JP6393124B2 - グロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、グロープラグに関する。
グロープラグは、圧縮着火方式による内燃機関(例えばディーゼルエンジン等)の補助熱源として用いられるシースヒータである。グロープラグは、燃焼室内での使用環境に耐え得る耐久性などが求められる。このような特性を改善するために、材料の配合が種々、提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−264013号公報
上記先行技術が有する課題は、耐久性に向上の余地があることである。グロープラグに通電をすると、グロープラグの表面にクロムが含まれていればCr、アルミニウムが含まれていればAlの酸化膜が表面に生成される。酸化膜は、バルクを酸化から保護することで、耐久性を向上させる。ここでいうバルクとは、酸化膜よりも内部に位置する部位を指す。
酸化膜は、上記の通りグロープラグの表面に存在するので、燃焼室において燃焼が発生する度に、酸化膜に熱応力が発生する。この熱応力によって、酸化膜がバルクから剥離することがある。酸化膜が剥離すると、露出したバルクの表層は、酸化膜に変化する。新たに発生した酸化膜も、熱応力によって剥離することがある。このようにして酸化膜の剥離が発生する度に、その部位は薄くなる。この現象を、本願では酸化消耗と呼ぶ。本願発明が課題とする耐久性の向上は、特にこのような酸化消耗を抑制する性質(耐酸化性)の向上のことを意味する。
本発明は、先述した課題を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
[形態1]通電によって発熱する発熱体と、前記発熱体の外周に配置され、軸線方向に延びる筒部と、少なくとも前記筒部の主成分及び前記発熱体の主成分を含有し、前記筒部の先端を閉塞する溶融部とを備えるシース管と、を備えるグロープラグが提供される。このグロープラグは、前記溶融部の表面から表面の内側に向かって0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は2.5質量%以下であり、前記筒部と前記発熱体との少なくとも一方は、アルミニウムを含むことを特徴とする。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。上記範囲におけるアルミニウムの平均含有率が2.5質量%以下であることによって、酸化消耗が抑制されるからである。また、筒部と発熱体との少なくとも一方がアルミニウムを含む場合に、上記効果を得ることができる。
(1)本発明の一形態によれば、通電によって発熱する発熱体と;前記発熱体の外周に配置され、軸線方向に延びる筒部と、少なくとも前記筒部の主成分及び前記発熱体の主成分を含有し、前記筒部の先端を閉塞する溶融部とを備えるシース管と;を備えるグロープラグが提供される。このグロープラグは、前記溶融部の表面から表面の内側に向かって0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は2.5質量%以下であることを特徴とする。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。上記範囲におけるアルミニウムの平均含有率が2.5質量%以下であることによって、酸化消耗が抑制されるからである。
(2)上記形態において、前記筒部と前記発熱体との少なくとも一方は、アルミニウムを含んでもよい。この形態によれば、筒部と発熱体との少なくとも一方がアルミニウムを含む場合に、上記形態の効果を得ることができる。
(3)上記形態において、前記発熱体はアルミニウムを含んでもよい。この形態によれば、発熱体がアルミニウムを含む場合に、上記形態の効果を得ることができる。
(4)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は10質量%以上、40質量%以下であってもよい。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。上記範囲におけるクロムの平均含有率が10質量%以上、40質量%以下であることによって、酸化消耗が抑制されるからである。
(5)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は15質量%以上、30質量%以下であってもよい。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。上記範囲におけるクロムの平均含有率が15質量%以上、30質量%以下であることによって、酸化消耗が更に抑制されるからである。
(6)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は15質量%以上、21質量%以下であってもよい。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。上記範囲におけるクロムの平均含有率が15質量%以上、30質量%以下であることによって、酸化消耗が更に抑制されるからである。
(7)上記形態において、前記筒部は、アルミニウムの含有率が1.7質量%よりも多くてもよい。この形態によれば、筒部のアルミニウムの含有率が1.7質量%よりも多い場合に、上記形態の効果を得ることができる。
(8)上記形態において、前記筒部は、クロムの含有率が24質量%以上、26質量%以下であり、アルミニウムの含有率が1.8質量%以上、2.4質量%以下でもよい。この形態によれば、筒部におけるクロムの含有率が24質量%以上、26質量%以下であり、筒部におけるアルミニウムの含有率が1.8質量%以上、2.4質量%以下である場合に、上記形態の効果を得ることができる。
(9)上記形態において、前記発熱体の主成分は、ニッケルでもよい。この形態によれば、発熱体の主成分がニッケルである場合に、上記形態の効果を得ることができる。
(10)上記形態において、前記溶融部は、前記筒部との境界付近において、アルミニウムの含有率が5質量%未満でもよい。この形態によれば、溶融部の耐久性が向上する。筒部との境界付近において、アルミニウムの含有率が5質量%未満であることによって、アルミニウムと他の金属との金属間化合物の生成が抑制されるからである。金属間化合物は、靱性が低いことが多く、耐久性を低下させる原因となり得る。
(11)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は1.2質量%以下でもよい。この形態によれば、溶融部の耐久性が更に向上する。
(12)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は0.04質量%以上でもよい。この形態によれば、アルミニウムの酸化被膜が薄くなり過ぎないので、シース管内に窒素が侵入することを抑制できる。ひいては、発熱体の窒化が抑制でき、発熱体の耐久性を向上させることができる。
(13)上記形態において、前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、鉄の平均含有率は17質量%以上、21質量%以下でもよい。この形態によれば、凝集した鉄が表面に露出して酸化することが抑制される。
本発明は、上記以外の種々の形態でも実現できる。例えば、グロープラグの製造方法等として実現できる。
グロープラグの外観図および断面図。 シースヒータの断面図。 シース管と発熱コイルとの溶接前における先端付近の断面図。 溶融部と筒部との境界付近における分析対象の部位を示す図。 境界付近におけるアルミニウムの含有率とクラック発生との関係を示す図。 溶融部の表面付近における分析対象の部位を示す図。 表面付近におけるアルミニウム及びクロムの平均含有率と酸化消耗との関係を示す図。 他の実施形態におけるシース管と発熱コイルとの溶接前における先端付近の断面図。 他の実施形態におけるシース管と発熱コイルとの溶接前における先端付近の断面図。
図1は、グロープラグ10を示す。図1は、軸線Oから紙面右側に外観構成を示し、軸線Oから紙面左側に断面構成を示す。グロープラグ10は、ディーゼルエンジンの始動時における点火を補助する熱源として機能する。
グロープラグ10は、中軸部材200と、主体金具500と、通電によって発熱するシースヒータ800とを備える。これらの部材は、グロープラグ10の軸線Oに沿って組み付けられている。なお、本明細書では、グロープラグ10におけるシースヒータ800側を「先端側」と呼び、その反対側を「後端側」と呼ぶ。
主体金具500は、炭素鋼を筒状に成形した部材である。主体金具500は、先端側の端部においてシースヒータ800を保持する。主体金具500は、後端側の端部において絶縁部材410とオーリング460とを介して中軸部材200を保持する。絶縁部材410は、絶縁部材410の後端に接するリング300が中軸部材200に加締められることで、軸線O方向の位置が固定される。絶縁部材410によって、主体金具500の後端側が絶縁される。主体金具500は、絶縁部材410からシースヒータ800に至る中軸部材200の部位を内包する。主体金具500は、軸孔510と、工具係合部520と、雄ネジ部540とを備える。
軸孔510は、軸線Oに沿って形成された貫通孔であり、中軸部材200よりも大きな径を有する。軸孔510に中軸部材200が位置決めされた状態で、軸孔510と中軸部材200との間には、両者を電気的に絶縁する空隙が形成される。軸孔510の先端側には、シースヒータ800が圧入されて接合されている。雄ネジ部540は、内燃機関(図示しない)に形成された雌ネジに嵌り合う。工具係合部520は、グロープラグ10の取り付けと取り外しとに用いられる工具(図示しない)に係合する。
中軸部材200は、導電材料で円柱状に成形されている。中軸部材200は、主体金具500の軸孔510に挿入された状態で軸線Oに沿って組み付けられる。中軸部材200は、先端側に形成された中軸部材先端部210と、後端側に設けられた接続部290とを備える。中軸部材先端部210は、シースヒータ800の内部に挿入される。接続部290は、主体金具500から突出した雄ネジである。接続部290には、係合部材100が嵌り合う。
図2は、シースヒータ800の詳細な構成を示す断面図である。シースヒータ800は、シース管810と、発熱体としての発熱コイル820と、制御コイル830と、絶縁粉末840とを備える。
シース管810は、軸線O方向に延び、先端が閉塞した筒状部材である。シース管810は、発熱コイル820と、制御コイル830と、絶縁粉末840とを内包する。シース管810は、シース管先端部811とシース管後端部819とを備える。シース管先端部811は、シース管810の先端側において、外側に向けて丸く形成された端部である。シース管後端部819は、シース管810の後端側において開口した端部である。後端部819からシース管810の内部に中軸部材200の中軸部材先端部210が配置されている。シース管810は、パッキン600と絶縁粉末840とによって、中軸部材200から電気的に絶縁される。パッキン600は、中軸部材200とシース管810との間に挟まれた絶縁部材である。シース管810は、主体金具500とは電気的に接続されている。
制御コイル830は、発熱コイル820を形成する材料よりも電気比抵抗の温度係数が大きい導電材料で形成されたコイルである。この導電材料としては、ニッケルが好ましく、この他、例えば、コバルトやニッケルを主成分とする合金でもよい。制御コイル830は、シース管810の内側に設けられ、発熱コイル820に供給される電力を制御する。制御コイル830は、先端側の端部である制御コイル先端部831と、後端側の端部である制御コイル後端部839とを備える。制御コイル先端部831は、発熱コイル820の発熱コイル後端部829に溶接されることによって、発熱コイル820と電気的に接続される。制御コイル後端部839は、中軸部材200の中軸部材先端部210に接合されることによって中軸部材200と電気的に接続される。
絶縁粉末840は、電気絶縁性を有する粉末である。絶縁粉末840としては、例えば、酸化マグネシウム(MgO)の粉末が用いられる。絶縁粉末840は、シース管810の内側に充填され、シース管810と、発熱コイル820と、制御コイル830と、中軸部材200との各隙間を電気的に絶縁する。
発熱コイル820は、導電材料で形成されたコイルである。発熱コイル820は、シース管810の内側に軸線O方向に沿って配置され、通電によって発熱する。発熱コイル820は、先端側の端部である発熱コイル先端部821と、後端側の端部である発熱コイル後端部829とを備える。発熱コイル先端部821は、シース管810の先端付近に溶接されることによってシース管810と電気的に接続される。
図3は、シース管810と発熱コイル820との溶接前における先端付近の断面図である。シース管810は、発熱コイル820と溶接される前は、先端が開口している。発熱コイル820は、溶接の前に、その開口端を貫通するように配置される。溶接前における発熱コイル820の先端は、図3に示されるように、軸線Oに対して斜めに延びるように形成されている。この配置で、シース管810と発熱コイル820とが溶接されることによって、先端付近は、図2に示された形状になる。本実施形態における溶接は、アーク溶接によって実現する。
図4は、シース管810と発熱コイル820との溶接後における溶融部850付近の断面図である。溶融部850は、発熱コイル820とシース管810とが溶融した状態で混ざり合い、その後、固まって形成された部位であり、図4ではハッチングで示されている。溶融部850の外表面は、シース管先端部811を形成する。図4に示された筒部860は、シース管810から溶融部850を除いて残った部位である。溶融部850は、このように溶接によって形成されるので、発熱コイル820の主成分と、筒部860の主成分とを少なくとも含有する。
図4を用いて、溶融部850の成分分析について説明する。この分析は、後述する実験の準備として実施され、溶融部850と筒部860との境界付近を対象とする。
分析対象の部位は以下のように決定する。図4における軸線Oの左側において、溶融部850と筒部860との界面上の最先端側の点A、最後端側の点Bをとり、点Aと点Bとを通過する直線Wを引く。よって、直線Wが溶融部850と筒部860との界面であるとは限らない。軸線Oの左側とは、軸線OをXY平面におけるY軸とした場合に、先端側をY軸の正の向き、後端側をY軸の負の向きとしたとき、X軸の負の向きに相当する。
溶融部850と筒部860との界面は、例えば、断面を鏡面仕上げした後、シュウ酸二水和物による電解エッチングを行い、拡大した画像に基づき目視で決定する。
直線Wを軸線O側に0.3mm並進させた直線Xを引く。溶融部850上の直線Xに沿って10μm間隔でライン状に分析する。この分析によって得られた各点におけるアルミニウムの含有率の平均値を、境界付近のアルミニウムの含有率として算出する。ただし、溶融部850の表面から0.03mmまでは酸化被膜が含まれる可能性が高いため、分析結果から除外する。
同様に、図4における軸線Oの右側において、溶融部850と筒部860との界面上の最先端側の点C、最後端側の点Dをとり、点Cと点Dとを通過する直線Yを引く。直線Yを軸線O側に0.3mm並進させた直線Zを引く。溶融部850上の直線Zに沿って10μm間隔でライン状に分析する。ただし、溶融部850の表面から0.03mmまでは酸化被膜が含まれる可能性が高いため、分析結果から除外する。
上記のように分析部位を決定したのは、この部位にクラックが発生しやすいと考えられるからである。ここでいうクラックとは、界面に生じる亀裂のことである。靱性が低い金属間化合物は、溶融部850と筒部860との境界付近に発生しやすく、且つ、熱膨張特性が元の金属と異なる。加えて、境界付近は機械的にも弱い。このため、熱膨張と熱収縮とが繰り返し発生すると、境界付近の界面にクラックが発生する場合がある。本実施形態では、その境界付近の一例として上記の部位を採用する。
分析の手順を説明する。第1のステップとして、EPMAのWDSを用いて、溶融部850における定性分析を実施する。この分析によって、溶融部850に含まれる元素を特定し、最大質量%の元素を主成分とする。EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)とは、電子線マイクロアナライザのことである。WDS(Wavelength Dispersive X-ray Spectrometer)とは、波長分散型X線分光器のことである。
第2のステップとして、EPMAの測定条件を決定する。この決定は、分析精度を高めるために実施される。この条件は、第1のステップで特定した主成分の検出において、X線の大量入射による数え落としが起こらないビーム電流量で、測定カウント数が1万カウント以上得られることが満たされるように決定される。
第3のステップとして、第1のステップで特定した元素を第2のステップで決定した条件で定量分析し、先述した複数の分析対象点の平均値をアルミニウムの含有率として算出する。加速電圧は20kV、プローブ電流2.5×10−8A、ビームの照射径10μmで主ピークを10秒、バックグラウンドを高角、低角側それぞれ5秒ずつ取り込む。正味の強度から各元素のCPS(Count Per Second)を得て、同条件で分析した比較試料(ASTIMEX社製標準試料)のCPSを用いてZAF法によって定量計算を実施する。この比較試料は、アルミニウムの含有率が予め分析されている。ZAFとは、原子番号効果(Z effect)と、吸収効果(Absorption effect)と、蛍光励起効果(Fluorescence excitation effect)とに基づく頭字語である。この定量計算の際、含有率の合計が100%となるようにノーマライズ(規格化)する。
図5は、先述した境界付近におけるアルミニウムの含有率と、クラックの発生との関係を調べた実験結果をテーブルによって示す。
実験No.1の場合、発熱コイル820は、ニッケルを主成分とし、クロムも含む一方、アルミニウムを含まない材質によって形成されたものを使用した。本願で「アルミニウムを含まない」という場合、アルミニウムが誤差程度の含有率で含まれていてもよい。実験No.1の場合、筒部860は、アルミニウムが含まれない材質(例えばSUS310S)によって形成されたものを用いた。この結果、実験No.1における溶融部850のアルミニウムの含有率は、0.00質量%であった。
No.2〜10の場合、発熱コイル820は、鉄を主成分とし、クロム及びアルミニウムも含む材質によって形成されたものを使用し、筒部860は、Alloy602によって形成されたものを用いた。Alloy602とは、本願出願時におけるドイツ工業規格(DIN)で規定されたDIN2.4633の合金のことである。Alloy602は、クロムの含有率が24質量%以上、26質量%以下であり、アルミニウムの含有率が1.8質量%以上、2.4質量%以下である。この結果、溶融部850におけるアルミニウムの含有率は、3.00〜5.50質量%となった。アルミニウムの含有率は、溶融前の発熱コイル820の先端形状や、発熱コイル820に含まれるアルミニウムの含有率を調整することによって、変化させた。
耐久性を判定する実験として、熱衝撃を繰り返し負荷した場合に、溶融部850にクラックが発生するか否かを確認した。熱衝撃の負荷として、グロープラグ10に対して、8000サイクルの加熱と冷却とを施した。加熱は、グロープラグ10の表面が1150℃になるように20秒間、実施した。冷却は、冷却開始から1秒後に149℃低下することを条件に、60秒間、実施した。なお、これら実験条件としての数値は、全て例示であり、再現実験の際には、どのように変更してもよい。例えば、冷却開始から1秒後に低下する温度は139〜159℃であってもよいし、加熱時におけるグロープラグ10の表面温度は1140〜1160℃であってもよい。
図5に示されるように、実験No.1〜6の場合、クラックは発生しなかった。実験No.7〜10の場合、クラックが発生した。よって、アルミニウムの含有率は、5.00質量%未満が好ましく、4.95質量%以下が更に好ましい。
さらに、アルミニウムと他の金属(例えば、Alloy602に含まれるニッケルとの化合物であるNiAl)との金属間化合物の生成を抑制するためには、アルミニウムの含有率は小さければ小さいほど好ましい。例えば、2.00質量%以下が好ましく、1.00質量%以下が更に好ましい。
次に、溶融部850の表面付近を対象とした成分分析について説明する。表面付近を対象とした成分分析は、アルミニウム、クロム及び鉄それぞれの質量%を分析するために実施する。図6は、この分析の対象となる部位をハッチングで示す。図6は、図4と同様、溶融部850付近の断面図である。分析対象となる部位は、溶融部850の表面から深さが0.03mmから0.5mmまでの範囲である。ここでいう深さの方向は、図6に示されるように、表面に対して垂直方向である。0.03mmまでの範囲を除外するのは、先述したように、酸化被膜を分析対象から除外するためである。分析対象の部位から選択された所定数の点(例えば10点)それぞれのアルミニウムの含有率を求め、それらの平均値を表面付近におけるアルミニウムの平均含有率として算出する。クロムと鉄とについても同様に平均含有率を算出する。各点を対象とした分析は、境界付近における分析として説明した第1〜第3のステップと同じ手法で実施する。但し、ビームの照射径を100μmに変更した。分析対象点の選択は、例えば、ランダムに実施してもよいし、できるだけ分散するように実施してもよい。
図7は、溶融部850の表面付近におけるアルミニウム及びクロムの平均含有率と、酸化消耗との関係を調べた実験結果をテーブルによって示す。ここでいう酸化消耗とは、繰り返しの熱負荷によって、溶融部850の表面が剥落して、薄くなることである。熱負荷の条件は、クラックに関する実験として既に説明したものと同じである。図7には、各実験No.についてのアルミニウム及びクロムの平均含有率を実現するために用いた発熱コイル820及び筒部860の組成も示した。発熱コイル820及び筒部860の組成における「残り」とは、微少添加物や不純物のことである。不純物とは、例えば、炭素、ケイ素、チタン、マンガン等である。
図7に示された酸化消耗の評価Aは、酸化消耗によって薄くなった分の厚み(以下「消耗量」という)が0.05mm未満であることを意味する。評価Bは消耗量が0.05mm以上0.10mm未満、評価Cは消耗量が0.10mm以上0.15mm未満、評価Dは消耗量が0.15mm以上0.20mm未満であることを意味する。図7に示されるように、アルミニウムの平均含有率が2.5質量%以下の場合(実験No.11〜37)、評価C以上であった。これに対して2.6質量%の場合(実験No.38)、評価Dだった。よって、溶融部850の表面付近におけるアルミニウムの平均含有率は、2.5質量%以下が好ましい。
上記のようにアルミニウムの平均含有率が酸化消耗に影響する理由は、次の通りである。アルミニウムの酸化被膜は、母材とクロムの酸化被膜とを繋ぎ止める作用がある。よって、アルミニウムの酸化被膜が厚すぎる場合、繰り返しの熱負荷が掛かってアルミニウムの酸化被膜が剥離すると、クロムの酸化被膜も剥離してしまう。上記のように実験No.38で評価Dとなったのは、アルミニウムの平均含有率が2.6質量%と高く、生成したアルミニウムの酸化被膜が厚すぎたからだと考えられる。これに対してアルミニウムの平均含有率が2.5質量%以下の場合、生成したアルミニウムの酸化被膜が厚すぎないことによって、評価C以上が得られたと考えられる。さらに、アルミニウムの平均含有率は、酸化消耗の観点において、少なければ少ないほど好ましい。例えば、1.2質量%以下が好ましい。
一方、アルミニウムの平均含有率が0.03質量%以下の場合(実験No.39)、窒素の侵入を抑制しているアルミニウムの含有量が少なすぎるため、シース管810内に窒素が侵入してしまう。シース管810内に侵入した窒素は、発熱コイル820を窒化させ、ひいては発熱コイル820の耐久性を低下させる。よって、アルミニウムの平均含有率は、発熱コイル820の耐久性の観点において、0.03質量%よりも大きい値(例えば0.04質量%以上)が好ましい。なお、実験No.39は、酸化消耗の観点では評価Aであるものの、先述したEPMAのWDSを用いて分析したところ、発熱コイル820の窒化が確認された。発熱コイル820が窒化すると、耐久性が低下する虞があるため、実験No.39は評価Bとした。
図7に示されるように、アルミニウムの平均含有率が0.04質量%以上2.5質量%以下、且つ、クロムの平均含有率が10質量%以上40質量%以下の場合(実験No.11〜37)、評価C以上であった。よって、溶融部850の表面付近におけるクロムの平均含有率は、10質量%以上40質量%以下が好ましい。
図7に示されるように、アルミニウムの平均含有率が0.04質量%以上2.5質量%以下、且つ、クロムの平均含有率が15質量%以上30質量%以下の場合(実験No.13〜33)、評価B以上であった。よって、溶融部850の表面付近におけるクロムの平均含有率は、15質量%以上30質量%以下が好ましい。
図7に示されるように、アルミニウムの平均含有率が0.04質量%以上2.5質量%以下、且つ、クロムの平均含有率が15質量%以上21質量%以下の場合(実験No.13〜18)、評価Aであった。よって、溶融部850の表面付近におけるクロムの平均含有率は、15質量%以上21質量%以下が好ましい。
上記のようにクロムの平均含有率が酸化消耗に影響する理由は、次の通りである。クロム及びアルミニウムを含む合金の場合、酸化被膜として、クロムの酸化物が表面に形成される。繰り返しの熱負荷が掛かると、先述したように酸化被膜の生成と剥離が繰り返され、急速に酸化消耗が進むことがあるので、酸化被膜は厚すぎないことが好ましい。クロムの平均含有率が上記の適切な範囲である場合、酸化被膜は厚くなりすぎず、更には緻密に形成されるので、酸化消耗が抑制される。
実験No.11〜21,23,25〜38の鉄の平均含有率は、17質量%以上21質量%以下であった(図示なし)。鉄の平均含有率が17質量%以上21質量%以下であると、凝集した鉄が、酸化消耗に伴って表面に露出することが防止される。凝集した鉄は、表面に露出すると急激に酸化し、酸化消耗を局所的に促進する。よって、鉄は、溶融部において凝集していないことが好ましい。これを実現するためには、上記のように、鉄の平均含有率が17質量%以上21質量%以下であることが好ましい。
実験No.23の場合、発熱コイル820はアルミニウムを含み、シース管810はアルミニウムを含まない。実験No.22,24は、発熱コイル820はアルミニウムを含まず、シース管810はアルミニウムを含む。実験No.22,24は、発熱コイル820の主成分が、ニッケルである。
なお、筒部860の材料として、ニッケル基合金を使用しているが、実験No.16,17,20〜22,24,26,27の場合にインコネル601(INCONELは登録商標)を用いてもよいし、実験No.18,19,25,29,30,38の場合にAlloy602を用いてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。例えば、以下のものが例示される。
図8は、他の実施形態として、シース管810と発熱コイル820aとの溶接前の形状を示す。発熱コイル820aは、実施形態における発熱コイル820を代替するものである。発熱コイル820aの先端は、図8に示されるように、軸線Oとほぼ平行に延びるように形成されている。
図9は、さらに他の実施形態として、シース管810と発熱コイル820bとの溶接前の形状を示す。発熱コイル820bは、実施形態における発熱コイル820を代替するものである。発熱コイル820bの先端は、図9に示されるように、開口端から突き出た部位が密巻きに形成されている。この他、溶接前の発熱コイルの形状は、図3,図8,図9に示されたものとは異なる形状であってもよい。
溶融部のアルミニウムの含有率を分析する手法は、実施形態に示したものに限られない。分析に用いる機器を変更してもよいし、分析する部位を変更してもよい。例えば、クラックが発生しやすい部位を選定して、その部位を分析対象としてもよい。例えば、アルミニウムが最も凝集している部位を、クラックが発生しやすい部位として選定してもよい。アルミニウムが最も凝集している部位は、例えば、アルミニウムの含有率の分布を示した画像に基づき、観察者が選定してもよい。この画像の倍率は、例えば、30倍であってもよい。測定点の数および間隔は、耐久性を評価するのに適切なものとなるように、適宜、変更してもよい。
本願における溶融部とは、発熱体の外周に配置され、軸線方向に延びる筒部と、少なくとも筒部の主成分及び発熱体の主成分を含有し、筒部の先端を閉塞する部位のことを指し、溶接を用いて製造される部位に限られない。
10…グロープラグ
100…係合部材
200…中軸
210…中軸部材先端部
290…接続部
300…リング
410…絶縁部材
460…オーリング
500…主体金具
510…軸孔
520…工具係合部
540…雄ネジ部
600…パッキン
800…シースヒータ
810…シース管
811…シース管先端部
819…シース管後端部
820…発熱コイル
820a…発熱コイル
820b…発熱コイル
821…発熱コイル先端部
829…発熱コイル後端部
830…制御コイル
831…制御コイル先端部
839…制御コイル後端部
840…絶縁粉末
850…溶融部
860…筒部
O…軸線

Claims (12)

  1. 通電によって発熱する発熱体と、
    前記発熱体の外周に配置され、軸線方向に延びる筒部と、少なくとも前記筒部の主成分及び前記発熱体の主成分を含有し、前記筒部の先端を閉塞する溶融部とを備えるシース管と、
    を備えるグロープラグであって、
    前記溶融部の表面から表面の内側に向かって0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は2.5質量%以下であり、
    前記筒部と前記発熱体との少なくとも一方は、アルミニウムを含む
    ことを特徴とするグロープラグ。
  2. 前記発熱体はアルミニウムを含むことを特徴とする請求項に記載のグロープラグ。
  3. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は10質量%以上、40質量%以下である
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載のグロープラグ。
  4. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は15質量%以上、30質量%以下である
    ことを特徴とする請求項に記載のグロープラグ。
  5. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、クロムの平均含有率は15質量%以上、21質量%以下である
    ことを特徴とする請求項に記載のグロープラグ。
  6. 前記筒部は、アルミニウムの含有率が1.7質量%よりも多い
    ことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載のグロープラグ。
  7. 前記筒部は、クロムの含有率が24質量%以上、26質量%以下であり、アルミニウムの含有率が1.8質量%以上、2.4質量%以下である
    ことを特徴とする請求項に記載のグロープラグ。
  8. 前記発熱体の主成分は、ニッケルである
    ことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載のグロープラグ。
  9. 前記溶融部は、前記筒部との境界付近において、アルミニウムの含有率が5質量%未満である
    ことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載のグロープラグ。
  10. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は1.2質量%以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項までの何れか一項に記載のグロープラグ。
  11. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、アルミニウムの平均含有率は0.04質量%以上である
    ことを特徴とする請求項1から請求項10までの何れか一項に記載のグロープラグ。
  12. 前記0.03mm以上0.5mm以下の範囲内において、鉄の平均含有率は17質量%以上、21質量%以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項11までの何れか一項に記載のグロープラグ。
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