JP2011073692A - 詰め替え袋 - Google Patents

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Takeyuki Miyagawa
武之 宮川
Miyuki Haruna
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Abstract

【課題】指先で内容物注出部を容易に開封して、内容物が流動性に劣る粉末であっても短時間で素早く容器に詰め替えることができ、詰め替えの途中で内容物を容器外にこぼす心配もない詰め替え袋を提供する。
【解決手段】流動性を有する内容物を密封包装する袋本体2の上部に、先端を封止した内容物注出部3が一体に形成された詰め替え袋であって、内容物注出部3の先端近傍箇所の正面フィルム1Fと背面フィルムの双方に、開封用の切目線4F,4Rが、内容物注出部3を横切るように且つ双方の切目線4F,4Rの両端部が重なるように形成され、一方の切目線は直線状、他方の切目線は凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線であり、双方の切目線4F,4Rの両端部を結ぶ直線と内容物注出部3の中心線とが斜めに交差するように構成された詰め替え袋とする。これにより内容物が短時間で素早く詰め替え可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に開封して他の容器に詰め替える詰め替え袋に関するものであり、特に、内容物が流動性に劣る粉末でも短時間で素早く詰め替えることができるように改良した詰め替え袋に関するものである。
従来より、粉末や液体などの流動性を有する内容物を密封包装する一般的な詰め替え袋として、正面フィルムと背面フィルムのそれぞれの端縁、又は、正面フィルムと背面フィルムと底面フィルムのそれぞれの端縁をシールすることにより、内容物を充填する袋本体の上部に先端が封止された内容物注出部を連通させて一体に形成したものが知られている。
また、図10に示すように、袋本体100の上端角部に排出部101と保持片102を設け、弧状の山部103と谷部104が上記排出部101の長さ方向に交互に連続する非平滑面部105を上記排出部101に形成した詰め替え袋(特許文献1参照)や、図11に示すように、袋本体100の上部の注出ノズル部106の両側に注出ノズル部106の断面形状を変更可能とする押圧機構107を設け、注出ノズル部106の先端近傍箇所に、レーザー加工等による直線状の易開封加工部108を注出ノズル部106の中心線と直交方向に設けた粉末詰め替え袋(特許文献2参照)なども提案されている。
特開2004−331183号公報 特開2008−94400号公報
しかしながら、袋本体の上部に内容物注出部を一体に形成した従来の一般的な詰め替え袋は、内容物注出部の封止された先端を開封して内容物を他の容器に詰め替えるとき、内容物注出部の開封された先端開口が大きく開きにくいため、特に内容物が流動性に劣る粉末である場合には、内容物注出部における粉末の流れが悪くなって詰まりやすくなり、粉末を他の容器に短時間で素早く詰め替えることが容易でないという問題があった。また、従来の一般的な詰め替え袋は、内容物を詰め替える際、内容物注出部の開封された先端開口が容器の注入口から離れないように内容物注出部を仮固定できないため、不注意で内容物を容器外にこぼしてしまうという問題もあった。
これに対し、図10に示す詰め替え袋は、排出部101の先端を切開し且つ保持片102を切除して内容物を詰め替えるとき、排出部101が非平滑面部105によって筒状に保形されているため、内容物が流動性に優れた液体である場合は、素早く詰め替えることが可能である。けれども、内容物が流動性に劣る粉末の場合は、非平滑面部105による流動抵抗が大きいため、排出部101における粉末の流れが悪くなって詰まりやすくなり、やはり素早く詰め替えることが難しいという問題があった。しかも、この詰め替え袋は、鋏などを用いて排出部101の切開等を行う必要があり、指先で排出部101を簡単に開封できないという問題もあった。
一方、図11に示す粉末詰め替え袋は、注出ノズル部106の先端近傍箇所に形成された易開封加工部108に沿って、指先で簡単に注出ノズル部106を開封することができ、また、注出ノズル部106の両側の押圧機構107を指で繰り返し押圧することによって、注出ノズル部106における粉末の滞留を解消することも可能である。けれども、易開封加工部108が注出ノズル部106の中心線と直交する方向に直線状に形成されているため、この易開封加工部108に沿って開封された注出ノズル部106の先端開口は大きく開きにくいものであり、それ故、短時間で素早く粉体を詰め替えることはやはり難しいという問題があった。
また、図10,図11の詰め替え袋も、詰め替えの際に排出部101や注出ノズル部106が容器の注入口から離れないように仮固定する手段を設けていないため、従来の一般的な詰め替え袋と同様に、詰め替えの途中で不注意により内容物を容器外にこぼす心配があった。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、指先で内容物注出部を容易に開封して、内容物が流動性に劣る粉末であっても短時間で素早く容器に詰め替えることができ、詰め替えの途中で内容物を容器外にこぼす心配もない詰め替え袋を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る詰め替え袋は、正面フィルムと背面フィルムのそれぞれの端縁、又は、正面フィルムと背面フィルムと底面フィルムのそれぞれの端縁をシールすることによって、流動性を有する内容物が密封包装される袋本体の上部に、先端が封止された内容物注出部を連通させて一体に形成した詰め替え袋であって、内容物注出部の先端近傍箇所の正面フィルムと背面フィルムの双方に、開封用の切目線が、内容物注出部を横切るように且つ双方の切目線の両端部が重なるように形成され、正面フィルムと背面フィルムのいずれか一方に形成された開封用の切目線は直線状の切目線であり、他方に形成された開封用の切目線は凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線であり、双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線とが斜めに交差するように双方の切目線が形成されていることを特徴とするものである。
本発明の詰め替え袋においては、双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線との斜めに交差する角度が85°〜30°であることが望ましい。また、内容物注出部の片側のシールされたフィルム端縁の上記切目線の端部より袋本体側の部分に、内容物を詰め替える容器の注入口の口縁部に掛止させるフック部を形成することが好ましい。そして、少なくとも内容物注出部とその近傍の袋本体上部の正面フィルム及び/又は背面フィルムに、保形性を付与するリブ部を形成することが好ましい。
本発明の詰め替え袋のように、内容物注出部の先端近傍箇所の正面フィルムと背面フィルムの双方に、開封用の切目線が、内容物注出部を横切るように且つ双方の切目線の両端部が重なるように形成されていると、この双方の切目線に沿って内容物注出部の先端近傍箇所を指先で容易に開封することができる。しかも、本発明の詰め替え袋のように、正面フィルムと背面フィルムのいずれか一方に形成された開封用の切目線が直線状の切目線であり、他方に形成された開封用の切目線が凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線であると、これらの切目線に沿って開封された内容物抽出部の先端開口は、その一方の開口縁が直線状、他方の開口縁が凹曲線状又は折線状となり、互い違いにズレを生じて先端開口が大きく開きやすくなるため、内容物が流動性に劣る粉末であっても短時間で素早く他の容器に詰め替えることが可能となる。加えて、本発明の詰め替え袋のように、双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線とが斜めに交差するように、双方の切目線を内容物注出部の先端近傍箇所の正面フィルムと背面フィルムに形成してあると、双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線が直角に交差するように双方の切目線を形成した場合に比べて、開封される内容物抽出部の先端開口の面積が大きくなり、かつ、注出される内容物の流れもスムーズになるため、より素早く他の容器に詰め替えることが可能となる。
双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線とが斜めに交差する角度は85°〜30°であることが望ましく、85°よりも大きくなると、直角に近づくため内容物の詰め替え時間を短縮させる効果が低下し、30°よりも小さくなると、内容物抽出部をかなり長く形成することが必要になるので好ましくない。
また、内容物注出部の片側のシールされたフィルム端縁の上記切目線の端部より袋本体側の部分に、内容物を詰め替える容器の注入口の口縁部に掛止させるフック部を形成してあると、詰め替えの際に該フック部を容器の注入口の口縁部に掛止させることによって、内容物注出部の開封された先端開口が容器の注入口から離れないように内容物抽出部を仮固定できるため、不注意によって内容物をこぼす心配も解消されることになる。
そして、少なくとも内容物注出部とその近傍の袋本体上部の正面フィルム及び/又は背面フィルムに、保形性を付与するリブ部を形成してあると、該リブ部によって内容物注出部とその近傍箇所の正面フィルム及び/又は背面フィルムが立体的に保形されるので、注出時の内容物の流れが更に良くなり、一層素早く詰め替えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る詰め替え袋の正面図である。 図1のX−X線横断面図である。 図1のY−Y線縦断面図である。 同詰め替え袋の部分拡大図である。 内容物注出部の先端近傍箇所を開封した同詰め替え袋の部分拡大図である。 同詰め替え袋のフック部の使用方法を説明する説明図である。 効果確認試験1で作製した詰め替え袋のサンプル(1)の開封された内容物注出部の先端開口についての説明図である。 比較試験1で作製した詰め替え袋のサンプル(3)の開封された内容物注出部の先端開口についての説明図である。 比較試験2で作製した詰め替え袋のサンプル(4)の開封された内容物注出部の先端開口についての説明図である。 従来の詰め替え袋の一例を示す正面図である。 従来の詰め替え袋の他の例を示す正面図である。
この実施形態の詰め替え袋は、図1〜図3に示すように、正面フィルム1Fの下部と背面フィルム1Rの下部との間に、内側に折り込まれた底面フィルム1Bを挟挿し、それぞれのフィルム1F,1R,1Bの端縁1aをヒートシールすることによって、流動性を有する内容物が密封包装される袋本体2の上部片側のコーナー部に、先端が封止された内容物注出部3を連通させて一体に形成したものである。内容物注出部3に隣接する袋本体2の上辺2a(正面フィルム1Fと背面フィルム1Rの上端縁)はヒートシールされないで開口しており、そこから袋本体2の内部へ内容物を充填した後に、ヒートシールされるようになっている。
この詰め替え袋は、底面フィルム1Bを設けることによって、袋本体2に内容物を充填したとき袋本体2の底が広がって自立する、所謂、自立タイプの詰め替え袋に構成しているが、底面フィルム1Bを省略して正面フィルム1Fと背面フィルム1Rの端縁をヒートシールした、所謂、平パウチタイプの詰め替え袋に構成しても勿論よい。
上記のフィルム1F,1R,1Bとしては、ヒートシールの可能なラミネートフィルムが制限なく使用される。そのようなラミネートフィルムの代表例としては、(1)ヒートシール性を有する合成樹脂からなる内層フィルムと、良好な物性を有する合成樹脂からなる外層フィルムを、接着剤で貼り合わせたラミネートフィルムや、(2)上記内層フィルムと上記外層フィルムの間に、中間層として金属箔、金属蒸着フィルム、合成樹脂フィルム等を挟んで接着剤で貼り合わせたラミネートフィルムなどが挙げられる。
上記内層フィルムとしては、ヒートシール性の良好なポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などからなる厚さ80〜150μm程度のフィルムが好ましく使用され、上記外層フィルムとしては、機械的、物理的、化学的性質が優れたポリエステル系(ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等)やポリアミド系(ナイロン等)の樹脂からなる厚さ10〜20μm程度のフィルムであって、必要に応じて片面に印刷を施したものが好ましく使用される。そして、中間層の金属箔としては、安価で良好なバリア性を有するアルミ箔などが好ましく使用され、中間層の金属蒸着フィルムとしては、上記外層フィルムと同様の合成樹脂フィルムの片面にアルミニウムなどを蒸着したものが好ましく使用され、中間層の合成樹脂フィルムとしては、上記外層フィルムと同様のものが好ましく使用される。尚、上記外層フィルムは印刷面を内層側にして貼り合わせることが好ましく、上記金属蒸着フィルムは金属蒸着面を外層側にして貼り合わせることが好ましい。また、中間層として上記金属箔と上記合成樹脂フィルムを併用する場合は、金属箔を外層側に、合成樹脂フィルムを内層側にして貼り合わせることが好ましい。中間層に金属箔を使用したラミネートフィルムは、やや剛性があり折り癖や皺が入り易いのに対し、金属蒸着フィルムを使用したラミネートフィルムはそのようなことがないので、より好都合である。
この詰め替え袋の内容物注出部3は、図4に示すように、該抽出部3の両側及び先端のフィルム端縁1a(正面フィルムと背面フィルムの端縁)をヒートシールすることによって、左斜め上方向に45°の角度で突き出すように、かつ、先端に近づくほど幅が狭くなるように形成されている。
この内容物抽出部3の先端近傍箇所の正面フィルムの外面と背面フィルムの外面には、開封用の正面切目線4Fと背面切目線4Rがレーザー加工によって形成されている。正面切目線4Fは円弧状に凹曲した凹曲線状の切目線であり、背面切目線4Rは直線状の切目線であって、これらの切目線4F,4Rは、内容物注出部3を横切るように、かつ、双方の切目線4F,4Rの両端部が重なるように形成されており、更に、双方の切目線4F,4Rの両端部を結ぶ直線(この直線は直線状の背面切目線4Rに重なる)と内容物注出部3の中心線CLとが角度θで斜めに交差するように形成されている。この斜めに交差する角度θは85°〜30°であることが好ましく、この実施形態の詰め替え袋では75°になっている。角度θが85°〜30°であると、内容物の詰め替え時間を短縮させる作用効果が顕著であるが、角度θが85°よりも大きくなると、内容物の詰め替え時間を短縮させる作用効果が低下し、角度θが30°よりも小さくなると、内容物抽出部3をかなり長く形成することが必要になるので、いずれの場合も好ましくない。
この実施形態の詰め替え袋では、正面切目線4Fが凹曲線状の切目線になっているが、凹状(例えば浅いV状や逆台形状など)に折れた折線状の切目線であってもよい。また、この実施形態の詰め替え袋とは逆に、正面切目線4Fを直線状の切目線とし、背面切目線4Rを凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線としてもい。要するに、本発明の詰め替え袋では、正面切目線4Fと背面切目線4Rのいずれか一方が直線状の切目線であり、他方が凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線であればよい。尚、凹曲線状の切目線の曲率半径は特に限定されないが、内容物抽出部3の先端近傍箇所の幅寸法に応じて15〜25mm程度に設定するのが適当である。
双方の切目線4F,4Rは、例えば炭酸ガスレーザー光等を照射することによって、正面フィルム1F及び背面フィルム1Rとして用いられる前記ラミネートフィルムの少なくとも外層フィルムに形成すればよく、このように切目線4F,4Rを強度のある外層フィルムに形成しておくと、内容物を詰め替える際に内容物注出部3の先端部分を指先で摘んで、双方の切目線4F,4Rに沿って容易に切断、開封することが可能となる。
図4に示すように、内容物注出部3の片側(左側)のヒートシールされたフィルム端縁1aの上記切目線4F,4Rの端部より袋本体2側の部分には、内容物を詰め替える容器の注入口の口縁部に掛止させるフック部5が形成されており、また、内容物注出部3の反対側(右側)のヒートシールされたフィルム端縁1aには、V形の切込み部6が切目線4F,4Rの端部と重なる位置に形成されている。従って、内容物を詰め替える際には、内容物注出部3の先端部分を指先で摘んで、上記切込み部6から双方の切目線4F,4Rに沿って簡単に開封することができ、しかも、図6に示すように上記フック部5を容器8の注入口8aの口縁部8bに掛止させることによって、内容物注出部3の開封された先端開口3aが容器8の注入口8aから離れないように内容物抽出部3を仮固定した状態で、内容物をこぼさないように詰め替えることが可能となる。
尚、上記切込み部6は、フック部5がある内容物注出部3の左側のヒートシールされたフィルム端縁1aにおいて切目線4F,4Rの端部と重なる位置に形成してもよく、また、V形の切込み部6に代えて、短い直線状の切込み部を形成してもよい。
内容物注出部3及びその近傍の袋本体2上部の正面フィルム1Fと背面フィルム1Rには、保形性を付与するリブ部として、内容物注出部3の中心線CL上に位置する直線状の凸リブ部7aと、その両側に位置して互いに離反方向に湾曲する凸リブ部7b,7cと、これらの凸リブ部より袋本体側に位置する半円弧状の凸リブ部7dが、エンボス加工によって形成されている。従って、内容物注出部3及びその近傍箇所の正面フィルム1Fと背面フィルム1Rは、上記の凸リブ部7a,7b,7c,7dによって剛性が高められ、立体的に保形されるので、詰め替え時の内容物注出部3における内容物の流れが良くなり、内容物が滞留しなくなる。これらの凸リブ部は、正面フィルム1Fと背面フィルム1Rのいずれか一方のみに形成してもよく、また、凸リブ部の形状を適宜変更しても勿論よい。
以上のような構成の詰め替え袋は、例えば次の方法で製造することができる。
まず、正面フィルム1F及び背面フィルム1Rとなる前記ラミネートフィルムを、その外層フィルムが外側となるように折返し、エンボス加工によって前記凸リブ部7a,7b,7c,7dを形成する。次に、正面フィルム1Fと背面フィルム1Rの間に、底面フィルム1Bとなる二つ折りにした前記ラミネートフィルムを挟み込んで、その端縁と正面フィルム1F及び背面フィルム1Rの下部端縁をヒートシール(熱圧着)し、更に、上下からレーザー加工を施して、互いに線形状が異なる正面切目線4Fと背面切目線4Rを正面フィルム1Fの外面と背面フィルム1Rの外面に形成する。そして、正面フィルム1Fと背面フィルム1Rの周囲の端縁を、内容物充填口となる上端縁(上辺2a)を残してヒートシールし、その周囲を打ち抜くと、袋本体2の上部片側のコーナー部に内容物注出部3が連通して一体に形成された詰め替え袋を得ることができる。
この詰め替え袋には、入浴剤などの流動性に劣る粉末のほか、粒状体、液体などの種々の内容物が、袋本体2のヒートシールされていない上辺2aの開口から充填され、充填後に袋本体2の上辺2aの開口をヒートシールすることによって内容物が密封包装される。そして、内容物を他の容器8に詰め替えるときは、内容物注出部3の先端部分を指先で摘んで切込み部6から双方の切目線4F,4Rに沿って開封し、図6に示すように、フック部5を容器8の注入口8aの口縁部8bに掛止させて、内容物注出部3の先端開口3aが注入口8aから離れないように仮固定した状態で、内容物をこぼさないように容器8に詰め替える。
上記のように内容物注出部3を双方の切目線4F,4Rに沿って開封すると、開封された内容物抽出部3の先端開口3aは、図5に示すように、正面側の開口縁3Fが円弧状の凹曲線形状となり、背面側の開口縁3Rが直線形状となって、正面側の開口縁3Fと背面側の開口縁3Rが重ならず、互い違いにズレを生じて大きく開きやすくなる。そのため、内容物が流動性に劣る粉末であっても短時間で素早く他の容器に詰め替えることが可能となる。このような作用効果は、切目線4F,4Rの一方が直線状であり、他方が凹状(V状や逆台形状等)に折れた折線状であって、開封された先端開口3aの正面側又は背面側のいずれか一方の開口縁が直線形状となり、他方の開口縁が折線形状となる場合も、同様に奏される。
しかも、開封された内容物注出部3の先端開口3aは、内容物注出部3の中心線CLに対し角度θで斜めに横切って形成されるため、直角に横切って形成される場合に比べると、先端開口3aの面積が大きくなることに加えて、注出される内容物の流れがスムーズになり、その結果、一層素早く他の容器8に詰め替えることが可能となる。このような作用効果は、内容物注出部3やその近傍箇所をリブ部7a,7b,7c,7dによって立体的に保形すると、内容物の流れが更に良くなるので、一層助長されることになる。
次に、本発明の効果確認試験と比較試験について説明する。
[効果確認試験1]
外層フィルム(厚さ15μmのナイロンフィルム)と、中間層フィルム(アルミニウムを蒸着した厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム)と、内層フィルム(厚さ120μmの低密度ポリエチレンフィルム)とを、接着剤で貼り合わせたラミネートフィルムを使用し、袋本体の上部片側のコーナー部に先端が封止された内容物注出部を一体に形成した詰め替え袋のサンプル(1)を複数個、作製した。
この詰め替え袋のサンプル(1)は、内容物注出部3の先端近傍箇所を正面切目線と背面切目線に沿って指先で開封したとき、図7に示す形状の先端開口3a(即ち、正面側の開口縁3Fが曲率半径20mmの円弧状の凹曲線形状であり、背面側の開口縁3Rが直線形状であり、開口幅Wが25mmである先端開口3a)が、内容物注出部3の中心線CLを角度75°で斜めに横切って形成されるように、凹曲線状の正面切目線と直線状の背面切目線を内容物注出部3の正面フィルムと背面フィルムにレーザー加工で形成したものである。
この詰め替え袋のサンプル(1)に680gの市販の粉末入浴剤を充填して密封包装した後、内容物注出部3の先端近傍箇所を正面切目線と背面切目線に沿って指先で開封し、粉末入浴剤を他の容器に詰め替える試験を3回繰り返して、詰め替えに要する時間をそれぞれ測定した。その結果を下記の表1に示す。
[効果確認試験2]
効果確認試験1の詰め替え袋のサンプル(1)の内容物注出部3及びその近傍の袋本体2の上部の正面フィルムと背面フィルムに、更に、図1に示す凸リブ部7a,7b,7c,7dをエンボス加工によって形成した詰め替え袋のサンプル(2)を複数個作製し、効果確認試験1と同様に、粉末入浴剤を他の容器に詰め替える試験を3回繰り返して、詰め替えに要する時間をそれぞれ測定した。その結果を下記の表1に示す。
[比較試験1]
効果確認試験1と同じラミネートフィルムを用いて作製した比較用の詰め替え袋のサンプル(3)であって、内容物注出部3の先端近傍箇所を正面切目線と背面切目線に沿って指先で開封したとき、図8に示す形状の先端開口3a(即ち、正面側の開口縁3Fも背面側の開口縁3Rも直線形状であり、開口幅Wが25mmである先端開口3a)が、内容物注出部3の中心線CLを角度75°で斜めに横切って形成されるように、直線状の正面切目線と直線状の背面切目線を内容物注出部3の正面フィルムと背面フィルムにレーザー加工で形成すると共に、サンプル(2)と同様に凸リブをエンボス加工で形成した比較用のサンプル(3)を複数個作製した。
この比較用のサンプル(3)について、効果確認試験1と同様に、粉末入浴剤を他の容器に詰め替える試験を3回繰り返し、詰め替えに要する時間をそれぞれ測定した。その結果を下記の表1に示す。
[比較試験2]
効果確認試験1と同じラミネートフィルムを用いて作製した詰め替え袋の比較用のサンプル(4)であって、内容物注出部3の先端近傍箇所を正面切目線と背面切目線に沿って指先で開封したとき、図9に示す形状の先端開口3a(即ち、正面側の開口縁3Fも背面側の開口縁3Rも直線形状であり、開口幅Wが20mmである先端開口3a)が、内容物注出部3の中心線CLを直角に横切って形成されるように、直線状の正面切目線と直線状の背面切目線を内容物注出部3の正面フィルムと背面フィルムにレーザー加工で形成した比較用のサンプル(4)を複数個作製した。
この比較用のサンプル(4)について、効果確認試験1と同様に、粉末入浴剤を他の容器に詰め替える試験を3回繰り返し、詰め替えに要する時間をそれぞれ測定した。その結果を下記の表1に示す。
Figure 2011073692
上記表1の効果確認試験2と比較試験1を対比すると、先端開口3aの正面側の開口縁3Fが曲率半径20mmの円弧状の凹曲線形状で、背面側の開口縁3Rが直線形状であるサンプル(2)は、先端開口3aの正面側の開口縁3Fも背面側の開口縁3Rも直線形状である比較用のサンプル(3)よりも、詰め替え時間が短くなっており、このことから、いずれか一方の切目線を直線状とし、他方の切目線を凹曲線状とした本発明の詰め替え袋の方が、双方の切目線を直線状とした詰め替え袋よりも、内容物注出部3の開封された先端開口3aが大きく開きやすく、内容物が流動性に劣る粉末でも短時間で素早く詰め替え可能であることが判る。
また、上記表1の効果確認試験1と効果確認試験2を対比すると、凸リブを形成したサンプル(2)の方が、凸リブを形成していないサンプル(1)よりも、詰め替え時間が短くなっており、このことから、凸リブの形成は、粉末の詰め替え時間の短縮に極めて有効であることが判る。
更に、上記表1の比較試験1と比較試験2を対比すると、双方の切目線を直線状に形成すると共に、双方の切目線を内容物注出部3のセンターラインCLに対して75°の角度で斜めに横切るように形成した比較試験1の比較用のサンプル(3)は、双方の切目線を直線状に形成すると共に、双方の切目線を内容物注出部3のセンターラインCLに対して直角に横切るように形成した比較試験2の比較用のサンプル(4)よりも、詰め替え時間が短くなっており、このことから、双方の切目線を内容物注出部3のセンターラインに対して斜めに横切るように形成することが、内容物の詰め替え時間を短縮する上で、極めて有効であることが判る。
本発明の詰め替え袋は、内容物が流動性に劣る粉末でも素早く詰め替えることができるので、特に、粉末の入浴剤、洗剤、調味料、食材、医薬などの詰め替え袋として好適に利用できるものである。
1F 正面フィルム
1R 背面フィルム
1B 底面フィルム
1a フィルム端縁
2 袋本体
3 内容物注出部
3a 先端開口
3F 正面側の開口縁
3R 背面側の開口縁
4F 正面切目線
4R 背面切目線
5 フック部
6 切込み部
7a,7b,7c,7d リブ部
8 容器
8a 注入口
8b 口縁部

Claims (4)

  1. 正面フィルムと背面フィルムのそれぞれの端縁、又は、正面フィルムと背面フィルムと底面フィルムのそれぞれの端縁をシールすることによって、流動性を有する内容物が密封包装される袋本体の上部に、先端が封止された内容物注出部を連通させて一体に形成した詰め替え袋であって、
    内容物注出部の先端近傍箇所の正面フィルムと背面フィルムの双方に、開封用の切目線が、内容物注出部を横切るように且つ双方の切目線の両端部が重なるように形成され、正面フィルムと背面フィルムのいずれか一方に形成された開封用の切目線は直線状の切目線であり、他方に形成された開封用の切目線は凹曲線状又は凹状に折れた折線状の切目線であり、双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線とが斜めに交差するように双方の切目線が形成されていることを特徴とする詰め替え袋。
  2. 双方の切目線の両端部を結ぶ直線と内容物注出部の中心線との斜めに交差する角度が85°〜30°であることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え袋。
  3. 内容物注出部の片側のシールされたフィルム端縁の上記切目線の端部より袋本体側の部分に、内容物を詰め替える容器の注入口の口縁部に掛止させるフック部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の詰め替え袋。
  4. 少なくとも内容物注出部とその近傍の袋本体上部の正面フィルム及び/又は背面フィルムに、保形性を付与するリブ部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の詰め替え袋。
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