JP2604619Y2 - ヘッダー付包装材及び包装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は医薬品、化粧品、乾電
池、雑貨等を包装し展示、販売するためのヘッダー付き
包装材及び包装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、医薬品や化粧品等は、ガラス瓶等
の容器に入れられ、使用方法や注意点等を記載した説明
書を共に紙製の外箱等に包装され薬局等で展示販売され
ている

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、紙箱による包
装では、中身が見えない。また、包装するときに別添の
説明書を入れなければならない。箱の大きさの空間が必
要なため、流通や展示スペースが大きく必要である等の
問題点があった。そのため、外箱を除き、しかも使用上
の注意書等の表示が十分に行える包装が望まれていた。

【０００４】本考案は、上記問題を解決し、表示面積が
多く、展示、販売しやすい包装体を提供することを目的
とする。

【０００５】上記目的を達成するための本考案の包装体
は、シート材を少なくとも二つに折り重ねて形成したヘ
ッダー板と被包装物に密着し保持する熱収縮性フィルム
を接合したヘッダー付包装体であって、前記シート材
は、表面と裏面の両面に表示を有し前記折り重ね状態を
開放可能なミシン目等の切断手段が施されたものであ
る。

【０００６】また、シート材を少なくとも二つに折り重
ねてなるヘッダー板と被包装物を覆うための熱収縮性フ
ィルムが接合されているヘッダー付包装材であって、前
記シート材は両面に印刷等の表示を有し前記折り重ね状
態を開放可能なミシン目等の切断部が施されたものであ
る。

【０００７】

【作用】本考案のヘッダー付き包装体及び包装材は上記
構成を有するため、使用する時にヘッダー板２に施され
たミシン目４等の切断部を切断することにより、ヘッダ
ー板２を折り重ねた状態から開放し、裏面に設けられた
注意書等の表示を視ることができる。また、本考案の包
装体は、上記のように熱収縮性フィルムが被包装体に密
着しており、折り重ねられたヘッダー板があるだけであ
るため展示スペースが小さく好ましいものである。

【０００８】

【実施例】本考案の実施例について、図面を用いて説明
する。

【０００９】図１は、本考案のヘッダー付き包装体１を
示している。図２は、薬品容器等の被包装物７を包装す
る前の本考案のヘッダー付き包装材を示している。図面
の２は、紙、合成紙、プラスチック等よりなるシート材
を２つに折り重ねて構成されるヘッダー板であり、表面
印刷２ａと裏面印刷２ｂを有し、切断用のミシン目４と
切り込み５が施され、吊り下げ用の穴６が設けられてい
る。３は、筒状に形成された透明な熱収縮性フィルムで
あり、フィルムの一部分３ａが、ヘッダー板２の端縁部
にはさみ着けて接合されている。

【００１０】包装体１は、上記のように構成されている
ため商品等の販売時は、店頭への吊り下げ展示が可能で
あり、また、透明な熱収縮性フィルムが密着して包装さ
れているため展示スペースが小さく、また、中身が見え
るため購入者に安心感を与えるものである。更に商品を
使用する際には、ヘッダー板に施されたミシン目を切断
すると図３に示すように裏面印刷２ｂに表示された詳細
な説明書等を視ることができるものである。

【００１１】次に本考案の包装体１の製造例について説
明する。本考案の包装体１は図４（イ）に示すようにヘ
ッダー板２となるシート材を折り曲げて、端縁部の内側
に透明な熱収縮性フィルム３の一部分をはさみ込む。次
に、同図（ロ）に示すようにヘッダー板２の表面側より
ヒートシールバー８により圧着し、該ヘッダー板２と熱
収縮性フィルム３を熱接着し接合する。尚、該接合は該
シート材及び熱収縮性フィルムの材質により接着剤によ
る接着やホッチキス止めでも良い。以上により、本考案
の包装材同図（ハ）が完成する。次に、熱収縮性フィル
ムの筒状開口部より被包装物７を挿入し、熱風等により
加熱を行いフィルムを収縮させ被包装物に密着させるこ
とにより本考案の包装体が得られる。

【００１２】本考案の包装体１及び包装材は、上記構成
を有し、また、上記製造例により得られるが、これに限
定されるものではない。

【００１３】例えば、図５に示すように熱収縮性フィル
ム３よりなる筒状体の片端の開口部をヘッダー板２によ
り、はさみ着けて接合した包装材でもよく、また図６の
ようにヘッダー板２の端縁部両側にくびれ部９．９を設
け熱収縮性フィルム３の筒状体の収縮力により、接合す
るものでも良い。

【００１４】更に、図７のようにヘッダー板２の片端２
ｃを長くして折り重ね、他端を接着剤２ｄ等で固定し、
該片端２ｃに粘着剤等の接着剤１０を介して熱収縮性フ
ィルム７からなる筒状体を接着したものでも良い。

【００１５】また、ヘッダー部２も二つ折りの他、例え
ば図８（イ）、（ロ）に示す如く多重に折り重ねたもの
等も使用可能であり、切断手段も一条や二条のミシン目
に限られず切り取り用テープ材を貼付けるものでも良
い。

【００１６】また、熱収縮性フィルム３としては、ポリ
塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン等公知のも
のが使用でき、被包装物の保護のため紫外線吸収性のフ
ィルムを使用することもできる。更に、熱収縮性フィル
ムにも各種表示事項を印刷しても良い。

【００１７】

【効果】本考案のヘッダー付包装体及び包装材は、上記
のように両面に表示を有する折り重ねたヘッダー板を有
するため、充分な表示面積が得られるとともに、被包装
物に熱収縮性フィルムが密着した構成であるため、展示
スペースが小さく、また、流通効率も良いものである。
また、ヘッダー板に設けられた切断手段により、容易に
折り重ね状態を開放し説明書等を視ることができる。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の包装体の実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の包装材の実施例を示す斜視図。

【図３】本考案の包装体の使用状態を示す斜視図。

【図４】本考案の包装材の製造例を示す。（イ）斜視
図。（ロ）、（ハ）は断面図。

【図５】本考案の包装材の他の実施例を示す斜視図。

【図６】本考案の包装体の他の実施例を示す斜視図。

【図７】（イ） 本考案の包装体の他の実施例を示す斜
視図。（ロ）断面図。

【図８】本考案の包装材の他の実施例を示す斜視図。

【符号の説明】 １：包装体 ２：ヘッダー板 ３：熱収縮性フィルム
４：ミシン目 ７：被包装物

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート材を少なくとも二つに折り重ねて
   形成されるヘッダー板２と、被包装物７に密着し保持す
   る熱収縮性フィルム３を接合したヘッダー付包装体であ
   って、前記シート材は表面と裏面の両面に表示を有し、
   前記折り重ね状態を開放可能なミシン目等の切断手段４
   が施されたことを特徴とするヘッダー付包装体。
2. 【請求項２】 シート材を少なくとも二つに折り重ねて
   形成されるヘッダー板２と、被包装物を覆うために設け
   られる熱収縮性フィルム３が接合されたヘッダー付包装
   材であって、前記シート材は両面に表示を有し、前記折
   り重ね状態を開放可能なミシン目等の切断手段４が施さ
   れたことを特徴とするヘッダー付き包装材。