JP6401589B2 - リチウム二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム二次電池に関する。
リチウム二次電池には、負極合剤層の塗布幅を正極合剤層の塗布幅より広くし、セパレータを負極合剤層と正極合剤層の間に介在させる構成としているものがある。すなわち、負極合剤層は、正極合剤層と対向する対向部と、正極合剤層と対向しない非対向部を有する。これによって、正極合剤層から負極合剤層へと移動してきたリチウムイオンがより確実に負極合剤層に吸蔵される。
このようなリチウム二次電池においては、充放電に伴う負極合剤層の非対向部とのリチウムイオンのやり取り(流通)を、主に正極合剤層の縁部が行う。そのため、負極合剤層から放出されるリチウムイオンが正極合剤層の縁部に集中する。正極合剤層の縁部の電位が局所的に上昇して、正極合剤層の縁部が局所的に発熱して、セパレータを損傷させてしまうという問題がある。
上記問題を解決するべく、特許文献1には、上記の負極合剤層の非対向部に、負極合剤層の対向部より電位の高い活物質を配置する発明が開示されている。特許文献1に記載の発明によれば、正極合剤層の縁部と負極合剤層の非対向部との電池反応が抑制されるため、セパレータの損傷を防止することができる。
特開2013−243097号公報
しかしながら、負極合剤層の非対向部の電位を対向部の電位より高くすることで、負極の平均電位が上昇してしまう。その結果、正極と負極の電位差で得られる電池電圧が低下し、電池の出力が低下する可能性がある。
本発明の好ましい態様によるリチウム二次電池は、正極箔上に正極合剤層が形成された正極電極と、負極箔上に負極合剤層が形成された負極電極と、を少なくとも備える。正極電極と負極電極とは、互いに対向する。負極合剤層は、第1負極合剤層と、第1負極合剤層と隣接する第2負極合剤層と、を有する。第2負極合剤層のリチウムイオン挿入による膨張率は、第1負極合剤層の膨張率よりも大きい。正極合剤層は、第1負極合剤層の一部と対向し、第2負極合剤層と対向しない。第1負極合剤層は、正極合剤層と対向する中央部と、正極合剤層と対向しない端部と、を有する。第2負極合剤層は、上記の端部の少なくとも一部と隣接することで、第1負極合剤層と隣接する。
本発明によれば、電池電圧を低下させずに、信頼性の高いリチウム二次電池を提供できる。
リチウム二次電池の外観斜視図。 リチウム二次電池の分解斜視図。 電極捲回群の斜視図。 電極捲回装置を示す図。 電極の断面図。 初回充電前の電極の部分断面図。 初回充電後の電極の部分断面図。 初回充電後に放電した時の電極の部分断面図。
―実施形態―
図1はリチウム二次電池100の外観を示す斜視図であり、図2は図1のリチウム二次電池100の内部構成を示す分解斜視図である。
図1および図2に示すように、リチウム二次電池100は、扁平な直方体形状であって、電池缶1と電池蓋6とを有する。
図2に示すように、電池缶1には電極捲回群3が収容されている。電池缶1は、一対の幅広面1bと一対の幅狭面1cと底面1dとを有し、一端が開口部1aとして開口された有底箱状に形成されている。電極捲回群3は絶縁保護フィルム2に覆われた状態で電池缶1に収容されている。絶縁保護フィルム2は、例えば、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製の一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなる。
図1および図2に示すように、電池蓋6は、矩形平板状であって、電池缶1の開口部1aを塞ぐようにレーザ溶接されている。つまり、電池蓋6は、電池缶1の開口部1aを封止している。電池蓋6には、正極外部端子14および負極外部端子12が配設されている。
正極外部端子14は正極集電体44を介して電極捲回群3の正極箔露出部34cに電気的に接続され、負極外部端子12は負極集電体24を介して電極捲回群3の負極箔露出部32cに電気的に接続されている。これにより、正極外部端子14および負極外部端子12を介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、正極外部端子14および負極外部端子12を介して外部発電電力が電極捲回群3に供給されて充電される。
図2に示すように、電池蓋6には、電池容器内に電解液を注入するための注液口9が穿設されている。注液口9は、電解液注入後に注液栓11によって封止される。電解液としては、例えば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に六フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
図1に示すように、電池蓋6の表面には、ガス排出弁10が凹設されている。ガス排出弁10は、内圧作用時の応力集中度合が相対的に高くなるように、プレス加工によって電池蓋6を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁10は、リチウム二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
図2に示すように、電池蓋6には、正極外部端子14、負極外部端子12、正極集電体44、および、負極集電体24が取り付けられる。正極外部端子14および負極外部端子12のそれぞれと、電池蓋6との間にはガスケット5が配置される。これにより、正極外部端子14および負極外部端子12のそれぞれと、電池蓋6とは電気的に絶縁される。正極集電体44の正極集電体基部41および負極集電体24の負極集電体基部21のそれぞれと、電池蓋6との間には、絶縁板7が配置される。これにより、正極集電体44および負極集電体24のそれぞれと、電池蓋6とは電気的に絶縁される。ガスケット5および絶縁板7の材質は、ポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂である。
正極外部端子14、負極外部端子12は、バスバー等に溶接接合される溶接接合部を有している。溶接接合部は、電池蓋6から上方に突出する直方体のブロック形状を有しており、下面が電池蓋6の表面に対向し、上面が所定高さ位置で電池蓋6と平行になる構成を有している。
正極外部端子14および正極集電体44の材質は、アルミニウム系金属、すなわちアルミニウムまたはアルミニウム合金などである。正極外部端子14は、直方体形状の外部端子部と、外部端子部の電池蓋6側の面から電池蓋6側に向かって突出する突部とを有している。突部は、ガスケット5の貫通孔、電池蓋6の正極側貫通孔46、絶縁板7の貫通孔、および、正極集電体44の正極集電体基部41の正極側開口孔43に挿通される。突部の先端は電池容器内において正極集電体44の正極集電体基部41にかしめられて正極接続部14aが形成される。正極接続部14aと正極集電体基部41とは、かしめ固定された後、レーザによりスポット溶接される。これにより、正極外部端子14と正極集電体44とが電気的に接続されるとともに、正極外部端子14および正極集電体44のそれぞれが電池蓋6に固定される。
負極外部端子12および負極集電体24の材質は、銅系金属、すなわち銅や銅合金などである。負極外部端子12は、直方体形状の外部端子部と、外部端子部の電池蓋6側の面から電池蓋6側に向かって突出する突部とを有している。突部は、ガスケット5の貫通孔、電池蓋6の負極側貫通孔26、絶縁板7の貫通孔、および、負極集電体24の負極集電体基部21の負極側開口孔23に挿通され、先端が電池容器内において負極集電体24の負極集電体基部21にかしめられて負極接続部12aが形成される。負極接続部12aと負極集電体基部21とは、かしめ固定された後、レーザによりスポット溶接される。これにより、負極外部端子12と負極集電体24とが電気的に接続されるとともに、負極外部端子12および負極集電体24のそれぞれが電池蓋6に固定される。
図2に示すように、正極集電体44は、電池蓋6の内面に沿って配置される矩形平板状の正極集電体基部41と、正極集電体基部41の長辺側部から略直角に曲がって、電池缶1の幅広面1bに沿いながら電池缶1の底面1dに向かって延在する正極側平板部47と、正極側平板部47の下端に設けた正極側連結部48により接続される正極側接続端部42とを備えている。正極側接続端部42は、電極捲回群3の正極箔露出部34cに超音波溶接される。
同様に、負極集電体24は、電池蓋6の内面に沿って配置される矩形平板状の負極集電体基部21と、負極集電体基部21の長辺側部から略直角に曲がって、電池缶1の幅広面1bに沿いながら電池缶1の底面1dに向かって延在する負極側平板部37と、負極側平板部37の下端に設けた負極側連結部38により接続される負極側接続端部22とを備えている。負極側接続端部22は、電極捲回群3の負極箔露出部32cに超音波溶接される。
図3は、電極捲回群3の一部を展開した状態を示す斜視図である。電極捲回群3は、負極電極32と正極電極34を、間にセパレータ33、35を介して扁平状に捲回することによって構成されている。電極捲回群3は、負極電極32が正極電極34よりも外周側に位置している。負極電極32の外側にセパレータ35が位置し、負極電極32の内側で正極電極34の外側にセパレータ33が位置している。セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。
負極電極32の負極合剤層32bが塗布された部分は、正極電極34の正極合剤層34bが塗布された部分よりも幅方向に大きい(図5参照)。正極合剤層34bが塗布された部分は、必ず負極合剤層32bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。正極箔露出部34c、負極箔露出部32cは、平面部分で束ねられて溶接等により接続される。尚、セパレータ33、35は幅方向で負極合剤層32bが塗布された部分よりも広いが、正極箔露出部34c、負極箔露出部32cで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極34は、正極集電体である正極箔34aの両面に正極活物質合剤を有し、正極箔34aの幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極箔露出部34cが設けられている。
負極電極32は、負極集電体である負極箔32aの両面に負極活物質合剤を有し、負極箔32aの幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極箔露出部32cが設けられている。正極箔露出部34cと負極箔露出部32cは、電極箔の金属面が露出した領域であり、捲回軸方向の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
軸芯としては例えば、正極箔34a、負極箔32a、セパレータ33のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シート81(図4)を捲回して構成したものを用いることができる。
図4は、本実施形態における捲回装置200を示す構成図である。図4の捲回装置200のうち、既に説明した図4に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
捲回装置200は、装置中央にスピンドル101が回転可能に支持されており、図示していない回転駆動装置によって時計回りに回転駆動されるようになっている。そして、スピンドル101の側方には、正極電極34、セパレータ33、負極電極32、セパレータ35、樹脂シート81をスピンドル101に供給するための供給装置が設けられている。
供給装置は、装置右上から順に正極電極34、セパレータ33、負極電極32、セパレータ35、樹脂シート81をロール状に保持しており、外周端部から繰り出してスピンドル101に供給するようになっている。また、各々の電極34、32、セパレータ33、35、樹脂シート81を所定位置に供給する送りローラ160a〜160eと、所定の長さで切断するカッタ161a〜161eを備える。
スピンドル101は、樹脂シート81の捲回始め端部を把持する扁平な巻き芯102を有している。そして、巻き芯102の近傍には、巻き芯102を回転させて電極捲回群3を形成した後に、電極捲回群3がほどけないように粘着テープ163を貼り付ける貼付装置167を備えている。貼付装置167は図4中、破線で囲まれた部分であり、送り出し機構164、カッタ165、貼付機構168を有する。粘着テープ163は、送り出し機構164によって所定長さだけ繰り出され、カッタ165で所定長さにカットされて、貼付機構168により、電極捲回群3に貼付される。
スピンドル101の近傍には、巻き芯102に巻きつけた樹脂シート81にセパレータ33、35を加熱溶着するヒータヘッド170と、ヒータヘッド170を所定位置まで移動させて加圧するヒータ移動機構171を備える。
巻き芯102に巻きつけた樹脂シート81を切断する際にほどけないように保持するための仮押さえ機構178を備える。尚、他の実施形態として加熱溶着の他に粘着テープによって接合してもよい。よって、その場合には図示はしないがヒータヘッド170およびヒータ移動機構171の代わりにテープを貼る貼付装置167と同様の機構が別途備えられている。
捲回装置200ではまず、扁平な巻き芯102で樹脂シート81の捲回始め端部を把持する。その後、樹脂シート81を1周以上捲回する。次に、捲回された樹脂シート81にセパレータ33、35をヒータヘッド170により加熱溶着し、セパレータ33、35を捲回する。この際、セパレータ33、35の間に負極電極32を挟み込むことにより、まず、負極電極32を捲回する。負極電極32を1周捲回したところで、捲回始めの電極捲回群3とセパレータ33の間に正極電極34を挟み込むことにより、内周に負極電極32、その外側に正極電極34を配置して捲回していく。尚、最外周の電極である負極電極32は、正極電極34よりも約1周分、多く捲回されている。これは、正極電極34から放出されるリチウムイオンを確実に受け取るためである。最外周の負極電極32の外側はセパレータ35に覆われており、セパレータの端部は電極捲回群3がほどけないように貼付装置167により粘着テープ163を貼り付ける。
樹脂シート81は、負極箔32a、正極箔34a、セパレータ33、35のいずれよりも厚さが厚く、丈夫な絶縁性の樹脂材料を用いて形成されている。樹脂シート81は、負極箔32aが軸芯80の最外周面全面に亘って接面して捲回できるように、捲回軸方向(X方向)の幅を負極箔32aの幅と同等以上の幅とすることが望ましい。また、集電のために、正極箔露出部34cおよび負極箔露出部32cをそれぞれ厚さ方向に束ねて溶接する際に、金属箔間を絶縁しない幅が好ましい。本実施形態では、樹脂シート81の幅は、セパレータ33、35と同じ幅に設定されている。
電極捲回群3の軸芯は、負極電極32、正極電極34やセパレータ33、35より曲げ剛性が大きい樹脂シート81を捲回することによって構成されている。したがって、電極捲回群3の軸芯の弾性力によって、セパレータ33、35および負極電極32を電極捲回群3の軸芯の外周面に密着して沿わせることができ、さらにその外周に位置する正極電極34も沿わせることが可能になる。したがって、これらセパレータ33、35、負極電極32、正極電極34の捲回始め端部側で生じる捲回緩みを防ぐことができる。
図5は、電極捲回群3の一部を展開した場合の電極断面図である。図示左右方向が、幅方向(捲回軸方向)である。本実施形態の負極電極32の負極合剤層32bは、中央に第1負極合剤層32dを有し、第1負極合剤層32dの幅方向端部の端面に隣接して第2負極合剤層32eを有している。
第1負極合剤層32dの幅方向(図示左右方向)の長さは、負極箔32aから離れるにしたがって狭くなる。図5で具体的に説明すると、長さL1は、長さL2よりも長くなるように設定されている。その結果、図5に示すように、第1負極合剤層32dの幅方向端部は傾斜している。後述する図6の説明箇所で示すように、その第1負極合剤層32dの幅方向端部の傾斜している部分を傾斜部と呼ぶ(図6参照)。その第1負極合剤層32dの幅方向端部の傾斜部を所定の厚みで覆うように、上記の第2負極合剤層32eが設けられている。第2負極合剤層32eの所定の厚み(図5に示したL5)は、例えば、1〜3mm程度である。
正極合剤層34bは、すべて、セパレータ33、35を介して、第1負極合剤層32dと対向している。なお、第1負極合剤層32dは正極合剤層34bよりも幅方向に広いので、主に、第1負極合剤層32dの中央部が正極合剤層34bと対向している。そして、第1負極合剤層32dの幅方向端部は、正極合剤層34bと対向していない。第2負極合剤層32eは、その第1負極合剤層32dの幅方向端部の端面を覆うように設けられているので、第2負極合剤層32eは、正極合剤層34bと対向していない。
正極合剤層34bの幅方向(図示左右方向)の長さは、正極箔34aから離れるにしたがって狭くなる。図5で具体的に説明すると、長さL3は、長さL4よりも長くなるように設定されている。その結果、図5に示すように、正極合剤層34bの幅方向端部は、傾斜している。
ここで、正極電極34、負極電極32の作製方法について説明する。
正極電極34の正極合剤は、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練して作製される。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極箔34a)の両面に溶接部(正極箔露出部34c)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、正極箔を含まない正極合剤層塗布部の厚さが90μmの正極電極34を得た。
負極電極32の第1負極合剤層32dは、天然黒鉛粉末98重量部に対して、結着剤として1重量部のスチレン・ブタジエンゴム(以下、SBRと呼ぶ。)と、増粘剤として、1重量部のカルボキシメチルセルロース(以下、CMCと呼ぶ。)を添加し、これに分散溶媒として純水を添加、混練して作製される。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極箔32c)の両面に塗布し乾燥させて、第1負極合剤層32dを得た。
負極電極32の第2負極合剤層32eは、ケイ素(以下、Siと呼ぶ)を100重量部に対して、結着剤として1重量部のSBRと、増粘剤として、1重量部のCMCと、これに分散溶媒として純水を添加、混練して作製される。なお、第2負極合剤層32eの材料は、第1負極合剤層32dの材料よりも、リチウムの挿入に伴い膨張率の大きいものを選定している。そして、この負極合剤を、上記の第1負極合剤層32dの幅方向端面を覆うように塗布し乾燥させて、第2負極合剤層32eを得た。ただし、溶接部(負極箔露出部)を残して塗布している。
第1負極合剤層32d及び第2負極合剤層32e、すなわち、負極合剤層32bが形成された後、プレス、裁断工程を経て、負極箔32aを含まない負極合剤層塗布部の厚さが70μmの負極電極32を得た。
本実施形態のリチウム二次電池100は、第2負極合剤層32eを備えている。この第2負極合剤層32eは、初回充電時の膨張とその膨張に伴う電子が流通する電子導電パスの変化、及び、初回充電後初の放電時の収縮とその収縮に伴う電子が流通する電子導電パスの変化を特徴としている。なお、上記の電子が流通する電子導電パスが太くなって導電性が上昇すると、リチウムイオンの流通量も上昇する。逆に、上記の電子が流通する電子導電パスが細くなって導電性が低下すると、リチウムイオンの流通量も低下する。以下、図6〜図8を用いて、上記特徴を説明する。
図6は、初回充電前の電極捲回群3を展開したものの部分断面図である。初回充電前は第1負極合剤層32dの塗布厚さh1と、第2負極合剤層32eの塗布厚さh2は等しい。
図6において、第1負極合剤層32dの傾斜部、および、正極合剤層34bと第1負極合剤層32dとの位置関係について説明する。上述のように、第1負極合剤層32dは、中央部と幅方向端部を有している。第1負極合剤層32dの幅方向端部は、傾斜している部分(傾斜部)を有している。また、正極合剤層34bは、第2負極合剤層32dがセパレータと接する端の位置A1(傾斜部の上端がセパレータと接する位置)よりも電極の内側に位置する。
図7は、初回充電後の電極捲回群3を展開したものの部分断面図である。第1負極合剤層32dの中央部は正極合剤層34bと対向しているため、正極合剤層34bのリチウムイオンが第1負極合剤層32dの中央部に移動しやすい。そのため、充電を開始すると、正極合剤層34bのリチウムイオンは、まず、第1負極合剤層32dの中央部へ移動する。これによって、第1負極合剤層32dの中央部の電位が下がる。
その結果、第1負極合剤層32dの中央部と、第1負極合剤層32dの端部との間に電位差が生じる。その電位差によって、第1負極合剤層32dの中央部に含まれているリチウムイオンの一部が、第1負極合剤層32dの端部へと移動する。これによって、第1負極合剤層32dの端部の電位が下がる。
その結果、第1負極合剤層32dの端部と、第2負極合剤層32eとの間に電位差が生じる。その電位差によって、第1負極合剤層32dの端部に含まれているリチウムイオンの一部が、第2負極合剤層32eへと移動する。これによって、第2負極合剤層32eの電位が下がる。そして、第2負極合剤層32eへ移動してきたLiと、第2負極合剤層32eの活物質であるSiとが反応して、Si合金(Li4.4Si)が形成される。
上記のSi合金が形成される際、第2負極合剤層32eは膨張する。充電後の体積は、充電前の体積の約400%である。その結果、第2負極合剤層32eの塗布厚さh2は、第1負極合剤層32dの塗布厚さh1よりも大きくなる。第2負極合剤層32eの膨張は、第1負極合剤層32dと第2負極合剤層32eとの間のリチウムイオンが流通するパスを太くする。そのため、第2負極合剤層32eが膨張すればするほど、第2負極合剤層32eへのリチウムイオンの流通が活発になる。
上述したように、第1負極合剤層32dの端部は、傾斜している傾斜部を有している。その傾斜部を所定厚みで覆うように、第2負極合剤層32eが形成されるので、第2負極合剤層32eも傾斜している。そのため、第2負極合剤層32eが膨張した際、傾斜を設けることで、傾斜が無い場合と比較して、負極合剤層32の厚み方向への膨張を小さくすることができるので、セパレータ33と挟んだ正極電極34への影響を小さくするという作用効果を奏する。
また、第2負極合剤層32eが膨張することで、図7に示すように、セパレータ33が正極合剤層34bの幅方向端部を覆うことができる。これによって、正極合剤層34bの幅方向端部が外部と短絡することを防止できる。
さらに、正極合剤層34bは、第2負極合剤層32dがセパレータと接する端の位置A1(傾斜部の上端がセパレータと接する位置)よりも電極の内側に位置する。そのため、第2負極合剤層32eが膨張しても正極合剤層34bの端部を押し付けることが無く、正極合剤層34bの端部の密度に影響を与えることが無いので、リチウムイオン電池の信頼性を確保できる。
図8は、初回充電後、放電した場合の電極捲回群3を展開したものの部分断面図である。放電初期においては、負極合剤層32dの中央部から正極合剤層34bへリチウムイオンが移動する。これによって、第1負極合剤層32dの中央部の電位が上昇する。
その結果、第1負極合剤層32dの中央部と第1負極合剤層32dの端部との間で電位差が生じ、第1負極合剤層32dの端部から第1負極合剤層32dの中央部へリチウムイオンが移動する。これによって、第1負極合剤層32dの端部の電位が上昇する。
その結果、第1負極合剤層32dの端部と第2負極合剤層32eとの間で電位差が生じ、第1負極合剤層32dの端部から第2負極合剤層32eへリチウムイオンが移動する。このリチウムイオンの移動によって、第2負極合剤層32eからリチウムイオンが脱離すると、第2負極合剤層32eが収縮する。ただし、第2負極合剤層32eは、一定量だけリチウムイオンを捕獲する性質があるため、第2負極合剤層32eは、完全にはリチウムイオンを放出しない。よって、第2負極合剤層32eの体積は、初期充電前の状態にまでは戻らない。そのため、図8に示す第2負極合剤層32eの厚さh2は、図7に示す第2負極合剤層32eの厚さh2よりは小さくなるものの、図8に示す第1負極合剤層32dの厚さh1よりは大きいままである。
収縮することで、第2負極合剤層32eと第1負極合剤層32dの間でリチウムイオンが流通するパスが細くなるため、リチウムイオンの流通が途中で停止し、リチウムイオンの拡散が停止する。
本実施形態のリチウム二次電池は、以下の構成を有し、以下の作用効果を奏する。
(1)リチウム二次電池100において、
負極合剤層32bは、第1負極合剤層32dと、第1負極合剤層32dと隣接する第2負極合剤層32eと、を有する。
第2負極合剤層32eのリチウムイオン挿入による膨張率は、第1負極合剤層32dの膨張率よりも大きい。
正極合剤層34bは、第1負極合剤層32dの一部と対向し、第2負極合剤層32eと対向しない。
第1負極合剤層32dは、正極合剤層34bと対向する中央部と、正極合剤層34bと対向しない端部と、を有する。
第2負極合剤層32eは、上記の第1負極合剤層32dの端部と隣接することで、第1負極合剤層32dと隣接する。
(1A)上記(1)の構成により、初回の充電時に、正極合剤層34bから放出されるリチウムイオンを、第2負極合剤層32eの活物質が一度は確実に受け取ることができる。そして、第2負極合剤層32eが、初回放電の途中で負極電極32の電子が流通する電子導電パスが細くなって導電性が低下し、リチウムイオンの流通量が低下することで、第2負極合剤層32eがリチウムイオンを受け取りにくくなる。それによって、第2負極合剤層32eが電位的に浮いた状態になるので負極電位32の電位の上昇が防止できる。その結果、信頼性が高く、かつ出力の高いリチウム二次電池100を提供することができる。
(1B)また、上記(1)の構成により、第2負極合剤層32eが正極合剤層34bと対向していないので、第2負極合剤層32eの膨張によって正極合剤層34bの端部を圧縮することを防止することができる。正極合剤層34bの端部の圧縮は、電解液の減少などを伴い、不均一な反応を生じさせる。そのため、上記圧迫の防止により、リチウム二次電池100の信頼性を向上させることができる。
(2)また、リチウム二次電池100において、
上記の第1負極合剤層32dの端部は、第1負極合剤層32dの厚み方向において負極箔32aから離れるほど第1負極合剤層32dの幅が小さくなるように傾斜部を有している。第2負極合剤層32eは、第1負極合剤層32dの端部を所定厚みで覆う。
(2A)上記構成(2)により、第2負極合剤層32eも傾斜することになる。その結果、第2負極合剤層32eが膨張した際、傾斜を設けることで、傾斜が無い場合と比較して、負極合剤層32の厚み方向への膨張を小さくすることができるので、セパレータ33と挟んだ正極電極34への影響を小さくするという作用効果を奏する。
(2B)上記構成(2)により、第2負極合剤層32eが、第1負極合剤層32dよりも膨張することによって、正極電極34と負極電極32の間にあるセパレータ33が、正極合剤層34bの端部を覆うことができる。その結果、正極合剤層34bを外部と短絡しにくくすることができ、リチウム二次電池100の信頼性を向上させることができる。
(3)正極電極34と負極電極32とは、セパレータ33,35を介して互いに対向する。正極合剤層34bは、第1負極合剤層32dがセパレータと接する端の位置A1(傾斜部の上端がセパレータと接する位置)よりも電極の内側に位置する。
上記構成(3)により、第2負極合剤層32eが膨張しても上記の(1B)よりも確実に正極合剤層34bの端部を押し付けることが無い構成となるので、正極合剤層34bの端部の密度に影響を与えることが無く、リチウムイオン電池の信頼性を確保できる。
(4)正極電極34及び負極電極32を少なくとも含む電極捲回群3をさらに備える。第2負極合剤層32eは、電極捲回群3において、第1負極合剤層32dの幅方向端部(捲回軸方向の端部)の傾斜部に隣接する。
上記構成(4)により、第1負極合剤層32dの幅方向端部(捲回軸方向の端部)付近で、上記効果(2A)、(2B)を奏することができる。
次のような変形も本発明の範囲内である。
以上の実施形態では、図5に示したように、第1負極合剤層32dの幅方向端部(捲回軸方向の端部)を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けたが、本発明はこれに限定されない。捲回方向の第1負極合剤層32dの端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けることもできる。捲回方向の第1負極合剤層32dの端部には、捲回開始側の端部、捲回終了側の端部があるが、いずれの側においても、端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けることができる。そして、以上の実施形態、すなわち、第1負極合剤層32dの幅方向端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けた場合と同様の効果を奏することができる。また、それらを組み合わせることもできる。すなわち、第1負極合剤層32dの幅方向端部を傾斜させてその端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設け、かつ、捲回方向の第1負極合剤層32dの端部を傾斜させてその端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けることもできる。
上記の「捲回方向の第1負極合剤層32dの端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けること」は、上記の「第1負極合剤層32dの幅方向端部(捲回軸方向の端部)を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けること」とは別の更なる効果も奏する。その更なる効果とは、第2負極合剤層32eの膨張による電極捲回群の膨張抑制効果である。上述のとおり、第2負極合剤層32eのリチウムイオン吸蔵による膨張率は、第1負極合剤層32dのそれよりも、著しく大きい。また、捲回開始側の端部は、電極捲回群3の中心側、捲回終了側の端部は電極捲回群3の外周側に位置する。よって、捲回開始側の端部に第2負極合剤層32eを設けると電極捲回群3の中心側が著しく膨張し、捲回終了側の端部に第2負極合剤層32eを設けると電極捲回群3の外周側が著しく膨張する。ここで、上記の「捲回方向の第1負極合剤層32dの端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設けること」を適用すると、第2負極合剤層32eの負極箔32aから離れる方向への膨張シロを作り出して、電極捲回群3の膨張を抑制するという効果を奏する。具体的に比較して説明する。特許文献1(特開2013−243097号公報)のように負極箔32aから離れる方向と平行に第2負極合剤層32eが積層されると、第2負極合剤層32eの負極箔32aから離れる方向への膨張シロを確保することができない。一方、上記の「捲回方向の第1負極合剤層32dの端部を傾斜させ、その端部に隣接するように第2負極合剤層32eを設ける」と、負極箔32aから離れる方向と所定の角度をもった方向に第2負極合剤層32eが積層されるので、第2負極合剤層32eの負極箔32aから離れる方向への膨張シロを確保できる。よって、上記の効果を奏する。
以上の実施形態では、電極を捲回した場合のリチウム二次電池100に関して説明したが、本発明は電極を捲回した場合に限らず、例えば、電極を積層した場合でも同様に適用することができる。
以上の実施形態では、厚さが150μmのPPシートを樹脂シート81として用いたが、これに限定されない。樹脂シート81は、電池内部に用いても劣化などの支障が無く、負極電極32よりも曲げ剛性が大きくて、セパレータ33、35を介して負極電極32を電極捲回群3の軸芯の外周に密着して沿わせることが可能であり、絶縁性を有するものであればよく、上記した材質や寸法等に限定されるものではない。
以上の実施形態では、第1負極合剤層32dの活物質として、天然黒鉛を用いる場合について例示したが、これに限定されない。第1負極合剤層32dの活物質は、リチウムイオンを挿入、脱離可能な非晶質炭素や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やチタン酸リチウム(LTO)またはそれの複合材料でもよい。第1負極合剤層32dの活物質の粒子形状は、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
以上の実施形態では、第2負極合剤層32eの活物質として、ケイ素(Si)を用いる場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、酸化ケイ素(SiO)、ケイ素合金、スズ(Sn)、酸化スズ(SnO)、スズ合金などの合金系負極材料を用いることができる。これ以外でも、リチウムイオンの吸蔵による膨張率が、第1負極合剤層32dのそれよりも大きいものであれば、第2負極合剤層32eの活物質として採用することができる。
以上の実施形態では、正極用導電材として鱗片状黒鉛を用いる場合を例示したが、これに限定されない。正極用導電材としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどカーボンブラックや各種グラファイトを、単独、あるいは組み合わせて用いることができる。
以上の実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、これに限定されない。スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや、一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や、層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムや、これらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
以上の実施形態では、正極電極における塗工部の結着材としてPVDF、負極電極における塗工部の結着材としてSBRを用いる場合について例示したが、これに限定されない。正極電極または負極電極における塗工部の結着材として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
本発明は、以上に示した内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1・・・電池缶
1a・・・開口部
1b・・・幅広側面
1c・・・幅狭側面
1d・・・底面
2・・・絶縁保護フィルム
3・・・電極捲回群
6・・・電池蓋
7・・・絶縁板
9・・・注液口
10・・・ガス排出弁
11・・・注液栓
12・・・負極外部端子
12a・・・負極接続部
14・・・正極外部端子
14a・・・正極接続部
21・・・負極集電体基部
22・・・負極側接続端部
23・・・負極側開口穴
24・・・負極集電体
26・・・負極側貫通孔
32・・・負極電極
32a・・・負極箔
32b・・・負極合剤層
32c・・・負極箔露出部
32d・・・第1負極合剤層
32e・・・第2負極合剤層
33・・・セパレータ
34・・・正極電極
34a・・・正極箔
34b・・・正極合剤層
34c・・・正極箔露出部
35・・・セパレータ
41・・・正極集電体基部
42・・・正極側接続端部
43・・・正極側開口孔
44・・・正極集電体
46・・・正極側貫通孔
80・・・軸芯
81・・・樹脂シート
100・・・リチウム二次電池

Claims (5)

  1. 正極箔上に正極合剤層が形成された正極電極と、
    負極箔上に負極合剤層が形成された負極電極と、を少なくとも備え、
    前記正極電極と前記負極電極とは、互いに対向し、
    前記負極合剤層は、第1負極合剤層と、前記第1負極合剤層と隣接する第2負極合剤層と、を有し、
    前記第2負極合剤層のリチウムイオン挿入による膨張率は、前記第1負極合剤層の前記膨張率よりも大きく、
    前記正極合剤層は、前記第1負極合剤層の一部と対向し、前記第2負極合剤層と対向せず、
    前記第1負極合剤層は、前記正極合剤層と対向する中央部と、前記正極合剤層と対向しない端部と、を有し、
    前記第2負極合剤層は、前記端部の少なくとも一部と隣接することで、前記第1負極合剤層と隣接する、リチウム二次電池。
  2. 請求項1に記載のリチウム二次電池において、
    前記第1負極合剤層の前記端部は、前記第1負極合剤層の厚み方向において前記負極箔から離れるほど前記第1負極合剤層の幅が小さくなる傾斜部を有し、
    前記第2負極合剤層は、前記第1負極合剤層の前記傾斜部を所定厚みで覆う、リチウム二次電池。
  3. 請求項1または2に記載のリチウム二次電池において、
    前記正極電極と前記負極電極とは、セパレータを介して互いに対向し、
    前記正極合剤層は、前記第1負極合剤層が前記セパレータと接する端の位置よりも電極の内側に位置する、リチウム二次電池。
  4. 請求項2、または請求項2に従属する請求項3に記載のリチウム二次電池において、
    前記正極電極及び前記負極電極を少なくとも含む電極捲回群をさらに備え、
    前記第2負極合剤層は、前記電極捲回群において、捲回軸方向の前記傾斜部に隣接する、リチウム二次電池。
  5. 請求項2、または請求項2に従属する請求項3に記載のリチウム二次電池において、
    前記正極電極及び前記負極電極を少なくとも含む電極捲回群をさらに備え、
    前記第2負極合剤層は、前記電極捲回群において、捲回方向の前記傾斜部に隣接する、リチウム二次電池。
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