JP2013232439A - 扁平捲回形二次電池およびその製造方法 - Google Patents

扁平捲回形二次電池およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶着部の凹凸により電極に発生するしわを抑制することができる扁平捲回形二次電池およびその製造方法を得ること。
【解決手段】本発明の二次電池(1)は、正極電極(34)および負極電極(32)をセパレータ(33、35)を介して軸芯(80)の周りに扁平に捲回した捲回電極体(3)と、その捲回電極体(3)を収納する電池容器(2)を有する二次電池(1)であって、軸芯(80)は、正極電極(34)と負極電極(32)とセパレータ(33、35)のいずれよりも厚さが厚い樹脂シート(81)を捲回して構成される。
【選択図】図8B

Description

本発明は、例えば車載用途等の高容量の扁平捲回形二次電池およびその製造方法に関する。
近年、電気自動車等の動力源として、正極電極と負極電極をセパレータを介して捲回したエネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池の開発が進められている。リチウムイオン二次電池は、性能の向上につれて用途も拡大し、製造工程の簡素化、低コスト化が要求されてきた。このような中で例えば電極を捲回する軸芯をステンレス製または合成樹脂のシームレス円筒とし、このリング状の軸芯を捲回後に捲回電極体ごと押しつぶす技術が開示されている(特許文献1)。
特開2002-280055号公報
従来技術では、捲回機で捲回する前に予め筒状の軸芯を捲回装置のスピンドルに差し込んで装着する作業を必要とし、自動化による生産性向上の阻害要因となる。また、樹脂製の軸芯にセパレータを溶着した場合に、溶着部の凹凸により電極にしわが発生し、電極間の隙間の発生源となる恐れがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構造で製造工程を簡素化でき、溶着部の凹凸により電極に発生するしわを抑制することができる扁平捲回形二次電池およびその製造方法の提供を目的としている。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、正極電極及び負極電極を間にセパレータを介して軸芯の周りに扁平に捲回した捲回電極体を有する扁平捲回形二次電池であって、軸芯は、正極電極と負極電極とセパレータのいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成され、軸芯の最内周を形成する最内周部と、最内周部よりも捲き終わり端部側に延長された延長部とを有し、セパレータは、延長部に接合された接合部と、接合部に連続して軸芯の周りにセパレータのみを1周以上捲回したセパレータ捲回部とを有することを特徴としている。
本発明によれば、簡易な構造で製造工程を簡素化でき、信頼性の高い扁平捲回形二次電池およびその製造方法の提供することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1の実施形態に係わるリチウムイオン二次電池の外観斜視図。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の分解斜視図。 図2に示された発電要素組立体の分解斜視図。 図3に示された捲回電極体の展開斜視図。 軸芯の構成を説明する図であり、図4AのB方向から矢視した状態を示す模式図。 軸芯を押し潰した状態を示す図。 捲回巻き始めにおける樹脂シートとセパレータ、負極板、正極板との位置関係を示した図。 捲回装置の構成図。 巻き芯に樹脂シートを巻きつけた状態を説明する模式図。 第1の実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図。 第1の実施形態における軸芯に対する捲回方法を説明する図。 第1の実施形態における軸芯とセパレータの接合方法の一例を示す断面概念図。 第2の実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図。 第2の実施形態における軸芯とセパレータの接合方法を示す断面概念図。 第3の実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図。 第3の実施形態における軸芯とセパレータの接合方法を示す断面概念図。 第4の実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図。 第5の実施形態における軸芯に対する捲回方法を説明する図。 第5の実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図。
以下、図1から図15Bを参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
本発明は、正極電極及び負極電極を間にセパレータを介して軸芯の周りに扁平に捲回した捲回電極体を有する扁平捲回形二次電池であって、軸芯は、正極電極と負極電極とセパレータのいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回して構成され、軸芯の最内周を形成する最内周部と、最内周部よりも捲き終わり端部側に延長された延長部とを有し、セパレータは、延長部に接合された接合部と、接合部に連続して軸芯の周りにセパレータのみを1周以上捲回したセパレータ捲回部とを有することを特徴としている。
[第1の実施形態]
本実施形態では、扁平捲回形二次電池がリチウムイオン二次電池である場合を例に説明する。
図1は、本実施形態に係わるリチウムイオン二次電池の外観斜視図、図2は、図1に示されるリチウムイオン二次電池の分解斜視図である。
リチウムイオン二次電池1は、図1及び図2に示すように、電池容器2内に捲回電極体3を収容した構成を有している。電池容器2は、開口部11aを有する電池缶11と、電池缶11の開口部11aを封口する電池蓋21とを有する。捲回電極体3は、図4Aに示すように、正極板34と負極板32との間にセパレータ33、35を介在させて重ね合わせた状態で捲回装置100の巻き芯110に巻きつけた樹脂シート81周りに扁平状に捲回した構造を有している。捲回電極体3は、その周りに、シート状の絶縁保護フィルム41が配置された状態で電池容器2に収容されている。
電池容器2は、電池缶11と電池蓋21によって構成されている。電池缶11及び電池蓋21は、共にアルミニウム合金で製作されており、電池蓋21は、レーザ溶接によって電池缶11に溶接される。電池容器2は、一対の幅広側面PWと、一対の幅狭側面PNと、底面PBと、電池蓋21とで直方体形状の扁平角形容器を構成する。電池蓋21には、絶縁部材を介して正極端子51と負極端子61(一対の電極端子)が配設されており、蓋組立体4を構成している。なお、電池蓋21には、正極端子51及び負極端子61の他に、電池容器2内の圧力が所定値よりも上昇すると開放されて電池容器2内のガスを排出するガス排出弁71と、電池容器2内に電解液を注入するための注液口72が配置されている。
正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の長手方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の外側に配置される外部端子52、62と、電池蓋21の内側に配置されて外部端子52、62に導通接続される接続端子53、63を有している。正極側の外部端子52と接続端子53は、アルミニウム合金で製作され、負極側の外部端子62と接続端子63は、銅合金で製作されている。
接続端子53、63と外部端子52、62は、それぞれ電池蓋21との間に図示していない絶縁部材が介在されており、電池蓋21から電気的に絶縁されている。接続端子53、63は、電池蓋21の内側から電池缶11の底部に向かって延出して捲回電極体3に導通接続される集電端子54、64を有している。捲回電極体3は、正極端子51の集電端子54と負極端子61の集電端子64との間に配置されて支持されており、蓋組立体4及び捲回電極体3によって、発電要素組立体5が構成されている。
次に、発電要素組立体5と電池缶11の絶縁を図るために、絶縁保護フィルム41を発電要素組立体5と電池缶11との間に配置するように、捲回電極体3を電池缶11の開口部11aから挿入し、電池蓋21と電池缶11をレーザ溶接により溶接する。その後、電池蓋21の注液口72から電池容器2内に電解液を注入して、注液栓73によって注液口72を閉塞する。注液栓73は、電池蓋21にレーザ溶接により溶接される。
電解液は、例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とジエチルカーボネート(DEC)の体積比1:1:1の混合溶液中にLiPF(六フッ化リン酸リチウム)を1mol/Lとなるように溶解したものを用いる。
尚、電解質は、LiPFを使用した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、LiClO、LiAsF、LiBF、LiB(C、CHSOLi、CFSOLiなどやこれらの混合物を用いることができる。また、本実施形態では、非水電解液の溶媒にECとDMCとの混合溶媒を用いた例を示したが、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ―ブチルラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリルなど少なくとも1種以上の混合溶媒を用いるようにしてもよく、また混合配合比についても限定されるものではない。そして、外部端子52、62を介して捲回電極体3から外部負荷に電力が供給され、あるいは、外部端子52、62を介して外部発電電力が捲回電極体3に充電される。
図3は、図2に示された発電要素組立体の詳細を示した分解斜視図である。
発電要素組立体5は、電池蓋21に絶縁部材を介して正極端子51と負極端子61を取り付けて蓋組立体4を作製した後、蓋組立体4の正極端子51と負極端子61に、捲回電極体3の正極未塗工部34bと負極未塗工部32bを超音波接合して導通接続することによって作製される。
図4Aは、図3に示された捲回電極体の詳細を示し、一部を展開した状態の外観斜視図、図4Bは、軸芯80の構成を説明する図であり、図4AのB方向から矢視した状態を示す模式図、図4Cは軸心を押し潰した状態を示す図である。図5は、捲回巻き始めにおける樹脂シートとセパレータ、負極板、正極板との位置関係を示した展開図である。
捲回電極体3は、負極板(負極電極)32と正極板(正極電極)34を間にセパレータ33、35を介して軸芯80の周りに扁平状に捲回することによって構成されている。捲回電極体3は、図4Aに示すように、最外周の電極板が負極板32であり、さらにその外側にセパレータ35が捲回される。セパレータ33、35は、正極板34と負極板32との間を絶縁する役割を有している。
負極板32の負極塗工部32aは、図5に示すように、正極板34の正極塗工部34aよりも幅方向に大きく、これにより正極塗工部34aは、必ず負極塗工部32aに挟まれるように構成されている。正極未塗工部34b、負極未塗工部32bは、平面部分で束ねられて溶接等により外部端子52、62につながる各極の集電端子54、64に接続される。尚、セパレータ33、35は、幅方向で負極塗工部32aよりも広いが、正極未塗工部34b、負極未塗工部32bで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極板34は、正極集電体である正極電極箔の両面に正極活物質合剤を塗布した正極塗工部34aを有し、正極電極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極未塗工部(箔露出部)34bが設けられている。
負極板32は、負極集電体である負極電極箔の両面に負極活物質合剤を塗布した負極塗工部32aを有し、正極電極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極未塗工部(箔露出部)32bが設けられている。正極未塗工部34bと負極未塗工部32bは、電極箔の金属面が露出した領域であり、捲回軸方向(図4のX方向)の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極板32に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に集電部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断して銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極板を得た。
なお、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極板34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に無地の集電部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断してアルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極板を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極板、負極板における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
軸芯80は、正極板34と負極板32とセパレータ33、35のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シート81を捲回して構成されており、図4Bに示すように、軸芯80の最内周を形成する最内周部82と、最内周部82よりも捲き終わり端部側に延長された延長部83とを有している。
樹脂シート81は、負極板32、正極板34、セパレータ33、35のいずれよりも厚さが厚く、剛直な絶縁性の樹脂材料を用いて形成されている。樹脂シート81は、負極塗工部32aが軸芯80の最外周面全面に亘って接面して捲回できるように、捲回軸方向(X方向)の幅を負極塗工部32aの幅と同等以上の幅とすることが望ましい。また、正極未塗工部34bおよび負極未塗工部32bをそれぞれ厚さ方向(Z方向)に束ねて溶接する際に、金属箔間を絶縁しない幅が好ましい。本実施形態では、樹脂シート81の幅は、セパレータ33、35と同じ幅に設定されている。
軸芯80は、負極板32、正極板34やセパレータ33、35より曲げ剛性が大きい樹脂シート81を捲回することによって構成されている。したがって、軸芯80の弾性力によって、セパレータ33、35および負極板32を軸芯80の外周面に密着して沿わせることができ、さらにその外周に位置する正極板34も沿わせることが可能になる。したがって、これらセパレータ33、35、負極板32、正極板34の捲き始め端部側が捲回中心に向かって巻き緩むのを防ぐことができる。
軸芯80は、本実施形態では、厚さが150μmのPPシートを樹脂シート81として用いた。樹脂シート81は、電池内部に用いても劣化などの支障が無く、負極板32よりも曲げ剛性が大きくて、セパレータ33、35を介して負極板32を軸芯80の外周に密着して沿わせることが可能であり、絶縁性を有するものであればよく、上記した材質や寸法等に限定されるものではない。
図6は、捲回装置100の構成例を示す図である。
捲回装置100は、装置中央にスピンドル101が回転可能に支持されており、図示していない回転駆動装置によって時計回りに回転駆動されるようになっている。そして、スピンドル101の側方には、正極34、セパレータ33(第1のセパレータ)、負極32、セパレータ35(第2のセパレータ)、樹脂シート81をスピンドル101に供給するための供給装置が設けられている。
供給装置は、装置右上から順に正極34、セパレータ33、負極32、セパレータ35、樹脂シート81をロール状に保持しており、外周端部から繰り出してスピンドル101に供給するようになっている。また、各々の電極34、32、セパレータ33、35、樹脂シート81を所定長さ供給する送りローラ160a〜160eと、所定の長さで切断するカッタ161a〜161eを備える。
スピンドル101は、樹脂シート81の捲き始め端部を把持する把持部103を備えた扁平な巻き芯102を有している。そして、巻き芯102の近傍には、巻き芯102を回転させて捲回電極体3を形成した後に、捲回電極体3がほどけないように粘着テープ163を貼り付ける貼付手段167を備えている。粘着テープ163は、送り出し機構164によって所定長さだけ繰り出され、カッタ165で所定長さにカットされて、捲回電極体3に貼付される。
また、スピンドル101の近傍には、巻き芯102に巻きつけた樹脂シート81にセパレータ33、35を加熱溶着するヒータヘッド170と、ヒータヘッド170を所定位置まで上昇させて加圧するヒータ昇降機構171を備える。
また、巻き芯102に巻きつけた樹脂シート81を切断する際にほどけないように保持するための仮押さえ機構178を備える。尚、他の実施形態として加熱溶着の他に粘着テープによって接合してもよい。よって、その場合には図示はしないがヒータヘッド107およびヒータ昇降機構171の代わりにテープを貼る貼り付け手段167と同様の機構が別途備えられている。
図7は、巻き芯に樹脂シートを巻きつける方法を説明する図である。
巻き芯102は、樹脂シート81を捲回して軸芯80を形成するためのものであり、樹脂シート81よりも大きな横幅の扁平板形状を有している。巻き芯102は、スピンドル101の回転中心に捲回軸が一致するように、スピンドル101に一体に回転可能に固定されている。
巻き芯102は、樹脂シート81の捲き始め端部を把持する把持部103を有している。把持部103は、捲回軸方向に沿って延在して形成された差し込み溝103aの溝幅を拡大または縮小可能な構成を有しており、差し込み溝103aに樹脂シート81の端部を差し込み、溝幅を縮小させることによって、樹脂シート81の捲き始め端部を把持するようになっている。
樹脂シート81は、捲き始め端部が差し込み溝103aに差し込まれて、把持部103に把持される。そして、巻き芯102の回転により巻き芯102の周りに1周以上巻きつけられる長さのところでカッタ161eを用いて切断される。そして、仮押さえ機構178の仮押さえローラで樹脂シート81を巻き芯102に押し付けることによって、ほどけないように保持される。
図8Aは、本実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図、図8Bは、本実施形態における軸芯に対する捲回方法を説明する図である。
軸芯80は、図8Aに示すように、樹脂シート81の捲き始め端部を把持部103に把持させて巻き芯102を1回転させることによって形成されている。軸芯80は、軸芯80の最内周を形成する最内周部82と、最内周部82の外周に対向配置されて重ね代となる延長部83とを有する。なお、延長部83は、最内周部82の外側を1周以上捲回する長さを有していてもよい。
そして、延長部83とヒータヘッド170との間に、セパレータ33の捲き始め端部とセパレータ35の捲き始め端部を送り込み、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、延長部83の外周面に、セパレータ33、35の各捲き始め端部を互いに重ね合わせた状態で加熱溶着して、軸芯80の延長部83に一体に接合する。
本実施形態では、巻き芯102に、樹脂シート81を1周以上(最内周部82の分と延長部83の分とを加えた長さ)巻きつけて、軸芯80の延長部83の外周面に、セパレータ33、35を加熱溶着して一体に接合した。
その後、巻き芯102を回転させて、図8Bに示すように、軸芯80の周りにセパレータ33、35のみを1周以上捲回して、セパレータ捲回部を形成する。そしてさらに、負極板32及び正極板34の各捲き始め端部をセパレータ33、35の間に挟み込んで接合し、さらに捲回して所定の厚さを有する捲回電極体3を作製する。
捲回電極体3は、把持部103の差し込み溝103aを拡げて、回転軸方向に抜き取ることにより、巻き芯102から取り外される。それから、捲回電極体3は、捲回厚さ方向(Z方向)に圧縮されて、図4Cに軸芯80のみを示すように、捲回電極体3の軸芯80が捲回厚さ方向に押し潰された扁平状態とされる。
セパレータ33、35を軸芯80の延長部83に加熱溶着すると、その接合部には、樹脂シート81やセパレータ33、35の溶けにより凹凸が生じる。このような凹凸を有する接合部の上に負極板32や正極板34を捲回すると、負極板32や正極板34がきれいに捲回されず、シワや不均一な段差が形成され、電極間の隙間の発生源となり、電池寿命が低下するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、セパレータ捲回部と軸芯80との協働により、接合部における凹凸を吸収して緩和している。
セパレータ捲回部は、セパレータ33、35を軸芯80に熱溶着して接合した後に、その接合部に連続してセパレータ33、35のみを一周以上捲回することによって、接合部の凹凸を吸収して緩和することができる。
一方、軸芯80は、樹脂シート81によって構成されており、ある程度の弾力性を有している。したがって、セパレータ捲回部を形成することによって、接合部の凹凸部分全体を軸中心側に凹ませるように軸芯80を変形させることができ、なだらかな表面にすることができる。したがって、接合部の上に負極板32や正極板34をきれいに捲回して、シワや不均一な段差が形成されるのを防止でき、電極間の隙間の発生や電池寿命の低下を防ぐことができる。
図9は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合方法の一例を示す断面概念図である。
この接合方法では、1周以上の長さ(最内周部82の分と延長部83の分とを加えた長さ)の樹脂シート81を、巻き芯102に半回転分だけ巻きつけて、図9に示すように、延長部83を最内周部82から離れる方向に向かって突出させた状態に保持する。そして、延長部83とヒータヘッド170との間に、セパレータ33の捲き始め端部とセパレータ35の捲き始め端部を重ね合わせた状態で送り込む。そして、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、延長部83の外周面に、セパレータ33、35の各捲き始め端部を加熱溶着して、軸芯80の延長部83に一体に接合する。その際、図6の捲回装置100には図示していない、押さえ機構268がヒータヘッド170に樹脂シート81とセパレータ33、35を介して対向する位置に配置されて、ヒータヘッド170の裏押さえとして用いられる。
本実施形態では、巻き芯102に、樹脂シート81を巻きつけて、巻き芯102から突出した延長部83の外周面に、セパレータ33、35を加熱溶着して一体に接合した。その後、巻き芯102を回転することで、図8と同様の捲回電極体3を作製することができる。これにより、巻き芯102が薄く剛性が低いものであっても、捲回電極体3を作製することが可能となる。また、図示はしないが加熱溶着ではなくテープ貼り付けによる接合でも同様の効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
図10は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図である。
本実施形態において特徴的なことは、軸芯80の延長部83の内周面にセパレータ33の捲き始め端部を熱溶着し、かつ、軸芯80の延長部83の外周面にセパレータ35の捲き始め端部を熱溶着して、軸芯80とセパレータ33、35を接合した構成としたことである。
巻き芯102に巻きつけた樹脂シート81の捲き終わり端部を間に挟み込むように、セパレータ33、35を、巻き芯102とヒータヘッド170との間に送り込み、セパレータ33の捲き始め端部を延長部83の内周面に対向配置し、かつ、セパレータ35の捲き始め端部を延長部83の外周面に対向配置する。
そして、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、セパレータ33、35の各捲き始め端部で延長部83を挟み込んだ状態で加熱溶着して、セパレータ33、35を軸芯80の延長部83に一体に接合する。
その後、巻き芯102を回転させて、軸芯80の周りにセパレータ33、35のみを1周以上捲回してセパレータ捲回部を形成した後、負極板32及び正極板34の各捲き始め端部をセパレータ33、35の間に挟み込んで接合し、さらに捲回して所定の厚さを有する捲回電極体3を作製する。捲回電極体3は、第1の実施形態と同様に、巻き芯102から取り外され、捲回厚さ方向(Z方向)に圧縮され、軸芯80が捲回厚さ方向に押し潰された扁平状態とされる。
例えばセパレータ33と35が正極板に対向する面に耐熱性の高い材料をコーティングした場合に、第1の実施形態では樹脂シート81との加熱溶着による接合が困難となる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、樹脂シート81に対面するセパレータ33、35の面は、加熱溶着可能な面となるので、確実かつ容易に接合することができ、特に有効である。
図11は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合方法の一例を示す断面概念図である。
この接合方法では、巻き芯102の1周以上の長さ(最内周部82の分と延長部83の分とを加えた長さ)を有する樹脂シート81を、巻き芯102に半回転分だけ巻きつけて、延長部83を最内周部82から離れる方向に向かって突出させた状態に保持する。そして、延長部83の内周面側にセパレータ33の捲き始め端部を対向して配置し、延長部83の外周面側にセパレータ35の捲き始め端部を対向して配置する。
そして、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、延長部83の内周面と外周面に、セパレータ33、35の各捲き始め端部をそれぞれ加熱溶着して、軸芯80の延長部83に一体に接合する。
その際、図6の捲回装置100には図示していない、押さえ機構268がヒータヘッド170に樹脂シート81とセパレータ33、35を介して対向する位置に配置されて、ヒータヘッド170の裏押さえとして用いられる。
また、一対のヒータヘッド170を用意して、内周側と外周側の両面から挟み込み、加熱溶着する構成としてもよい。これによれば、例えばセパレータ33と35が正極に位置する面に耐熱性が高くまた伝熱性も悪い材料がセパレータ33と35の片面に各々塗布されてコーティングされている場合でも、樹脂シート81に対面するセパレータ33、35の面は、加熱溶着可能な面となるので、確実かつ容易に接合することができる。
[第3の実施形態]
図12は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図である。
本実施形態において特徴的なことは、軸芯80の延長部83の内周面にセパレータ33、35の捲き始め端部を熱溶着して、軸芯80とセパレータ33、35を接合した構成としたことである。
軸芯80は、図12に示すように、樹脂シート81の捲き始め端部を把持部103に把持させて巻き芯102を1回転させることによって形成されている。軸芯80は、最内周部82と、最内周部82の外周に重ねられて重ね代となる延長部83とを有する。延長部83は、最内周部82の外周に対向配置されている。
そして、延長部83のうちの樹脂シート81の捲き終わり端部と、その内周面に対向する樹脂シート81の外周面(本実施の形態では最内周部82の外周面)との間にセパレータ35の捲き始め端部を送り込む。
それから、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、延長部83の内周面に、セパレータ33、35の各捲き始め端部を互いに重ね合わせた状態で加熱溶着して、軸芯80の延長部83に一体に接合する。
本実施形態では、巻き芯102に、樹脂シート81を1周以上(最内周部の分と延長部の分とを加えた長さ)巻きつけて、軸芯80の延長部83の内周面に、セパレータ33、35を加熱溶着して一体に接合した。そして、巻き芯102を回転させて、軸芯80の周りにセパレータ33、35を1周以上捲回した後、負極板32及び正極板34の各捲き始め端部をセパレータ33、35の間に挟み込んで接合し、さらに捲回して所定の厚さを有する捲回電極体3を作製する。捲回電極体3は、把持部103の差し込み溝103aを拡げて、回転軸方向に抜き取ることにより、巻き芯102から取り外される。そして、捲回電極体3は、捲回厚さ方向(Z方向)に圧縮されて、捲回電極体3の軸芯80が捲回厚さ方向に押し潰された扁平状態とされる。
本実施形態によれば、セパレータ33、35の各捲き始め端部は、延長部83の内周面と、その内周面に対向する樹脂シート81の外周面(本実施の形態では、最内周部82の外周面)との間に挟まれているので、溶着による接合に加えて、樹脂シート81に挟まれていることによる摩擦で接合される。したがって、セパレータ33、35を軸芯80に対して、より強固に接合することができる。
図13は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合方法の一例を示す断面概念図である。
この接合方法では、1周以上の長さ(最内周部82の分と延長部83の分とを加えた長さ)の樹脂シート81を、巻き芯102に半回転分だけ巻きつけて、延長部83を最内周部82から離れる方向に向かって突出させた状態に保持する。そして、延長部83の内周面に対向する位置にセパレータ33、35の各捲き始め端部を送り込む。そして、ヒータ昇降機構171によりヒータヘッド170を上昇させて、ヒータヘッド170により、延長部83の内周面に、セパレータ33、35の各捲き始め端部を互いに重ね合わせた状態で加熱溶着して、軸芯80の延長部83に一体に接合する。その際、図6の捲回装置100には図示していない、押さえ機構268がヒータヘッド170に樹脂シート81とセパレータ33、35を介して対向する位置に配置されて、ヒータヘッド170の裏押さえとして用いられる。
本実施形態では、巻き芯102に、樹脂シート81を巻きつけて、巻き芯102から突出した樹脂シート81の部分、すなわち、軸芯80の延長部83の内周面に、セパレータ33、35を加熱溶着して一体に接合した。その後、巻き芯102を回転することで、図8と同様の捲回電極体3を作製することができる。これにより、巻き芯102が薄く剛性が低いものであっても、捲回電極体3を作製することが可能となる。また、図示はしないが加熱溶着ではなくテープ貼り付けによる接合でも同様の効果を得ることができる。なお、図6の捲回装置100に配置された押さえ機構268とヒータヘッド170に位置関係は、上下が逆であってもよい。
[第4の実施形態]
図14は、本実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図である。
本実施形態において特徴的なことは、軸芯80の延長部83の内周面と、該内周面に対向する樹脂シート81の外周面(本実施の形態では最内周部82の外周面)との間に、セパレータ33、35の捲き始め端部を挟み込んで、軸芯80とセパレータ33、35を接合した構成としたことである。
軸芯80は、図14に示すように、樹脂シート81の捲き始め端部を把持部103に把持させて巻き芯102を1回転させることによって形成されている。軸芯80は、最内周部82と、最内周部82の外周に重ねられて重ね代となる延長部83とを有する。延長部83は、最内周部82の外周に対向配置されている。
そして、樹脂シート81の捲き終わり端部の内周面に対向する位置に、セパレータ33の捲き始め端部とセパレータ35の捲き始め端部を送り込む。そして、巻きほどけ防止用のタッチローラ179を上昇させて、セパレータ33、35を、延長部83と、延長部83の内周面に対向する樹脂シート81の外周面との間に挟み込んで、摩擦力を利用してセパレータ33、35の抜けを防ぎ、軸芯80に一体に接合する構成を有する。
本実施形態では、巻き芯102に樹脂シート81を1周以上巻きつけて、延長部83の内周面側に第1のセパレータ33と第2のセパレータ35を重ねて位置させ、巻きほどけ防止用のタッチローラで固定する。その後、巻き芯102を1回転させて、軸芯80の外側に少なくとも一周分のセパレータ33、35を捲回する。そして、タッチローラ171を退避させて、巻き芯102をさらに回転させて捲回を行う。
軸芯80とセパレータ33、35は、各々の摩擦力を利用して接合されているので、樹脂シート81は摩擦係数が大きいものが好ましい。延長部83は、その内周面と、内周面に対向する樹脂シート81の外周面との間にセパレータ33、35を挟み込む長さが長いほど、大きな摩擦力を得ることができ、例えば、最内周部82の周りを少なくとも半周以上、好ましくは、1周以上捲回する長さとすることが好ましい。
本実施形態によれば、加熱溶着による接合の必要が無いため、接合部に加熱溶着による凹凸が発生しない。したがって、接合部の上に負極板32や正極板34を捲回しても、シワや不均一な段差が発生しない。また、加熱溶着の工程も削減できるので生産タクト向上が期待できる。
[第5の実施形態]
図15Aは、本実施形態における軸芯に対する捲回方法を説明する図、図15Bは、本実施形態における軸芯とセパレータの接合構造を示す断面概念図である。
本実施形態において特徴的なことは、上記までの実施の形態と異なり、巻き芯102の把持部103にセパレータ33、35の巻き始め側の一部が把持されており、このセパレータ33の上部に樹脂シート81が配置された状態で、巻き芯102を1回転させることにより、軸芯80の延長部83の内周面と、該内周面に対向する樹脂シート81の外周面(本実施の形態では最内周部82の外周面)との間に、セパレータ33、35の捲き始め端部側を挟み込み、挟持して軸芯80に接合させ、さらに、セパレータ33、35の捲き始め端部が軸芯80の内側に位置する構成としたことである。
まず、セパレータ33と35を重ねた状態で把持部103の差し込み溝103aに挿通し、セパレータ33、35の捲き始め端部が巻き芯102から所定長さ突出した状態で差し込み溝103の溝幅を縮小させて、セパレータ33、35を巻き芯102の把持部103に把持させる。
そして、図15Aに示すように、把持部103に把持させたセパレータ33の上部に、樹脂シート80を配置する。次に、巻きほどけ防止用のタッチローラ179を上昇させて、巻き芯102を1回転させることによって、図15Bに示すように、巻き芯102の周囲に、最内周部82と、最内周部82の外周に重ねられて重ね代となる延長部83とを有する軸芯80を形成する。延長部83は、最内周部82の外周に対向配置され、樹脂シート81の捲き終わり端部の内周面に対向する位置に、セパレータ33の捲き始め側の一部とセパレータ35の捲き始め側の一部が配置される。セパレータ33、35は、軸芯80に倣いながら、軸芯80に挟持され、軸芯80に一体に接合される。セパレータ33、35の巻き始め端部は、最内周部82と延長部83との間から軸芯80の中心側に突出して、軸芯80の内面側に配置される。
本実施形態では、捲き始め端部側の例として、巻き芯102の把持部103にセパレータ33、34の巻き始め側の一部を把持させたが、これに限定されるわけではなく、セパレータ33、34の巻き始め端部を把持させても構わない。また、本実施形態では、軸芯80およびセパレータ33,35を巻き芯102に倣わせる目的で、巻ほどけ防止用のタッチローラ179を用いたが、これに限定されるわけではなく、使用しなくても、捲回電極体3を作製することが可能である。また、本実施形態では、巻き芯102の把持部103、103aにセパレータ33、34の巻き始め側の一部のみを把持させたが、これに限定されるわけではなく、軸芯80の端部ないし一部を、セパレータ33、35と同時ないし個々に把持しても構わない。
本実施形態によれば、加熱溶着による接合の必要が無く、また、第4の実施の形態と異なり、巻ほどけ防止用のタッチローラ179は、軸芯80およびセパレータ33,35を巻き芯102に倣わせるために用い、セパレータ33、35の固定を目的としないため、安定して生産することが可能であり、巻き始めの巻き芯102の回転速度も上げることができるので、生産タクト向上が期待できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 リチウムイオン二次電池
2 電池容器
3 捲回電極体
4 蓋組立体
5 発電要素組立体
11 電池缶
21 電池蓋
32 負極板(負極電極)
33 セパレータ(第1のセパレータ)
34 正極板(正極電極)
35 セパレータ(第2のセパレータ)
41 絶縁保護フィルム
51 正極端子(電極端子)
52、62 外部端子
53、63 接続端子
54、64 集電端子
61 負極端子(電極端子)
71 ガス排出弁
72 注液口
73 注液栓
80 軸芯
81 樹脂シート
82 最内周部
83 延長部
100 捲回装置
101 巻き芯
170 ヒータヘッド

Claims (16)

  1. 正極電極及び負極電極を間にセパレータを介して軸芯の周りに扁平に捲回した捲回電極体を有する扁平捲回形二次電池であって、
    前記軸芯は、前記正極電極と前記負極電極と前記セパレータのいずれよりも厚さの厚い樹脂シートを捲回して構成されることを特徴とする扁平捲回形二次電池。
  2. 前記軸芯は、前記軸芯の最内周を形成する最内周部と、該最内周部よりも捲き終わり端部側に延長された延長部とを有し、
    前記セパレータは、前記延長部に接合された接合部と、該接合部に連続して前記軸芯の周りに前記セパレータのみを1周以上捲回したセパレータ捲回部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の扁平捲回形二次電池。
  3. 前記セパレータは、前記延長部の外周面に熱溶着により接合される第1のセパレータと第2のセパレータを有することを特徴とする請求項2に記載の扁平捲回形二次電池。
  4. 前記セパレータは、前記延長部の内周面に熱溶着により接合される第1のセパレータと、前記延長部の外周面に熱溶着により接合される第2のセパレータを有することを特徴とする請求項2に記載の扁平捲回形二次電池。
  5. 前記セパレータは、前記延長部の内周面に熱溶着により接合される第1のセパレータと第2のセパレータを有することを特徴とする請求項2に記載の扁平捲回形二次電池。
  6. 前記セパレータは、前記延長部の内周面と該延長部の内周面に対向する前記樹脂シートの外周面との間に前記セパレータの捲き始め端部側を挟み込むことによって接合されていることを特徴とする請求項2に記載の扁平捲回形二次電池。
  7. 前記セパレータは、該セパレータの捲き始め端部が前記最内周部と前記延長部との間から前記軸芯の中心側に突出していることを特徴とする請求項6に記載の扁平捲回形二次電池。
  8. 正極電極及び負極電極を間にセパレータを介して軸芯の周りに扁平に捲回した捲回電極体を有する扁平捲回形二次電池の製造方法であって、
    前記正極電極と前記負極電極と前記セパレータのいずれよりも厚さの厚い樹脂シートを捲回して前記軸芯を形成する工程と、
    前記軸芯の最内周を形成する最内周部よりも捲き終わり端部側に延長された延長部に前記セパレータを接合する工程と、
    前記延長部との接合部分に連続して前記セパレータのみを前記軸芯の周りに1周以上捲回してセパレータ捲回部を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする扁平捲回形二次電池の製造方法。
  9. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部の外周に対向配置された状態で、前記延長部の外周面に前記セパレータの捲き始め端部を熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  10. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部から離れる方向に向かって突出した状態で、前記延長部の外周面に前記セパレータの捲き始め端部を熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  11. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部の外周に対向配置された状態で、前記延長部の内周面に第1のセパレータの捲き始め端部を対向配置し、かつ、前記延長部の外周面に第2のセパレータの捲き始め端部を対向配置して熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  12. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部から離れる方向に向かって突出した状態で、前記延長部の内周面に第1のセパレータの捲き始め端部を対向配置し、かつ、前記延長部の外周面に第2のセパレータの捲き始め端部を対向配置して熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  13. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部の外周に対向配置された状態で、前記延長部の内周面に前記セパレータの捲き始め端部を熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  14. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部から離れる方向に向かって突出した状態で、前記延長部の内周面に前記セパレータの捲き始め端部を熱溶着することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  15. 前記セパレータを接合する工程では、
    前記延長部が前記最内周部の外周に対向配置された状態で、前記延長部の内周面と該延長部の内周面に対向する前記樹脂シートの外周面との間に前記セパレータの捲き始め端部側を挟み込むことにより接合することを特徴とする請求項8に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
  16. 前記セパレータは、該セパレータの捲き始め端部が前記最内周部と前記延長部との間から前記軸芯の中心側に突出していることを特徴とする請求項15に記載の扁平捲回形二次電池の製造方法。
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