JP6902863B2 - 注出口付き包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、流路の両側部が2枚のフィルムをシールしてなる一対の流路形成シール部によって区画された注出口を有する包装袋に関する。
注出口が設けられた包装袋は、例えば詰め替え用の内容物を収納する包装袋において、内容物の注ぎ出しを容易にするため、広く用いられている。
特許文献1には、注出口部分の開口を補助するため、注出口の中央部にフィルムをエンボス加工することによって形成された、開口補助機構を備えた袋が記載されている。
特開平11−11498号公報
特許文献1に記載の包装袋は、注出口の中央部に開口補助機構があることで、ある程度の開口度合いを維持することができる。しかし、開口補助機構の両側からシール部までの距離が等しいため、開口部がつぶれやすいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、注出口の開口状態を維持しやすく、注出性に優れた注出口付き包装袋を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、流路の両側部が2枚のフィルムをシールしてなる一対の流路形成シール部によって区画された注出口を有する包装袋であって、前記注出口は、前記流路に沿って前記フィルムが外方に向かって突出してなる溝状のリブを備えており、前記注出口を開封する易開封線が、前記注出口の袋本体側に凸となるように湾曲する湾曲部を有し、前記注出口は、前記易開封線上において、前記リブ又は前記リブの延長線と前記易開封線との交差部が、前記易開封線の中央部よりも前記包装袋の底部側となるように、前記リブを前記底部側に片寄った位置に備えており、前記湾曲部の凸の頂部は、前記交差部よりも前記包装袋の上部側にあることを特徴とする注出口付き包装袋を提供する。
前記注出口の袋本体側において、前記一対の流路形成シール部の両外側に窪み部が形成され、前記窪み部の外側に、前記流路に沿って突出する突出部が形成されていることが好ましい。
前記易開封線が、前記リブを横断する位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、リブ又はその延長線と易開封線との交差部が、易開封線の中央部から一方の側に片寄った位置にあるため、易開封線に沿って形成される開口部において、リブの両側から流路形成シール部までの距離が等しくならず、開口部がつぶれにくくなる。
また、易開封線が注出口の袋本体側に凸となるように湾曲して設けた湾曲部の凸の頂部が、リブ又はその延長線と易開封線との交差部から易開封線の中央部に向かう側にあるので、リブと湾曲部の凸の頂部とを頂点に含む多角形の開口部が形成され、開口状態を維持しやすくすることができる。
注出口の両側にそれぞれ窪み部及び突出部を有する場合には、開封された注出口が、詰め替え側の容器の開口縁部に固定されるので、安定して注出及び詰め替えができる。
本発明の注出口付き包装袋の一例を示す平面図である。 図1の左上側の注出口付近を示す部分拡大図である。 リブを有する注出口を開封した開口部の一例を示す正面図である。 リブ及び湾曲部を有する注出口を開封した開口部の一例を示す正面図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の包装袋10は、互いに平面形状が同一である2枚の胴部フィルム11,11と、折り線12aを中心線にして2つ折りにされた底部フィルム12とから構成されたスタンディングパウチである。なお、図1及び図2では、フィルム11,12間のシール部の範囲を明示するため、ハッチングが付されている。
図1に示すように、底部フィルム12は、折り線12aが内向きとなるように折り重ねられて一対の胴部フィルム11,11の下部同士の間に介装されている。包装袋10の両側縁部には、それぞれ側端シール部11a,11bが形成されている。包装袋10の下部には、各胴部フィルム11,11と底部フィルム12とが互いに対向する対向面の下端縁部同士でシールされることにより底シール部12bが形成されている。
図1及び図2に示すように、包装袋10の上側の隅部には、未シール部からなる流路15を有する注出口14が設けられている。注出口14は、流路15が包装袋10の斜め上方を向くように設けられている。注出口14は、側端シール部11bの上部から連続してフィルム11,11同士をシールすることにより形成されている。流路15は、フィルム11,11がシールされることなく、相互に分離可能に重なり合った未シール部である。本実施形態の場合、注出口14を囲む2枚のフィルム11は、胴部フィルム11である。
注出口14は、流路15の周囲に流路形成シール部15a,15bと流路封止シール部15cとを有する。
流路形成シール部15a,15bは、注出口14の先端部を除去して流路15を開口したときに、それぞれ流路15の両側部を区画している。すなわち、流路形成シール部15a,15bの間の未シール部が流路15となる。流路形成シール部15aは、流路15の上方で、注出口14の上辺14aとの間に設けられている。流路形成シール部15bは、流路15の側方で、注出口14の側端14bとの間に設けられている。
流路封止シール部15cは、開封前に流路15を封止するシール部である。流路15の先端部は、流路封止シール部15cによって閉鎖されている。
上部側の流路形成シール部15aと側端シール部11aとの間は充填口13として開口されている。この充填口13を通して包装袋10の袋本体10aに内容物を充填することが可能である。内容物の充填後は、充填口13の周縁においてフィルム11,11同士をシールすることにより、充填口13を閉鎖することができる。
本実施形態の包装袋10は、注出口14の流路15に沿ってフィルム11が外方に向かって突出してなる溝状のリブ16を備えている。リブ16は、例えば凹凸型を用いたプレス加工等により、折り曲げに対して癖をつけること等により形成することができる。リブ16は、流路15に沿ってフィルム11が線状に変形した複数の線状変形部を含んでもよい。線状変形部は、包装袋の外側から見て、山折りでもよく、谷折りでもよい。リブ16が、山折りと谷折りの両方の線状変形部を含んでもよい。
リブ16の形成方法は、非加熱でフィルムを加圧する方法が好ましい。非加熱の温度としては、例えば10〜40℃程度の常温が挙げられる。非加熱であると、フィルム11を構成する樹脂の流動性が低いため、微細なリブ16の形成がより容易になる。また、線状変形部の癖がより増強され、つぶれにくく丈夫なリブ16を形成することができる。各リブ16を構成する線状変形部の本数は、特に限定されないが、例えば2〜4本が挙げられる。リブ16の幅としては、例えば0.5〜10mm程度が挙げられる。リブ16の高さとしては、例えば0.5〜3mm程度が挙げられる。
本実施形態の場合、リブ16は、袋本体10a側に2本のリブ16a,16bを含み、注出口14の先端側に1本のリブ16dを含むように、分岐した形状となっている。
図2に示す上部中心線Laは、上部側のリブ16aの中心線と先端側のリブ16dの中心線とを結ぶ仮想線である。また、下部中心線Lbは、下部側のリブ16bの中心線と先端側のリブ16dの中心線とを結ぶ仮想線である。上部中心線Laと下部中心線Lbとの間隔は、注出口14の先端側から袋本体10a側に向けて拡大していると、開封した注出口14が先細り状となり、注出先の容器への差込みや内容物の注出が容易になる。
袋本体10aのリブ16a,16bの分岐位置16eは、袋本体10aと注出口14との境界部付近にある。注出口14側のリブ16dは、先端側から分岐位置16eに向けて幅が拡大している。これにより、上部中心線Laと下部中心線Lbとの間の領域が、注出口14の範囲で内方に凹みにくく、流路15の断面積を維持しやすくなる。
なお、袋本体10a側のリブ16は1本でも複数本でもよい。あるいは、リブ16が注出口14の範囲内のみにあってもよい。
リブ16を有する注出口14を開封して形成される流路15の開口部の形状を図3に例示する。注出口14がリブ16を有することにより、開封後の注出口14において、フィルム11がリブ16に沿って外側に曲がりやすくなり、流路15を拡大することができる。リブ16の先端部は、流路封止シール部15cに達してもよい。あるいは、リブ16の先端部が、流路封止シール部15cの手前で、流路15の範囲内に位置してもよい。
リブ16の位置は、リブ16から各流路形成シール部15a,15bまでの長さが異なるように設定されている。このため、リブ16より上側の部分の長さと、リブ16より下側の部分の長さとが、互いに異なっている。例えば流路形成シール部15a,15b間が接近又は接触するように注出口14が変形したとしても、リブ16より上側の部分と、リブ16より下側の部分とが互いに貼り付くことがなく、開口部がつぶれにくくなる。
ここで、リブ16より上側の部分とは、リブ16と流路形成シール部15aとの間の部分であり、リブ16より下側の部分とは、リブ16と流路形成シール部15bとの間の部分である。もし、リブ16から流路形成シール部15a,15bまでの長さが等しいと、リブ16より上側の長さと下側の長さが同程度になるため、開口部がつぶれやすい。
注出口14の開封を容易にするため、流路15を横断するように形成された易開封線17が設けられている。易開封線17に沿って注出口14を開封することにより、内容物が注出される開口部が形成される。易開封線17は、注出口14の流路15の両側を囲む2枚のフィルム11,11のそれぞれに設けることができる。
易開封線17は、ハーフカット線から構成されている。ハーフカット線は、フィルム11の厚さ方向の一部が長手方向に連続して切断された構造を有する。厚さ方向の少なくとも一部でフィルム11がつながっているため、開封前にハーフカット線を通して内容物が漏れることはない。フィルム11の厚さ方向において易開封線17が形成される範囲は特に限定されないが、切断部がフィルム11の内側又は外側の一方又は両方に露出されないことが好ましい。フィルム11の内部にハーフカット線を形成する方法として、レーザー加工が挙げられる。フィルム11の表面にハーフカット線を形成する方法として、レーザー加工や刃物などが挙げられる。
易開封線17の両端部は、それぞれ流路形成シール部15a,15bに形成されることが好ましい。流路形成シール部15a,15bと流路15との境界部に易開封線17が交差する位置は、流路15の開口部の幅方向の端部17a,17bとなる。
易開封線17の端部の一方又は両方には、ノッチ18を形成してもよい。ノッチ18の形状は、特に限定されないが、I字状、V字状、U字状等が挙げられる。図1に示す例では、上部側の流路形成シール部15aにノッチ18が設けられている。
本実施形態では、易開封線17は、リブ16を横断する位置に設けられている。これにより、注出口14の開口部にリブ16が含まれるので、開口状態をより維持しやすくなる。ただし、リブ16の先端部の位置が易開封線17より手前にあったとしても、リブ16によるフィルム11の変形性の効果は高いので、リブ16の延長線上に沿って開口部までフィルム11の局所的な曲げを形成して、開口状態を維持しやすくすることができる。
上述のようにリブ16の両側から各流路形成シール部15a,15bまでの長さが異なるように設定するため、易開封線17上において、図2に示すように、易開封線17の中央部17cから一方の側に片寄った位置にリブ16が設けられている。
ここで、易開封線17の中央部17cとしては、例えば易開封線17に沿って、中央部17cから流路15の端部17a,17bに到達するまでの長さが等しくなる位置が挙げられる。あるいは、中央部17cから流路形成シール部15a,15bまでの直線距離が等しくなる位置を中央部17cとしてもよい。あるいは、流路15の中心線Lcと易開封線17との交点を中央部17cとしてもよい。
リブ16の幅が大きいときは、リブ16の幅方向の中央の位置をリブ16の位置としてもよい。リブ16が一方の側に片寄る長さは、例えば流路15の幅の1%〜30%であり、例えば1mm以上でもよい。
図1に示すスタンディングパウチの場合、底部フィルム12が包装袋10の底部を構成する。注出口14を開封して内容物の注出を開始する際には、底部側の流路形成シール部15bが流路15の下方となるように注出口14を傾けるのが一般的である。このため、リブ16と易開封線17との交差部16cが、易開封線17の中央部17cよりも包装袋10の底部側にあることが好ましい。
易開封線17がリブ16を横断していない場合は、リブ16と易開封線17との交差部16cの位置に代えて、リブ16の延長線と易開封線17との交差部の位置を基準とすることができる。そうすると、リブ16の延長線と易開封線17との交差部が、易開封線17の中央部17cよりも包装袋10の底部側にあることが好ましい。
易開封線17は、注出口14の袋本体10a側に凸となるように湾曲する湾曲部17dを有する。例えば、開口部の端部17a,17bどうしを結んだ仮想線に対し、湾曲部17dは、注出口14の先端側でなく、袋本体10a側に凸となる。易開封線17が湾曲部17dを有することにより、開封後の注出口14の開口部においてフィルム11の曲げ歪みが湾曲部17dに集中し、流路15を拡大しやすくなる。湾曲部17dが凸となる長さは、端部17a,17bどうしを結んだ仮想線から凸の頂部までの距離として、例えば流路15の幅の1%〜50%であり、例えば1mm以上でもよい。
リブ16及び湾曲部17dを有する注出口14を開封して形成される流路15の開口部の形状を図4に例示する。注出口14がリブ16及び湾曲部17dを有することにより、各フィルム11がリブ16及び湾曲部17dの少なくとも2箇所で外側に曲がりやすくなる。このため、注出口14の流路15が閉じにくくなり、注出性が向上する。
湾曲部17dの凸の頂部の位置は、リブ16から各流路形成シール部15a,15bまでの長さが長い方に設定されることが好ましい。例えば、リブ16から流路形成シール部15aまでの長さが、リブ16から流路形成シール部15bまでの長さよりも長い場合、リブ16と流路形成シール部15aとの間に湾曲部17dの凸の頂部を設けることが好ましい。それとは逆に、リブ16から流路形成シール部15aまでの長さが、リブ16から流路形成シール部15bまでの長さよりも短い場合、リブ16と流路形成シール部15bとの間に湾曲部17dの凸の頂部を設けることが好ましい。
本実施形態では、リブ16が易開封線17の中央部17cから一方の側に片寄っているので、湾曲部17dの凸の頂部は、リブ16から易開封線17の中央部17cに向かう側にあればよい。ここで、リブ16から易開封線17の中央部17cに向かう側とは、易開封線17の中央部17cからリブ16に向かう「一方の側」の反対向きである。例えば、リブ16が底部側に片寄った位置にあるときは、湾曲部17dの凸の頂部がリブ16よりも上部側、すなわちリブ16と流路形成シール部15aとの間に設けられる。
図2に示す例では、リブ16は、易開封線17の中央部17cよりも底部側にあり、湾曲部17dの凸の頂部は、易開封線17の中央部17cよりも上部側にある。このように、リブ16と湾曲部17dの凸の頂部とが、中央部17cを介して反対側に設けられてもよい。湾曲部17dの凸の頂部が、中央部17cにあってもよい。
湾曲部17dの凸の頂部とリブ16との距離は、例えば流路15の幅の1%〜50%であり、例えば1mm以上でもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、リブ16又はその延長線と易開封線17との交差部16cが、易開封線17の中央部17cから一方の側に片寄った位置にあるため、易開封線17に沿って形成される流路15の開口部において、リブ16から各流路形成シール部15a,15bまでの距離が等しくならず、開口部がつぶれにくくなる。
また、易開封線17が注出口14の袋本体10a側に凸となるように湾曲し、その湾曲部17dの凸の頂部が、リブ16又はその延長線と易開封線17との交差部16cから易開封線17の中央部17cに向かう側にあるため、流路15が、リブ16と湾曲部17dの凸の頂部を頂点に含む多角形に開口しやすくなる。内容物の残量及び流量が減少して、流路形成シール部15a,15bの距離が接近したときも、リブ16と湾曲部17dの凸の頂部を頂点とする略四角形の流路15を確保することができる。
注出口14を開封して内容物を包装袋10から注出する際には、内容物が注出される先の容器の開口縁部に、注出口14を位置決めすることが好ましい。内容物の詰め替えを行う場合は、詰め替え用容器の中に内容物が注出される。容器としては、ボトル(瓶)、缶、箱などの剛性容器が挙げられる。詰め替え用容器としては、包装袋10と同程度の容量を有するボトル容器が挙げられるが、これに限定されない。ボトル容器は、プラスチックボトル等でもよく、胴部よりも細い筒状の開口を有することが好ましい。
本実施形態においては、注出口14の袋本体10a側において、流路形成シール部15a,15bのそれぞれの外側に窪み部19a,19bが形成されている。窪み部19a,19bの外側には、注出口14の流路15に沿って袋本体10a側から突出する突出部19c,19dが形成されている。これにより、容器の開口縁部は、窪み部19a,19b内に差し込まれ、流路形成シール部15a,15bと突出部19c,19dとの間に保持される。開封された注出口が容器の開口縁部に固定されるので、安定して注出ができる。
包装袋10の寸法は特に限定されないが、詰め替え用容器として好適な範囲としては、包装袋10の高さとしては100〜500mm程度、包装袋10の幅(両側端間の最大幅)は70〜300mm程度、内容物の充填量は100〜5000mL程度である。内容物は、特に限定されるものではないが、液状物、粉体、粒体等の固体、あるいは粘稠体、液体等、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
胴部フィルム11又は底部フィルム12として使用されるフィルムとしては、特に限定されず、適宜のフィルムを使用することができる。具体的には、二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリアミド、二軸延伸ポリエステル等の樹脂フィルムを基材フィルムとし、これらの基材フィルムに、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をシーラント層として積層した積層体が挙げられる。前記のフィルム及び樹脂の原料としては石油由来、植物由来、それらの共重合体、混合物などが使用できる。
積層フィルムを製造する方法としては、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。基材フィルム層とシーラント層との間には接着強度の向上のため、接着剤やアンカー剤等を設けることができる。この場合、包装袋の強度を高めるために基材フィルムを複数枚積層してもよい。あるいは気体や紫外線のバリア性を高めるため、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、セラミック等の無機質蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムなどを積層してもよい。
側端シール部11a,11b、底シール部12b、流路形成シール部15a,15b、流路封止シール部15c、充填口13を閉鎖するシール部などのシール部は、複数枚のフィルム同士、または1枚のフィルムを折り返し等により重ね合わせた部分を接触させ、フィルム同士を接着した部分(接合部)である。熱や超音波等によりシールした場合には、フィルム内面の構成材料自体が接着剤として機能するので、フィルムの間に別の接着剤を供給することは不要であるが、フィルム間に接着剤層を介在させてもよい。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上述の実施形態の注出口14の構造は、スタンディングパウチに限らず、他の種類の包装袋にも適用可能である。他の種類の包装袋としては、底部フィルムを省略した平袋、側端にガゼットを設けたガゼット袋などが挙げられる。包装袋10に対する注出口14の向きは、斜め方向に限らず、上向きや横向きとすることも可能である。
本発明は、液状物、粉体、粒体、あるいはこれらの混合物などの流動性を有する内容物が充填される包装袋に好適に利用することができる。
10…包装袋、10a…袋本体、11…胴部フィルム、11a,11b…側端シール部、12…底部フィルム、12a…折り線、12b…底シール部、13…充填口、14…注出口、14a…上辺、14b…側端、15…流路、15a,15b…流路形成シール部、15c…流路封止シール部、16,16a,16b,16d…リブ、16c…リブ又はその延長線と易開封線との交差部、16e…リブの分岐位置、17…易開封線、17a,17b…開口部の端部、17c…易開封線の中央部、17d…湾曲部、18…ノッチ、19a,19b…窪み部、19c,19d…突出部。

Claims (3)

  1. 流路の両側部が2枚のフィルムをシールしてなる一対の流路形成シール部によって区画された注出口を有する包装袋であって、
    前記注出口は、前記流路に沿って前記フィルムが外方に向かって突出してなる溝状のリブを備えており、
    前記注出口を開封する易開封線が、前記注出口の袋本体側に凸となるように湾曲する湾曲部を有し、
    前記注出口は、前記易開封線上において、前記リブ又は前記リブの延長線と前記易開封線との交差部が、前記易開封線の中央部よりも前記包装袋の底部側となるように、前記リブを前記底部側に片寄った位置に備えており、
    前記湾曲部の凸の頂部は、前記交差部よりも前記包装袋の上部側にあることを特徴とする注出口付き包装袋。
  2. 前記注出口の袋本体側において、前記一対の流路形成シール部の両外側に窪み部が形成され、前記窪み部の外側に、前記流路に沿って突出する突出部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の注出口付き包装袋。
  3. 前記易開封線が、前記リブを横断する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出口付き包装袋。
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