JP4984240B2 - 自立袋 - Google Patents

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Description

本発明は、自立袋に関し、更に詳しくは、袋の底部をガセット形式で形成して自立性を付与した自立袋の分野において、液状の内容物を充填した場合でも袋の形態安定性、保形性がよく、袋の両側部に発生するシワも少なくでき外観に優れると共に、内容物を注出する際にも、袋を持ちやすく排出性も向上させた自立袋に関する。
従来、自立袋としては、底部をガセット形式で形成して自立性を付与したスタンディングパウチ形式などの自立袋が、自立性に優れ取り扱い易く、また、立体容器としての特徴も一部備え、容量の割にコンパクトに包装できることから、固形物や、粒状、粉状等の内容物のほか、液状の内容物まで広範囲の内容物の密封包装用に汎用されるようになっている。
このようなスタンディングパウチ形式の自立袋は、通常、プラスチックを主体とする積層フィルムで製造されており、積層フィルム自体は柔軟性材料であるため、特に、液状の内容物を充填し密封すると、内容物はその質量から袋の中間部から下方の底部に沈み、その結果、内容物が充填されている部分と充填されていない部分との境界部、特に、袋の中間部から上部方向に、袋の壁面フィルムに折れ筋や不規則なシワが発生し、袋の保形性、形態安定性の不足により、外観が損なわれる問題があった。また、内容物を注出する際に、袋が滑りやすく、手で持ちにくいという問題もあった。
このような問題を解決するために、例えば、袋の壁面フィルムに種々の形状の押し罫を設けて、その折り曲げ、あるいはリブ効果により、袋の保形性、形態安定性を向上させた袋が提案されている。
このような袋の形態安定性を向上させた袋として、例えば、(1)「自立性包装体」として、自立性包装体の上部より内容物の流出線に沿うように、流出線状リブ及び/又は線状溝が設けられた自立性包装体がある(特許文献1参照)。
また、(2)「詰め替え用パウチ」として、上部のコーナー部に注出口部を備え、内部に流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式の詰め替え用パウチにおいて、該パウチの壁面フィルムに、曲線状の押し罫が、注出口部の開口位置から壁面フィルムの中心部近傍を通り、注出口部と反対側の上部のコーナー部に向けてU字状に、あるいは注出口部の開口位置から壁面フィルムの中心部近傍を通り、注出口部と反対側の下部のコーナー部寄りに向けてS字状に、などの形状に設けられた詰め替え用パウチがある(特許文献2参照)。
特開平7−291303号公報(第2頁〜第4頁、図3、図4) 特開平11−245955号公報(第2頁〜第4頁、図3〜図6)
前記特許文献1に記載された「自立性包装体」では、例えば、図3、図4に示す形状に線状リブ及び/又は線状溝4を設けているので、そのリブ効果により、包装体の形状保持性が向上される。しかし、この線状リブ及び/又は線状溝4自体は、図9に示されるように、包装体を構成するプラスチックフィルム16の厚み方向の一部に設けたものであり、リブ効果としてはそれほど大きなものではなく、包装体の形態安定性、保形性に対する向上効果としてもまだ満足できるものではなかった。
また、前記特許文献2に記載された「詰め替え用パウチ」では、その壁面の積層フィルムに図3〜図6に示した形状の押し罫を設けており、押し罫の場合は、積層フィルムの厚み方向の全体が線状に成形される点で、その折り曲げ効果およびリブ効果も大きくなるが、それでも押し罫自体は線状であるため、袋の形態安定性、保形性に対する向上効果も限定されたものとなり、必ずしも満足できるものではなく、更に、レベルアップする必要があった。
本発明は、前述したような問題点を解消するためになされたものであり、その課題は、袋の底部をガセット形式で形成して自立性を付与した自立袋の分野において、液状の内容物を充填した時の袋の形態安定性、保形性を一層向上できると共に、袋の両側部に発生するシワも少なく外観も向上でき、更に、内容物を注出する際にも、袋を持ちやすく注出適性も向上させた自立袋を提供することである。
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、袋の胴部が前後の壁面の積層フィルムの両側の端縁部を縦方向の側部シール部でヒートシールして形成され、袋の底部が積層フィルムを内側に折り返してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部がその中央部が低くその両側が袋の側部に向かって徐々に高くなる船底形のシールパターンでヒートシールされて形成される自立袋において、該袋の上部の一方のコーナー部に狭い幅の注出口部が設けられると共に、前後の壁面の積層フィルムに、その上下には、上端が、前記注出口部が設けられた領域は除いて、該袋の上端から35mm程度下の位置で、そこから下方に底部のガセット部の上端よりも15mm程度上の位置までの範囲で、左右には、両側の側部シール部近傍間の範囲の領域に、上下の端部でその幅が最大となり、そこからそれぞれ袋の高さ方向の中間点に向けて徐々に幅が狭くなり、該中間点で袋の全幅の1/2程度で最小幅となる、外形が中細りの矩形状で、高さが3mm以下の凸部が熱成形により設けられていることを特徴とする自立袋からなる。
また、請求項2に記載した発明は、前記中細りの矩形状の凸部が、袋の幅方向には同一高さで、前記中間点近辺の高さが最も高く、上下の端部に向けて徐々に高さが低くなる形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自立袋からなる。
請求項3に記載した発明は、前記両側の側部シール部の高さ方向の中間部に、内側に曲線状に曲がった部分が設けられると共に、その外側が曲線状にカットされ、自立袋の高さ方向の中間部が、曲線状に狭い幅に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自立袋からなる。
本発明において、自立袋の製造に用いる積層フィルムは、特に限定はされず、従来、スタンディングパウチなどの自立袋に用いられている公知の積層フィルムはいずれも使用することができる。
また、本発明において、自立袋の底部のガセット部をヒートシールする船底形のシールパターンは、ガセット部の中央部が高さが低くその両側から袋の側部に向かって徐々に高くなる形状のシールパターンであれば何でもよく、例えば、ガセット部の中央部の高さの低いヒートシール部を、所定幅の直線状のヒートシール部を水平方向に設けた形状とし、その両側から袋の側部に向かって徐々に高くなる形状のヒートシール部を、前記水平方向に設けた直線状のヒートシール部の両側から袋の側部に向かって直線状に徐々に高くなる形状として形成してもよく、また、ガセット部の中央部の高さの低いヒートシール部と、その両側から袋の側部に向かって徐々に高くなる形状のヒートシール部の両方を円弧状などの曲線状に形成した形状としてもよい。
また、自立袋の上部の一方のコーナー部に設けられる狭い幅の注出口部には、その開封位置に、印刷による切り取り線のほか、ノッチやハーフカット線などの易開封性手段を組み合わせて設けることができる。
更に、注出口部の両面の積層フィルムには、注出口部の開口性をよくするために、熱エンボスなどの手段で膨らみ部を設けることができる。
本発明において、自立袋の前後の壁面の積層フィルムに設ける外形が中細りの矩形状の凸部は、その全体を高さが3mm以下の同一高さで形成してもよいが、請求項2に記載したように、袋の幅方向には同一高さで、前記中間点近辺の高さが最も高く、例えば、この部分の高さを3mmとし、上下の端部に向けて徐々に高さが低くなる形状に設けることが更に好ましい。
前記凸部の高さは3mm以下が好ましく、例えば、前記中間部近辺の最高部の高さを3mmとし、そこから上下の端部に向けて徐々に高さを低くして最終的に上下の端部で高さが0となるように前記凸部を形成することができる。
前記凸部の高さが3mmを越える場合は、空袋を束ねたとき凸部が潰されやすくなると共に、凸部の側部などに小じわ発生しやすくなるため好ましくない。
請求項1に記載した発明によれば、自立袋を、袋の胴部が前後の壁面の積層フィルムの両側の端縁部を縦方向の側部シール部でヒートシールして形成され、袋の底部が積層フィルムを内側に折り返してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部がその中央部が低くその両側が袋の側部に向かって徐々に高くなる船底形のシールパターンでヒートシールされて形成される自立袋において、該袋の上部の一方のコーナー部に狭い幅の注出口部が設けられると共に、前後の壁面の積層フィルムに、その上下には、上端が、前記注出口部が設けられた領域は除いて、該袋の上端から35mm程度下の位置で、そこから下方に底部のガセット部の上端よりも15mm程度上の位置までの範囲で、左右には、両側の側部シール部近傍間の範囲の領域に、上下の端部でその幅が最大となり、そこからそれぞれ袋の高さ方向の中間点に向けて徐々に幅が狭くなり、該中間点で袋の全幅の1/2程度で最小幅となる、外形が中細りの矩形状で、高さが3mm以下の凸部が熱成形により設けられた構成としているので、液状の内容物を充填し、脱気シールにより密封した自立袋は、底部の構成により優れた自立性が付与され、また、袋の前後の壁面の積層フィルムに設けられた前記形状の凸部により、従来、内容物が充填されている袋の中間部から内容物が充填されていない袋の上部にかけて発生していたU字状などの折れ筋が、前記凸部の両サイドの凸部形状に集約され、袋の形態安定性、および保形性が向上されると同時に、外観も向上させることができた。
また、充填された内容物を注出する際には、袋の上部の一方のコーナー部に狭い幅の注出口部が設けられているので、ボトルなどの口径の小さな容器に移し替える場合でも、外にこぼすことなく安全に注出することができ、更に、前記凸部は、内容物を注出口部に流動しやすくすると共に、袋の胴部を手で持った時、滑り止めとしても作用するので袋を持ちやすく、自立袋の注出適性を一層向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載した発明の自立袋の構成において、前記中細りの矩形状の凸部が、袋の幅方向には同一高さで、前記中間点近辺の高さが最も高く、上下の端部に向けて徐々に高さが低くなる形状に設けられた構成としているので、請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、前記凸部による縦方向のリブ効果や滑り止め作用を有効に維持しながら、この凸部の熱成形の際に積層フィルムに与える歪みを少なくすることができる。従って、前記袋の形態安定性、保形性の向上と共に、袋の両側の側部シール部の近傍に発生していた小じわも少なくすることができ、外観面でも一層優れた自立袋を提供することができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1または2に記載した発明の自立袋の構成において、前記両側の側部シール部の高さ方向の中間部に、内側に曲線状に曲がった部分が設けられると共に、その外側が曲線状にカットされ、自立袋の高さ方向の中間部が、曲線状に狭い幅に形成された構成としているので、請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、袋の形態安定性、保形性を一層優れたものにできると同時に、袋の胴部を手で持つ際に一層持ちやすく、内容物の注出適性も一層向上させることができる。
以下に本発明の自立袋の製造に用いる積層フィルム、および自立袋の実施の形態について図面を用いて説明する。
先ず、本発明の自立袋の製造に用いる積層フィルムは、特に限定はされず、スタンディングパウチなどの自立袋に用いられている公知の積層フィルムはいずれも使用できる。
自立袋の壁面に用いる積層フィルムと底面に用いる積層フィルムには、同じ構成の積層フィルムを用いてもよいが、必要に応じて異なる構成の積層フィルムを用いることもできる。
前記積層フィルムとして、簡単な構成では、基材フィルム層にシーラント層を積層した構成の積層フィルムが用いられるが、袋に充填される内容物の種類やその量、或いは、水蒸気その他のガスバリヤー性、遮光性、各種の機械的強度など必要とされる性能に応じて、上記基材フィルム層とシーラント層との間などに水蒸気その他のガスバリヤー層や、遮光層、強度向上層などを積層した構成の積層フィルムを使用することができる。
上記基材フィルム層、水蒸気その他のガスバリヤー層、遮光層、強度向上層、シーラント層などは、それぞれを単独の層で形成してもよいが、複数の層を積層して形成することもできる。
前記基材フィルム層としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルの二軸延伸フィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのポリアミドの二軸延伸フィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムなどのプラスチックフィルムを好適に使用できるほか、合成紙、紙なども使用することができる。
これらは単独で使用してもよく、また、複数を組み合わせて積層して使用することもできる。
前記ガスバリヤー層としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、MXD6、ポリアクリロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニウム箔などの金属箔、或いは、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ITOなどの無機酸化物やアルミニウムなどの金属の蒸着層、またはPVDCやポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸(PAA)などの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などを使用することができる。
前記無機酸化物や金属の蒸着層は、蒸着やスパッタリング、イオンプレーティングなどの手段で、前記基材フィルム上に厚みが200〜1200Å程度になるように堆積させて形成することができる。
前記無機酸化物の蒸着層は、単独の層で形成してもよいが、複数の層で形成することにより一層優れたガスバリヤー性を得ることができる。
また、前記無機酸化物の蒸着層は、その接着性を向上させ、或いは亀裂などの損傷を防止して優れたガスバリヤー性を有効に発揮させるため、その上下の面に接着性向上層、保護層、ガスバリヤー性向上層などの目的で、反応型アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シランカップリング剤を含有させたアクリル系樹脂、金属アルコキシドを含有させた水溶性高分子、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物などの樹脂層を設けて複合層としてガスバリヤー層を形成することができる。
前記ガスバリヤー層のうち、アルミニウム箔、またはアルミニウムの蒸着層を設けたフィルムは、不透明であるため遮光層を兼ねることもできる。
前記強度向上層としては、前記基材フィルムのいずれかを適宜追加積層してもよく、二軸延伸高密度ポリエチレンフィルムなどを防湿層を兼ねて積層することもできる。
前記基材フィルム層とガスバリヤー層、遮光層、強度向上層との積層には、公知のドライラミネーション法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
前記シーラント層には、線状低密度ポリエチレン(L・LDPE)のほか、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマーなどを使用することができる。
シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラミネーション法で積層する方法、或いは、上記の樹脂を基材フィルム層またはガスバリヤー層などの積層面に押し出しコートして積層する方法などを採ることができる。但し、内容物がシーラント層に浸透しやすいもの、またはそれを含むものの場合は、ドライラミネーション法で積層することが好ましい。
前記線状低密度ポリエチレン(L・LDPE)は、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
また、エチレン・αオレフィン共重合体でシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、本発明の自立袋のように、底部にガセット部を設けて形成した自立袋や、通常のガセット袋などヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のある袋のシーラント層にはシール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の自立袋について図面を用いて説明する。但し、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
図1は、本発明の自立袋の第1の実施例の構成を示す正面図である。
図2は、図1のC−C線の断面図である。
図3は、本発明の自立袋の第2の実施例の構成を示す正面図である。
図1に示した自立袋100は、袋本体をスタンディングパウチ形式に形成したものであり、袋の胴部が前後の壁面の積層フィルム1、1′の両側の端縁部を縦方向の側部シール部6a 、6b でヒートシールして形成され、袋の底部が前後の壁面の積層フィルム1、1′の下部の間に、底面の積層フィルムを内側に折り返して底面の積層フィルム折り返し部2まで挿入してなるガセット部4を有する形式で形成され、内側に折り込まれた底面の積層フィルムの両側の下端近傍には、この場合、半円形の底面の積層フィルム切り欠き部3a 、3b が設けられ、ガセット部4が、内側が両側から中央部にかけて円弧状に凹状となる船底形のシールパターンの底部シール部5でヒートシールして形成されている。
そして、袋100の上部の一方のコーナー部(図において左側のコーナー部)には、その外周を注出口部シール部7でヒートシールしてなる斜め外側上方を向く狭い幅の注出口部10が、その両側に切り欠き部9a 、9b を設けて突出する形状に設けられており、注出口部10の先端側の開封位置には、易開封性手段として、この場合、ハーフカット線11とその上側の端部にノッチ12が設けられている。
また、前後の壁面の積層フィルム1、1′には、図において、中細りの矩形状の凸部Sとして示した形状の凸部を、その上下方向には、上端が、前記注出口部10が設けられた領域は除いて、袋100の上端から35mm程度下の位置で、そこから下方に底部のガセット部4の上端2よりも15mm程度上の位置までの範囲で、左右方向には、両側の側部シール部6a 、6b の近傍間の範囲の領域に、上下の端部でその幅が最大となり、そこからそれぞれ袋100の高さ方向の中間点(C−Cで示した線)に向けて徐々に幅が狭くなり、該中間点で袋100の全幅w1 の略1/2の幅で最小幅(凸部の最小幅の部分の上面の幅w2 で示した部分)となる外形の形状で、その高さは、袋の幅方向には同一高さとし、前記中間点(C−C線)近辺が最も高く2.5〜3.0mm程度とし、そこから上下の端部に向けて徐々に高さが低くなり、上下の端部で高さが略0になる形状に熱成形により設けて構成したものである。
尚、前記中細りの矩形状の凸部Sの両側の側部については、垂直に立ち上がるのではなく、凸部の側面14(図2も参照)に示されるように傾斜をもって立ち上がる形状に形成したものである。
また、前記中細りの矩形状の凸部Sの熱成形は、通常の熱成形と同様に、雌型と雄型を用いて該凸部Sの形状を突出させるように熱成形してもよいが、逆に、前記凸部Sの周囲の必要部分を雌型と雄型を用いて窪ませるように熱成形して行うこともできる。この方法で前記凸部Sの熱成形を行った場合、特に、積層フィルム1、1′の側部シール部6a 、6b の近辺の領域において、積層フィルムが熱成形による歪みを受けることが少なくなり、側部シール部6a 、6b の近傍に発生していた小じわを少なくできる利点があり、自立袋100の外観の向上に対して効果的である。
図2は、図1に示した自立袋100のC−C線の断面図であり、特に、前後の壁面の積層フィルム1、1′に熱成形により設けた中細りの矩形状の凸部Sの高さ方向の形状を説明する図である。
図2において、上下に示された前後の壁面の積層フィルム1、1′は、その両側の端縁部が側部シール部6a または側部シール部6b でヒートシールにより熱接着されており、それぞれの積層フィルム1、1′の中央部には、中細りの矩形状の凸部Sが、両側の側部に傾斜線で示した凸部の側面14を有し、袋の幅方向、図において左右方向には同一高さになるように熱成形により形成されている。
上記中細りの矩形状の凸部Sは、前後の壁面の積層フィルム1、1′に、それぞれが対称形となるように設けられるものである。
また、図2は、図1に示した自立袋100の高さ方向の中間線C、即ち、自立袋100の全高さをh1とすると、その1/2の高さのh2で示した高さ位置の断面図であり、この位置で中細りの矩形状の凸部Sは、その高さが最も高く2.5〜3.0mmであることが好ましく、その幅は最も狭く自立袋100の全幅をw1 とすると、凸部の最小幅の部分の上面の幅w2 が、全幅w1 の1/2の幅であることが好ましい。
尚、前記図1、図2に示した自立袋100の構成は、請求項1または2に記載した発明の自立袋の構成に相当するものであり、このような構成を採ることにより得られる作用効果についても、請求項1または2に記載した発明の自立袋で説明した作用効果と同様な作用効果を得られるものである。
図3は、本発明の自立袋の第2の実施例の構成を示す正面図であり、図3に示した自立袋200は、前記図1に示した自立袋100の構成において、両側の側部シール部6a 、6b の高さ方向の中間部に、内側に曲線状に曲がった曲線状の曲がり部13a 、13b を設けると共に、その外側を曲線状にカットし、自立袋200の高さ方向の中間部が曲線状に狭い幅になるように形成して構成したものであり、その他の構成は全て図1に示した自立袋100と同様に形成して構成したものである。
上記自立袋200の構成において、両側の側部シール部6a 、6b の高さ方向の中間部に設けた曲線状の曲がり部13a 、13b は、袋の高さ方向には50mm〜90mmの範囲で、且つ前記中細りの矩形状の凸部Sの側部外側の領域内であればよく、袋の幅方向には、最大部の曲がり幅が曲線状の曲がり部の最大部の幅w3 に示した位置、即ち、自立袋200の高さ方向の中間点Cの位置で、曲線状の曲がり部の最大部の幅w3 が5〜15mmの範囲であることが好ましい。
図3に示した自立袋200の構成は、請求項3に記載した発明の自立袋の構成に相当するものであり、この構成を採ることにより得られる作用効果についても、請求項3に記載した発明で説明した作用効果と同様である。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
図1に示した構成の自立袋を、以下の構成の積層フィルムを袋の壁面と底面とに共通に用いて、以下の寸法で製袋して実施例1の自立袋とした。
(1)積層フィルム(1、1′)の構成
(外側)二軸延伸ナイロンフィルム(以下、ONフィルム)(厚み15μm)・印刷層/接着剤/酸化珪素蒸着層・二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、酸化珪素蒸着PETフィルム)(厚み12μm)/接着剤/線状低密度ポリエチレン(以下、L・LDPE)フィルム(厚み80μm)
上記各フィルムの貼り合わせは、ドライラミネーション法で行い、各フィルムの間の接着剤は、ドライラミネート用の二液硬化型ポリウレタン系接着剤(乾燥時の塗布量3g/m2 )を使用したものである。
(2)自立袋の各部の寸法
自立袋の外形寸法は、幅が135mmで、高さ(長さ)が230mmとし、底部のガセット部4の高さ、即ち、袋の底辺から底面の積層フィルム折り返し部(ガセット部の上端)2までの高さは40mmとした。
ガセット部4をヒートシールする船底形のシールパターンは、図示した通り、内側が両側から中央部にかけて円弧状に凹状となるシールパターンとした。
また、袋の両側の側部シール部6a 、6b の幅は各5mmとした。
注出口部10は、図示した形状で、注出口部シール部7に示した形状の最大部の幅が42mmで、最大部の長さが52mmとなる大きさに設けた。細部については、ハーフカット線11を設けた位置の全幅が24mmで、注出口部10の先細り角度は略36°になるように設けた。
自立袋100の前後の壁面の積層フィルム1、1′に設ける中細りの矩形状の凸部Sは、図1に示した形状であり、具体的には、袋の上下方向には、上端が、注出口部10を設けた領域は除いて、袋100の上端から35mm下の位置で、そこから下方に底部のガセット部4の上端2よりも15mm上の位置までの範囲で、袋の左右方向には、両側の側部シール部6a 、6b の近傍間の範囲の領域に、上下の端部でその幅が最大で121mmとなり(但し、上側の端部はその一部が注出口部10の領域に重なるため121mmよりも小さくなる。)、そこからそれぞれ袋100の高さ方向の中間線Cに向けて徐々に幅が狭くなり、該中間線Cの位置で袋100の全幅w1 (135mm)の1/2の幅(67.5mm)で最小幅(凸部の最小幅の部分の上面の幅w2 で示した部分)となる形状で、その高さは、袋の幅方向には同一高さとし、中間線Cの近辺が最も高く3mmの高さとし、そこから上下の端部に向けて徐々に高さが低くなり、上下の端部で高さが略0になる形状に形成した。
尚、上記中間線Cの高さは、袋100の全高さh1 が230mmであるため、袋の全高さの1/2の高さh2 であり、115mmである。
図3に示した構成の自立袋を作製することとし、前記実施例1の自立袋の構成において、両側の側部シール部6a 、6b の高さ方向の中間部に、袋の高さ方向の中間線Cにまたがるように、内側に曲線状に曲がった曲線状の曲がり部13a 、13b を、その長さが60mmで、曲線状の曲がり部の最大部の幅w3 が8mmとなるように設けると共に、その外側を曲線状にカットした以外は全て実施例1と同様に形成して実施例2の自立袋を作製した。
以上のように作製した実施例1、2の自立袋について、液状の内容物を充填し、脱気シールにより密封した包装体について、袋の形態安定性、保形性、袋の両側部などに発生するしわの多少、および内容物を注出する際の持ちやすさ、排出性を評価するため、内容物としてシャンプー400mlを充填し、脱気シールにより密封したところ、実施例1、2の各自立袋とも、特に袋の上部に大きな折れ筋が不規則に発生することがなくなり、袋の形態安定性、保形性を向上を確認できた。また、袋の両側部に発生する小じわも少なくなっており、外観面でも向上が認められた。
次いで、注出口部を開封し、手で袋を支えて口径の小さなボトルに内容物を移し替えたところ、実施例1、2の各自立袋とも、前後の壁面の積層フィルムに、前記中細りの矩形状の凸部Sが設けられているので、袋を持ちやすく滑ることもなく、更に、内容物の注出口部への流動もスムーズに行われ、注出時の操作性、内容物の排出性にも優れていた。
特に、実施例2の自立袋は、両側の側部シール部の高さ方向の中間部に、前記曲線状の曲がり部を設けているので、一層持ちやすく注出時の操作性に優れるほか、袋の両側の側部シール部の近辺に発生する小じわも少なく外観面でも一層優れていた。
本発明の自立袋は、浴室、洗面所、台所などで使用される各種家庭用液体洗剤のほか、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、そして、液体調味料、食用油、各種の飲料など、液状の内容物を密封包装し、内容物を使用する際に、ボトルなどの他の容器に移し替えて使用するような詰め替え用の包装袋として特に適しているが、充填される内容物や用途に関しては特に制限はない。
本発明の自立袋の第1の実施例の構成を示す正面図である。 図1のC−C線の断面図である。 本発明の自立袋の第2の実施例の構成を示す正面図である。
符号の説明
1、1′ 壁面の積層フィルム
2 底面の積層フィルム折り返し部(ガセット部の上端)
3a 、3b 底面の積層フィルム切り欠き部
4 ガセット部
5 底部シール部
6a 、6b 側部シール部
7 注出口部シール部
8 上部シール部
9a 、9b 切り欠き部
10 注出口部
11 ハーフカット線
12 ノッチ
13a 、13b 曲線状の曲がり部
14 凸部の側面
S 中細りの矩形状の凸部
C 袋の高さ方向の中間線
1 袋の全高さ
2 袋の全高さの1/2の高さ(Cの高さ)
1 袋の全幅
2 凸部の最小幅の部分の上面の幅
3 曲線状の曲がり部の最大部の幅
100、200 自立袋

Claims (3)

  1. 袋の胴部が前後の壁面の積層フィルムの両側の端縁部を縦方向の側部シール部でヒートシールして形成され、袋の底部が積層フィルムを内側に折り返してなるガセット部を有する形式で形成され、該ガセット部がその中央部が低くその両側が袋の側部に向かって徐々に高くなる船底形のシールパターンでヒートシールされて形成される自立袋において、該袋の上部の一方のコーナー部に狭い幅の注出口部が設けられると共に、前後の壁面の積層フィルムに、その上下には、上端が、前記注出口部が設けられた領域は除いて、該袋の上端から35mm程度下の位置で、そこから下方に底部のガセット部の上端よりも15mm程度上の位置までの範囲で、左右には、両側の側部シール部近傍間の範囲の領域に、上下の端部でその幅が最大となり、そこからそれぞれ袋の高さ方向の中間点に向けて徐々に幅が狭くなり、該中間点で袋の全幅の1/2程度で最小幅となる、外形が中細りの矩形状で、高さが3mm以下の凸部が熱成形により設けられていることを特徴とする自立袋。
  2. 前記中細りの矩形状の凸部が、袋の幅方向には同一高さで、前記中間点近辺の高さが最も高く、上下の端部に向けて徐々に高さが低くなる形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自立袋。
  3. 前記両側の側部シール部の高さ方向の中間部に、内側に曲線状に曲がった部分が設けられると共に、その外側が曲線状にカットされ、自立袋の高さ方向の中間部が、曲線状に狭い幅に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自立袋。
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