JP5995143B2 - 詰め替え袋 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を密封包装するパウチの技術分野に属し、詳しくは、収容した液体を使用時にボトル等の容器に移し替えて使用するための詰め替え袋に関する。
一般に、家庭用の液体洗剤等は、取扱いに便利な注ぎ口が形成されたプラスチック製のボトルに入れた状態で販売されている。このボトルを繰り返し使用するために、補充用の液体洗剤等の液体を収容した詰め替え袋も同時に販売されている。詰め替え袋は、液体を収容する本体部と、本体部に接続され、液体が抽出される注出口部と、を有している。詰め替え袋においては、注出口部を通ることによって整流された液体が、詰め替え袋から注出される。
一般に詰め替え袋は、軽量であり、かつ生産性に優れたプラスチックフィルムなどの軟包装材から構成されている。一方、軟包装材から構成された詰め替え袋においては、注出口部の開口性や注出口の保形性が悪く、このため、液体の注出の途中に注出口部が閉塞しやすいという課題がある。例えば、注出の途中で本体部のうち注出口部の近傍に位置する部分が膨らみ、この際の液体の圧力によって注出口が閉塞される、という課題が知られている。このような課題を解決するため、例えば特許文献1において、本体部のうち注出口部の近傍の部分に、内方に窪んだ凹部を形成し、かつ、凹部の周辺に、外方に突出した凸部を形成することが提案されている。特許文献1においては、このような凸部および凹部を形成することにより、注出口部の近傍において本体部が膨らむことを抑制することが意図されている。また、凹部と凸部との間の高低差を1mm以上に設定することにより、凹部の形状の保形性を高めることが意図されている。
特許第4887936号公報
特許文献1に記載の詰め替え袋において、凸部には何ら補強手段が設けられていない。従って、凹部と凸部との間の高低差を1mm以上に設定することだけでは、凸部および凹部の形状を十分に保持することができないと考えられる。このため、液体を注出する際に、まず凸部が変形し、次に凸部の変形に伴って凹部が変形し、この結果、表面と裏面との間隔が大きく広がってしまってしまうことが考えられる。表面と裏面との間隔が大きく広がると、注出口部に流入する液体の流量が過剰になり、これによって注出口部が閉塞されてしまうため、好ましくない。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る詰め替え袋を提供することを目的とする。
本発明は、表面および裏面を有し、ボトルへ詰め替えられる液体を収容する詰め替え袋であって、液体を収容する本体部と、前記本体部に接続され、液体がボトルへ詰め替えられる際に液体が注出される注出方向に沿って延びる注出口部と、を備え、前記注出口部は、開封されることによって液体が注出される注出口となる開封予定部を含み、前記詰め替え袋の前記表面および前記裏面にはそれぞれ、前記本体部と前記注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と少なくとも前記本体部において交わるよう設けられ、外方に向かって突出する第1凸部と、前記第1凸部からさらに外方に突出するよう前記第1凸部上に設けられた第2凸部と、が形成されており、前記第2凸部は、前記本体部内に配置され、前記本体部と前記注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と交差するとともに前記注出口部から前記本体部に向かう方向において凸となるよう延びる第1部分と、前記注出方向から見た場合に前記第1部分と少なくとも部分的に重なるよう配置され、前記第1部分よりも前記開封予定部側に位置する第2部分と、を有し、前記第1凸部の領域のうち前記第2凸部の第1部分および第2部分によって挟まれた領域に窪みが形成されている、詰め替え袋である。
本発明による詰め替え袋において、前記窪みの深さは、前記第1凸部の高さと前記第2凸部の高さの合計よりも小さくなっていてもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記第1凸部は、前記本体部から前記開封予定部に至るよう構成されていてもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記第2凸部は、前記第2凸部の前記第2部分に連結されるとともに前記開封予定部に向かって延びる第3部分をさらに含んでいてもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記第2凸部の前記第1部分および前記第2部分は、前記注出方向における前記第1部分と前記第2部分との間の間隔が端部分から中央部分へ向かうにつれて少なくとも部分的に大きくなるよう、構成されていてもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記第2凸部の前記第1部分および前記第2部分は、平面視において前記第2凸部に環状の部分が形成されるよう、端部において互いに連結されていてもよい。
本発明によれば、詰め替え袋の表面および裏面にはそれぞれ、本体部と注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と少なくとも本体部において交わるよう設けられ、外方に向かって突出する第1凸部が形成されている。このような第1凸部を形成することにより、本体部から注出口部に至る液体の流路を十分に確保することができる。また第1凸部上には、第1凸部からさらに外方に突出する第2凸部が形成されている。第2凸部は、本体部内に配置され、本体部と注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と交差するとともに注出口部から本体部に向かう方向において凸となるよう延びる第1部分と、注出方向から見た場合に第1部分と少なくとも部分的に重なるよう配置され、第1部分よりも前記開封予定部側に位置する第2部分と、を有している。このような第2凸部の第1部分および第2部分を設けることにより、第1凸部の保形性を向上させることができ、これによって、液体を注出する際に第1凸部が変形することを抑制することができる。また、第1凸部の領域のうち第2凸部の第1部分および第2部分によって挟まれた領域には、窪みが形成されている。この窪みによって、表面と裏面との間の間隔が大きく広がってしまうことを抑制することができるため、本体部から注出口部に流入する液体の流量を適切に制御することができ、これによって、過剰な流量の液体が流入して注出口部が閉塞されてしまうことを抑制することができる。従って本発明によれば、液体の安定な注出を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態による詰め替え袋を示す平面図。 図2は、図1の詰め替え袋の注出口部およびその近傍を拡大して示す平面図。 図3は、図2の詰め替え袋をIII−III方向から見た場合を示す断面図。 図4は、図2の詰め替え袋をIV−IV方向から見た場合を示す断面図。 図5(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の形態による詰め替え袋を製造する方法の一例を示す図。 図6は、本発明の実施の形態において、液体が注出される際の詰め替え袋の状態の一例を示す断面図。 図7(a)(b)は、比較の形態による詰め替え袋を示す平面図および断面図。 図8(a)(b)はそれぞれ、比較の形態において、液体が注出される際の詰め替え袋の状態の一例を示す断面図。 図9は、詰め替え袋の一変形例を示す平面図。 図10は、詰め替え袋の一変形例を示す断面図。 図11は、図10の詰め替え袋をXI−XI方向から見た場合を示す断面図。 図12は、詰め替え袋の一変形例を示す断面図。 図13は、図12の詰め替え袋をXIII−XIII方向から見た場合を示す断面図。 図14は、図12の詰め替え袋をXIV−XIV方向から見た場合を示す断面図。 図15は、図12に示す変形例において、液体が注出される際の詰め替え袋の状態の一例を示す断面図。 図16は、詰め替え袋の一変形例を示す平面図。 図17は、図16の詰め替え袋をXVII−XVII方向から見た場合を示す断面図。 図18は、詰め替え袋の一変形例を示す平面図。 図19は、詰め替え袋の一変形例を示す平面図。
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「垂直二等分線」や「相似」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、本発明の実施の形態が意図する作用効果を期待し得る程度の範囲内の誤差を許容するよう解釈される。
詰め替え袋
図1は、本実施の形態による詰め替え袋10全体を示す平面図である。表面11および裏面12を有する詰め替え袋10は、液体洗剤やシャンプーなど、ボトルへ詰め替えられる液体を収容するよう構成されたものである。なお以下の説明および図面において、詰め替え袋10とは、特に断らない限り、液体が収容される前の詰め替え袋のことである。また特に断らない限り、表面11および裏面12は互いに対称的な形状を有している。すなわち、表面11の構成要素と裏面12の構成要素とは略同一になっている。従って、以下の説明においては、主に表面11の形状について説明し、裏面12の形状の説明を省略する。
後述する注出口部15が形成されている限りにおいて、本実施の形態による詰め替え袋10のタイプが特に限られることはない。例えば詰め替え袋10は、表面11を構成する表面シートおよび裏面12を構成する裏面シートをヒートシールなどによって互いに接合することによって形成されている。なおヒートシールによって形成される接合部の位置が特に限られることはない。例えば、接合部が詰め替え袋10の3つの縁部に沿って形成され、これによって、詰め替え袋10が三方シール袋として構成されてもよい。また、接合部が詰め替え袋10の4つの縁部に沿って形成され、これによって、詰め替え袋10が四方シール袋として構成されてもよい。
また詰め替え袋10は、表面11と裏面12との間にマチが設けられる、いわゆるガセット袋として構成されていてもよい。そのようなマチは、詰め替え袋10の底部23に設けられていてもよく、若しくは詰め替え袋10の側部22に設けられていてもよい。例えば図1に示すように、詰め替え袋10は、表面11および裏面12の間に配置され、内側に折り込まれた底面13をさらに有していてもよい。図1において、内側に折り込まれた底面13の折り曲げ線が符号13aで示されている。この場合、詰め替え袋10の底部23に上述のマチが形成される。以下の説明においては、詰め替え袋10が、底部23にマチが形成された、いわゆる底ガセット袋である場合について説明する。
図1に示すように、詰め替え袋10は、本体部14と、本体部14に接続された注出口部15と、を備えている。図1においては、本体部14と注出口部15との間の境界が境界線19によって仮想的に示されている。以下、本体部14および注出口部15について説明する。
(本体部)
本体部14は、主に液体を収容するための部分である。本体部14は、底部シール23aによって封止された底部23と、側部シール22aによって封止された一対の側部22と、上部21と、を備えている。上部21は、詰め替え袋10に液体が充填される際に開口される開口部21bとなっている。詰め替え袋10に液体が充填された後、上部21は、ヒートシールなどによって封止される。図1において、液体が充填された後にヒートシールされる部分が上部シール予定部として符号21aで示されている。
(注出口部)
次に注出口部15について説明する。注出口部15は、液体がボトルへ詰め替えられる際に液体が注出される注出方向に沿って延びるよう構成されている。このような注出口部15を設けることにより、詰め替え袋10から注出される際の液体の流れを整えることができ、これによって、液体の詰め替え作業を容易化することができる。なお本実施の形態においては、注出口部15が延びる方向が、本体部14の上部21および側部22が延びる方向のいずれに対しても傾斜している例が示されているが、これに限られることはない。例えば、注出口部15が延びる方向が、本体部14の上部21または側部22が延びる方向に平行になっていてもよい。
注出口部15は、開封されることによって液体が注出される注出口16aとなる開封予定部16を含んでいる。開封予定部16には、詰め替え袋10が開封され易くなるための加工が施されていてもよい。例えば開封予定部16は、レーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線を含んでいてもよい。また、表面11および裏面12を構成する積層フィルムの中に延伸フィルムを包含させ、延伸フィルムの延伸方向と開封予定部16の延びる方向とを一致させてもよい。また開封予定部16の端部にはノッチ17が形成されていてもよい。また開封予定部16には、開封場所であることを使用者に示すための表示が印刷などによって設けられていてもよい。
注出口部15の側方には切り欠きが形成されていてもよい。例えば本実施の形態による詰め替え袋10においては、注出口部15の両側にそれぞれ切り欠きが形成されている。これによって、本体部14と注出口部15との間の境界線19を境として液体の流路の幅を変化させることができ、これによって、注出口部15が液体の流れを整えるという作用を高めることができる。2つの切り欠きのうち、上部21側に形成された切り欠きが符号24で表されており、側部22側に形成された切り欠きが符号25で表されている。
図1に示すように、各切り欠き24,25の周囲においても、詰め替え袋10の縁部がヒートシールされている。以下の説明において、切り欠き24,25の周囲のヒートシール部分のうち、上部21から注出口部15に向かって延びる部分を第1肩部シール24aと称し、側部22から注出口部15に向かって延びる部分を第2肩部シール25aと称する。この場合、図1に示すように、第1肩部シール24aの内側のシールラインの端部と、第2肩部シール25aの内側のシールラインの端部とを結ぶ直線が、本体部14と注出口部15との間の上述の境界線19となる。
好ましくは、第1肩部シール24aは、上部21の開口部21bに対して直交するよう延びている。これによって、開口部21bにおける開口の程度をより大きくすることができ、これによって、開口部21bを介して液体を本体部14に充填する作業を容易化することができる。
図1に示すように、注出口部15においても、縁部がヒートシールされている。以下の説明において、注出口部15におけるヒートシール部分を注出口部シール15aと称する。
(第1凸部および第2凸部)
また本実施の形態による詰め替え袋10の表面11および裏面12にはそれぞれ、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18と少なくとも本体部14において交わるよう設けられ、外方に向かって突出する第1凸部30と、第1凸部30からさらに外方に突出するよう第1凸部30上に設けられた第2凸部40と、が形成されている。以下、第1凸部30および第2凸部40について図2を参照して説明する。図2は、図1の詰め替え袋10の注出口部15およびその近傍を拡大して示す平面図である。
なお本明細書においては、表面11または裏面12の法線方向に沿った方向における向きを表す用語として、「外方」および「内方」という用語を用いる。従って「外方」とは、表面11または裏面12の法線方向に沿って表面11または裏面12から離れる方向を意味している。ここで「法線方向に沿って」という記載が意味する方向は、法線方向に平行な方向に限られることはなく、本実施の形態が意図する作用効果を期待し得る程度の範囲内の誤差を許容するよう解釈される。図3および図4は、図2の詰め替え袋をIII−IIIおよびIV−IV方向から見た場合を示す断面図である。図3および図4には、第1凸部30が外方に向かって突出し、かつ、第2凸部40が第1凸部30からさらに外方に突出する様子が示されている。
また本明細書においては、表面11または裏面12の面方向における向きを表す用語として、「外側」および「内側」という用語を用いる。
第1凸部30は、平面視において、本体部14と注出口部15との間の境界線19の近傍で垂直二等分線18を超えて広がる第1部分33を有している。例えば図2に示すように、第1凸部30の第1部分33は、本体部14および注出口部15の両方に跨って広がる円形または楕円形の輪郭を有している。第1凸部30の第1部分33は、平面視において、垂直二等分線18に対して対称的な形状を有していてもよい。なお図2において、第1凸部30のうち最も本体部14側に位置する端部に符号Tが付されている。
次に第2凸部40について説明する。図2に示すように、第2凸部40は、本体部14内に配置され、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18と交差するとともに注出口部15から本体部14に向かう方向において凸となるよう延びる第1部分43を有している。例えば本実施の形態において、第1部分43は、注出口部15から本体部14に向かう方向において凸となる湾曲した輪郭、例えば弧状の輪郭を有している。なお第1部分43は、注出口部15から本体部14に向かう方向において外側に凸となるV字状の輪郭を有していてもよい。第2凸部40の第1部分43は、平面視において、垂直二等分線18に対して対称的な形状を有していてもよい。
また第2凸部40は、注出方向から見た場合に第1部分43と少なくとも部分的に重なるよう配置され、第1部分43よりも開封予定部16側に位置する第2部分44をさらに有している。例えば本実施の形態において、第2部分44は、本体部14から注出口部15に向かう方向において凸となる湾曲した輪郭、例えば弧状の輪郭を有している。なお第2部分44は、本体部14から注出口部15に向かう方向において凸となるV字状の輪郭を有していてもよい。
後述するように、第2凸部40の第1部分43および第2部分44を形成する目的の1つは、第1凸部30の第1部分33の端部、すなわち第1凸部30の後述する肩部31を補強することである。この目的を達成するため、第2凸部40の第1部分43および第2部分44は、主に、第1凸部30の第1部分33の外縁に沿って延びている。例えば第2凸部40の第1部分43および第2部分44は、第1凸部30の第1部分33の外縁と第2凸部40の第1部分43および第2部分44の外縁との間の間隔がほぼ全域にわたって一定の値、例えば約2mmとなるよう構成される。第2凸部40の第1部分43および第2部分44の幅wは、第1凸部30の第1部分33の端部を補強することができるよう適宜設定されるが、好ましくは0.5〜4.0mmの範囲内となっており、より好ましくは1.0〜3.0mmの範囲内となっている。
なお第2凸部40の第1部分43および第2部分44は、平面視において第2凸部40に環状の部分が形成されるよう、端部において互いに連結されていてもよい。図2において、第1部分43および第2部分44を連結する連結部分が符号45で示されている。このような連結部分45を設けることにより、本実施の形態において、第2凸部40は、平面視において円形または楕円形の輪郭を有するようになる。
(第1凸部および第2凸部の断面形状)
次に、第1凸部30および第2凸部40の断面形状について、図3および図4を参照して説明する。図3は、液体の注出方向に沿った方向において詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。図4は、垂直二等分線18に直交するとともに第2凸部40の連結部分45を横断する線で詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。
第1凸部30の第1部分33は、一対の肩部31と、一対の肩部31間に位置する中間部32と、に区画される。肩部31とは、第1部分33のうち外方に隆起する部分と、第1部分33のうち表面11または裏面12に沿って延びる部分との間の遷移部分のことである。好ましくは、第1部分33の肩部31は、外方に向かって凸となる輪郭を有するよう構成されている。これによって、肩部31の保形性を向上させることができる。
第1部分33の高さhは、収容される液体の種類や注出口部15の寸法に応じて適宜設定されるが、例えば0.5〜4.0mmの範囲内となっており、好ましくは1.0〜3.0mmの範囲内となっている。
第2凸部40の各部分のうち、特に第1部分43は、主に第1凸部30の第1部分33を補強するために設けられるものである。具体的には、第2凸部40の第1部分43の高さhは、好ましくは0.5〜4.0mmの範囲内となっており、より好ましくは0.5〜3.0mmの範囲内となっている。さらに具体的には、第1凸部30の第1部分33の高さhが2.0〜3.0mmの範囲内となっている場合、第2凸部40の第1部分43の高さhは0.6mmとなっている。
第2部分44および連結部分45の高さは、第1部分43の高さhとほぼ同一になっている。
なお図3および図4に示す例において、第2凸部40の第1部分43、第2部分44および連結部分45はいずれも、湾曲した輪郭を有するものとなっているが、これに限られることはない。例えば第2凸部40の各部分43,44,45は、角張った輪郭を有していてもよい。
本実施の形態においては、1凸部30の第1部分33の中間部32のうち第2凸部40の第1部分43と第2部分44によって挟まれている領域に、窪み32aが形成されている。このような窪み32aを形成することにより、後述するように、本体部14から注出口部15に至る液体の流量を適切に制御することができる。
好ましくは、窪み32aはその深さdが、第1凸部30の高さhと第2凸部40の高さhの合計よりも小さくなっている。すなわち図3に示すように、窪み32aは基準面Pに達しないよう構成されている。基準面Pとは、表面11と裏面12との間の接合面を延長した平面のことである。
窪み32aの幅k(図2参照)は、好ましくは10〜20mmの範囲内となっている。なお窪み32aの幅kとは、注出方向に沿った方向における、第2凸部40の第1部分43と第2部分44との間の間隔の最大値のことである。幅kは、例えば、垂直二等分線18に沿って窪み32aを切断した場合の窪み32aの幅となっている。
図4に示すように、第1部分33の中間部32のうち第2凸部40の連結部分45によって挟まれている部分にも窪み32aが形成されていてもよい。
(フィルム)
次に、詰め替え袋10の表面11および裏面12を構成するフィルムの構成について説明する。
表面11および裏面12を構成するフィルムとしては、プラスチックフィルムを基材とする積層フィルムであって、内面にヒートシール層を有する積層フィルムが主に用いられるが、特に限定されるものではなく、各種の液体用パウチに用いられている公知の積層フィルムであれば何れも使用できる。これらの中から、充填される液体の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて、適切なものが選択される。
また、詰め替え袋10に充填される液体や充填後の取扱い条件、あるいは、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、基材とシーラント層の間に、例えば、中間層として、水蒸気その他のガスに対するバリア層や、遮光層または強度強化層などを積層した構成の積層材を用いることができる。基材としては、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸されたナイロン(OYN)等が挙げられる。シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(CPP)等が挙げられる。
以下に、表面11および裏面12を構成する積層フィルムの層構成の一例を示す。積層フィルムにおいては、ドライラミネート(DL)法による貼り合わせが採用されている。なお以下の記載において、()内の値は、層の厚みを表している。
層構成:外面側からONY(15μm)/印刷/DL/LLDPE(130μm)
・ONY:ユニチカ製「ON−RT」
・LLDPE:テクノフィルム製「SP−303SL」
・接着剤:ロックペイント製「RU−77T/H7」
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、はじめに、詰め替え袋10を製造する方法について説明する。次に、液体が注出される際に得られる、詰め替え袋10の作用効果について説明する。
詰め替え袋の製造方法
図5(a)(b)(c)(d)は、本発明の実施の形態による詰め替え袋10を製造する方法の一例を示す図である。はじめに図5(a)に示すように、表面11を構成するためのフィルム11Aを準備する。次に図5(b)に示すように、フィルム11Aに対してエンボス加工を施すことにより、フィルム11Aに第1凸部30および第2凸部40を形成する。例えば、第1凸部30および第2凸部40の形状に対応した突起および溝を有する雄型および雌型を用いてフィルム11Aを押圧し、これによってフィルム11Aに第1凸部30および第2凸部40を形成する。
その後、フィルム11Aと同様に第1凸部30および第2凸部40が形成された、裏面12用のフィルム(図示せず)を準備する。次に、表面11用のフィルム11Aと裏面12用のフィルムとを対向させるとともに、底面13用のフィルム(図示せず)を、折り込んだ状態で表面11用のフィルム11Aと裏面12用のフィルムとの間に挿入する。その後、各フィルムの縁部を、上部21に対応する部分を除いてヒートシールする。これによって、図5(c)に示すように、側部シール22a、底部シール23a、第1肩部シール24a、第2肩部シール25aおよび注出口部シール15aが形成された中間生成物が得られる。
次に、図5(c)に示す中間生成物を、作製されるべき詰め替え袋10の外形に沿って打ち抜く。このようにして、図5(d)に示すように、上部21に開口部21bが形成された詰め替え袋10を作製することができる。
その後、開口部21bを介して液体を本体部14に充填し、次に、上部シール予定部21aに沿って上部21をヒートシールする。これによって、内部に液体が密封された詰め替え袋10を得ることができる。
液体の注出について
次に、液体が注出される際に得られる、詰め替え袋10の作用効果について説明する。図6を参照して、本実施の形態による詰め替え袋10を用いて液体を詰め替える際の様子について説明する。図6は、液体が充填され、かつ開封予定部16が開封されて注出口16aが形成されている状態の詰め替え袋10を、液体の注出方向に沿った方向において仮想的に切断した場合を示す断面図である。
本実施の形態によれば、上述のように、詰め替え袋10の表面11および裏面12にはそれぞれ、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18と少なくとも本体部14において交わるよう設けられ、外方に向かって突出する第1凸部30の第1部分33が形成されている。このような第1凸部30の第1部分33を形成することにより、本体部14から注出口部15に至る液体の流路を十分に確保することができる。また第1凸部30の第1部分33には、第1部分33からさらに外方に突出するよう上に設けられた第2凸部40が形成されている。第2凸部40は、本体部14内に配置され、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18と交差するとともに注出口部15から注出口部15に向かう方向において凸となるよう延びる第1部分43と、注出方向から見た場合に第1部分43と少なくとも部分的に重なるよう配置され、第1部分43よりも開封予定部16側に位置する第2部分44と、を有している。このような第2凸部40の第1部分43および第2部分44を設けることにより、第1凸部30の第1部分33の角部31の保形性を向上させることができる。このことにより、図6に示すように、液体を注出する際に第1凸部30が変形することを抑制することができる。
さらに本実施の形態によれば、第1凸部30の第1部分33の領域のうち第2凸部40の第1部分43および第2部分44によって挟まれた領域には、窪み32aが形成されている。この窪み32aによって、表面11と裏面12との間の間隔sが大きく広がってしまうことを抑制することができ、このことにより、本体部14から注出口部15に流入する液体の流量を適切に制御することができる。これによって、過剰な流量の液体が流入して注出口部15が閉塞されてしまうことを抑制することができる。また本実施の形態によれば、第2凸部40の第1部分43および第2部分44により、第1凸部30の第1部分33の形状が崩れてしまうことを抑制することができる。このため、流量制御機能を効果的に発現させることができる。
このように本実施の形態によれば、第1凸部30と第2凸部40との相乗効果により、本体部14から注出口部15に至る液体の流路を安定に確保しながら、本体部14から注出口部15へ流入する液体の流量を適切に制御することができる。また上述のように、本実施の形態による詰め替え袋10の第1凸部30および第2凸部40は、エンボス加工により比較的容易かつ安価に形成され得る。このため本実施の形態によれば、液体の安定な注出を実現することができる詰め替え袋10を安価に提供することができる。
次に、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較することによってさらに説明する。図7(a)(b)は、比較の形態による詰め替え袋100を示す平面図および断面図である。図7(a)に示すように、詰め替え袋100においては、本体部14と注出口部15との間の境界線19の近傍に、内方に窪んだ凹部60が形成されている。凹部60は、液体を注出する際に、注出口部15の近傍における本体部14での液体の流量を制御するために形成されている。また凹部60の周囲には、外方に向かって突出する凸部50が形成されている。図7(b)は、図7(a)に示す詰め替え袋100を液体の注出方向に沿って切断した場合を示す断面図である。
図7(a)(b)はそれぞれ、液体が充填され、かつ開封予定部16が開封されて注出口16aが形成されている状態の詰め替え袋100を、液体の注出方向に沿った方向において仮想的に切断した場合の一例を示す断面図である。
比較の形態において、液体の注出の際に凹部60が液体の流量を効果的に制御するためには、凹部60が十分に深く形成されている必要がある。例えば比較の形態において、凹部60は、基準面Pに達するよう窪んでいる。すなわち、凹部60の深さは、凸部50の高さとほぼ同一になっている。この場合、図8(a)に示すように、表面11側の凹部60と裏面12側の凹部60との間の液体の流路が狭くなってしまう、若しくは閉塞されてしまうことが考えられる。このため図8(a)に示す比較の形態においては、液体の注出に要する時間が、本実施の形態の場合に比べて非常に長くなってしまう。
また比較の形態においては、凸部50を補強するための構成要素、例えば本実施の形態における第2凸部40のような構成要素が存在していない。従って比較の形態においては、液体から受ける圧力のため、凸部50は、その肩部51の輪郭を保持することができないと考えられる。この結果、比較の形態においては、図8(b)に示すように、凸部50が変形し、これに伴って凹部60が外方に変形することも考えられる。凹部60が外方に変形した場合、表面11と裏面12との間の間隔sが大きく広がってしまい、この結果、本体部14から注出口部15へ過剰な流量の液体が流入し、注出口部15が閉塞してしまう。
これに対して本実施の形態によれば、窪み32aは、第1凸部30の表面よりも外方の位置から、基準面Pに達しないように形成される。このため、窪み32aによる流量制御機能を十分に発揮させながら、表面11側の窪み32aと裏面12側の窪み32aとの間に形成される液体の流路を確保することができる。このことにより、このことにより、注出口部15が閉塞されてしまうことを抑制しながら、注出時間を短くすることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
(第1凸部の第1部分の配置の変形例)
上述の本実施の形態において、第1凸部30の第1部分33が、本体部14および注出口部15の両方に跨って広がっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図9に示すように、第1凸部30の第1部分33は、本体部14内に配置されていてもよい。図9に示す例においても、液体の注出の際、第1凸部30の第1部分33のうち注出方向から見て第2凸部40の第1部分43と第2部分44によって挟まれている領域に窪み32aを形成することができる。この窪みによって、本体部14から注出口部15に流入する液体の流量を適切に制御することができ、これによって、注出口部15が閉塞されてしまうことを抑制することができる。
(注出口部に凸部が形成される例)
第1凸部30は、本体部14と注出口部15との間の境界線19の近傍において広がるとともに、本体部14から開封予定部16に至るよう構成されていてもよい。例えば図10に示すように、第1凸部30は、本体部14と注出口部15との間の境界線19の近傍において広がる第1部分33に加えて、第1部分33に連結され、開封予定部16に至るよう線状に延びる第2部分34をさらに有していてもよい。図11は、図10の詰め替え袋10を線XI−XI方向から見た場合を示す断面図である。図11に示すように、このような第2部分34を形成することにより、注出口部15における液体の流路の断面積を十分に大きく確保することができる。このため、注出口部15が閉塞してしまうことをさらに抑制することができる。
第1凸部30の第2部分34は、開封予定部16から本体部14に向かって、液体の注出方向にほぼ平行に延びている。液体の注出方向は、通常、開封予定部16に対する垂直二等分線18に平行な方向となっている。第1凸部30の第2部分34は、平面視において、垂直二等分線18に対して対称的な形状を有していてもよい。
なお図10に示す例においては、第1凸部30の第2部分34が、注出口部15内のみに配置されているが、これに限られることはない。図9に示す上述の変形例の場合のように、第1凸部30の第1部分33が本体部14に配置されている場合、第1凸部30の第2部分34は、開封予定部16から境界線19を超えて本体部14に至るよう延びていてもよい。
ところで、流路の確保の観点からは、第1凸部30の第2部分34の幅w、すなわち垂直二等分線18に直交する方向における寸法が大きいことが好ましい。一方、第2部分34の幅wが大きくなるにつれて、第2部分34の保形性が低下することが考えられる。第1凸部30の第2部分34の幅wは、これらの点を考慮した上で、収容される液体の種類や注出口部15の寸法に応じて適宜設定されるが、例えば7〜15mmの範囲内に設定される。なお第1凸部30の第2部分34のうち開封予定部16が形成される部分においては、第2部分34と注出口部シール15aとが重なって第2部分34の膨らみがつぶされてしまうことを防ぐため、第2部分34の幅wが12mm以下になっていることが好ましい。
また、上述の図10および図11に示す変形例において、第1凸部30の第2部分34には、第1部分33の場合と同様に、その上からさらに外方に突出する第2凸部40が設けられていてもよい。例えば図12に示すように、第1凸部30の第2部分34には、第2部分34からさらに外方に突出する第2凸部40の第3部分46が設けられていてもよい。第2凸部40の第3部分46は、例えば、第1凸部30の第2部分34が延びる方向に沿ってほぼ線状に延びている。
図13は、液体の注出方向に沿った方向において、図12に示す詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。図14は、垂直二等分線18に直交するとともに第2凸部40の第3部分46を横断する線で、図12に示す詰め替え袋10を切断した場合を示す断面図である。
図13および図14に示すように、第2凸部40の第3部分46は、第1凸部30の場合と同様に、一対の肩部41と、一対の肩部41間に位置する中間部42と、に区画される。なお図13および図14に示す例において、肩部41は、湾曲した輪郭を有するものとなっているが、これに限られることはない。例えば肩部41は、角張った輪郭を有していてもよい。第2凸部40の第3部分46の高さは、第1部分43および第2部分44の場合と同様に、第1凸部30の第2部分34の寸法に応じて適宜設定される。また第2凸部40の第3部分46の幅wは、好ましくは0.5〜4.0mmの範囲内となっており、より好ましくは1.0〜3.0mmの範囲内となっている。
次に、図12乃至図14に示す詰め替え袋10を用いて液体を詰め替える際の様子について説明する。図15は、液体が充填され、かつ開封予定部16が開封されて注出口16aが形成されている状態の詰め替え袋10を、液体の注出方向に沿った方向において仮想的に切断した場合を示す断面図である。
本変形例によれば、第1凸部30の第2部分34を形成することにより、注出口部15における液体の流路の断面積を十分に大きく確保することができる。
また本変形例によれば、第1凸部30の第2部分34上に、第2部分34からさらに外方に突出する第2凸部40の第3部分46が形成されている。このような第3部分46を設けることにより、液体の注出方向における第1凸部30の第2部分34の強度を高めることができる。このため、液体の注出方向に沿って第1凸部30の第2部分34が折れ曲がって注出口部15が閉塞してしまうことを抑制することができる。
さらに本実施の形態によれば、図1乃至図6に示す上述の実施の形態の場合と同様に、第2凸部40の第1部分43および第2部分44によって、第1凸部30の第1部分33の保形性を高めることができる。また、第1凸部30の第1部分33のうち注出方向から見て第2凸部40の第1部分43と第2部分44によって挟まれている領域に窪み32aを形成することができる。このため、本体部14から注出口部15に流入する液体の流量を適切に制御することができ、これによって、注出口部15が閉塞されてしまうことをより確実に抑制することができる。
(第1凸部および第2凸部の形状の変形例)
上述の実施の形態および各変形例において、第1凸部30および第2凸部40のうち本体部14側の部分が、平面視において円形または楕円形の輪郭を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16に示すように、第1凸部30のうち本体部14側の部分、すなわち第1部分33は、注出口部15から本体部14に向かう方向において凸となる弧状の輪郭を有していてもよい。この場合、第1部分33は、図16に示すように、境界線19が延びる方向における第1凸部30の延在範囲が注出口部15よりも大きくなるよう、注出口部15の近傍において広がっていてもよい。なお図16において、第1凸部30の第1部分33は、第1肩部シール24aおよび第2肩部シール25aの近傍に至るよう形成されている。
本変形例においても、第2凸部40の第1部分43および第2部分44は、第1凸部30の第1部分33の保形性を高めることができるよう構成されている。例えば図16に示すように、第1部分43および第2部分44は、注出口部15から本体部14に向かう方向において凸となる輪郭を有し、かつ、境界線19が延びる方向における寸法が境界線19の長さよりも大きくなるよう構成されている。図17は、図16の詰め替え袋10をXVII−XVII方向から見た場合を示す断面図である。第2凸部40の第1部分43および第2部分44を形成することにより、第1凸部30の第1部分33の肩部31の輪郭を、外方に向かって凸の形状に維持することができる。
また本変形例においても、図17に示すように、第1凸部30の第1部分33のうち注出方向から見て第2凸部40の第1部分43と第2部分44によって挟まれている領域に窪み32aを形成することができる。このため、液体の注出の際に本体部14から注出口部15に流入する液体の流量を適切に制御することができ、これによって、注出口部15が閉塞されてしまうことを抑制することができる。
また本変形例においては、上述のように、第1凸部30の第1部分33並びに第2凸部40の第2部分43および第2部分44がそれぞれ、境界線19が延びる方向において、注出口部15よりも大きく広がっている。このため、本体部14と注出口部15との間の境界の近傍において、側方から、すなわち図16の矢印Fの方向から注出口部15に流入する液体の流量を制御することができる。
好ましくは、第1凸部30の第1部分33並びに第2凸部40の第2部分43および第2部分44はそれぞれ、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18に対してほぼ対称的に構成されている。また好ましくは、第2凸部40の第1部分43および第2部分44は、注出方向における第1部分43と第2部分44との間の間隔が端部分から中央部分へ向かうにつれて少なくとも部分的に大きくなるよう、構成されている。例えば図16に示すように、中央部分における第1部分43と第2部分44との間の間隔dは、端部分における第1部分43と第2部分44との間の間隔dよりも大きくなっている。これによって、上述の窪み32aを、本体部14と注出口部15との間の境界線19に対する垂直二等分線18上により大きく形成することができる。このことにより、本体部14から注出口部15に流入する液体の流量を効率的に抑制することができる。
図16に示す例においては、第2凸部40の第1部分43および第2部分44の端部が互いに連結されていない例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図18に示すように、平面視において第2凸部40に環状の部分が形成されるよう、第1部分43および第2部分44の端部が連結部45によって互いに連結されていてもよい。
また、上述の図16や図18に示す変形例において、第1凸部30は、上述の図10および図11に示す変形例の場合と同様に、本体部14から開封予定部16に至るよう構成されていてもよい。例えば図19に示すように、第1凸部30は、第1部分33に連結され、開封予定部16に向かって線状に延びる第2部分34をさらに有していてもよい。第2部分34を形成することにより、注出口部15における液体の流路の断面積を十分に大きく確保することができる。
また本変形例においても、上述の図12乃至図15に示す変形例の場合と同様に、第1凸部30の第2部分34には、第2部分34からさらに外方に突出する第2凸部40の第3部分46が設けられていてもよい。これによって、図12乃至図15に示す上述の変形例の場合と同様に、液体の注出方向に沿って第1凸部30の第2部分34が折れ曲がってしまうことを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 詰め替え袋
11 表面
11A 表面シート
12 裏面
14 本体部
15 注出口部
15 注出口部シール
16 開封予定部
18 垂直二等分線
19 境界線
24 切り欠き(上部側)
25 切り欠き(側部側)
30 第1凸部
32a 窪み
33 第1部分
40 第2凸部
43 第1部分
44 第2部分

Claims (6)

  1. 表面および裏面を有し、ボトルへ詰め替えられる液体を収容する詰め替え袋であって、
    液体を収容する本体部と、
    前記本体部に接続され、液体がボトルへ詰め替えられる際に液体が注出される注出方向に沿って延びる注出口部と、を備え、
    前記注出口部は、開封されることによって液体が注出される注出口となる開封予定部を含み、
    前記詰め替え袋の前記表面および前記裏面にはそれぞれ、前記本体部と前記注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と少なくとも前記本体部において交わるよう設けられ、外方に向かって突出する第1凸部と、前記第1凸部からさらに外方に突出するよう前記第1凸部上に設けられた第2凸部と、が形成されており、
    前記第2凸部は、前記本体部内に配置され、前記本体部と前記注出口部との間の境界線に対する垂直二等分線と交差するとともに前記注出口部から前記本体部に向かう方向において凸となるよう延びる第1部分と、前記注出方向から見た場合に前記第1部分と少なくとも部分的に重なるよう配置され、前記第1部分よりも前記開封予定部側に位置する第2部分と、を有し、
    前記第1凸部の領域のうち前記第2凸部の第1部分および第2部分によって挟まれた領域に窪みが形成されている、詰め替え袋。
  2. 前記窪みの深さは、前記第1凸部の高さと前記第2凸部の高さの合計よりも小さくなっている、請求項1に記載の詰め替え袋。
  3. 前記第1凸部は、前記本体部から前記開封予定部に至るよう構成されている、請求項1または2に記載の詰め替え袋。
  4. 前記第2凸部は、前記第2凸部の前記第2部分に連結されるとともに前記開封予定部に向かって延びる第3部分をさらに含む、請求項3に記載の詰め替え袋。
  5. 前記第2凸部の前記第1部分および前記第2部分は、前記注出方向における前記第1部分と前記第2部分との間の間隔が端部分から中央部分へ向かうにつれて少なくとも部分的に大きくなるよう、構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の詰め替え袋。
  6. 前記第2凸部の前記第1部分および前記第2部分は、平面視において前記第2凸部に環状の部分が形成されるよう、端部において互いに連結されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の詰め替え袋。
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