JP2001151271A - 写真フイルムブリスター包装体のヒートシール方法 - Google Patents

写真フイルムブリスター包装体のヒートシール方法

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JP2001151271A
JP2001151271A JP33852199A JP33852199A JP2001151271A JP 2001151271 A JP2001151271 A JP 2001151271A JP 33852199 A JP33852199 A JP 33852199A JP 33852199 A JP33852199 A JP 33852199A JP 2001151271 A JP2001151271 A JP 2001151271A
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plastic container
piece
blister package
heat
front piece
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Ikuo Katsumata
勝俣育雄
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カールが生じなくて分別廃棄が容易な写真フ
イルムのブリスター包装体のヒートシール方法を提供す
ること。 【解決手段】 写真フイルムを収容する収納部及びこの
収納部を台紙に固定するための平坦部を有するプラスチ
ック製容器を、折り曲げ可能に接続した、台紙の表面片
と裏面片との間にその平坦部を挟んでヒートシールする
方法において、ヒートシール温度が100℃以上140
℃以下であるヒートシール方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真フイルムを収納
したブリスターパック包装体のヒートシール方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブリスターパックは、購入者が内容物を
直接確認でき、台紙への印刷効果や店頭での陳列効果が
大きい等の利点があるため、写真フイルムの包装方法と
しても広く利用されている。
【0003】写真フィルムを収容したブリスター包装体
は、写真フィルムカートリッジを収容するための収納部
と収納部を台紙に固定するための平坦部とからなる透明
なプラスチック製容器(以下、単に「プラスチック製容
器」又は「ケース」ともいう。)及び、折り曲げ可能に
接続されている表面片と裏面片とからなり、表面片にプ
ラスチック製容器の収納部と略同形状に打ち抜かれた孔
部を設けられている台紙から構成され、プラスチック製
容器の収納部は表面片の孔部から突出させ、平坦部を表
面片と裏面片との間に挟んで、プラスチック製容器を台
紙に固定したものが広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブリスターパックから
写真フィルムを取り出した後は、台紙とプラスチック製
容器とを分別して廃棄することが環境保護などの観点か
ら好ましい。このような理由により、上記のブリスター
パックでは、プラスチック製容器の平坦部を、台紙に接
着させないように、台紙の表面片と裏面片とだけを接着
することが望まれる。
【0005】写真フイルムブリスター包装体において、
ヒートシールされた台紙が平面とならず湾曲してカール
する傾向がある。写真フイルムブリスター包装体がカー
ルすると、単に消費者に対し商品の見栄えが悪いだけに
止まらず、多数陳列された商品が不揃いとなるため小売
店等の陳列性が悪化する。又、製造現場においてもベル
トコンベヤで個別に搬送する際にトラブルを生じたり、
これを数個重ね合わせて集積した積層包装体にする際に
も集積しにくい等の種々の問題を生じる。
【0006】本発明は、このような欠点を解消しようと
してなされたものであり、その主たる課題は、カールが
生じなくて分別廃棄が容易な写真フイルムブリスター包
装体のヒートシール方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
のような写真ブリスター包装体のヒートシール方法によ
り達成された。 項1) 写真フイルムを収納したカートリッジを収納す
るための収納部とこの収納部を台紙に固定するための平
坦部からなる透明なプラスチック製容器、及び、折り曲
げ可能に接続されている表面片と裏面片からなり、前記
プラスチック製容器の収納部と略同形状に打ち抜かれた
孔部が表面片に設けられた台紙から構成され、前記プラ
スチック製容器の収納部は表面片の孔部から突出してお
り、平坦部は表面片と裏面片とがヒートシールされるこ
とにより両片の間に挟まれ、プラスチック製容器を台紙
に固定した写真フイルムブリスター包装体のヒートシー
ル方法において、前記プラスチック製容器を、折り曲げ
部で折り曲げた台紙の表面片に設けられた孔部に収納部
が突出するようにして、表面片と裏面片との間にプラス
チック製容器の平坦部を挟んだ後、表面片と裏面片とを
100℃以上140℃以下の温度でヒートシールするこ
とを特徴とする写真フイルムブリスター包装体のヒート
シール方法。 項2) ヒートシール接着剤が表面片周辺部領域及び/
又は裏面片周辺部領域に塗布された台紙を、ヒートシー
ラー加熱部が裏面片周辺部領域に対応する領域に当た
り、受け台ゴム片が表面片周辺部領域に対応する領域に
当たることによりヒートシールする項1)記載の写真フ
イルムブリスター包装体のヒートシール方法。 項3) ミシン線が開封開始部分及び情報記載領域周辺
の曲線部分において拡大された項1)又は項2)に記載
の写真フイルムブリスター包装体。 項4) 含水率が0%以上8%以下である台紙を使用す
る項1)ないし項3)いづれか1項に記載の写真フイル
ムブリスター包装体のヒートシール方法。 項5) 底面部が矩形の開口面を有する箱形であり、該
底面部全四辺の各片から、周囲に向かって延びた平坦部
とからなり、該収納部から延びた少なくとも三つの側面
の平坦部に接する部位が膨張して補強部を形成している
プラスチック製容器を用いることを特徴とする項1)な
いし項4)いずれか1項に記載の写真フイルムブリスタ
ー包装体のヒートシール方法。 項6) 表面片が裏面片と重なり合う表面片及び/又は
裏面片の内側には情報記載領域が設けられ、裏面片には
プラスチック製容器の平坦部及び情報記載領域外周にわ
たってミシン線が設けられた台紙を、前記情報記載領域
を避けて塗布されたヒートシール接着剤をヒートシール
することを特徴とする項1)ないし項5)いずれか1項
に記載の写真フイルムブリスター包装体のヒートシール
方法。
【発明の実施の形態】
【0008】図1に本発明の一実施例に係る写真フィル
ムブリスター包装体の分解斜視図を示す。図2に、本発
明の一実施例に係る写真フィルムブリスター包装体にお
ける剥離状態での台紙の接着剤31、32の塗布パター
ンを平面図により示す。図3に、本発明の一実施例に係
る写真フィルムブリスター包装体における剥離状態での
台紙の開封用ミシン線11の形状を平面図で示す。図4
に、本発明の一実施例に係る写真フィルムブリスター包
装体における剥離状態での台紙の、表面片および裏面片
における情報記載領域の印刷文字等の方向を平面図によ
り示す。図5に、本発明の一実施例に係る写真フィルム
ブリスター包装体における、台紙の表面片と裏面片との
シール方法を断面図で示す。図6、8、9及び10に
は、本発明に好ましく用いられるプラスチック製容器の
実施態様を斜視図により示す。図7に、図6に示したプ
ラスチック製容器のA−A線断面図を示す。
【0009】図1に示すように、本発明の写真フイルム
ブリスター包装体は、プラスチック容器6を収容したプ
ラスチック製容器1と台紙7とからなる。このプラスチ
ック容器6は、透明又は半透明であっても良いが、遮光
性であることが好ましく、このプラスチック容器6の中
に、さらに遮光容器であるカートリッジに巻き込みと引
き出しが自由に写真フイルムが収納される。剥離状態に
おいて、台紙7は、一枚のパルプ製シートからなり、表
面片8と裏面片9とが、中央の折り曲げ部12を介して
一体的に接続されている。表面片8には、プラスチック
製容器1の収納部の底面と略同形状に打ち抜かれた孔部
10が設けられており、裏面片9には、プラスチック製
容器1の平坦部に相当する位置にミシン線11が設けて
ある。表面片8及び裏面片9には、両片が接着されて吊
り下げ部を形成するように吊り下げ穴13が設けられて
いる。
【0010】本発明のプラスチック製容器は、中央部が
直方体状の凸形状にされるとともに、この凸形状部の周
囲にリング状にフランジ状の平坦部が形成される。直方
体の3辺の大きさは、収納フイルムの種類と数に応じ
て、約数cm〜10cm余りに適宜選択できる。平坦部
の幅は、収納部の大きさに関わらず、プラスチック製容
器を台紙へしっかり固定するために、8mm以上が好ま
しく、9mm以上12mm以下であることが特に好まし
い。プラスチック製容器の材質は、透明であれば特には
制限はなく、公知のプラスチック材料を使用することが
できる。具体的なプラスチック材料の例としては、ポリ
オレフィン系樹脂、PET等のポリエステル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。この容
器の製造方法にも、特には制限はなく、公知の製造方
法、例えば、真空成形により製造することができる。こ
のプラスチック製容器1には、1個以上の写真フイルム
が収納される。通常は、遮光容器に収納した写真フイル
ムが使用される。ASP用のフイルムでは、遮光容器で
あるカートリッジに収納された写真フイルムが、さらに
透明又は半透明のプラスチック容器6に入れられている
か、好ましくは、遮光性のプラスチック容器6に入れら
れており、このプラスチック容器6の1個用〜3個用の
包装体が便利な大きさである。
【0011】本発明において、台紙は折り曲げ可能に接
続されている表面片と裏面片からなり、その含水率とし
ては好ましくは0%以上8%以下であり、更に好ましく
は、0%以上7%以下である。その形状は任意である
が、長方形、好ましくは、情報記載領域を広く設けるた
めには逆台形状であり、後者の場合その下辺側で接続さ
れている。台紙の両端近く中央部には、吊り下げ用の穴
が設けられる。台紙中央の接続部には台紙の厚さの半分
ぐらいに達するハーフカットを施すことが好ましい。台
紙の材質、坪量などに特には制限はなく、ボール紙、厚
紙などを用いることができる。坪量300〜400g/
2のコートボール紙は好ましく用いられる。
【0012】ブリスターパックは、写真フィルムを収納
したプラスチック容器6を収容したプラスチック製容器
1を、台紙7を折り曲げ部12で折り曲げて、プラスチ
ック製容器1の収納部が表面片8の孔部10に収納部を
突出するようにして、表面片8と裏面片9との間にプラ
スチック製容器1の平坦部を挟み、そして表面片8と裏
面片9とを貼り合わせることにより製造することができ
る。表面片8と裏面片9との貼り合わせは、ヒートシー
ル接着剤を表面片8あるいは裏面片9のどちらか一方
に、好ましくは両片に塗布して、ヒートシールすること
により行うことができる。接着剤は、プラスチック製容
器の平坦部と重ならないように塗布され、更に情報記載
領域がある場合には、平坦部及びこの情報記載領域に重
ならないように表面片と裏面片の周辺部に塗布される。
ヒートシール接着剤の例としては、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステルなどが挙げられる。本発明に
おいては、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく使
用される。
【0013】図2に示すように、台紙の表面片8には孔
部10と吊り下げ穴13との間に情報記載領域20が設
けられる。裏面片9に情報記載領域21を設けることも
できる。情報記載領域20及び/又は21には、写真フ
ィルムに関する情報を印刷して、収納された写真フイル
ムの取扱い説明、保証内容、現像処理等の製品、製造会
社に関連する情報を文章、記号、絵文字、イラストレー
ション等により記載する領域である。この情報記載領域
20の下辺は孔部10の近傍にまで及ぶことができ、透
明なプラスチック製容器の平坦部が重なっても良い。こ
の情報記載領域の上辺及び左右両片は、必要な幅の接着
剤塗布領域にまで及ぶことができる。
【0014】本発明のヒートシール方法においては、ヒ
ートシール温度は100℃以上140℃以下に設定す
る。100℃以下ではヒートシール強度が低下し、14
0℃以上ではカールが生じやすすくなる。110℃以上
135℃以下のヒートシール温度は好ましく用いられ
る。表面片8と裏面片9とをヒートシールする際に、プ
ラスチック製容器1の平坦部が表面片8や裏面片9に貼
り付かないようにする。又、情報記載領域20が設けら
れた場合には、この領域を除いてヒートシール接着剤を
塗布する。具体的な方法としては、グラビア印刷機など
を用いて、プラスチック製容器1の平坦部が接触する位
置及び情報記載領域20に接着剤を塗布しないように塗
布位置を調整する方法がある。又、本発明では、プラス
チック製容器1の平坦部が挟まっている位置及び情報記
載領域20にヒートシールの加熱部が接触しない表面形
状を有するヒートシーラーの加熱板を用いてヒートシー
ルすることが好ましい。さらに、ヒートシーラーの受け
台のパターンを調節してプラスチック製容器1の平坦部
が接触する位置、及び情報記載領域20が設けられた場
合には、この領域をも避けた形状とすることが好まし
い。
【0015】図3には、台紙が剥離状態にあるときの、
開封用ミシン線を示す。台紙の裏面片の表裏面を貫通す
るとともにこの裏面片の折り曲げ部12にまで達するミ
シン線を設け、貫通部分の長さは、開封端の部分及び平
坦部3に重なる部分から情報記載領域20又は21に移
行する曲線部分がある場合には、この曲線部分におい
て、他の部分よりも拡大することが好ましい。又、台紙
の抄紙方向と台紙の折り曲げ部12が略直行するように
ミシン線を入れること、言い換えると、二つの吊り下げ
穴13を結ぶ方向が台紙の抄紙方向に一致するようにミ
シン線を入れると、開封が容易になるので好ましい。本
発明のように情報記載領域の両側にまで及ぶミシン線を
設けるた場合には、開封後にはプラスチック製容器の平
坦部の一部が露出した開封状態となるため、ケースを取
り外しやすくなり、分別廃棄がより一層容易になる。
【0016】図4には、剥離状態での台紙の表面片8及
び裏面片9に情報記載領域20、21を設ける場合の印
刷文字等の方向を示す。剥離状態で、同方向とすること
により、両領域20、21に記載された内容を天地が逆
転することなく使用者が読むことができる。
【0017】図5には、写真フイルムブリスター包装体
における台紙の表面片8と裏面片9とのシール方法を示
す断面図を示す。この実施態様においては、接着剤は表
面片8及び裏面片9の周辺部領域に塗布されており、ヒ
ートシーラーの受け台のゴム片61も、前記周辺部領域
に対応するパターンを有している。ヒートシール加熱部
の加熱パターンは、全面としても良いが、前記周辺部領
域に限定する方が好ましい。
【0018】本発明ではケースが台紙から外れにくく、
かつ台紙との分別が容易な写真ブリスター包装体である
ことが好ましい。このためには、プラスチック製容器の
収納部の内少なくとも三つの側面、あるいは対向する二
つの側面の平坦部に接する部位を膨出させ、収納部が変
形しにくいケースとすることが好ましい。この好ましい
例の斜視図を図6〜11に示す。これらの例に示すよう
に、底面部が矩形の開口面であるケースと、該底面部全
四辺の各辺から、周囲に向かって伸びた平坦部とからな
る一体型のケースであって、該写真フィルム収納部の少
なくとも三つの側面の平坦部に接する部位が膨出して補
強部を形成しているブリスター包装体とすることが好ま
しい。
【0019】図6において、プラスチック製容器1a
は、収納部2の全ての側面と平坦部3とが接する部位に
膨出部4を形成したものである。収納部2の大きさに特
には制限はなく、一個の写真フィルムを収容するもので
あっても、二個以上の写真フィルムを収容するものであ
っても良い。平坦部3の幅Wは、収納部2の大きさに関
わらず、5〜10mmであることが好ましい。膨出部4
の高さh1は、1〜10mmであることが好ましく、3
〜8mmであることがより好ましい。図8に、本発明の
プラスチック製容器の別の一例の斜視図を示す。図9
に、本発明のプラスチック製容器のさらに別の一例の斜
視図を示す。図10に、本発明のプラスチック製容器の
さらに別の一例の斜視図を示す。図11に、図9及び図
10に示したプラスチック製容器の平坦部に形成された
リブ状の凸部の一例の拡大断面図を示す。
【0020】図8に、本発明のプラスチック製容器の別
の一例の斜視図を示す。プラスチック製容器1bは、収
納部2の対向する二つの側面と平坦部3とが接する部位
に図6に示したプラスチック製容器と同様の膨出部4を
形成したものである。対向する二つの収納部に膨出部を
形成する場合には、収納部の底面の長辺側と短辺側のど
ちらの側面に設けられていても良いが、収納部の底面の
長辺側の側面に設けられていることが好ましい。平坦部
3の幅及び膨出部4の高さは、図6に示したプラスチッ
ク製容器と同様である。
【0021】図9及び図10に、それぞれ本発明のプラ
スチック製容器のさらに別の一例の斜視図を示す。図9
及び図10に示したプラスチック製容器1c、1dは、
いずれも平坦部にリブ状の凸部5を形成したものであ
る。図9に示したプラスチック製容器1cは、全ての平
坦部3に連続した一本のリブ状の凸部5を設けたもので
あり、図10に示したプラスチック製容器1dは、対向
する二つの平坦部3にそれぞれ一本のリブ状の凸部5を
設けたものである。
【0022】図11に、図9及び図10に示したプラス
チック製容器の平坦部に形成されたリブ状の凸部の一例
の拡大断面図を示す。凸部5の高さh2は、0.2〜2
mmの範囲内にあることが好ましく、0.4〜2mmの
範囲内にあることがより好ましく0.4〜1mmの範囲
内にあることがさらに好ましい。平坦部3に形成された
リブ状の凸部5は直線状でなくても良く、例えば、波状
に曲がっていても、あるいは曲線状に曲がっていても良
い。またリブ状の凸部を平坦部に2本以上設けても良
い。さらに、平坦部の凸部の形状は、リブ状に限られな
い。例えば、三角形や矩形あるいは円若しくは半円形状
であっても良く、このような形状の凸部を平坦部に部分
的に設けても良い。平坦部3の幅は、5〜10mmであ
ることが好ましい。また、対向する二つの平坦部に凸部
を設ける場合には、収納部の底面の長辺側に接する平坦
部に設けられていることが好ましい。
【0023】実施例 含水率が6.5%である坪量350g/m2のコートボ
ール紙を用いて逆三角形の台紙を作製した。台紙の表面
片には、孔部と吊り下げ穴との間に説明文を記載した。
エチレン−酢酸ビニル系のヒートシール接着剤をグラビ
ア印刷により台紙の表面片及び裏面片両片の周辺部に塗
布した。APS規格の写真フイルムカートリッジを収納
したポリエチレン黒色容器1個を収納したプラスチック
製容器をその収納部が孔部に突出するようにして、表面
片と裏面片がとの間にプラスチック製容器の平坦部を挟
み、表面片と裏面片とを125℃においてヒートシール
した。ヒートシーラーの加熱部は、ヒートシール接着剤
を塗布した台紙裏面片の全面に当たり、又、その受け台
のゴム片ヒートシール接着剤を塗布した台紙表面片周
辺部の反対側に限定されて当たっていた。台紙のカール
がない写真フイルムブリスタ−包装体が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によりヒートシールされた
写真フィルムブリスター包装体は、開封後の分別廃棄が
しやすく、また、カールが生じないために、集積体とし
やすい等の取扱い性に優れ、又、消費者にも良い印象を
与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得られる写真フイルムブリ
スター包装体の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例で得られる写真フイルムブリ
スター包装体における剥離状態での台紙の接着剤塗布パ
ターンを示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例で得られる写真フイルムブリ
スター包装体における剥離状態での台紙の開封用ミシン
目の形状を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例で得られる写真フイルムブリ
スター包装体における剥離状態での台紙の、表面片およ
び裏面片における情報記載領域の印刷文字等の方向を示
す平面図である。
【図5】本発明の一実施例で得られる写真フイルムブリ
スター包装体における台紙の表面片と裏面片とのシール
方法を示す断面図である。
【図6】プラスチック製容器の好ましい一例の斜視図で
ある。
【図7】図6に示したプラスチック製容器のA−A断面
図である。
【図8】プラスチック製容器の別の好ましい一例の斜視
図である。
【図9】プラスチック製容器のさらに別の好ましい一例
の斜視図である。
【図10】プラスチック製容器のさらに別の好ましい一
例の斜視図である。
【図11】図9及び図10に示したプラスチック製容器
の平坦部に形成されたリブ状の凸部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d プラスチック製容器 2 収納部 3 平坦部 4 膨出部 5 凸部 6 写真フィルムを収納したプラスチック容器 7 台紙 8 表面片 9 裏面片 10 孔部 11 ミシン線 12 折り曲げ部 20 情報記載領域(表面片) 21 情報記載領域(裏面片) 22 スミ印刷領域 30 接着剤 31 塗布接着剤(表面片) 32 塗布接着剤(裏面片) 50 ヒートシーラー加熱部 60 ヒートシーラー受け台 61 受け台ゴム片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムを収納したカートリッジを
    収納するための収納部とこの収納部を台紙に固定するた
    めの平坦部からなる透明なプラスチック製容器、及び、
    折り曲げ可能に接続されている表面片と裏面片からな
    り、前記プラスチック製容器の収納部と略同形状に打ち
    抜かれた孔部が表面片に設けられた台紙から構成され、
    前記プラスチック製容器の収納部は表面片の孔部から突
    出しており、平坦部は表面片と裏面片とがヒートシール
    されることにより両片の間に挟まれ、プラスチック製容
    器を台紙に固定した写真フイルムブリスター包装体のヒ
    ートシール方法において、前記プラスチック製容器を、
    折り曲げ部で折り曲げた台紙の表面片に設けられた孔部
    に収納部が突出するようにして、表面片と裏面片との間
    にプラスチック製容器の平坦部を挟んだ後、表面片と裏
    面片とを100℃以上140℃以下の温度でヒートシー
    ルすることを特徴とする写真フイルムブリスター包装体
    のヒートシール方法。
  2. 【請求項2】 ヒートシール接着剤が表面片周辺部領域
    及び/又は裏面片周辺部領域に塗布された台紙を、ヒー
    トシーラー加熱部が裏面片周辺部領域に対応する領域に
    当たり、受け台ゴム片が表面片周辺部領域に対応する領
    域に当たることによりヒートシールする請求項1記載の
    写真フイルムブリスター包装体のヒートシール方法。
  3. 【請求項3】 ミシン線が開封開始部分及び情報記載領
    域周辺の曲線部分において拡大された請求項1又は請求
    項2に記載の写真フイルムブリスター包装体。
  4. 【請求項4】 含水率が0%以上8%以下である台紙を
    使用する請求項1ないし請求項3いづれか1項に記載の
    写真フイルムブリスター包装体のヒートシール方法。
  5. 【請求項5】 底面部が矩形の開口面を有する箱形であ
    り、該底面部全四辺の各片から、周囲に向かって延びた
    平坦部とからなり、該収納部から延びた少なくとも三つ
    の側面の平坦部に接する部位が膨張して補強部を形成し
    ているプラスチック製容器を用いることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4いずれか1項に記載の写真フイル
    ムブリスター包装体のヒートシール方法。
  6. 【請求項6】 表面片が裏面片と重なり合う表面片及び
    /又は裏面片の内側には情報記載領域が設けられ、裏面
    片にはプラスチック製容器の平坦部及び情報記載領域外
    周にわたってミシン線が設けられた台紙を、前記情報記
    載領域を避けて塗布されたヒートシール接着剤をヒート
    シールすることを特徴とする請求項1ないし請求項5い
    ずれか1項に記載の写真フイルムブリスター包装体のヒ
    ートシール方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006224987A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Shionogi & Co Ltd Ptp包装体
WO2011061788A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 株式会社メニコン 眼用レンズ容器および眼用レンズ容器の製造方法

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