JP5689806B2 - 複数回詰め替え用パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、専用容器に、例えば、塩、砂糖、ソース類、香辛料等の調味料や、洗剤、シャンプー等のような、液状又は半液状の流動性のものや顆粒状の内容物を詰め替えるための詰め替え用パウチであって、特に、内容物の詰め替えを二回以上行うことができる大容量の詰め替え用パウチに関するものである。
洗剤やシャンプー等の内容物を使い切ってなくなったとき、あるいは、その残量が少なくなったときに、詰め替え用パウチから内容物を専用容器に詰め替えることが行われている。この詰め替え用パウチは、一般には、専用容器に一回詰め替えることに適した一回分の容量のものであって、内容物を全て専用容器に詰め替えると廃棄することになる(下記特許文献1)。
一方、大容量にして専用容器に二回以上詰め替えることができるようにした複数回詰め替え用パウチも存在する。該複数回詰め替え用パウチはキャップ付きのスパウトを備えていて、詰め替え作業後にはキャップを閉めて保管しておくことができる。
しかしながら、複数回詰め替え用パウチの場合、詰め替え作業に要する時間は、一回目よりも二回目以降の方が長くなるという問題がある。これは、二回目以降では内容物の残量が少なくなっていることに加えて、パウチが変形しやすいという特性を有していることが影響していると考えられる。一回目の詰め替え作業では、残量が多いために、大容量のパウチであっても形状が安定しやすく、従って、それを持って行う詰め替え作業もそれほど苦にはならない。しかしながら、二回目以降は、残量が少なくなっているのでパウチの形状が安定しにくいために、詰め替え作業に要する時間が長くなると、その作業が苦になりやすい。
特開2002−53150号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、二回目以降の詰め替え作業に要する時間を短縮させることができる複数回詰め替え用パウチを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る複数回詰め替え用パウチは、パウチ本体にその上縁から一方の側縁にかけて傾斜した傾斜シール部が設けられ、該傾斜シール部にスパウトが装着された複数回詰め替え用パウチであって、一方の側縁シール部と傾斜シール部との境界部分の内側には、傾斜シール部又は一方の側縁シール部と連続する流出調整用シール部が形成され、該流出調整用シール部の先端部は、一方の側縁シール部と傾斜シール部との境界部分と同じ高さであって且つパウチ本体の一方の側縁からの寸法がパウチ本体の横幅に対して10〜30%となる位置に存在していることを特徴とする。尚、流出調整用シール部の先端部とは、流出調整用シール部の最も内側に位置する部分である。
本発明者らが、本発明に係る複数回詰め替え用パウチについて、従来型の複数回詰め替え用パウチと比較しつつ、その詰め替え作業に要する時間を測定する実験を行ったところ、本発明に係る複数回詰め替え用パウチは、従来型の複数回詰め替え用パウチに比して、二回目の詰め替え作業に要する時間が短くなることが判明した。これは、傾斜シール部の下端部の内側(内側とは即ちパウチ本体の他方の側縁側)に流出調整用シール部が形成されたことによって、残量が少なくなる二回目においても、スパウトの近傍におけるパウチの形状が安定して内容物の流路が確保され、スパウトへ向かう内容物の流れがスムーズになったためと推察される。即ち、パウチ本体がその上縁から一方の側縁にかけて傾斜した傾斜シール部を有していてそこにスパウトが装着されているという比較的大容量の複数回詰め替え用パウチであることを前提とした場合において、傾斜シール部の下端部の内側という特定の位置に流出調整用シール部を設けたことによって、残量が少なくなる二回目においても、スパウトの近傍におけるパウチの形状が安定して内容物の流路が確保され、スパウトへ向かう内容物の流れがスムーズになるものと推察されるのである。
特に、流出調整用シール部は傾斜シール部と連続していることが好ましい。流出調整用シール部が傾斜シール部から離間しているものと連続しているものとを比較した場合、何れの場合も従来型に比して二回目の詰め替え時間が短縮された。そして、流出調整用シール部が傾斜シール部と連続しているものについては、一回目と二回目の時間の差が小さくなった。即ち、流出調整用シール部を傾斜シール部と連続させることによって、二回目以降の詰め替え作業を一回目と同様の感覚でストレスなく楽に行うことができる。
更に、流出調整用シール部は、パウチ本体の他方の側縁に向けて伸びていて、且つ、その先端部からパウチ本体の一方の側縁に向けて下方に傾斜した縁部ラインを有していることが好ましい。流出調整用シール部が、その先端部からパウチ本体の一方の側縁に向けて下方に傾斜した縁部ラインを有していることにより、流出調整用シール部の下方に内容物が残りにくくなり、内容物を最後まで容易に流出させることができる。
特に、パウチ本体の一方の側縁から流出調整用シール部の先端部の位置までの寸法が、パウチ本体の横幅に対して10〜30%であると、一回目と二回目の時間の差が小さくなるため好ましい。
以上のように、本発明に係る複数回詰め替え用パウチにあっては、傾斜シール部の下端部の内側に流出調整用シール部が形成されているので、二回目以降の詰め替え作業においてその時間が短縮され、二回目以降の詰め替え作業におけるストレスを軽減させることができる。
本発明の第1の実施形態における複数回詰め替え用パウチを示す正面図。 本発明の第2の実施形態における複数回詰め替え用パウチを示す正面図。 本発明の第3の実施形態における複数回詰め替え用パウチを示す正面図。 本発明の第4の実施形態における複数回詰め替え用パウチを示す正面図。 複数回詰め替え用パウチを使用した詰め替え作業の実験の状態を示す正面図。
以下、本発明の第1の実施形態に係る複数回詰め替え用パウチについて図1を参酌しつつ説明する。尚、図1において、シール部にはハッチングを施しており、図2乃至図5についても同様である。
図1に示す複数回詰め替え用パウチは、内容物として例えば、塩、砂糖、ソース類、香辛料等の調味料や、洗剤、シャンプー等のような、液状又は半液状の流動性のものや顆粒状のものを収容するためのものであって、柔軟性を有するシートの周縁部をヒートシールすることにより袋状に形成されたパウチ本体1と、該パウチ本体1にヒートシールにより装着されて内容物の充填やその取り出しに使用されるスパウト2と備えている。
パウチ本体1は、底部ガセット部10を有する自立可能なスタンディングパウチとして構成され、全体として上下方向に長い略長方形状であって、その上縁から一方の側縁1aにかけて斜めにカットされている。該パウチ本体1は、上縁シール部11と、底部シール部12と、左右両側縁シール部13,14と、パウチ本体1の上縁から一方の側縁1aにかけて傾斜した傾斜シール部15とを有していて、その内側領域が内容物を収容する収容空間となっている。
より具体的には、パウチ本体1は、正面及び背面を構成する一対の主シート片と、該主シート片の下部の内側に折り込まれて底部ガセット部10を構成するガセットシート片とから構成されており、ガセットシート片の周縁が主シート片にヒートシールされることで底部シール部12が形成されている。尚、図1において底部ガセット部10の折り返し部10aが破線で示されている。また、ガセットシート片の両側縁には、二つ折り状態において互いに表裏方向に対向する箇所に例えば半円状に切り欠かれた切欠部16が形成され、該切欠部16の位置においては表面側の主シート片と裏面側の主シート片とが直接ヒートシールされている。従って、切欠部16の位置においてガセットシート片の表裏方向への開きが防止されている。尚、一対の主シート片を二枚のシートから別々に構成しているが一枚のシートを二つ折りにして一体的に構成してもよく、主シート片とガセットシート片とを一枚のシートから一体的に構成してもよい。
また、上縁シール部11は一定幅で水平方向に伸びており、両側縁シール部13,14も一定幅で上下方向に伸びている。傾斜シール部15は、上縁シール部11から一方の側縁シール部13にかけて傾斜していて、上縁シール部11から斜め下方に向けて一定幅で直線状に伸びている。一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との間の角度αは例えば130〜150度である。
そして、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17の内側、即ち、傾斜シール部15の下端部の内側に流出調整用シール部18が形成されている。該流出調整用シール部18は、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から内側に所定距離離間した位置に形成されている。即ち、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17と流出調整用シール部18との間はヒートシールされておらず、流出調整用シール部18は島状(スポットシール状)に形成されている。該流出調整用シール部18は、図1では、幅方向中央よりも一方の側縁シール部13側の領域にあって、特に、傾斜シール部15の下方に位置している。尚、流出調整用シール部18は、円形であって、その直径は、一方の側縁シール部13の幅と同じ程度である。但し、流出調整用シール部18を矩形等の形状に形成してもよい。
一方、スパウト2は、パウチ本体1の傾斜シール部15に装着されている。スパウト2は、種々の形態が使用可能であるが、中央から両側部にかけて徐々に厚みが薄くなった横断面視略舟形状に形成されてパウチ本体1に挟み込まれるようにしてヒートシールにより装着される取付部21と、該取付部21から外方に突出する略円筒状の口部22とを備えている。そして、取付部21の内側端面から口部22の先端まで図示しない連通孔が形成されていて、該連通孔を介してパウチ本体1の収容空間は外部と連通している。かかるスパウト2は、一般的には、パウチ本体1とヒートシール可能な合成樹脂から成形により一体的に形成される。そして、パウチ本体1の傾斜シール部15にスパウト2の取付部21が位置し、スパウト2は傾斜シール部15に対して略直交するように斜め上方を向いている。尚、スパウト2の取付位置は傾斜シール部15の長手方向略中央よりも若干上側である。また、口部22にはキャップ23が螺着されていて、該キャップ23によって前記連通孔の外側開口が封止されている。
尚、パウチ本体1を構成するシートとしては、特に限定されず、公知のものが使用できるが、具体的には、例えば、二軸延伸ポリエステルフィルムや二軸延伸ポリアミドフィルム等よりなる外層と、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンやメタロセン系ポリエチレン等の熱融着性樹脂よりなる内層とからなる多層ラミネートフィルムが使用され、また、必要によりエチレンビニルアルコール共重合体やアルミニウム箔、酸化ケイ素等の無機物を蒸着したフィルム等のようなガスバリア性フィルム等を積層したものも使用される。また、スパウト2は、パウチ本体1を構成するシートの内面にヒートシール可能な合成樹脂、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱融着性樹脂から形成される。
次に、第2の実施形態の複数回詰め替え用パウチについて図2を参酌しつつ説明するが、流出調整用シール部18を除いて他の部分は第1の実施形態と同一であるので、共通部分の説明は省略する。図2に示す複数回詰め替え用パウチにおける流出調整用シール部18は、第1の実施形態のものとは異なり、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から連続して形成されている。つまり、流出調整用シール部18は、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から内側に向けて即ち他方の側縁シール部14に向けて一定幅で水平方向に伸びている。尚、流出調整用シール部18の先端部18aの位置は、第1の実施形態における島状の流出調整用シール部18の右側位置と略同じである。
次に、第3の実施形態の複数回詰め替え用パウチについて図3を参酌しつつ説明するが、流出調整用シール部18を除いて他の部分は上記実施形態と同一であるので、共通部分の説明は省略する。図3に示す複数回詰め替え用パウチにおける流出調整用シール部18は、第2の実施形態のものと同様に、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から連続して形成されている。但し、第2の実施形態のものとは異なり、第3の実施形態の流出調整用シール部18は、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から他方の側縁シール部14に向けて徐々に先細りとなるように伸びている。より詳細には、流出調整用シール部18は、その先端部18a(最も内側に位置する部分)から一方の側縁シール部13に向けて下方に傾斜した下側の縁部ライン18bを有すると共に、その先端部18aから傾斜シール部15に向けて上方に傾斜した上側の縁部ライン18cを有している。即ち、流出調整用シール部18は、その先端部18aが一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17の内側に位置し、その先端部18aから傾斜シール部15及び一方の側縁シール部13に向けて上下に広がるように形成されている。更に、流出調整用シール部18の上側の縁部ライン18cと下側の縁部ライン18bは、何れも直線ではなく曲線であって、上側の縁部ライン18cにおいては下側凹、下側の縁部ライン18bにおいては上側凹の弧状となっている。特に、下側の縁部ライン18bは、傾斜シール部15が地面に対して水平となり、スパウト2が垂直下向きとなるように複数回詰め替え用パウチを傾けた場合(図5を参照)において、先端部18aよりも若干下方に凹んだラインとなる。尚、下側の縁部ライン18bは一方の側縁シール部13に達しているが、その位置はパウチ本体1の上下方向の略中央であり、上側の縁部ライン18cは傾斜シール部15に達しているが、その位置はスパウト2の取付部21よりも下側である。
次に、第4の実施形態の複数回詰め替え用パウチについて図4を参酌しつつ説明するが、流出調整用シール部18を除いて他の部分は上記実施形態と同一であるので、共通部分の説明は省略する。図4に示す複数回詰め替え用パウチにおける流出調整用シール部18は、第3の実施形態のものと同様に、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から他方の側縁シール部14に向けて徐々に先細りとなるように伸びている。但し、第3の実施形態のものとは、上側の縁部ライン18cと下側の縁部ライン18bの形状が異なっている。即ち、第4の実施形態における流出調整用シール部18の上側の縁部ライン18cは直線となっている。具体的には、傾斜シール部15が地面に対して水平となり、スパウト2が垂直下向きとなるように複数回詰め替え用パウチを傾けた場合(図5を参照)において、上側の縁部ライン18cは上下方向となって傾斜シール部15に対して略直交する状態となる。また、流出調整用シール部18の下側の縁部ライン18bは、先端部18aから一方の側縁シール部13に向けて直線で伸び、その後、弧状に伸びている。具体的には、傾斜シール部15が地面に対して水平となり、スパウト2が垂直下向きとなるように複数回詰め替え用パウチを傾けた場合(図5を参照)において、下側の縁部ライン18bは、全体として略水平方向となって、一方の側縁シール部13の近傍では若干上方に迫り上がる状態となる。
以上のような第1乃至第4の実施形態にかかる複数回詰め替え用パウチについて、詰め替え作業における内容物の流出時間、流出速度に関する実験を行い、流出調整用シール部18を備えていない従来型のものとの比較を行った。使用した複数回詰め替え用パウチは、横幅が180mm、高さ(上下方向の長さ)が250mmのもので、1000mlの内容物を収容するのに適した大きさのものである。また、図1乃至図4に示すように、パウチ本体1の一方の側縁1a(左右両側縁のうち傾斜シール部15が設けられている方の側縁)から流出調整用シール部18の先端部18aの位置(図1については流出調整用シール部18の最も右側の位置)までの寸法Lは40mmである。この複数回詰め替え用パウチに内容物として1000mlの液体洗剤(粘度(26℃)、2.6[mPa・sec])を入れ、図5のようにスパウト2が垂直下方を向くようにセットする。流出量は、一回目、二回目共に400mlとし、一回目と二回目は連続して流出させる。そして、下方に置いたビーカー30の400mlの目盛り31と800mlの目盛り32のところまで流出するのに要する時間をそれぞれ計測した。同実験を3回行い、その平均所要時間から平均流出速度を算出した。その結果を表1に示す。ここで、表1において、タイプAが第1の実施形態にかかるもの、タイプBが第2の実施形態にかかるもの、タイプCが第3の実施形態にかかるもの、タイプDが第4の実施形態にかかるものである。尚、図5には、内容物が1000mlのときの液面と、400ml流出時即ち内容物の残量が600mlのときの液面と、800ml流出時即ち内容物の残量が200mlのときの液面を、それぞれ二点鎖線にて示すと共に符号40、41、42を付している。このように、800ml流出させても、そのときの内容物の液面42は流出調整用シール部18よりも上方に位置する。
Figure 0005689806
表1のように、タイプA〜Dの何れについても、流出調整用シール部18を備えていない従来型のものに比して二回目の流出速度(流速)が速くなることがわかった。これは恐らく流出調整用シール部18が形成されたことによって、1回目に比べて残量の少ない二回目の状態において、スパウト2の近傍におけるパウチの形状が安定して内容物の流路が確保されやすくなって、スパウト2へ向かう内容物の流れがスムーズになったためと推察される。更に、1回目と2回目におけるそれぞれの所要時間と流出速度(流速)の差についても比較した。その結果、タイプAでは従来型から僅かに差が小さくなった程度であったが、タイプB〜Dについては、何れも差が大幅に小さくなった。即ち、タイプB〜Dについては、二回目においても一回目とそれほど変わらない流出速度が得られている。これはタイプB〜Dについては、二回目の詰め替え作業を一回目のそれと同様の使用感で行うことができることを意味する。つまり、第1〜第4の実施形態(タイプA〜D)のように流出調整用シール部18を設けることによって、二回目の詰め替え作業を従来に比して効率良く行うことができて詰め替え作業に伴うストレスを減少させることができ、更に、第2〜第4の実施形態(タイプB〜D)のように一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から流出調整用シール部18を連続して形成することによって、二回目の詰め替え作業についても一回目とほぼ同様の感覚で行うことができるということが、この実験結果から明らかとなった。
次に、一方の側縁シール部13と傾斜シール部15との境界部分17から流出調整用シール部18が連続している場合について、更にパウチ本体1の一方の側縁1aから流出調整用シール部18の先端部18aの位置までの寸法Lを変化させて、上述と同様の実験を行った。具体的には、第4の実施形態(タイプD)のものについて寸法Lを変化させて実験を行った。表2にその実験結果を示す。表2において、タイプD−11は寸法Lが20mmでパウチ本体1の横幅(180mm)に対する比率が11%であり、同様に、タイプD−17、タイプD−22、タイプD−28、タイプD−33は、それぞれ寸法Lが30mm、40mm、50mm、60mmであって、比率が17%、22%、28%、33%のものである。
Figure 0005689806
表2から明らかなように、タイプD−11〜タイプD−33の何れにおいても、従来型に比べて二回目の流出速度(流速)が速くなっており、寸法Lによらず流出調整用シール部18を設けることによって二回目の詰め替え作業に有効であることがわかった。更に、一回目と二回目の差を見ると、タイプD−11〜タイプD−28で効果のあることがわかった。この結果から、パウチ本体1の横幅に対する比率が10〜30%の場合に一回目と二回目の差が小さくなり、特に、パウチ本体1の横幅に対する比率が20〜25%の場合にその差が極めて小さくなることがわかった。
尚、内容物を最後まで流出させることを考慮した場合、第2の実施形態(タイプB)では流出調整用シール部18の底部側に液溜まりが起こりやすい。従って、第3の実施形態(タイプC)や第4の実施形態(タイプD)のように、流出調整用シール部18をその先端部18aから一方の側縁シール部13に向けて下方に傾斜した下側の縁部ライン18bを有するように形成することが好ましい。また、第3の実施形態(タイプC)と第4の実施形態(タイプD)とを比較した場合、第3の実施形態(タイプC)では下側の縁部ライン18bが弧状になっていて内容物を流出させる際にその部分において乱流が生じる可能性がある。従って、下側の縁部ライン18bが直線状となっている第4の実施形態(タイプD)の方が、より一層スムーズに流出させることができるものと考えられる。
尚、上記実施形態では、底部ガセット部10を有するスタンディングパウチであるものについて説明したが、底部ガセット部10を有しない平パウチであってもよい。更に、上縁シール部11を形成せずにシートをパウチ本体1の上縁において折り返した構成としてもよく、また、一方の側縁シール部13や他方の側縁シール部14についても同様にそれらを形成せずに、パウチ本体1の一方の側縁や他方の側縁においてシートを折り返した構成としてもよい。一方の側縁シール部13を形成しない場合においても、傾斜シール部15の下端部(即ちパウチ本体1の一方の側縁1a側の端部)の内側に、傾斜シール部15と離間してあるいは連続して流出調整用シール部18を形成することによって、二回目以降の詰め替え作業における所要時間が短縮され、二回目以降の詰め替え作業におけるストレスを軽減させることができる。
また、三回以上詰め替えることのできる容量の複数回詰め替え用パウチであってもよく、その詰め替え回数や容量、サイズについても任意である。
更に、上記実施形態では詰め替え用として説明したが、本発明のパウチをそのまま容器として使用することも当然にできる。その場合であっても、複数回内容物を流出する際に、二回目以降の流出作業におけるストレスを軽減させることができる。
1 パウチ本体
1a 一方の側縁
2 スパウト
10 底部ガセット部
10a 折り返し部
11 上縁シール部
12 底部シール部
13 一方の側縁シール部
14 他方の側縁シール部
15 傾斜シール部
16 切欠部
17 境界部分(傾斜シール部の下端部)
18 流出調整用シール部
18a 先端部
18b 下側の縁部ライン
18c 上側の縁部ライン
21 取付部
22 口部
23 キャップ
30 ビーカー
α 一方の側縁シール部に対する傾斜シール部の傾斜角度

Claims (2)

  1. パウチ本体にその上縁から一方の側縁にかけて傾斜した傾斜シール部が設けられ、該傾斜シール部にスパウトが装着された複数回詰め替え用パウチであって、
    一方の側縁シール部と傾斜シール部との境界部分の内側には、傾斜シール部又は一方の側縁シール部と連続する流出調整用シール部が形成され
    該流出調整用シール部の先端部は、一方の側縁シール部と傾斜シール部との境界部分と同じ高さであって且つパウチ本体の一方の側縁からの寸法がパウチ本体の横幅に対して10〜30%となる位置に存在していることを特徴とする複数回詰め替え用パウチ。
  2. 流出調整用シール部は、パウチ本体の他方の側縁に向けて伸びていて、且つ、その先端部からパウチ本体の一方の側縁に向けて下方に傾斜した縁部ラインを有している請求項記載の複数回詰め替え用パウチ。
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