JP7305999B2 - パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、内容液収容部を有したパウチ本体と、内容液収容部に連通する注出口または注出口予定部を有したノズル部と、ノズル部の少なくとも注出口を収容可能なポケット部とを備えたパウチに関する。
従来、液体洗剤等の内容液を収容する詰め替え用容器として、内容液収容部を有したパウチ本体と、内容液収容部に連通する注出口または注出口予定部を有したノズル部と、ノズル部の少なくとも注出口を収容可能なポケット部とを備えたパウチが知られている(例えば特許文献1参照)。また、別の詰め替え用容器として、パウチの斜め上方向にノズル部としてのスパウトが付設されたスパウト付パウチが知られている(例えば特許文献2参照)。
この特許文献1、2のパウチでは、詰め替え先の容器に対して内容液を注出する時に、ノズル部を利用して円滑な注出を実現するとともに、特許文献1のパウチでは、パウチの開封後(注出口の形成後)には、注出口が形成されたノズル部の先端部付近をポケット部内に収容することで、注出口から内容液の液漏れを生じた場合であっても、液漏れした内容液をポケット部で受け止めることが可能であるため、パウチの外面や保管場所等の周辺環境に内容液が付着することを防止できる。また、特許文献2のパウチでは、スパウトの開口部をキャップで閉栓することにより、内容液の液漏れを防止できる。
特開2013-67397号公報 特開2017-65747号公報
ところが、特許文献1に開示されるパウチでは、パウチの開封後(注出口の形成後)において、ポケット部内にノズル部を収容した状態でパウチを床面等に落下させてしまった時等、パウチに衝撃が加わったときに、パウチへの衝撃に起因して、ポケット部内からノズル部が抜け出してしまい、ノズル部の注出口から漏れ出した内容液がパウチの外面や保管場所等の周辺環境が付着することがあるという問題があった。
また、特許文献2に開示されるパウチでは、パウチの袋部分とは別にスパウトが設けられており、その分、使用されている樹脂の量が多くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、パウチを床面等に落下させてしまった場合であっても、ポケット部内からノズル部が抜け出すことを抑制可能なパウチであって、使用する樹脂量を削減可能なパウチを提供することを目的とするものである。
本発明は、内容液収容部を有したパウチ本体と、前記内容液収容部に連通する注出流路および注出口または注出口予定部を有したノズル部と、前記ノズル部の少なくとも前記注出口を収容可能なポケット部とを備えたパウチであって、前記ノズル部は、第1接続部によって前記パウチ本体の本体裏側フィルム部に接続されたノズル表側フィルム部と、前記第1接続部よりも下方に設定された第2接続部によって前記パウチ本体の本体表側フィルム部に接続されたノズル裏側フィルム部とを有し、前記ポケット部は、前記本体表側フィルム部と前記ノズル裏側フィルム部とを対向させるように下方に向けられた状態の前記ノズル部を、上方から受け入れて収容するように構成され、前記注出口または前記注出口予定部は、前記内容液収容部の左右方向中央よりも、左右方向における第1の側に寄せた位置に形成され、前記ノズル部は、前記ノズル表側フィルム部および前記ノズル裏側フィルム部を熱接着して形成され、内容液の注出時に内容液を前記注出口に向けてガイドするための注出案内シール部を有し、前記注出案内シール部は、前記内容液収容部の左右方向中央を跨いで形成され、前記ポケット部に前記注出口を収容した状態において、前記注出案内シール部の下端縁と前記ポケット部の上端縁とが、前記内容液収容部の左右方向中央よりも第2の側で交差するように、前記注出案内シール部が形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、ノズル部の注出口または注出口予定部が、内容液収容部の左右方向中央よりも、左右方向における第1の側に寄った位置に形成されていることにより、ノズル部の注出口または注出口予定部を左右方向中央に形成した場合に生じがちな、内容液が勢いよく多量に注出されてしまうことや、内容液の注出時に注出口から外部空気が入り込んで脈動を生じてしまうことを抑制できるばかりでなく、以下の効果を奏することができる。
すなわち、パウチの開封後(注出口の形成後)であって、ポケット部内にノズル部を収容した状態でパウチを床面等に落下させてしまった時等、パウチに衝撃が加わったときには、パウチへの衝撃によって内容液収容部内で生じる内容液の流動に起因して、左右方向中央付近が膨らむようにパウチに変形が生じるが、本請求項1に係る発明では、ノズル部の注出口または注出口予定部を、左右方向における第1の側に寄せた位置に形成することにより、上記のパウチの変形がポケット部に収容されたノズル部に与える影響を小さく抑えることが可能であるため、ポケット部内からノズル部が抜け出すことを抑制でき、液漏れした内容液がパウチの外面や保管場所等の周辺環境に付着することを防止できる。また、複数回使用を想定した場合、パウチを開封した後に、不意に倒れたり、他の物品に不意に押されたりした場合でも、ノズルがポケット部内に収納されているため、ノズルから内容液が漏れるのを防ぐことができる。さらに、パウチ全体がフィルム材料で形成されているため、注出口にスパウトなどの別部材を使用することなく、樹脂量を削減することが可能である。
また、ポケット部に注出口を収容した状態において、ノズル部の注出案内シール部の下端縁とポケット部の上端縁とが、内容液収容部の左右方向中央よりも第2の側で交差するように、注出案内シール部が形成されていることにより、ポケット部内からのノズル部の抜け出しをより一層抑制できる。すなわち、パウチを床面等に落下させた時等、パウチに衝撃が加わったときには、パウチへの衝撃によって内容液が流動し、左右方向中央付近が膨らむようにパウチに変形が生じるが、本請求項2に係る発明では、ポケット部の上端縁付近において、ポケット内でノズル部の十分な面積部分が挟まれた状態とすることが可能であるため、ポケット部内からのノズル部の抜け出しを抑制できる。
本請求項2に係る発明によれば、ポケット部の上端縁が左右方向に平行に形成され、注出案内シール部の上端縁および下端縁が、左右方向中央よりも第1の側の領域において、左右方向における第1の側に向かうに従って下方に寄るように形成されていることにより、注出案内シール部の上端縁によって内容液の注出を円滑にガイドできるばかりでなく、ポケット部内からノズル部が抜け出そうとした時に、ポケット部内からのノズル部の抜け出しの程度に関わらず、ポケット部の上端縁と注出案内シール部の下端縁とが斜めに交差した状態を維持することができ、ノズル部を抜け出し難くすることができる。
本請求項3に係る発明によれば、ポケット部に表裏方向に重なる位置における内容液収容部の左右方向の内幅寸法をB、ポケット部の上下方向の縦幅寸法をCと規定した場合、B/Cを10.0以下に設定することにより、パウチを床面等に落下させた時等、パウチに衝撃が加わったときにおける、ポケット部内からのノズル部の抜け出しを良好に抑制できる。
本請求項4に係る発明によれば、ポケット部の上下方向の縦幅寸法をC、第1接続部からポケット部の下端縁までの上下方向の寸法をDと規定した場合、D/Cを2.0以上に設定することにより、パウチを床面等に落下させた時等、パウチに衝撃が加わったときにおける、ポケット部内からのノズル部の抜け出しを良好に抑制できるとともに、ポケット部内でノズル部の注出口が開いて内容液が液漏れすることを良好に抑制できる。
本請求項5に係る発明によれば、第1の側のサイドシール部に、使用者がパウチを把持するための取手部が形成されていることにより、内容液の注出時に、使用者がパウチを把持した状態で注出口が上方側にくるように誘導することが可能であるため、内容液が勢いよく多量に注出されてしまうことや、内容液の注出時に注出口から外部空気が入り込んで脈動を生じることを抑制できる。
本請求項6に係る発明によれば、ノズル表側フィルム部および本体裏側フィルム部が、トップシール部において、無負荷状態でノズル部が下方を向くように、熱溶着されていることにより、ポケット部内からのノズル部の抜け出しを良好に抑制できる。すなわち、パウチを床面等に落下させた時等、パウチに衝撃が加わったときには、トップシール部の左右方向中央付近に応力が集中するが、本請求項7に係る発明では、上記のトップシール部への応力の集中によって第1接続部の下端縁を支点としてノズル部が跳ね上がってしまうことを抑制できる。また、内容液を充填する際には、トップシール部を形成する前の充填口から充填し、その後、充填口にトップシール部を形成するので、従来からの充填機をそのまま使用することができる。
本請求項7に係る発明によれば、ポケット部が本体表側フィルム部を折り曲げることで形成されていることにより、パウチの構造を簡素化して、パウチの製造コストを低減できる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す説明図。 ポケット部内にノズル部を収容した状態を示す説明図。 ノズル部を上方に向けて持ち上げた状態を示す説明図。 パウチを構成する各種フィルムを示す斜視図。 パウチの性能を評価する実験の条件および結果を示す説明図。 パウチを床面等に落下させた時のパウチの状態を模式的に示す説明図。 パウチの各種変形例を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るパウチ10について、図面に基づいて説明する。
まず、パウチ10は、液体洗剤等の流動性を有した内容液Lを収容する所謂スタンディングパウチとして構成され、図1に示すように、内容液収容部21を有した袋状のパウチ本体20と、内容液収容部21に連通する注出流路31および注出口予定部32bを有したノズル部30とを備えている。
以下、パウチ10の各構成要素の構成について具体的に説明する。
まず、パウチ10は、表裏方向に平面視した場合に全体形状が矩形状(またはほぼ矩形状)に形成され、図1に示すように、頂部側に形成されたトップシール部11と、底部側に形成されたボトムシール部12と、左右方向の両側に形成されたサイドシール部13とを有している。
なお、本実施形態では、図1に示すように、トップシール部11においては、後述する本体裏側フィルム部23とノズル表側フィルム部33とが熱溶着され、ボトムシール部12においては、本体表側フィルム部22と本体裏側フィルム部23とマチ用フィルム部24とが熱溶着され、サイドシール部13においては、本体表側フィルム部22と本体裏側フィルム部23とが熱溶着されている。
また、本実施形態では、トップシール部11を通じてパウチ10への内容液Lの充填が行われ、すなわち、トップシール部11に対応する位置から内容液Lの充填を行った後に、トップシール部11において本体裏側フィルム部23とノズル表側フィルム部33とが熱溶着される。
パウチ本体20は、図1や図4に示すように、本体表側フィルム部22と、本体表側フィルム部22の裏側に配置される本体裏側フィルム部23と、パウチ10の底部側に配置されるマチ用フィルム部24とを熱接着することにより、袋状に形成されたものである。
本体表側フィルム部22と本体裏側フィルム部23とマチ用フィルム部24とは、矩形状(またはほぼ矩形状)に形成されている。
本体表側フィルム部22には、図1に示すように、本体表側フィルム部22を2回折り曲げることで形成されたポケット部40が設けられている。
ポケット部40は、図2に示すように、ノズル部30の注出口32a側の先端部を収容するものであり、具体的には、本体表側フィルム部22と後述するノズル裏側フィルム部34とを対向させるように下方に向けられた状態のノズル部30を上方から受け入れて収容するように構成されている。
ポケット部40の上端縁40aおよび下端縁40bは、左右方向に平行に形成されている。
ポケット部40の左右両側であって左右のサイドシール部13に対応する位置(図1において符号Pで指し示す位置)においては、折り重なった本体表側フィルム部22同士が熱溶着されている。
ノズル部30は、図1に示すように、ノズル表側フィルム部33と、ノズル表側フィルム部33の裏側に配置されたノズル裏側フィルム部34とから構成されている。
ノズル表側フィルム部33は、図1に示すように、第1接続部14(本実施形態ではトップシール部11)において本体裏側フィルム部23に接続され、具体的には、ノズル表側フィルム部33の上端側の一部領域が、本体裏側フィルム部23の上端側の一部領域に熱接着されている。
ノズル裏側フィルム部34は、図1に示すように、第1接続部14よりも下方に設定された第2接続部15において本体表側フィルム部22に接続され、具体的には、ノズル裏側フィルム部34の上端側の一部領域が、本体表側フィルム部22の上端側の一部領域に熱接着されている。
本体裏側フィルム部23とノズル表側フィルム部33、および、本体表側フィルム部22とノズル裏側フィルム部34とは、図1に示すように、無負荷状態でノズル部30が下方を向くように、その一部同士が固着(本実施形態では熱接着)されている。
本実施形態では、図1に示すように、第1接続部14(トップシール部11)および第2接続部15は、左右方向に沿って延びる帯状に形成され、更に具体的には、これら接続部14、15の上端縁および下端縁は、左右方向に対して平行に形成されている。
ノズル部30は、図1に示すように、注出流路31の左右方向における第1の側(図1等では左側)に形成されたノズルサイドシール部35と、注出流路31を挟んでノズルサイドシール部35の反対側に形成された注出案内シール部36と、注出流路31を先端側で塞ぐように形成された封止シール部37とを有している。
ノズルサイドシール部35、注出案内シール部36、および、封止シール部37においては、ノズル表側フィルム部33とノズル裏側フィルム部34とが熱溶着されている。
ノズル部30には、図1に示すように、封止シール部37よりも上方の位置に、パウチ10の開封時(すなわち、注出口32aの形成時)に使用者によって破断される注出口予定部32bが形成されている。
なお、注出口予定部32bの具体的態様は、周辺部位よりも強度が低く使用者の手によって破断可能に形成されたものや、破断箇所を示す印刷のみが施されハサミ等で破断されるもの等、如何なるものでもよい。
注出口32aまたは注出口予定部32bは、図1に示すように、ポケット部40に表裏方向に重なる位置における内容液収容部21の左右方向中央(すなわち、左右方向における内容液収容部21の中央を通って上下方向に沿って延びる中央仮想線V)よりも、左右方向における第1の側(図1等では左側)に寄せた位置に形成されている。
注出案内シール部36は、図1に示すように、中央仮想線Vを跨いで形成され、内容液Lの注出時に内容液Lを注出口32aに向けてガイドする部位として機能する部位である。
注出案内シール部36の注出流路31側の上端縁36aおよび下端縁36bは、図1に示すように、少なくとも中央仮想線Vよりも第1の側(図1等では左側)の領域(本実施形態では全域)において、第2の側(図1等では右側)から第1の側(図1等では左側)に向かうに従って下方に寄るように、滑らかに湾曲して形成されている。
また、注出案内シール部36の下端縁36bは、図2に示すように、ポケット部40に注出口32aを収容した状態において、ポケット部40の上端縁40aに対して中央仮想線Vよりも第2の側(図2等では右側)で交差するように形成されている。
図2に示すように、ポケット部40に注出口32aを収容した状態では、ポケット部40内に収容されたノズル部30と第1の側(図2等では左側)のサイドシール部13との間には僅かに間隙が形成され、また、注出口32aとポケット部40の下端縁40bとの間にも僅かに間隙が形成されている。
左右のサイドシール部13のうち、第1の側(図1等では左側)のサイドシール部13の内側に膨出した領域には、図1に示すように、使用者がパウチ10を把持するための取手部25が形成されている。
なお、本実施形態では、図1に示すように、サイドシール部13の表裏に貫通するスリットによって、取手部25を構成しているが、取手部25の具体的態様については、使用者がパウチ10を把持可能なものであれば、サイドシール部13の表裏に貫通する孔によって構成された等、如何なるものでもよい。
次に、パウチ10の各部の寸法関係の設定と、パウチ10を床面等に落下させた時のポケット部40からのノズル部30の抜け出し等との関係を確認するために行った実験例について、図5に基づいて以下に説明する。
まず、本実験例に用いた試験品については、以下の通りである。
<試験品>
パウチ10:容量700ml、900ml、1100mlのスタンディングパウチ
フィルム22、23、33、34の層構成:12μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)/15μmのNY(ナイロン)/150μmのPE(ポリエチレン)
交点Aの位置:左右方向中央(中央仮想線V上)、左右方向中央よりも第2の側(図5における右側)に10mm寄せた位置
内幅寸法B:160mm(容量700ml時)、200mm(容量900ml時)、220mm(容量1100ml時)
縦幅寸法C:20mm、15mm
寸法D:40mm、30mm、20mm、15mm
内容液:水700ml(容量700ml時)、水900ml(容量900ml時)、水1100ml(容量1100ml時)
なお、上記の「フィルム22、23、33、34の層構成」については、全ての実験において同一の設定を行い、また、「交点Aの位置」「縦幅寸法C」「寸法D」については、図5の表に示す通りに設定を変えて実験を行った。
また、交点A、内幅寸法B、縦幅寸法C、および、寸法Dの規定は、以下の通りである。
交点A:ポケット部40に注出口32aを収容した状態における、注出案内シール部36の下端縁36bとポケット部40の上端縁40aとの交点
内幅寸法B:ポケット部40に表裏方向に重なる位置における、内容液収容部21の左右方向における内幅寸法
縦幅寸法C:ポケット部40の上端縁40aから下端縁(底)40bまでの上下方向における縦幅寸法
寸法D:第1接続部14(トップシール部11)の下端縁14aからポケット部40の下端縁40bまでの上下方向における寸法
また、本実験例における実験方法は、以下の通りである。
<実験方法>
各条件5回ずつ、パウチ10を高さ60cmの位置から床面に落下させて、パウチ10の状態を確認した。
また、パウチ10は、パウチ10の表側(ノズル部30やポケット部40が形成された側)を上方に向けた状態で落下させた。
また、本実験例における評価方法については、以下の通りである。
<評価方法>
本実験例では、ポケット部40からのノズル部30の抜け出しが無く、ポケット部40内における注出口32aからの内容液Lの漏出も確認されなかった場合は「○」、ポケット部40からのノズル部30の抜け出しが無かったものの、ポケット部40内における注出口32aからの内容液Lの漏出が確認された場合は「△」、ポケット部40からのノズル部30の抜け出しおよび注出口32aからの内容液Lの漏出が確認された場合を「×」として評価した。
図5に示した実験結果からは、以下のことを読み取ることができる。
まず、交点Aの位置を左右方向中央よりも第2の側(図5や図6における右側)に寄せた位置に設定した場合に、良好な結果を得られることが分かった。その理由は、以下の通りであると考えられる。
すなわち、パウチ10を床面等に落下させた時には、図6に模式的に示すように、落下の衝撃によって内容液収容部21内で内容液Lが流動し、左右方向中央付近が膨らむようにパウチ10に変形が生じるが、この際、交点Aの位置を左右方向中央よりも第2の側(図5や図6における右側)に寄せた位置に設定した場合、図6の符号Rで指し示したように、ポケット部40の上端縁40a付近において、ノズル部30(ノズル表側フィルム部33、ノズル裏側フィルム部34)の一部が、ポケット40内でノズル部の十分な面積部分が挟まれた状態とすることが可能であり、また、ノズル部30の一部が、ポケット部40を構成する本体表側フィルム部22の間に折れ曲がった状態で挟まれた状態とすることが可能であるため、ポケット部40内からのノズル部30の抜け出しを抑制でき、また、ポケット部40内における注出口32aの開口を抑制できると考えられる。
なお、交点Aの位置は、左右方向中央から第2の側(図5における右側)に、内幅寸法Bに対する割合で5~50%寄せた位置とするのが望ましい。
また、内幅寸法B/縦幅Cを10.0以下に設定した場合に、良好な結果を得られることが分かった。その理由は、以下の通りであると考えられる。
すなわち、内幅寸法Bに対して縦幅Cを小さく設定すると、ノズル部30を収納する縦幅が小さくなるので、落下の衝撃に起因してノズル部30に対して作用する力(すなわち、第1接続部14の下端縁14aを支点としてノズル部30を跳ね上がらせようとする力)がかかった場合に、ノズル部30が抜けやすくなるためだと考えられる。
また、寸法D/縦幅Cを2.0以上に設定した場合に、良好な結果を得られることが分かった。その理由は、以下の通りであると考えられる。
その理由としては、縦幅Cに対して寸法Dを長く設定すると、ノズル部30のうちポケット部40の外側に出ている部分の上下方向寸法が大きくなり、パウチ10を床面等に落下させた時に、落下の衝撃に起因してノズル部30に作用する力(すなわち、第1接続部14の下端縁14aを支点としてノズル部30を跳ね上がらせようとする力)を、ノズル部30のうちポケット部40の外側に出ている部分によって緩和し、ポケット部40からノズル部30を抜け出させようとする力を弱めることができるためだと考えられる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。また、上述した実施形態や後述する変形例の各構成を、任意に組み合わせてパウチ10を構成しても何ら構わない。
例えば、パウチ10を構成する各樹脂フィルム(本体表側フィルム部22、本体裏側フィルム部23、マチ用フィルム部24、ノズル表側フィルム部33、ノズル裏側フィルム部34)の具体的態様については、低密度ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系やPETなどのポリエステル系等の熱溶着性を有する層を有するものであれば、如何なるものでもよく、公知のポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、ボリブチレンテレフタレート、アルミ箔等を積層することで任意に形成すればよい。製造コストの観点からは、全ての樹脂フィルムを同一構造とするのが望ましい。
また、上述した実施形態では、パウチ本体20が、本体表側フィルム部22と本体裏側フィルム部23とマチ用フィルム部24の3枚の樹脂フィルムから形成されているものとして説明したが、パウチ本体20の具体的態様は、上記に限定されず、例えば、1枚の樹脂フィルム(すなわち、本体表側フィルム部22と本体裏側フィルム部23とマチ用フィルム部24とを一体に形成した樹脂フィルム)を折り曲げて所定箇所で熱溶着して構成したもの等、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、パウチ本体20が、底部にマチ部を有した所謂スタンディングパウチとして構成されているものとして説明したが、パウチ本体20の具体的態様は上記に限定されず、例えば、マチ部を有さないパウチや、両側部にそれぞれマチ部を有した所謂横ガゼット型のパウチ等、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、左右方向における第1の側がパウチ10の左側であるとともに第2の側が右側であるものとして説明したが、反対に、第1の側がパウチ10の右側であるとともに第2の側が左側であるものとして、パウチ10を構成してもよい。
また、上述した実施形態では、本体表側フィルム部22とノズル裏側フィルム部34とが別体に形成されているものとして説明したが、図7(a)に示すように、本体表側フィルム部22とノズル裏側フィルム部34とを一枚の樹脂フィルムとして形成してもよく、また、本体表側フィルム部22とノズル裏側フィルム部34とを別体に形成した場合における、本体表側フィルム部22とノズル裏側フィルム部34との間の固着態様についても、図7(b)や図7(c)に示すように、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、ノズル表側フィルム部33とノズル裏側フィルム部34とが別体に形成されているものとして説明したが、図7(d)に示すように、ノズル表側フィルム部33およびノズル裏側フィルム部34を一枚の樹脂フィルムとして形成してもよい。
また、上述した実施形態では、本体裏側フィルム部23とノズル表側フィルム部33とが別体に形成されているものとして説明したが、図7(e)に示すように、本体裏側フィルム部23とノズル表側フィルム部33とを一枚の樹脂フィルムとして形成してもよい。
また、上述した実施形態では、注出案内シール部36が、その上端縁36aおよび下端縁36bが湾曲して形成されているものとして説明したが、注出案内シール部36の上端縁36aまたは下端縁36bの少なくとも一方を直線状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、注出口予定部32bを破断させて注出口32aを形成したノズル部30をポケット部40内に収容するものとして説明したが、注出口32aを形成する前の状態で、ノズル部30をポケット部40内に収容可能であるように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、ポケット部40が、本体表側フィルム部22を2回折り曲げることで形成されたものとして説明したが、ポケット部40の具体的態様は、ノズル部30を上方から受け入れ可能なものであれば如何なるものでもよい。
10 ・・・ パウチ
11 ・・・ トップシール部
12 ・・・ ボトムシール部
13 ・・・ サイドシール部
14 ・・・ 第1接続部
14a ・・・ 第1接続部の下端縁
15 ・・・ 第2接続部
20 ・・・ パウチ本体
21 ・・・ 内容液収容部
22 ・・・ 本体表側フィルム部
23 ・・・ 本体裏側フィルム部
24 ・・・ マチ用フィルム部
25 ・・・ 取手部
30 ・・・ ノズル部
31 ・・・ 注出流路
32a ・・・ 注出口
32b ・・・ 注出口予定部
33 ・・・ ノズル表側フィルム部
34 ・・・ ノズル裏側フィルム部
35 ・・・ ノズルサイドシール部
36 ・・・ 注出案内シール部
36a ・・・ 注出案内シール部の上端縁
36b ・・・ 注出案内シール部の下端縁
37 ・・・ 封止シール部
40 ・・・ ポケット部
40a ・・・ ポケット部の上端縁
40b ・・・ ポケット部の下端縁
L ・・・ 内容液
V ・・・ 中央仮想線

Claims (7)

  1. 内容液収容部を有したパウチ本体と、前記内容液収容部に連通する注出流路および注出口または注出口予定部を有したノズル部と、前記ノズル部の少なくとも前記注出口を収容可能なポケット部とを備えたパウチであって、
    前記ノズル部は、第1接続部によって前記パウチ本体の本体裏側フィルム部に接続されたノズル表側フィルム部と、前記第1接続部よりも下方に設定された第2接続部によって前記パウチ本体の本体表側フィルム部に接続されたノズル裏側フィルム部とを有し、
    前記ポケット部は、前記本体表側フィルム部と前記ノズル裏側フィルム部とを対向させるように下方に向けられた状態の前記ノズル部を、上方から受け入れて収容するように構成され、
    前記注出口または前記注出口予定部は、前記内容液収容部の左右方向中央よりも、左右方向における第1の側に寄せた位置に形成され
    前記ノズル部は、前記ノズル表側フィルム部および前記ノズル裏側フィルム部を熱接着して形成され、内容液の注出時に内容液を前記注出口に向けてガイドするための注出案内シール部を有し、
    前記注出案内シール部は、前記内容液収容部の左右方向中央を跨いで形成され、
    前記ポケット部に前記注出口を収容した状態において、前記注出案内シール部の下端縁と前記ポケット部の上端縁とが、前記内容液収容部の左右方向中央よりも第2の側で交差するように、前記注出案内シール部が形成されていることを特徴とするパウチ。
  2. 前記ポケット部の上端縁は、左右方向に平行に形成され、
    前記注出案内シール部の上端縁および下端縁は、左右方向中央よりも第1の側の領域において、左右方向における第1の側に向かうに従って下方に寄るように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記ポケット部に表裏方向に重なる位置における前記内容液収容部の左右方向の内幅寸法をB、前記ポケット部の上下方向の縦幅寸法をCと規定した場合、
    B/Cは、10.0以下に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記第1接続部から前記ポケット部の下端縁までの上下方向の寸法をDと規定した場合、
    D/Cは、2.0以上に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のパウチ。
  5. 前記パウチは、左右方向の両側にサイドシール部を有し、
    前記第1の側の前記サイドシール部には、使用者が前記パウチを把持するための取手部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパウチ。
  6. 前記パウチは、トップシール部を有し、
    前記ノズル表側フィルム部および前記本体裏側フィルム部は、前記トップシール部において、無負荷状態で前記ノズル部が下方を向くように、熱溶着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ。
  7. 前記ポケット部は、前記本体表側フィルム部を折り曲げることで形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のパウチ。
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