JP6395980B2 - 電力分配合成器 - Google Patents

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Description

この発明は、主としてマイクロ波帯およびミリ波帯の高周波信号を分配または合成する電力分配合成器に関するものである。
一般に、電力分配合成器は、高周波信号を分配、または合成するために広く用いられている。その中でも、ウィルキンソン型電力分配合成器は、分配器として機能する際において出力端子間のアイソレーションを、または合成器として機能する際において入力端子間のアイソレーションを確保する必要がある場合に用いられる。
従来のウィルキンソン型電力分配合成器は,1つの共通端子と、2つの入出力端子とを備える。共通端子は信号分配時には入力端子となり、信号合成時には出力端子となる。2つの入出力端子は信号分配時には出力端子となり、信号合成時には入力端子となる。共通端子と各入出力端子とはそれぞれ四分の一波長(λ/4)インピーダンス変成器で接続される。また、各入出力端子間は1つの吸収抵抗と呼ばれるアイソレーション抵抗を介して接続される。
例えば下記特許文献1には、このようなウィルキンソン型電力分配合成器において、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に、動作周波数に対して半波長(λ/2)、または半波長の整数倍の電気長となる伝送線路を設ける構成が開示されている。特許文献1に記載された電力分配合成器は、入出力端子間を結ぶ電力伝搬経路において、2つの四分の一波長インピーダンス変成器を介して2つの入出力端子が接続される経路と、アイソレーション抵抗(吸収抵抗)を介して2つの入出力端子が接続される経路との位相差が180度の奇数倍となるように伝送線路を構成して、設計自由度の向上を実現している。
ここで半波長の整数倍とは、周波数なので厳密には0と負を除いた自然数(1,2,3,…)倍となる(以下同様)。
また、例えば下記特許文献2には、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に、伝送線路およびスタブを設ける構成のウィルキンソン型電力分配合成器が開示されている。この特許文献2に記載された電力分配合成器は、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に、伝送線路として分布定数線路を設けている。これにより、アイソレーション抵抗の寄生リアクタンス成分の影響から劣化した各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションを、改善させた電力分配合成器を提供することができる。また、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に設けた伝送線路へスタブを挿入することにより、分布定数線路の線路長を短縮することができ、回路を小型化できる電力分配合成器を提供することができる。
米国特許第487502号明細書 特開2000−106501号公報
多層基板から構成されたウィルキンソン型電力分配合成器は、多層基板内層に四分の一波長インピーダンス変成器等のストリップ導体パターンを設け、表層にアイソレーション抵抗としてチップ抵抗器を設け、これらのストリップ導体パターンとチップ抵抗器をヴィアと呼ばれる層間接続用導体により結ぶ構造となることがある。このような構造の電力分配合成器では、基板厚が増し、ストリップ導体パターンが内層深くに配置される程、ヴィアの電気長ならびにヴィア部分で生じたインピーダンス不連続による影響が無視できなくなり、共通端子における反射特性、各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションが劣化する。
上記特許文献1に示す構成の電力分配合成器では、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に、動作周波数に対して半波長、または半波長の整数倍の電気長となる伝送線路を設けることから、表層のアイソレーション用チップ抵抗器と内層のストリップ導体パターンとを接続するヴィアの電気長の影響を吸収できる。しかしながら、ヴィア部分で生じたインピーダンス不連続による影響から、各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションが劣化するという問題がある。
また、上記特許文献2に示す構成の電力分配合成器でも、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に、動作周波数(2.16GHz)に対して半波長に近い電気長(約164deg(物理長:42.6mm))の伝送線路として分布定数線路を設けることから、表層のアイソレーション用チップ抵抗器と内層のストリップ導体パターンとを接続するヴィアの電気長の影響を吸収できる。しかしながら、ヴィア部分で生じたインピーダンスの不連続による影響から、各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションが劣化するという問題がある。
さらに、特許文献2に示す構成の電力分配合成器では、各々の入出力端子とアイソレーション抵抗との間に設けた伝送線路へスタブを挿入することにより、動作周波数に対して半波長に近い電気長である伝送線路の短縮を図ることができるものの、ヴィア部分で生じたインピーダンスの不連続による影響から、各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションが劣化することに対する改善については、示唆も明示もされていない。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、多層基板を用いて電力分配合成器を構成する場合において、小形かつ積層構造に適した構造であるとともに、共通端子および各入出力端子における反射特性およびアイソレーション特性が良好な電力分配合成器を得ることを目的とする。
この発明は、分配する高周波信号を入力するまたは合成された高周波信号を出力する共通端子と、分配された高周波信号を出力するまたは合成する高周波信号を入力する第1および第2の入出力端子と、一端が前記共通端子に接続され他端が前記第1の入出力端子に接続された第1の四分の一波長のインピーダンス変成器と、一端が前記共通端子に接続され他端が前記第2の入出力端子に接続された第2の四分の一波長のインピーダンス変成器と、前記第1の入出力端子に関わる高周波信号と前記第2の入出力端子に関わる高周波信号との干渉を防止するアイソレーション抵抗と、前記アイソレーション抵抗と前記第1の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第1の線路と、前記アイソレーション抵抗と前記第2の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第2の線路と、を備え、前記第1の線路および前記第2の線路は、それぞれインピーダンスが異なる線路部が少なくとも2つ以上縦続に接続されてなり、前記第1の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第1の入出力端子側に位置した線路部に第1のスタブを設け、前記第2の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第2の入出力端子側に位置した線路部に第2のスタブを設けた、電力分配合成器等にある。

この発明では、多層基板を用いて電力分配合成器を構成する場合において、小形かつ積層構造に適した構造であるとともに、共通端子および各入出力端子における反射特性およびアイソレーション特性が良好な電力分配合成器を提供できる。
この発明の実施の形態1による電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 図3の多層基板で構成された従来構造の電力分配合成器と図1のこの発明の構造の電力分配合成器に関する偶奇モード動作時に係わるシミュレーション結果を示す説明図である。 多層基板で構成された従来構造の電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 図3の多層基板で構成された従来構造の電力分配合成器と図1のこの発明の構造の電力分配合成器に関する反射特性およびアイソレーション特性に係わる電力分配時のシミュレーション結果を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力分配合成器の等価回路図である。 多層基板で構成された従来構造の電力分配合成器の等価回路図である。 この発明の実施の形態1による電力分配合成器の構成の別の例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力分配合成器の構成のさらに別の例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態1による電力分配合成器の構成のさらに別の例を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力分配合成器の構成のさらに別の例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態2による電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態3による電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態4による電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態3による電力分配合成器の構成の別の例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態5による電力分配合成器の構成の一例を示す透視斜視図である。 この発明の実施の形態5による電力分配合成器の構成の別の例を示す透視斜視図である。
この発明によれば、電力分配合成器は多層基板によるウィルキンソン型電力分配合成器として構成される。ウィルキンソン型電力分配合成器は、多層基板内層には四分の一波長(λ/4)インピーダンス変成器を構成するストリップ導体パターンが設けられ、表層にはアイソレーション抵抗としてチップ抵抗器が設けられる。ストリップ導体パターンとチップ抵抗器は、ヴィアとストリップ導体からなる半波長(λ/2)の整数倍の伝送線路により結ばれる。そして特に、ヴィアと入出力端子との間に配置したストリップ導体にスタブを設ける。この構成により、電力合成分配器の偶奇モード動作において、主として奇モード動作時に入出力端子における反射特性を改善することが実現できることから、ヴィアで生じたインピーダンスの不連続による影響を抑制し、共通端子ならびに各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションを良好に保てる。
上述の説明では、ストリップ導体パターンとチップ抵抗器が、ヴィアとストリップ導体からなる半波長(λ/2)の整数倍の伝送線路であって半波長の奇数倍の伝送線路で結ばれている例を示しているが、これに限らず、ストリップ導体パターンとチップ抵抗器が、ヴィアとストリップ導体からなる半波長(λ/2)の整数倍の伝送線路であって半波長の偶数倍の伝送線路で結ばれていてもよい。半波長(λ/2)の偶数倍の伝送線路においては、この構成により、電力合成分配器の偶奇モード動作において、主として偶モード動作時に入出力端子における反射特性を改善することが実現できることから、ヴィアで生じたインピーダンスの不連続による影響を抑制し、共通端子ならびに各入出力端子における反射特性、および入出力端子間のアイソレーションを良好に保てる。
以下、この発明による電力分配合成器を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、また重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力分配合成器の一例を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。この実施の形態1では、主に多層基板から構成され、多層基板内層に四分の一波長(λ/4)インピーダンス変成器のストリップ導体パターンを設け、表層にはアイソレーション抵抗としてチップ抵抗器を設け、ストリップ導体パターンとチップ抵抗器がヴィアとストリップ導体からなる半波長(λ/2)の整数倍の伝送線路により結ばれる構造を有するウィルキンソン型電力分配合成器について説明する。
図1において、共通端子1001、入出力端子1011、入出力端子1012、四分の一波長インピーダンス変成器ストリップ導体2001、四分の一波長インピーダンス変成器ストリップ導体2002、伝送線路ストリップ導体2111、伝送線路ストリップ導体2112、伝送線路ストリップ導体2121、伝送線路ストリップ導体2122、スタブ2401、スタブ2402は、誘電体層5001と誘電体層5002との間に配置されている。
ドットのハッチンクで示された接地導体3002、チップ抵抗器実装用導体パターン2301、チップ抵抗器実装用導体パターン2302、チップ抵抗器4001は、誘電体層5002における誘電体層5001が配置された面と反対の面に配置されている。
接地導体3001は、誘電体層5001における誘電体層5002が配置された面と反対の面に配置されている。
ヴィア2201、ヴィア2202は、誘電体層5002を貫いて配置されている。
λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2001は、共通端子1001と入出力端子1011とを接続する。
λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2002は、共通端子1001と入出力端子1012とを接続する。
伝送線路ストリップ導体2111、スタブ2401、伝送線路ストリップ導体2121、ヴィア2201、チップ抵抗器実装用導体パターン2301は、入出力端子1011とチップ抵抗器4001とを接続する。
伝送線路ストリップ導体2112、スタブ2402、伝送線路ストリップ導体2122、ヴィア2202、チップ抵抗器実装用導体パターン2302は、入出力端子1012とチップ抵抗器4001とを接続する。
チップ抵抗器実装用導体パターン2301、チップ抵抗器実装用導体パターン2302は、接地導体3002に設けられた切り欠き6001内に配置されている。
アイソレーション抵抗としてのチップ抵抗器4001は、チップ抵抗器実装用導体パターン2301とチップ抵抗器実装用導体パターン2302とを接続し、チップ抵抗器4001の一端がチップ抵抗器実装用導体パターン2301上に位置し、チップ抵抗器4001の他端がチップ抵抗器実装用導体パターン2302上に位置するように実装される。
スタブ2401は、伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121との間に設けられる。スタブ2402は、伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122との間に設けられる。
図2は、特許文献1に開示されている従来構造の電力分配合成器を多層基板により構成した場合の図3に透視斜視図で例示した電力分配合成器と、図1に示したこの発明の実施の形態1による電力分配合成器との、偶奇モード動作時に係わるスミスチャートで示したシミュレーション結果を示す図である。特許文献1の場合をA、この発明の実施の形態1の場合をBで示す。
また、本シミュレーションに関わる実施の形態1による電力分配合成器は、伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121とチップ抵抗器実装用導体パターン2301とヴィア2201とを合わせた長さ、ならびに伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122とチップ抵抗器実装用導体パターン2302とヴィア2202とを合わせた長さが、半波長(λ/2)の奇数倍である場合について示す。
なお、このシミュレーションでは、図3の従来の電力分配合成器の例と、図1のこの発明の電力分配合成器における対称面で等分割し、分割された面を電気壁(奇モード動作時)または磁気壁(偶モード動作時)として計算している。図2の(a)は奇モード動作時の入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、(b)は偶モード動作時の入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、および(c)は偶モード動作時の共通端子1001における反射特性について、比帯域20%の範囲で示している。
図2の(a)において、奇モード動作時の入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性に着目すると、図3の従来の電力分配合成器と比べて、図1のこの発明の電力分配合成器は、スミスチャートの中央(反射ゼロ点)に近い特性を得られていることが分かる。
また、(b)の偶モード動作時の入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、および(c)の偶モード動作時の共通端子1001における反射特性は、図3の従来の電力分配合成器と、図1のこの発明の電力分配合成器とで大きく変化していないことが分かる。
図4は、図3の多層基板で構成された従来の電力分配合成器と、図1のこの発明の構造の電力分配合成器についての反射特性およびアイソレーション特性に係わる電力分配時のシミュレーション結果を示す図である。(a)が図3の従来の電力分配合成器の結果、(b)が図1のこの発明の電力分配合成器の結果、を示す。
図4の(a)(b)において、点線Aは共通端子1001における反射特性、長めの破線Bは入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、実線Cは共通端子1001から入出力端子1011または入出力端子1012への通過特性(分配特性)、一点鎖線Dは入出力端子1011と入出力端子1012との間のアイソレーション特性、を示している。
図4の(a)において、例えば、規格化周波数(Normalized Frequency)が1であるところの、長めの破線Bで示す入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、および一点鎖線Dで示す入出力端子1011と入出力端子1012との間のアイソレーション特性に着目すると、従来の電力分配合成器に係わるシミュレーション結果は、それぞれ反射量−17dB、アイソレーション量−16dBと劣化した値となっていることが分かる。
図4の(b)において、例えば、規格化周波数が1であるところの、長めの破線Bで示す入出力端子1011または入出力端子1012における反射特性、および一点鎖線Dで示す入出力端子1011と入出力端子1012との間のアイソレーション特性に着目すると、この発明の電力分配合成器に係わるシミュレーション結果は、それぞれ反射量−34dB、アイソレーション量−27dBと良好な値となっていることが分かる。
以上のことから明らかなように、この実施の形態1における電力分配合成器によれば、スタブ2401、およびスタブ2402を設けることで、伝送線路ストリップ導体2121、ヴィア2201と、チップ抵抗器実装用導体パターン2301とで生じたインピーダンス不連続、および伝送線路ストリップ導体2122、ヴィア2202と、チップ抵抗器実装用導体パターン2302とで生じたインピーダンス不連続、の影響により劣化した奇モード動作時の入出力端子における反射特性を改善でき、電力分配動作および電力合成動作時に良好な各種反射特性およびアイソレーション特性を有する電力分配合成器を得ることができる効果を奏する。
図5は、図1のこの発明の実施の形態1による電力分配合成器の等価回路図である。
図6は、図3の多層基板で構成された従来構造の電力分配合成器の等価回路図である。
図5と図6の等価回路図を比較すると、図6の入出力端子0011,0012側の伝送線路である伝送線路0131および伝送線路0132が、図5ではそれぞれ伝送線路0331、伝送線路0431、スタブ0051と、伝送線路0332、伝送線路0432、スタブ0052とに置き換えられている。
図5において、伝送線路0231は伝送線路0331、伝送線路0431とは異なるインピーダンスとなり、伝送線路0232は伝送線路0332と伝送線路0432とは異なるインピーダンスとなり、インピーダンス不連続を生じる。
この実施の形態1では、2層の誘電体層5001,5002からなる多層基板で構成された電力分配合成器とした。しかし、これに限るものではなく、3層以上の誘電体層からなる多層基板で構成された電力分配合成器としてもよい。
図7は、4層の誘電体層からなる多層基板で構成されたこの発明の実施の形態1による電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。
図7の例では、誘電体層5002における誘電体層5001が配置された面とは反対の面に誘電体層5003が配置され、誘電体層5003における誘電体層5002が配置された面とは反対の面に誘電体層5004が配置されている。
また、誘電体層5002と誘電体層5003の間には接地導体3011が配置され、誘電体層5003と誘電体層5004の間には接地導体3012が配置されている。
接地導体3002、チップ抵抗器実装用導体パターン2301、チップ抵抗器実装用導体パターン2302、チップ抵抗器4001は、誘電体層5004における誘電体層5003が配置された面と反対の面に配置されている。
接地導体3011には、切り欠き6111、切り欠き6112が設けられており、接地導体3012には、切り欠き6121、切り欠き6122が設けられている。
ヴィア2211およびヴィア2212が、誘電体層5002、誘電体層5003、誘電体層5004を貫くとともに、接地導体3011においては切り欠き6111および切り欠き6112を、接地導体3012においては切り欠き6121および切り欠き6122を貫いて配置されている。
伝送線路ストリップ導体2111、スタブ2401、伝送線路ストリップ導体2121、ヴィア2211、チップ抵抗器実装用導体パターン2301は、入出力端子1011とチップ抵抗器4001とを接続する。
伝送線路ストリップ導体2112、スタブ2402、伝送線路ストリップ導体2122、ヴィア2212、チップ抵抗器実装用導体パターン2302は、入出力端子1012とチップ抵抗器4001とを接続する。
図7の例では、多層基板の基板総数および基板厚が増し、ヴィアの電気長が動作周波数に対して半波長を越えても、上述の例と同様の効果が得られる。
また、図1の構成では、ヴィア2201およびヴィア2202が誘電体層5002のみ貫いて製造される例を示したが、これに限るものではなく、図8に示すように、誘電体層5001を貫いて製造された構造としてもよい。図8に透視斜視図として示された電力分配合成器では、製造上、ヴィア2201がスタブ2501を有し、ヴィア2202がスタブ2502を有しており、スタブ2501およびスタブ2502がインピーダンス不連続部として動作する場合においても、上述の例と同様の効果が得られる。
誘電体層5001における誘電体層5002が配置された面とは反対の面に誘電体層5011が配置される。また、誘電体層5011における誘電体層5001が配置された面とは反対の面に接地導体3001が配置されている。
なおこの構成は、図7の構成においても実施可能であり、ヴィア2201がスタブ2501を有し、ヴィア2202がスタブ2502を有し、スタブ2501およびスタブ2502が図8に示すように、誘電体層5001を貫いて製造された構造としてもよい。また図8に示すように、誘電体層5001における誘電体層5002が配置された面とは反対の面には誘電体層5011が配置される。
さらに、上記の例では、電力および信号を伝送するヴィアを用いた電力分配合成器とした。しかし、これに限るものではなく、接地導体として動作するヴィアも用いた電力分配合成器としてもよい。図9は、接地導体として動作するヴィアも用いたこの発明の実施の形態1による電力分配合成器を示す構成図である。図9の(a)が図1等と同様の透視斜視図、(b)は誘電体層5001と誘電体層5002に配置されたストリップ導体および接地導体として動作するヴィアを、誘電体層および接地導体なしで示した上面図である。
図9の例では、接地外導体用ヴィア7001および接地外導体用ヴィア7002が誘電体層5001および誘電体層5002を貫き、接地導体3001と接地導体3002とを接続している。また、接地外導体用ヴィア7001はヴィア2201をヴィア2201の軸方向と直行する面内で周囲を取り囲むようにヴィア2201と平行に複数本配置される。同様に、接地外導体用ヴィア7002もヴィア2202をヴィア2202の軸方向と直行する面内で周囲を取り囲むようにヴィア2202と平行に複数本配置される。
図9に示した電力分配合成器では、信号導体として働くヴィア2201,2202の周囲に、接地導体として働くヴィア7001,7002を設けることにより、層間接続部において同軸モードでの信号伝送が実現でき、電力漏洩を抑えられ、低損失な電力分配合成器を得ることができるとともに、上述の例と同様の効果が得られる。
また、上記の例では、偶奇モード動作において奇モード時にのみ調整可能なスタブを設ける例について示した。しかしながら、これに限るものでなく、偶モード時のみ調整可能なスタブを同時に設けることにより、偶奇モードの調整を個別に行ってもよい。図10は、偶奇モード動作において各モード時にのみ調整可能なスタブを設けたこの発明の実施の形態1による電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。
図10の例では、λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2001とλ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2002が接続する点に、スタブ2400を配置している。
図10に示した電力分配合成器では、スタブ2400、スタブ2401、スタブ2402を設けることにより、設計自由度の高い電力分配合成器を得られるとともに、上述の例と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ストリップ線路を用いた構成の電力分配合成器について説明したが、マイクロストリップ線路を用いた構成の電力分配合成器としてもよい。
図11はこの発明の実施の形態2によるマイクロストリップ線路を用いた電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。マイクロストリップ線路とは上述の各例のストリップ線路において内部導体の上部の誘電体層と外部導体を不要にした構造でなる。
図11の電力分配合成器では、上述の各例の符号1001,2001,1011,2111,2401,2121,2122,2402,2112,1012,2002で示す内部導体がマイクロストリップ線路で構成されている。従って誘電体層5002における誘電体層5001が配置された面と反対の面には接地導体が配置されていない。
この実施の形態2によれば、マイクロストリップ線路を用いることで、各伝送線路におけるインピーダンスの制御範囲を広げることができ、設計自由度を向上させることができると共に、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1および2では、共通端子1001と入出力端子1011および1012とを各々λ/4インピーダンス変成器で接続する電力分配合成器について説明した。この発明ではさらに、共通端子1001にλ/4インピーダンス変成器の一端を接続するとともに、λ/4インピーダンス変成器の他端と入出力端子1011および1012とを各々λ/4伝送線路で接続する電力分配合成器としてもよい。
図12は、この発明の実施の形態3による電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。
この実施の形態3における図12の例では、共通端子1001に四分の一波長(λ/4)インピーダンス変成器ストリップ導体2010を接続し、λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2010の共通端子1001が接続された端子とは反対の端子と入出力端子1011とを四分の一波長(λ/4)ストリップ導体2011で接続し、λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2010の共通端子1001が接続された端子とは反対の端子と入出力端子1012とを四分の一波長(λ/4)ストリップ導体2012で接続している。
この実施の形態3によれば、共通端子1001とλ/4ストリップ導体2011およびλ/4ストリップ導体2012との間に、λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2010を設けることにより、λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2010で低インピーダンスの伝送線路を構成できることから、電力分配合成器の設計自由度を向上させることができると共に、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、図10の電力分配合成器と同様に、λ/4ストリップ導体2011とλ/4ストリップ導体2012との間に図14に示すようにスタブ2400を設けてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態1、2および3では、チップ抵抗器4001が多層基板の表層に実装された電力分配合成器について説明したが、チップ抵抗器4001は多層基板内層に実装された電力分配合成器としてもよい。
図13は、この発明の実施の形態4による電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。
この実施の形態4における図13の例では、チップ抵抗器4001は誘電体層5003内に配置されており、誘電体層5003における誘電体層5002が配置された面とは反対の面に接地導体3003が配置されている。
この実施の形態4によれば、チップ抵抗器4001を誘電体層5003内に配置することにより、多層基板表層の占有面積を削減できると共に、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なおこの発明の特徴として、上記各実施の形態において、
例えば伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121は、第1の導体縦続線路(2111,2121)を構成する。
また例えば伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122は、第2の導体縦続線路(2112,2122)を構成する。
第1の導体縦続線路(2111,2121)および第2の導体縦続線路(2112,2122)は、ともにインピーダンスが異なる線路部を少なくとも2つ以上縦続接続させて構成されたものであればよい。
そして第1の導体縦続線路(2111,2121)は線路の長手方向の中心または中心よりも第1の入出力端子1011側に位置した線路部に第1のスタブ(2401)を設けていればよい。
また第2の導体縦続線路(2112,2122)は線路の長手方向の中心または中心よりも第2の入出力端子1012側に位置した線路部に第2のスタブ(2402)を設けていればよい。
またヴィア2201,2202は垂直接続導体、接地外導体用ヴィア7001および接地外導体用ヴィア7002は接地垂直導体を構成する。
実施の形態5.
上記各実施の形態の説明では主に、入出力端子1011からチップ抵抗器実装用導体パターン2301までの間、ならびに入出力端子1012からチップ抵抗器実装用導体パターン2302までの間にスタブをそれぞれ1つずつ設ける場合について説明したが、スタブを2つずつ以上設けてもよい。
なお、この発明の特徴として、上記各実施の形態において、
伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121とチップ抵抗器実装用導体パターン2301とヴィア2201とを合わせた長さ、ならびに伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122とチップ抵抗器実装用導体パターン2302とヴィア2202とを合わせた長さが、半波長(λ/2)の整数倍のうち奇数倍である場合には、奇モード動作時の入出力端子における反射特性を調整でき、電力分配動作および電力合成動作時に良好な各種反射特性およびアイソレーション特性を有する電力分配合成器を得ることができる効果を奏する。
また、伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121とチップ抵抗器実装用導体パターン2301とヴィア2201とを合わせた長さ、ならびに伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122とチップ抵抗器実装用導体パターン2302とヴィア2202とを合わせた長さが、半波長(λ/2)の整数倍のうち偶数倍である場合には、偶モード動作時の入出力端子における反射特性を調整でき、電力分配動作および電力合成動作時に良好な各種反射特性およびアイソレーション特性を有する電力分配合成器を得ることができる効果を奏する。
なお、上述の線路の長さが半波長(λ/2)の奇数倍の場合でも、また線路の長さが半波長(λ/2)の偶数倍の場合でも、それぞれの場合にスタブの数を1個または複数個とすることができる。
入出力端子1011からチップ抵抗器実装用導体パターン2301までの間、ならびに入出力端子1012からチップ抵抗器実装用導体パターン2302までの間にλ/4波長間隔でスタブを2つずつ以上設けることで、偶モード動作時の入出力端子における反射特性を各々調整でき、電力分配動作および電力合成動作時に良好な各種反射特性およびアイソレーション特性を有する電力分配合成器を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態5における図15の例では、図15からは長さの関係が分かり辛いが、伝送線路ストリップ導体2111と伝送線路ストリップ導体2121と伝送線路ストリップ導体2131とチップ抵抗器実装用導体パターン2301とヴィア2201からなる半波長に対して偶数倍の長さとなる第1の線路において、長手方向の中心または中心よりも入出力端子1011側に位置した線路部にスタブ2401を設け、かつスタブ2401より入出力端子1011側に四分の1波長離れた線路部にスタブ2411を設けている。
また、伝送線路ストリップ導体2112と伝送線路ストリップ導体2122と伝送線路ストリップ導体2132とチップ抵抗器実装用導体パターン2302とヴィア2202からなる半波長に対して偶数倍の長さとなる第2の線路において、長手方向の中心または中心よりも入出力端子1012側に位置した線路部にスタブ2402を設け、かつスタブ2402より入出力端子1012側に四分の1波長離れた線路部にスタブ2412を設けている。
この実施の形態5における図15の例では、ストリップ線路を用いた場合について説明しているが、この限りではなくマイクロストリップ線路を用いても良い。図16は、この発明の実施の形態5によるマイクロストリップ線路を用いた電力分配合成器を示す構成図であり、透視斜視図として示されている。マイクロストリップ線路とは上述の各例のストリップ線路において、接地導体3002等として示された内部導体の上部の誘電体層と外部導体を不要にした構造でなる。
また図5において、
共通端子0001は共通端子1001に、伝送線路0021、0022はλ/4インピーダンス変成器ストリップ導体2001,2002に、入出力端子0011、0012は入出力端子1011,1012に、抵抗0041はチップ抵抗器4001に、それぞれ相当する。
図5の、伝送線路0331,0431,0231は伝送線路ストリップ導体2111,2121、チップ抵抗器実装用導体パターン2301、ヴィア2201に相当し、図15,16の場合はさらに、伝送線路ストリップ導体2131が含まれる。
伝送線路0332,0432,0232は伝送線路ストリップ導体2112,2122、チップ抵抗器実装用導体パターン2302、ヴィア2202に相当し、図15,16の場合はさらに、伝送線路ストリップ導体2132が含まれる。
スタブ0051はスタブ2401に相当し、図15,16の場合はさらにスタブ2411が含まれる。スタブ0052はスタブ2402に相当し、図15,16の場合はさらにスタブ2412が含まれる。
また、この発明は上記各実施の形態の例に限定されるものではなく、これらの可能な組み合わせを全て含む。
この発明は、分配する高周波信号を入力するまたは合成された高周波信号を出力する共通端子(1001)と、
分配された高周波信号を出力するまたは合成する高周波信号を入力する第1および第2の入出力端子(1011,1012)と、
一端が前記共通端子に接続され他端が前記第1の入出力端子に接続された第1の四分の一波長のインピーダンス変成器(2001)と、
一端が前記共通端子に接続され他端が前記第2の入出力端子に接続された第2の四分の一波長のインピーダンス変成器(2002)と、
前記第1の入出力端子に関わる高周波信号と前記第2の入出力端子に関わる高周波信号との干渉を防止するアイソレーション抵抗(4001)と、
前記アイソレーション抵抗と前記第1の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第1の線路(2111,2121,2201,2301)と、
前記アイソレーション抵抗と前記第2の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第2の線路(2112,2122,2202,2302)と、
を備え、
前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)および前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は、それぞれインピーダンスが異なる線路部が少なくとも2つ以上縦続に接続されてなり、
前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第1の入出力端子側に位置した線路部に第1のスタブ(2401)を設け、
前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第2の入出力端子側に位置した線路部に第2のスタブ(2402)を設けた、
電力分配合成器にある。
またこの発明は、分配する高周波信号を入力するまたは合成された高周波信号を出力する共通端子(1001)と、
分配された高周波信号を出力するまたは合成する高周波信号を入力する第1および第2の入出力端子(1011,1012)と、
一端が前記共通端子に接続された四分の一波長のインピーダンス変成器(2010)と、
一端が前記インピーダンス変成器に接続され他端が前記第1の入出力端子に接続された第1の四分の一波長の線路(2011)と、
一端が前記インピーダンス変成器に接続され他端が前記第2の入出力端子に接続された第2の四分の一波長の線路(2012)と、
前記第1の入出力端子に関わる高周波信号と前記第2の入出力端子に関わる高周波信号との干渉を防止するアイソレーション抵抗(4001)と、
前記アイソレーション抵抗と前記第1の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第1の線路(2111,2121,2201,2301)と、
前記アイソレーション抵抗と前記第2の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第2の線路(2112,2122,2202,2302)と、
を備え、
前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)および前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は、それぞれインピーダンスが異なる線路部が少なくとも2つ以上縦続に接続されてなり、
前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第1の入出力端子側に位置した線路部に第1のスタブ(2401)を設け、
前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第2の入出力端子側に位置した線路部に第2のスタブ(2402)を設けた、
電力分配合成器にある。
また、前記第1のインピーダンス変成器(2001)と前記第2のインピーダンス変成器(2002)との間に第3のスタブ(2400)を設けた。
また、前記第1の四分の一波長の線路(2011)と前記第2の四分の一波長の線路(2012)との間に第3のスタブ(2400)を設けた。
また、多層基板における、
前記各端子、変成器、線路、スタブをそれぞれ形成する多層基板内層のストリップ導体と、
前記抵抗を形成する表面実装されたチップ抵抗器(4001)と、
前記ストリップ導体と前記チップ抵抗とを接続する垂直接続導体(2201,2202)と、
から構成される。
また、多層基板における、
前記各端子、変成器、線路、スタブをそれぞれ形成する多層基板内層のストリップ導体と、
前記抵抗を形成する多層基板内層に実装されたチップ抵抗器(4001)と、
前記ストリップ導体と前記チップ抵抗とを接続する垂直接続導体(2201,2202)と、
から構成される。
また、前記垂直接続導体(2201,2202)の周囲に接地垂直導体(7001,7002)を有する。
また、前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)および前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は、半波長に対して奇数倍の長さを有する。
また、前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)および前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は、半波長に対して偶数倍の長さを有する。
また、前記第1の線路(2111,2121,2201,2301)は、前記第1のスタブと前記第1の入出力端子側との間の線路部に第4のスタブ(2411)を設け、
前記第2の線路(2112,2122,2202,2302)は、前記第2のスタブと前記第2の入出力端子側との間の線路部に第5のスタブ(2412)を設けた。
産業上の利用の可能性
この発明による電力分配合成器は、多くの分野で使用されている電力分配合成器に適用可能である。
0001,1001 共通端子、0011,0012、1011,1012 入出力端子、0021,0022,0131,0132,0231,0232,0331,0332,0431,0432 伝送線路、0041 抵抗、0051,0052,2400,2401,2402,2411,2412,2501,2502 スタブ、2111,2112,2121,2122,2131,2132 伝導線路ストリップ導体、2001,2002 λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体(λ/4インピーダンス変成器)、2010 λ/4インピーダンス変成器ストリップ導体(λ/4インピーダンス変成器)、2011,2012 λ/4ストリップ導体(λ/4線路)、2201,2202,2211,2212,2501, ヴィア、2301,2302 チップ抵抗器実装用導体パターン、3001,3002,3003,3011,3012 接地導体、4001 チップ抵抗器、5001−5004,5011 誘電体層、7001,7002 接地外導体用ヴィア。

Claims (10)

  1. 分配する高周波信号を入力するまたは合成された高周波信号を出力する共通端子と、
    分配された高周波信号を出力するまたは合成する高周波信号を入力する第1および第2の入出力端子と、
    一端が前記共通端子に接続され他端が前記第1の入出力端子に接続された第1の四分の一波長のインピーダンス変成器と、
    一端が前記共通端子に接続され他端が前記第2の入出力端子に接続された第2の四分の一波長のインピーダンス変成器と、
    前記第1の入出力端子に関わる高周波信号と前記第2の入出力端子に関わる高周波信号との干渉を防止するアイソレーション抵抗と、
    前記アイソレーション抵抗と前記第1の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第1の線路と、
    前記アイソレーション抵抗と前記第2の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第2の線路と、
    を備え、
    前記第1の線路および前記第2の線路は、それぞれインピーダンスが異なる線路部が少なくとも2つ以上縦続に接続されてなり、
    前記第1の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第1の入出力端子側に位置した線路部に第1のスタブを設け、
    前記第2の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第2の入出力端子側に位置した線路部に第2のスタブを設けた、
    電力分配合成器。
  2. 分配する高周波信号を入力するまたは合成された高周波信号を出力する共通端子と、
    分配された高周波信号を出力するまたは合成する高周波信号を入力する第1および第2の入出力端子と、
    一端が前記共通端子に接続された四分の一波長のインピーダンス変成器と、
    一端が前記インピーダンス変成器に接続され他端が前記第1の入出力端子に接続された第1の四分の一波長の線路と、
    一端が前記インピーダンス変成器に接続され他端が前記第2の入出力端子に接続された第2の四分の一波長の線路と、
    前記第1の入出力端子に関わる高周波信号と前記第2の入出力端子に関わる高周波信号との干渉を防止するアイソレーション抵抗と、
    前記アイソレーション抵抗と前記第1の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第1の線路と、
    前記アイソレーション抵抗と前記第2の入出力端子とを接続する半波長に対して整数倍の長さとなる第2の線路と、
    を備え、
    前記第1の線路および前記第2の線路は、それぞれインピーダンスが異なる線路部が少なくとも2つ以上縦続に接続されてなり、
    前記第1の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第1の入出力端子側に位置した線路部に第1のスタブを設け、
    前記第2の線路は線路の長手方向の中心または中心よりも前記第2の入出力端子側に位置した線路部に第2のスタブを設けた、
    電力分配合成器。
  3. 前記第1のインピーダンス変成器と前記第2のインピーダンス変成器との間に第3のスタブを設けた、請求項1に記載の電力分配合成器。
  4. 前記第1の四分の一波長の線路と前記第2の四分の一波長の線路との間に第3のスタブを設けた、請求項2に記載の電力分配合成器。
  5. 多層基板における、
    前記各端子、変成器、線路、スタブをそれぞれ形成する多層基板内層のストリップ導体と、
    前記抵抗を形成する表面実装されたチップ抵抗器と、
    前記ストリップ導体と前記チップ抵抗とを接続する垂直接続導体と、
    から構成される請求項1から4までのいずれか1項に記載の電力分配合成器。
  6. 多層基板における、
    前記各端子、変成器、線路、スタブをそれぞれ形成する多層基板内層のストリップ導体と、
    前記抵抗を形成する多層基板内層に実装されたチップ抵抗器と、
    前記ストリップ導体と前記チップ抵抗とを接続する垂直接続導体と、
    から構成される請求項1から4までのいずれか1項に記載の電力分配合成器。
  7. 前記垂直接続導体の周囲に接地垂直導体を有する、請求項5または6に記載の電力分配合成器。
  8. 前記第1の線路および前記第2の線路は、半波長に対して奇数倍の長さを有する請求項1から7までのいずれか1項に記載の電力分配合成器。
  9. 前記第1の線路および前記第2の線路は、半波長に対して偶数倍の長さを有する請求項1から7までのいずれか1項に記載の電力分配合成器。
  10. 前記第1の線路は、前記第1のスタブと前記第1の入出力端子側との間の線路部に第4のスタブを設け、
    前記第2の線路は、前記第2のスタブと前記第2の入出力端子側との間の線路部に第5のスタブを設けた、
    請求項1から9までのいずれか1項に記載の電力分配合成器。
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