JP6256806B2 - 詰め替え袋 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を密封包装するパウチの技術分野に属し、詳しくは、収容した液体を使用時にボトル等の容器に移し替えて使用するための詰め替え袋に関する。
一般に、家庭用の液体洗剤等は、取扱いに便利な注ぎ口が形成されたプラスチック製のボトルに入れた状態で販売されている。このボトルを繰り返し使用するために、補充用の液体洗剤等の液体を収容した詰め替え袋も同時に販売されている。詰め替え袋には注出口部が設けられており、この注出口部を通ることによって整流された液体が詰め替え袋から注出される。
一般に詰め替え袋は、軽量であり、かつ生産性に優れたプラスチックフィルムなどの軟包装材から構成されている。一方、軟包装材から構成された詰め替え袋においては、注出口部の開口性や注出口の保形性が悪く、このため、液体の注出の途中で注出口部が閉塞しやすいという課題がある。このような課題を解決するため、例えば特許文献1や特許文献2において、詰め替え袋を構成するフィルムにエンボス加工を施すことによって注出口部に凹部や凸部を形成し、これによって注出口部の保形性を高めることが提案されている。また特許文献3や特許文献4においては、注出口部を構成する表面フィルムと裏面フィルムとの間に、注出口部の保形性を高めるための注出補助部材を配置することが提案されている。このように特許文献1乃至4は、注出口部の保形性を高めることにより、液体の注出の途中で注出口部が閉塞することを抑制する、という技術的思想に基づくものである。
特許第3154894号公報 特許第4887936号公報 特開平5−132069号公報 特許第4629414号公報
特許文献1や特許文献2に記載の詰め替え袋においては、フィルムにエンボス加工を施す分だけ詰め替え袋の製造コストが上昇してしまう。また特許文献3や特許文献4に記載の詰め替え袋においては、注出補助部材の分だけ詰め替え袋の部材コストが上昇してしまう。さらに、注出口部の内面に注出補助部材を取り付けるため、表面フィルムまたは裏面フィルムに、注出補助部材をはめ込むための溝を成形する工程を実施する必要がある。また、注出補助部材を取り付けるための追加工程も必要になり、このため工程が煩雑になるとともに工数が増加してしまう。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る詰め替え袋を提供することを目的とする。
本発明は、ボトルへ詰め替えられる液体を収容する詰め替え袋であって、前記詰め替え袋は、表側フィルムおよび裏側フィルムをシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、に区画され、前記詰め替え袋は、液体を収容する本体部と、前記本体部に接続された注出口部であって、液体をボトルへ詰め替えられる際にボトルの口部に挿入される部分を含む注出口部と、を備え、前記注出口部は、前記シール部として構成される一対の注出口部側部を含み、前記一対の注出口部側部の間には、液体をボトルへ詰め替える際に液体が通ることができる未シール部が画定され、前記注出口部は、開封されることによって液体が注出される注出口となる開封予定部をさらに含み、前記開封予定部は、前記本体部に向かって前記一対の注出口部側部の間で延びる第1部分を含む、詰め替え袋である。
本発明による詰め替え袋において、前記開封予定部の端部のうち前記本体部側の端部は、前記未シール部に位置していてもよい。
本発明による詰め替え袋において、好ましくは、前記一対の注出口部側部の二等分中間線が鉛直方向に平行になるように前記注出口部が前記ボトルの前記口部に挿入される場合に、前記ボトルの前記口部の前記内壁に当接する前記一対の注出口部側部上の点を一対の当接点と称する場合、前記一対の注出口部側部は、前記当接点から前記本体部の側に向かうにつれて前記一対の注出口部側部の間の間隔が少なくとも部分的に広くなるよう、構成されている。
本発明による詰め替え袋において、前記開封予定部の前記第1部分と、前記一対の注出口部側部の二等分中間線との間の間隔が1mm以下であってもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記開封予定部のうち前記未シール部を延びる部分の長さが3mm以上かつ50mm以下であってもよい。
本発明による詰め替え袋において、前記注出口部は、前記開封予定部の端部のうち前記本体部の側の端部を超えて前記開封予定部が開封されることを防ぐための過剰開封抑制手段をさらに含んでいてもよい。
本発明によれば、注出口部の開封予定部は、本体部に向かって一対の注出口部側部の間で延びる第1部分を含んでいる。この場合、開封予定部を開封することによって形成される注出口によって、一対の注出口部側部の間で、注出口部の表面フィルムまたは裏面フィルムの少なくともいずれか一方が、液体の注出方向に沿って破断されることになる。このため、表面フィルムと裏面フィルムとの間隔が狭くなってしまったとしても、注出口から液体を注出させることができる。このことにより、液体の安定な注出を安価に実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態による詰め替え袋を示す平面図。 図2は、図1に示す詰め替え袋に収容されている液体をボトルへ詰め替える際の様子を示す図。 図3は、図1の詰め替え袋の注出口部およびその近傍を拡大して示す平面図。 図4は、図3の詰め替え袋をIV−IV方向から見た場合を示す断面図。 図5は、図3の詰め替え袋をV−V方向から見た場合を示す断面図。 図6は、比較の形態による詰め替え袋の注出口部およびその近傍を拡大して示す平面図。 図7は、図6の詰め替え袋をVII−VII方向から見た場合を示す断面図。 図8は、図7の詰め替え袋をVIII−VIII方向から見た場合を示す断面図。 図9は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。 図10は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。 図11は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。 図12は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。 図13は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。 図14は、本発明の実施の形態の一変形例による詰め替え袋を示す図。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」や「二等分」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、本発明の実施の形態が意図する作用効果を期待し得る程度の範囲内の誤差を許容するよう解釈される。
詰め替え袋
図1は、本実施の形態による詰め替え袋10全体を示す平面図である。表面フィルム11および裏面フィルム12を有する詰め替え袋10は、液体洗剤やシャンプーなど、ボトルへ詰め替えられる液体を収容するよう構成されたものである。なお以下の説明および図面において、詰め替え袋10とは、特に断らない限り、液体が収容される前の詰め替え袋のことである。また特に断らない限り、表面フィルム11および裏面フィルム12は互いに対称的な形状を有している。すなわち、表面フィルム11の構成要素と裏面フィルム12の構成要素とは略同一になっている。従って、以下の説明においては、主に表面フィルム11の形状について説明し、裏面フィルム12の形状の説明を省略する。
後述する注出口部15が形成されている限りにおいて、本実施の形態による詰め替え袋10のタイプが特に限られることはない。例えば詰め替え袋10は、表面フィルム11および裏面フィルム12をヒートシールなどによって互いに接合することによって形成されている。この場合、詰め替え袋10は、表面フィルム11と裏面フィルム12とが接合されているシール部と、表面フィルム11と裏面フィルム12とが接合されていない未シール部と、に区画される。なおヒートシールによって形成されるシール部の位置が特に限られることはない。例えば、接合部が詰め替え袋10の3つの縁部に沿って形成され、これによって、詰め替え袋10が三方シール袋として構成されてもよい。また、接合部が詰め替え袋10の4つの縁部に沿って形成され、これによって、詰め替え袋10が四方シール袋として構成されてもよい。
また詰め替え袋10は、表面フィルム11と裏面フィルム12との間にマチが設けられる、いわゆるガセット袋として構成されていてもよい。そのようなマチは、詰め替え袋10の底縁23に設けられていてもよく、若しくは詰め替え袋10の側縁22に設けられていてもよい。例えば図1に示すように、詰め替え袋10は、表面フィルム11および裏面フィルム12の間に配置され、内側に折り込まれた底面フィルム13をさらに有していてもよい。図1において、内側に折り込まれた底面フィルム13の折り曲げ線が符号13aで示されている。この場合、詰め替え袋10の底縁23に上述のマチが形成される。以下の説明においては、詰め替え袋10が、底縁23にマチが形成された、いわゆる底ガセット袋である場合について説明する。
図1に示すように、詰め替え袋10は、本体部14と、本体部14に接続された注出口部15と、を備えている。以下、本体部14および注出口部15について説明する。
(本体部)
本体部14は、主に液体を収容するための部分である。本体部14は、底縁シール部23aによって封止された底縁23と、側縁シール部22aによって封止された一対の側縁22と、上縁21と、を備えている。上縁21は、詰め替え袋10に液体が充填される際に開口される部分であってもよい。詰め替え袋10に液体が充填された後、上縁21は、ヒートシールなどによって封止され、これによって上縁シール部21aが形成される。なお本実施の形態において、詰め替え袋10とは、液体が充填される前の、上縁21が開口されている状態のもの、および、液体が充填された後の、上縁21がシールされている状態のものの両者を含む概念である。また、上縁21が開口されている状態の詰め替え袋10において「上縁シール部21a」という用語が用いられる場合、「上縁シール部21a」とは、シールされることによって上縁シール部21aとなる予定の部分を意味している。
(注出口部)
次に注出口部15について説明する。注出口部15は、図2に示すように、液体をボトル30へ詰め替える際にボトル30の口部31に挿入される部分を含む領域のことである。図2に示すように、注出口部15は、シール部として構成される一対の注出口部側部を含んでいる。図2において、上縁21側の注出口部側部が符号18aで表されており、側縁22側の注出口部側部が符号18bで表されている。一対の注出口部側縁18a,18bの間には、液体をボトル30へ詰め替える際に液体が通ることができる、注出口部15の未シール部が画定される。このような注出口部15を設けることにより、詰め替え袋10から注出される際の液体の流れを整えることができ、これによって、液体の詰め替え作業を容易化することができる。なお本実施の形態においては、注出口部15の注出口部側縁18aが延びる方向が、本体部14の上縁21の上縁シール部21aが延びる方向に平行になるとともに、注出口部側縁18bが延びる方向が、側縁22の側縁シール部22aが延びる方向に対して傾斜するように、注出口部15が構成されている。この場合、図3に示すように、側縁シール部22aと注出口部側縁18bとの間には切り欠き25が形成されていてもよい。これによって、本体部14から注出口部15に液体が至る際に液体の流路の幅を狭めることができ、このことにより、注出口部15が液体の流れを整えるという作用を高めることができる。また液体をボトル30に詰め替える際、切り欠き25がボトル30の口部31の先端に接触するので、ボトル30に対して詰め替え袋10を安定に保持することができる。
注出口部15は、開封されることによって液体が注出される注出口17となる開封予定部16を含んでいる。開封予定部16には、詰め替え袋10が開封され易くなるための加工が施されていてもよい。例えば開封予定部16は、レーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線を含んでいてもよい。このように開封予定部16は、他の領域に比べて容易に破断され得る易開封線として構成されていてもよい。なお易開封線の本数が1本に限られることはなく、開封予定部16が複数の易開封線を含んでいてもよい。
また、表面フィルム11および裏面フィルム12を構成する積層フィルムの中に延伸フィルムを包含させ、延伸フィルムの延伸方向と開封予定部16の延びる方向とを一致させてもよい。
その他にも、開封予定部16は、開封場所であることを使用者に示すことができる印刷領域として構成されていてもよい。
開封予定部16は、図3に示すように、本体部14に向かって一対の注出口部側縁18a,18bの間で延びる第1部分16aを含んでいる。第1部分16aは、一対の注出口部側縁18a,18bの二等分中間線27の近傍に位置している。なお「二等分中間線27」とは、注出口部側縁18aの内縁18aiおよび注出口部側縁18bの内縁18biの両者から等距離にある線のことである。また「二等分中間線27の近傍」とは、第1部分16aと二等分中間線27との間の間隔dが1mm以下であることを意味している。
図3において、開封予定部16の端部のうち本体部14側の端部が符号16eで表されている。本実施の形態において、開封予定部16の端部16eは、未シール部に位置している。端部16eは、液体をボトル30に詰め替える際、詰め替え袋10からの液体の注出の起点となる。この端部16eは、端部16eから上述の二等分中間線27までの距離が1mm以下となるように位置決めされていてもよい。これによって、詰め替え袋10からの液体の注出の起点を、ボトル30の口部31の中心近傍にすることができる。
なお本実施の形態において、開封予定部16の第1部分16aは、端部16eから詰め替え袋10の縁部にまで延びており、このため端部16eの反対側の端部16fは詰め替え袋10の縁部に位置している。この場合、図3に示すように、注出口部15は、開封予定部16を開封する際に人の指によって摘まれる摘み部19を含んでいてもよい。摘み部19は、開封予定部16の第1部分16aが詰め替え袋10の縁部に至る際に通るシール部に形成されている。摘み部19のシール幅は、注出口部15をボトル30の口部31に挿入する際に摘み部19が口部31の内壁と干渉しないよう、または摘み部19と口部31の内壁との干渉がほとんど生じないよう、設定されることが好ましい。例えば摘み部19のシール幅は、15〜50mmの範囲内となっている。ここで「摘み部19のシール幅」とは、二等分中間線27に直交する方向における摘み部19の寸法のことである。なお詰め替え袋10の縁部に位置する開封予定部16の端部には、図示はしないが、ノッチが形成されていてもよい。ノッチは、好ましくは、上述の二等分中間線27と重なるように設けられる。
開封予定部16の寸法は、液体を詰め替え袋10からボトル30に詰め替える際に十分な流速で詰め替え袋10から液体を注出させることができるよう、適切に設定される。例えば、開封予定部16のうち未シール部を延びる部分の長さは、3mm以上かつ50mm以下に、より好ましくは5mm以上かつ50mm以下に設定される。
好ましくは、一対の注出口部側縁18a,18bは、図2に示すように、注出口部15がボトル30の口部31に挿入される際に一対の注出口部側縁18a,18bがそれぞれ口部31の内壁に当接するよう、構成されている。図2において、一対の注出口部側縁18a,18bのうち口部31の内壁に当接している部分が、一対の当接点としてそれぞれ符号26aおよび26bで表されている。この一対の当接点26a,26bは、より具体的には、上述の二等分中間線27が鉛直方向に平行になるように注出口部15がボトル30の口部31に挿入される場合に、ボトル30の口部31の内壁に当接する一対の注出口部側縁18a,18bの外縁18ao,18bo上の点(図3参照)として定義される。好ましくは、一対の注出口部側縁18a,18bは、一対の当接点26a,26bから本体部14の側に向かうにつれて一対の注出口部側縁18a,18bの間の間隔wが少なくとも部分的に広くなるよう、構成されている。この場合、一対の当接点26a,26bを超えてさらに下方へ注出口部15をボトル30に挿入すると、一対の注出口部側縁18a,18bが口部31の内壁から押圧されることに起因して、注出口部15が撓むことになる。これによって、後述するように、液体を詰め替え袋10からボトル30に詰め替える際に、液体の流路が注出口部15において閉塞してしまうことを抑制することができる。
(フィルム)
次に、詰め替え袋10の表面フィルム11および裏面フィルム12の構成について説明する。
表面フィルム11および裏面フィルム12を構成するフィルムとしては、プラスチックフィルムを基材とする積層フィルムであって、内面にヒートシール層を有する積層フィルムが主に用いられるが、特に限定されるものではなく、各種の液体用パウチに用いられている公知の積層フィルムであれば何れも使用できる。これらの中から、充填される液体の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて、適切なものが選択される。
また、詰め替え袋10に充填される液体や充填後の取扱い条件、あるいは、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、基材とシーラント層の間に、例えば、中間層として、水蒸気その他のガスに対するバリア層や、遮光層または強度強化層などを積層した構成の積層材を用いることができる。基材としては、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸されたナイロン(OYN)等が挙げられる。シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(CPP)等が挙げられる。また基材として、バイオマスプラスチックを用いることもできる。バイオマスプラスチックの基材としては、例えば、ジオールとしてバイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、ジカルボン酸単位として化石燃料由来のテレフタル酸をジカルボン酸単位とするバイオマスポリエチレンテレフタレートを挙げることができる。またシーラント層として、バイオマスプラスチックを用いることもできる。バイオマスプラスチックのシーラント層としては、ブラスケム社製の「C4LL−LL118(d=0.916、MFR=1.0g/10分)」のサトウキビ由来線状低密度ポリエチレン系樹脂を挙げることができる。
以下に、表面フィルム11および裏面フィルム12を構成する積層フィルムの層構成の一例を示す。積層フィルムにおいては、ドライラミネート(DL)法による貼り合わせが採用されている。なお以下の記載において、()内の値は、層の厚みを表している。
層構成:外面側からONY(15μm)/印刷/DL/LLDPE(130μm)
・ONY:ユニチカ製「ON−RT」
・LLDPE:テクノフィルム製「SP−303SL」
・接着剤:ロックペイント製「RU−77T/H7」
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは液体が注出される際に得られる、詰め替え袋10の作用効果について説明する。
(比較の形態)
はじめに図6乃至図8を参照して、比較の形態による詰め替え袋110を用いた場合に生じ得る問題点について説明する。図6は、比較の形態による詰め替え袋110の注出口部115を拡大して示す平面図である。図6に示すように、比較の形態において、開封予定部116は、上縁21側の注出口部側縁18aから側縁22側の注出口部側縁18bへ至るよう延びている。なお図6乃至図8に示す比較の形態において、図1乃至図5に示す本実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、開封予定部116を開封することによって注出口117が形成された詰め替え袋110を、図6のVII−VII方向から見た場合を示す断面図である。また図8は、図7の詰め替え袋110をVIII−VIII方向から見た場合を示す断面図である。注出口部115に形成される液体の流路は、本体部14の流路に比べて小さい。このため、本体部14から注出口部115に流入する液体の流量を抑制することができない場合、図7に示すように、本体部14から注出口部115に至る部分における表面フィルム11および裏面フィルム12の傾斜が険しくなる。この結果、注出口117に近づくにつれて表面フィルム11と裏面フィルム12との間の間隔が狭くなり、そして図7および図8に示すように、注出口117の手前で表面フィルム11と裏面フィルム12とが密着してしまうことが考えられる。すなわち、注出口117の手前で液体の流路が閉塞されてしまう。
次に図4および図5を参照して、本実施の形態による詰め替え袋10の作用効果について説明する。図4および図5はそれぞれ、図3の詰め替え袋10をIV−IV方向およびV−V方向から見た場合を示す断面図である。本実施の形態においては、注出口部15の開封予定部16は、本体部14に向かって一対の注出口部側縁18a,18bの間で延びる第1部分16aを含んでいる。この場合、開封予定部16を開封することによって形成される注出口17によって、一対の注出口部側縁18a,18bの間で、注出口部15の表面フィルム11および裏面フィルム12が、液体の注出方向に沿って破断されることになる。このため、表面フィルム11と裏面フィルム12との間隔が狭くなってしまったとしても、注出口17から液体を注出させることができる。また、注出口部15の表面フィルム11と裏面フィルム12とを密着させるような力が生じる場合であっても、図4に示すように、そのような力が注出口17において開放される。従って、注出口部15の表面フィルム11と裏面フィルム12とが密着して注出口部15が閉塞されてしまうことを抑制することができる。このように本実施の形態によれば、エンボス加工や注出補助部材を利用することなく、液体の安定な注出を安価に実現することができる。
また本実施の形態においては、上述のように、一対の注出口部側縁18a,18bは、一対の当接点26a,26bから本体部14の側に向かうにつれて一対の注出口部側縁18a,18bの間の間隔wが少なくとも部分的に広くなるよう、構成されている。この場合、一対の当接点26a,26bを超えてさらに下方へ注出口部15をボトル30に挿入すると、注出口部側縁18a,18bがボトル30の口部31の内壁から押圧されることによって、注出口部15が撓むことになる。図5においては、表面フィルム11が裏面フィルム12よりも外側に位置するよう注出口部15が撓む例が示されている。この場合、表面フィルム11に生じる撓みの曲率半径は、裏面フィルム12に生じる撓みの曲率半径よりも大きくなる。従って、仮に表面フィルム11および裏面フィルム12がいずれも全域にわたって一定の曲率半径で撓むとすると、裏面フィルム12の方が表面フィルム11に比べて、注出口部側縁18aから注出口部側縁18bに至る経路が短くなる。この場合、図5に示すように、表面フィルム11よりも内側に位置する裏面フィルム12には、経路の差を調整するために内側に撓む部分28aが生じる。この結果、表面フィルム11と、裏面フィルム12のうち内側に撓む部分28aと、の間には、液体が通ることができる流路28が形成される。従って、表面フィルム11と裏面フィルム12とを密着させるような力が生じている場合であっても、液体の流路をより確実に確保することができる。
なお図5においては、注出口17が形成されていない部分において注出口部15が撓むことにより、流路28が形成される例を示した。しかしながら、上述の当接点26a,26bを超えて開封予定部16すなわち注出口17が本体部14の側に延びている場合、注出口17が形成されている部分において注出口部15が撓むことにより、流路28が形成されることもある。ここで本実施の形態によれば、上述のように、第1部分16aと二等分中間線27との間の間隔dが1mm以下になるよう、開封予定部16が構成されている。この場合、注出口17よりも注出口部側縁18a側の未シール部と、注出口17よりも注出口部側縁18b側の未シール部とがほぼ均等に撓むことになる。従って、図示はしないが、注出口部側縁18a側および注出口部側縁18b側に同様に上述の流路28を形成することが可能になる。また、一対の当接点26a,26bを超えてさらに下方へ注出口部15をボトル30の口部31に容易に押し込むことができるようになり、この結果、流路28がより形成され易くなる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(注出口部の構成要素に関する変形例)
上述の本実施の形態において、注出口部15の開封予定部16の第1部分16aが、表面フィルム11および裏面フィルム12の両方に同様に形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、表面フィルム11に形成される開封予定部16の第1部分16aと、裏面フィルム12に形成される開封予定部16の第1部分16aとが異なっていてもよい。例えば、表面フィルム11に形成される開封予定部16の第1部分16aの方が、裏面フィルム12に形成される開封予定部16の第1部分16aよりも長くなっていてもよい。この場合、図9に示すように、注出口部側縁18aから注出口部側縁18bに至る方向に沿って注出口部15を切断した場合の断面図において、表面フィルム11には注出口17が形成されているが裏面フィルム12には注出口17が形成されていない、という部分が存在することになる。このような形態においても、表面フィルム11と裏面フィルム12との間隔に依らず注出口17から液体を注出させることができるので、液体の安定な注出を実現することができる。なお図示はしないが、表面フィルム11または裏面フィルム12のいずれか一方にのみ開封予定部16の第1部分16aを形成し、他方には第1部分16aを形成しない、という形態もまた考えられる。
また注出口部15は、開封予定部16の端部のうち本体部14の側の端部16eを超えて開封予定部16が開封されることを防ぐための過剰開封抑制手段29をさらに含んでいてもよい。これによって、詰め替え袋10の意図しない部分から液体が注出されてしまうことを防ぐことができ、このことにより、ボトル30への詰め替え作業をより安定に実施することができる。表面フィルム11または裏面フィルム12を破断させる力に対する障害になることができる限りにおいて、過剰開封抑制手段29の具体的な構造が特に限られることはない。例えば過剰開封抑制手段29として、表面フィルム11上や裏面フィルム12上に設けられるインキ、プラスチックフィルムやプラスチック成形体などを採用することができる。好ましくは、過剰開封抑制手段29として、プラスチックフィルムまたはプラスチック成形体が採用される。プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンフィルムを用いることができる。過剰開封抑制手段29は、開封予定部16の端部16eと重なるように設けられていてもよく、または、端部16eよりも外側(詰め替え袋10の縁部側)で開封予定部16と重なるように設けられていてもよい。例えば、開封予定部16の端部16eから本体部14に向かって、表面フィルム11および裏面フィルム12の内面にポリエチレンフィルムをヒートシールすることにより、図10に示すように、過剰開封抑制手段29を設けることができる。
また図示はしないが、開封予定部16の両側または片側に、開封予定部16から外れた経路で表面フィルム11や裏面フィルム12が破断されてしまうことを防ぐための誤開封抑制手段が設けられていてもよい。誤開封抑制手段としては、上述の過剰開封抑制手段29の場合と同様に、表面フィルム11上や裏面フィルム12上に設けられるインキ、プラスチックフィルムやプラスチック成形体などを採用することができる。
また図11に示すように、注出口部15の開封予定部16は、第1部分16aよりも本体部14側に位置する第2部分16bをさらに含んでいてもよい。第2部分16bは、第1部分16aに連続してはいるが、二等分中間線27から離れて延びる部分である。具体的には、第2部分16bと二等分中間線27の間の間隔dは1mmよりも大きくなっている。このような第2部分16bを設けることにより、液体をボトル30に詰め替える際の液体の注出の起点となる位置をより柔軟に設定することが可能になる。
また図12に示すように、注出口部15の開封予定部16は、注出口部側縁18aから注出口部側縁18bに至るよう延びる第3部分16cをさらに含んでいてもよい。この場合、図12に示すように、第1部分16aと第3部分16cとが交わる部分が、第1部分16aの端部のうち端部16eの反対側に位置する端部となっていてもよい。
(注出口部の形状に関する変形例)
上述の本実施の形態においては、注出口部15の注出口部側縁18aが延びる方向が、本体部14の上縁21の上縁シール部21aが延びる方向に平行になるとともに、注出口部側縁18bが延びる方向が、側縁22の側縁シール部22aが延びる方向に対して傾斜するように、注出口部15が構成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図13に示すように、注出口部側縁18aが延びる方向が、本体部14の上縁21の上縁シール部21aが延びる方向に対して傾斜するとともに、出口部側縁18bが延びる方向が、側縁22の側縁シール部22aが延びる方向に対して傾斜するように、注出口部15が構成されていてもよい。この場合、図13に示すように、上縁シール部21aと注出口部側縁18aとの間には切り欠き24が形成され、かつ、側縁シール部22aと注出口部側縁18bとの間には切り欠き25が形成されていてもよい。切り欠き24および切り欠き25は、好ましくは、液体をボトル30に詰め替える際、切り欠き24,25がボトル30の口部31の先端に接触するよう構成される。これによって、ボトル30に対して詰め替え袋10をより安定に保持することができるようになる。
若しくは図14に示すように、注出口部側縁18aが延びる方向が、本体部14の上縁21の上縁シール部21aが延びる方向に平行になるとともに、出口部側縁18bが延びる方向が、側縁22の側縁シール部22aが延びる方向に対して平行になるように、注出口部15が構成されていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 詰め替え袋
11 表面フィルム
12 裏面フィルム
14 本体部
15 注出口部
16 開封予定部
16a 第1部分
17 注出口
18a,18b 注出口部側部
19 摘み部
26a,26b 当接点
27 二等分中間線
28 流路
29 過剰開封抑制手段
30 ボトル
31 口部

Claims (6)

  1. ボトルへ詰め替えられる液体を収容する詰め替え袋であって、
    前記詰め替え袋は、表側フィルムおよび裏側フィルムをシールすることによって得られるシール部と、シールされていない未シール部と、に区画され、
    前記詰め替え袋は、
    液体を収容する本体部と、
    前記本体部に接続された注出口部であって、液体をボトルへ詰め替えられる際にボトルの口部に挿入される部分を含む注出口部と、を備え、
    前記注出口部は、前記シール部として構成される一対の注出口部側部を含み、前記一対の注出口部側部の間には、液体をボトルへ詰め替える際に液体が通ることができる未シール部が画定され、
    前記注出口部は、開封されることによって液体が注出される注出口となる開封予定部をさらに含み、
    前記開封予定部は、前記本体部に向かって前記一対の注出口部側部の間で延びる第1部分を含み、
    前記開封予定部の端部のうち前記本体部側の端部は、前記未シール部に位置している、詰め替え袋。
  2. 前記一対の注出口部側部の二等分中間線が鉛直方向に平行になるように前記注出口部が前記ボトルの前記口部に挿入される場合に、前記ボトルの前記口部の内壁に当接する前記一対の注出口部側部上の点を一対の当接点と称する場合、前記一対の注出口部側部は、前記当接点から前記本体部の側に向かうにつれて前記一対の注出口部側部の間の間隔が少なくとも部分的に広くなるよう、構成されている、請求項に記載の詰め替え袋。
  3. 前記開封予定部の前記第1部分のうち前記本体部側の端部と、前記一対の注出口部側部の二等分中間線との間の間隔が1mm以下である、請求項1又は2に記載の詰め替え袋。
  4. 前記開封予定部の前記第1部分と、前記一対の注出口部側部の二等分中間線との間の間隔が、前記第1部分の全域にわたって1mm以下である、請求項1又は2に記載の詰め替え袋。
  5. 前記開封予定部のうち前記未シール部を延びる部分の長さが3mm以上かつ50mm以下である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の詰め替え袋。
  6. 前記注出口部は、前記開封予定部の端部のうち前記本体部の側の端部を超えて前記開封予定部が開封されることを防ぐための過剰開封抑制手段をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の詰め替え袋。
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