１８１…・１８２
…・１８３から折り曲げることにより、上記構造のスペ
ーサ１８０が作製されることになる。

【００２０】このようにして作製されたスペーサ１８０
は、図１６に示すように、８本のＡＡサイズの電池２０
０を収納することができる。この際、上記折りしろ１８
１…・１８２…・１８３においては、復元力が働くの
で、収納された電池は外方（筒体２２方向）に押し付け
られることになる。したがって、電池が電池用パッケー
ジ２０内でがたつくのを抑制することができる。

【００２１】また、図１７〜図１９は第３の例に係るス
ペーサーの変形例であり、図１７に示すように、上下仕
切り片１７６〜１７９のうち一方の上下仕切り片１７６
・１７７を他方の上下仕切り片１７８・１７９より大き
くなるように構成している。これにより、左右仕切り片
１７０・１７１が電池用パッケージ２０の中央からずれ
た部分でパッケージ２０を仕切ることになり、図１８に
示すように、上下仕切り片１７６・１７７側にＣタイプ
の電池をがたつくことなく電池用パッケージ２０内に収
納できる。また、小さい方の上下仕切り片１７８・１７
９側を使用する場合には、同様に、ＡＡＡタイプの電池
をがたつくことなく電池用パッケージ２０内に収納でき
る。

【００２２】更に図１９に示すように、折りしろ１８２
…を多数形成すれば、上下仕切り片１７６〜１７９の存
在する高さを、収納する電池の高さに合わせて変更する
ことができるので、一層利便性が向上する。〔製品パンフレットや返送用ラベルの構成〕通常、電池
用パッケージ２０内には、折り畳み方式の製品パンフレ
ットや返送用ラベル１５２が入っており（図１１参
照）、このラベル１５２には目印のための凹部１５０が
形成されている。このような構成とすれば、凹部１５０
が前記上部キャップ２６の突起１３２・１３４に嵌め込
まれて、輸送中にラベル１５２が回転するのを防止でき
る。したがって、覗き窓から電池が見え難くなるという
のを防止しうる。

【００２３】尚、上記ラベル１５２の位置としては、図
１１に示すように、前記スペーサ８８の外面、即ちスペ
ーサー８８と筒体２２との間が望ましい。〔上記構成のパッケージにおける電池の収納〕上記構成
のパッケージに電池を収納する場合には、両キャップ２
６・３０のうち一方のキャップを筒体２２の開口部に嵌
め込んだ後、筒体２２の他方の開口部から電池を挿入す
る。その後、筒体２２の他方の開口部に他方のキャップ
を嵌め込む。この場合、筒体２２の内面６４と両キャッ
プ２６・３０に形成された取付部材６０の外面６２との
間に摩擦力が働くので、両キャップ２６・３０が筒体２
２から簡単に抜け出るようなことがない。

【００２４】また、両キャップ２６・３０は筒体２２か
ら簡単に抜け出ることはないが、両キャップ２６・３０
は筒体２２に対して挿入離脱可能であるので、パッケー
ジを破壊することなく電池を出し入れすることができ
る。したがって、一旦開封した後直ちに使用しない電池
を、安全に保管することが可能となり、且つ寿命となっ
た電池のリサイクルも極めて容易となる。

【００２５】更に、筒体２２は透明であり、且つこの筒
体２２を覆うラップの一部には透明な覗き窓５２が形成
されているので、パッケージ内の電池を充分に視認する
ことができる。したがって、消費者は購買しようとして
いる大きさの電池であるか否かを容易且つ確実に確認す
ることができる。加えて、上記構成のような斬新な形状
を成し且つラップの不透明部分には製品に関する情報や
バーコード、商標、その他の広告を印刷されていれば、
他社商品との差別化が容易となるので、消費者の購買意
欲を増進することもできる。

【００２６】更にまた、各種のスペーサ７６・８６・８
８・１８０により、大型電池（Ｄサイズの電池）から最
小型電池に至るまで、すべての電池をがたつくことなく
電池用パッケージ２０内に収納可能となる。〔その他の事項〕覗き窓５２の長さは、上記実施例の如く電池用パッケ
ージ２０の全長のうち一部分だけに形成するような構成
に限定するものではなく、両キャップ２６・３０間に亘
って形成されていても良い。また、覗き窓５２はラップ
３６に沿って縦に細長い透明な材質のものにするか、或
いはラップ３６を基本的に透明なのものにし、覗き窓５
２の部分以外を印刷で不透明にするという方法でもよ
い。上記実施例では、筒体２２の長さＬをＤサイズの電池
の長さの２倍より若干大きくなるように形成している
が、このような長さに限定するものではなく、例えばＡ
Ａサイズ専用の電池用パッケージであれば、ＡＡサイズ
の電池の長さの２倍より若干大きくなるように形成すれ
ば良い。上記スペーサ７６はプラスチック、スペーサー８６・
８８は紙で構成されているが、紙、プラスチック、セロ
ファン等スペーサに適した材質であれば如何なるものも
用いることができる。オートメーションによる組立では、スペーサ８６・８
８を取付部材６０内で容易に移動させることが難しい場
合もある（図４に示すような場合）。このような場合に
は、図２０及び図２１に示すように、スペーサ８６・８
８の長さを短くして、スペーサ８６・８８の上部エッジ
１５６と取付部材６０の下端部１５４とが当接するよう
な構造とすれば良い。但し、この場合には、スペーサを
取り付けるための一対の突起１５８・１６０を取付部材
６０の下端部１５４近傍に形成する必要がある。また、
このような部位に一対の突起１５８・１６０が設けられ
ている場合において、ラベル１５２が取付部材６０の下
端部１５４に当接しているが、スペーサ８６・８８はキ
ャップの下面７０まで延設されている場合が考えられ
る。この際には、これはスペーサ８６・８８に形成され
ている窪み１２６・１２８を更に深くすれば、このよう
な構造の場合にも対応可能である。尚、スペーサ７６を
用いる場合には、その構造上、このようなことを考慮す
る必要はないので、変形は不要である。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ッケージを破壊することなく電池を出し入れすることが
できる。したがって、一旦開封した後直ちに使用しない
電池を、安全に保管することが可能となり、且つ寿命と
なった電池のリサイクルも極めて容易となる。この結
果、電池の保管性が向上し、且つ環境破壊を抑制するこ
とが可能となる。

【００２８】また、消費者はパッケージ内の電池を視認
することができるので、消費者は購買しようとしている
大きさの電池であるか否かを容易且つ確実に確認するこ
とができる。したがって、消費者の利便性が向上する。
加えて、輸送の際、嵩張らず、且つ折れ曲ったりしわが
よったりするのを防止しつつ輸送用コンテナに詰め込む
ことが可能となるので、輸送が一層便利となる。

【００２９】更に、第１先端キャップには取っ手が設け
られているので、パッケージの陳列が容易となり、且つ
斬新な形状を成しているので、消費者の購買意欲を増進
することができるといった優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電池のディスプレイ用パッケージの背
面斜視図である。

【図２】図１に示すパッケージの典型的な展示方法を示
す正面斜視図である。

【図３】図１に示すパッケージにＤサイズの電池を２個
収納した場合の部分断面図である。

【図４】上部キャップの一部分を示す拡大断面図であ
る。

【図５】下部キャップの平面図である。

【図６】図５の６−６線矢視断面図である。

【図７】上部キャップの取っ手が折り畳まれた状態を示
す拡大詳細図である。

【図８】図１のパッケージが、リサイクルとして電池を
返送する際の郵送容器として使用される時の状態を示す
正面図である。

【図９】図１の９ー９線矢視断面図である。

【図１０】第２の例に係るスペーサが６Ｖのリチウム電
池を支持している状態を示す平面図である。

【図１１】図１０の変形例に係るスペーサが９Ｖの電池
を支持している状態を示す平面図である。

【図１２】図１１のスペーサの斜視図である。

【図１３】第３の例に係るスペーサの斜視図である。

【図１４】図１３のスペーサを展開したときの平面図で
ある。

【図１５】図１３のスペーサを展開したときの側面図で
ある。

【図１６】図１３のスペーサがＡＡＡサイズの電池を支
持している状態を示す斜視図である。

【図１７】図１３のスペーサの変形例を示す平面図であ
る。

【図１８】図１７のスペーサがＣサイズの電池を支持し
ている状態を示す斜視図である。

【図１９】図１３のスペーサの他の変形例を示す平面図
である。

【図２０】上部キャップの変形例を示す底面図である。

【図２１】図２０の２１−２１線矢視断面図である。

【符号の説明】

２０電池用パッケージ２２筒体２６上部キャップ３０下部キャップ３６ラップ３８取っ手６０取付部材７６スペーサ８６スペーサ８８スペーサ１８０スペーサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】小型の電池をディスプレイするためのパ
ッケージにおいて、円筒状を成し電池を収納するための透明な筒体と、上記筒体の外面と略同等の外径を有する円盤状の蓋体
と、この蓋体の下面から垂設され且つ上記筒体の内面と
略同等の外径を有して筒体の内面と摩擦しながらスライ
ド可能に形成される筒状体と、上記蓋体の上面に形成さ
れた取っ手とから成る第１先端キャップと、上記筒体の外面と略同等の外径を有する円盤状の蓋体
と、この蓋体の下面から上方に延設され且つ上記筒体の
内面と略同等の外径を有して筒体の内面と摩擦しながら
スライド可能に形成される筒状体とから成る第２先端キ
ャップと、上記両先端キャップのうち少なくとも一方の先端キャッ
プと筒体とを覆っており、且つ少なくともその一部が透
明となっているカバーと、を有することを特徴とする電池のディスプレイ用パッケ
ージ。
【請求項２】上記筒体を分割するためのスペーサが設
けられていることを特徴とする請求項１記載の電池のデ
ィスプレイ用パッケージ。