JP6302797B2 - 角形二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は角形のリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は他の二次電池と比較してエネルギー密度が高いため、主にデジタルカメラやノート型パソコン、携帯電話などのポータブル機器に多く使用されている。また近年は環境問題に対応すべく、電気自動車用や電力貯蔵用を目的とする、大型のリチウムイオン二次電池の研究開発が活発に行われている。特に、自動車産業界においては、動力源としてモータを用いる方式の電気自動車や内燃機関とモータとの両方を用いるハイブリッド方式の電気自動車の開発が進められており、その一部はすでに実用化されている。
角形形状のリチウムイオン二次電池においては、主に高出力を必要とする車載用等のリチウムイオン二次電池として、捲回群の捲回軸方向の両端に、正極と負極それぞれの未塗工部を突出させ、前記突出させた未塗工部を電極端子又は集電体に接続することで、簡便な構成を可能にし、かつ電極端子や集電体に至る通電経路を短くし、接続抵抗を小さくして高出力が得られるように工夫したものが種々提案されている。
特許文献1に記載のリチウムイオン二次電池では、リチウムイオン二次電池内に収容される捲回群が捲回群最内周の負極電極の内側に、セパレータを介して正極電極が配置されていない構造として、負極合剤の量を正極合剤の量よりも過剰に多くすることによってデンドライトの発生を抑制した構造が開示されている。
特開2011−100591号公報
しかし、特許文献1に記載のリチウムイオン二次電池では、最内周の負極電極内側部が電池反応に寄与しない余剰部となってしまう。そのため、反応に寄与しない負極電極の分、リチウムイオン電池としてエネルギー密度が小さくなってしまうという課題がある。
そこで本発明では、捲回群内周側に配置された反応に寄与しない負極電極を減らすことによって、エネルギー密度を向上させた角形のリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記課題に対し、本発明の角形二次電池では、正極箔34aの両面に正極合剤層34bを設けた正極電極34と、負極箔32aの両面に負極合剤層32bを設けた負極電極32をセパレータ33、35を介して扁平形状に捲回した捲回群3を有し、捲回群3の平坦部に配置されていて、かつ捲回群3の最内周に配置されている負極電極32の内側には対向して正極電極34が配置されていることを特徴とする。
本発明を用いることで、捲回群内周側に配置された反応に寄与しない負極電極の量を減らすことにより、エネルギー密度を向上させた角形のリチウムイオン二次電池を提供することが出来る。
角形二次電池の外観斜視図 角形二次電池の分解斜視図 捲回電極群の分解斜視図 捲回装置の構成図 捲回体巻き始めの構造を示す断面図 捲回体巻き始めから巻き芯を半周回転させた後の構造を示す断面図 捲回体巻き始めから巻き芯を1周回転させた後の構造を示す断面図 捲回体最内周側の構造を示す断面図 第二の実施形態の捲回体巻き始めから巻き芯を半周回転させた後の構造を示す断面図 第二の実施形態の捲回体最内周側の構造を示す図 第一の実施形態の捲回体最内周側拡大図 第二の実施形態の変形例の捲回体巻き始めから巻き芯を半周回転させた後の構造を示す断面図 第三の実施形態の捲回体最内周側拡大図 第三の実施形態の変形例の捲回体最内周側拡大図 第三の実施形態の変形例に係る捲回装置の構成図
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。
<第一の実施形態>
図1は、角形二次電池の外観斜視図である。
角形二次電池100は、電池缶1および蓋(電池蓋)6を備える。電池缶1は、相対的に面積の大きい一対の対向する幅広側面1bと相対的に面積の小さい一対の対向する幅狭側面1cとを有する側面と、底面1dを有し、その上方に開口部1aを有する。
電池缶1内には、捲回群3が収納され、電池缶1の開口部1aが電池蓋6によって封止されている。電池蓋6は略矩形平板状であって、電池缶1の上方開口部1aを塞ぐように溶接されて電池缶1が封止されている。電池蓋6には、正極外部端子14と、負極外部端子12が設けられている。電力は正極外部端子14と負極外部端子12を介して捲回群3に充電され、また外部負荷に電力が供給される。電池蓋6には、ガス排出弁10が一体的に設けられ、電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁10が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、角形二次電池100の安全性が確保される。
図2は、角形二次電池の分解斜視図である。
角形二次電池100の電池缶1は、矩形の底面1dと、底面1dから連なる角筒状の幅広側面1b、及び幅狭側面1cと、幅広側面1b、及び幅狭側面1cの上端で上方に向かって開放された開口部1aとを有している。電池缶1内には、絶縁保護フィルム2を介して捲回群3が収容されている。
捲回群3は、扁平形状に捲回されているため、断面半円形状の互いに対向する一対の湾曲部3bと、これら一対の湾曲部の間に連続して形成される平面部3aとを有している。
捲回群3は、捲回軸方向が電池缶1の幅広側面1bに沿うように、一方の湾曲部側から電池缶1内に挿入され、他方の湾曲部側が上部開口側に配置される。
捲回群3の正極箔露出部34cは、正極集電板(集電端子)44を介して電池蓋6に設けられた正極外部端子14と電気的に接続されている。また、捲回群3の負極箔露出部32cは、負極集電板(集電端子)24を介して電池蓋6に設けられた負極外部端子12と電気的に接続されている。これにより、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回群3から外部負荷へ電力が供給され、正極集電板44および負極集電板24を介して捲回群3へ外部発電電力が供給され充電される。
正極集電板44と負極集電板24、及び、正極外部端子14と負極外部端子12を、それぞれ電池蓋6から電気的に絶縁するために、ガスケット5および絶縁板7が電池蓋6に設けられている。また、注液口9から電池缶1内に電解液を注入した後、電池蓋6に注液栓11をレーザ溶接により接合して注液口9を封止し、角形二次電池100を密閉する。
ここで、正極外部端子14および正極集電板44の形成素材としては、例えばアルミニウム合金が挙げられ、負極外部端子12および負極集電板24の形成素材としては、例えば銅合金が挙げられる。また、絶縁板7およびガスケット5の形成素材としては、例えばポリブチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂等の絶縁性を有する樹脂材が挙げられる。
また、電池蓋6には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔9が穿設されており、この注液孔9は、電解液を電池容器内に注入した後に注液栓11によって封止される。
ここで、電池容器内に注入される電解液としては、例えばエチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を適用することができる。
正極外部端子14、負極外部端子12は、バスバー等に溶接接合される溶接接合部を有している。溶接接合部は、電池蓋6から上方に突出する直方体のブロック形状を有しており、下面が電池蓋6の表面に対向し、上面が所定高さ位置で電池蓋6と平行になる構成を有している。正極接続部14a、負極接続部12aは、正極外部端子14、負極外部端子12の下面からそれぞれ突出して先端が電池蓋6の正極側貫通孔46、負極側貫通孔26に挿入可能な円柱形状を有している。正極接続部14a、負極接続部12aは、電池蓋6を貫通して正極集電板44、負極集電板24の正極集電板基部41、負極集電板基部21よりも電池缶1の内部側に突出しており、先端がかしめられて、正極外部端子14、負極外部端子12と、正極集電板44、負極集電板24を電池蓋6に一体に固定している。正極外部端子14、負極外部端子12と電池蓋6との間には、ガスケット5が介在されており、正極集電板44、負極集電板24と電池蓋6との間には、絶縁板7が介在されている。
正極集電板44、負極集電板24は、電池蓋6の下面に対向して配置される矩形板状の正極集電板基部41、負極集電板基部21と、正極集電板基部41、負極集電板基部21の側端で折曲されて、電池缶1の幅広面に沿って底面側に向かって延出し、捲回群3の正極箔露出部34c、負極箔露出部32cに対向して重ね合わされた状態で接続される正極側接続端部42、負極側接続端部22を有している。正極集電板基部41、負極集電板基部21には、正極接続部14a、負極接続部12aが挿通される正極側開口穴43、負極側開口穴23がそれぞれ形成されている。
捲回群3の扁平面に沿う方向でかつ捲回群3の捲回軸方向に直交する方向を中心軸方向として前記捲回群3の周囲には絶縁保護フィルム2が巻き付けられている。絶縁保護フィルム2は、例えばPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製の一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなり、捲回群3の扁平面と平行な方向でかつ捲回軸方向に直交する方向を巻き付け中心として巻き付けることができる長さを有している。
図3は、捲回群の一部を展開した状態を示す分解斜視図である。
捲回群3は、負極電極32と正極電極34を間にセパレータ33、35を介して扁平状に捲回することによって構成されている。捲回群3は、最外周の電極が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ33、35が捲回される。セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32との間を絶縁する役割を有している。
負極電極32の負極合剤層32bが塗布された部分は、正極電極34の正極合剤層34bが塗布された部分よりも幅方向に大きく、これにより正極合剤層34bが塗布された部分は、必ず負極合剤層32bが塗布された部分に挟まれるように構成されている。正極箔露出部34c、負極箔露出部32cは、平面部分で束ねられて溶接等により接続される。
尚、セパレータ33、35は幅方向で負極合剤層32bが塗布された部分よりも広いが、正極箔露出部34c、負極箔露出部32cで端部の金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極34は、正極集電体である正極箔34aの両面に正極活物質合剤を有し、正極箔34aの幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極箔露出部34cが設けられている。
負極電極32は、負極集電体である負極箔32aの両面に負極活物質合剤を有し、負極箔32aの幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極箔露出部32cが設けられている。正極箔露出部34cと負極箔露出部32cは、電極箔の金属面が露出した領域であり、捲回軸方向の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極電極32に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に溶接部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極32を得た。
尚、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi2等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn2O4)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に溶接部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極31を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極電極、負極電極における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる
図4は捲回装置200の構成例を示す図である。
捲回装置200は、装置中央にスピンドル101が回転可能に支持されており、図示していない回転駆動装置によって時計回りに回転駆動されるようになっている。そして、スピンドル101の側方には、正極電極34、セパレータ33(第1のセパレータ)、負極電極32、セパレータ35(第2のセパレータ)をスピンドル101に供給するための供給装置が設けられている。
供給装置は、装置右上から順に負極電極32、セパレータ33、正極電極34、セパレータ35をロール状に保持しており、外周端部から繰り出してスピンドル101に供給するようになっている。また、各々の電極(正極電極34、負極電極32)、セパレータ33、35を所定位置に供給する送りローラ160a〜160dと、所定の長さで切断するカッター161a〜161dを備える。
スピンドル101には巻き芯102が取り付けられており、巻き芯102に巻きつけた正極電極34、セパレータ33(第1のセパレータ)、負極電極32、セパレータ35(第2のセパレータ)がほどけないように保持するための仮押さえ機構178を備える。
巻き芯102の近傍には、巻き芯102を回転させて捲回群3を形成した後に、捲回群3がほどけないように粘着テープ163を貼り付ける貼付装置167を備えている。貼付装置167は図4中の破線で囲まれた部分であり、送り出し機構164、カッター165、貼付機構168を有する。粘着テープ163は、送り出し機構164によって所定長さだけ繰り出され、カッター165で所定長さにカットされて、貼付機構168により、捲回群3に貼付される。
続いて本捲回装置200での製造方法を以下に述べる。本発明の製造方法での特徴は、はじめに正極電極34を巻き芯102に巻きつけ、その後負極電極32を巻きつける点である。特に本実施形態では、正極電極34が巻き芯102に巻きつけられ、巻き芯102を半周回転させた後に負極電極34を巻きつけて捲回群3を作成している。
以下、図5から図7を用いて捲回群3の製造方法について説明する。
図5は巻き始めを示す図であり、巻き芯102に巻きつけたセパレータ33、35と正極電極34の巻き始めの状態の概略図である。はじめにセパレータ33、セパレータ35を巻き芯の穴102aに挿入して巻きつけ、正極電極34をセパレータ33、セパレータ35の間に挟み込む。ここで、セパレータ33、セパレータ35は、挟み込む正極電極34よりも長さ方向、幅方向に対して広く巻きつけておく必要がある。この状態から、スピンドル101が回転駆動装置によって時計回りに回転駆動して正極電極34、セパレータ33とセパレータ35を捲回する。なお、巻き芯102表面に電極が当接すると、巻き芯102に剥離した電極合剤層が付着し、その後に続けて行う捲回群3作成の際に電極表面を傷つける危険性がある。このような危険性を回避するために、捲回群3を作成度に巻き芯102の表面の清掃を実施することも可能だが、製造工程が複雑化するため量産性が低い。そこで高い信頼性と量産性を両立するために、例えば、巻き芯102の表面に保護シート202をあらかじめ設置しておくと良い。この保護シート202にはPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂を用いることができる。また、保護シート202には、巻き芯102に沿うように設置しやすく、捲回後の捲回群3から取り外す際にセパレータ33、セパレータ35、正極電極34と負極電極32が幅方向に移動しないように、曲げ剛性の低いフィルム状のものを用いるのが良い。なお、保護シート202を用いる場合には、セパレータ33、35を巻き芯102aの穴に挿入した後に保護シート202を配置することになる。
図6は、図5の状態から巻き芯102を半周ほど回転させた後の概略図であり、巻き芯102に巻きつけたセパレータ33、35、正極電極34と負極電極32の巻き始めの状態が分かる図となっている。本工程では、図5で示した巻き芯102に巻きつけたセパレータ33、セパレータ35と正極電極34を半周捲回した後に、巻き芯102とセパレータ33の間に負極電極32を挟み込む。この際、仮押さえ機構178(不図示)が巻き芯102とセパレータ33との間に負極電極32が挟みこまれた状態を保持するように動作する。なお、負極電極32の巻き始め端部については巻き芯102の平坦部に配置しても良いが、本実施形態では図6に示すように巻き芯102の端部に揃うように負極電極32の巻き始め端部を配置している。このように負極電極32の巻き始め端部を配置することによって、プレスして捲回群3作成した際に、最内周の負極電極32の内周側半分以上の領域で対向するように正極電極34が配置され、また同様に最内周の正極電極34の内周側半分以上の領域で対向するように負極電極32を配置されることとなる。つまり捲回群3の最内周部において、余分な隙間を作ることなく、最内周に配置された負極電極32を反応に寄与させることが出来る。そのため、1個の角形二次電池としてよりエネルギー密度を向上させることが出来る。
図7は、図6の状態から巻き芯102を半周ほど回転させた後の概略図である。図6で示した、巻き芯102に巻きつけたセパレータ33、セパレータ35、正極電極34と負極電極32をさらに半周捲回すると図7のような状態となる。捲回群3の内周側の構造は、内周側からセパレータ33、正極電極34、セパレータ35、負極電極32という順番になる。これで正極電極34、負極電極32、セパレータ33、35が巻き芯102に把持された状態となる。この状態からスピンドル101が回転駆動装置によって時計回りに回転駆動していき捲回群3が作成される。なお、捲回群3の巻き終わり端部は、正極電極34の量よりも負極電極32の量を多くしてデンドライトの発生を抑制するため、最外周の電極は負極電極32となる。最外周の電極を負極電極32とするためには、正極電極34を所定の長さに切断した後に負極電極32を約1周分、正極電極34よりも多く捲回する方法で作成する。
また、最外周の負極電極32の外側はセパレータ33、及びセパレータ35で覆われる構造となっている。このような構造にすることによって最外周の負極電極32を保護している。
セパレータ33、35の端部は捲回群3がほどけないように貼付装置167により粘着テープ163が貼り付けられる。その後、巻き芯102から保護シート202ごと捲回されたセパレータ33、35、負極電極32、正極電極34を抜き取る。そして最内周に位置する保護シート202を抜き取り、抜き取られた捲回群をプレスすることによって捲回群3を得る。
なお、正極電極34を所定の長さで切断する際に、正極電極34よりも長くなるようにセパレータ35を切断しても良い。この場合は、最外周の負極電極32の外側はセパレータ33の1枚のみで覆われた構造となる。このような構造とすることによって、セパレータ35の使用量を抑制することができる。
図8は上述の製造方法で作成された捲回群3の最内周側のセパレータ33、セパレータ35、正極電極34と負極電極32の構造を示す断面図である。図8に示すように、最内周の負極電極34の内側平坦部の一部(半分以上の領域)で正極電極34が対向する構造となっていることが分かる。
上述した方法で捲回群3を作成することによって、最内周に位置する負極電極32の内側の一部と対向するように正極電極34を配置することが出来る。そして最内周に位置する負極電極32の内側に正極電極34が配置されることによって、捲回群3の内周側に配置された負極電極であって、正極電極34が対向して配置されず反応に寄与していなかった負極電極32の量を減らすことができ、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させることが出来る。
<第二の実施形態>
続いて第二の実施形態について説明する。第二の実施形態が第一の実施形態と異なる点は、最内周の負極電極32の先端に、捲回群3の最内周の湾曲部と対応する長さ程度の微小な折り返し部を設けた点である。なお、第一の実施形態と同様の構成については第一の実施形態で用いた図面番号と同様の図面番号を用いている。
図9は第一の実施形態の図6に対応する図であり、第二の実施形態の捲回群130の作成方法を示す図である。なお、図9では説明を分かりやすくするために寸法関係については正確ではなく、特に折り返し部の寸法が誇張して図示されている。
第二の実施形態の捲回群130は使用する捲回装置200は、第一の実施形態で使用したものと同様の装置を用いることができる。第一の実施形態ではセパレータ33、セパレータ35と正極電極34を巻き芯102に配置した後に巻き芯102を半周捲回し、巻き芯102とセパレータ33の間に負極電極32を挟み込む方法で捲回群3を作成した。
一方、本実施形態ではセパレータ33、セパレータ35と正極電極34を巻き芯102に配置した後に巻き芯102を半周未満捲回し、巻き芯102とセパレータ33の間に負極電極32を挟み込む方法で捲回群130を作成した。その後は第一の実施形態と同様の方法で捲回する。このように作成された捲回群を巻き芯から引き抜き、プレスすることによって、最内周に配置されている負極電極32の先端に折り返し部32dを設けた捲回群130を作成することができる。
この折り返し部32dの長さは可能な限り短い程、本効果は期待できる。つまり、折り返し部32dの長さは最内周の湾曲部と対応する長さ程度であることが好ましい。折り返し部32dの長さは巻き芯102の端部からの負極電極32の突出量L(図9参照)で調整することが可能である。突出量Lは2〜5mmであることが好ましい。特に、折り返し部32dでは内側に正極電極34が配置されず反応に寄与しないため、負極電極32の無駄を無くすには突出量Lは2〜3mm程度にするのが好ましい。
一方で、確実に折り返し部32dを設けて捲回群130の歩留まりを高くするためには3〜5mmとするのが好ましい。突出量Lを3〜5mmとすることによって、捲回群を巻き芯102から引き抜いた際に折り返し部32dが戻り、第一の実施形態の図8のような折り返し部が設けられない構造になってしまうことを防止出来る。
なお、実際にプレスされて捲回群130になると、折り返し部32dの長さは突出量Lから巻き芯202の厚みの半分分だけ伸びることになる。本実施形態では巻き芯202の厚みは6.5mmである。そのため、完成した捲回群130の折り返し部32dの長さは5.25〜8.25mmとなる。
図10は捲回群130における最内周側の正極電極34、負極電極32、折り返し部32d、セパレータ33、セパレータ35の断面を示す概略図である。最内周の負極電極32は、折り返し部32dを有している。この折り返し部32dは正極電極34の巻き始めの平坦部から最初の湾曲部内側と対向するように折り返してある。
図11を用いて本実施例の作用効果について説明する。図11は第一の実施形態の捲回群3の断面図である。図11に示すように第一の実施形態の捲回群3では、正極電極34の巻き始め平坦部から最初の湾曲部の内側と対向するのは負極電極32の先端部(図11のA部参照)となる。そのため、正極電極34の最初の湾曲部の内側にはリチウムイオンの授受が出来ない負極箔32aが露出した部分が配置されることとなり、デンドライトが発生する恐れがある。
一方で、本実施形態では最内周の負極電極32の先端に折り返し部32dを設けたため、正極電極34の最内周の巻き始めから最初の湾曲部においても、セパレータ33を介して負極電極32と正極電極34の対向を実現できる(図10参照)。そのため、正極電極34の最内周の巻き始めから最初の湾曲部においてもリチウムイオンの授受が可能な構造となり、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させつつも、デンドライトの発生を抑制することが可能となる。
<第二の実施形態の変形例>
続いて第二の実施形態の変形例について説明する。上述した第二の実施形態では特に捲回装置200側には手を加えなかったが、本変形例ではカッター161aと送りローラ160aとの間に折り返し装置を配置し、予め折り返し部32dを設けた上で捲回群130を作成する点が特徴となる。
図12は第一の実施形態の図6に対応する図であり、第二の実施形態の変形例に対応する捲回群130の作成方法を示す図である。第一の実施形態ではセパレータ33、セパレータ35と正極電極34を巻き芯102に配置した後に巻き芯102を半周捲回し、巻き芯102とセパレータ33の間に負極電極32を挟み込む方法で捲回群3を作成した。一方、本変形例ではセパレータ33、セパレータ35と正極電極34を巻き芯102に配置して巻き芯102を半周捲回した後に、カッター161aと送りローラ160aとの間に配置された折り返し装置によって予め作成された負極電極32の折り返し部32dの折り返し端が巻き芯102の端部に揃うように配置される。そして、折り返し部32dが設けられた負極電極32が巻き芯102とセパレータ33の間に挟み込まれる。この際、仮押さえ機構178(不図示)が巻き芯102とセパレータ33の間に折り返し部32dが挟みこまれた状態を保持するように動作する。その後、スピンドル101が回転駆動装置によって時計回りに回転駆動していき捲回群130が作成される。
なお、本変形形態では予め折り返し部32dを設けているので、プレス後の捲回群130で折り返し部32dの長さが突出量Lから巻き芯202の厚みの半分分だけ伸びることはない。そのため、突出量Lは2〜5mmとすることが好ましく、負極電極32の折り返し部32dの長さは第二の実施形態で説明した通り2〜5mmとなる。なお、負極電極32の無駄を無くすという観点からは折り返し部32dは2〜3mm程度にするのが好ましく、折り返し部32dが戻るのを防ぎ歩留まりを高くするためには3〜5mmとするのが好ましい。
本変形例のメリットは、上述した第二の実施形態と異なり捲回時に突出量Lを調整する必要が無いので、折り返し部の長さの調節が容易であるという点が挙げられる。
<第三の実施形態>
続いて第三の実施形態について説明する。第三の実施形態が第一の実施形態と異なる点は、最内周の負極電極32の先端に、絶縁層201を設けた点である。なお、第一の実施形態と同様の構成については第一の実施形態で用いた図面番号と同様の図面番号を用いている。
図13は、捲回群最内周の正極箔34a、正極合剤層34b、負極箔32aと負極合剤層32b、セパレータ33と絶縁層201を示す概略図である。図13に示すように、本実施形態の捲回群230は最内周に配置されている負極電極32の先端を絶縁層201で覆う構成をとる。この絶縁層201は、ポリ塩化ビニルやPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂で作成されている。また、この絶縁層201は負極電極32を巻き始める前に負極電極32の先端に塗布されて作成される。
第一の実施形態に記載の捲回群3では、最内周に位置された負極電極32の先端が絶縁層で覆われていないため、負極電極32の先端で負極箔32aが露出された状態になっており、負極箔32aが正極合剤層34bと対向する形となる(図11のA部参照)。そのため、正極合剤層34bから放出されたリチウムイオンを受け取るための負極合剤層32bが存在しない状態となり、負極箔32a近傍でデンドライトが発生してしまう恐れがある。
一方、本実施形態では負極電極32の最内周の先端部を絶縁層201で被覆することによって、負極箔32aが露出するのを防ぐことが出来る。従って、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させつつも、負極電極32の最内周の先端部でデンドライトが発生するのを防ぐことができる。なお、絶縁層201は1枚の絶縁テープから構成されていても同様の効果を得ることが出来る。
<第三の実施形態の変形例>
続いて本実施形態の変形例について説明する。上述した第三の実施形態では一体の絶縁層で負極電極32の先端を覆う構成としたが、本変形例では絶縁層201の代わりに別体で構成された2枚の絶縁テープ203a、203bを張り合わせて絶縁層201の代用とした。図14は本変形例の捲回群230を示す図である。最内周に配置された負極電極32の先端には絶縁テープ203a、203bが貼り合わされた構成となっている。本変形例のデンドライト発生を抑制する原理については、上述した第三の実施形態と同様の効果であるが、本変形例は上述した第三の実施形態と比較して容易に作成することが出来る。
本変形例では第一の実施形態で使用した捲回装置200の一部を変更した捲回装置400を用いる。図15に本変形例で用いる捲回装置400を示す。第一の実施形態の捲回装置400と異なる点はカッター161aの近傍に絶縁テープ貼付装置169が配置されている点である。
本変形例のカッター161aと絶縁テープ貼付装置169の位置関係は、カッター161aの方が絶縁テープ貼付装置169よりもロールされている負極電極32に近い位置に配置される構成となっている。捲回群230が作成されると、正極電極34、負極電極32、セパレータ33、35はカッター161によってそれぞれカットされる。負極電極32がカットされた後に絶縁テープ貼付装置169が作動し、負極電極32の先端に絶縁テープ203a及び203bが貼り付けられる。なお、このとき絶縁テープ203a及び203bはそれぞれの接着面が対向するように絶縁テープ貼付け装置169に配置されている。負極電極32の先端に絶縁テープ203a、203bが貼り付けられた後は、第一の実施形態と同様の方法で捲回群230が作成される。
本変形例では絶縁テープ貼付装置169で負極電極32を挟みこむだけで簡単に絶縁テープ203a、203bを取り付けることができる。そのため絶縁層201を塗布したり、負極電極の裏側まで回り込ませる形でテープを貼り付ける必要が無くなり、上述した第三の実施形態と比較して捲回群の作成が簡素化され作業性や歩留まりが向上する。なお、絶縁テープ203a、203bには、ポリ塩化ビニルやPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂製のテープを用いることが出来る。
以上、本発明についてまとめる。
本発明に記載の角形二次電池では、正極箔34aの両面に正極合剤層34bを設けた正極電極34と、負極箔32aの両面に負極合剤層32bを設けた負極電極32をセパレータ33、35を介して扁平形状に捲回した捲回群3を有し、捲回群3の平坦部に配置されていて、かつ捲回群3の最内周に配置されている負極電極32の内側には対向して正極電極34が配置されている。このような構成にすることによって、今まで無駄になっていた最内周の負極電極を反応に寄与させることが可能になるため、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度が向上する。
また、本発明に記載の角形二次電池では、正極電極34は最内周に配置されている負極電極34の内周側の半分以上の領域で対向するように配置されている。このような構成にすることによって、今まで無駄になっていた最内周の負極電極をより反応に寄与させることが可能になるため、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度がより向上する。
また、本発明に記載の角形二次電池では、最内周に配置されている負極電極32の先端には折り返し部32dが設けられていることを特徴とする。このような構成にすることによって、正極電極34の最内周の巻き始めから最初の湾曲部においてもリチウムイオンの授受が可能な構造となる。そのため、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させつつも、デンドライトの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に記載の角形二次電池では、折り返し部32dの長さが2〜5mmである。負極電極32の無駄を無くすには突出量Lは2〜3mm程度にするのが好ましく、確実に折り返し部32dを設けて捲回群130の歩留まりを高くするためには3〜5mmとするのが好ましい。
また、本発明に記載の角形二次電池では、折り返し部32dの長さが2〜5mmに巻き芯の厚みの半分の長さを加えた量に設定されている。このような構成にすることによって、巻き芯202を使用して折り返し部32dを作成したとしても、負極電極32の無駄を無くし、さらには確実に折り返し部32dを設けて捲回群130の歩留まりを高くすることが出来る。
また、本発明に記載の角形二次電池は、最内周に配置されている負極電極32の先端が絶縁層201で覆われている。このような構成にすることにより、負極電極32の最内周の先端部でデンドライトが発生するのをより確実に防ぐことができる。そのため、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させつつも、デンドライトの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に記載の角形二次電池では、最内周に配置されている負極電極32の先端は2枚の絶縁テープ203a、203bが貼り合わされて覆われている。このような構成にすることによって、負極電極32の最内周の先端部でデンドライトが発生するのをより確実に防ぎつつも、簡易に捲回群230を作成することが出来る。そのため、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上させつつも、簡易にデンドライトの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に記載の角形二次電池の製造方法では、正極箔34aの両面に正極合剤層34bを設けた正極電極34と、負極箔32aの両面に負極合剤層32bを設けた負極電極32をセパレータ33、35を介して扁平形状に捲回した捲回群3を有し、正極電極34を巻き芯102に半周捲回した後に負極電極32を捲回する。このようにリチウムイオン二次電池を作成することによって、最内周の負極電極32の内側に確実に正極電極34を配置することが可能となる。そのため、今まで無駄になっていた最内周の負極電極をより反応に寄与させることが可能になり、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度が向上する。
また、本発明に記載の角形二次電池の製造方法では、巻き始めの負極電極32の先端は前記巻き芯の端部に揃うように配置される。このようにリチウムイオン二次電池を作成することによって、確実に最内周に配置されている負極電極34の内周側の半分以上の領域で正極電極34を配置させることが可能となる。そのため、今まで無駄になっていた最内周の負極電極をより反応に寄与させることが可能になり、リチウムイオン二次電池のエネルギー密度がより向上する。
また、本発明に記載の角形二次電池の製造方法では、負極電極32の先端に折り曲げ部32dが設けられた後に捲回される。このようにリチウムイオン二次電池を作成することによって、折り返し部の長さの調節が容易にできるため、リチウムイオン二次電池の製造ばらつきを少なくすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池缶
1a 開口部
1b 幅広側面
1c 幅狭側面
1d 底面
2 絶縁保護フィルム
3 捲回群
4 圧迫部材
5 ガスケット
6 電池蓋
7 絶縁板
9 注液口
10 ガス排出弁
11 注液栓
12 負極外部端子
12a 負極接続部
14 正極外部端子
14a 正極接続部
21 負極集電板基部
22 負極側接続端部
23 負極側開口穴
24 負極集電板
26 負極側貫通孔
32 負極電極
32a 負極箔
32b 負極合剤層
32c 負極箔露出部
32d 折り返し部
33 セパレータ
34 正極電極
34a 正極箔
34b 正極合剤層
34c 正極箔露出部
35 セパレータ
41 正極集電板基部
42 正極側接続端部
43 正極側開口穴
44 正極集電板
46 正極側貫通孔
100 角形二次電池
101 スピンドル
102 巻き芯
102a 穴
130 捲回群
160a 送りローラ
160b 送りローラ
160c 送りローラ
160d 送りローラ
161a カッター
161b カッター
161c カッター
161d カッター
161e カッター
163 粘着テープ
164 送り出し機構
165 カッター
167 貼付装置
168 貼付機構
169 絶縁テープ貼付装置
178 仮押さえ機構
200 捲回装置
201 絶縁層
202 保護シート
203a 絶縁テープ
203b 絶縁テープ
230 捲回群
400 捲回装置

Claims (10)

  1. 金属箔の両面に正極合剤層を設けた正極電極と、金属箔の両面に負極合剤層を設けた負極電極をセパレータを介して扁平形状に捲回した捲回群を有する角形二次電池において、
    前記捲回群の平坦部に配置されていて、かつ当該捲回群の最内周に配置されている負極電極の内側には対向して前記正極電極が配置されており、
    前記最内周に配置されている負極電極の先端には折り返し部が設けられていることを特徴とする角形二次電池。
  2. 請求項1に記載の角形二次電池において、
    前記正極電極は前記最内周に配置されている負極電極の内周側の半分以上の領域で対向するように配置されていることを特徴とする角形二次電池。
  3. 請求項に記載の角形二次電池において、
    前記折り返し部の長さは2〜5mmであることを特徴とする角形二次電池。
  4. 請求項に記載の角形二次電池において、
    前記折り返し部の長さは2〜5mmに、前記捲回群を作成するため使用する巻き芯の厚みの半分の量の長さを加えた長さであることを特徴とする角形二次電池。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の角形二次電池において、
    前記最内周に配置されている負極電極の先端は絶縁層で覆われていることを特徴とする角形二次電池。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の角形二次電池において、
    前記最内周に配置されている負極電極の先端は2枚の絶縁テープが貼り合わされて覆われていることを特徴とする角形二次電池。
  7. 金属箔の両面に正極合剤層を設けた正極電極と、金属箔の両面に負極合剤層を設けた負極電極をセパレータを介して扁平形状に捲回した捲回群を有し、前記捲回群の平坦部に配置されていて、かつ当該捲回群の最内周に配置されている負極電極の内側には対向して前記正極電極が配置されており、前記最内周に配置されている負極電極の先端には折り返し部が設けられている角形二次電池の製造方法において、
    前記正極電極を巻き芯に半周捲回した後に前記負極電極を捲回することを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  8. 請求項7に記載の角形二次電池の製造方法において、
    前記負極電極の先端には長さは2〜5mmの折り返し部が設けられた後に捲回されることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の角形二次電池の製造方法において、
    前記負極電極の先端が絶縁層で覆われた後に捲回されることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  10. 請求項7または8に記載の角形二次電池の製造方法において、
    前記負極電極の先端が2枚の絶縁テープが貼り合わされて覆われた後に捲回されることを特徴とする角形二次電池の製造方法。
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