JP6389415B2 - プリンタ - Google Patents

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本発明は、印字媒体に文字、記号、図形、バーコードなどの情報を印字するプリンタに関し、特に、プリンタ本体に対して開閉可能なカバーを備えたプリンタに関する。
例えば、ロール状に巻回された印字媒体の一端をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟み込んだ状態でプラテンローラを回転させ、印字媒体に所望の情報を印字するプリンタが知られている。
特許文献1(特開2008−062597号公報)は、サーマルヘッドを保持するヘッド保持部に開閉カバーをプリンタ本体に対してロックおよびこのロックを解除する開閉レバーを設けたプリンタを開示している。
特開2008−062597号公報
上記特許文献1に記載されたプリンタは、開閉レバーを閉止する際にヘッド保持部を付勢するバネの付勢力が強いため、開閉カバーのプラテンローラ軸がヘッド保持部に係合しづらく、開閉カバーを閉止しづらいという課題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、開閉カバーを閉止状態にする際の操作性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様は、筐体と、前記筐体に開閉可能に支持された開閉カバーと、プラテンローラ軸を介して前記開閉カバーに回動可能に軸支されたプラテンローラと、前記筐体内に設けられ、印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドを支持すると共に、前記プラテンローラ軸が嵌合される嵌合溝を形成する開閉カバー支持機構と、前記開閉カバー支持機構を付勢することで前記印字ヘッドを前記プラテンローラ方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記開閉カバー支持機構を前記プラテンローラから離間した離間状態に保持する保持手段とを備え、前記開閉カバーを閉止状態にするとき、前記開閉カバーが前記保持手段と接触して前記離間状態が解除されることで、前記開閉カバー支持機構の嵌合溝が前記プラテンローラ軸に嵌合することを特徴とするプリンタである。
本発明のある態様によれば、開閉カバーを閉止状態にする際の操作性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの斜視図である。 図1のプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 図1のプリンタの開閉カバーの斜視図である。 図1のプリンタの開閉カバーの正面図である。 図1のプリンタで使用するラベル連続体の一例の斜視図である。 図1のプリンタに取り付けられたヘッドブラケットの斜視図である。 図1のプリンタに取り付けられたヘッドブラケットの側面図である。 ヘッドブラケットに取り付けられたリンク機構の斜視図である。 ヘッドブラケットに取り付けられたリンク機構の分解斜視図である。 (a)、(b)は、ヘッドブラケットに取り付けられたリンク機構の動作を説明する図である。 図1のプリンタの開閉カバーを閉止状態にする方法を説明する図である。 図1のプリンタの開閉カバーを閉止状態にする方法を説明する図である。 図1のプリンタの印字動作を説明する概略図である。 本発明の一変形例であるプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 変形例のプリンタの開閉カバーを閉止状態にする方法を説明する図である。 変形例のプリンタの開閉カバーを閉止状態にする方法を説明する図である。 本発明の他の変形例であるプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るプリンタの斜視図、図2は、このプリンタの主要部分の構成を示す概略図、図3は、このプリンタの開閉カバーの斜視図、図4は、このプリンタの開閉カバーの正面図、図5は、このプリンタで使用するラベル連続体(印字媒体)の一例の斜視図である。
本実施の形態のプリンタ1は、本体ケース(筐体)2と、本体ケース2の上面を覆うフロントカバー3と、開閉カバー4とを備えている。開閉カバー4は、回動軸5(図3参照)を介して本体ケース2の上面に開閉自在に取り付けられ、かつ、トーションバネ6(図2参照)の弾性によって、本体ケース2から離間する方向(開方向)に付勢されている。
本体ケース2の内部において、開閉カバー4の下方の領域は、用紙収容部7となっている。用紙収容部7には、図5に示すラベル連続体SPが着脱自在に収容される。図5に示すように、ラベル連続体SPは、ロール状に巻回された長尺の台紙40と、この台紙40の表面に所定の間隔で仮着された複数枚のラベル41とで構成されている。台紙40の表面に仮着されたラベル41は、所定の温度領域に達すると発色する感熱発色剤がコーティングされたサーマルラベルである。また、隣り合うラベル41とラベル41との間には、台紙40が露出した領域であるギャップ40aが設けられている。さらに、台紙40の裏面には、ラベル41の位置検出に用いる黒色帯状のタイミングマーク42が形成されている。図示は省略するが、台紙40の表面には、ラベル41の剥離を容易にするために、シリコーンなどの剥離剤がコーティングされている。
図2〜図4に示すように、開閉カバー4の先端部には、本体ケース2の用紙収容部7に収容されたラベル連続体SPの搬送手段であるプラテンローラ8が取り付けられている。プラテンローラ8は、プラテンローラ軸9を介して正逆方向に回転自在の状態で開閉カバー4の両側面に支持されている。また、プラテンローラ軸8の一端には、ギア10が接続されている。ギア10は、開閉カバー4の閉止時に、本体ケース2内の図示しない他のギアなどを介してプラテンローラ駆動用のステッピングモータ11(図2参照)に機械的に接続される。さらに、開閉カバー4の先端部の両側面には、開閉カバー4を開放状態から閉止状態にする時に、本体ケース2内のリンク機構30(後述)に当接する凸部12(図3および図4参照)が設けられている。
図2に示すように、本体ケース2の内部において、用紙収容部7に隣接する領域は、印字部13となっている。印字部13は、サーマルヘッド(印字ヘッド)14と、サーマルヘッド14の支持部材であるヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)15を備えている。
サーマルヘッド14は、ラベル連続体Pに文字、記号、図形、バーコードなどの情報を印字する手段であり、サーマルヘッド14に印字信号を伝送する回路基板16に実装された状態でヘッドブラケット15に取り付けられている。サーマルヘッド14は、開閉カバー4が閉止状態になっている時に、その印字面がプラテンローラ8に対向して配置される。
コイルスプリング25はヘッドブラケット15を付勢するものであり、ヘッドブラケット15がプラテンローラ8を付勢することで、サーマルヘッド14はプラテンローラ8を付勢する関係にある。そして、プリンタ1が印字を行う際は、用紙収容部7から繰り出されたラベル連続体Pがサーマルヘッド14の印字面とプラテンローラ8との間に挟まれた状態で搬送される。図示は省略するが、サーマルヘッド14の印字面には、通電によって発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が設けられている。
図1に示すように、フロントカバー3には、操作パネル17、カバーオープンボタン18およびカッター19が設けられている。
操作パネル17には、ラベルプリンタ1の操作コマンドや各種メッセージを表示する表示部、ラベルプリンタ1の動作を操作する操作ボタン、ラベルプリンタ1の電源をオン/オフする電源ボタンなどが設けられている。
カバーオープンボタン18は、開閉カバー4を開くためのボタンであり、図2に示すように、その下端部は本体ケース2内のヘッドブラケット15に近接した位置に配置されている。従って、作業者がカバーオープンボタン18を指で下方に押し下げると、その下端部がヘッドブラケット15に接触する。また、カバーオープンボタン18は、図示しないコイルスプリングなどによって、上方に付勢されている。従って、作業者がカバーオープンボタン18を下方に押し下げた後、カバーオープンボタン18から指を離すと、カバーオープンボタン18は、コイルスプリングの弾性によって元の位置(図2に示す位置)に復帰する。
カッター19は、印字が完了したラベル連続体SPの台紙21を切断する部材であり、図1および図2に示すように、開閉カバー4の先端部と対向する位置に配置されている。カッター19が取り付けられたフロントカバー3と開閉カバー4の先端部との隙間は、印字が完了したラベル連続体SPが外部に排出される発行口となっている。
なお、プリンタ1は、発行口を上に向けた状態(横置き状態)で使用することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)を作業者のベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着して作業者の肩に掛けたりすることにより、発行口を横に向けた状態(縦置き状態)で使用することも可能である。
図2に示すように、本体ケース2の底部には、プリンタ1の駆動電源であるリチウムイオン二次電池などからなるバッテリ20が着脱可能に収容されている。図1に示すように、本体ケース2の一方の側面には、バッテリ20の挿入口を覆うバッテリカバー21が取り付けられている。
また、本体ケース2の内部において、操作パネル17の下方には、ラベルプリンタ1の制御部を構成する制御基板22が取り付けられている。制御基板22は、シリコンチップからなるCPU(中央処理装置)や受動部品などが実装された配線基板である。
図4に示すように、開閉カバー4の先端部には、発光素子23aおよび反射型センサ24が取り付けられている。一方、図2に示すように、本体ケース2の内部において、開閉カバー4の発光素子23aと対向する箇所には、受光素子23bが取り付けられている。発光素子23aと受光素子23bは、これらが一対となって透過型センサを構成している。
透過型センサは、発光素子23aと受光素子23bとの隙間(用紙収容部7から印字部へ搬送されるラベル連続体SPの搬送経路)に発光素子23aの光を照射し、この搬送経路を通るラベル連続体SPのギャップ40aを透過した光を受光素子23bで検出することによって、ラベル連続体SPの台紙40に仮着されたラベル41の位置を検出するセンサである。
一方、反射型センサ24は、上記した搬送経路を通過するラベル連続体SPのタイミングマーク42を検出するセンサであり、図示しない筐体内に発光素子と受光素子とを並べて配置した構成になっている。
透過型センサの発光素子23aおよび反射型センサ24の発光素子は、例えば赤外LEDからなり、透過型センサの受光素子23bおよび反射型センサ24の受光素子は、例えばフォトトランジスタからなる。
次に、印字部13のヘッドブラケット15の構成について、図6および図7を用いて詳述する。図6は、ヘッドブラケット15の斜視図、図7は、ヘッドブラケット15の側面図である。
ヘッドブラケット15は、サーマルヘッド14が実装される回路基板16(図2参照)を支持する部材であると共に、開閉カバー4の閉止および開放を制御する部材であり、図6に示す回動軸26を介して本体ケース2に回動自在に取り付けられている。
また、ヘッドブラケット15は、前述した開閉カバー4の先端部に取り付けられたプラテンローラ軸9の一方の端部と、もう一方の端部がそれぞれ嵌合される一対の嵌合溝15aを備えている。すなわち、開閉カバー4は、その先端部に取り付けられたプラテンローラ軸9の両端部が一対の嵌合溝15aに嵌合されることによって、閉止状態となる。
また、ヘッドブラケット15は、前述したカバーオープンボタン18(図1および図2参照)の下端部が接触する押圧レバー15bを備えている。すなわち、作業者がカバーオープンボタン18を下方に押し下げると、その下端部が押圧レバー15bの上面に接触し、押圧レバー15bに下向きの力を加えるため、ヘッドブラケット15は、回動軸26を中心にして図7の矢印方向(反時計回り方向)に回動する。
また、ヘッドブラケット15には一対のリンク機構(付勢部材)30が取り付けられている。図6に示すように、一対のリンク機構30のそれぞれは、嵌合溝15aの下方に配置され、ネジ33を介してヘッドブラケット15に回動自在に取り付けられている。
図8は、リンク機構30の斜視図、図9は、リンク機構30の分解斜視図(図8の裏面方向から見た分解斜視図)である。
リンク機構30は、第1リンク部材31と第2リンク部材32とを備えている。第1リンク部材31は、その一端に形成されたネジ穴31aにネジ33(図6参照)を挿入することによって、ヘッドブラケット15に回動自在に取り付けられる。
また、第1リンク部材31は、その一部をL字状に折り曲げて形成した平板部31bを備えている。平板部31bは、開閉カバー4を閉止状態にする際に、開閉カバー4の先端部に設けられた凸部12(図3および図4参照)が接触する部材である。このように、第1リンク部材31の一部をL字状に折り曲げて平板部31bを形成し、この平板部31bに開閉カバー4の凸部12を接触させることにより、リンク機構30と凸部12との接触面積を確保することができる。また、第1リンク部材31の一部にL字状の折り曲げ部(平板部31b)を設けることにより、第1リンク部材31の曲げ強度を向上させることができる。
一方、第2リンク部材32は、その一端に形成されたネジ穴32aに図示しないネジを挿入することによって、本体ケース2の内壁に回動自在に取り付けられる。図9に示すように、第2リンク部材32の一部には、第1リンク部材31に向かって突出する突起32bが設けられている。また、第1リンク部材31の突起32bと対向する箇所には、この突起32bが挿入される丸穴31cが設けられている。
第2リンク部材32の突起32bと、第1リンク部材31の丸穴31cは、開閉カバー4が開放状態にある時にリンク機構30(第1リンク部材31および第2リンク部材32)を直線状に保持する部材である。すなわち、リンク機構30は、第1リンク部材31と第2リンク部材32とを重ね合わせた状態で、第1リンク部材31のネジ穴31dと第2リンク部材32のネジ穴32cとにネジ34を挿入することにより、組み立てられるが、この時、リンク機構30は、図10(a)、(b)に示すように、第1リンク部材31と第2リンク部材32とがネジ34を中心として、互いの方向に回動可能となる。しかし、図10(a)に示すように、リンク機構30(第1リンク部材31および第2リンク部材32)が直線状になっている時には、第2リンク部材32の突起32bが第1リンク部材31の丸穴31cに挿入されるので、互いの方向への回動が規制され、開閉カバー4が直線状に保持される。これより、開閉カバー4が開放状態にある時にリンク機構30が直線状に保持されるため、ヘッドブラケット15を付勢するコイルスプリング25の付勢力を抗した状態にすることができる
次に、開閉カバー4を閉止状態にする方法について、図11および図12を用いて説明する。
開放状態にある開閉カバー4を閉止状態にするには、まず、図11に示すように、作業者が開閉カバー4の上面を下方に押し下げることによって、開閉カバー4の先端部に設けられた凸部12の下端部をヘッドブラケット15のリンク機構30の上面(第1リンク部材31の平板部31bの上面)に接触させる。
続いて、開閉カバー4の上面をさらに下方に押し下げ、開閉カバー4の凸部12を通じてリンク機構30の上面(第1リンク部材31の平板部31bの上面)に下向きの力を加えると、図12に示すように、リンク機構30は、第1リンク部材31と第2リンク部材32とがネジ34を中心として互いに回動する。すなわち、リンク機構30は、ネジ34を中心として、「く」の字状に折れ曲がる。
ここで、リンク機構30の第1リンク部材31の一端は、ヘッドブラケット15に取り付けられているため、リンク機構30が直線状態から折れ曲がった状態になると、ヘッドブラケット15は、コイルスプリング25の付勢力も働いて、リンク機構30によって開閉カバー4に近接する方向に付勢される。すなわち、ヘッドブラケット15は、回動軸26を中心として図12の矢印方向(時計回り方向)に回動し、開閉カバー4の先端部に取り付けられたプラテンローラ軸9の端部がヘッドブラケット15の嵌合溝15aに嵌合される。これにより、開閉カバー4は、閉止状態になる。
このように、開閉カバー4を開放状態から閉止状態にする時に、開放状態では、ヘッドブラケット15を付勢するコイルスプリング25の付勢力を抗することができるので、強い力を加えることなく容易にプラテンローラ軸9をヘッドブラケッド15の嵌合溝15aに嵌合させ、開閉カバー4を閉止状態にすることができる。
一方、開閉カバー4の閉止状態から開放状態にするには、作業者がカバーオープンボタン18(図1および図2参照)を下方に押し下げる。すると、前述したように、カバーオープンボタン18の下端部がヘッドブラケット15の押圧レバー15bの上面に接触し、押圧レバー15bに下向きの力を加えるため、ヘッドブラケット15は、回動軸26を中心にして図7の矢印方向(反時計回り方向)に回動する。これにより、ヘッドブラケット15の嵌合溝15aがプラテンローラ軸9から離間する方向に移動し、プラテンローラ軸9が嵌合溝15aから離脱する結果、開閉カバー4は、トーションバネ6(図2参照)の弾性によって本体ケース2から離間する方向に回動し、開放状態になる。
また、ヘッドブラケット15は、回動軸26を中心にして図7の矢印方向(反時計回り方向)に回動するため、第2リンク部材32の突起32bが第1リンク部材31の丸穴31cに挿入され、互いの方向への回動が規制される結果、開閉カバー4が直線状に保持される。
このように、本実施の形態によれば、簡単な操作で開閉カバー4を閉止状態および開放状態にすることが可能となる。
次に、プリンタ1の印字動作について説明する。まず、前述した方法で開閉カバー4を開放し、本体ケース2の用紙収容部7にラベル連続体SPを収容する。そして、ラベル連続体SPの先端部をサーマルヘッド14とプラテンローラ8との間(サーマルヘッド14の印字位置)に挟み込んだ後、前述した方法で開閉カバー4を閉止状態にする(図13参照)。
次に、作業者がフロントカバー3に設けられた操作パネル17の電源ボタンをオンにし、所定の操作コマンドを入力すると、ステッピングモータ11がオンになってプラテンローラ8が駆動され、用紙収容部7に収容されたラベル連続体SPが印字部方向に搬送されると共に、搬送経路に位置するラベル連続体SPの表面に発光素子23aの光が照射される。この時、ラベル連続体SPの表面に照射された光の一部はラベル連続体SPのギャップ40aを透過して受光素子23bに到達する。そして、透過センサ(発光素子23a、受光素子23b)は、この信号を制御部(制御基板22)に送信する。
次に、この信号を受信した制御部は、例えば開閉カバー4の先端部に設けられた反射型センサ24により検出されたラベル連続体SPのタイミングマーク42の位置情報などに基づいて印字タイミングを図り、サーマルヘッド14の発熱抵抗体を選択的に発熱させて所望の情報を印字する。印字後のラベル41は、台紙40から剥がされることなく、台紙40に仮着されたまま順次発行口に送られる。
次に、印字された最後のラベル41の後端部側のギャップ40aがカッター19の位置まで来たと制御部が判断すると、制御部は、ステッピングモータ11をオフにしてラベルプリンタ1を待機状態にする。印字された最後のラベル41の後端部側のギャップ40aがカッター19の位置まで来たか否かの判断は、例えば開閉カバー4の先端部に設けられた反射型センサ24により検出されたタイミングマーク42の位置情報などに基づいて行われる。
その後、発行口から露出しているラベル連続体SPを作業者が指で摘み、印字された最後のラベル41の後端部側のギャップ40aをカッター19で切断することにより、印字発行処理が完了する。
(変形例)
前記実施の形態では、ヘッドブラケット15に取り付けたリンク機構30の回動によってヘッドブラケット15を開閉カバー4に近接する方向に付勢したが、例えば図14に示すように、ヘッドブラケット15を開閉カバー4に近接する方向(図14の矢印Aで示す方向、すなわちヘッドブラケット15が時計回りに回動する方向)に付勢するコイルスプリング(第1付勢部材)35と、ヘッドブラケット15を上方(図14の矢印Bで示す方向、すなわちヘッドブラケット15が反時計回りに回動する方向)に付勢する板バネ(第2付勢部材)36とを組み合わせて開閉カバー4の開放および閉止を制御することもできる。板バネ36は、その一端に形成されたネジ穴36aに図示しないネジを挿入することによって、本体ケース2の内壁に取り付けられる。
ヘッドブラケット15には、コイルスプリング35の弾性により、回動軸26を中心として図14の時計回り方向に回動する力が常に作用しているが、開閉カバー4が開放状態にある時には、板バネ36の先端部がヘッドブラケット15の切り欠き15cに係合される。
開閉カバー4を開放状態から閉止状態にする時は、図15に示すように、作業者が開閉カバー4の上面を下方に押し下げることによって、開閉カバー4の先端部に設けられた凸部12の下端部を板バネ36の上面に接触させる。
続いて、開閉カバー4の上面をさらに下方に押し下げ、開閉カバー4の凸部12を通じて板バネ36に下向きの力を加えると、図16に示すように、板バネ36の先端部がヘッドブラケット15の切り欠き15cから離脱する。その結果、ヘッドブラケット15は、コイルスプリング35の弾性により、回動軸26を中心として同図の時計回り方向に回動し、開閉カバー4の先端部に取り付けられたプラテンローラ軸9の端部がヘッドブラケット15の嵌合溝15aに嵌合される。これにより、開閉カバー4は、閉止状態になる。
一方、開閉カバー4の閉止状態から開放状態にするには、作業者がカバーオープンボタン18(図1および図2参照)を下方に押し下げる。すると、前述したように、カバーオープンボタン18の下端部がヘッドブラケット15の押圧レバー15bの上面に接触し、押圧レバー15bに下向きの力を加えるため、ヘッドブラケット15は、回動軸26を中心にして反時計回り方向に回動する。これにより、ヘッドブラケット15の嵌合溝15aがプラテンローラ軸9から離間する方向に移動し、プラテンローラ軸9が嵌合溝15aから離脱する結果、開閉カバー4は、トーションバネ6(図2参照)の弾性によって本体ケース2から離間する方向に回動し、開放状態になる。また、開閉カバー4が開放状態になり、開閉カバー4の凸部12と板バネ36との接触状態が解除されると、板バネ36の先端部がヘッドブラケット15の切り欠き15cに係合される。
なお、本変形例では、ヘッドブラケット15を上方(図14の矢印Bで示す方向)に付勢する部材として板バネ36を使用したが、例えば図17に示すように、板バネ36に代えて合成樹脂板のような可撓性を有する板材37とトーションバネ38とを組み合わせて、ヘッドブラケット15を上方に付勢するようにしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、開閉カバーの先端部に設ける凸部の形状や位置などは、前記実施の形態で説明したものに限定されず、適宜設計変更してよいことは言うまでもない。
また、前記実施の形態では、ラベルを台紙に仮着したままで連続発行する連続発行モードのプリンタに適用した例を説明したが、ラベルを台紙から剥離して1枚ずつ発行する剥離発行モードのプリンタや、ラベル連続体の台紙を省いた台紙なしラベル発行モードのプリンタ、あるいはこれらの発行モードの2種以上を兼用するプリンタに適用することもできる。
1 プリンタ
2 本体ケース(筐体)
3 フロントカバー(筐体カバー)
4 開閉カバー
5 回動軸
6 トーションバネ
7 用紙収容部
8 プラテンローラ
9 プラテンローラ軸
10 ギア
11 ステッピングモータ
12 凸部
13 印字部
14 サーマルヘッド(印字ヘッド)
15 ヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)
15a 嵌合溝
15b 押圧レバー
15c 切り欠き
16 回路基板
17 操作パネル
18 カバーオープンボタン
19 カッター
20 バッテリ
21 バッテリカバー
22 制御基板
23a 発光素子
23b 受光素子
24 反射型センサ
25 コイルスプリング
26 回動軸
30 リンク機構(付勢部材)
31 第1リンク部材(第1部材)
31a ネジ穴
31b 平板部
31c 丸穴
31d ネジ穴
32 第2リンク部材(第2部材)
32a ネジ穴
32b 突起
32c ネジ穴
33 ネジ
34 ネジ
35 コイルスプリング(第1付勢部材)
36 板バネ
36a ネジ穴
37 板材
38 トーションバネ
40 台紙
40a ギャップ
41 ラベル
42 タイミングマーク
SP ラベル連続体(印字媒体)

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体に開閉可能に支持された開閉カバーと、
    プラテンローラ軸を介して前記開閉カバーに回動可能に軸支されたプラテンローラと、
    前記筐体内に設けられ、印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドを支持すると共に、前記プラテンローラ軸が嵌合される嵌合溝を形成する開閉カバー支持機構と、
    前記開閉カバー支持機構を付勢することで前記印字ヘッドを前記プラテンローラ方向に付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗して、前記開閉カバー支持機構を前記プラテンローラから離間した離間状態に保持する保持手段とを備え
    前記開閉カバーを閉止状態にするとき、前記開閉カバーが前記保持手段と接触して前記離間状態が解除されることで、前記開閉カバー支持機構の嵌合溝が前記プラテンローラ軸に嵌合することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記保持手段は、前記開閉カバー支持機構の嵌合溝を前記プラテンローラ軸から離間した離間状態に保持することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記保持手段は、
    一端が前記開閉カバー支持機構に回動可能に軸支された第一の部材と、
    一端が前記筐体に回動可能に軸支された第二の部材と、
    前記第一の部材と前記第二の部材とを連結し、互いの方向に回動可能に軸支する支持部と、を有し、
    前記開閉カバーが開放状態のときに、前記第一の部材と前記第二の部材とが直線状に保持され、
    前記開閉カバーが閉止状態のときに、前記第一の部材と前記第二の部材とが前記支持部を中心にして回動することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記第一の部材と前記第二の部材を、互いの方向への回動を規制する部材を備えていることを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
  5. 前記開閉カバーは、凸部を有し、
    前記開閉カバーを閉止状態にするときに前記凸部が前記保持手段と接触して、前記規制を解除することを特徴とする請求項に記載のプリンタ。
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