JP2018031497A - グロープラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】グロープラグの耐久性を向上させる。【解決手段】ニッケル(Ni)を主成分とする金属から成り、軸線方向に延びる有底筒状のシース管と、タングステン(W)を主成分とする金属から成り、自身の一部がシース管内に配置されて、一端がシース管の底部と接続されている発熱コイルと、を備えるグロープラグにおいて、発熱コイルは、シース管の底部に埋込まれている埋設部を備え、埋設部において、タングステン(W)の結晶粒は、発熱コイルを構成するコイル線の延長方向の長さが、前記延長方向に垂直な径方向の長さよりも長い形状を有し、タングステン(W)の結晶粒の径方向の長さは5μm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、グロープラグに関する。
グロープラグとして、シースヒータを用いたシース型グロープラグが知られている。グロープラグのシースヒータは、有底筒状のシース管と、シース管の内側に設けられた発熱コイルとを備える。グロープラグのシース管には、耐熱性および耐酸化性に優れる材料として、ニッケル(Ni)を主成分とする金属が用いられる場合がある。
グロープラグの発熱コイルには、従来、鉄(Fe)とクロム(Cr)とアルミニウム(Al)とを含有するFe−Cr−Al系合金が用いられていた。しかしながら、近年、グロープラグの耐熱性を向上させるために、Fe−Cr−Al系合金よりも高い融点を有する材料として、タングステン(W)を主成分とする金属を、グロープラグの発熱コイルに用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような発熱コイルは、発熱コイルの一端を底部側が開口した略筒状のシース管の底部に差し込み、シース管の底部と発熱コイルの一端を溶接することで、シース管の底部が閉塞すると共に、発熱コイルの一端とシース管の底部とが接続される構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2011/162074号 特開平4−119号公報
タングステン(W)は、一般的に硬く脆い材料であることが知られている。発熱コイルを構成するタングステン線(タングステン線材)は、比較的柔軟性を有するものの、加熱により再結晶化が起こるとタングステン(W)の結晶粒が粗大化し、その結果脆化することがある。タングステン(W)を主成分とする金属から成る発熱コイルを備えるグロープラグでは、発熱コイルとシース管との溶接時に、発熱コイルのタングステン線が脆化して、発熱コイルとシース管との接続箇所における発熱コイルの強度が低下し、その結果、発熱コイルとシース管との接続箇所において発熱部が断線することが懸念される。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ニッケル(Ni)を主成分とする金属から成り、軸線方向に延びる有底筒状のシース管と、タングステン(W)を主成分とする金属から成り、自身の一部が前記シース管内に配置されて、一端が前記シース管の底部と接続されている発熱コイルと、を備えるグロープラグが提供される。このグロープラグにおいて、前記発熱コイルは、前記シース管の前記底部に埋込まれている埋設部を備え、前記埋設部において、タングステン(W)の結晶粒は、前記発熱コイルを構成するコイル線の延長方向の長さが、前記延長方向に垂直な径方向の長さよりも長い形状を有し、前記タングステン(W)の結晶粒の前記径方向の長さは5μm以下である。このような形態のグロープラグによれば、発熱コイルとシース管との接続箇所にある発熱コイルの埋設部において、タングステン(W)の再結晶化が起きていないか、もしくは、仮に再結晶化が起きていたとしても結晶粒の粗大化が抑制されているため、発熱コイルの埋設部の強度の低下が抑制され、発熱コイルの埋設部における断線が抑制される。
(2)上記形態のグロープラグにおいて、前記埋設部において、前記タングステン(W)の結晶粒の前記延長方向の長さは、前記径方向の長さの2倍以上でもよい。このようなグロープラグでは、発熱コイルの埋設部の強度低下がより抑制され、埋設部における断線がより抑制される。
本発明は、上述したグロープラグとしての形態以外にも、例えば、グロープラグの製造方法や、シースヒータ、グロープラグを備える制御装置など、種々の形態で実現することが可能である。
グロープラグを示す説明図である。 シースヒータの詳細な構成を示す説明図である。 シースヒータの先端部分の断面図である。 発熱コイルの埋設部の結晶粒を模式的に示す説明図である。 グロープラグの製造工程を示す工程図である。 グロープラグの製造工程における工程S20を示す説明図である。 グロープラグ通電耐久試験(冷熱サイクル試験)の結果を示す表である。 変形例の発熱コイルの外観を示す説明図である。 変形例の発熱コイルの先端部分の断面図である。
A.実施形態:
A1.グロープラグの構成:
図1は、グロープラグ10を示す説明図である。図1では、軸線Oから紙面右側に外観構成を図示し、軸線Oから紙面左側に断面構成(後述する中軸200,発熱コイル820,および制御コイル830は、外観構成)を図示した。以降は、軸線Oに沿った方向を軸線方向ODと呼ぶ。グロープラグ10は、熱を発生させるシースヒータ800を備え、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関(図示せず)の始動時における点火を補助する熱源として機能する。グロープラグ10は、シースヒータ800の他、中軸200と、主体金具500とを主に備える。これらグロープラグ10を構成する部材は、グロープラグ10の軸線方向ODに沿って組み付けられている。本明細書では、軸線方向ODを図面における上下方向として、図面下側(後述するシース管810の底部813が配置されている側)を先端側と呼び、図面上側(後述する係合部材100が配置されている側)を後端側と呼ぶ。
主体金具500は、炭素鋼を筒状に成形した部材である。主体金具500は、先端側の端部においてシースヒータ800を保持する。また、主体金具500は、後端側の端部において絶縁部材410及びOリング460を介して中軸200を保持する。絶縁部材410の軸線Oに沿った位置は、絶縁部材410の後端に接するリング300が中軸200に加締められることで固定される。さらに、主体金具500の軸孔510内には、絶縁部材410からシースヒータ800に至る中軸200の部位が配置される。軸孔510は、軸線Oに沿って形成された貫通孔であり、中軸200よりも大きな径を有する。軸孔510に中軸200が位置決めされた状態で、軸孔510と中軸200との間には、両者を電気的に絶縁する空隙が形成される。また、軸孔510の先端側には、シースヒータ800が圧入されて接合されている。さらに、主体金具500は、工具係合部520と、雄ネジ部540とを備える。主体金具500の工具係合部520は、グロープラグ10の取り付け及び取り外しに用いられる工具(図示せず)に係合する。雄ネジ部540は、内燃機関(図示せず)に形成された雌ネジに嵌り合う。
中軸200は、導電材料で円柱状(棒状)に成形された部材である。中軸200は、主体金具500の軸孔510に挿入された状態で軸線Oに沿って組み付けられる。中軸200は、先端側に形成された先端部210と、後端側に設けられた雄ネジ部290とを備える。先端部210は、シースヒータ800の内部に挿入される。雄ネジ部290は、主体金具500から後端側に突出している。雄ネジ部290には、係合部材100が嵌り合う。
図2は、シースヒータ800の詳細な構成を示す説明図である。図2では、シースヒータ800の詳細な構成を明瞭に示すために、中軸200,発熱コイル820,および制御コイル830の外観構成を図示するとともに、他の部分の断面構成を図示した。シースヒータ800は、シースヒータ800の内部に中軸200の先端部210が挿入された状態で、主体金具500の軸孔510内に圧入され接合されている。シースヒータ800は、シース管810と、発熱コイル820と、制御コイル830と、絶縁体870とを備える。
シース管810は、軸線方向ODに延び、先端が閉じられた有底筒状部材である。シース管810は、発熱コイル820と、制御コイル830と、絶縁体870と、を内包する。シース管810は、軸線方向ODに延びる円筒部814と、円筒部814の先端側を閉塞する底部813と、底部813とは反対側(すなわち、後端側)に開口した開口端部819とを備える。この開口端部819からシース管810の内部に中軸200が挿入されている。シース管810は、パッキン600及び絶縁体870によって中軸200と電気的に絶縁される。一方、シース管810は、主体金具500と接触して電気的に接続されている。本実施形態において、シース管810は、ニッケル(Ni)主成分とする金属から成る。詳しくは、ニッケル(Ni)を主成分とし、その他、クロム(Cr)、鉄(Fe)、イットリウム(Y)等が含まれる合金が用いられている。シース管810を構成する金属は、本実施形態に限定されず、ニッケル(Ni)を主成分とする種々の金属を用いることができる。例えば、インコネル601(「INCONEL」は登録商標)、Alloy602(ドイツ工業規格(DIN)で規定されたDIN2.4633合金に相当)等を用いることができる。ここで、主成分とは、含有率(質量%)が50質量%以上の物質をいう。
絶縁体870は、電気絶縁性を有する絶縁材料の粉末により形成されている。絶縁体870としては、例えば、酸化マグネシウム(MgO)の粉末が用いられる。絶縁体870は、シース管810が中軸200、発熱コイル820、及び制御コイル830を内包することによって、シース管810内に形成された隙間に充填(配置)され、その隙間を電気的に絶縁する。
発熱コイル820は、シース管810の内側に軸線方向ODに沿って配置され、通電によって発熱する。発熱コイル820は、シース管810の内部に配置される螺線部821と、螺線部821の一端に接続され、軸線方向ODに延びる直線部822と、を備える。本実施形態において、発熱コイル820は、1本のタングステン線から形成されており、螺線部821と直線部822とは継ぎ目無く、連続している。本実施形態において、直線部822は、シース管810の底部813に埋込まれている。これにより、発熱コイル820とシース管810とは、電気的に接続されている。螺線部821の他端は、制御コイル830と溶接により電気的に接続されている。本実施形態において、発熱コイル820は、タングステン(W)を99質量%以上含有する金属で形成されている。
制御コイル830は、シース管810の内側において発熱コイル820と直列に接続され、発熱コイル820に流れる電流を制御する。一端が発熱コイル820に溶接され、発熱コイル820と電気的に接続されており、他端が中軸200の先端部210に接合されることにより中軸200と電気的に接続されている。図2では、制御コイル830と発熱コイル820との接続部(溶接部)を、明瞭に示すために、接続部(溶接部)を丸印で図示している。制御コイル830は、発熱コイル820の形成材料よりも電気比抵抗の温度係数が大きい導電材料によって形成される。本実施形態では、鉄(Fe)−クロム(Cr)−アルミニウム(Al)合金により形成されている。その他、例えば、ニッケル(Ni)−クロム(Cr)合金、ニッケル(Ni)−クロム(Cr)−ケイ素(Si)−マンガン(Mn)合金などにより形成されてもよい。
図3は、シースヒータ800の先端部分の断面図である。図3では、シースヒータ800の、軸線Oを通る切断面を示している。上述の通り、発熱コイル820は、螺線部821と、直線部822と、を備える。本実施形態では、発熱コイル820の直線部822全体(全部位)が、シース管810の底部813に埋込まれている。シース管810の底部813に埋込まれている部分(直線部822)を、以降、「埋設部823」とも称する。発熱コイル820の埋設部823において、発熱コイル820を構成するコイル線の延びる方向(換言すると、コイル線の軸方向)を延長方向EDとし、発熱コイル820を構成するコイル線の径方向を径方向RDとして、図3に図示している。径方向RDは延長方向EDに垂直な方向である。
直線部822は、軸線O上に、軸線Oに沿って配置されている。発熱コイル820の埋設部823は、シース管810の底部813に取囲まれており、底部813を貫通していない。後に詳述するように、発熱コイル820は、溶接によりシース管810の底部813に接合されており、その結果、発熱コイル820の埋設部823がシース管810の底部813に埋込まれた状態になっている。
上述の通り、シース管810はニッケル(Ni)を主成分とする金属より成り、発熱コイル820はタングステン(W)を主成分とする金属より成る。シース管810を構成する材料(ニッケル(Ni)を主成分とする金属)の融点は約1400℃、発熱コイル820を構成する材料(タングステン(W)を主成分とする金属)の融点は3000℃以上であり、各材料の融点の差が大きい。そのため、発熱コイル820とシース管810とを溶接する際には、発熱コイル820は殆ど溶融せず、シース管810のみが溶融することにより両者が溶接される。なお、仮に、発熱コイル820が若干溶融した場合であっても、シース管810を構成する金属と発熱コイル820を構成する金属との合金からなる合金部の厚さは10(μm)以下である。合金部は、発熱コイル820の直線部822とシース管810の底部813との境界付近を例えばEPMA(Electron Probe Micro Analyser)などによって分析することにより検出して、厚さを算出することができる。本実施形態のグロープラグ10には、合金部は形成されていないため、図3には合金部は示されていない。
図4は、発熱コイル820の埋設部823の結晶粒CGを模式的に示す説明図である。発熱コイル820の埋設部823を、軸線Oを通り、軸線Oに平行な面で切断し、切断面に鏡面研磨を施した後、切断面を走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)を用いて、反射電子組成像(いわゆる、COMP像)を撮影した。SEM画像に対して、画像解析ソフト(Soft Imaging System GmbH社製のAnalysis Five)を用いて、コントラストの調整、スムージング、二値化等の画像処理を行って、結晶粒界を明確にした。図4では、撮影画像の一部を拡大し、結晶粒を模式的に図示している。なお、図4に示す例におけるSEMを用いた観察条件は、以下の通りである。
加速電圧:20.0kV
倍率:3,000倍
作動距離(対物レンズ下面と試料の距離):10.5mm
発熱コイル820は、タングステン(W)を99質量%以上含有する金属で形成されたタングステン線(タングステン線材)から形成されている。発熱コイル820の直線部822(埋設部823)は、タングステン(W)の結晶粒CGを複数備える。図4では、一例として、1つの結晶粒CGを太線で囲んで符号を付している。なお、図4では、SEM画像において異なる明るさで表現される結晶粒を、異なるハッチングを付して図示している。
本実施形態では、SEM画像に、径方向RDに平行な直線(基準線BL)を引き、基準線BL上の結晶粒CGを50個選択し、選択された50個の結晶粒の径方向RDの長さを、画像解析ソフトを用いて計測した。SEM画像において、色が濃く、結晶粒界を認識しやすい結晶粒を選択した。
本実施形態のグロープラグ10が備える発熱コイル820の埋設部823において、タングステン(W)の結晶粒CGは、発熱コイル820を構成するコイル線の延長方向EDの長さ(平均長さ)が径方向RDの長さ(平均長さ)よりも長い形状をしている。また、選択された50個の結晶粒CGの径方向RDの長さは、全て5μm以下である。換言すると、50個の結晶粒CGの径方向RDの長さの最大値は5μm以下である。
発熱コイル820を構成するコイル線(タングステン(W)線)は、スウェージング(鍛造加工)、ドローイング(線引き加工)を経て線状に形成されているため、タングステン(W)の結晶粒がコイル線の延長方向ED(加工方向)に長い繊維状になり、略同一方向に揃っている。結晶粒が繊維状であると、比較的丸い形状の結晶粒と比べると、強度が高い。一般に、金属は加熱により特定の温度以上になると再結晶化が起こり、再結晶化が進むと結晶粒が粗大化する。グロープラグにおいて、発熱コイルとシース管とを溶接によって接続する場合、溶接時の加熱により発熱コイルを構成するタングステン(W)の結晶粒が再結晶化して結晶粒が粗大化するおそれがある。粗大化した結晶粒は、比較的丸い形状になり脆化する。本実施形態のグロープラグ10を製造する際、発熱コイル820とシース管810とを溶接により接合する際(後述する図に示す工程S20)に、溶接条件を適切に制御することにより、タングステン(W)の再結晶化を抑制している。そのため、発熱コイル820の埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGは、コイル線の延長方向EDの長さ(平均長さ)が径方向RDの長さ(平均長さ)よりも長い形状をしている。さらに、タングステン(W)の結晶粒CGの径方向RDの長さを5μm以下としている。そのため、発熱コイル820の埋設部823の強度低下が抑制され、グロープラグ10の使用時の熱衝撃による、発熱コイル820の埋設部823における断線が、抑制される。
A2.グロープラグ10の製造方法:
図5は、グロープラグ10の製造工程を示す工程図である。図6は、図5における工程S20を示す説明図である。工程S10では、グロープラグ10を構成する各種部材が用意される。本実施形態では、シースヒータ800の部材として、筒状シース管810p(図6(a))と、発熱コイル820と、制御コイル830が用意される。筒状シース管810pは、図6(a)に示すように、先端に開口部815を備えており、底部813を有しない筒状である。筒状シース管810pは、後述する工程S20において、溶融されて底部813が形成されることによりシース管810になる。
工程S12では、発熱コイル820と制御コイル830とが溶接される。工程S14では、制御コイル830と中軸200とが溶接される。
工程S20では、発熱コイル820とシース管810とが溶接される。具体的には、まず、制御コイル830の後端側に中軸200に溶接されると共に、先端側に発熱コイル820が溶接された部材(工程S12,S14にて作成される)が、発熱コイル820が先端側になるように筒状シース管810p内に挿入される。このとき、発熱コイル820の直線部822が開口部815内に配置される(図6(a))。次に、筒状シース管810pの先端を、アークによって溶融した後凝固させることにより開口部815を閉塞させる。これにより、発熱コイル820の直線部822がシース管810の底部813に埋込まれた状態で、発熱コイル820の直線部822とシース管810の底部813とが溶接される(図6(b))。換言すると、発熱コイル820の直線部822がシース管810の底部813に埋め込まれる。工程S20では、発熱コイル820の融点より低く、シース管810(筒状シース管810p)の融点より高い温度で発熱コイル820とシース管810とが溶接されるように溶接機器の出力や、溶接時間などが調整される。これにより、発熱コイル820は殆ど溶融せず、筒状シース管810pが溶融することにより、発熱コイル820とシース管810とが溶接される。また、発熱コイル820の直線部822において再結晶化が起きないように溶接機器の出力や、溶接時間などが調整される。これにより、発熱コイル820の直線部822(埋設部823)において、タングステン(W)の結晶粒CGの形状が発熱コイル820を構成するコイル線の延長方向EDの長さが径方向RDの長さよりも長い形状(繊維状)である、且つタングステン(W)の結晶粒CGの径方向の長さが5μm以下であることが維持され、発熱コイル820の埋設部823における強度低下が抑制される。なお、仮に、発熱コイル820の直線部822において再結晶化が起きて、タングステン(W)の結晶粒CGの形状が溶接前と変わったとしても、コイル線の延長方向EDの長さが径方向RDの長さよりも長い形状(繊維状)であり、且つタングステン(W)の結晶粒CGの径方向RDの長さが5μm以下に維持されていることにより、強度低下が抑制される。また、仮に発熱コイル820が溶融しても、発熱コイル820を形成する金属とシース管810を形成する金属との合金部の厚さが10(μm)以下となるようにするのが好ましい。発熱コイル820とシース管810との溶接は、アーク溶接に限定されず、例えば、レーザ溶接により行ってもよい。レーザ溶接により溶接する場合には、溶接温度を抑制して広範囲を溶融させることが好ましい。
工程S30ではシース管810内に絶縁体870が充填される。これらの工程を経て、シースヒータ800の組立が完了する。
工程S40では、シースヒータ800に対し、スウェージング加工が施される。スウェージング加工とは、シースヒータ800に対して打撃力を加えてシースヒータ800を縮径させ、シース管810内に充填した絶縁体870を緻密化させる加工である。スウェージングに伴ってシースヒータ800に打撃力が加えられると、打撃力がシースヒータ800内部に伝えられることにより、絶縁体870が緻密化される。
工程S50では、シースヒータ800と主体金具500とが組み付けられて、グロープラグ10が完成する。具体的には、中軸200が一体化されたシースヒータ800を主体金具500の軸孔510に圧入して固定すると共に、主体金具500の後端部分において、リング460、絶縁部材410、およびオーリング300を中軸200に嵌め込み、係合部材100を主体金具500の後端に設けられた中軸200の雄ネジ部290に締め付ける。
以上説明したように、本実施形態のグロープラグ10では、発熱コイル820の埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGは、コイル線の延長方向EDの長さが径方向RDの長さよりも長い形状をしている。さらに、タングステン(W)の結晶粒CGの径方向の長さを5μm以下としている。そのため、グロープラグ10の使用時の熱衝撃による、発熱コイル820の埋設部823における断線が、抑制される。その結果、発熱コイル820とシース管810との電気的切断の発生を抑制することができ、グロープラグ10の耐久性が向上される。
また、本実施形態のグロープラグ10では、発熱コイル820とシース管810との溶接箇所である埋設部823は、1本のタングステン線を加工することにより螺線部821の延長として形成されている。そのため、発熱コイル820とシース管810との溶接箇所を、螺線部821と異なる部材として構成し、螺線部821と溶接等により接続する場合と比較すると、本実施形態のグロープラグ10は螺線部821と直線部822との溶接等の工程が不要であるため、製造コストを抑制することができる。
また、例えば、発熱コイルの全体を螺線状に形成した場合(すなわち、直線部822を備えず、発熱コイルの全体が螺線部821の場合)には、螺線部821の先端側をシース管810の底部813に埋込んで発熱コイルとシース管810とを接続することになる。この場合には、発熱コイルの熱抵抗の管理が困難となる。これに対し、本実施形態のグロープラグ10では、直線部822がシース管810の底部813に埋込まれており、螺線部821は埋込まれていないため、発熱コイル820の熱抵抗を容易に適切に管理することができる。
B.実験結果:
以下に、発熱コイル820の埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGの形状とグロープラグ10の耐久性との関係を調べた実験結果を示す。サンプル1〜6を用いてグロープラグ通電耐久試験を行った。サンプル1〜6のグロープラグの構成は、上記実施形態と同様である。サンプル1〜6の製造時に、発熱コイル820とシース管810との溶接条件を互いに違えることにより、埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGの形状を異ならせている。
図7は、グロープラグ通電耐久試験(冷熱サイクル試験)の結果を示す表である。グロープラグ通電耐久試験として、昇温フェーズ→温度維持フェーズ→冷却フェーズを1サイクルとして、発熱コイル820が断線するまでサイクルを繰り返した。各フェーズの条件は、下記の通りである。
昇温フェーズ:通電、1100℃まで1秒の昇温速度で昇温
温度維持フェーズ:通電、1200℃を5分間維持
冷却フェーズ:非通電、風冷(風速10m/s)3分
なお、温度は、シース管810の先端811(図2参照)から2mmの地点を、放射温度計にて測温した。
図7に示す表では、各サンプルの埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGの径方向RD(図4参照)の長さRL(図7では「径方向の結晶粒長」と記載)、結晶粒CGの縦横比(延長方向EDの長さEL(図4参照)/径方向RDの長さRL)、発熱コイル820が断線した際のサイクル数、断線箇所、判定が記載されている。判定基準は以下の通りである。
○:埋設部823以外で断線
△:埋設部823で断線、かつ断線サイクル数が5000サイクル以上
×:埋設部823で断線、かつ断線サイクル数が5000サイクル未満
結晶粒CGのタングステン(W)の結晶粒CGの径方向RDの長さRL(図4)、および延長方向ED方向の長さEL(図4)は、上記実施形態にて説明したのと同様に、SEM画像を利用して測定した。
図7に示すように、サンプル1のタングステン(W)の結晶粒CGの縦横比は1.1であり、比較的丸い形状をしている。また、径方向RDの結晶粒長は10.2μmであり、他のサンプルと比較すると大きく、結晶粒CGは粗大化しているといえる。サンプル2〜6のタングステン(W)の結晶粒CGは、その縦横比から、コイル線の延長方向EDの長さELが径方向RDの長さRLよりも長い形状といえる。
埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGが、コイル線の延長方向EDの長さELが径方向RDの長さRLよりも長い形状であり、かつ径方向RDの長さRLが5μm以下であると(サンプル3〜6)、グロープラグ通電耐久試験において5000サイクル以上、断線しなかった。さらに、タングステン(W)の結晶粒CGの縦横比が2以上(換言すると、タングステン(W)の結晶粒CGのコイル線の延長方向EDの長さELが、コイル線の延長方向EDに垂直な径方向RDの長さRLの2倍以上)であると(サンプル4〜6)、発熱コイル820が断線する際に、埋設部823以外で断線した。
以上の実験結果より、埋設部823におけるタングステン(W)の結晶粒CGが、コイル線の延長方向EDの長さELが径方向RDの長さRLよりも長い形状であり、かつ径方向RDの長さRLが5μm以下であると、5000サイクル以上、断線しなかったため、サンプル1,2と比較して、埋設部823における強度低下が抑制されたといえる。さらに、タングステン(W)の結晶粒CGの縦横比が2以上(換言すると、タングステン(W)の結晶粒CGのコイル線の延長方向EDの長さELが、コイル線の延長方向EDに垂直な径方向RDの長さRLの2倍以上)であると、発熱コイル820の埋設部823では断線していないため、埋設部823の強度低下がさらに抑制されたといえる。埋設部823の強度低下が抑制された結果、発熱コイル820の断線が抑制され、グロープラグ10の耐久性が向上された。これは、発熱コイル820とシース管810との溶接の際の溶接条件を制御することにより、タングステン(W)の再結晶化による結晶粒の粗大化が抑制されたためである。なお、「発熱コイル820の埋設部823における断線が抑制される」とは、発熱コイル820が断線するまでのサイクル数が長くなる、発熱コイル820が埋設部823で断線する頻度が低くなることを含む。
C.変形例:
(1)発熱コイル820の埋設部823の形状は、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、埋設部823を、以下のような形状にしてもよい。
図8は、変形例の発熱コイル820Aの外観を示す説明図である。図8では、変形例の埋設部823Aの説明のために、シース管810の内壁面が図示されており、埋設部823は、破線で図示されている。図9は、変形例の発熱コイル820Aの先端部分の断面図である。図9では、シースヒータ800Aの先端部分の、軸線Oを通る切断面を示している。変形例のシースヒータ800Aは、発熱コイル820Aの埋設部823Aの形状が、上記実施形態と異なるものの、他の構成は上記実施形態と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。変形例の発熱コイル820Aは、全体が螺旋状に形成されている。すなわち、変形例の発熱コイル820Aにおいて、シース管810の底部813に埋込まれている埋設部823Aは、螺旋状(コイル状)に形成されている。なお、埋設部823Aの螺線径(コイル外径)は、発熱コイル820Aのシース管810内に配置されている部分より小さく、先端に向かって縮径している。変形例の発熱コイル820Aの埋設部823Aにおいても、タングステン(W)の結晶粒CGは、コイル線の延長方向EDの長さが径方向RDの長さRLよりも長い形状であり、かつ径方向RDの長さRLが5μm以下である。この例において、コイル線の延びる方向である延長方向EDは、螺線に沿った方向(換言すると、コイル線(タングステン線)の中心軸に沿った方向)となる。タングステン(W)の結晶粒をSEMにて観察する場合は、埋設部823Aの先端側を、軸線Oに交差する面(タングステン線の螺線に沿った方向)で切断し、その切断面を観察する。
(2)上記実施形態において、直線部822の全てがシース管810の底部813に埋込まれていると共に、螺線部821がシース管810の底部813に埋込まれていない例を示したが、発熱コイル820において、シース管810の底部813に埋込まれる箇所は、上記の例に限定されない。螺線部821の先端側の一部と直線部822の全体が埋込まれてもよいし、直線部822の先端側の一部のみが埋込まれてもよい。
(3)発熱コイル820を構成するコイル線の線径は、上記実施形態に限定されず、適宜設定可能である。
(4)上述の実施形態では、発熱コイル820の直線部822は軸線O上に配置されている。これに対し、直線部822は、軸線O上に位置していなくともよく、また、軸線Oに対して任意の角度(例えば、0〜60度)で配置されていてもよい。
(5)上述の実施形態では、グロープラグ10は、発熱コイル820と制御コイル830とを備えている。これに対し、グロープラグ10は、制御コイル830を備えない構成にしてもよい。制御コイル830を備えない場合には、発熱コイル820の後端が中軸200の先端部210に接続される。また、グロープラグ10の制御コイル830は、複数のコイルが接続されることにより構成されていてもよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…グロープラグ
100…係合部材
200…中軸
210…先端部
290…雄ネジ部
300…リング
410…絶縁部材
460…リング
500…主体金具
510…軸孔
520…工具係合部
540…雄ネジ部
800…シースヒータ
800A…シースヒータ
810…シース管
810p…筒状シース管
811…先端
813…底部
814…円筒部
815…開口部
819…開口端部
820…発熱コイル
820A…発熱コイル
821…螺線部
822…直線部
823…埋設部
823A…埋設部
830…制御コイル
870…絶縁体
BL…基準線
CG…結晶粒
ED…延長方向
EL…延長方向の長さ
O…軸線
OD…軸線方向
RD…径方向
RL…径方向の長さ
VA…バッテリ

Claims (2)

  1. ニッケル(Ni)を主成分とする金属から成り、軸線方向に延びる有底筒状のシース管と、
    タングステン(W)を主成分とする金属から成り、自身の一部が前記シース管内に配置されて、一端が前記シース管の底部と接続されている発熱コイルと、を備えるグロープラグであって、
    前記発熱コイルは、前記シース管の前記底部に埋込まれている埋設部を備え、
    前記埋設部において、
    タングステン(W)の結晶粒は、前記発熱コイルを構成するコイル線の延長方向の長さが、前記延長方向に垂直な径方向の長さよりも長い形状を有し、
    前記タングステン(W)の結晶粒の前記径方向の長さは5μm以下である、グロープラグ。
  2. 請求項1に記載のグロープラグであって、
    前記埋設部において、
    前記タングステン(W)の結晶粒の前記延長方向の長さは、前記径方向の長さの2倍以上である、グロープラグ。
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