JP4178297B2 - ブリスターパッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を外部から見える状態で収納するブリスターパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
透明な合成樹脂シートを成形してなる容器(ブリスター)と台紙とを組み合わせて物品を収納するブリスターパッケージは、内容物を外部から見ることができる便利な包装手段として広く利用されている。特開平2000−191049号公報には、クリアケースから容易に商品を取り出すことができるように、ケースの溶着部分を切り取るためのミシン目を設けることが開示されている。また、実用新案登録第3006894号公報では、ブリスターパッケージそのものを郵送可能な構成とし、封筒その他の包装を別途用いることなく、パッケージごとダイレクトメールにて内容物を手軽に郵送できる方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、廃棄物の減量化が社会的にも大きな課題となっており、商品を製造、販売する企業にとって、製品開発の段階からゴミの減量化が重要な開発課題となっている。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、刃物等を用いることなく手で簡単にかつ安全に内容物を取り出すことができるとともに、廃棄物を減量することができるブリスターパッケージを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、透明容器と台紙とを組み合わせて物品を包装するブリスターパッケージにおいて、前記台紙に、破断を容易にする切離線が形成されるとともに、開封後に前記切離線に沿って切り離される切取部分には、前記物品の保証書の内容、取扱説明書の内容、及びユーザー登録カードの内容のうち少なくとも一つが印刷され、前記透明容器はフランジ部を有し、前記フランジ部を介して前記透明容器と前記台紙とが接着されており、前記切離線は前記フランジ部よりも内側の領域に形成されており、前記透明容器を前記台紙から引き剥がすことにより開封するものであることを特徴としている。
【0006】
本発明によれば、ブリスターパッケージを開封した後に切離線で分離される切取部分に所要の印刷を施し、当該切取部分を利用者が保管し、又は再利用できるようにしたので、切取部分についてはゴミとして捨てられることはなく、廃棄物の減量化を達成できる。
【0007】
透明容器は、透明な(無色透明、有色透明、半透明を含む)合成樹脂製シートを内容物たる物品の形状に合わせて成形したものとして構成される。切離線には、ミシン目、ハーフカット、折り線などの態様があり、切取部分を区画する輪郭線の全周又は少なくとも一部が切離線によって構成される。また、この切離線は、内容物を取り出す時(開封時)の切離線として兼用できる。もちろん、別途開封用の切離線を設けてもよい。これにより、内容物を手で簡単に取り出すことができる。
【0008】
本発明によれば、保証書や取扱説明書の内容を印刷しておくことによって、利用者が切取部分を保管することが期待される。また、ユーザー登録カードの内容を印刷しておき、当該切取部分を郵送可能な葉書として再利用することで、利用者がユーザー登録カードを返送することが期待される。これにより、別途、保証書等を封入しておく必要がなく、部品点数の削減によるコストダウンを達成できる。
【0009】
更に本発明によれば、開封時に透明容器を台紙から引き剥がしても切離線の内側領域まで台紙が破れることはなく、切取部分をきれいな状態で取り出すことができる。
【0010】
請求項に係る態様によれば、前記物品は保管用のケースを含み、前記切取部分は前記ケースのジャケットとして該ケースに収納可能な形態を有していることを特徴としている。
【0011】
請求項に係る態様によれば、前記ブリスターパッケージは、前記物品として、電子機器と、該電子機器の動作に必要なコンピュータプログラムを記録した記録媒体と、前記記録媒体の保管用ケースと、を収納するものであり、前記切取部分は前記保管用ケースのジャケットとして該ケースに収納可能な形態を有していることを特徴としている。
【0014】
請求項に示した態様によれば、前記ブリスターパッケージには、パッケージを開封するための開封切離線と、開封後に保管、若しくは再利用するために前記切取部分を切り離すための再利用切離線とがそれぞれ別々に設けられていることを特徴としている。
【0015】
開封用の切離線と、再利用のための切離線とをそれぞれ設けることにより、開封切離線での開封に失敗した時でも、再利用する物(切取部分)に対して破れや傷の心配が無い。特に、請求項に示したように、前記再利用切離線を前記開封切離線よりも内側の領域に形成する態様が好ましい。
【0016】
切離線については、切れ目(ミシン目)の長さ、間隔などを変えることによって破れやすさを調整することができる。開封用の切離線と、再利用のための切離線とを別々に設けた場合(切離線を二重化した場合)には、請求項に示したように、前記開封切離線の破れやすさと、前記再利用切離線の破れやすさとを変える態様も好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るブリスターパッケージの好ましい実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るブリスターパッケージの分解斜視図であり、図2はその平面図である。これらの図面に示したように、このブリスターパッケージ10は、ブリスター12と台紙14とから構成される。ブリスター12は、透明プラスチックの成形品であり、収納物(内容物)となるフロッピーディスクアダプタケース16、CD−ROMケース18、及び取扱説明書20の形状に合わせて真空成形されたものである。真空成形とは、加熱した合成樹脂シートに金型(凸型、凹型の何れでもよい)を近づけて真空に引き、合成樹脂シートを金型に密着させて成形する方法である。
【0018】
ブリスター12には、素材表示を示す記号(本例では >PET<)が凹凸文字によって表されており、この素材表示についても真空成形によって形成される。ブリスター12の材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)等の透明合成樹脂シートを用いることができる。
【0019】
フロッピーディスクアダプタケース16には、スマートメディア(Solid-State Floppy Disk Card)などの小型メモリカードをパソコン等の3.5インチフロッピーディスクドライブで読み書きするためのフロッピーディスクアダプタ22が収納されている。CD−ROMケース18には、フロッピーディスクアダプタ22を動作可能にするためのドライバソフトが記録されたCD−ROM24が収納されている。CD−ROM24に代えて、CD−RやDVD(Digital Versatile Disk)などの他の記録媒体であってもよい。
【0020】
取扱説明書20は、ドライバソフトのインストール手順やフロッピーディスクアダプタ22の使用方法などの詳細な取り扱い方法が記述されている。ブリスターパッケージ10の内容物は、図1に示したもの以外に、フロッピーディスクアダプタ22に裝填するボタン電池(不図示)及び注意書きが記述された紙片(不図示)なども含まれる。
【0021】
台紙14は厚紙で構成されるが、紙の剥離防止のため表面をフィルムでコーティングしたものを用いてもよい。また、台紙14を合成樹脂フィルム(例えば、厚さ0.1mm〜0.2mm程度)によって構成してもよく、ブリスター部分と台紙部分をPET材等の単一素材で構成することも可能である。
【0022】
台紙14の上部には、吊り下げ用の開口部26が形成されており、台紙14表面には、図示せぬ装飾用の模様や商品名などが印刷されている。この印刷インクの中に接着剤が含まれており、加熱によって接着剤が活性し、ブリスター12のフランジ部28と台紙14が接着される。なお、図2上でフランジ部28の右上には、開封時のつまみ片29が形成されており、このつまみ片29は台紙14に接着されていない。
【0023】
図3は台紙14の裏面図である。台紙14裏面には保証書30が印刷され、この保証書30の四辺を囲むように台紙14には切り離し用のミシン目32が設けられている。ミシン目32は、台紙14に接合されたブリスター12のフランジ部28よりも内側(台紙14の中央寄り)に設けられており、ミシン目32によって切り取られる保証書30は、CD−ROMケース18のジャケットとしてCD−ROMケース18内に収納できる大きさ及び形状を有している。
【0024】
また、台紙14側にも、図2上でミシン目32の右上隅部に開封始点となるつまみ片35を形成するための円弧状の切り込み線36が設けられている。つまみ片35の位置は、図3の例に限定されず、四隅のどのコーナ部に設けてもよいし、四辺の何れかの辺上に設けてもよい。つまみ片35に代えて、若しくはこれと併用して、指を入れることができる開口部を形成してもよい。
【0025】
一般に、紙は破れ易い面方向を有しているので、その面方向に沿ってミシン目32の一部を形成することが好ましい。また、図示しないが、台紙14に破断方向(面方向)を示唆する矢印などの表示を印刷しておく態様も好ましい。
【0026】
次に、上記の如く構成されたブリスターパッケージ10の作用について説明する。図1に示したブリスターパッケージ10を開封する際には、ブリスター12のフランジ部28に形成されたつまみ片29を指で起こし、これを摘んでブリスター12を台紙14から引き剥がす。このとき、フランジ部28と台紙14の接合部の粘着力によって台紙14の一部が剥離し、紙が破れる状況も想定されるが、ミシン目32によって破れの進行が阻止され、ミシン目32の枠内にある保証書30部分は破れることはない。
【0027】
ブリスター12を台紙14から分離すると、内容物(図1の符号16、18、20)を取り出すことができる。その後、図3で説明した台紙14のつまみ片35を指で引き起こし、該つまみ片35を摘んでミシン目32に沿って保証書30を切り離す。ミシン目32があることによって保証書30部分を手で簡単に切り取ることができる。
【0028】
上述のようにフランジ部28のつまみ片29から開封する方法の他、台紙14側のつまみ片35から開封することができる。すなわち、図3に示したつまみ片35を指で起こし、このつまみ片35を開封始点としてミシン目32に沿って台紙14を破り、内容物を簡単にかつ安全に取り出すことができる。
【0029】
ミシン目32に沿って切り取られた保証書30は、CD−ROMケース18に収納され、CD−ROM24と共に保管される。これにより、台紙14の一部(保証書30部分)は、ゴミとして捨てられることがなく、その分、廃棄物の量を減らすことができる。
【0030】
図2では、保証書30の四辺全てにミシン目32を設けたが、切り離しを容易にするための手段は、ミシン目に限らず、ハーフカット、折り線、或いは、四辺の一部(例えば対向する二辺)であれば完全な切断線(切れ目)でもよく、これらを組み合わせてもよい。
【0031】
上記実施形態では、台紙14の一部を保証書30として利用したが、図4に示すように、ブリスター12側の一部を利用する態様も可能である。ブリスター12の平坦部に保証書50の内容が印刷されるとともに、切り離し用のミシン目52が形成される。ミシン目52によって切り取られる保証書50は、フロッピーディスクアダプタケース16のインナージャケットとして該ケース内に収納できる大きさ及び形状を有している。
【0032】
また、図4においてミシン目52の右上コーナ部に開封始点となるつまみ片55を形成するための切り込み線56が設けられている。つまみ片55の位置は、図4の例に限定されず、四隅の他のコーナ部でもよいし、四辺のどの辺上に設けてもよい。
【0033】
つまみ片55を指で起こし、つまみ片55を摘んでミシン目52に沿ってブリスター12を破り、内容物を取り出すことができる。また、ミシン目52に沿って切り取られた保証書50は、フロッピーディスクアダプターケース16に収納され、フロッピーディスクアダプタ22と共に保管される。かかる態様により、手で簡単に開封できる上、従来廃棄されていたブリスター12の一部を保証書50として利用し、保管するようにしたので、その分、廃棄物を減量できる。
【0034】
台紙14及びブリスター12のうち少なくとも一方を利用する態様として、上述の保証書30、50以外に、取扱説明書やユーザー登録カードとして利用する態様もある。図5にユーザー登録カードの例を示す。図5中図2と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0035】
図5に示したように、台紙14にユーザー登録カード60の内容(切手欄、郵便番号欄、名宛人欄、裏面にはユーザ記入欄など)が印刷されるとともに、その周囲に切り離し用のミシン目62が形成される。ユーザー登録カード60は、切り離し後にそのまま郵便ポストに投函可能な定型葉書サイズに構成されている。また、カード上部には開封始点となるつまみ片65を形成するための切り込み線66が設けられている。つまみ片65の位置は、図5の例に限定されず、四辺のどの辺に設けてもよいし、四隅の他のコーナ部でもよい。
【0036】
つまみ片65を指で起こし、このつまみ片65を開封始点としてミシン目32に沿って台紙14を破り、内容物を簡単に取り出すことができる。本製品の購入者は、ミシン目62に沿って切り取られたユーザ登録カード60に必要事項を記入して郵便ポストに投函する。これにより、廃棄物の量を減らすことができる。
【0037】
図6には、開封用のミシン目68と、再利用部分切り取りのためのミシン目62とが別々に設けられている例が示されている。同図に示した例では、開封用のミシン目68で画成される領域の内側に、再利用されるユーザー登録カード60の切り取り用ミシン目62が形成されており、開封用のミシン目68は、ユーザ登録カード60の切り取り用ミシン目62よりも破れやすいものとなっている。なお、ミシン目62、68の破れやすさは、切れ目の長さや、切れ目と切れ目の間隔を変えることによって調整することができる。もちろん、ユーザ登録カード60のミシン目62を開封用のミシン目68よりも破れやすく構成する態様も可能である。
【0038】
このように、ミシン目62、68を二重化したことにより、開封用のミシン目68での開封に失敗した時でも、ユーザー登録カード60に対して破れや傷が及ぶことが無い。
【0039】
上記した各実施の形態では、本発明をフロッピーディスクアダプタの包装体に適用した例を述べたが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。ブリスターパッケージに収納する内容物については特に限定するものではなく、カメラ、充電器、カードリーダー/ライターなど様々な物品の包装体に適用できる。
【0040】
図7は、本発明の他の実施形態に係るブリスターパッケージの分解斜視図である。同図に示すブリスターパッケージ110は、本体112と、保護カバー114の透明な2部材構成になっている。本体112と保護カバー114とが重ね合わされることで、内容物たるカメラ(本例では、デジタルカメラ)116及びその付属品118を収容することができる。ブリスターパッケージ110の上端部には、長孔120が設けられ、フック等への吊り下げ展示用として適用可能となっている。
【0041】
ブリスターパッケージ110は、正面から見て台形形状を有し、上半分がカメラ収容領域、下半分が付属品収容領域となっている。
【0042】
本体112のカメラ収容領域中央には、所定角度傾斜された矩形状の凹陥部(以下、カメラ用凹陥部という。)122が形成されている。カメラ用凹陥部122の縦横寸法は、カメラ116の縦横寸法に対応している。また、奥行き寸法はカメラ116の奥行き寸法よりも若干小さく形成されている。このため、カメラ用凹陥部122に収容されるカメラ116は、前面が若干突出した状態で収容される。
【0043】
これに対して、保護カバー114には、カメラ用凹陥部122から突出するカメラ116の厚み分に対応した浅底の凹陥部126(図7の手前側に凸)が形成されている。これにより、本体112と保護カバー114とが重ね合わされた状態では、カメラ116はその周囲全体が取り囲まれ、保持されることになる。
【0044】
本体112のカメラ用凹陥部122の左右位置には、一対の突起部(図7の手前側に凸)30、30が形成されており、保護カバー114側に設けられた凹部(図7の手前側に凸)32、32と対応している。本体112と保護カバー114との重ね合わせ時には、突起部30を凹部32に嵌合させて位置決めを行い、フランジ142、144の合わせ面を接合するようになっている。接合には、例えば、超音波溶着法が用いられる。
【0045】
本体112の付属品収容領域は、全体が矩形状の凹陥部(以下、付属品用凹陥部という。)124とされ、ここに取扱説明書、AC電源アダプター、ビデオ接続コード、パソコン用の接続コードなどの付属品118一式が収容されている。付属品用凹陥部124の縦横寸法は、最も外形寸法が大きい取扱説明書の寸法とほぼ一致しており、がたつくことなく収容することができる。
【0046】
付属品用凹陥部124の上限には、一対の細幅切欠部134が形成されている。この切欠部134は、取扱説明書を取り出すときに、購入者が指等を挿入するためのものであり、これにより、緊密に収容された取扱説明書が取り出し易くなる。
【0047】
付属品用凹陥部124に付属品118が収容された状態で、その上に、図8に示すような台紙136が載置される。同図(A)に例示した台紙136には、カメラ116の機種名や型式が記載されるとともに、装飾用の図柄などがプリントされている。台紙136は、図7で説明したカメラ用凹陥部22まで至っており、このカメラ用凹陥部22に対応した貫通穴138と、突起部30に対応した貫通穴136Aとが設けられている。
【0048】
この台紙136を本体112と保護カバー114の間に挟み入れることにより、カメラ116は外部から見ることができ、付属品118のみを隠すことができる。台紙136には、再利用することが意図された領域(符号150、以下、再利用部分という。)が設けられている。再利用部分150には、ユーザー登録カード、取扱説明書、保証書その他の保管又は再利用のための内容が印刷され、この印刷部分の四辺を囲むように切り離し用のミシン目152が設けられている。図8(B)及び(C)には、台紙136の変形例が示されている。
【0049】
図8(B)の例では、台紙136が複数枚組み合わされており、再利用部分150を切り離すためのミシン目150は、台紙136の縁がそのまま利用される辺部(同図において下辺と右辺)を除く境界線部分(同図において上辺と左辺)に形成される。図8(C)の例では、一枚の台紙136を折り曲げて使用する構造を有している。同図に示したように、一つの台紙136に複数の再利用部分150を形成してもよい。
【0050】
また、本体112と保護カバー114から成る透明な包装容器内に封入される台紙136を再利用する態様のみならず、本体112又は保護カバー114を再利用する態様も可能である。更に、ブリスターパッケージ110の開封を容易にする手段として、本体112及び保護カバー114を接合しているフランジ142、144部分を切り取るためのミシン目(不図示)等を設ける態様も好ましい。
【0051】
図7乃至図8で説明した実施形態では、本体12と保護カバー14とを別体としたが、例えば、下辺或いは左右の辺の1つを連結させ、見開き状態でカメラ116や付属品118を収容し、連結辺を中心に保護カバー114を回転して(折り曲げて)閉じるという構造であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るブリスターパッケージによれば、台紙とブリスターの少なくとも一方にミシン目等の切離線を設ける一方、切離線で切り離される切取部分に所要の印刷を施し、開封後には当該切取部分を利用者が保管し、又は再利用できるようにしたので、従来、開封後にはゴミとして捨てられていた台紙及びブリスターの廃棄物を減量できる。
【0053】
また、ミシン目等の切離線によって、刃物等を用いることなく、手で簡単かつ安全に製品を取り出すことができる。
【0054】
再利用の方法としてユーザー登録カードなどの郵便物として利用したり、保管が必要な保証書や取扱説明書を印刷することにより、これらを別途用意して製品とともにパッケージ内に収納する場合と比較して低コスト化を達成できる。
【0055】
本発明において、開封用の切離線と再利用するための切離線をそれぞれ設けることにより、開封切離線での開封に失敗したときでも、再利用する部分について破れや傷の心配がないという効果を有する。このように切離線を二重化した場合、各切離線の破れやすさを調整することで、開封し易く、かつ再利用部分を傷つけることなく簡単に切り離すことができるように最適化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブリスターパッケージの分解斜視図
【図2】図1に示したブリスターパッケージの平面図
【図3】本実施形態における台紙の裏面図
【図4】本発明の他の実施形態に係るブリスターパッケージを構成するブリスターの平面図
【図5】本発明の更に他の実施形態に係るブリスターパッケージを構成する台紙の裏面図
【図6】台紙に開封用のミシン目と再利用のためのミシン目とをそれぞれ形成した例を示す図
【図7】本発明の他の実施形態に係るブリスターパッケージの分解斜視図
【図8】(A)は図7に示したブリスターパッケージに封入される台紙の斜視図であり、(B)及び(C)はその変形例を示す斜視図
【符号の説明】
10,110…ブリスターパッケージ、12…ブリスター(透明容器)、14,136…台紙、16…フロッピーディスクアダプタケース、18…CD−ROMケース、28…フランジ部、30,50…保証書、32,52,62,152…ミシン目(切離線)、60…ユーザー登録カード、68…ミシン目(開封切離線)、112…本体(第1の透明容器)、114…保護カバー(第2の透明容器)、122…凹陥部(収納部)、150…再利用部分(切取部分)

Claims (7)

  1. 透明容器と台紙とを組み合わせて物品を包装するブリスターパッケージにおいて、
    前記台紙に、破断を容易にする切離線が形成されるとともに、開封後に前記切離線に沿って切り離される切取部分には、前記物品の保証書の内容、取扱説明書の内容、及びユーザー登録カードの内容のうち少なくとも一つが印刷され、
    前記透明容器はフランジ部を有し、前記フランジ部を介して前記透明容器と前記台紙とが接着されており、前記切離線は前記フランジ部よりも内側の領域に形成されており、
    前記透明容器を前記台紙から引き剥がすことにより開封するものであることを特徴とするブリスターパッケージ。
  2. 前記物品の保証書の内容、取扱説明書の内容、及びユーザー登録カードの内容のうち少なくとも一つは、前記台紙の裏面に印刷されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスターパッケージ。
  3. 前記物品は保管用のケースを含み、前記切取部分は前記ケースのジャケットとして該ケースに収納可能な形態を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のブリスターパッケージ。
  4. 前記ブリスターパッケージは、前記物品として、電子機器と、該電子機器の動作に必要なコンピュータプログラムを記録した記録媒体と、前記記録媒体の保管用ケースと、を収納するものであり、前記切取部分は前記保管用ケースのジャケットとして該ケースに収納可能な形態を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のブリスターパッケージ。
  5. 前記ブリスターパッケージには、パッケージを開封するための開封切離線と、開封後に保管、若しくは再利用するために前記切取部分を切り離すための再利用切離線とがそれぞれ別々に設けられていることを特徴とする請求項に記載のブリスターパッケージ。
  6. 前記再利用切離線は、前記開封切離線よりも内側の領域に形成されることを特徴とする請求項に記載のブリスターパッケージ。
  7. 前記開封切離線の破れやすさと、前記再利用切離線の破れやすさとが異なるように、各切離線が構成されていることを特徴とする請求項に記載のブリスターパッケージ。
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