JP2008081209A - 詰め替え用パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 製袋、及び内容物の充填が容易で、パウチの形態安定性がよく、更に使用時に、注出口部の開封が容易で、開封と同時に保形性のよい開口部が自動的に形成され、粘度の高い内容物でも安全且つ容易に移し替えることのできる詰め替え用パウチを提供する。
【解決手段】 詰め替え用パウチを、スタンディングパウチ形式で形成し、上部のコーナー部に摘み片とノッチとを備えた注出口部6設けると共に、注出口部の側部に容器の口部に固定するための切り欠き部を設け、更にパウチの壁面フィルムの少なくとも注出口部からパウチの中心部近傍にかけて注出口を自動的に開口させるための面状変形部からなる膨らみ部と、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部を、両面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体、粘体、粉体など流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に内容物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに関し、更に詳しくは、開封時に内容物をボトルなど他の容器に安全且つ容易に移し替えられるよう、パウチ上部のコーナー部に注出口部を設けると共に、その開口性を改善した詰め替え用パウチに関する。
従来、液状などの流動性を有する内容物を密封包装する詰め替え用パウチとしては、自立性があり立体容器としての特徴も一部備えているスタンディングパウチが主に採用され、且つ、開封時に内容物を外にこぼすことなく他の容器に安全に移し替えられるよう、開口部をパウチ上部全体ではなく、コーナー部など一部分を切り取って形成するとか、或いは、パウチ上部の一部に口径の小さな注出口部を設ける方法、更には、プラスチック成形物などによる別体の注出口をパウチ上部の一部に熱接着して取り付ける方法などが採られていた。
例えば、注出口3の部分に補強機構4、13、21を一個以上備えていること、この補強機構4、13、21がフィルム7を変形加工することによって形成された、実質的に一本のあるいは複数本の線状変形5、6であることを特徴とする袋が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−2260号公報
しかしながら、プラスチック成形物による別体の注出口をパウチ上部の一部に取り付ける方法は、製造工程が増え、注出口自体にも費用がかかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚さが増すため、保管や運搬の費用も割高となり、更に、内容物の充填に際して、例えば充填機のフィーダー部への空パウチのスタッキング数も大幅に減少し、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を行う必要が生じるなど、全体としてコストアップと工程及び作業の煩雑さが増す問題があった。
また、パウチ上部の一部に口径の小さな注出口部を設ける方法でも、内容物を他の容器に移し替える際の操作性、安全性は、ある程度は改善できるが、内容物の注出に際して、注出口の口が開き難く、また、注出中に流れが安定せず、特に残量が少なくなった場合、パウチの注出口が塞がりやすく、パウチを圧迫して押し出すと、内容物が勢いよく飛び出して外にこぼすことがあり、移し替えの容易性、安全性の点ではなお問題があった。
更に、上記の特許文献1に係る袋においても、上記と同様に、内容物を他の容器に移し替える際の操作性、安全性は、ある程度は改善できるが、内容物の注出に際して、注出口の口が開き難く、また、注出中に流れが安定せず、特に残量が少なくなった場合、パウチの注出口が塞がりやすく、パウチを圧迫して押し出すと、内容物が勢いよく飛び出して外にこぼすことがあり、移し替えの容易性、安全性の点では十分に満足し得るものであるとは言い難いものである。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、しかも使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた注出口部の先端部を切り取るだけで、容易に注出口の口が開き、且つ、その保形性もよく、口径の小さなボトルなどに対しても、安全且つ容易に最後まで移し替えることができるという、安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提供することにある。
而して、上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、上部のコーナー部に注出口部を備え、内部に流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式の詰め替え用パウチにおいて、該注出口部の少なくとも一方の側部に容器の口部に固定するための切り欠き部が設けられると共に、該パウチの壁面フィルムに、少なくとも該注出口部からパウチの中心部近傍にかけて、注出口部を開口させるための面状変形部からなる膨らみ部と、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部が、前後2面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられていることを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
このような構成を採ることにより、パウチはスタンディングパウチ形式であるため、自立性を備え、取り扱い易く、外観にも優れている。
そして、パウチ上部のコーナー部には、注出口部を備え、少なくともその一方の側部に容器の口部に固定するための切り欠き部が設けられているので、パウチに充填された内容物をボトルなど他の容器に移し替える際、注出口部の先端部を切り取って開封し、注出口の側部の切り欠き部を容器の口部にあてがいながら内容物を注出することができる。
従って、注出中、注出口部が容器の口部に安定して固定され、安全に内容物を移し替えることができる。
また、パウチの壁面フィルムには、少なくとも注出口部からパウチの中心部近傍にかけて、注出口を開口させるための面状変形部からなる膨らみ部と、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部とからなる押し罫とから構成される複合変形部が、前後2面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられている。
従って、注出口部の先端部を切り取って開封するだけで、面状変形部からなる膨らみ部により自動的に保形性のよい注出口が開口され、閉塞防止を可能とし、更に、面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍にかけて設けられた下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫は、パウチに内容物が充填され、脱気シールにより密封された時、内容物によるパウチの膨らみで、パウチ表面に自然に発生するU字状の折れ筋に沿う形状に設けているため、前記曲線状の線状変形部からなる押し罫が折れ曲がることにより、パウチの形態安定性が向上し、この部分に不規則に発生する皺も減少し外観がよくなる。
そして、注出口部の開封後においては、この曲線状の線状変形部からなる押し罫は、内容物の力で外折れしており、パウチの中心部近傍から注出口部にかけて、パウチ内部が広げられた状態となっているため、粘度の高い内容物でも注出口部へスムーズに流動させる流動性を保持することができ、注出の途中で注出口が塞がることもなく、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができるようになる。
そして、請求項2に記載した発明は、前記曲線状の線状変形部からなる押し罫が、前記注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通り、注出口と反対側の下部コーナー部寄りの位置に至るS字状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチである。
この構成は、前記請求項1に記載した発明の詰め替え用パウチの構成において、注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍にかけて設けられた下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫を、パウチの中心部近傍から、更に注出口と反対側の下部コーナー部寄りの位置まで、最初は上反りの曲線状でその先は略垂直な直線状となる押し罫で伸ばし、全体としては、S字状となる線状変形部からなる押し罫に変えて構成したものである。
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、前記追加部分の線状変形部からなる押し罫は、その上部が上反りの曲線状で下部が略垂直な直線状であり、パウチが内容物で膨らんだ際、パウチの中間部から下部の膨らみにフィットする形状でもあるため、S字状の線状変形部からなる押し罫は、全体が外折れしてパウチの形態安定性を向上させると同時に、その上部から中間部にかけての線状変形部からなる押し罫は、注出口部を開封した際の開口部の保形性と、注出口部から中心部近傍にかけてのパウチの膨らみの保形性とを向上させ、内容物の注出口部への流動と、注出口からの注出を一層容易にし、また、下部の略垂直な直線状の線状変形部からなる押し罫は、そのリブ効果によりパウチの自立性を一層向上させるものである。
請求項3に記載した発明は、前記曲線状の線状変形部からなる押し罫が、前記注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通り、注出口と反対側の下部コーナー部寄りの位置に至るS字状の押し罫と、更にその上部に設けられ、前記面状変形部からなる膨らみ部の側部からパウチの中心部より上寄りの中央部近傍に至る下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫との組み合わせで設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチである。
この構成は、前記請求項2に記載した発明の詰め替え用パウチの構成において、パウチの壁面フィルムに設けた曲線状の線状変形部からなる押し罫、即ち、注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通り、注出口と反対側の下部コーナー部寄りに至るS字状の線状変形部からなる押し罫の上部に、更に前記面状変形部からなる膨らみ部の側部からパウチの中心部より上寄りの中央部近傍に至る下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫を追加して設けた構成に相当する。
このような構成を採ることにより、パウチの両面の壁面フィルムの上部には、それぞれ注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の側部からパウチの中心部より上寄りの中央部近傍に至る曲線状の線状変形部からなる押し罫と、前記面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通る曲線状の線状変形部からなる押し罫との2列の線状変形部からなる押し罫が設けられた構成となるため、前記請求項2に記載した発明の作用、効果に加えて、パウチ内部に充填された内容物を注出する際、2列の線状変形部からなる押し罫がそれぞれ外折れしてパウチの中心部近傍から注出口部にかけて、パウチ内部が一層大きく広げられるので、粘度の高い内容物でも一層スムーズに注出口部に流動性を付与させることができ、内容物の移し替えを一層容易に行うことができる。
請求項4に記載した発明は、前記注出口部の両面の壁面フィルムに設けられる面状変形部からなる膨らみ部が、注出口部の先端側を上として、逆三角形状、または上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状、または、長方形状等のいずれかの形状からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の詰め替え用パウチからなる。
上記面状変形部からなる膨らみ部は、注出口部の先端を切り取って開封した際、自動的に保形性のよい開口部が注出口部に形成されるように設けるものであり、その自然開口性と開口部の保形性は、面状変形部からなる膨らみ部の形状によっても左右される。
例えば、面状変形部からなる膨らみ部の形状を上向きの三角形状とした場合は、注出口部の先端を切り取って開封した際、三角形状の頂点近くでカットされるため、面状変形部からなる膨らみ部の幅が狭くなり、自然開口性に対する効果が小さくなる。
また、三角形状の面状変形部からなる膨らみ部の斜辺が、注出口部の両側のヒートシール部に近づくため、開口部を保形する力も十分に得られず好ましくない。
この点、面状変形部からなる膨らみ部の形状を逆三角形状、または上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状、または、長方形状等ののいずれかの形状とした場合は、注出口部の開封時、自動的により大きな断面形状の開口部が形成され、また、面状変形部からなる膨らみ部の下部においても、注出口部両側のヒートシール部のラインと、逆三角形状の面状変形部からなる膨らみ部の斜辺とのリブ効果で、より大きな保形力が得られ、閉塞防止機能を有するようになる。
従って、前記のような構成を採ることにより、前記請求項1乃至3に記載した発明の作用、効果に加えて、注出口部の面状変形部からなる膨らみ部によって得られる自然開口性とその保形性が一層優れたものとなり、注出の操作が一層容易になると共に、途中で開口部が塞がる閉塞防止の機能を奏することも一層確実にすることができる。
請求項5に記載した発明は、前記曲線状の線状変形部からなる押し罫が、パウチの壁面フィルムの内側から外側に突出する形状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の詰め替え用パウチからなる。
パウチの壁面フィルムに設ける曲線状の線状変形部からなる押し罫は、外側に突出する形状、および内側に突出する形状の両者とも、その部分で折れ曲がり易くなる点では大差がなく、どちらもパウチの形態安定性を向上させることができるため使用可能である。
只、外側に突出する形状に設けた方が、フィルムが押し罫に沿って外側に反る傾向を生じるため、内側に空間が生じ易く、パウチが外側に広がり易くなる。
この点、脱気シールなどでフィルムの内面同士が密着し易くなるパウチの上部、特に注出口に近い部分では、内容物の注出時、パウチを注出口部から中心部にかけて外側に広げて内容物を流動し易くする必要があり、予め外反り性も付与できる外側に突出する形状の押し罫を設けることが好ましい。
従って、前記のような構成を採ることにより、前記請求項1乃至4に記載した発明の作用、効果に加えて、内容物の注出時、注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下も押し罫に沿って自然にパウチが外側に広がり、注出の操作を一層容易に行えるようになる。
そして、請求項6に記載した発明は、前記注出口部に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の詰め替え用パウチからなる。
上記易開封性手段は、通常のパウチでも多用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット線、或いは、機械的手段で設けられる端縁部の端縁線に対して略直角方向に向く細長くて小さな傷痕の群(例えば、特開昭61−142159号公報に開示される)、そして、パウチの積層フィルム中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムの延伸方向が注出口部の開封方向と一致するように積層する)などがあり、これらは単独で用いてもよく、また、例えば、ノッチと、一軸延伸フィルムの積層またはハーフカット線などのように適宜組み合わせて用いることもできる。
特に、本発明の詰め替え用パウチは、注出口部の開封位置に面状変形部からなる膨らみ部を設けているため、引き裂きの方向性が不安定になり易く、上記のように易開封性手段を組み合わせて用いることが一層好ましい。
尚、前記ノッチは、通常、一字形やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に限定されず、切り取り方向に鋭角部分を有する形状であれば何でも使用することができる。 また、ハーフカット線についても、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線で設けることもできる。
このような構成を採ることにより、前記請求項1乃至5に記載した発明の作用、効果に加えて、注出口部を開封する際、鋏などの道具を必要とせず、手だけで、所望の位置で容易に注出口部の先端部を切り取って注出口を開口させることができる。
上記のように本発明は、上部のコーナー部に注出口部を備え、内部に流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式の詰め替え用パウチにおいて、該パウチを構成する壁面フィルムに、少なくとも該注出口部からパウチの中心部近傍にかけて、注出口部を開口させるための面状変形部からなる膨らみ部と、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部を、前後2面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けることにより、注出口部の閉塞防止を可能とする共に内容物の流動性を容易にするというものである。
本発明によれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと略同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、しかも内容物の充填シール後のパウチの自立性、形態安定性(外観)がよく、更に、使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた注出口部の先端を容易に切り取って開封することができ、それにより自動的に保形性に優れた閉塞防止機能を有する注出口が開口され、粘度の高い内容物でも注出口部への流動および注出口からの注出を容易に行うことが可能である流動性を有し、口径の小さなボトルなどに対しても、内容物を外に零すことなく安全且つ容易に最後まで移し替えることができるという安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく製造できる効果を奏する。
以下に本発明の詰め替え用パウチの製造に用いるフィルム、およびパウチの製造方法など実施の形態について説明する。
先ず、本発明の詰め替え用パウチの製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に限定はされず、例えば、各種液体用パウチに用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用できる。
これらの中から、包装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて適するものを自由に選択して使用することができる。
好ましく使用できる積層フィルムの構成の代表的な例として、以下のようなものが挙げられる。
(1).ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2).ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3).ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4).ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5).ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6).ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層はL・LDPE層)
(7).ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8).PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9).PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(10).PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(11).PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(12).PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
上記において、ONフィルムは、2軸延伸ナイロンフィルム、L・LDPEは、直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは、高密度ポリエチレン、LDPEは、低密度ポリエチレン、PPフィルムは、ポリプロピレンフィルム、PETフィルムは、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムは、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは、無延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。
また、アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウチに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパウチの注出口部を開封する際の引き裂き方向と一致するように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させることができる。
そして、アルミニウム箔、シリカ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するために積層するものである。
また、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば、界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
シーラント層には上記のほか、充填される内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用することができる。
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、スタンディングパウチのようなヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法について説明する。
本発明の詰め替え用パウチは、本体部分がスタンディングパウチ形式であるため、基本的には従来のスタンディングパウチ用の製袋機を利用して製造することができる。
只、通常のスタンディングパウチとは下記の点で異なっている。
パウチ上部のコーナー部に注出口部を設けている点。
前記注出口部の一方の側部、または両方の側部に容器の口部に固定するための切り欠き部を設けている点。
更に必要に応じて、前記注出口部の上部端縁部に注出口部の先端部を切り取って開封する際に利用する摘み片を設けている点、および注出口部に易開封性手段を設けている点。 パウチの壁面フィルムに、少なくとも注出口部からパウチの中心部近傍にかけて、注出口を開口させるための膨らみ部と、その下に繋がる曲線状の押し罫とを設けている点である。
従って、上記に記載した追加構成部分を設けるための加工装置、即ち、注出口部、切り欠き部などを設けるためのトリミング装置、ヒートシール装置などの追加もしくは部分変更、そして、注出口部の面状変形部からなる膨らみ部とその下の曲線状の線状変形部からなる押し罫を設けるためのエンボス装置などをスタンディングパウチ用製袋機に組み込むことにより、容易に製造することができる。
尚、前記注出口部の両面のフィルムに設ける面状変形部からなる膨らみ部の膨らみ高さは、特に限定はされないが、半楕円状など傾斜を有する形状でよく、最高部で1〜7mm程度の高さが好ましく、2〜4mmが更に好ましい。
最高部の高さが1mm未満の場合は、自然開口に対する効果が薄くなり、また、7mmを超える高さは、その必要性もなく、加工自体が難しくなると同時に、注出口部が嵩張るようになるため、空袋の取り扱い性、充填シール機におけるスタッキング適性なども低下するため好ましくない。
而して、上記のような面状変形部からなる膨らみ部は、通常のプラスチックフィルム等を成形加工するプレス成形加工等により形成することができる。
また、本発明において、上記の注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫も、上記面状変形部からなる膨らみ部と同様に、通常のプラスチックフィルム等を成形加工するプレス成形加工等により形成することができる。
而して、本発明においては、上記の面状変形部からなる膨らみ部と曲線状の線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部は、プラスチックフィルムのプレス成形等により面状変形部からなる膨らみ部と曲線状の線状変形部からなる押し罫との両者を別々にあるいは同時に成形して設けることができるものである。
そして、本発明においては、袋を構成する壁面フィルムに、面状変形部からなる膨らみ部曲線状の線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部を設けることにより、その成形部分と非成形部分との物性等を変化させ、これにより、その物性の相違等により閉塞防止機能、内容物の流動性等の作用効果を奏することを可能とするものである。
また、このような詰め替え用パウチは、通常、注出口部を開封した後、注出口と反対側の上部コーナー部を、対角線状にパウチ中心部側に折り曲げ、この部分を手で下から支えるようにして内容物の移し替えを行うため、この上部コーナー部の折り曲げ部が支えになり、開口した注出口の保形性が一層よくなり、注出口の塞がりを確実に防止することができる。
従って、内容物を外に零すことなく、他の容器に最後まで安全且つ容易に移し替えることができる。
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。
但し、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。
また、図面に付した符号は、異なる図面においても共通する部分には同じ符号を用いた。
図1〜図5は、それぞれ本発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成を説明する正面図である。
但し、上部ヒートシール部は、いずれもその一部または全部を内容物の充填後にヒートシールするものである。
図1に示した詰め替え用パウチ100は、請求項1に記載した発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成に相当するものであり、パウチ100の本体部分はスタンディングパウチ形式に形成されている。
即ち、底部1が常法に従って、フィルムを内側に折り返してなるガセット形式で形成され、内側に折り込まれたフィルムの両側下端近傍に、半円形の切り欠き部が設けられ、舟形の底部ヒートシール部2でヒートシールして形成されている。
そして、パウチ100の本体部分は、前後2面の壁面フィルム5の両側端縁部を胴部ヒートシール部3でヒートシールして形成される。
また、パウチ100の上部コーナー部には、側部に摘み片8とV字形のノッチ9とを備えた上方に向く注出口部6が、やや突出する形状に、両側の切り欠き部7a 、7b を含む上部のトリミングと、上部ヒートシール部4とにより設けられている。
そして、パウチ100の壁面フィルム5には、注出口部6からパウチ100の中心部近傍にかけて、注出口を自動的に開口させるための面状変形部からなる膨らみ部Aと、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Bとから構成される複合変形部Fが、前後2面の壁面フィルム5の同位置に重なるように対称形に設けて構成されている。 尚、面状変形部からなる膨らみ部Aの形状は、図に示したように、上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状であり、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Bは、パウチ100に内容物を充填し、上部ヒートシール部4を脱気シールして密封した際、内容物によりパウチ上部に生じるU字状の折れ筋に沿う形状である。
このような構成を採ることにより、液状の内容物を充填し、上部ヒートシール部4を脱気シールして密封した詰め替え用パウチ100は、自立性があり、取り扱い易く、外観に優れると共に、内容物を他の容器に移し替える際には、注出口部6の先端を摘み片8を指で摘んで横方向に引き裂くことにより、ノッチ9を始点として切り取り線10に沿って容易に引き裂かれ、注出口部6を開封することができる。
開封されたパウチ100は、その両面の壁面フィルム5に、注出口部6からパウチ100の中心部近傍にかけて、前記面状変形部からなる膨らみ部Aと、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Bとが設けられているので、平面上に置くだけで注出口部が、面状変形部からなる膨らみ部Aにより、保形性のよい状態で自動的に開口し、その閉塞を防止し、また、その下に繋がる下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Bが、内容物の容積と重量で外折れして、注出口の下の部分も外側に広げられるため、内容物の注出口への流動および注出口からの注出がスムーズに行われるように流動性の機能を奏することとなる。
そして、パウチ100に充填されている内容物をボトルなど他の容器に移し替える際は、通常、注出口部6と反対側の上部コーナー部を、折り曲げ線11の部分で対角線状にパウチ中心部側に折り曲げ、この部分を手で下から支えて切り欠き部7a を容器の口部にあてがい、パウチ100を徐々に傾けて内容物の移し替えを行うため、折り曲げ線11による折り曲げ部が支えになり、開口した注出口およびその下の曲線状の押し罫Bの外折れによるパウチの広がり部の保形性が一層よくなり、粘度の高い内容物でも注出口部への流動がスムーズに行われ、注出口が途中で塞がるようなこともなく、内容物を最後まで安全且つ容易に移し替えることができる。
尚、図1において、注出口部6の切り欠き部7a の反対側の側部に設けた切り欠き部7b は、補助的に設けたものであり、内容物の移し替えに際して、例えば、切り欠き部7b 側を容器の口部にあてがって注出を行った場合でも注出口部の容器の口部への固定性をよくし、容易に注出できるようにしたものである。
この点は以下の図2〜図5に示した詰め替え用パウチにおいても同様である。
図2に示した詰め替え用パウチ110は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の構成の中、両面の壁面フィルム5の注出口部に設けた面状変形部からなる膨らみ部Aの形状を逆三角形状に変えると共に、面状変形部からなる膨らみ部Aの下からパウチの中心部近傍にかけて設けた下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Bを、その中心部近傍から、更に注出口と反対側の下部コーナー部寄りの位置まで、最初は上反りの曲線状で、その先は略垂直な直線状となる押し罫で伸ばし、全体としてはS字状となる線状変形部からなる押し罫Cに変えて構成し、これによって、面状変形部からなる膨らみ部Aと曲線状の線状変形部からなる押し罫Bとから複合変形部F1 を構成したものである。
このような構成を採ることにより、上記変更点以外の部分では、前記図1に示した詰め替え用パウチ100と同様な作用、効果を有し、面状変形部からなる膨らみ部Aについては、図2に示した逆三角形状のものも、前記図1に示した上部に平行部分を有し、下部が先細りとなる形状の面状変形部からなる膨らみ部と略同様に、注出口部6に優れた自然開口性と開口部の保形性とを付与し、閉塞防止を可能とすることができ、また、S字状の線状変形部からなる押し罫Cについては、その全体が内容物によるパウチ110の膨らみ形状にフィットするものであり、線状変改部からなる押し罫Cが外折れすることにより、この部分に不規則に発生していた表面の皺を減らし、パウチ110の形態安定性、外観を向上させると共に、線状変改部からなる押し罫Cの中、上部のC1 とC2 の部分は、その外折れにより、注出口の開口性およびその保形性を一層向上させると同時に、内容物の注出口部への流動を容易にし、また、C3 の略垂直な直線部分は、そのリブ効果によりパウチ110の自立性を向上させる効果を奏する。
図3に示した詰め替え用パウチ120は、請求項3に記載した発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成に相当するものであり、前記図2に示した詰め替え用パウチ110の構成において、パウチの両面の壁面フィルム5に設けた曲線状の線状変形部からなる押し罫のみを、注出口部6の面状変形部からなる膨らみ部Aの下からパウチの中心部近傍を通り、注出口と反対側の下部コーナー部寄りの位置に至るS字状の押し罫Cと、更にその上部に追加して設けられ、前記面状変形部からなる膨らみ部Aの側部からパウチの中心部より上寄りの中央部近傍に至る下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫Dとの組合せに変更して設けた構成である。
そして、面状変形部からなる膨らみ部Aと線状変形部からなる押し罫Cと線状変形部からなる押し罫Dとから複合変形部F2 を構成するものである。
このような構成を採ることにより、パウチ120の両面の壁面フィルム5の上部には、それぞれ2列の線状変形部からなる押し罫C、Dが設けられた構成となるため、前記図2に示した詰め替え用パウチ110で説明した作用、効果に加えて、パウチ内部に充填された内容物を注出する際、2列の線状変形部からなる押し罫C、Dがそれぞれ外折れし、また、折り曲げ線11でパウチ上部コーナー部を中心部側に折り曲げることにより、パウチ120の中心部から注出口部にかけて、パウチ内部が一層大きく保形性のよい状態で広げられるため、粘度の高い内容物でも一層容易に注出口部に流動させることができ、内容物の移し替えを一層容易に行える効果を奏する。
図4に示した詰め替え用パウチ130は、前記図2に示した詰め替え用パウチ110の構成において、注出口部6に設けた面状変形部からなる膨らみ部Aの形状のみを、逆三角形状から、図4に示したように、上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状に変更して構成したものであり、この構成は、基本的には、請求項2に記載した発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成に相当するものである。
そして、面状変形部からなる膨らみ部Aと線状変形部からなる押し罫Cと線状変形部とから複合変形部F1 を構成するものである。
上記のような上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状の面状変形部からなる膨らみ部Aは、先にも説明したように、例えば前記図2に示した詰め替え用パウチ110における逆三角形状の面状変形部からなる膨らみ部Aと同様に、注出口部6が開封された時、自動的に大きく且つ保形性に優れた開口部を形成させることができる。
従って、このような構成を採ることにより、前記図2に示した構成の詰め替え用パウチ110で説明した内容と同様な作用、効果を得ることができる。
図5に示した詰め替え用パウチ140は、前記図3に示した詰め替え用パウチ120の構成において、注出口部6に設けた面状変形部からなる膨らみ部Aの形状のみを、逆三角形状から、図5に示したように、上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状に変更して構成したものであり、この構成は、基本的には、請求項3に記載した発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成に相当するものである。
この構成の場合も、上記上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状の膨らみ部Aは、前記図3に示した詰め替え用パウチ120における逆三角形状の面状変形部からなる膨らみ部Aと同様に、注出口部6が開封された時、自動的に大きく且つ保形性に優れた開口部を形成させることができる。従って、このような構成を採ることにより、前記図3に示した構成の詰め替え用パウチ120で説明した内容と同様な作用、効果を得ることができるものである。
以上、図1〜図5に示した本発明の詰め替え用パウチは、いずれも図1に示した詰め替え用パウチ100で説明したように、内部に充填された内容物をボトルなど他の容器に移し替える際には、注出口部6の先端部を摘み片8とノッチ9を利用して切り取り線10に沿って横方向に切り取って開封した後、注出口部6と反対側の上部コーナー部を、折り曲げ線11の部分で対角線状にパウチ中心部側に折り曲げ、この部分を手で下から支えて切り欠き部7a を容器の口部にあてがい、パウチを徐々に傾けて内容物の移し替えを行うことが好ましく、このような方法を採ることにより、一層容易に内容物の移し替えを行えるようにしたものである。
従って、使用者が折り曲げ線11を確実に折り曲げて使用できるように、この部分には印刷による折り曲げ線の表示を行うことが好ましく、更には、折り曲げを容易に行えるように、折り曲げ線11に押し罫を設ける方法、或いは、折り曲げ線11を線状もしくはスポット状にヒートシールする方法、または、折り曲げ線11から上の部分を三角状にヒートシールする方法を採ることができる。
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと略同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、しかも内容物の充填シール後のパウチの自立性、形態安定性(外観)がよく、更に、使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた注出口部の先端を容易に切り取って開封することができ、それにより自動的に保形性に優れた注出口が開口され、粘度の高い内容物でも注出口部への流動および注出口からの注出を容易に行え、口径の小さなボトルなどに対しても、内容物を外に零すことなく安全且つ容易に最後まで移し替えることができるという安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提供できる効果を奏する。
本発明の詰め替え用パウチの第1の実施例の構成を説明する正面図である。 本発明の詰め替え用パウチの第2の実施例の構成を説明する正面図である。 本発明の詰め替え用パウチの第3の実施例の構成を説明する正面図である。 本発明の詰め替え用パウチの第4の実施例の構成を説明する正面図である。 本発明の詰め替え用パウチの第5の実施例の構成を説明する正面図である。
符号の説明
1 底部
2 底部ヒートシール部
3 胴部ヒートシール部
4 上部ヒートシール部
5 壁面フィルム
6 注出口部
7a 、7b 切り欠き部
8 摘み片
9 ノッチ
10 切り取り線
11 折り曲げ線
A 膨らみ部
B、C、D 押し罫
100、110、120、130、140 詰め替え用パウチ
F、F1 、F2 複合変形部

Claims (5)

  1. 上部のコーナー部に注出口部を備え、内部に流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式の詰め替え用パウチにおいて、
    該パウチの壁面フィルムに、少なくとも該注出口部からパウチの中心部近傍にかけて、注出口を開口させるための面状変形部からなる膨らみ部と、その下に繋がる下反りの曲線状で、壁面フィルムの内側から外側に突出する線状変形部からなる押し罫とから構成される複合変形部が、前後2面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられていることを特徴とする詰め替え用パウチ。
  2. 線状変形部からなる押し罫が、前記注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通り、注出口部と反対側の下部コーナー部寄りの位置に至るS字状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチ。
  3. 線状変形部からなる押し罫が、前記注出口部の面状変形部からなる膨らみ部の下からパウチの中心部近傍を通り、注出口部と反対側の下部コーナー部寄りの位置に至るS字状の線状変形部からなる押し罫と、更に、その上部に設けられ、前記面状変形部からなる膨らみ部の側部からパウチの中心部より上寄りの中央部近傍に至る下反りの曲線状の線状変形部からなる押し罫との組み合わせで設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチ。
  4. 前記注出口部の両面の壁面フィルムに設けられる面状変形部からなる膨らみ部が、注出口部の先端側を上として、逆三角形状、上部に平行部分を有し下部が先細りとなる形状、または、長方形状のいずれかの形状からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の詰め替え用パウチ。
  5. 注出口部が、少なくともパウチ中央部側の側部に該注出口部を容器の口部に固定するための切り欠き部が設けられ、
    該注出口部の先端部のパウチ中央部側の側部に摘み片が横方向に延設され、
    該摘み片の下側の該注出口部に易開封性手段が設けられることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する詰め替え用パウチ。
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