JP4069703B2 - 注出機能付き袋状容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調味料、化粧品、液体洗剤等の内容物を取り出すためのノズル部を設けた注出機能付き袋状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食料品や飲料、洗剤、化粧品等の内容物を充填して店頭の陳列棚等に配列される容器として、パウチ等の袋状容器が多用されるようになっている。また、洗剤等の詰め替え用として店舗の陳列棚に立てた状態で配列される自立性の袋状容器が多用されている。
【0003】
図3は、上記したような自立性の袋状容器の一例を示す平面図である。
この袋状容器10は、樹脂フィルム等の軟包材で形成された胴部11と底部12とから構成されている。そして、胴部11の側部周縁にサイドシール13が施され、頂部にはトップシール15が施されているとともに、胴部11と底部12との間には、ボトムシール14が施されている。
【0004】
また、胴部11の上部には、斜め上方に突出するノズル部16が形成され、このノズル部16の先端部分19を切取り線18で切り取ることで、内容物を注出する注出口が形成されるようになっている。
そして、このノズル部16を、プラスチックボトルやガラス瓶等の容器の口に挿入することで、袋状容器10内の内容物を前記容器に移し替えることができるようになっている。
【0005】
この袋状容器10に洗剤等の内容物を充填すると、折り畳まれた状態の底部12が折り線12aのところで拡がって、袋状容器10が円錐又は角錐状になって、自立させることが可能になる。
そして、プラスチックボトル、ガラス瓶、或いは他の容器に詰め替える調味料、化粧品、液体洗剤等に用いられる袋状容器10においては、内容物を取り出す際に、取り出しが容易で、最後まで安定した流れを保ちながら取り出すことが求められている。
【0006】
しかし、内容物を取り出すために袋状容器10のノズル部16側に内容物を移動させると、袋状容器10のノズル部16の基部に相当する部分が膨らむと同時に、注出口を閉じる方向に付勢力が作用してノズル部16の内面を密着させ、内容物の取り出しを困難にするという問題がある。そこで、ノズル部16の内面が密着しないように、ノズル部16の先端から基部に向けて凸状の山折り線17を形成し、内容物がノズル部16を押し開きながらスムースに流れ出るように工夫した袋状容器10が市販されている。
【0007】
しかしながら、このような山折り線17を形成したノズル部16においても、内容物を取り出す際の注出口の開口断面積が不十分で、最後まで安定した流れを保つことは困難であるという問題がある。
この問題点を、図4を参照しながら説明する。
図4(a)は、内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の部分拡大斜視図である。
【0008】
先端部分19を切取り線18で切り取って注出口16aを開口し、袋状容器10を傾けて内容物をノズル部16に送ると、袋状容器10のノズル部16の基部16bに相当する部分が膨らむが、山折り線17で連結された注出口16a側は、注出口16aを閉じる方向に付勢力が作用する。
図4(b)は図4(a)のI−I方向断面図である。図4(b)に示すように、袋状容器10の内部で内容物によりノズル部16に向けて圧力Pが作用すると、この圧力によってノズル基部16bが符号▲2▼の方向に持ち上げられる一方で、山折り線17によって注出口16aには符号▲1▼で示す方向に力が作用し、注出口16aの開口断面積が狭められるものと推測できる。
【0009】
このような不都合は、注出口を折れ目線によって容易に開口できるようにした、本願出願人による特開2000−79952号公報や特開2000−177756号公報で開示された注出機構付きの袋状容器によってある程度は改善されるものの、未だ注出口16aの開口量が十分でないという問題がある。
また、硬質の材料で別体に形成された筒状のノズル部を胴部に取り付け、このノズル部から内容物の取り出しを行えるようにした袋状容器も市販されている。このような袋状容器は、ノズル部が変形しないので、内容物を取り出す際にノズル部が閉塞するということも生じず、最後まで安定した流れを保つことができるという点では有利であるが、シャンプーやリンスのように内容物の粘度が高いものになると、筒状のノズル部を内容物が通過する際に、管路抵抗が大きくなって内容物が流出する際の妨げとなったり、内容物を強く絞り出そうとすると、筒状のノズル部と積層フィルムとの間でねじれ現象が生じ、注出性が低下するという問題がある。また、ノズル部が嵩張って輸送効率が悪くなり、搬送コストが高くなる上、製造コストも高くなるという新たな問題が生じる。
さらに、ノズル部の長さを短くして、内容物を取り出す際に可能な限り注出口が閉じないようにした袋状容器もあるが、ノズル部の長さを短くすると前記他の容器への挿入長さが短くなり、内容物の詰め替え等を行う際に、ノズル部が前記他の容器の口から外れて内容物をこぼすという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点にかんがみてなされたもので、袋状容器内の内容物をプラスチックボトルやガラス瓶等の容器に移し替える際に、内容物の取り出しが容易で、ノズル部を十分に長くとっても最後まで安定した流れを保ちながら内容物を取り出すことができ、嵩張らず、減容化が容易で、製造コストや、輸送効率の悪化により搬送コストを上昇させることのない注出機能付きの袋状容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成を図るため、本発明の発明者は、ノズル基部の必要以上の変形を抑制することで、ノズル部の先端側に形成される注出口の閉塞を抑制できることに着目した。そして、ノズル部の注出口とノズル基部との間で、袋状容器の表裏の内面を部分的に接着することで、注出口の閉塞を抑制できることを見出した。
【0012】
具体的に請求項1に記載の発明は、軟包材から成形され、内容物を充填して密封される袋状の容器に設けられ、ノズル部を拡開して前記内容物の注出を可能にする注出機能付きの袋状容器において、前記内容物を取り出す際のノズル基部の近傍における前記袋状容器の一方向の変形を、前記ノズル基部における他方向の変形に変換するガイド部と前記袋状容器の表裏の内面を接着する接着部とを有し、前記ノズル基部とノズル先端の注出口との間であって、前記内容物を取り出す際に、前記ノズル基部において前記ガイド部によって前記袋状容器を凹ませる方向に作用する付勢力により、前記接着部を支点として、前記注出口には開口する方向に付勢力が作用する位置に、前記接着部を設けた構成としてある。
【0013】
この構成によれば、内容物を他の容器に移し替える際に、袋状容器のノズル基部の近傍が膨らむと、ガイド部によって、ノズル基部では袋状容器を凹ませる方向に付勢力が作用するところこの付勢力により接着部を支点として注出口には開口する方向に付勢力が作用する。これにより、注出口の閉塞を抑制して、注出量を常に安定に保つことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記ノズル部の中央に山折り線を形成し、この山折り線の両側に、前記袋状容器の表裏を接着する接着部を形成した構成としてある。
この構成によると、山折り線がノズル部の拡開を促進し、注出口を十分に開いて、内容物を安定的に取り出すことを可能にする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記接着部を前記ノズル部の両側の対称位置に形成した構成としてある。
前記接着部は、前記ノズル部の拡開の妨げにならない位置に設けるのがよい。また、ノズル部の両側の対称位置に形成することで、注出口の閉塞を有効に防止することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、前記ガイド部が、前記ノズル部の両側に沿って袋状容器の内方に向かう谷折り線及び山折り線のいずれか一方又は双方から形成されている構成としてある。
この構成によれば、袋状容器から内容物を取り出す際に、山折り線の外方に付勢力が作用するとともに谷折り線の内方に付勢力が作用して、ノズル部の両側が互いに引き寄せられ、ノズル部の中央部が押し拡げられて、注出口が開口する。
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記ノズル部の中央に形成された山折り線が、袋状容器の内方における前記ガイド部の端部まで延びている構成としてある。
この構成によれば、前記ガイド部を形成した部分の膨出とともにノズル部が拡開されるので、十分な大きさの注出口を得ることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記接着部が点接着によるものである構成としてある。
ガイド部に沿った部分がある程度以上に変形しないようにするには、袋状容器の内面を接着すればよく、その形態は問わない。請求項6に記載するように点状であってもよいし、線状であってもよい。
そして、請求項7に記載するように、前記接着部と前記袋状容器のシール部との間に内容物が流通できる流通路を設けると、移し替えを行った後に内容物残りが少なくなり、好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる容器の成形方法の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかり、図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる注出機能付き袋状容器の主要部の部分拡大平面図、図1(b)は、図1(a)のII-II方向断面拡大図である。
なお、以下の説明においては、図3及び図4を参照しながら説明した従来の袋状容器10と同一部位、同一部材には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0020】
また、本発明の袋状容器に使用する軟包材の材料としては特に制限はない。軟包材を構成するのに適した樹脂材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。これらの材料からなる軟包材は、未延伸、一軸延伸、あるいは二軸延伸して用いられる。
【0021】
さらに、本発明の袋状容器に使用する軟包材は、これらの軟包材を単層で、或いは、二種以上を積層して構成することができ、また、これらの軟包材の一種、あるいは、二種以上と、アルミニウム等の金属箔、金属又は金属酸化物の蒸着フィルム,紙、セロファン等を貼合わせて構成することもできる。好ましい軟包材としては、例えば、延伸ナイロンフィルムを外層とし、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、延伸ポリエステルフィルムを外層とし、ポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、及びこれらの内、外層フィルム間にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構成のフィルム等が挙げられ、これらの積層フィルムの製造に際しては、各層間に必要に応じて接着剤、アンカー剤を介在させることもできる。
【0022】
そして、上記軟包材の層構成は、袋状容器に充填する内容物の性状に応じて選択され、例えば、詰替洗剤用の袋状容器のように低コストが要求される場合は、二層構成の積層フィルムを使用し、調味料の袋状容器のように保存性が要求される場合は、アルミニウム箔を含む三層構成以上の積層フィルムを使用すれば良い。
【0023】
図1(a)に示すように、この実施形態の袋状容器1は、ノズル部6とトップシール15との境界部分及びノズル部6とサイドシール13との境界部分から、胴部11の内方に向けて延びる山折り線4(袋状容器1の外側に向けて凸状の折り線)と、この山折り線4よりもノズル部6側に形成され、山折り線4とほぼ平行に延びる谷折り線3(袋状容器1の内側に向けて凸状の折り線)とを有している。
この実施形態では、山折り線4と谷折り線3とにより、内容物を取り出す際のノズル基部6bの近傍における袋状容器1の一方向(膨出方向)の変形を、ノズル基部6bにおける他方向(凹ませる方向)の変形に変換するガイド部が構成される。
【0024】
山折り線4と谷折り線3とは、少なくとも胴部11の片面に設けてもよいが、両面に設けるのが好ましい。また、図1(c)に示すように、ノズル部6の下端部A及びBを結ぶ直線ABの中央部Cで、この直線ABに垂直に交差する直線が、ノズル部6の切取り線18と交差する点をD、この直線を袋状容器1の内方側に延長した線上に存在する点Sとし、CDの長さをL1、CSの長さをL2としたとき、L2=0.5L1が好ましく、さらに好ましくは、L2≒L1であるのがよい。すなわち、点Sの直線ABに対する対称点S′が、ほぼ切取り線18上に存在するように点Sを形成する。
このようにして形成された山折り線4及び谷折り線3には、袋状容器1の注出口から内容物を取り出す際に、山折り線4の外方に付勢力が作用するとともに、谷折り線3の内方に付勢力が作用する。すなわち、内容物を取り出す際に、山折り線4を形成した部分が外側に膨らむとともに、谷折り線3を形成した部分が凹むわけである。そのため、この凹み作用によってノズル部6には左右両側から付勢力が作用し、その結果、ノズル部6の両側が互いに近づいて中央部が押し拡げられ、注出口が開口するものである。また、この実施形態のように、ノズル部6の中央に山折り線7を形成してノズル部6の中央部を外方へ突出させることで、ノズル部6がより拡開しやすくなる。
なお、この谷折り線3及び山折り線4が奏する作用及び効果については、本願出願人による特開2000−177756号公報等で周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
【0025】
図1(a)及び図1(b)に示すように、谷折り線3の線上には、袋状容器1の表側内面と裏側内面とを接着して接着部5が形成されている。この接着部5は、谷折り線3及び山折り線4を形成した後に、袋状容器1を表裏両面から部分的に加熱して袋状容器1の内面を溶着することで、形成することができる。サイドシール13やボトムシール14,トップシール15を施すと同時に接着部5を形成するようにするとよい。
【0026】
この接着部5は、袋状容器1から内容物を取り出す際に、袋状容器1のノズル基部6bに相当する部分が必要以上に外側に変形しないように抑制して、ノズル部6の先端側に形成される注出口が閉じないようにするものである。したがって、このような作用を奏することができるのであれば、接着部5はノズル部6の片側に設けるものとしてもよいし、両側に設けるのものとしてもよい。接着部5をノズル部6の両側の対称位置に設けるのが好ましい。さらに、この接着部5は、図1に示すように点状であってもよいし、ある程度の幅や長さを有するものであってもよい。
【0027】
また、前記した目的を達成することができるのであれば、接着部5の位置は特に問わない。少なくとも、切取り線18で先端部分19を切り取って形成される注出口とノズル基部6bとの間に設けられていればよく、前記注出口の開口断面積とノズル基部6bの変形量との関係から、接着部5の位置を決定することも可能である。好ましくは、点Sと対称点S′のほぼ中間から若干点S寄りに設けるとよい。
さらに、接着部5とサイドシール13との間及び接着部5とトップシール15との間には、隙間5aを形成するのがよい。このようにすると、接着部5とサイドシール13及び接着部5とトップシール15との間の隙間5aをとおって、内容物がノズル部6に流れることができるので、内容物が接着部5の部分に残留するという不都合を防止することができる。
【0028】
図2(a)は、内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の部分拡大斜視図である。
先端部分19を切取り線18で切り取って注出口6aを形成し、袋状容器1を傾けて内容物をノズル部6に送ると、内容物によって袋状容器1のノズル基部6bの近傍が膨出する。このとき、前記したように、山折り線4を形成した部分が外側に膨らむとともに、ノズル基部6bの谷折り線3を形成した部分が凹む。また、接着部5を支点として、谷折り線3を形成した部分を凹ませる付勢力が、山折り線7を介して注出口6aを拡げる方向に作用する。
【0029】
この作用を、図2(b)を参照しながら詳しく説明する。
図2(b)は図2(a)のIII−III方向断面図である。袋状容器1内で内容物によりノズル部6に向けて圧力Pが作用すると、この圧力Pによって、谷折り線3を形成した部分には袋状容器1を凹ませる方向、つまり、符号▲3▼で示す方向に付勢力が作用する。この付勢力は、接着部5を支点として、注出口6aを開口する方向、つまり、図中▲4▼で示す方向に作用するので、注出口6aを十分に開いて、安定的な内容物の注出を可能にする。
この開口状態は、ノズル基部6bの近傍が内容物で膨らまされている間、つまり、内容物の取り出しが終了するまで安定的に保たれる。
【0030】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、袋状容器1の上方の角部にノズル部6を設けているが、このノズル部6は、袋状容器1の上方の中央部に設けるようにしても良い。さらに、ノズル部6の形状や寸法は、充填される内容物の性状、袋状容器1の寸法等に応じて、適宜に設定することができる。
【0031】
また、内容物を取り出す際のノズル基部6bの近傍における袋状容器1の一方向の変形を、ノズル基部6bにおける他方向の変形に変換するガイド部として、谷折り線3と山折り線4を例に挙げて説明したが、同様の作用・効果を奏するものであれば、このような谷折り線3及び山折り線4には限られない。また、同様の作用・効果を奏するのであれば、谷折り線3及び山折り線4のいずれか一方を袋状容器1に形成するものとしてもよい。
さらに、接着部5は袋状容器1の表裏の内面を加熱・溶着して形成するものとして説明したが、接着剤を用いて袋状容器1の表裏の内面を部分的に接着するものとしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、袋状容器内の内容物をプラスチックボトルやガラス瓶等の容器に移し替える際に、内容物の取り出しが容易で、最後まで安定した流れを保ちながら取り出すことができるようにすることができる。また、ボトル状の容器の口に挿入できるような長いノズル部とした場合であっても、注出口が閉塞することがなくい。さらに、高粘度の内容物を移し替える際にも、内容物を最後まで絞り出すことができる。またさらに、嵩張らず、搬送コストや製造コストを上昇させることのない注出機能付きの袋状容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかり、図1(a)は、本発明の一実施形態にかかる注出機能付き袋状容器の主要部の部分拡大平面図、図1(b)は、図1(a)のII-II方向断面拡大図である。
【図2】この実施形態の作用を説明する図で、図2(a)は、内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の部分拡大斜視図、図2(b)は図2(a)のIII−III方向断面図である。
【図3】本発明の従来例にかかり、自立性の袋状容器の一例を示す平面図である。
【図4】図4(a)は、内容物を注出する際の注出口の状態を示すノズル部の部分拡大斜視図、図4(b)は図4(a)のI−I方向断面図である。
【符号の説明】
1 注出機能付き袋状容器
3 谷折り線
4 山折り線
5 接着部
5a 隙間
6 ノズル部
6a 注出口
6b ノズル基部
7 山折り線
10 注出機能付き袋状容器
11 胴部
12 底部
13 サイドシール
14 ボトムシール
15 トップシール
16 ノズル部
18 切取り線
19 先端部
S 点
S′ 対称点

Claims (7)

  1. 軟包材から成形され、内容物を充填して密封される袋状の容器に設けられ、ノズル部を拡開して前記内容物の注出を可能にする注出機能付きの袋状容器において、
    前記内容物を取り出す際のノズル基部の近傍における前記袋状容器の一方向の変形を、前記ノズル基部における他方向の変形に変換するガイド部と、
    前記袋状容器の表裏の内面を接着する接着部と、
    を有し、
    前記ノズル基部とノズル先端の注出口との間であって、前記内容物を取り出す際に、前記ノズル基部において前記ガイド部によって前記袋状容器を凹ませる方向に作用する付勢力により、前記接着部を支点として、前記注出口には開口する方向に付勢力が作用する位置に、前記接着部を設けたことを特徴とする注出機能付き袋状容器。
  2. 前記ノズル部の中央に山折り線を形成し、
    この山折り線の両側に、前記袋状容器の表裏を接着する接着部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の注出機能付き袋状容器。
  3. 前記接着部を前記ノズル部の両側の対称位置に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の注出機能付き袋状容器。
  4. 前記ガイド部が、前記ノズル部の両側に沿って袋状容器の内方に向かう谷折り線及び山折り線のいずれか一方又は双方から形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注出機能付き袋状容器。
  5. 前記ノズル部の中央に形成された山折り線が、袋状容器の内方における前記ガイド部の端部まで延びていることを特徴とする請求項4に記載の注出機能付き袋状容器。
  6. 前記接着部が点接着によるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注出機能付き袋状容器。
  7. 前記接着部と前記袋状容器のシール部との間に内容物が流通できる流通路を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の注出機能付き袋状容器。
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