JP4028083B2 - 詰め替え用パウチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体など流動性を有する内容物を密封包装し、使用時に内容物を他の容器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに関し、更に詳しくは、内容物をボトルなど口径の小さな容器にも安全且つ容易に移し替えられるよう、特に、注出の初期に内容物が下向きの一定方向に注出されるよう注出口部の形状を改善した詰め替え用パウチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液状などの流動性を有する内容物を密封包装する詰め替え用パウチとしては、自立性があり立体容器としての特徴も一部備えているスタンディングパウチが主に採用され、且つ、開封時に内容物を外にこぼすことなく他の容器に安全に移し替えられるよう、開口部をパウチ上部全体ではなく、コーナー部など一部分を切り取って形成するとか、或いは、パウチ上部の一部に幅を狭くした注出口部を設ける方法、更には、プラスチック成形物などによる別体の注出口をパウチ上部の一部に熱接着して取り付ける方法などが採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラスチック成形物による別体の注出口をパウチ上部の一部に取り付ける方法は、製造工程が増え、注出口自体にも費用がかかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚さが増すため、保管や運搬の費用も割高となり、更に、内容物の充填に際して、例えば充填機のフィーダー部への空パウチのスタッキング数も大幅に減少し、オペレーターが頻繁に空パウチの供給を行う必要が生じるなど、全体としてコストアップと工程及び作業の煩雑さが増す問題があった。
【0004】
また、パウチ上部の一部に幅を狭くした注出口部を設ける方法でも、内容物を他の容器に移し替える際の操作性、安全性は、ある程度は改善できるが、内容物の注出に際して、注出口の口が開きにくく、また、内容物の粘度が低い場合、注出の初期には前方に勢いよく飛び出し、更に、残量が少なくなると、パウチの注出口が閉じ易くなり、パウチを圧迫して押し出すと、内容物が勢いよく飛び出して外にこぼすことがあり、移し替えの容易性、安全性の点ではなお問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、しかも使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた注出口部の先端部を切り取るだけで、容易に注出口の口が開き、その保形性もよく、且つ、低粘度の内容物であっても、その注出方向を下方向に安定化でき、口径の小さなボトルなどに対しても、安全且つ容易に最後まで移し替えることができるという、安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式のパウチであって、該パウチの上部のコーナー部に、両側部および先端部がヒートシールされてなる注出口部が設けられ、且つ、該注出口部の通液路の両側のヒートシールラインが上向きの円弧を含む形状で形成され、該注出口部の少なくとも一方の側部に切り欠き部が設けられると共に、該注出口部の先端部を切り取って開封する際の切り取り線が、垂線の天の方向に対してなす角度が0〜30°となるように設けられ、更に、前記パウチの壁面フィルムに、該パウチの注出口部から、注出口部の反対側のパウチ底部コーナー部寄りの位置にかけて、該注出口部を含む上部では、幅と高さが大きく、斜め下方に向かって徐々に幅と高さが小さくなり、下部では押し罫状となる曲線状の膨らみ部が、パウチ両面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられていることを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
【0007】
このような構成を採ることにより、パウチがスタンディングパウチ形式であるため、自立性を有し、取扱いが容易になるほか、外観も優れたものとなり、更に、内容物の移し替え操作も容易に行うことができる。
また、内容物をボトルなど他の容器に移し替える際、注出口部の先端部を切り取って開封し、パウチを注出口部が設けられている側に傾けることにより、注出口部の通液路の両側が、上向きの円弧を含むヒートシールラインで形成されているため、内容物が比較的高粘度の場合はもとより、低粘度であってもその注出方向が確実に下方向に制御され、周りに飛び散ることなく、安定した流れで安全に移し替えることができるようになる。
【0009】
また、請求項1に記載した発明では、前記注出口部の少なくとも一方の側部に切り欠き部が設けられているため、該切り欠き部を容器の口部にあてがいながら内容物を注出することができるので、注出口部が容器の口部に確実に固定され、内容物を安全且つ容易に移し替えることができる。
上記切り欠き部は、注出口部の一方の側部に設けてもよいが、両側の側部に設けることもでき、その場合は、注出口部を容器の口部に差し込むようにして内容物を注出できるので、注出の安全性を一層向上させることができる。
また、切り欠き部は、製袋時などに切り欠いて設けてもよく、或いは、ミシン目線のような断続的な切目線で設けておいて、使用時に切り取るようにしてもよい。
【0010】
また、請求項1に記載した発明では、前記注出口部の先端部を切り取って開封する際の切り取り線が、垂線の天の方向に対してなす角度が0〜30°となるように設けられている。
このような切り取り線は、印刷で表示するほか、ハーフカット線を設けて規定することができる。
【0011】
前記のような構成を採ることにより、注出口部先端の切り取り線が、垂直に近い角度となり、特に、注出口部の通液路の上側シールラインの円弧部分を、先端側まで、より多く利用できるため、パウチを傾けて内容物を注出する際、その注出方向を一層確実に下向きに制御することができ、移し替えの安全性を一層向上させることができる。
【0012】
更に、請求項1に記載した発明では、前記パウチの壁面フィルムに、該パウチの注出口部から、注出口部の反対側のパウチ底部コーナー部寄りの位置にかけて、該注出口部を含む上部では、幅と高さが大きく、斜め下方に向かって徐々に幅と高さが小さくなり、下部では押し罫状となる曲線状の膨らみ部が、パウチ両面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられている。
【0013】
前記のような構成を採ることにより、内容物を他の容器に移し替える際、注出口部の先端部を切り取って開封するだけで、注出口部を含む上部の膨らみ部により自動的に保形性のよい注出口が開口し、更に、開封後は、中間部の膨らみ部が内容物の力で外折れして、パウチの中心部近傍から注出口部にかけて、パウチ内部が外側に広げられた状態となるため、注出口部が下になるようにパウチを徐々に傾けるだけで、内容物を注出口部へスムーズに流動させることができ、注出の途中で注出口が閉じることもなく、最後まで安全且つ容易に内容物を移し替えることができる。また、下部の押し罫状の膨らみ部は、略垂直な直線状であるため、そのリブ効果によりパウチの形態安定性を向上させることができる。 このような膨らみ部は、パウチの壁面フィルムの片側の面のみに設けてもよいが、両側の面に同位置に重なるように、即ち、対称形に設けることが更に好ましい。
【0014】
請求項2に記載した発明は、前記注出口部に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチである。
【0015】
上記易開封性手段は、通常のパウチでも多用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット線、或いは、パウチの積層フィルム中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムは、その延伸方向が注出口部の開封方向と一致するように用いる)などがあり、これらは単独で用いてもよく、また、例えば、ノッチと、一軸延伸フィルムの積層またはハーフカット線などのように適宜組み合わせて用いることもできる。
ハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線で設けることもできる。
また、このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に各1本、または各2本など複数本のハーフカット線を平行に設けることもできる。
【0016】
特に、前記請求項1に記載した発明のように、注出口部に膨らみ部が設けられている場合は、注出口部の開封に鋏などを用いる場合は問題ないが、手で引き裂いて開封する場合、引き裂きの方向性が不安定になり易く、上記のように易開封性手段を組み合わせて用いることが一層好ましい。
尚、前記ノッチは、通常、一字形やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に限定されず、切り取り方向に鋭角部分を有する形状であれば何でも使用することができる。
【0017】
前記のような構成を採ることにより、注出口部を開封する際、鋏などの道具を必要とせず、手だけで、所望の位置で容易に注出口部の先端部を切り取って注出口を開口させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の詰め替え用パウチの製造に用いるフィルム、およびパウチの製造方法など実施の形態について説明する。
本発明の詰め替え用パウチの製造に用いるフィルムは、主にプラスチックを主体とする積層フィルムが用いられるが、特に限定はされず、例えば、各種液体用パウチに用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができる。
これらの中から、包装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて適するものを自由に選択して使用することができる。
好ましく使用できる積層フィルムの構成の代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。
【0019】
(1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5) ONフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層はL・LDPE層)
(7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができる。
【0020】
上記において、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸ポリプロピレンフィルムを指すものである。
また、アンカーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0021】
前記の積層フィルムの構成において、ONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムとしてパウチに機械的強度や印刷適性を付与し、一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸PPフィルムは、その延伸方向をパウチの注出口部を開封する際の引き裂き方向と一致するように用いることにより、引き裂きの方向性を一層安定化させることができる。
そして、アルミニウム箔、シリカまたはアルミナ蒸着層、EVOHフィルムなどは、ガスバリヤー性を付与するために積層するものである。
また、シーラント層としては、L・LDPEフィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に適している。
【0022】
シーラント層には上記のほか、充填される内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用することができる。
【0023】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、スタンディングパウチのようなヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、前記共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
【0024】
次に、以上のような積層フィルムを用いて製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法について説明する。
本発明の詰め替え用パウチは、本体部分がスタンディングパウチ形式であるため、基本的には従来のスタンディングパウチ用の製袋機を利用して製造することができる。
【0025】
只、通常のスタンディングパウチとは下記の点で異なっている。
▲1▼パウチ上部のコーナー部に注出口部を設けている点。
▲2▼前記注出口部の少なくとも一方の側部に容器の口部に固定するための切り欠き部を設けている点。
▲3▼パウチの壁面フィルムに、前記注出口部から、注出口部の反対側のパウチ底部コーナー部寄りの位置にかけて、注出口部を含む上部では幅と高さが大きく、斜め下方に向かって徐々に幅と高さが小さくなり、下部では押し罫状となる曲線状の膨らみ部を、パウチ両面の壁面フィルムの同位置に重なるように対称形に設けている点。
▲4▼前記注出口部に易開封性手段などを設けている点である。
【0026】
従って、上記▲1▼〜▲4▼に記載した追加構成部分を設けるための加工装置、即ち、注出口部、切り欠き部、易開封性手段などを設けるためのトリミング装置、打ち抜き装置、ヒートシール装置、レーザー光照射装置などの追加、もしくは部分変更、そして、パウチ壁面フィルムに曲線状の膨らみ部を設けるための、例えばエンボス装置などをスタンディングパウチ用製袋機に組み込むことにより、容易に製造することができる。
【0027】
尚、パウチ上部のコーナー部に設ける注出口部の形状は、その通液路の両側が上向きの円弧を含む形状のヒートシールラインで形成されるが、円弧の半径は、通液路の下側のシールラインの円弧よりも、上側のシールラインの円弧の方を大きい半径の円弧で形成する。
また、注出口部の先端部を切り取って開封する際の切り取り線は、垂線の天の方向に対してなす角度が0〜30°の範囲となるように設けることが、注出口部の通液路の両側のヒートシールラインの円弧部分を一層有効に利用でき、内容物の注出方向を一定の範囲に制御できる点で好ましい。
【0028】
また、前記壁面フィルムに設けられる膨らみ部の膨らみ高さは、特に限定するものではないが、その注出口部を含む上部においては、最高部で1〜7mm程度が好ましく、2〜5mm程度が更に好ましい。最高部の高さが1mm未満の場合は、自然開口性に対する効果が薄くなり、また、7mmを超える高さは、その必要性がなく、加工自体が難しくなると同時に、注出口部が嵩張るようになり、空袋の取り扱い性、充填シール機におけるスタッキング適性などが低下するため好ましくない。
【0029】
上記注出口部を含む上部以外の部分の高さは、例えば注出口部から斜め下方に向かって徐々に先細りとなる中間部で傾斜を付けて、1〜0.5mm程度まで低くし、下部ではその高さを維持するように形成することができる。
このような膨らみ部は、パウチの壁面フィルムに熱エンボス法、真空成形法、圧空・真空成形法などにより設けることができ、特に熱エンボス法によれば、細かいパターンの再現性がよく、安定した形状の膨らみ部を生産性よく設けることができる。
【0030】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。
但し、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。また、図面に付した符号は、異なる図面においても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
図1は、本発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成を説明する正面図である。
図2は、本発明の詰め替え用パウチの別の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)はパウチの正面図、(ロ)はC−C線における拡大断面図である。
尚、各図において、上部ヒートシール部は、いずれもその一部または全部を内容物の充填後にヒートシールするものである。
【0031】
図1において、詰め替え用パウチ100は、その本体部分がスタンディングパウチ形式に製袋されている。即ち、底部1が常法に従って、フィルムを内側に折り返してなるガセット形式で形成され、内側に折り込まれたフィルムの両側下端近傍に、半円形状の切り欠き部が設けられ、舟底形の底部ヒートシール部2でヒートシールして形成されている。
また、パウチ100の胴部は、前後2面の壁面フィルム5の両側端縁部を胴部ヒートシール部3でヒートシールして形成されている。
【0032】
そして、パウチ100の上部のコーナー部には、両側部および先端部がヒートシールされてなる注出口部6が設けられ、且つ、該注出口部6の通液路の両側のヒートシールラインが上向きの円弧A1 、A2 を含む形状で形成され、更に、該注出口部6の両側には、切り欠き部7a 、7b が設けられ、また、切り欠き部7a には、易開封性手段としてV字形のノッチ9と、摘み部8とが、同時に形成されるようにトリミングされている。
このような摘み部8とノッチ9とは、注出口部6の両側に設けることもできる。
【0033】
尚、ノッチ9につながる切り取り線10は、垂線の天の方向に対してなす角度θが0〜30°の範囲であることが好ましく、そのために、切り取り線10の位置には、印刷による表示を設けるか、或いは、更にレーザー光照射などによるハーフカット線を設けて構成することができる。
【0034】
このような構成を採ることにより、液状の内容物を充填し、上部ヒートシール部4を脱気シールして密封した詰め替え用パウチ100は、自立性があり、取り扱い易く、外観に優れており、内容物をボトルなどに移し替える際には、注出口部6の先端部を摘み片8を指で摘んで切り取り線10の方向に引き裂くことにより、ノッチ9を始点として切り取り線10に沿って引き裂かれ、前記角度θが0〜30°の範囲となるように注出口部6を開封することができる。
【0035】
そして、開封されたパウチ100は、その注出口部6の両側に切り欠き部7a 、7b が設けられており、また、注出口部6の通液路の両側が上向きの円弧A1 、A2 を含むヒートシールラインで形成されているため、パウチ100の胴部を手で支えて注出口部側に傾け、開封された注出口部6を、例えばボトルの口部に差し込み、その切り欠き部7a または7b を、ボトルの口部にあてがいながら内容物の移し替えを行うことができるので、注出口部がボトルの口部に安定した状態で固定され、且つ、内容物の注出方向も、注出口部6の切り取り線10の角度θが0〜30°の範囲となるようにカットされているため、両側の円弧部分が有効に働き、下向きに、即ち、円弧A1 、A2 の開口部側の接線方向に制御され、粘度の低い内容物でも外にこぼすことなく、安全且つ容易に移し替えることができる。
【0036】
次に、図2の(イ)に示した詰め替え用パウチ200は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の構成において、両面の壁面フィルム5に、注出口部6から、注出口部6の反対側のパウチ底部コーナー部寄りの位置にかけて、該注出口部を含む上部B1 では幅と高さが大きく、斜め下方に向かう中間部B2 で徐々に幅と高さが小さくなり、下部B3 では略垂直な押し罫状となる曲線状の膨らみ部Bを、両面の壁面フィルム5の同位置に重なるように対称形に追加して設けた構成である。
【0037】
この場合、膨らみ部Bのうち、注出口部を含む上部の膨らみ部B1 は、注出口部6の内側のヒートシールラインに沿って中間部の膨らみ部B2 に繋がる外側のラインと、その内側にあって、一廻り小さく、中間部の膨らみ部B2 に繋がる内側のラインとで示されており、外側のラインは、膨らみ部B1 の外周の形状を示し、内側のラインは、天面の形状を示すものである。
従って、外側のラインと、内側のラインとの間は、傾斜状の立ち上がり部を示している。また、天面の高さは、注出口部の領域が最も高く、そこから中間部の膨らみ部に向かって徐々に低くなる形状である。
【0038】
また、図2の(ロ)は、前記図2の(イ)に示したパウチ200のC−C線における拡大断面図であり、開口部の断面が、図に示すように六角形状をなし、注出口部6の膨らみ形状の一例を示すものである。
【0039】
このような構成を採ることにより、詰め替え用パウチ200は、膨らみ部Bを設けた点以外の部分では、前記図1に示した詰め替え用パウチ100と同様な構成であり、前記パウチ100で説明した作用、効果と同様な作用、効果を有している。
そして、膨らみ部Bを設けることにより、パウチ200に充填された内容物をボトルなどに移し替える際、注出口部6の先端部を切り取り線10に沿って切り取って開封し、パウチ200を平面上に置くだけで、注出口部6が膨らみ部B1 により、通液路全体で大きく、且つ、保形性のよい状態で自動的に開口し、また、膨らみ部B1 に繋がる中間部の膨らみ部B2 により、パウチ内のこの部分に空間があるため、内容物の容積と重量で容易にこの部分が外側に広がり、内容物の注出口部への流動および注出口からの注出がスムーズに行われるようになる。
また、下部の膨らみ部B3 は、略垂直な押し罫状であり、リブ効果を有するため、パウチ200の自立性、形態安定性が向上される。
【0040】
尚、前記注出口部を含む上部の膨らみ部B1 は、本実施例では、その外側ラインと内側ラインとで、開口部の断面が六角形状となるように形成したが、この形状に限定するものではなく、開口部の断面形状は、楕円形、菱形、その他任意の形状に形成することができる。
只、六角形状などのように膨らみ部の高さ方向に角部を有する形状とすることにより、この部分の圧縮に対する抵抗性、復元性が増すため、注出口部6の開封時に膨らみ部が押しつぶされた場合でも、元の状態に復元し易く、注出口の自然開口性と、その保形性を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳しく説明したように、本発明によれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウチと略同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も容易で、しかも内容物の充填シール後のパウチの自立性、形態安定性、外観がよく、更に、使用時には、パウチ上部のコーナー部に設けられた注出口部の先端を容易に切り取って開封することができ、それにより自動的に保形性に優れた注出口が開口され、粘度の高い内容物はもとより、粘度の低い内容物でも、その注出方向を、下向きの一定範囲に制御することができ、注出の途中で注出口が閉じることもなく、口径の小さなボトルなどに対しても、内容物を外にこぼすことなく安全且つ容易に最後まで移し替えることができるという安価で使用適性に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め替え用パウチの一実施例の構成を説明する正面図である。
【図2】本発明の詰め替え用パウチの別の一実施例の構成を説明する図であり、(イ)はパウチの正面図、(ロ)はC−C線における拡大断面図である。
【符号の説明】
1 底部
2 底部ヒートシール部
3 胴部ヒートシール部
4 上部ヒートシール部
5 壁面フィルム
6 注出口部
7a 、7b 切り欠き部
8 摘み部
9 ノッチ
10 切り取り線
A1 上側ヒートシールラインの円弧部分
A2 下側ヒートシールラインの円弧部分
B 膨らみ部
B1 注出口部を含む上部の膨らみ部
B2 中間部の膨らみ部
B3 下部の膨らみ部
100、200 詰め替え用パウチ
Claims (2)
- 流動性を有する内容物が密封包装されるスタンディングパウチ形式のパウチであって、該パウチの上部のコーナー部に、両側部および先端部がヒートシールされてなる注出口部が設けられ、且つ、該注出口部の通液路の両側のヒートシールラインが上向きの円弧を含む形状で形成され、該注出口部の少なくとも一方の側部に切り欠き部が設けられると共に、該注出口部の先端部を切り取って開封する際の切り取り線が、垂線の天の方向に対してなす角度が0〜30°となるように設けられ、更に、前記パウチの壁面フィルムに、該パウチの注出口部から、注出口部の反対側のパウチ底部コーナー部寄りの位置にかけて、該注出口部を含む上部では、幅と高さが大きく、斜め下方に向かって徐々に幅と高さが小さくなり、下部では押し罫状となる曲線状の膨らみ部が、パウチ両面の壁面フィルムの同位置に重なるように設けられていることを特徴とする詰め替え用パウチ。
- 前記注出口部に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウチ。
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1998
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