JP6554920B2 - 収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、収納容器に関する。
近年、液体調味料や、化粧品、液体洗剤等を収容する詰め替え用の収納容器が広く利用されている。このような収納容器の多くは、表裏2枚のフィルムをはり合せて形成される。また、詰め替え用の収納容器には、詰め替え作業を容易にするために、詰め替え先の容器の口径に適した任意の幅の注出口が設けられる。
この注出口の開口面積は、内容物を注ぐ時の流量に大きな影響を与える。従来、注出口付近のフィルム自体を膨らませて立体形状とすることにより、注出口の開口面積を確保する収納容器が提案されている。例えば、特許文献1には、2枚の胴部形成用シートと、胴部形成用シート間の下端部に配置された底部形成用シートとを備え、これらのシートの周縁を熱接着して形成された自立型袋が開示されている。この自立型袋の上部には内容物を注ぎ出すための注出口部が設けられ、注出口部の2枚の胴部形成用シートに組立用罫線が施されている。この組立用罫線により内容物の注出時に注出口部が立体化しやすくなるため、注出口部が閉塞することなく、スムーズに内容物を注ぐことができる。
また、注出口にフィルムとは別の部材を挿入することにより、注出口の開口面積を確保する収納容器が提案されている。例えば、特許文献2には、縁部において縦方向溶接部によって互いに結合される2つの側壁と、1つの底と、角部分又は縁部部分の領域に設けられた注出手段とを備えるフィルム材料製の袋が開示されている。注出手段は、流路と、流路に設けられた小管とを有する。この構成により、袋内で内容物を排出する流路が潰れることを防止し、内容物を円滑に排出する流路を確保することができる。
特開2009−57071号公報 特開平5−132069号公報
特許文献1に開示された自立型袋のように、注出口付近のフィルム自体を膨らませて立体形状とする注出口が設けられた収納容器では、注出口の一部から開口させて内容物を注出する際に、内容物の圧力によって注出口の根元付近が膨らむ場合がある。これにより、注出口の開口部が注出口の接着された両端に向かって引っ張られ、表裏のフィルムが接近することにより開口が狭くなることがある。この場合、開口部が閉塞して、内容物が注出されないという問題が生じる。
また、特許文献2に開示された袋のように、別部材として小管や吸い口(スパウト)等の成型部材を用いた場合、部材費用が発生する。また、この部材があると充填前に容器が平坦にならないため輸送効率が低下し、充填適性にも悪影響を与える。このため、製品のコストが高くなってしまう。さらに、注出時の流量は小管等の部材の口内径に依存するため、消費者が収納容器を絞ること等により流量を制御することはできない。したがって、内容物の液体の粘度や詰め替え先の容器の口内径に基づいて、最適な部材を選定する必要がある。
本発明は、製品のコストを抑えつつ、詰め替え時に注出口が閉塞することなく安定して迅速に内容物を注出することができる収納容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る収納容器は、前面部材と、背面部材と、前記前面部材の周縁と前記背面部材の周縁とを互いに接合することにより形成された周縁部と、前記前面部材と前記背面部材との接合により前記前面部材と前記背面部材との間に形成された液体収納部と、を備える収納容器であって、前記周縁部の一部に設けられ、除去されることで注出口が形成される注出口形成部と、前記注出口と前記液体収納部との間に設けられ、前記注出口から前記液体収納部まで連通する注出流路と、を備える。前記注出流路は、前記注出口から前記液体収納部に向かって直線状に延び、外方に膨らんだ凸状に形成された第1のエンボス部と、前記第1のエンボス部と離間して前記第1のエンボス部よりも上側に設けられ、内方に窪んだ凹状に形成された第2のエンボス部と、前記第2のエンボス部と離間して前記第2のエンボス部よりも上側に設けられ、前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第2のエンボス部から離間するように直線状に延び、内方に窪んだ凹状に形成された第4のエンボス部と、前記第1のエンボス部と離間して前記第1のエンボス部よりも下側に設けられ、前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第1のエンボス部から離間するように直線状に延び、内方に窪んだ凹状に形成された第5のエンボス部と、を有する。前記第2のエンボス部は、前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第1のエンボス部から離間するように延びる直線状に形成された第1の線部と、前記第1の線部の前記液体収納部側の端部に連なり、前記第1の線部の前記端部から前記第1のエンボス部に接近するように延びる直線状に形成された第2の線部と、を有する。
上記の収納容器において、前記第1の線部と前記第2の線部とのなす角度は、90度以上180度未満であってもよい。
上記の収納容器において、前記第1のエンボス部の幅方向の寸法及び前記第2のエンボス部の幅方向の寸法は、0.5mm以上5.0mm以下であってもよい。
上記の収納容器において、前記注出口形成部は、傷加工が施された切り取り部を有してもよい。
上記の収納容器によれば、内容物の注出時に、凸状の第1のエンボス部と、第1の線部と第2の線部とを有する凹状の第2のエンボス部とにより、注出流路にトラス構造が形成される。このトラス構造において、第2の線部により注出流路の液体収納部側が膨らむことが防止できる。このため、注出口の開口部が閉塞することなく、内容物の注出流量が安定した状態で内容物を注出することができる。よって、途中で注出作業を中断することなく、迅速に内容物の注出が行われる。また、上記の収納容器は、特許文献2に開示された小管等のような別部材を備えていない。このため、製品コストの増加を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る収納容器を示す正面図である。 図1のA−A線における断面図である。 前記収納容器の上部を拡大して示す斜視図である。 前記収納容器の使用時の状態を示す図である。 前記収納容器の変形例を示す正面図である。 前記収納容器の他の変形例を示す正面図である。 比較例1の収納容器を示す正面図である。 比較例2の収納容器を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る収納容器1を示す正面図である。図2は、図1のA−A線における断面図である。図3は、収納容器1の上部を拡大して示す斜視図である。収納容器1は詰め替え用の容器であり、例えばパウチ(袋状柔軟性包装体)として用いられる。収納容器1の内部には、詰め替え先の容器である本体容器に補充するための液状の内容物が充填される。内容物としては、例えば、液体調味料や、化粧品、液体洗剤などが挙げられる。
図1および図2に示すように、収納容器1は、前面部材2と、前面部材2と接合された背面部材3とを備える。また、前面部材2の下部と背面部材3の下部との間には、底面部材4が設けられる。前面部材2、背面部材3、および底面部材4は、柔軟性を有するプラスチック製フィルム(またはシート)で構成される。このフィルムは、基材層とシーラントとが積層されて構成される。前面部材2、背面部材3、および底面部材4には、パウチとして用いられる公知の構成を有するフィルムを適用することができる。一例として、このフィルムは、外側の基材層としてナイロン(NY)フィルム、および内側のシーラントとして線状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムからなる二層構造を有する。
前面部材2の周縁と背面部材3の周縁とは、熱融着性を有するシーラントを熱融着させることにより、互いに接合され、周縁部5が形成される。同様に、収納容器1の下部において、底面部材4が上に向かって凸となるように折りたたまれた状態で、底面部材4の前端4Aと前面部材2の下端2Aとが熱融着により互いに接合され、底面部材4の後端4Bと背面部材3の下端3Aとが熱融着により互いに接合される。また、底面部材4の前端4Aと後端4Bとは、左右の両端部において熱融着により互いに接合される。このように、前面部材2と背面部材3とが接合されることにより、前面部材2と背面部材3との間には、内容物を収納する液体収納部6が形成される。内容物が液体収納部6に充填されると、内容物の重量により底面部材4の折り目4Cが下方に移動するとともに、底面部材4が前後方向に広がる。これにより、収納容器1の容積が増加するとともに、収納容器1に自立性が付与される。
周縁部5の一部には、注出口形成部7が設けられる。注出口形成部7を除去することにより、内容物を注出するための注出口8が形成される。内容物の注出に支障がない限り、注出口形成部7の位置は特に限定されない。例えば、図1では、注出口形成部7は周縁部5の左上方の部分に設けられている。注出口形成部7は、注出口8に沿って形成された切り取り部9を有する。切り取り部9に沿って注出口形成部7を切断することで、収納容器1から切り取り部9を除去することができ、注出口8が形成される。なお、切り取り部9の直線カット性を向上させるために、切り取り部9に傷加工が施されてもよい。
注出口8と液体収納部6との間には、注出流路10が設けられる。注出流路10は、互いに接合された前面部材2および背面部材3により構成され、注出口8から液体収納部6まで連通する。すなわち、液体収納部6に収納された内容物は、注出流路10を通り、注出口8から注出される。図1および図3に示すように、注出流路10は、外方に膨らんだ凸状に形成された第1のエンボス部11と、内方に窪んだ凹状に形成された第2のエンボス部12とを有する。第1のエンボス部11は、注出口8から液体収納部6に向かって直線状に延びる。第2のエンボス部12は、第1のエンボス部11と離間して第1のエンボス部11よりも上側に設けられる。また、第2のエンボス部12は、注出口8から液体収納部6に向かうにつれて第1のエンボス部11から離間するように延びる直線状に形成された第1の線部12Aと、第1の線部12Aの液体収納部6側の端部12Cに連なり、第1の線部12Aの端部12Cから第1のエンボス部11に接近するように延びる直線状に形成された第2の線部12Bと、を有する。ここで、外方とは、収納容器1の内部にある液体収納部6から前面部材2または背面部材3の表面(収納容器1の外面を形成する面)に向かう方向であり、内方とは、外方の反対の方向である。
第1のエンボス部11および第2のエンボス部12は、前面部材2および背面部材3にエンボス加工を施すことにより形成される。第1のエンボス部11および第2のエンボス部12は、前面部材2および背面部材3の両方に形成される。前面部材2に形成された第1のエンボス部11と背面部材3に形成された第1のエンボス部11とは、互いに相対する位置(収納容器1の正面視において互いに重なる位置)に設けられる。同様に、前面部材2に形成された第2のエンボス部12と背面部材3に形成された第2のエンボス部12とは、互いに相対する位置に設けられる。
第2のエンボス部12において、第1の線部12Aと第2の線部12Bとは角度αをなして設けられる。ここで、角度αは、第1の線部12Aと第2の線部12Bとのなす角度のうち第1のエンボス部11に面する側の角度である。例えば、図1に示された第2のエンボス部12では、第1の線部12Aと第2の線部12Bとのなす角度αは130度である。後述する第2のエンボス部12による注出流路10の膨らみを抑えるという効果を考慮すると、第2の線部12Bが注出流路10の液体収納部6側へ延びるように、角度αは90度以上180度未満であることが好ましい。
第1のエンボス部11および第2のエンボス部12の注出流路10における配置は、収納容器1の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。例えば、第1のエンボス部11の注出口8における位置を、注出口8の中央より上側の位置に設定することにより、収納容器1を傾けて内容物を注出する際に内容物を第1のエンボス部11に沿って注出口8の中央より上側の位置から注出することができる。
第1のエンボス部11の長手方向の寸法は、収納容器1の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。同様に、第2のエンボス部12の長手方向の寸法(第1の線部12Aの長手方向の寸法および第2の線部12Bの長手方向の寸法)は、収納容器1の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。また、第1のエンボス部11の幅方向の寸法および第2のエンボス部の幅方向の寸法は、収納容器1の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよいが、好ましくは0.5mm以上5.0mm以下である。第1のエンボス部11の幅方向の寸法および第2のエンボス部の幅方向の寸法は、長手方向または延伸方向に沿って一定であってもよいし、変化してもよい。ここで、幅方向とは、長手方向に垂直であって前面部材2の表面または背面部材3の表面に略平行な方向である。
次に、上記のように構成された収納容器1の使用時の動作について説明する。図4は、収納容器1の使用時の状態を示す図である。
まず、使用者は、内容物が充填された収納容器1の注出口形成部7を、切り取り部9に沿って切り取って除去し、注出口8を開口させる。図4に示すように、収納容器1を傾けながら本体容器100の開口101に注出口8を挿入し、収納容器1の内容物を本体容器100に詰め替える。
このとき、内容物の重量(圧力)が注出流路10に加わる。注出流路10には凸状に形成された第1のエンボス部11が設けられているため、注出流路10のうち第1のエンボス部11が設けられた部分が外方に膨らむ。同時に、注出流路10には第1のエンボス部11の上側に凹状に形成された第2のエンボス部が設けられているため、注出流路10のうち第2のエンボス部12が設けられた部分は内方に突出し易くなる。このため、注出流路10の第2のエンボス部12が設けられた部分が膨らむことを抑えられ、注出流路10の根元(液体収納部6側の部分)全体が膨らむことが防止される。これにより、注出口8の開口部が閉口しにくくなる。同時に、注出口8の開口部を、前面部材2に形成された第1のエンボス部11と背面部材3に形成された第1のエンボス部11とが互いに離間する方向に、好適に広げることができる。
また、凹状に形成された第2のエンボス部12は、第1の線部12Aの端部12Cから第1のエンボス部11に接近するように延びる直線状に形成された第2の線部12Bを有する。注出流路10の第2の線部12Bが設けられた部分は内方に突出し易くなるため、内容物の圧力による注出流路10の液体収納部6側の膨らみを抑えることができる。凸状の第1のエンボス部11と凹状の第2のエンボス部12の第1の線部12Aおよび第2の線部12Bとにより、注出流路10にトラス構造が形成される。このトラス構造により、内容物を注出する間、注出口8が好適に開口し、かつ注出流路10の液体収納部6側の膨らみを抑えた状態を維持することができる。よって、使用者は、途中で注出作業を中断することなく、迅速に内容物を注出することができる。
従来の収納容器では、内容物の圧力により注出流路の液体収納部側が過度に膨らむことで、注出口が両端に向かって引っ張られ、注出口の開口部が閉塞してしまう場合があった。これに対して、本実施形態に係る収納容器1では、注出流路10は第2のエンボス部12を有するため、上述したように注出口8の開口部が閉塞することなく、内容物の注出流量が安定した状態で内容物を注出することができる。また、収納容器1の液体収納部6を押すことにより、注出流量を増加(調節)することも可能である。
また、注出流路に小管などの成型部材を有する従来の収納容器に対して、本実施形態に係る収納容器1は、注出流路に成型部材を有していない。このため、従来の収納容器に比べて製品コストを低下させることができる。
(変形例1)
次に、本実施形態に係る収納容器の変形例について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る収納容器の変形例を示す正面図である。本変形例の収納容器21は、上述の収納容器1の構成に加えて、第3のエンボス部23を有する。なお、上述の収納容器1と共通する構成要素には同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、注出流路22は、第1のエンボス部11および第2のエンボス部12に加えて、内方に窪んだ凹状に形成された第3のエンボス部23を有する。第3のエンボス部23は、第1のエンボス部11と離間して第1のエンボス部11よりも下側に設けられる。また、第3のエンボス部23は、注出口8から液体収納部6に向かうにつれて第1のエンボス部11から離間するように延びる直線状に形成された第3の線部23Aと、第3の線部23Aの液体収納部6側の端部23Cに連なり、第3の線部23Aの端部23Cから第1のエンボス部11に接近するように延びる直線状に形成された第4の線部23Bと、を有する。
第3のエンボス部23は、前面部材2および背面部材3にエンボス加工を施すことにより形成される。第3のエンボス部23は、前面部材2および背面部材3の両方に形成される。前面部材2に形成された第3のエンボス部23と背面部材3に形成された第3のエンボス部23とは、互いに相対する位置に設けられる。
第2のエンボス部12と同様に、第3のエンボス部23において、第3の線部23Aと第4の線部23Bとは角度βをなして設けられる。ここで、角度βは、第3の線部23Aと第4の線部23Bとのなす角度のうち第1のエンボス部11に面する側の角度である。第2のエンボス部12と同様の理由から、角度βは90度以上180度未満であることが好ましい。
第3のエンボス部23の注出流路10における配置は、収納容器21の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。また、第3のエンボス部23の長手方向の寸法は、収納容器21の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。第1のエンボス部11および第2のエンボス部12と同様に、第3のエンボス部23の幅方向の寸法は、収納容器21の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよいが、好ましくは0.5mm以上5.0mm以下である。第3のエンボス部23の幅方向の寸法は、長手方向に沿って一定であってもよいし、変化してもよい。
本変形例における収納容器21においても、上述の収納容器1と同様に、注出口8の開口部が閉塞することなく、内容物の注出流量が安定した状態で内容物を注出することができる。特に、第2のエンボス部12の第2の線部12Bに加えて、凹状に形成された第3のエンボス部23の第4の線部23Bによっても、内容物の圧力による注出流路10の液体収納部6側の膨らみを抑えることができる。
(変形例2)
次に、本実施形態に係る収納容器の他の変形例について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る収納容器の他の変形例を示す正面図である。本変形例の収納容器31は、上述の収納容器1の構成に加えて、第4のエンボス部33と第5のエンボス部34とを有する。なお、上述の収納容器1と共通する構成要素には同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、注出流路32は、第1のエンボス部11および第2のエンボス部12に加えて、内方に窪んだ凹状に形成された第4のエンボス部33と、内方に窪んだ凹状に形成された第5のエンボス部34と、を有する。第4のエンボス部33は、第2のエンボス部12と離間して第2のエンボス部12よりも上側に設けられ、注出口8から液体収納部6に向かうにつれて第2のエンボス部12から離間するように直線状に延びる。第5のエンボス部34は、第1のエンボス部11と離間して第1のエンボス部11よりも下側に設けられ、注出口8から液体収納部6に向かうにつれて第1のエンボス部11から離間するように直線状に延びる。
第4のエンボス部33および第5のエンボス部34は、前面部材2および背面部材3にエンボス加工を施すことにより形成される。第4のエンボス部33および第5のエンボス部34は、前面部材2および背面部材3の両方に形成される。前面部材2に形成された第4のエンボス部33と背面部材3に形成された第4のエンボス部33とは、互いに相対する位置に設けられる。同様に、前面部材2に形成された第5のエンボス部34と背面部材3に形成された第4のエンボス部33とは、互いに相対する位置に設けられる。
第4のエンボス部33および第5のエンボス部34の注出流路32における配置は、収納容器31の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。また、第4のエンボス部33の長手方向の寸法および第5のエンボス部34の長手方向の寸法は、収納容器31の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよい。第1のエンボス部11および第2のエンボス部12と同様に、第4のエンボス部33の幅方向の寸法および第5のエンボス部34の幅方向の寸法は、収納容器31の全体の寸法や内容物の物性などに応じて適宜設定されてよいが、好ましくは0.5mm以上5.0mm以下である。第4のエンボス部33の幅方向の寸法および第5のエンボス部34の幅方向の寸法は、長手方向に沿って一定であってもよいし、変化してもよい。
本変形例における収納容器31においても、上述の収納容器1と同様に、注出口8の開口部が閉塞することなく、内容物の注出流量が安定した状態で内容物を注出することができる。
また、凹状に形成された第4のエンボス部33により、内容物の注出時に収納容器31を傾けた際に、内容物が第4のエンボス部33よりも上側に移動して詰め替え作業の効率が低下することを防止することができる。第4のエンボス部33が設けられていることで、使用者が第4のエンボス部33に沿って収納容器31を容易に折ることができるため、上述の効果をさらに増すことができる。
(実施例)
次に、本実施形態に係る収納容器について、実施例および比較例を用いてさらに説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例1として、図6に示された変形例2の収納容器31を用いた。前面部材2、背面部材3、および底面部材4には、NY15/LLDPE120の二層構造を有するフィルムを使用した。
比較例1として、図7に示された収納容器40を用いた。図7は、比較例1の収納容器40を示す正面図である。図7に示すように、比較例1の収納容器40は、第1のエンボス部11、第2のエンボス部12、第4のエンボス部33、および第5のエンボス部34を有していない点で、実施例1の収納容器31と異なる。外径寸法や開口時の注出口の寸法などその他の構成については、比較例1の収納容器40は実施例1の収納容器31と同一である。
比較例2として、図8に示された収納容器41を用いた。図8は、比較例2の収納容器を示す正面図である。図8に示すように、比較例2の収納容器41は、実施例1の収納容器31と異なり、第1のエンボス部11、第2のエンボス部12、第4のエンボス部33、および第5のエンボス部34を有していない。さらに、比較例2の収納容器41は、注出口42の内面層に溶着された円筒形状の部材43を有する。外径寸法や開口時の注出口の寸法などその他の構成については、比較例2の収納容器41は実施例1の収納容器31と同一である。
上述の収納容器31、収納容器40、および収納容器41について、内容物の注出性能を評価した。具体的には、まず各収納容器に水道水を300g充填した。続いて、注出口を開封し、注出口が下を向くように収納容器を傾けた。これにより、内容物(水道水)が自由落下により注出され、内容物の注出が開始されてから注出が完了するまでに経過した時間を計測した。なお、上述の注出作業は、5人の使用者が各収納容器についてそれぞれ実施した。計測結果を表1に示す。
Figure 0006554920
表1に示すように、比較例1の収納容器40では、内容物の量が減少するにつれて、注出流量が減少した。また、比較例1の収納容器40では、内容物の注出の途中で注出口が閉塞する場合があった。比較例2の収納容器41では、注出作業を行った使用者により注出流量が大きく異なり、使用者によるばらつきが大きかった。これに対し、実施例1の収納容器31では、最後まで注出流量が低下することなく、内容物の注出を完了することができた。また、実施例1の収納容器31では、比較例1の収納容器40および比較例2の収納容器41の場合と比べて迅速に内容物を注出することができた。以上より、本実施形態に係る収納容器31を用いた実施例1では、注出口の開口部が閉塞することなく、内容物の注出流量が安定した状態で内容物を注出することができることが確認された。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、変形例1における収納容器21において、注出流路22は、第2のエンボス部12よりも上側に設けられた、変形例2における収納容器31の第4のエンボス部33をさらに有してもよい。
また、前面部材に形成されたエンボス部の位置と、このエンボス部に対応する背面部材に形成されたエンボス部の位置とが、収納容器の正面視において若干ずれていてもよい。
1、21、31 収納容器
2 前面部材
3 背面部材
4 底面部材
5 周縁部
6 液体収納部
7 注出口形成部
8 注出口
9 切り取り部
10、22、32 注出流路
11 第1のエンボス部
12 第2のエンボス部
23 第3のエンボス部
33 第4のエンボス部
34 第5のエンボス部
α、β 角度

Claims (4)

  1. 前面部材と、背面部材と、前記前面部材の周縁と前記背面部材の周縁とを互いに接合することにより形成された周縁部と、前記前面部材と前記背面部材との接合により前記前面部材と前記背面部材との間に形成された液体収納部と、を備える収納容器であって、
    前記周縁部の一部に設けられ、除去されることで注出口が形成される注出口形成部と、
    前記注出口と前記液体収納部との間に設けられ、前記注出口から前記液体収納部まで連通する注出流路と、
    を備え、
    前記注出流路は、
    前記注出口から前記液体収納部に向かって直線状に延び、外方に膨らんだ凸状に形成された第1のエンボス部と、
    前記第1のエンボス部と離間して前記第1のエンボス部よりも上側に設けられ、内方に窪んだ凹状に形成された第2のエンボス部と、
    前記第2のエンボス部と離間して前記第2のエンボス部よりも上側に設けられ、前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第2のエンボス部から離間するように直線状に延び、内方に窪んだ凹状に形成された第4のエンボス部と、
    前記第1のエンボス部と離間して前記第1のエンボス部よりも下側に設けられ、前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第1のエンボス部から離間するように直線状に延び、内方に窪んだ凹状に形成された第5のエンボス部と、
    を有し、
    前記第2のエンボス部は、
    前記注出口から前記液体収納部に向かうにつれて前記第1のエンボス部から離間するように延びる直線状に形成された第1の線部と、
    前記第1の線部の前記液体収納部側の端部に連なり、前記第1の線部の前記端部から前記第1のエンボス部に接近するように延びる直線状に形成された第2の線部と、
    を有する
    収納容器。
  2. 請求項1に記載の収納容器であって、
    前記第1の線部と前記第2の線部とのなす角度は、90度以上180度未満である
    収納容器。
  3. 請求項1に記載の収納容器であって、
    前記第1のエンボス部の幅方向の寸法及び前記第2のエンボス部の幅方向の寸法は、0.5mm以上5.0mm以下である
    収納容器。
  4. 請求項1からのうちのいずれか一項に記載の収納容器であって、
    前記注出口形成部は、傷加工が施された切り取り部を有する
    収納容器。
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