JP2023105762A - 注出口付きパウチ - Google Patents

注出口付きパウチ Download PDF

Info

Publication number
JP2023105762A
JP2023105762A JP2022006777A JP2022006777A JP2023105762A JP 2023105762 A JP2023105762 A JP 2023105762A JP 2022006777 A JP2022006777 A JP 2022006777A JP 2022006777 A JP2022006777 A JP 2022006777A JP 2023105762 A JP2023105762 A JP 2023105762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
pouch
edge
film
embossed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022006777A
Other languages
English (en)
Inventor
宗一郎 矢吹
Soichiro Yabuki
貴之 篠原
Takayuki Shinohara
愛子 藤田
Aiko Fujita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2022006777A priority Critical patent/JP2023105762A/ja
Publication of JP2023105762A publication Critical patent/JP2023105762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【課題】 内容物の注出性を高めることが可能な注出口付きパウチを提供する。【解決手段】 少なくともおもて面と裏面を備える本体部1と、本体部と接合された注出口部3を備えたパウチであって、注出口部3は、取付縁部シール部7を介して本体部に接合されており、注出口部3の軸心Mを間に挟んで互いに対向する位置に、取付縁部シール部7に連設され、注出口部3に連続する流路27を形成する第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26を有する、注出口付きパウチ。【選択図】 図1

Description

本開示は、注出口を備えたパウチに関する。
従来、おもて面・裏面・底面の3枚のフィルムにより形成された容器あって、キャップが着脱可能な注出口(スパウト)を備えた容器が知られている。また、このような容器において、内容物である粉状体が舞った状態で出ることを最小限に抑えるため、表裏面に誘導接合面部を形成した容器も提案されている(特許文献1参照)。
特開2016-55897号公報
しかしながら、従来の注出口付き容器では、液体内容物の注出性に関しては十分ではない。特に、比較的多い量の液体を注出する場合に、目的とする箇所に的確に液体を注出し難いという問題がある。例えば、大容量の液体洗剤を収容した容器を持って、注出口から洗濯機に液体洗剤を注出しようとした場合、目的とする位置に上手く注出できないなどの問題もある。
そこで、本開示は、内容物の注出性を高めることが可能な注出口付きパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本開示では、
少なくともおもて面と裏面を備える本体部と、前記本体部と接合された注出口部を備えたパウチであって、
前記注出口部は、取付縁部シール部を介して前記本体部に接合されており、
前記注出口部の軸心を間に挟んで互いに対向する位置に、前記取付縁部シール部に連設され、前記注出口部に連続する流路を形成する第1流路形成シール部、第2流路形成シール部を有する、注出口付きパウチを提供する。
本開示に係る注出口付きパウチは、
前記流路の少なくとも一部に重なる位置において、前記おもて面、前記裏面の少なくとも一方の面に形成されたエンボス部を有してもよい。
本開示に係る注出口付きパウチは、
前記エンボス部の全部が、前記流路に重なる位置に形成されていてもよい。
本開示に係る注出口付きパウチにおいて、
前記エンボス部は前記エンボス部が形成された面の法線方向において2段階の高さを有してもよい。
本開示に係る注出口付きパウチにおいて、
前記エンボス部は前記おもて面、前記裏面の各面に形成されていてもよい。
本開示に係る注出口付きパウチにおいて、
前記本体部は、上縁部と、前記上縁部と対向する下縁部と、前記上縁部と前記下縁部を結ぶ方向に延びる第1側縁部、第2側縁部と、前記上縁部と前記第1側縁部の間に延びる取付縁部と、前記上縁部と前記第2側縁部の間に延びる上側縁部を有し、
前記取付縁部シール部は、前記取付縁部に沿って形成されており、
前記上側縁部は、直線状、または本体部における収容部に向かって凹んだ曲線であってもよい。
本開示に係る注出口付きパウチにおいて、
前記取付縁部シール部と前記流路の境界における前記流路の幅は、前記注出口部における空洞の内径以上であってもよい。
本開示によれば、内容物の注出性を高めることが可能な注出口付きパウチを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る注出口付きパウチの正面図である。 図1における部分詳細図である。 図2におけるA-A線断面図である。 本開示の第2実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 図4におけるB-B線断面図である。 本開示の第3実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第4実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第5実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第6実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第7実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第8実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。 本開示の第9実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。
以下、本開示の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本開示の第1実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図2は、図1における部分詳細図である。図3は、図2におけるA-A線断面図であり、エンボス部11の断面を示している。背面図については、図1に示す正面図と基本的には左右対称であるので、省略している。本開示の注出口付きパウチは、収容部10を備えたパウチの本体部1に注出口部3が付された構造である。注出口部3からキャップ3aを外した後、注出口部3を介して収容部10に収容された内容物を注出することができる。内容物としては、特に限定はないが、流体などの液体が特に適している。
本実施形態の注出口付きパウチは、プラスチック成形体である注出口部3と、フィルムで構成される本体部1を含む。注出口部3は、本体部1の上部角部に取り付けられている。図1に示すように、本体部1の平面形状は、長方形状から上部側の2箇所の角部を切り取った略六角形状である。注出口部3は、取付部3bを備えており、取付部3bを介して本体部1に取り付けられる。図示は省略しているが、注出口部3の外側面にはネジ山が形成されており、キャップ3aと螺合するようになっている。注出口部3は、本体部1とは別体でプラスチック成形されている。そして、注出口部3は、本体部1を構成するフィルムに取付部3bが挟まれて接合される。本開示において、注出口付きパウチは、内容物が充填されていない状態の注出口付きパウチに限らず、内容物が充填されている状態の注出口付きパウチも含む概念である。
(本体部)
本体部1は、収容部10を形成し、主に内容物を収容するための部分である。本体部1は、3つの面で構成される。本実施形態では、おもて面、裏面、底面の3つの面をそれぞれおもて面フィルム17、裏面フィルム18、底面フィルム19で実現している。
図1に示すように、本体部1は、正面視で略六角形状であり、上縁部31と、上縁部31と対向する下縁部32と、上縁部31と下縁部32を結ぶ方向に延びる第1側縁部33、第2側縁部34と、上縁部31と第1側縁部33の間に延びる取付縁部35と、上縁部31と第2側縁部34の間に延びる上側縁部36を有している。略六角形状とは、6つの角がいずれも角張った六角形だけでなく、各角が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。
本体部1は、正面視において長方形状のフィルムから略三角形状の部分を2箇所切り取った形状となっている。このうち、上縁部31と第2側縁部34の延長線となる角部は、上側縁部36に沿って切り取られた形状になっている。本実施形態では、上側縁部36は、直線状となっている。上側縁部36は本体部1における収容部10に向かって凹んだ曲線であってもよい。上側縁部36が、直線状、または本体部における収容部に向かって凹んだ曲線であることにより、上側縁部36の側から収容部10の中央に近い位置を掴むことが可能になり、重い内容物を収容した場合であっても、手でパウチを掴んで容易に目的とする場所に注出し易くなる。
図1に示すように、本体部1は、側縁部シール部5、底部シール部6、取付縁部シール部7を備えている。上縁部31側は、未シールの状態であり、開口部15となっている。側縁部シール部5としては、第1側縁部シール部5aと第2側縁部シール部5bがある。底部シール部6は、第1底部シール部と第2底部シール部に別れている。開口部15を介して注出口付きパウチに内容物が充填された後、上縁部31に位置する上縁部シール予定部は、内容物の充填後に、ヒートシールなどによって封止され上縁部シール部となる。
(構成部材)
本実施形態の注出口付きパウチは、六角形状のおもて面フィルム17と、おもて面フィルム17と同一形状の裏面フィルム18と、長方形状の底面フィルム19の計3枚のフィルムと、注出口部3を有する。おもて面フィルム17と裏面フィルム18においては、正面視において長方形状のフィルムから略三角形状の部分を2箇所切り取った形状となっている。本実施形態の注出口付きパウチは、おもて面フィルム17と裏面フィルム18とで注出口部3の取付部3bを挟んだ後、ヒートシールすることにより取付縁部シール部7を形成している。取付縁部シール部7により、注出口部3がおもて面フィルム17と裏面フィルム18の間に挟まれた状態で本体部1に固定される。底面フィルム19は、2つ折りされており、折込部19aを境界にして第1部分と第2部分とに区分される。底面フィルム19には、側縁を切り欠くように4つの半円弧状の側縁切欠きが設けられており、側縁切欠きは2つ折りしたときに互いに重なる位置に設けられている。この側縁切欠きを介して、後述の第2底部シール部が形成される。なお、側縁切欠きの代わりに孔にしてもよい。
(各シール部)
側縁部シール部5のうち、注出口部3に近い側を第1側縁部シール部5aとし、注出口部3から遠い側を第2側縁部シール部5bとも称する。側縁部シール部5は、おもて面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものである。側縁部シール部5は、本体部1において折込部19aから垂直方向に延びる第1側縁部33、第2側縁部34に沿って設けられているシール部である。このうち、第2側縁部シール部5bは、折込部19aから本体部1の上側縁部36の一部に亘って形成されている。第1側縁部シール部5a、第2側縁部シール部5bは、2mm以上15mm以下の幅で形成されることが好ましく、4mm以上10mm以下の幅で形成されることがより好ましい。
底部シール部6は、第1底部シール部と、第2底部シール部で構成されている。第1底部シール部は、おもて面フィルム17と底面フィルム19、および、裏面フィルム18と底面フィルム19がそれぞれシールされたものである。第2底部シール部は、おもて面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものである。第2底部シール部は、底面フィルム19に形成された側縁切欠きと重なる位置に形成される。本体部1の取付縁部35に沿って、取付縁部シール部7が設けられている。取付縁部シール部7は、取付縁部35に沿って延びるように形成されている。したがって、取付縁部シール部7は、本体部1の上縁部31から第1側縁部33に亘って斜めに延びている。
本体部1には、注出口部3に連続する流路27を形成するための流路形成シール部が形成されている。流路形成シール部は第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26で一対となっている。第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26は、おもて面フィルム17と裏面フィルム18を接合しており、第1流路形成シール部25と第2流路形成シール部26の間に内容物の流路27を形成する。第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26の形状について特に限定はないが、流路からの内容物が注出口部3に流れ易いように、取付縁部シール部7と連続していることが好ましい。第1流路形成シール部25は、取付縁部シール部7に連設されており、第1側縁部シール部5aまで達している。第2流路形成シール部26は、取付縁部シール部7に連続し、上縁部31まで達している。
第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26は、互いに対向する側に直線状の縁である対向縁25a、26aを有している。この対向縁25a、26aは、互いに平行、または注出口部3に向かうに連れて狭まるように形成されている。対向縁25a、26aのなす角度は0°以上20°以下であることが好ましく、0°以上10°以下であることがより好ましい。収容部10の中央側に向かって広がりが大き過ぎると、収容部10の中央側の入り口が広すぎて、内容物を滑らかに注出口部3に流し難くなる。図1の例では、対向縁25a、26aのなす角度は0°であり、互いに平行である。
(流路)
流路27は、第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26に挟まれた部分である。第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26が取付縁部シール部7に連続していることにより、注出口部3の筒状部の空洞と流路27が連続する。これにより、流路27を通った内容物は、注出口部3に流れる。対向縁25a、26aは互いに平行な場合もあれば、注出口部3に向かうに連れて狭まるように形成されている場合もある。このため、図2に示すように、取付縁部シール部7との境界における対向縁25a、26a間の距離をW1、取付縁部シール部7と最も離れた位置における対向縁25a、26a間の距離をW2とすると、W1≦W2である。対向縁25a、26aが平行の場合、W1=W2である。
取付縁部シール部7との境界における対向縁25a、26a間の距離W1の大きさは特に限定されないが、注出口部3の内径をDとした場合、W1≧Dであることが好ましい。対向縁25a、26a間の距離は、流路27の幅である。したがって、取付縁部シール部7と流路27の境界における流路27の幅は、注出口部3の内径以上であることが好ましい。注出口部3の内径とは、注出口部3において注出口となる空洞の内径である。本実施形態では、注出口部3の取付部3bは、取付縁部シール部7と第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26との境界まで達している。そのため、取付縁部シール部7と第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26との境界は、注出口部3と第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26との境界でもある。注出口部3と流路27の境界において、対向縁25a、26a間の距離W1(流路27の幅)が注出口部3の内径D以上であることにより、流路27から注出口部3へ内容物が流れ易くなる。
ここで、流路27の範囲を定めておく。図2に示すように、第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26において取付縁部35から最も離れた点をそれぞれ最内点25b、26bとする。そして、最内点25bと最内点26bを結ぶ線分から注出口部3側を流路27とする。図2において、最内点25bと最内点26bを結ぶ仮想的な線分を破線で示す。
(底部ガセット部)
底面フィルム19は、折込部19aにより第1部分と第2部分に区分され、底面フィルム19の第1部分と、おもて面フィルム17の底面フィルム19の第1部分に対応する部分と、で第1ひだ部が形成され、底面フィルム19の第2部分と、裏面フィルム18の底面フィルム19の第2部分に対応する部分と、で第2ひだ部が形成されている。そして、第1ひだ部と第2ひだ部とで、底部ガセット部13が形成されている。図1においては、第1ひだ部が見える状態であり、第2ひだ部は、第1ひだ部に隠れている。
(フィルムの構成)
おもて面フィルム17、裏面フィルム18、底面フィルム19は、積層フィルムにより構成することができる。積層フィルムは、少なくとも、基材層とシーラント層を含む。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。基材層は、1軸延伸または2軸延伸のプラスチックフィルムである。基材層を構成する材料としては、例えば、ナイロン(Ny)などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルや、ポリプロピレン(PP)等を用いることができる。
基材層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、基材層を構成する材料としてナイロンが用いられる場合、基材層の厚みは15~25μmの範囲内となっている。また、基材層を構成する材料としてポリエチレンテレフタレートが用いられる場合、基材層の厚みは12~25μmの範囲内となっている。なお、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。例えば、積層フィルムは、第1基材層であるナイロンフィルムと、第2基材層であるポリエチレンテレフタレートフィルムを備えていてもよい。
次にシーラント層について説明する。シーラント層は、おもて面フィルム17と裏面フィルム18をシールするためのシーラントとなる層であり、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα-オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、積層フィルムは、複数のシーラント層を備えていてもよい。シーラント層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、シーラント層の厚みは、好ましくは20~200μmの範囲内となっており、より好ましくは30~130μmの範囲内となっている。
積層フィルムは、商品内容を表示したり美感を付与したりするために、印刷層を備えていてもよい。印刷層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成することができる。
なお、図示はしないが、積層フィルムは、機能層をさらに含んでいてもよい。機能層としては、例えば、気体や液体に対する積層フィルムのバリア性を高めるためのバリア層が挙げられる。バリア層の具体的な構成は特には限定されないが、例えば、蒸着によって形成されるアルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物を含む蒸着層や、アルミニウムなどの金属箔層や、コーティングによって形成されるエチレン-ビニルアルコール共重合体層、具体的にはエバール(EVOH)などを挙げることができる。機能層は、基材層の外側に積層されていてもよいし、基材層とシーラント層の間に積層されていてもよい。
基材層、シーラント層、機能層を積層させるための方法が特に限られることはなく、公知の積層方法が適宜用いられる。例えば、接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネート法が用いられてもよいし、押出しラミネート法が用いられてもよい。
積層フィルムは、粉状体などの内容物が本体部1に付着することを抑制するために、帯電防止機能を備えていてもよい。これにより、積層フィルムは、帯電防止機能を有する包材となる。例えば、印刷層や接着剤にアルミニウムの粉末を添加することにより、帯電防止層を付与することができる。
(注出口部)
注出口部3はプラスチック成形体であり、例えば、射出成形法を用いて成形することができる。注出口部3は、中空状の筒状部を有しており、この筒状部が流路27との境界において収容部10と連通している。これにより、収容部10から内容物の注出が可能となっている。
(エンボス部)
注出口部3はその内部に注出口となる空洞を有している。この空洞の軸心をMとする。図2において、軸心Mを一点鎖線で示す。軸心は、注出口部3の空洞を通って限りなく延びる直線である。この場合、内容物の注出方向は軸心Mが延びる方向となる。図2に示すように、本体部1は、軸心Mと重なる位置にエンボス部11を有している。エンボス部11の平面形状は、円形、楕円形、多角形他、任意の形状とすることができるが、本実施形態では、円形としている。エンボス部11は、本体部1の法線方向において2段の高さを有している。図2においてはエンボス部11を二重円で示しているが、内側の円の内部は、外側の円の内部より高くなっている。
エンボス部11は、その一部または全部が流路27に含まれていることが好ましい。エンボス部11の全部が流路27に含まれていることがより好ましい。図2の例では、最内点25bと最内点26bを結ぶ線分にエンボス部11が重なっている。このため、エンボス部11の一部が流路27に含まれている。
注出口付きパウチが自立した状態から、内容物を注出するために、注出口部3を下方に傾けると、内容物は底部から注出口部3に向かって移動する。エンボス部11の一部が流路27に含まれるため、流路27の入口付近が閉塞することを抑制することができる。このため、収容部10の中央部から底部ガセット部13付近に収容された内容物が、滑らかに流路27を通り、注出口部3から注出され易くなる。
エンボス部11の最大幅Lは10mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることがより好ましい。最大幅Lは、エンボス部11の平面形状において最も遠い点どうしの距離であり、エンボス部11の平面形状が円である場合は、直径である。
図3は、エンボス部11の断面図である。エンボス部11は、雄型と雌型にておもて面フィルム、裏面フィルム18を押圧することにより形成することができる。エンボス部11は、図3に示すように、おもて面フィルム17、裏面フィルム18ともに、本体部1の内面側(収容部10の側)から外面側に向かって突出するように形成されている。
特に、本実施形態のエンボス部11は、その高さが2段になっており、1段目と2段目の外径は同心円になっている。エンボス部11の高さとは、エンボス部が形成された面の法線方向における高さである。すなわち、おもて面フィルム17に形成されている場合は、おもて面フィルム17の法線方向の高さであり、裏面フィルム18に形成されている場合は、裏面フィルム18の法線方向の高さである。本実施形態では、エンボス部11はエンボス部が形成された面の法線方向において2段階の高さを有する。図3の上下方向がエンボス部が形成された面の法線方向であり、エンボス部の高さを示す。図3に示すように、本実施形態では、断面視において、エンボス部11の側面は垂直に立ち上がった状態となっている。しかしながら、このような形状に限定されず、例えば、断面視において、略台形状としてもよいし、断面形状がは略円弧状としてもよい。また、図2に示すように、おもて面フィルム17と裏面フィルム18の両方にエンボス部11を設けるようにしてもよいが、おもて面フィルム17と裏面フィルム18のいずれか一方に形成するようにしてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。図4は本開示の第2実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図4において、第1実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、エンボス部が第1実施形態と異なっている。図に示したように、第1実施形態におけるエンボス部11は2段構造であったが、第2実施形態におけるエンボス部11aは1段構造である。また、第2実施形態におけるエンボス部11は、流路27に全て含まれる。
図5は、エンボス部11aの断面図である。エンボス部11aは、第1実施形態におけるエンボス部11と同様、雄型と雌型にておもて面フィルム17、裏面フィルム18を押圧することにより形成することができる。エンボス部11aは、図5に示すように、おもて面フィルム17、裏面フィルム18ともに、本体部1の内面側(収容部10の側)から外面側に向かって突出するように形成されている。
図5に示すように、本実施形態では、断面視において、エンボス部11aの側面は垂直に立ち上がった状態となっている。しかしながら、このような形状に限定されず、例えば、断面視において、略台形状としてもよいし、断面形状がは略円弧状としてもよい。また、図5に示すように、おもて面フィルム17と裏面フィルム18の両方にエンボス部11aを設けるようにしてもよいが、おもて面フィルム17と裏面フィルム18のいずれか一方に形成するようにしてもよい。
エンボス部11aの最大幅Lは、第1実施形態に示したエンボス部11と同様、10mm以上30mm以下であることが好ましく、15mm以上25mm以下であることがより好ましい。エンボス部11aの最大幅Lは、エンボス部11aの平面形状において最も遠い点どうしの距離であり、エンボス部11aの平面形状が円である場合は、直径である。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。図6は本開示の第3実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図6において、第1、第2実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第3実施形態では、第2実施形態と同様、エンボス部11aが1段構造である。また、第3実施形態におけるエンボス部11aは、流路27に全て含まれるだけでなく、対向縁25a、26aに挟まれる範囲に全て含まれる。
また、第3実施形態では、上側縁部36が収容部10側に向かって凸の曲線状になっている。すなわち、第3実施形態では、上側縁部36は、収容部10側に向かって内側に凹んでいる。このため、手で上側縁部36側を掴んだ時に指先が中央に近い部分に達し、比較的重い場合でも、注出口付きパウチを掴んで内容物を注出し易くすることができる。
また、第3実施形態では、第1流路形成シール部25の下縁25cがパウチの下縁部32と平行になっている。また、第3実施形態では、第2流路形成シール部26の側縁26cがパウチの第1側縁部33、第2側縁部34と平行になっている。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。図7は本開示の第4実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図7において、第1~第3実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第4実施形態では、第2側縁部シール部5bの形態が第2実施形態と異なっている。第2実施形態では、第2側縁部シール部5bは、第2側縁部34に沿う部分だけに形成されており、第2側縁部シール部5bの上端のみが、上側縁部36に達していた。これに対して、第4実施形態では、第2側縁部シール部5bは、第2側縁部34に沿う部分から更に上側縁部36に沿って延びている。
<第5実施形態>
第5実施形態について説明する。図8は本開示の第5実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図8において、第1~第4実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第5実施形態では、第1流路形成シール部25、第2流路形成シール部26の形状は、第1、第2実施形態と同様の形態である。すなわち、第1流路形成シール部25の下縁25cが側縁部に近付くにつれて下縁部32に近付くように傾いている。また、第2流路形成シール部26の側縁26cが上縁部31に近付くにつれて上側縁部36に近付くように傾いている。
<第6実施形態>
第6実施形態について説明する。図9は本開示の第6実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図9において、第1~第5実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第6実施形態は、底部ガセット部を備えずスタンディングパウチでない点以外は、第5実施形態と同じである。第6実施形態では、注出口付きパウチの本体部1は、おもて面フィルム17,裏面フィルム18により構成されていおり、底面フィルム19は有していない。したがって、第1側縁部シール部5a、第2側縁部シール部5b、底部シール部6は、全ておもて面フィルム17と裏面フィルム18を直接接合している。
<第7実施形態>
第7実施形態について説明する。図10は本開示の第7実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図10において、第1~第6実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第7実施形態は、第6実施形態と同様、底部ガセット部を備えずスタンディングパウチではない。第7実施形態は、上側縁部36が第6実施形態よりも横に長い。すなわち、第1側縁部33と第2側縁部34を結ぶ方向において、上側縁部36が第6実施形態よりも長い。また、第6実施形態では上側縁部36と上縁部31の境界が丸みを帯びているのに対して、第7実施形態では上側縁部36と上縁部31の境界が角張っている。
<第8実施形態>
第8実施形態について説明する。図11は本開示の第8実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図11において、第1~第7実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第8実施形態では、上側縁部36の全体に渡って、上側縁部シール部が形成されている点が第1実施形態と異なっている。上側縁部シール部8が形成されていることにより、充填用の開口は狭くなるが、充填時においても安定した構造を得ることができる。また、第8実施形態では、第3、第4実施形態と同様、第1流路形成シール部25の下縁25cがパウチの下縁部と平行になっている。また、第8実施形態では、第3、第4実施形態と同様、第2流路形成シール部26の側縁26cがパウチの側縁部と平行になっている。
<第9実施形態>
第9実施形態について説明する。図12は本開示の第9実施形態に係る注出口付きパウチを示す正面図である。図12において、第1~第8実施形態と同様の箇所については同一符号を付して説明を省略する。第9実施形態では、上側縁部36にシール部が一部しか形成されていない点が第8実施形態と異なっている。その他は、第8実施形態と同じである。第2側縁部シール部5bの上端側は、第1実施形態と同様、上側縁部36の一部に沿って形成されている。
以上、本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、おもて面フィルム、裏面フィルム、底面フィルムの3枚を別々のフィルムで構成してもよいが、2枚や1枚のフィルムで構成してもよい。例えば、おもて面フィルムと底面フィルムと裏面フィルムが連設された1枚のフィルムを用いてパウチを構成してもよいし、おもて面フィルムと、裏面フィルムと底面フィルムを連設したフィルムからなる計2枚のフィルムを用いて本体部1を形成してもよい。
また、上記第1~第5、第8、第9実施形態では、底部ガセット部を備えたスタンディングパウチ形状としたが、おもて面フィルム、裏面フィルムから構成されるいわゆる平パウチの形状としてもよい。また、上記第6、第7実施形態では、底部ガセット部を備えない平パウチの形状としたが、底部ガセット部を備えたスタンディングパウチ形状としてもよい。
また、上記実施形態では、1段階のエンボス部、2段階のエンボス部を特定の実施形態に用いたが、1段階のエンボス部、2段階のエンボス部は、どの実施形態に用いてもよい。
1・・・本体部
3・・・注出口部
3a・・・キャップ
3b・・・取付部
5a・・・第1側縁部シール部
5b・・・第2側縁部シール部
6・・・底部シール部
7・・・取付縁部シール部
8・・・上側縁部シール部
10・・・収容部
11、11a・・・エンボス部
13・・・底部ガセット部
15・・・開口部
17・・・おもて面フィルム
18・・・裏面フィルム
19・・・底面フィルム
19a・・・折込部
25・・・第1流路形成シール部
26・・・第2流路形成シール部
27・・・流路
31・・・上縁部
32・・・下縁部
33・・・第1側縁部
34・・・第2側縁部
35・・・取付縁部
36・・・上側縁部
M・・・軸心

Claims (7)

  1. 少なくともおもて面と裏面を備える本体部と、前記本体部と接合された注出口部を備えたパウチであって、
    前記注出口部は、取付縁部シール部を介して前記本体部に接合されており、
    前記注出口部の軸心を間に挟んで互いに対向する位置に、前記取付縁部シール部に連設され、前記注出口部に連続する流路を形成する第1流路形成シール部、第2流路形成シール部を有する、注出口付きパウチ。
  2. 前記流路の少なくとも一部に重なる位置において、前記おもて面、前記裏面の少なくとも一方の面に形成されたエンボス部を有する、請求項1に記載の注出口付きパウチ。
  3. 前記エンボス部の全部が、前記流路に重なる位置に形成されている、請求項2に記載の注出口付きパウチ。
  4. 前記エンボス部は前記エンボス部が形成された面の法線方向において2段階の高さを有する、請求項2または請求項3に記載の注出口付きパウチ。
  5. 前記エンボス部は前記おもて面、前記裏面の各面に形成されている、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の注出口付きパウチ。
  6. 前記本体部は、上縁部と、前記上縁部と対向する下縁部と、前記上縁部と前記下縁部を結ぶ方向に延びる第1側縁部、第2側縁部と、前記上縁部と前記第1側縁部の間に延びる取付縁部と、前記上縁部と前記第2側縁部の間に延びる上側縁部を有し、
    前記取付縁部シール部は、前記取付縁部に沿って形成されており、
    前記上側縁部は、直線状、または前記本体部における収容部に向かって凹んだ曲線である、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の注出口付きパウチ。
  7. 前記取付縁部シール部と前記流路の境界における前記流路の幅は、前記注出口部における空洞の内径以上である、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の注出口付きパウチ。
JP2022006777A 2022-01-19 2022-01-19 注出口付きパウチ Pending JP2023105762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022006777A JP2023105762A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 注出口付きパウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022006777A JP2023105762A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 注出口付きパウチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023105762A true JP2023105762A (ja) 2023-07-31

Family

ID=87468797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022006777A Pending JP2023105762A (ja) 2022-01-19 2022-01-19 注出口付きパウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023105762A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070023572A (ko) 자립포대와 그 제조방법
WO2013168756A1 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP5000168B2 (ja) スタンディングパウチの製造方法およびその方法で製造されたスタンディングパウチ
WO2012090536A1 (ja) パウチ容器
JP3777773B2 (ja) 注出機能付包装袋
CN109952254B (zh) 自立袋及其制造方法
JP2002211588A (ja) 自立袋
JP2002211589A (ja) 自立袋
JP5002908B2 (ja) 包装体
JP4060943B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JPH1149186A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4231973B2 (ja) 計量機能付きパウチ
JP2007246157A (ja) 自立袋
JP2023105762A (ja) 注出口付きパウチ
JP4074001B2 (ja) 自立性パウチ
JP5786340B2 (ja) 注出が容易なパウチ
JP6911362B2 (ja) 注出口を備えたパウチ
JP4676597B2 (ja) 自立性袋
JP4467705B2 (ja) 注ぎ出し口形成パウチ
JP7170465B2 (ja) ガゼット袋およびバッグインボックス
JPH1191798A (ja) 注出口付斜めシール袋容器
JP4108847B2 (ja) 詰め替え用自立袋
JP4186349B2 (ja) 計量機能付きパウチ
JP2000153851A (ja) 注出口付き自立袋
JP2000281091A (ja) 詰め替え用パウチ