JP2015232966A - 蓄電素子 - Google Patents

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久幸 山根
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Abstract

【課題】蓄電素子の電極体が備える正極シート及び/又は負極シートへの異物の接触を防止しつつ、電極体を構成する各層におけるしわの発生を抑制する。
【解決手段】正極シート11と、負極シート12と、第1及び第2のセパレータ13,14とを、正極シート11と負極シート12との間に第1又は第2のセパレータ13,14が介在するように重ね合わせてなる電極体5を備え、電極体5は、第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14a同士が重なり合う端部積層体27aを備え、端部積層体27aは、正極シート11及び負極シート12の少なくとも一方を第1及び第2のセパレータ13,14で包むように第1及び第2のセパレータを接合した接合部26を含む接合領域28A,28Bと、接合部26が含まれない非接合領域29と、を備える蓄電素子1を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、非水電解質二次電池を含む電池及びキャパシタのような蓄電素子に関する。
非水電解質二次電池を含む電池及びキャパシタのような蓄電素子が備える電極体には、いずれも帯状である正極シート、負極シート、及び2枚のセパレータを重ね合わせて巻回した構造のものがある。正極シート及び負極シートの両面には活物質層が設けられ、幅方向の一端には活物質層が形成されず金属箔が露出するリードが設けられている。正極シートと負極シートとの間にはセパレータが介在している。リードはセパレータの幅方向の両端のいずれか一方から突出している。
特許文献1に開示された二次電池が備える電極体は、正極シート及び/又は負極シートのリードとは反対側の幅方向の一端に、熱溶着によって2枚のセパレータを接合した接合部を備える。接合部を設けることで、正極シート及び/又は負極シートのリードとは反対側の一端が2枚のセパレータで包まれ、この部分への異物の接触が防止される。異物には、例えば正極シート及び/又は負極シートのリードを集電体に超音波溶接する際に発生した金属片がある。
特開2011−216399号公報
ところで、上述した巻回型の電極体の湾曲部において、各層の曲率及び周長は外側のものほど大きくなる。そのため、正極シート、負極シート、及び2枚のセパレータを重ね合わせて巻回するとき、周長が小さい内側の層に歪みが生じやすくなる。このような歪みの発生を抑制するためには、外側の層に対して内側の層を周長の差と同じ距離だけ長さ方向に適宜変位させながら巻回を行えばよい。
しかしながら、特許文献1の技術のように2枚のセパレータを接合すると、外側のセパレータに対して内側のセパレータを長さ方向に変位させることができないため、歪みを抑制することが困難である。そのため、電極体の各層にしわが生じやすくなり、しわの程度によっては最後まで巻けなくなることがある。
また、それぞれ複数枚の正極シート、負極シート及びセパレータを正極シートと負極シートとがセパレータを介して交互に重なるように積層してなる所謂積層型の電極体が知られている。仮に、この種の電極体のセパレータ同士を上記と同様に接合した場合も、セパレータの相対移動が接合部によって規制されることによって、例えば衝撃が加えられたときにセパレータの歪みが生じやすくなり、電極体の各層にしわが発生しやすくなる可能性がある。
そこで、本発明は、蓄電素子の電極体が備える正極シート及び/又は負極シートへの異物の接触を防止しつつ、電極体を構成する各層におけるしわの発生を抑制することを課題とする。
本発明は、正極シートと、負極シートと、第1及び第2のセパレータとを、前記正極シートと前記負極シートとの間に前記第1又は第2のセパレータが介在するように重ね合わせてなる電極体を備え、前記電極体は、前記第1及び第2のセパレータの端部同士が重なり合う端部積層体を備え、前記端部積層体は、前記正極シート及び前記負極シートの少なくとも一方を前記第1及び第2のセパレータで包むように前記第1及び第2のセパレータを接合した接合部を含む接合領域と、前記接合部が含まれない非接合領域と、を備える蓄電素子を提供する。
なお、上記の第1及び第2のセパレータは、互いに分離していてもよいし、繋がっていてもよい。一例として、2枚のシートのうち、一方のシートで第1のセパレータを構成し、他方のシートで第2のセパレータを構成してもよい。別の例として、1枚のシートを折りたたむことによって形成された複数の層のうち、所定の層で第1のセパレータを構成し、別の層で第2のセパレータを構成してもよい。
具体的な一態様に係る蓄電素子は、前記電極体が所定の姿勢で収容されるケーシングを備え、前記電極体の姿勢が前記所定の姿勢であるとき、前記接合領域の少なくとも一部は、前記端部積層体の下端部に配置されている。これにより、ケーシング内の電解液に浸かる端部積層体の下端部において、電解液に含まれる異物が正極シート及び/又は負極シートに接触することを防止できる。異物には、例えば正極シート及び/又は負極シートを集電部に超音波溶接する際に発生した金属片がある。
なお、電極体の姿勢は、蓄電素子の使用時におけるケーシングの向きによって変わり、蓄電素子の実際の使用態様に応じて決まる。本明細書でいう「所定の姿勢」とは、実際の蓄電素子の使用時における電極体の姿勢を意味する。例えば、電極体の形状が扁平である場合、「所定の姿勢」は、鉛直方向に対して電極体の厚さ方向が直角になるように立ち上がった電極体の姿勢であってもよいし、電極体の厚さ方向が鉛直方向に一致するように横たわった電極体の姿勢であってもよい。
具体的な別の態様に係る蓄電素子は、前記電極体が所定の姿勢で収容されるケーシングと、前記セパレータの前記端部から突出した前記正極シート又は前記負極シートに溶接された集電部と、を備え、前記電極体の姿勢が前記所定の姿勢であるとき、前記接合領域の少なくとも一部は、前記正極シート又は前記負極シートと前記集電部との溶接部よりも下側に配置されている。これにより、正極シート又は負極シートを集電部に溶接する際に発生して下方近傍へ飛散した金属片が正極シート及び/又は負極シートに接触することを、セパレータの接合部によって防止できる。
前記電極体が、それぞれ帯状の前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータを重ね合わせて一対の湾曲部を形成するように巻回してなる巻回体である場合、少なくとも一方の前記湾曲部は前記接合領域で構成されてもよい。これにより、湾曲部が電解液に浸かる態様で蓄電素子が使用される場合に、電解液に含まれる異物が端部積層体の湾曲部において正極シート及び/又は負極シートに接触することを防止できる。
本発明によれば、第1及び第2のセパレータの端部同士が重なり合う端部積層体に、第1及び第2のセパレータを接合した接合部を含む接合領域と、前記接合部が含まれない非接合領域とを設けることによって、接合領域において、正極シート及び/又は負極シートへの異物の接触を防止できるとともに、非接合領域において第1のセパレータと第2のセパレータとの間の相対移動を許容することで、第1及び第2のセパレータの歪みを伸ばすことができる。したがって、セパレータ、正極シート及び負極シートの各層のしわの発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る非水電解質二次電池の分解斜視図。 図1に示す電池が備える電極体の斜視図。 図1に示す電池の負極側の端部を示す正面図(図1のIII線矢視図)。 図2に示す電極体の模式的な断面図(図1のIV−IV線断面図)。 図2に示す電極体の製造装置の模式図。 図5に示す製造装置の溶着部の模式的な斜視図。 図5に示す製造装置の変形例を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る非水電解質二次電池の負極側の端部を示す図3と同様の正面図。 本発明の第3実施形態に係る非水電解質二次電池が備える電極体を示す図4と同様の断面図。 本発明の第4実施形態に係る非水電解質二次電池が備える電極体を示す図4と同様の断面図。 参考実施形態に係る非水電解質二次電池が備える電極体の斜視図。 図11に示す電極体の製造装置の模式図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る非水電解質二次電池(以下、単に「電池」という)1を示す。電池1は、上端が開口した容器2と、容器2の開口を閉鎖する蓋体3とで構成されたケーシング4を備える。ケーシング4の内部には電極体5が収容されている。また、ケーシング4内には、蓋体3に形成された注液口3aを介して注入された電解液(図示せず)が収容されている。
図2〜図4を併せて参照すると、電極体5は後に詳述する正極及び負極リード17,23を備え、これらのリード17,23は、それぞれ正極及び負極の集電体6A,6Bの脚部6aに電気的に接続されている。正極及び負極の集電体6A,6Bは、正極及び負極の外部端子7A,7Bにそれぞれ電気的に接続されている。外部端子7A,7Bは、例えば、蓋体3から外部に突出するボルト状の接続部7aを有する。ただし、外部端子7A,7Bは、ボルト状の接続部7aに代えて、プレート状の接続部を備えてもよい。集電体6A,6Bと蓋体3の下面との間に下パッキン8が介装され、外部端子7A,7Bと蓋体3の上面との間には上パッキン9が介装されている。
電極体5は、いずれも一定幅の長尺な帯状である正極シート11、負極シート12、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14(図2参照)を重ね合わせ、一対の湾曲部5a,5bを形成するように高扁平率の楕円筒状に巻回してなる巻回体である。正極シート11の1つの層と、それに隣接する負極シート12の1つの層との間には、第1及び第2のセパレータ13,14のうちの一方が介在している。電極体5は、一方の湾曲部5aが上端部を構成し且つ該湾曲部5aの真下に他方の湾曲部5bが位置する姿勢でケーシング4に収容される。
正極シート11は、帯状の正極金属箔15と、この正極金属箔15の両面に形成された正極活物質層16とを備える。正極シート11の幅方向の一方(図4における右側)の端部11aでは、正極活物質層16が縁部11cまで設けられている。正極シート11の幅方向の他方(図4における左側)の端部11bには、正極活物質層16を設けずに正極金属箔15を露出させた正極リード17が設けられている。
負極シート12は、帯状の負極金属箔21と、この負極金属箔21の両面に形成された負極活物質層22とを備える。負極シート12の幅方向の一方(図4における左側)の端部12bでは、負極活物質層22が縁部12cまで設けられているが、負極シート12の幅方向の他方(図4における右側)の端部12aには、負極活物質層22を設けずに負極金属箔21を露出させた負極リード23が設けられている。
セパレータ13,14から突出する正極リード17と負極リード23はクリップ24(図1及び図3参照)を介して集電体6A,6Bの脚部6aに接続されている。例えば、リード17,23とクリップ24が超音波溶接され、クリップ24と集電体6A,6Bの脚部6aが超音波溶接される。
第1及び第2のセパレータ13,14は、別々のシートで構成されている。ただし、1枚の帯状シートを短手方向に延びる折り目に沿って折りたたむことで2つの層を形成して、一方の層で第1のセパレータ13を構成し、他方の層で第2のセパレータ14を構成してもよい。セパレータ13,14は、微多孔性樹脂シートからなる。第1及び第2のセパレータ13,14は、幅方向の一方(図4における右側)の端部13a,14aの位置と、他方(図4における左側)の端部13b,14bの位置とが、いずれも揃えられている。これにより、電極体5には、セパレータ13,14の各層の幅方向一端部13a,14a同士が重なり合う第1端部積層体27aと、セパレータ13,14の各層の幅方向他端部13b,14b同士が重なり合う第2端部積層体27bとが設けられている。第1及び第2端部積層体27a,27bは、それぞれ楕円筒状の巻回体からなる。
正極シート11と負極シート12は、正極リード17と負極リード23が第1及び第2のセパレータ13,14の幅方向の端部13a,13b,14a,14bの一方から突出するように、セパレータ13,14に対して幅方向の位置をずらしている。正極シート11については、正極リード17を設けた端部11bがセパレータ13,14の図4における左側の端部13b,14bから突出し、正極リード17とは反対側の端部11aは、セパレータ13,14の図4における右側の端部13a,14aよりも幅方向の内側に位置している。負極シート12については、負極リード23を設けた端部12aがセパレータ13,14の図4における右側の端部13a,14aから突出し、負極リード23とは反対側の端部12bはセパレータ13,14の図4における左側の端部13b,14bよりも幅方向の内側に位置している。
第1端部積層体27aには、正極シート11が存在せず、負極シート12の端部12aと第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aとが、負極シート12の層間に第1又は第2のセパレータ13,14が1層ずつ介在するように重ね合わされている。第2端部積層体27bには、負極シート12が存在せず、正極シート11の端部11bと第1及び第2のセパレータ13,14の端部13b,14bとが、正極シート11の層間に第1又は第2のセパレータ13,14が1層ずつ介在するように重ね合わされている。
図4に示すように、第1端部積層体27aには、第1及び第2のセパレータ13,14の一方(図4における右側)の端部13a,14aを互いに接合した接合部26を設けている。ただし、接合部26は、端部13a,14aの先端よりも幅方向内側に設けられてもよく、この場合、端部13a,14aは、接合部26よりも幅方向外側に、第1及び第2のセパレータ13,14が接合されていない分離部を備える。
接合部26は、概ね一定の幅W1(図6参照)で正極シート11、負極シート12及びセパレータ13,14の巻回方向(セパレータ13,14の長手方向)に連続して設けられている。本実施形態では、第1及び第2のセパレータ13,14を超音波溶着することで接合部26を形成している。ただし、接合部26を形成する方法は限定されるものでなく、例えば、熱融着又は機械的な圧着によって接合部26を形成してもよい。接合部26を設けたことで、正極シート11の端部11a(正極リード17とは反対側の端部)は第1及び第2のセパレータ13,14で包まれている。
正極シート11の端部11aをセパレータ13,14で包むことで、この部分への異物の接触が防止される。異物には、例えば負極シート12の負極リード23をクリップ24に超音波溶接する際に該溶接部10で発生する金属片がある。正極シート11の正極金属箔15がアルミニウム製であり、負極シート12の負極金属箔21が銅製である場合、負極シート12の負極リード23、つまり負極金属箔21をクリップ24に超音波溶接する際に銅片が発生する。仮に、この銅片が正極シート11に接触すると、銅片が電気化学的に溶解し、イオンとなった銅が負極シート12上に到達すると、負極シート12上に銅が析出する。析出した銅がセパレータ13,14を突き破って正極と通電すると、微小な電流が流れて、電池1の電圧が低下する。本実施形態によれば、セパレータ13,14の接合部26を設けて例えばアルミニウム製の正極金属箔15を備える正極シート11を覆うことで、例えば銅片が正極シート11に接触して電気化学的に溶解することを防止できる。
図2及び図3に示すように、第1端部積層体27aは、その周方向(長さ方向)の領域に関して、接合部26を含む第1及び第2接合領域28A,28Bと、セパレータ13,14のいずれの層にも接合部26が含まれない非接合領域29と、を備えている。
第1接合領域28Aは一方の湾曲部5aに設けられ、第2接合領域28Bは他方の湾曲部5bに設けられている。第1端部積層体27aの両方の湾曲部5a,5bが接合領域28A,28Bで構成されており、それぞれ接合部26によって異物の侵入が規制されている。そのため、ケーシング4の下部にいずれの湾曲部5a,5bが配置される場合でも、ケーシング4に収容される姿勢における電極体5の下部に第1及び第2接合領域28A,28Bの一方が配置される。
電極体5がケーシング4に収容された状態において、下側の接合領域28Bの上端は、ケーシング4に収容される電解液の液面H(図3参照)よりも上側に配置される。したがって、例えば負極リード23とクリップ24との超音波溶接により発生する銅片のような異物が電解液に含まれる場合、電解液に浸かり得る第1端部積層体27aの下端部において、接合領域28Bの接合部26によって正極シート11と異物との接触が防止される。
第1及び第2接合領域28A,28Bでは、正極シート11を挟み込むセパレータ13,14の全ての層に接合部26を設けることが好ましい。なお、湾曲部5a,5bにおいて正極シート11を異物との接触から実質的に保護できるのであれば、セパレータ13,14の周方向(長手方向)における接合部26の位置は全ての層で一致する必要はない。接合部26の周方向位置が層毎にずれている場合、接合領域28A,28Bには、周方向の一部において、接合部26が形成されていない層が含まれる。
第1端部積層体27aにおいて、一対の湾曲部5a,5bを除く残りの部分は非接合領域29となっている。非接合領域29では、セパレータ13,14の各層の移動がセパレータ13,14の別の層によって規制されることがない。そのため、後に詳述するように電極体5の製造時に一方のセパレータ13を他方のセパレータ14に対して長手方向に適宜変位させることで、セパレータ13,14に歪みが生じ難くすることができる。また、非接合領域29では、電解液がセパレータ13,14の層間を自由に通過できるため、迅速な注液が可能になる。
図5は、電極体5の製造装置30の概念的な模式図である。製造装置30は、正極シート11がコイル状に巻き付けられた供給ボビン31と、負極シート12がコイル状に巻き付けられた供給ボビン32と、一方のセパレータ13がコイル状に巻き付けられた供給ボビン33と、他方のセパレータ14がコイル状に巻き付けられた供給ボビン34とを備える。供給ボビン31〜34から巻き出された正極シート11、負極シート12、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14は、互いに重ね合わされた状態で、回転する巻枠35によって巻き取られる。巻枠35に巻き取られることで、重ね合わせた正極シート11、負極シート12、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14を多数回巻回した楕円筒状の電極体5が得られる。
製造装置30は、第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aを溶着させて接合部26を形成する溶着部36を備える。また、巻枠35に向けて正極シート11、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14を送る方向(図6における矢印A方向)において、溶着部36を挟んだ上流側及び下流側には、それぞれ一対のガイドローラ39a,39b,40a,40bが配設されている。
図6を併せて参照すると、溶着部36では、供給ボビン33,34から巻き出された第1及び第2のセパレータ13,14が重ね合わされ、これらの間に供給ボビン31から巻き出された正極シート11が配置されている。正極シート11の正極リード17側の端部11bは、セパレータ13,14の端部13b,14bから突出している。一方、正極シート11の正極リード17とは反対側の端部11aは、セパレータ13,14の端部13a,14aよりも幅方向の内側に位置している。このとき、セパレータ13,14及び正極シート11は、溶着部36の上流側及び下流側でそれぞれ一対のガイドローラ39a,39b,40a,40b(図5参照)間に挟み込まれている。
溶着部36は、超音波発信器(図示せず)の作動によって超音波振動するホーン37Aと、ホーン37Aの先端に対面するアンビル37Bとを備える。ホーン37Aは、アンビル37Bに対して接近及び離反可能に設けられている。アンビル37Bは、端部13a,14aでセパレータ13,14を下側から支持可能な位置に配置されている。アンビル37Bは、例えば回転可能なローラで構成されている。
また、溶着部36は、端部13a,14a付近でセパレータ13,14と正極シート11を挟み込む一対の送りローラ38A,38B(図6参照)を備えている。一対の送りローラ38A,38Bとローラ状のアンビル37Bは、巻枠35に向けてセパレータ13,14と正極シート11を送る方向に回転する。
ホーン37Aとアンビル37Bとで第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aを挟み込んだ状態でホーン37Aが超音波振動すると、端部13a,14aは互いに超音波溶着され、幅W1の接合部26が形成される。セパレータ13,14の端部13a,14aにおける非接合領域29を形成する部分がホーン37Aとアンビル37Bとの間を通過するときは、アンビル37Bからホーン37Aが離反し、接合部26は形成されない。溶着部36では、ホーン37Aの動作を制御することによって、セパレータ13,14の長手方向の所望の位置のみに接合部26を形成することができ、これにより、第1端部積層体27aの周方向の任意の位置に接合領域28A,28Bと非接合領域29を形成することができる。
溶着部36を通過したセパレータ13,14と正極シート11に、供給ボビン32から巻き出された負極シート12が重ね合わされ、巻枠35で巻き取られる。このとき、電極体5の湾曲部5a,5b(図2参照)を形成する湾曲部分では、内側の層に比べて外側の層の曲率及び周長が長くなる。巻枠35での巻き取りによって湾曲部分が形成されるとき、供給ボビン31〜34からの正極シート11、負極シート12及びセパレータ13,14の巻き出しは、外側の層に対して内側の層を湾曲部分の周長の差と同じ距離だけ送り方向(図6における矢印A方向)とは反対方向に適宜変位させながら行われ、これにより、周長の差に起因して正極シート11、負極シート12又はセパレータ13,14に歪みが生じることを防止できる。
第1及び第2のセパレータ13,14は接合部26で接合されているが、接合部26が形成されない長さ部分では、内側のセパレータ13に対して外側のセパレータ14を長手方向に変位させて、周長の差に起因するセパレータ13,14の歪みを伸ばすことができる。したがって、接合部26を形成しつつ、セパレータ13,14の歪みを防止でき、これにより、巻枠35による正極シート11、負極シート12及びセパレータ13,14の巻き取りを、各層のしわの発生を防止しつつ最後まで良好に行うことができる。
図7は、変形例に係る電極体5の製造装置130を示す模式図である。図7に示す製造装置130では、溶着部36の上流側のガイドローラ139と下流側のガイドローラ140に対してローラ状のアンビル37Bがずらして配置されており、これにより、供給ボビン31,33,34から巻き出されたセパレータ13,14及び正極シート11は、上流側及び下流側のガイドローラ139,140間においてアンビル37Bの外周面に巻き付くように迂回して配置される。
溶着部36において、第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aは、アンビル37Bの径方向において内側に位置するセパレータ13の曲率及び周長に比べて外側に位置するセパレータ14の曲率及び周長が大きい湾曲状態で互いに溶着される。これにより、電極体5の湾曲部5a,5bにおいて径方向内側に配置されるセパレータ13の周長が外側に配置されるセパレータ14の周長よりも短くなるように接合部26が形成される。したがって、巻枠35による巻き取りの際、湾曲部分には、溶着部36によって内外のセパレータ13,14間に周長の差が予め設けられた接合部26が配置されるため、より効果的にセパレータ13,14の歪みを防止できる。
なお、前述のように、接合部26は、超音波溶着に代えて、熱融着又は圧着によっても形成できる。熱融着によって接合部26を形成する場合、図5及び図6のホーン37A及びアンビル37Bに代えて、セパレータ13,14の端部13a,14aを挟み込む一対のヒートローラを配置すればよい。この場合、一対のヒートローラによる加熱及び加圧によってセパレータ13,14の端部13a,14aが互いに熱融着される。圧着によって接合部26を形成する場合、図5及び図6のホーン37A及びアンビル37Bに代えて例えばメカニカルギヤである一対の圧着ローラを配置すればよい。この場合、圧着ローラによる加圧によってセパレータ13,14の端部13a,14aが互いに圧着される。なお、一対のヒートローラ又は一対の圧着ローラを配置する場合、一対のヒートローラ又は一対の圧着ローラを互いに離反させる退避機構を設けることによって、非接合領域29を形成することが可能になる。また、接合部26は両面テープや糊剤によっても形成できる。
[第2実施形態]
図8を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る電池が備える電極体5について説明する。この実施形態の電池の全体的な構造は、第1実施形態と同様である(図1参照)。
第1端部積層体27aは、その周方向(長さ方向)の領域に関して、第1実施形態における第1接合領域28Aに代えて、第3接合領域28Cを備える。第3接合領域28Cは、ケーシング4に収容される姿勢における電極体5の上下方向中央部に設けられている。第3接合領域28Cは、電極体5の巻回中心を挟んだ両側に一対設けられているが、図8には、一方の第3接合領域28Cのみが図示されている。
第3接合領域28Cは、クリップ24と負極リード23との溶接部10の近傍に配設されている。第3接合領域28Cの上端は溶接部10の上端よりも高く配置され、第3接合領域28Cの下端は溶接部10の下端よりも低く配置されている。第3接合領域28Cの下端部は溶接部10よりも下側に配置されているため、負極リード23をクリップ24に溶接する際に発生して溶接部10から下方近傍へ飛散した例えば銅片のような金属片が正極シート11に接触することを、第3接合領域28Cの接合部26によって規制できる。
第1実施形態と同様、電解液に浸かり得る第1端部積層体27aの下端部には第2接合領域28Bが配設されているため、該接合領域28Bの接合部26によって、正極シート11を電解液に含まれる金属片のような異物から保護することができる。
第1端部積層体27aにおける第2接合領域28B及び第3接合領域28C以外の部分、具体的には、第2接合領域28Bと第3接合領域28Cとの間の部分、及び、第3接合領域28Cよりも上側の部分は、非接合領域29となっている。第1実施形態と同様、第1端部積層体27aに非接合領域29が設けられていることにより、製造時において、湾曲部分における内側のセパレータ13と外側のセパレータ14との周長の差に起因するセパレータ13,14の歪みの発生を防止できる。また、非接合領域29を電解液が通過可能であることにより、全周に亘って接合部26を形成する場合に比べて注液性が高められる。
[第3実施形態]
図9は本発明の第3実施形態に係る電池が備える電極体5を示す。この実施形態の電池の全体的な構造は、第1実施形態と同様である(図1参照)。
正極シート11の端部11a側の端面11cには保護層51が設けられている。本実施形態では、保護層51は絶縁性材料からなる。絶縁性材料の例としてはアルミナがある。例えばアルミナペーストを正極シート11の端面11cに塗布することで絶縁性を有する保護層51を設けることができる。
保護層51を設けることで、仮に接合部26でセパレータ13,14が分離した場合でも、正極シート11の端面11cに異物が接触するのを確実に防止できる。例えば正極金属箔15がアルミニウム製で負極金属箔21が銅製である場合、絶縁性を有する保護層51を設けることが特に有効である。具体的には、仮に負極金属箔21の超音波溶接時に発生した銅片が、セパレータ13,14の端部13a,14aにおいて接合部26が形成されていない部分、又は、接合部26のセパレータ13,14の分離が生じた部分を通過して正極シート11の端面11cに到達したとしても、保護層51の存在により銅片は溶解せず、短絡は生じない。
[第4実施形態]
図10は本発明の第4実施形態に係る電池が備える電極体5を示す。この実施形態の電池の全体的な構造は、第1実施形態と同様である(図1参照)。
本実施形態の電極体5では、第1端部積層体27aと同様に、第2端部積層体27bにも接合領域と非接合領域が設けられ、第2端部積層体27bの接合領域に、負極シート12の負極リード23とは反対側の端部12bを包むようにセパレータ13,14の接合部56が設けられている。第2端部積層体27bの接合領域は、第1端部積層体27aの接合領域28A,28B(図2及び図3参照)と同様、湾曲部5a,5bに設けられてもよいし、別の周方向位置に設けられてもよい。
接合部56を設けてセパレータ13,14で包むことにより、負極シート12の端部12bへの異物の接触を防止できる。つまり、本実施形態によれば、正極シート11及び負極シート12の両方について異物の接触を防止できる。第2端部積層体27bには、第1端部積層体27aと同様、非接合領域が形成されるため、製造時におけるセパレータ13,14の歪みの発生を防止できるとともに、注液性の向上を図ることができる。第3実施形態と同様の保護層51(図9参照)を正極シート11の端面11c及び負極シート12の端面12cの両方又はいずれか一方に設けてもよい。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、端部積層体において接合領域が形成される周方向位置は、第1実施形態及び第2実施形態で例示したものに限定されるものでない。例えば、第1実施形態において上側の接合領域28Aは省略されてもよいし、第2実施形態において電極体5の上側の湾曲部5aに第1実施形態の上側の接合領域28Aを追加してもよい。また、第2実施形態において下側の接合領域28Bと中央の接合領域28Cとを繋げて一体化させてもよい。
また、上述の実施形態では、非水電解質二次電池を例に本発明に係る蓄電素子を説明したが、本発明は、同様又は類似の構造の電極体を備える他の電池及びキャパシタにも適用できる。例えば、金属箔に間隔を空けて複数の活物質層を設けた正極シート及び負極シートを備える電極体に対し、本発明を適用できる。また、金属箔の幅方向の全体に活物質層を設けた正極シート及び負極シートを備える電極体に対しても、本発明を適用できる。
さらに、本発明は、上述の実施形態で例に挙げたいわゆる巻回型の電極体に限らず、それぞれ複数枚の正極シート、負極シート及びセパレータを正極シートと負極シートとがセパレータを介して交互に重なるように積層してなる所謂積層型の電極体にも適用できる。積層型の電極体に本発明を適用する場合も、端部積層体の接合領域において正極シート及び/又は負極シートと異物との接触を防止できるとともに、端部積層体に非接合領域を設けることによって、例えば衝撃によるセパレータの歪み、ひいては各層のしわの発生を抑制できる。
[参考実施形態]
図11及び図12を参照しながら、参考実施形態に係る電池が備える電極体205について説明する。この参考実施形態の電池の全体的な構造は、本発明の第1実施形態と同様である(図1参照)。
図11に示すように、電極体205は、第1実施形態の非接合領域29に代えて、第4接合領域229を備えており、その他の構成は第1実施形態の電極体5と同様である。つまり、電極体205の第1端部積層体27aは、湾曲部5a,5bだけでなく、全周に亘って接合領域28A,28B,229で構成されている。第4接合領域229には、第1及び第2接合領域28A,28Bと同様に接合部26が設けられている。
図12は、電極体205の製造装置230の概念的な模式図である。製造装置230は、第1実施形態の製造装置30(図5参照)と同様の供給ボビン31〜34及び巻枠35を備えている。供給ボビン31〜34から巻き出された正極シート11、負極シート12及び第1及び第2のセパレータ13,14は、互いに重ね合わされた状態で、回転する巻枠35によって巻き取られ、重ね合わせた正極シート11、負極シート12、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14を多数回巻回した楕円筒状の電極体205が得られる。
製造装置230は、第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aを溶着させて接合部26を形成する第1及び第2溶着部236,240を備える。また、巻枠35に向けて正極シート11、第1のセパレータ13及び第2のセパレータ14を送る方向において、上流側から順に、一対の第1ガイドローラ250,251、第2ガイドローラ252、第3ガイドローラ253が配設されている。第1ガイドローラ250,251と第2ガイドローラ252との間に第1溶着部236が配置され、第2ガイドローラ252と第3ガイドローラ253との間に第2溶着部240が配置されている。
第1溶着部236は、第4接合領域229(図11参照)の接合部26を形成し、第2溶着部240は、第1及び第2接合領域28A,28B(図11参照)の接合部26を形成する。各溶着部236,240では、第1実施形態の溶着部36(図5参照)と同様、供給ボビン33,34から巻き出された第1及び第2のセパレータ13,14が重ね合わされ、これらの間に供給ボビン31から巻き出された正極シート11が配置されている(図6参照)。正極シート11の正極リード17側の端部11bは、セパレータ13,14の端部13b,14bから突出している。一方、正極シート11の正極リード17とは反対側の端部11aは、セパレータ13,14の端部13a,14aよりも幅方向の内側に位置している。
第1及び第2溶着部236,240は、それぞれ、超音波発信器(図示せず)の作動によって超音波振動するホーン237,241と、ホーン237,241の先端に対面するアンビル238,242とを備える。ホーン237,241は、アンビル238,242に対して接近及び離反可能に設けられている。アンビル238,242は、端部13a,14aでセパレータ13,14を下側から支持可能な位置に配置されている。アンビル238,242は、例えば回転可能なローラで構成され、巻枠35に向けてセパレータ13,14と正極シート11を送る方向に回転する。
第1溶着部236において、ホーン237とアンビル238とで第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aを挟み込んだ状態でホーン237が超音波振動すると、端部13a,14aは互いに超音波溶着されて、第4接合領域229の接合部26が形成される。セパレータ13,14の端部13a,14aにおける第1及び第2接合領域28A,28Bを形成する部分がホーン237とアンビル238との間を通過するときは、アンビル238からホーン237が離反し、第1溶着部236による超音波溶着は行われない。
第2溶着部240において、ホーン241とアンビル242とで第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aを挟み込んだ状態でホーン241が超音波振動すると、端部13a,14aは互いに超音波溶着されて、第1又は第2接合領域28A,28Bの接合部26が形成される。第1溶着部236によって接合部26が形成された部分(第4接合領域229を形成する部分)がホーン241とアンビル242との間を通過するときは、アンビル242からホーン241が離反し、第2溶着部240による超音波溶着は行われない。
第2溶着部240のアンビル242は、その上流側及び下流側のガイドローラ252,253からずらして配置されており、これにより、供給ボビン31,33,34から巻き出されたセパレータ13,14及び正極シート11は、ガイドローラ252,253間においてアンビル242の外周面に巻き付くように迂回して配置される。
第2溶着部240において、第1及び第2のセパレータ13,14の端部13a,14aは、アンビル242の径方向において内側に位置するセパレータ13の曲率及び周長に比べて外側に位置するセパレータ14の曲率及び周長が大きい湾曲状態で互いに溶着される。つまり、電極体205の湾曲部5a,5b(図11参照)において径方向内側に配置されるセパレータ13の曲率及び周長を外側に配置されるセパレータ14の曲率及び周長よりも短くした状態で、接合部26が形成される。
第1及び第2溶着部236,240を通過したセパレータ13,14と正極シート11に、供給ボビン32から巻き出された負極シート12が重ね合わされ、巻枠35で巻き取られる。このとき、電極体205の湾曲部5a,5b(図11参照)を形成する湾曲部分では、内側の層に比べて外側の層の曲率及び周長が長くなる。巻枠35での巻き取りによって湾曲部分が形成されるとき、供給ボビン31〜34からの正極シート11、負極シート12及びセパレータ13,14の巻き出しは、外側の層に対して内側の層を湾曲部分の周長の差と同じ距離だけ送り方向(図6における矢印A方向)とは反対方向に適宜変位させながら行われ、これにより、周長の差に起因する正極シート11、負極シート12又はセパレータ13,14の歪みを伸ばすことができる。
ところで、第1及び第2のセパレータ13,14は端部13a,14aにおいて全長に亘って接合されているため、接合されたセパレータ13,14間では長さ方向の相対移動が規制される。しかしながら、巻枠35による巻き取りの際に湾曲部分に配置される接合部26は、前述のように第2溶着部240によって内外のセパレータ13,14間に周長の差が予め設けられているため、これらのセパレータ13,14間の周長の差に起因するセパレータ13,14の歪みを抑制できる。したがって、全周に亘って接合部26を形成しつつ、セパレータ13,14の歪みを抑制でき、これにより、巻枠35による正極シート11、負極シート12及びセパレータ13,14の巻き取りを、しわの発生を抑制しつつ最後まで良好に行うことができる。
1 :電池(蓄電素子)
2 :容器
3 :蓋体
3a :注液口
4 :ケーシング
5 :電極体
5a,5b :湾曲部
6A,6B :集電体
6a :脚部
7A,7B :外部端子
8 :下パッキン
9 :上パッキン
10 :溶接部
11 :正極シート
11a,11b:正極シートの端部
12 :負極シート
12a,12b:負極シートの端部
13 :第1のセパレータ
13a :第1のセパレータの端部
14 :第2のセパレータ
14a :第2のセパレータの端部
15 :正極金属箔
16 :正極活物質層
17 :正極リード
21 :負極金属箔
22 :負極活物質層
23 :負極リード
24 :クリップ
26 :接合部
27a :第1端部積層体
27b :第2端部積層体
28A :第1接合領域
28B :第2接合領域
28C :第3接合領域
29 :非接合領域
30,130 :製造装置
31,32,33,34:供給ボビン
35 :巻枠
36 :溶着部
37A :ホーン
37B :アンビル
38A,38B:送りローラ
51 :保護層
56 :接合部

Claims (4)

  1. 正極シートと、負極シートと、第1及び第2のセパレータとを、前記正極シートと前記負極シートとの間に前記第1又は第2のセパレータが介在するように重ね合わせてなる電極体を備え、
    前記電極体は、前記第1及び第2のセパレータの端部同士が重なり合う端部積層体を備え、
    前記端部積層体は、前記正極シート及び前記負極シートの少なくとも一方を前記第1及び第2のセパレータで包むように前記第1及び第2のセパレータを接合した接合部を含む接合領域と、前記接合部が含まれない非接合領域とを備えることを特徴とする蓄電素子。
  2. 前記電極体が所定の姿勢で収容されるケーシングを備え、
    前記電極体の姿勢が前記所定の姿勢であるとき、前記接合領域の少なくとも一部は、前記端部積層体の下端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体が所定の姿勢で収容されるケーシングと、
    前記セパレータの前記端部から突出した前記正極シート又は前記負極シートに溶接された集電部と、を備え、
    前記電極体の姿勢が前記所定の姿勢であるとき、前記接合領域の少なくとも一部は、前記正極シート又は前記負極シートと前記集電部との溶接部よりも下側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極体は、それぞれ帯状の前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータを重ね合わせて一対の湾曲部を形成するように巻回してなる巻回体であり、
    少なくとも一方の前記湾曲部は前記接合領域で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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