JP6911362B2 - 注出口を備えたパウチ - Google Patents
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Description
<実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る注出口を備えたパウチを示す正面図である。図2は、図1におけるA−A線断面図であり、エンボス部11aの断面を示している。本発明のパウチは、注出口部3からキャップ3aを外した後、注出口部3から内容物を取り出すことができる。内容物としては、小麦粉などの粉状体を挙げることができる。実施形態のパウチは、プラスチック成形体である注出口部3と、フィルムで構成される本体部1を含む。注出口部3は、本体部1の上部角部に取り付けられている。図1に示すように、本体部1は、長方形状から角部を切り取った五角形状である。注出口部3は、取付部3bを備えており、取付部3bを介して本体部1に取り付けられる。図示は省略しているが、注出口部3の側面にはネジ山が形成されており、キャップ3aと螺合するようになっている。注出口部3は、本体部1と別体となっている。
本体部1は、収容部10を形成し、主に内容物を収容するための部分である。図1に示すように、本体部1は、側部シール部5、底部シール部6、注出口取付シール部7を備えている。上部は、パウチに内容物が充填される際に開口される開口部15となっている。パウチに内容物が充填された後、上部に位置する上部シール予定部4は、ヒートシールなどによって封止され上部シール部となる。
実施形態のパウチは、五角形状の表面フィルム17と、表面フィルム17と同一形状の裏面フィルム18と、長方形状の底面フィルム19の3枚のフィルムと、注出口部3で構成されている。表面フィルム17と裏面フィルム18においては、正面視において三角形状の部分を切り取った形状となっている。本実施形態のパウチは、表面フィルム17と裏面フィルム18とで注出口部3の取付部3bを挟んだ後、シールすることにより注出口取付シール部7を形成している。注出口取付シール部7により、注出口部3が本体部1に固定される。底面フィルム19は、2つ折りされており、折込部19aを境界にして第1部分と第2部分とに区分される。底面フィルム19には、側縁を切り欠くように4つの半円弧状の側縁切欠きが設けられており、側縁切欠きは2つ折りしたときに対応する位置に設けられている。この側縁切欠きを介して、後述の第2底部シール部6bが形成される。なお、側縁切欠きの代わりに孔にしてもよい。
側部シール部5のうち、注出口部3に近い側を第1側部シール部5aとし、注出口部3に遠い側の側部シール部を第2側部シール部5bとも称する。側部シール部5は、表面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものである。側部シール部5は、本体部1において折込部19aから垂直方向に延びる側縁に沿って設けられているシール部である。このうち、第2側部シール部5bは、折込部19aから本体部1の上縁に亘って形成されている。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bは、2mm以上15mm以下の幅で形成されることが好ましく、4mm以上10mm以下の幅で形成されることがより好ましい。底部シール部6は、第1底部シール部6aと、第2底部シール部6bで構成されている。第1底部シール部6aは、表面フィルム17と底面フィルム19、および、裏面フィルム18と底面フィルム19がシールされたものである。第2底部シール部6bは、表面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものである。第2底部シール部6bは、底面フィルム19に形成された側縁切欠きの形状となっている。本体部1の切り取った部分に沿って、注出口取付シール部7が設けらている。注出口取付シール部7は、本体部1の上縁から第1側部シール部5aに亘って斜めに延びている。
底面フィルム19は、折込部19aにより第1部分と第2部分に区分され、底面フィルム19の第1部分と、表面フィルム17の底面フィルム19の第1部分に対応する部分と、で第1ひだ部が形成され、底面フィルム19の第2部分と、裏面フィルム18の底面フィルム19の第2部分に対応する部分と、で第2ひだ部が形成されている。そして、第1ひだ部と第2ひだ部とで、底部ガセット部13が形成されている。
表面フィルム17、裏面フィルム18、底面フィルム19は、積層フィルムにより構成することができる。積層フィルムは、少なくとも、基材層とシーラント層を含む。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。基材層は、1軸延伸または2軸延伸のプラスチックフィルムである。基材層を構成する材料としては、例えば、ナイロン(Ny)などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルや、ポリプロピレン(PP)等を用いることができる。
注出口部3はプラスチック成形体であり、例えば、射出成形法を用いて成形することができる。注出口部3は、中空状の筒状部を有しており、この筒状部が基部3cにおいて収容部10と連通している。これにより、収容部10から内容物の取り出しが可能となっている。
注出口部3の基部3cの中心点P1と、注出口部3の頂部3fの中心点P2と、を結ぶ線を注出口部二等分線Mとし、注出口部二等分線Mが延びる方向を注出方向とする場合、図1に示すように、本体部1は、注出方向に沿ってエンボス部11aが複数配置される第1エンボス部群11を有している。本実施形態において、第1エンボス部群11は、3つのエンボス部11aを有している。図1において、すなわち正面視において、3つのエンボス部11aの中心を結んだ線が仮想線21として示されているが、仮想線21は、注出方向と平行になっている。なお、「第1エンボス部群11が注出方向に沿って設けられる」とは、仮想線21が注出方向と平行な場合だけでなく、仮想線21と注出方向との為す角度が10°以下である場合も含む概念である。
図3は、変形例のパウチの正面図である。図1に示した実施形態と同一の箇所には同一符号を付して説明を省略する。図3の例では、拡張シール部9が形成されている点が図1の実施形態と異なっている。拡張シール部9は、注出口取付シール部7と第1側部シール部5aに連設して形成されている。拡張シール部9の内縁は、パウチの収容部10に向かって凸となる部分を含んでいることが好ましい。本実施形態では、拡張シール部9の内縁が全体で1つの曲線となるように湾曲している。拡張シール部9は、取付部3bの下縁から折込部19aに亘って設けられることが好ましい。
図4は、変形例のパウチの正面図である。図1に示した実施形態と同一の箇所には同一符号を付して説明を省略する。図4の例では、延出部2が設けられている点が図1の実施形態と異なっている。延出部2は、注出口取付シール部7より上方に位置して、本体部1に連設されている。すなわち、本体部1と延出部2はそれぞれ1枚の表面フィルム、裏面フィルムで形成されている。この延出部2を設けることにより充填適性を向上させることができる。延出部2には注出口取付シール部7からパウチの上縁に亘って延出部シール部2aが形成されているとともに、第2側部シール部5bからパウチの上縁に亘って延出部シール部2bが形成されている。延出部シール部2aには開封手段14が設けられている。本実施形態では、開封手段14は、切り欠きとなっているが、切り欠き以外にも、切り込み、貫通孔または非貫通孔からなる傷痕群を用いることができる。また、開封手段14として、ハーフカット線を設けてもよい。ハーフカット線の場合、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。また、ハーフカット線は、延出部2の一方の側縁から他方の側縁に向かって設けられていてもよい。開封手段14が延出部2に形成されていることにより、内容物の量が少なくなって、注出口部3から内容物を取り出しにくくなった場合に、上部を切り取って開口を形成し、内容物を取り出し易くすることができる。
2・・・延出部
2a、2b・・・延出部シール部
3・・・注出口部
3a・・・キャップ
3b・・・取付部
3c・・・(注出口部の)基部
3f・・・(注出口部の)頂部
4・・・上部シール予定部
4a・・・上部シール部
5a・・・第1側部シール部
5b・・・第2側部シール部
6・・・底部シール部
6a・・・第1底部シール部
6b・・・第2底部シール部
7・・・注出口取付シール部
9・・・拡張シール部
10・・・収容部
11・・・第1エンボス部群
12・・・第2エンボス部群
13・・・底部ガセット部
11a、12a・・・エンボス部
14・・・開封手段
15・・・開口部
17・・・表面フィルム
18・・・裏面フィルム
19・・・底面フィルム
19a・・・折込部
20・・・注出方向
21、22・・・仮想線
M・・・注出口部二等分線
P1・・・注出口部3の基部3cの中心点
P2・・・注出口部3の頂部3fの中心点
Claims (6)
- 少なくとも表面と裏面を備える本体部と、本体部と別体のプラスチック成形体である注出口部を備えたパウチであって、
前記注出口部は、注出口取付シール部を介して取り付けられており、
前記注出口部の基部の中心点と、前記注出口部の頂部の中心点と、を結ぶ線を注出口部二等分線とし、前記注出口部二等分線が延びる方向を注出方向とする場合、
前記本体部は、前記注出方向に沿ってエンボス部が複数配置される第1エンボス部群を有し、
各々の前記エンボス部が延びる方向と前記注出方向との為す角度が45°以上90°以下であり、
前記注出口部にはエンボス部が設けられておらず、
前記注出口部は、前記本体部の上部角部に取り付けられており、
前記第1エンボス部群は、前記注出口部二等分線と重なっておらず、前記本体部のうち前記注出口部二等分線より下側の部分に含まれていることを特徴とするパウチ。 - 前記エンボス部が延びる方向と前記注出方向との為す角度が80°以上90°以下であることを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
- 前記本体部は、前記注出方向に沿ってエンボス部が複数配置される第2エンボス部群を有し、
前記第2エンボス部群は、前記本体部のうち前記注出口部二等分線より上側の部分に含まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。 - パウチは、2つの側部シール部を有し、前記注出口部に近い側の側部シール部を第1側部シール部とし、前記注出口部に遠い側の側部シール部を第2側部シール部とする場合、前記注出口取付シール部と前記第1側部シール部に連設するように拡張シール部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパウチ。
- 前記本体部に前記注出口取付シール部より上方に位置する延出部が連設されており、
前記延出部の側部に形成された延出部シール部に開封手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパウチ。 - 前記本体部は、帯電防止機能を有する包材で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のパウチ。
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- 2017-02-10 JP JP2017022786A patent/JP6911362B2/ja active Active
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