JP6965153B2 - グロープラグ - Google Patents
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ところで、上記特許文献1のグロープラグの場合、発熱体の先端は、溶融部の中心付近に固定されている。この溶融部の中心付近は凝固が最も遅い部分である。このため、発熱体が固定されるまでに発熱体が動いたり、偏心したりしてしまうおそれがあった。特に、溶融部は凝固の際に収縮するため、溶融部の外縁が凝固した際に、溶融部の中心に引張応力が加わり、発熱体が動きやすかった。そして、この結果、発熱体が所望の位置に固定されない場合があった。
先端が溶融部にて閉塞された筒状体と、
前記筒状体の内側に配置されたコイル状でWを主成分とする発熱体と、を備えるグロープラグであって、
前記筒状体は、前記溶融部に連接されると共に、前記溶融部の組織とは異なる組織を有する母材部をさらに有し、
前記発熱体の先端部は、前記溶融部内に挿入されて、前記筒状体と接合されており、
前記グロープラグを、前記グロープラグの軸線に沿いつつ、前記溶融部内の前記発熱体の断面が前記軸線を中心線とした両側に同数現れるように切断した切断面において、
前記溶融部内に少なくとも一部が配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最後端に位置する第1発熱体断面の最外側から前記母材部の最内側までの径方向の距離Fが0.200mm以内であり、
前記溶融部に少なくとも一部が配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最後端に位置する第2発熱体断面の最外側から前記母材部の最内側までの径方向の距離Gが0.200mm以内であることを特徴とする。
なお、「第1発熱体断面」、及び「第2発熱体断面」は、それぞれ溶融部内に少なくとも一部が配置されていればよく、第1発熱体断面全体、第2発熱体断面全体が溶融部内に配置されていても良いし、第1発熱体断面の一部、第2発熱体断面の一部が溶融部内に配置されていても良い。
この構成とすると、発熱体の偏心がさらに抑制されて、耐久性がより向上する。
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する第3発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Aとし、
前記第1発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Bとした場合に、
前記領域Aの半分以上は、前記領域Bに重なっており、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する第4発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Cとし、
前記第2発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Dとした場合に、
前記領域Cの半分以上は、前記領域Dに重なっている(1)又は(2)に記載のグロープラグとすることができる。
本発明の一形態によれば、溶融部内の発熱体は、ほとんど縮径されていないから、所望の位置に固定されやすい。
一方、発熱体の線径が0.1mm〜0.25mmの場合には、発熱体の剛性が低く、溶融部の凝固の際に、引張応力を受けて所望の位置に固定されずに偏心等する傾向にある。
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する断面を第3発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する断面を第4発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち前記第3発熱体断面の1つ後ろ側に位置する断面を第5発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち前記第4発熱体断面の1つ後ろ側に位置する断面を第6発熱体断面とした場合に、
前記第1発熱体断面の最後端と前記第3発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間は、前記第3発熱体断面の最後端と前記第5発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間よりも大きく、
前記第2発熱体断面の最後端と前記第4発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間は、前記第4発熱体断面の最後端と前記第6発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間よりも大きい(1)乃至(4)のいずれかに記載のグロープラグとすることができる。
同様に、第2発熱体断面の最後端と第4発熱体断面の最先端との軸線方向における隙間が小さい場合には、第4発熱体断面を形成する発熱体の部位が溶融部内に取り込まれて発熱体としての機能を果たさないおそれがある。本形態では、第2発熱体断面の最後端と第4発熱体断面の最先端との軸線方向における隙間は、第4発熱体断面の最後端と第6発熱体断面の最先端との軸線方向における隙間よりも大きいから、第4発熱体断面を形成する発熱体の部位が溶融部内に取り込まれるおそれが少なくなる。
このように、第3発熱体断面を形成する発熱体の部位、及び第4発熱体断面を形成する発熱体の部位がともに、溶融部内に取り込まれるおそれが少なくなり、これらの部位が、発熱体として機能するから、グロープラグの高温化を担保できる。
図1は、グロープラグ10を示す図である。グロープラグ10は、熱を発生させるシースヒータ(発熱装置)800を備え、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関(図示せず)の始動時における点火を補助する熱源として機能する。グロープラグ10は、シースヒータ800の他、中軸200と、主体金具500とを主に備える。これらグロープラグ10を構成する部材は、グロープラグ10の軸線方向ODに沿って組み付けられている。図1では、軸線Oから紙面右側に外観構成を図示し、軸線Oから紙面左側に断面構成を図示した。なお、本明細書では、グロープラグ10におけるシースヒータ800側を「先端側」と呼び、係合部材100側を「後端側」と呼ぶ。
発熱コイル820の線径は特に限定されないが、好ましくは0.1mm〜0.25mmであり、より好ましくは0.15mm〜0.25mmであり、特に好ましくは0.18mm〜0.25mmである。発熱コイル820を0.1mm〜0.25mmとすることで、比抵抗が小さくなる、タングステン(W)を主成分とする発熱体の発熱量を確保できる。一方、発熱コイル820が細くなると、剛性が低く、後述の溶融部891の凝固の際に、応力を受けて所望の位置に固定されずに偏心等する傾向にある。本実施形態によれば、早い段階で冷却される部分(溶融部891の外縁)に発熱コイル820が位置しているから、細い線形の発熱コイル820を用いても偏心等せずに、所望の位置に固定される。
図3は、グロープラグ10を、グロープラグの軸線Oに沿いつつ、溶融部891内の発熱コイル820の断面が軸線Oを中心線とした両側に同数現れるように切断した切断面を示している。図3においては、軸線Oよりも左側を一方側とし、軸線Oよりも右側を他方側とする。図3では、溶融部891内の両側にそれぞれ2つの断面が現れている。図3には、軸線Oを通る位置において切断された発熱コイル820と、シース管810と、絶縁体870と、が示されている。
シース管810は、溶融部891に柱状晶(デンドライト)が含まれている一方、溶融部891以外の母材部893は、溶融部891の組織とは異なる組織を有している。母材部893の組織としては、例えば、繊維状組織、鍛造組織等が含まれている。なお、柱状晶、繊維状組織、鍛造組織であるか否かの判断は、切断面をシュウ酸溶液中で電解エッチングする(JIS G 5071 2012年発行)等の公知の金属組織観察により行うことができる。
溶融部891の外では、軸線Oの一方側に配された発熱コイル820の断面のうち最先端に位置する第3発熱体断面903が現れている。同様にして、溶融部891の外では、軸線Oの他方側に配された発熱コイル820の断面のうち最先端に位置する第4発熱体断面904が現れている。この第3発熱体断面903及び第4発熱体断面904は、溶融部891と離間している。
さらに、溶融部891の外では、軸線Oの一方側に配された発熱コイル820の断面のうち第3発熱体断面903の1つ後ろ側に位置する第5発熱体断面905が現れている。同様にして、溶融部891の外では、軸線Oの他方側に配された発熱コイル820の断面のうち第4発熱体断面904の1つ後ろ側に位置する第6発熱体断面906が現れている。
すなわち、第1発熱体断面901の最外側から軸線方向に引いた直線L1と、母材部893の最内側から軸線方向に引いた直線L2との距離Fが0.200mm以内である。この距離Fは、好ましくは0.180mm以内である。
さらに、本実施形態では、第2発熱体断面902の最外側から母材部893の最内側までの径方向の距離Gが0.200mm以内である。
すなわち、第2発熱体断面902の最外側から軸線方向に引いた直線L3と、母材部893の最内側から軸線方向に引いた直線L4との距離Gが0.200mm以内である。この距離Gは、好ましくは0.180mm以内である。
図4に示すように、第3発熱体断面903の径方向の両端から軸線O方向に2直線M1を引き、この2直線によって挟まれた領域を領域Aとする。第1発熱体断面901の径方向の両端から軸線O方向に2直線N1を引き、この2直線によって挟まれた領域を領域Bとする。この場合に、領域Aの半分以上は、領域Bに重なっていることが好ましい。重なりは、より好ましくは領域Aの65%以上であり、特に好ましくは領域Aの75%以上である。
同様に、図4に示すように、第4発熱体断面904の径方向の両端から軸線O方向に2直線M2を引き、この2直線によって挟まれた領域を領域Cとする。第2発熱体断面902の径方向の両端から軸線O方向に2直線N2を引き、この2直線によって挟まれた領域を領域Dとする。この場合に、領域Cの半分以上は、領域Dに重なっていることが好ましい。重なりは、より好ましくは領域Cの65%以上であり、特に好ましくは領域Dの75%以上である。
発熱コイル820の径が、溶融部891の外に比べて溶融部891の内で縮径している場合がある。この場合には、発熱コイル820が溶融部891に固定される部分は、シース管810の中心部(溶融部891の中心)に近く、母材部893(溶融部891の外縁)から離れていることになる。このため発熱コイル820の周りの凝固が遅く、発熱コイル820が所望の位置に固定されない場合がある。
本実施形態によれば、溶融部891の内の発熱コイル820の径は、溶融部891の外の発熱コイル820の径から、ほとんど縮径されていないから、発熱コイル820の周りの凝固が早く、所望の位置に固定されやすい。
図5に示すように、第1発熱体断面901と第3発熱体断面903との軸線O方向における隙間(a1)は、第3発熱体断面903と第5発熱体断面905との軸線O方向における隙間(b1)よりも大きい。
同様にして、第2発熱体断面902と第4発熱体断面904との軸線O方向における隙間(a2)は、第4発熱体断面904と第6発熱体断面906との軸線O方向における隙間(b2)よりも大きい。
同様に、第2発熱体断面902と第4発熱体断面904との隙間(a2)が小さい場合には、第4発熱体断面904を形成する発熱コイル820の部位が溶融部891内に取り込まれて発熱体としての機能を果たさないおそれがある。本実施形態では、隙間(a2)は、隙間(b2)よりも大きいから、第4発熱体断面904を形成する発熱コイル820の部位が溶融部891内に取り込まれるおそれが少なくなる。
このように、第3発熱体断面903を形成する発熱コイル820の部位、及び第4発熱体断面904を形成する発熱コイル820の部位がともに、溶融部891内に取り込まれるおそれが少なくなり、これらの部位が、発熱体として機能するから、グロープラグ10の高温化を担保できる。
図6は、グロープラグ10の製造方法を示すフローチャートである。グロープラグ10の製造では、まず、発熱コイル820と中軸200と、が溶接される(ステップS10)。具体的には発熱コイル820と後端コイル830とが溶接され、さらに、後端コイル830の後端部839と、中軸200の先端部210と、が溶接される。次に、発熱コイル820の先端部822と、シース管810の先端部813と、が溶接される(ステップS20)。ステップS20を「溶接工程」とも呼ぶ。
なお、シース管810の先端部813と発熱コイル820の先端部822との間に、シース管810を構成する金属と発熱コイル820を構成する金属との合金が形成された場合、その合金からなる合金部の厚さは10(μm)以下である。合金部は、発熱コイル820の先端部822とシース管810の先端部813との境界付近を例えばEPMA(Electron Probe Micro Analyser)などによって分析することにより検出して、厚さを算出することができる。なお、本実施形態のグロープラグ10には、合金部は形成されていない。
なお、実験例1〜7は、本発明の実施例に該当し、実験例8〜9は、比較例に該当する。
各実験例のグロープラグ10では、発熱コイル820の先端形状をそれぞれ調整することによって、第1発熱体断面901の最外側から母材部893の最内側までの径方向の距離F、及び第2発熱体断面902の最外側から母材部893の最内側までの径方向の距離Gを調整した。なお、母材部893から発熱コイル820までの距離は、解体前にX線で発熱コイル820の偏芯を確認し、第1発熱体断面901又は第2発熱体断面902が軸線Oの一方側又は他方側に一番偏っている位置が含まれる半断面で切断し、測定した。
その他の条件は以下の通りである。
・発熱コイル820には、タングステン材(線径φ0.20mm)を使用した。
・後端コイル830には、ニッケル−クロム合金材(線径φ0.38mm)を使用した。
・常温抵抗値は0.310Ωに調整した。
・シース管810の外径は、細径部ではφ3.25mm、後端部ではφ4.00mmとした。
各グロープラグ10に、2秒で1000℃昇温する電圧を印加後、1150℃で飽和となる電圧を180秒間継続して印加した。その後、120秒間風冷し、常温に戻した。これを1サイクルとするサイクル試験を実施した。そして、サイクル試験中に短絡が発生するサイクル数を確認した。
判定は以下のようにした。
○(非常に良好):7000サイクル以内で短絡無し
△(良好) :3501〜7000サイクルで短絡が発生
×(不可) :3500サイクル以内で短絡が発生
なお、温度は、シース管810の先端から2mmの位置を、PR熱電対(白金−白金ロジウム熱電対)及び放射温度計にて測定した。
試験結果を表1に示す。実験例1〜7は、3500サイクル以内では短絡が発生しなかった。一方、実験例8、9では、3500サイクル以内で短絡が発生した。従って、第1発熱体断面901の最外側から母材部893の最内側までの径方向の距離F、及び第2発熱体断面902の最外側から母材部893の最内側までの径方向の距離Gが共に、0.200mm以内の場合には、耐久性が向上することが確認された。
また、実験例1〜7の中でも、距離Fと距離Gとの差の絶対値が0.150mm以内の実験例1〜5は、7000サイクルでも短絡が発生しなかった。従って、距離Fと距離Gとの差の絶対値が0.150mm以内であると、耐久性が更に向上することが確認された。
なお、耐久性試験により短絡が発生する理由は、次のように推測される。耐久性試験中に充填した絶縁粉末同士の間に空隙発生する。すると、発熱コイル820が過昇温した場合、発熱コイル820の熱によってシース管810が溶融して発熱コイル820側に溶け出し、その結果、短絡すると考えられる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
100…係合部材
200…中軸
210…先端部
290…雄ネジ部
300…リング
410…絶縁部材
460…Oリング
500…主体金具
510…軸孔
520…工具係合部
540…雄ネジ部
600…パッキン
601…インコネル
800…シースヒータ
810…シース管
813…先端部
814…側面部
815…開口
819…後端部
820…発熱コイル
822…先端部
829…後端部
830…後端コイル
831…先端部
839…後端部
840…接続部
870…絶縁体
891…溶融部
893…母材部
901…第1発熱体断面
902…第2発熱体断面
903…第3発熱体断面
904…第4発熱体断面
905…第5発熱体断面
906…第6発熱体断面
Claims (5)
- 先端が溶融部にて閉塞された筒状体と、
前記筒状体の内側に配置されたコイル状でWを主成分とする発熱体と、を備えるグロープラグであって、
前記筒状体は、前記溶融部に連設されると共に、前記溶融部の組織とは異なる組織を有する母材部をさらに有し、
前記発熱体の先端部は、前記溶融部内に挿入されて、前記筒状体と接合されており、
前記グロープラグを、前記グロープラグの軸線に沿いつつ、前記溶融部内の前記発熱体の断面が前記軸線を中心線とした両側に同数現れるように切断した切断面において、
前記溶融部内に少なくとも一部が配置された第1発熱体断面であり、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最後端に位置する前記第1発熱体断面の最外側から前記母材部の最内側までの径方向の距離Fが0.200mm以内であり、
前記溶融部内に少なくとも一部が配置された第2発熱体断面であり、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最後端に位置する前記第2発熱体断面の最外側から前記母材部の最内側までの径方向の距離Gが0.200mm以内であるグロープラグ。 - 前記距離Fと前記距離Gとの差の絶対値が0.150mm以内である請求項1に記載のグロープラグ。
- 前記切断面において、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する第3発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Aとし、
前記第1発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Bとした場合に、
前記領域Aの半分以上は、前記領域Bに重なっており、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する第4発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Cとし、
前記第2発熱体断面の径方向の両端から前記軸線の方向に2直線を引き、これら2直線によって挟まれた領域を領域Dとした場合に、
前記領域Cの半分以上は、前記領域Dに重なっている請求項1又は2に記載のグロープラグ。 - 前記発熱体の線径が0.1mm〜0.25mmである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のグロープラグ。
- 前記切断面において、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する断面を第3発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち最先端に位置する断面を第4発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の一方側に配された前記発熱体の断面のうち前記第3発熱体断面の1つ後ろ側に位置する断面を第5発熱体断面とし、
前記溶融部外に配置され、前記軸線の他方側に配された前記発熱体の断面のうち前記第4発熱体断面の1つ後ろ側に位置する断面を第6発熱体断面とした場合に、
前記第1発熱体断面の最後端と前記第3発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間は、前記第3発熱体断面の最後端と前記第5発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間よりも大きく、
前記第2発熱体断面の最後端と前記第4発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間は、前記第4発熱体断面の最後端と前記第6発熱体断面の最先端との前記軸線の方向における隙間よりも大きい請求項1乃至4のいずれか1項に記載のグロープラグ。
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