JP5456542B2 - 角形二次電池および角形二次電池の製造方法 - Google Patents

角形二次電池および角形二次電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は角形二次電池および角形二次電池の製造方法に関する。
従来、再充電可能な二次電池の分野では、鉛電池、ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池等の水溶液系電池が主流であったが、電気機器の小型化、軽量化が進むにつれ、高エネルギー密度のリチウム二次電池が着目され、その研究、開発及び商品化が急速に進められた結果、現在では、携帯電話やノートパソコン向けに小型民生用リチウム二次電池が広く普及している。
一方、地球温暖化や枯渇燃料の問題から電気自動車(EV)や駆動の一部を電気モーターで補助するハイブリッド電気自動車(HEV)が各自動車メーカーで開発され、その電源として高容量、高出力の二次電池が求められるようになってきた。
このような要求に合致する電源として、高電圧を有する非水溶液系のリチウム二次電池が注目されている。特に角形リチウム二次電池はパック化した際の体積効率が優れているため、HEV用あるいはEV用として角形リチウム二次電池の開発への期待が高まっている。
角形リチウム二次電池で、高容量、高出力を実現するためには、電池内容積に対して、発電部である電極群を高密度に充填する必要があり、一定体積中で正極、負極の体積を可能な限り大きくするため、正極と負極とを絶縁するセパレータは薄膜化する傾向にある。
HEV用あるいはEV用のリチウム二次電池は、正負極を外部集電端子と電気的に接続するために、正負極に使用する正負極金属箔を複数枚束ね、接合して、導出しており、その接合工程、接続工程において金属粉や金属粒子が発生する。
このような金属粉や金属粒子が、接合した各極とは別の極と接触(たとえば負極金属箔を接合したときに発生した金属粉や金属粒子が正極と接触)して薄膜化したセパレータを部分的に貫通し、短絡を引き起こす可能性がある。
(1)請求項1の発明による角形二次電池は、正極用金属箔の両面に正極活物質合剤層を形成した正極シートと、負極用金属箔の両面に負極活物質合剤層を形成した負極シートと、前記正極シートと前記負極シートの間に挿入された第1および第2のセパレータとを重ねて捲回し、前記第1および前記第2のセパレータの幅は前記正極活物質合剤層および前記負極活物質合剤層よりも幅広とされた捲回電極群と、前記正極シートに電気的に接続された正極集電体と、前記負極シートに電気的に接続された負極集電体とを備え、前記正極シートの正極用金属箔には、前記正極集電体と電気的に接続するために、前記捲回電極群の捲回軸方向の一方の側縁に沿って前記正極活物質合剤層が形成されない正極リードが設けられ、前記負極シートの負極用金属箔には、前記負極集電体と電気的に接続するために、前記正極リードとは反対の側縁に沿って前記負極活物質合剤層が形成されない負極リードが設けられ、隣接する一対の前記負極シートの間において、前記第1および前記第2のセパレータは、前記正極シートの前記正極リードが設けられていない側縁よりも突出されて前記正極リードが形成されていない側の正極シート側縁を覆うように、前記第1および前記第2のセパレータの側縁の先端部を、向かい合う面同士を重ねて相互に接合され、隣接する一対の前記正極シートの間において、前記第1および前記第2のセパレータは、前記負極シートの前記負極リードが設けられていない側縁よりも突出されて前記負極リードが形成されていない側の負極シート側縁を覆うように、前記第1および前記第2のセパレータの側縁の先端部を、向かい合う面同士を重ねて相互に接合されていることを特徴とする。
(2)請求項4の発明は、請求項1に記載の角形二次電池を製造する方法において、一面に接するようにシート状の前記第1のセパレータを配しつつ前記正極シートを巻き取るともに、一面に接するようにシート状の前記第2のセパレータを配しつつ前記負極シートを巻き取って捲回する捲回工程と、捲回工程において、前記第1および前記第2のセパレータの一方の側縁において、前記正極シートにおける前記正極リードと反対側の側縁同士を熱溶着するとともに、前記第1および前記第2のセパレータの他方の側縁において、前記負極シートにおける前記負極リードと反対側の側縁同士を熱溶着する溶着工程とを含むことを特徴とする。
本発明の角形二次電池によれば、安全性を向上することができる。また、本発明の製造方法によれば、生産性を落とすことなく安全性を向上させることができる。
実施の形態の角形電池の外観を示す斜視図。 図1の角形電池の分解斜視図。 図1の扁平形捲回電極群を説明する斜視図。 図1の扁平形捲回電極群を図3とは異なる態様で示す斜視図。 図1の捲回電極群の断面図。 図1の扁平形捲回電極群の捲回・溶着工程を説明する斜視図。 図1の扁平形捲回電極群の捲・溶着回工程を図5とは異なる態様で示す斜視図。 第1の実施の形態の変形例を示す断面図。 第1の実施の形態の他の変形例を示す断面図。 本発明の比較例として作製した角形リチウム二次電池における捲回電極群の断面図。 第1の実施の形態、参考実施形態1、2と比較例の評価結果を示す表。 本発明に係る角形リチウム二次電池の参考実施形態1における扁平形捲回電極群を示す斜視図。 本発明に係る角形リチウム二次電池の参考実施形態2における扁平形捲回電極群を示す断面図。
図を参照して本発明による角形リチウムイオン二次電池について説明する。
[第1の実施の形態]
[角形電池の説明]
図1および図2において、角形電池20は、電池容器13内に絶縁シート12を介して扁平形捲回電極群30(図3および図4参照)を収納して構成される。電池容器13の矩形開口は、矩形形状の電池蓋9を電池容器13にレーザー溶接して封止されている。電池蓋9には、正極外部端子8と、負極外部端子7とが設けられている。外部端子7,8を介して外部負荷に電力が供給され、あるいは、外部端子7,8を介して外部発電電力が捲回電極群30に充電される。
電池蓋9には、電池容器13内に電解液を注入する注液口11が穿設され、注液口11は、電解液注入後に注液栓19によって封止されている。電池蓋9にはガス排出弁10も設けられている。電池容器内の圧力が上昇すると、ガス排出弁10が開いて内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。
捲回電極群30は、図3および図4に示すように、正負極シート2,1をセパレータ3,4を介在させつつ扁平状に捲回して成る。正負極シート2,1は正負極集電箔上に活物質が塗布された活物質合剤層2P,1Nを形成したものであり、その幅方向(捲回方向に直交する方向)の両端部には、活物質合剤を塗布しない未塗工部2a,1aがそれぞれ設けられている。集電箔が露出する未塗工部2a,1aには集電体6,5が電気的に接続され、集電体6,5は、正負極外部端子8,7に接続されている。集電体6,5と外部端子8,7は、図示しない絶縁材によって電池蓋9と電気的に絶縁されている。また、電池蓋9の貫通孔には図示しないシール材が設けられ、電池容器からの液漏れを防止している。
なお、この明細書では、正負極未塗工部2a,1aをそれぞれ正極リード、負極リードとも呼ぶ。
電池容器13、電池蓋9は、共にアルミニウム合金で製作されている。正極側の集電体6、外部端子8はアルミニウム合金で製作され、負極側の集電体5、外部端子7は銅合金で製作されている。
[捲回電極群]
捲回電極群30について、図3および図4を参照してさらに説明する。
図3に示すように、捲回電極群30は、セパレータ3,4を挟んで正極シート2と負極シート1とを図示しない軸芯の周りに扁平形状に捲回して構成されている。正極シート2はアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔を基材としている。負極シート1は銅箔もしくは銅合金箔を基材としている。また、セパレータ3,4は多孔質のポリエチレン樹脂である。
捲回に際して、セパレータ3,4が複数回捲回されて軸芯が形成され、この軸芯の周りに、正極シート2、負極シート1、セパレータ3,4ともに、長さ方向に所定の荷重をかけて伸展しつつ、正負極シートの端面およびセパレータ3,4の側縁が一定位置になるように蛇行制御する。
正極シート2の基材であるアルミニウム箔の両面には、正極活物質が塗布された正極活物質合剤層2Pが設けられている。負極シート1の基材である銅箔の両面には、負極活物質が塗布された負極活物質合剤層1Nが設けられている。捲回電極群30の正極シート2の長手方向に延在する一側縁には、正極活物質が塗布されていない、アルミニウム箔が露出した正極金属露出部(未塗工部あるいは正極リードとも呼ぶ)2aが連続して設けられている。負極シート1の長手方向に延在する他側縁には、負極活物質が塗布されてない、銅箔が露出した負極金属露出部(未塗工部あるいは負極リードとも呼ぶ)1aが連続して設けられている。正負極シート2,1は、後述するように、正負極金属露出部2a,1aにおいて、正負極集電体6,5にそれぞれ接続される。
―正極シート―
正極活物質合剤層2Pは、正極活物質として、例えば、リチウム含有複酸化物粉末と、導電材として鱗片状黒鉛と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを重量比85:10:5で混合し、これに分散溶媒のN−メチルピロリドン(NMP)を添加、混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に塗布、乾燥プレスして形成した。正極活物質合剤層2Pは、例えば、厚さ100μm、幅80mm、長さ4mである。
―負極シート―
負極活物質合剤層1Nは、負極活物質として、例えば、非晶質炭素粉末と、結着剤(バインダ)としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、を重量比90:10で混合し、これに分散溶媒のN−メチルピロリドン(NMP)を添加、混練したスラリを、厚さ10μmで圧延銅箔の両面に塗布、乾燥プレスして形成した。負極活物質合剤層1Nは、例えば、厚さ100μm、幅84mmであり、長さ4.4mである。
なお、負極活物質合剤層1Nは正極活物質合剤層2Pより捲回軸と直交する方向に幅が大きく、正極活物質合剤層2Pの全ての領域は負極活物質合剤層1Nと対向する。また、セパレータ3,4は、正極活物質合剤層2Pの側縁2PE(図3参照)および負極活物質合剤層1Nの側縁1NE(図3参照)よりも突出されて両極シート同士の絶縁を確実にしている。
図5に示すように、正負極シート2,1はセパレータ3,4を介して積層されている。すなわち、隣接する一対の正極シート2の間にはセパレータ4、負極シート1、セパレータ3が順番に積層されている。正極金属露出部2aおよび負極金属露出部1aは、捲回電極群30の両端部からそれぞれ所定長さで突出している。一対の負極シート1の間では、負極シート1と正極シート2とを絶縁するセパレータ3,4の端部3a,4aが、正極シート2の端部2bから突出して互いに接合されている。一対の正極シート2の間では、正極シート1と負極シート1とを絶縁するセパレータ3,4の端部3b,4bが、負極シート1の端部1bから突出して互いに接合されている。
図5に示すように、セパレータ3,4の側縁3aと4a、および側縁3bと4bとを熱溶着することにより、正極リード2aに近接した負極シート1の側縁1bは、正極リード2aから完全に隔離され、負極リード1aを負極集電板5に超音波溶接する際に発生する銅粉が正極リード2aに接触することがない。また、負極リード1aに近接した正極シート2の側縁2bは、負極リード1aから完全に隔離され、正極リード2aを正極集電板6に超音波溶接する際に発生するアルミニウム粉が負極リード1aに接触することがない。
図示はしないが、捲回電極群30の一端部から突出する複数枚の正極金属露出部2aは、束ねつつ圧縮されて正極集電体6に溶接される。すなわち、正極金属露出部2aの積層体は集電体6とともに一体化される。負極金属露出部1aも同様であり、捲回電極群30の一端部から突出する複数枚の負極金属露出部1aは、束ねつつ圧縮されて負極集電体5に溶接される。すなわち、負極金属露出部1aの積層体は集電体5とともに一体化される。る。
図2に示すように、以上のように構成された捲回電極群30を、ガス排出弁10、注液孔11が設けられた電池蓋9に組み付け電池蓋組み立て品を構成する。電池蓋9には、正極外部端子8、負極外部端子7があらかじめ装着され、正極外部端子8と正極集電体6、負極外部端子7と負極集電体5は、それぞれ電気的に接続されている。捲回電極群30は絶縁袋12に収容された後に、角形電池容器13内に挿入される。
次に、捲回電極群30全体を浸潤可能な所定量の非水電解液を角形電池容器13内に注液孔11より注入した後、注液孔11を密閉することにより角形リチウム電池20が完成する(図1)。
非水電解液には、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中へ六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものが使用される。
[製造工程]
以上説明した角形リチウムイオン二次電池は以下のような製造工程によって製造することができる。
すなわち、リチウムイオン二次電池の製造方法は、正極シート2の製造工程と、負極シート1の製造工程と、正極シート2と負極シート1をセパレータ3,4を介して捲回して扁平形状に捲回電極群30を形成する工程とを含む。図5および図6を参照して電極捲回工程を説明する。なお、捲回工程は、上述したように、セパレータ3,4の一端部3aと4aとを溶着する工程、および他端部3bと4bとを溶着する工程を含むので、以下、捲回・溶着工程として説明する。
[捲回・溶着工程]
図6および7に示すように、扁平形捲回電極群30の捲回に際しては、水平軸を中心に回転するボビン50にセパレータ3,4を数周捲回した後に、ボビン50の片側からセパレータ4の上側に正極シート2を巻き込み、セパレータ3の下側に負極シート1を巻き込む。セパレータ3と負極シート1を水平なガイドローラ52によってガイドし、セパレータ4と正極シート2を水平なガイドローラ54によって案内しつつボビン50を回転し、セパレータ3、負極シート1、セパレータ4、正極シート2を重ねて捲回する。
ボビン50の周囲には、捲回されつつあるセパレータ3,4の側縁3aと4aに転接するヒートローラ56と、セパレータ3,4の側縁3bと4bに転接するヒートローラ58とが配置されている。ヒートローラ56は、巻き取られたセパレータ3,4が正極シート2の側縁2b近傍で重なる位置でセパレータ3に接し、ヒートローラ58は、負極シート1の側縁1b近傍で重なる位置でセパレータ4に接している。
ヒートローラ56、58は印加される電力で発熱するヒータを内蔵している。ヒートローラ56は、ボビン50に捲回したセパレータ3,4の側縁3aと4aを熱溶着し、ヒートローラ58は、ボビン50に捲回したセパレータ3,4の側縁3bと4bとを熱溶着する。これにより、図5に示しように、セパレータ3,4の側縁3aと4a、およびセパレータ3,4の側縁3bと4bとが熱溶着された捲回形電極群30が製作される。
このように、扁平形捲回電極群30の捲回工程と同時に熱溶着工程を行うことにより、別段の熱溶着工程ラインを設けることなく熱溶着を行うことができ、設備コスト、加工時間を最小限に抑制することができる。すなわち、熱溶着工程を付加しても生産性に影響を及ぼすことがない。
このようにして捲回電極群30を製作した後、捲回電極群30の一端部から突出する正極リード2aを束ねて正極集電体6に溶接して一体化するとともに、電極群30の他端部から突出する負極リード1aを束ねて負極集電体5に溶接して一体化する工程を行う。この場合、正負極集電体5,6は予め電池蓋9と一体化されている。
その後、電池蓋9と集電体5,6と捲回形電極群30を一体化した組立体を絶縁ケース12に収容して電池容器13に収納する工程を行う。そして、電池容器13の開口部に電池蓋9を載置し、電池蓋9の周縁をレーザー溶接して容器を封止する工程を行い、最後に、注液口から電解液を注液し、注液栓で注液口を封止する工程を行って角形二次電池が製作される。
以上説明した第1の実施の形態による角形二次電池では、セパレータ3,4の両端の側縁3aと4aとを接合するとともに、側縁3bと4bとを接合したが、いずれか一方側の側縁のみセパレータ3,4を接合しても本発明の課題を解決することができる。
[参考実施形態1]
図8に示すように、本発明に係る角型リチウム二次電池20においては、正極リード2aが形成されていない側のセパレータ3,4の側縁3a,4aのみを相互に熱溶着している。
なお、図中、第1の実施の形態と同一若しくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
このように、セパレータ3,4の一方の側縁3a,4aのみ熱溶着した場合にも、負極リード1aの溶接時に発生する銅箔の金属粉が正極シート2に接触することを防止でき、従来に比較して、大幅に電池製造の歩留まりを向上することができる。
[参考実施形態2]
図9に示すように、第3の実施の形態では、負極リード1aが形成されていない側のセパレータ3,4の側縁3b,4bのみを相互に熱溶着している。
なお、図中、第1の実施の形態と同一若しくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
このように、セパレータ3,4の側縁3b,4bのみ熱溶着した場合にも、正極リード2aの溶接時に発生するアルミニウム箔の金属粉が負極シート1に接触することを防止でき、従来に比較して、大幅に電池製造の歩留まりを向上することができる。
[試験・評価]
第1の実施の形態、参考実施形態1、2と後述する比較例について評価試験を行った。
図10は、比較例の角形二次電池の正極シート2と、負極シート1と、セパレータ3,4の積層体の断面図である。セパレータ3,4の側縁の熱溶着を行わず、負極リード1aの近傍に正極シート2が露出し、正極リード2aの近傍に負極シート1が露出している。
評価試験に際しては、第1の実施の形態、参考実施形態1、2および比較例の各仕様の電池を1000本ずつ作製し、1時間率の電流で、充電は、充電終止電圧4.1Vまでの定電流充電、放電は、放電終止電圧2.7Vまでの定電流放電の条件で充放電サイクル試験を5サイクル実施し、5サイクル後の電池を3.6Vまで充電し、その後30日間の電圧低下量を測定した。
そして30日後の電池電圧が3.55V以上の電池は内部微小短絡なし、電池電圧が3.55V未満の電池は内部微小短絡ありと判断した。
図11の表1に示すように、参考実施形態2(図9)による角形二次電池では、正極リード2aが露出している側で、セパレータ3,4の側縁3b,4bを熱溶着して、負極シート1を正極リード2aから隔離したので、比較例による角形二次電池に比べ内部微小短絡が改善された。
第1、第2の実施の形態による角形二次電池では、負極リード1aが露出している側で、セパレータ3,4の側縁3a,4aを熱溶着して、正極シート2を負極リード1aから隔離したので、内部微小短絡を起こさなかった。
すなわち、負極リード1aの突出側、正極リード2aの突出側のいずれか一方で、セパレータ3,4の側縁3aと4aの熱溶着、および側縁3bと4bと熱溶着による隔離処理を行う場合、負極リード1aの突出側の隔離処理が極めて効果的であることが分かる。
以上の実施の形態から、セパレータ3,4の側縁3aと4aの接合、側縁3bと4bの接合によって、正極リード2aと負極シート1とを隔離し、または負極リード1aと正極シート2とを隔離することができる。これにより、内部微小短絡を大きく改善でき、安全性に優れ、生産性に優れた電池であることが確認された。
以上説明した実施形態は次のように変形して実施することができる。
(1)上記実施の形態では、バインダとしてPVDFを例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレン/ブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン等の重合体及びこれらの混合体などを使用するようにしてもよい。
(2)上記実施の形態では、EC、DEC、DMCの混合溶液中にLiPFを溶解した非水電解液を例示したが、一般的なリチウム塩を電解質とし、これを有機溶媒に溶解した非水電解液を用いるようにしてもよく、本発明は用いられるリチウム塩や有機溶媒には特に制限されない。例えば、電解質としては、LiClO、LiAsF、LiBF、LiB(C、CHSOLi、CFSO3Li等やこれらの混合物を用いることができる。また、有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトニル等またはこれら2種類以上の混合溶媒を用いるようにしてもよく、混合配合比についても限定されるものではない。
(3)上記実施の形態では、正極シート2および負極シート1の幅方向一側(捲回軸方向の一方向)には側縁に沿って連続して、活物質合剤層が配されない部分(正極リード、負極リード)が形成されたが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、連続して合剤層が配されない部分を数ミリメートル幅で残しつつ矩形状に切り欠き、切り欠き残部を正極リード片および負極リード片としても良い。
これによって、扁平形捲回電極群30を軽量化することができる。
(4)上記実施の形態では、側縁3aと4aの接合、側縁3bと4bとの接合方法として熱溶着を採用したが、熱溶着に限定されるものではなく、図13に示すような断面形状のように、側縁3a,4a、3b,4bにあらかじめ接着剤40を塗布するなどの前処理をして、セパレータ3,4の側縁を接着する方法を採用してもよい。
(5)上記実施の形態では、負極リード1aと負極集電板5との接合、正極集電板6と正極リード2aとの接合方法に超音波溶接を使用したが、超音波溶接に限定されるものではなく、溶接方法としては、レーザー溶接、摩擦拡散溶接(FSW)、抵抗溶接などの溶接が可能である。
また溶接に限らず、カシメ接合やリベット接合も可能である。
以上の説明は一例であり、本発明は実施形態や変形例に限定されるものではない。
1:負極シート
1a:負極リード
2:正極シート
2a:正極リード
3,4:セパレータ
3a、3b,4a,4b:側縁
5:負極集電板
6:正極集電板
20:角形リチウム二次電池
30:扁平形捲回電極群
50:ボビン
56、58:ヒートローラ

Claims (5)

  1. 正極用金属箔の両面に正極活物質合剤層を形成した正極シートと、負極用金属箔の両面に負極活物質合剤層を形成した負極シートと、前記正極シートと前記負極シートの間に挿入された第1および第2のセパレータとを重ねて捲回し、前記第1および前記第2のセパレータの幅は前記正極活物質合剤層および前記負極活物質合剤層よりも幅広とされた捲回電極群と、
    前記正極シートに電気的に接続された正極集電体と、
    前記負極シートに電気的に接続された負極集電体とを備え、
    前記正極シートの正極用金属箔には、前記正極集電体と電気的に接続するために、前記捲回電極群の捲回軸方向の一方の側縁に沿って前記正極活物質合剤層が形成されない正極リードが設けられ、
    前記負極シートの負極用金属箔には、前記負極集電体と電気的に接続するために、前記正極リードとは反対の側縁に沿って前記負極活物質合剤層が形成されない負極リードが設けられ、
    隣接する一対の前記負極シートの間において、前記第1および前記第2のセパレータは、前記正極シートの前記正極リードが設けられていない側縁よりも突出されて前記正極リードが形成されていない側の正極シート側縁を覆うように、前記第1および前記第2のセパレータの側縁の先端部を、向かい合う面同士を重ねて相互に接合され、
    隣接する一対の前記正極シートの間において、前記第1および前記第2のセパレータは、前記負極シートの前記負極リードが設けられていない側縁よりも突出されて前記負極リードが形成されていない側の負極シート側縁を覆うように、前記第1および前記第2のセパレータの側縁の先端部を、向かい合う面同士を重ねて相互に接合されていることを特徴とする角形二次電池。
  2. 請求項に記載の角形二次電池において、
    前記第1および前記第2のセパレータの接合は熱溶着によって行われることを特徴とする角形二次電池。
  3. 請求項1に記載の角形二次電池において、
    前記第1および前記第2のセパレータの接合は接着剤によって行われることを特徴とする角形二次電池。
  4. 請求項1に記載の角形二次電池を製造する方法において、
    一面に接するようにシート状の前記第1のセパレータを配しつつ前記正極シートを巻き取るともに、一面に接するようにシート状の前記第2のセパレータを配しつつ前記負極シートを巻き取って捲回する捲回工程と、
    捲回工程において、前記第1および前記第2のセパレータの一方の側縁において、前記正極シートにおける前記正極リードと反対側の側縁同士を熱溶着するとともに、前記第1および前記第2のセパレータの他方の側縁において、前記負極シートにおける前記負極リードと反対側の側縁同士を熱溶着する溶着工程とを含むことを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  5. 請求項4に記載の角形二次電池の製造方法において、
    前記第1および前記第2のセパレータの側縁の接合は、捲回用ボビンに捲回中の前記第1および前記第2のセパレータの前記側縁に沿ってヒートローラを転接して行うことを特徴とする角形二次電池の製造方法。
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