JP6960394B2 - グロープラグ及びグロープラグの製造方法 - Google Patents
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Description
<1> ニッケル(Ni)が50質量%以上、クロム(Cr)が18質量%以上30質量%以下、アルミニウム(Al)が1質量%以下、イットリウム(Y)及びジルコニウム(Zr)から選ばれた少なくとも一種の成分が0.01質量%以上0.3質量%以下、シリコン(Si)が0.5質量%以上含まれる合金から形成され、軸線に沿って延びるシース管と、前記シース管の内部に収容され、通電によって発熱する発熱コイルとを備え、前記シース管は、前記軸線に沿って延びる筒状のシース本体部と、前記発熱コイルの先端部と接続しつつ前記シース本体部の先端側を閉塞してなり、少なくとも前記合金の溶融物が凝固したシース溶融部とを有するグロープラグであって、前記軸線を含む前記シース溶融部の断面において、前記シース本体部の内側における前記シース溶融部との境界部を各々が通る一対の境界基準線であり、かつ前記軸線に対して平行に延びる一対の境界基準線によって挟まれた内側領域を、前記軸線の方向に沿って三等分した場合に、それらの中央に配される中央領域に、0.5mmを超える大きさのデンドライト相を含まない凝固組成を備えていることを特徴とするグロープラグ。
以下、本発明の実施形態1のグロープラグ10を、図1〜図3を参照しつつ説明する。図1は、実施形態1のグロープラグ10を示す半断面図である。グロープラグ10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関(不図示)の始動時における点火を補助する熱源として機能する。グロープラグ10は、主として、シースヒータ800、中軸200、主体金具500を備える。これらグロープラグ10を構成する部材は、グロープラグ10の軸線Oの方向(以下、軸線方向ODとも言う)に沿って組み付けられている。図1では、軸線Oから紙面右側に外観構成を示し、軸線Oから紙面左側に断面構成を示した。なお、本明細書では、グロープラグ10におけるシースヒータ800側を「先端側」と称し、その反対側(係合部材100側)を「後端側」と称する。
上述したグロープラグ10と同様の構造を有する実施例1のグロープラグを、下記条件の本溶接工程及びクレーター溶接工程を経て作製した。
<本溶接工程>
アーク電流Ia:50A、アーク溶接時間Ta:280ms
<クレーター溶接工程>
アーク電流Ib:5A、アーク溶接時間Tb:700ms
・発熱コイルとして、鉄(Fe)−クロム(Cr)−アルミニウム(Al)合金材(線径:0.38mm)を使用した。
・後端コイルとして、ニッケル(Ni)材(線径:0.35mm)を使用した。
・シース管(シース管基材)を構成する材料として、ニッケル(Ni)を主成分(50質量%以上含有)とし、クロム(Cr)を23質量%、アルミニウム(Al)を0.5質量%、イットリウム(Y)を0.14質量%、シリコン(Si)を0.9質量%、鉄(Fe)を0.10質量%、及びその他不可避不純物を含むNi基合金を使用した。
・スウェージング加工後のシース管の外径(最大値)は、約3.2mm、スウェージング加工後のシース管の本体部の厚みは、約0.5mmである。
本溶接工程及びクレーター溶接工程の各条件(アーク電流Ia、アーク溶接時間Ta、アーク電流Ib、アーク溶接時間Tb)を、表1に示される値に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜8及び比較例1〜6のグロープラグを作製した。
各実施例及び各比較例のグロープラグについて、以下に示される方法で、シース溶融部の異常の有無を確認した。先ず、グロープラグのシース管の先端側(シース溶融部)を、軸線Oを含む面が露出するように切断及び研磨した。そして、その露出したシース溶融部の断面を顕微鏡等を利用して観察して、シース溶融部の異常(例えば、クラック、溶接不良、変形等)の有無を確認した。結果は、表1に示した。表1において、異常がない場合を「無」と表し、異常がある場合を「有」と表した。また、異常があった場合、その内容を併記した。
各実施例及び各比較例のグロープラグについて、以下に示される方法で、中央領域SCにおけるデンドライト相の最大長さを測定した。上記のようにシース溶融部の断面を露出させたグロープラグを用意し、その露出した断面に対して、JIS G 5071に準拠しつつ、シュウ酸溶液中で電解エッチングを施した。そして、電解エッチングが施されたシース溶融部の前記断面を顕微鏡等を利用して観察して、中央領域SCにおけるデンドライト相の最大長さを測定した。結果は、表1に示した。
Claims (3)
- ニッケル(Ni)が50質量%以上、クロム(Cr)が18質量%以上30質量%以下、アルミニウム(Al)が1質量%以下、イットリウム(Y)及びジルコニウム(Zr)から選ばれた少なくとも一種の成分が0.01質量%以上0.3質量%以下、シリコン(Si)が0.5質量%以上含まれる合金から形成され、軸線に沿って延びるシース管と、
前記シース管の内部に収容され、通電によって発熱する発熱コイルとを備え、
前記シース管は、前記軸線に沿って延びる筒状のシース本体部と、前記発熱コイルの先端部と接続しつつ前記シース本体部の先端側を閉塞してなり、少なくとも前記合金の溶融物が凝固したシース溶融部とを有するグロープラグであって、
前記軸線を含む前記シース溶融部の断面において、前記シース本体部の内側における前記シース溶融部との境界部を各々が通る一対の境界基準線であり、かつ前記軸線に対して平行に延びる一対の境界基準線によって挟まれた内側領域を、前記軸線の方向に沿って三等分した場合に、それらの中央に配される中央領域に、0.5mmを超える大きさのデンドライト相を含まない凝固組成を備えていることを特徴とするグロープラグ。 - 請求項1に記載のグロープラグの製造方法であって、
前記合金から形成された筒状のシース管基材の内部に、前記発熱コイルが収容された状態において、アーク溶接により、前記シース管基材の先端側の開口端が溶融されることで、前記シース管基材の先端側が、閉塞されつつ前記発熱コイルの前記先端部と接続される本溶接工程と、
前記本溶接工程に続けて、前記本溶接工程よりも小さくかつ1.5A以上であるアーク電流に下げて、閉塞した前記シース管基材の先端側に、アーク溶接を行うクレーター溶接工程とを備え、
前記クレーター溶接工程において、アーク溶接時間は、前記本溶接工程におけるアーク溶接時間よりも、2倍以上の長さであるグロープラグの製造方法。 - 前記クレーター溶接工程において、前記アーク電流は、前記本溶接工程におけるアーク電流に対して、12%以下の大きさである請求項2に記載のグロープラグの製造方法。
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