JP6494256B2 - ラベルプリンタ - Google Patents

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本発明は、台紙に仮着されたラベルに文字、記号、図形またはバーコードなどの情報を印字するプリンタであって、ラベルを台紙から剥がして発行する剥離発行機能を有するプリンタに関するものである。
ラベルプリンタは、例えば、ロール状に巻かれたラベル連続体の長手方向の一端をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟み込んだ状態でプラテンローラを回転させることにより、ラベル連続体をシート状に繰り出して搬送する途中において、ラベル連続体を構成する長尺帯状の台紙に仮着された複数枚のラベルの各々にサーマルヘッドにより所望の情報を印字するラベル印字専用のプリンタである。
この種のラベルプリンタには、通常発行と剥離発行との2種類の発行方式がある。通常発行方式は、ラベルを台紙に仮着したまま発行する方式である。一方、剥離発行方式は、プラテンローラの近傍に配置した剥離部材とニップローラとを協働させることでラベル連続体の台紙を屈曲させてラベルを台紙から剥がして発行する方式である(例えば特許文献1および特許文献2)。
特開2002−284429号公報 特開平11−029125号公報
一般に剥離発行方式を採用するラベルプリンタにおいては、印字が完了したラベルを台紙から剥がす際に台紙にたるみが生じるとラベルが台紙から剥離し難くなる。特許文献2の様に、剥離部材をニップローラで挟み込むようにするとともに、プラテンローラとは異なる駆動ローラによって台紙を搬送することで台紙のたるみを抑え、剥離を良好に保つ技術が開示されているが、プリンタを小型化するなど構造を簡潔にする要請がある場合には、特許文献1のようにラベル連続体の搬送とラベルを剥離した後の台紙の搬送とを同じ駆動ローラ(プラテンローラ)によって行うため、台紙のたるみが生じた場合にたるみを抑制することが困難であり、剥離を良好に行うことができなくなるという課題がある。
また、ラベルの剥離はラベルへの印字後に行われるため、剥離部材とニップローラは発行口の近傍に配置されるが、特にプリンタの筐体の外側に配置された場合には一旦台紙から剥離したラベルがプラテンローラないしニップローラに接触し、巻き込まれてジャミング(紙詰まり)を引き起こすことがあるという課題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、ラベルプリンタにおいて剥離発行を行う際に、ラベルの剥離を良好かつ安定して行うことのできる技術を提供することを目的とする。
本発明のある態様は、台紙とラベルとからなる印字媒体を屈曲させて前記台紙から前記ラベルを剥がして発行する剥離発行モードを有するラベルプリンタであって、筐体と、前記筐体に開閉可能な状態で取り付けられた開閉カバーと、前記開閉カバーに取り付けられて前記印字媒体を搬送するプラテンローラと、前記プラテンローラの近傍に配置され、前記剥離発行モードの際に印字済みのラベルを剥離する剥離部材と、前記筐体内に設けられ、前記プラテンローラに対向するように配置されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、前記剥離発行モードの際に前記プラテンローラに近接配置される剥離機構部と、を備え、前記剥離機構部は、前記印字媒体を前記プラテンローラと挟持して搬送するニップローラと、前記ニップローラを回動可能な状態に軸支するニップローラ軸と、前記ニップローラ軸の両端部を支持するとともに、軸方向に延在して突出する凸部を有する支持軸と、を有し、前記凸部は、前記剥離発行モードの際に前記剥離部材が位置する方向に突出し、前記剥離部材と前記ニップローラとの間の前記台紙を押圧することを特徴とする。
本発明の形態のラベルプリンタによれば、一旦台紙から剥離した台紙がニップローラに接触してプラテンローラとニップローラとの間に巻き込まれる不具合を抑制できる。また、印字が完了したラベルを台紙から剥がす際に台紙にたるみが生じる不具合を抑制するので、剥離発行モードで印字を行う際に、ラベルの剥離を良好かつ安定して行うことができる。
本発明の一実施の形態に係るラベルプリンタの通常発行状態を示す全体斜視図である。 図1に示すラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 図1に示すラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態とラベル連続体とを示す斜視図である。 図3に示す開閉カバーの先端部の拡大斜視図である。 ラベルプリンタに取り付けられたヘッドブラケットの斜視図である。 図5に示すヘッドブラケットとプラテンローラとの係合状態を示す説明図である。 ラベルプリンタに取り付けられた剥離ユニットの斜視図である。 ラベルプリンタから取り外した剥離ユニットの全体斜視図である。 図8に示す剥離ユニットの分解斜視図である。 (a)、(b)は、図8に示す剥離ユニットの支持部の拡大斜視図である。 通常発行モードで印字を行う時のラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 通常発行モードから剥離発行モードへの切り換え方法を説明する図である。 ラベルプリンタの剥離発行状態を示す全体斜視図である。 剥離発行モードで印字を行う時のラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図である。 本発明の一実施の形態に係るラベルプリンタの作用、効果を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係る支持軸の軸方向断面図である。 本発明の一実施の別の形態に係る支持軸の軸方向断面図である。 本発明の一実施の別の形態に係る支持軸の軸方向断面図である。 本発明の一実施の別の形態に係る支持軸の軸方向断面図である。 本発明の一実施の別の形態に係る支持軸の軸方向断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施の形態に係るラベルプリンタの通常発行状態を示す全体斜視図、図2は、このラベルプリンタの主要部分の構成を示す概略図、図3は、このラベルプリンタの開閉カバーを開いた状態とラベル連続体とを示す斜視図、図4は、図3に示す開閉カバーの先端部の拡大斜視図である。
本実施の形態のプリンタは、通常発行モード(連続発行モード)の印字と剥離発行モードの印字が可能な携帯型のラベルプリンタ1であり、本体ケース(筐体)2と、この本体ケース2の上面を覆うフロントカバー3と、本体ケース2の上面に開閉自在に取り付けられた開閉カバー4とを備えている。
開閉カバー4は、その後端部(図1〜図3の右端部分)がヒンジ機構によって本体ケース2に軸支され、本体ケース2に対して離間および接近する方向に回動される。また、開閉カバー4は、その後端部に取り付けられたトーションバネ7の弾性によって、本体ケース2から離間する方向に付勢されている。
フロントカバー3は、開閉カバー4が収容される開口部3aを除いた本体ケース2の前面(図1〜図3の左側)と両側面とを覆うようにして本体ケース2に固定されている。作業者が開口部3aを通じて開閉カバー4を本体ケース2に押し込むと、開閉カバー4は、後述する機構によって本体ケース2に係合されて閉止状態となる。
開口部3aの前面側のフロントカバー3には、操作パネル5、カバーオープンボタン6、一対の解除レバー8、8、カッタ9が設けられている。
図1に示すように、操作パネル5は、ラベルプリンタ1の操作コマンドや各種メッセージを表示するLCD(Liquid Crystal Display)表示部5a、ラベルプリンタ1の動作を操作する操作ボタン5b、5c、ラベルプリンタ1の電源をオン/オフする電源ボタン5dを備えている。
カバーオープンボタン6は、開閉カバー4を開くためのボタンであり、図2に示すように、その下端部は、本体ケース2内のヘッドブラケット(開閉カバー支持機構)34に当接されている。すなわち、作業者がこのカバーオープンボタン6を押すと、ヘッドブラケット34が回動し、後述する機構によって開閉カバー4とヘッドブラケット34との係合が解除されるために、開閉カバー4が開放状態になる。
解除レバー8、8は、それらの近傍に配置された剥離ユニット(剥離機構部)10を通常発行位置に保持する部材であり、作業者がこれらを互いの方向(カバーオープンボタン6に接近する方向)にスライドさせると、剥離ユニット10と解除レバー8、8との係合が解除される。なお、図2には、剥離ユニット10を構成する部材のうち、ニップローラ12のみが示されているが、剥離ユニット10の具体的な構成については後述する。
カッタ9は、通常発行時において、印字完了後のラベル連続体(印字媒体)Pの台紙21(図3参照)を切断する部材であり、開閉カバー4の先端部と対向する位置に配置されている。このカッタ9が取り付けられたフロントカバー3と開閉カバー4の先端部との隙間は、印字完了後のラベル連続体Pが外部に排出される発行口となっている。一方、剥離発行時には、剥離ユニット10によって台紙21から剥離されたラベル22がこの発行口から排出され、不要となった台紙21は、図1および図2に示す開閉カバー4の排出ガイド4aに沿って外部に排出される。
図3に示すように、ラベル連続体Pは、長尺の台紙21とその表面(ラベル貼付面)に所定の間隔で仮着された複数枚のラベル22とを有しており、ロール状に巻回された状態で用紙収容部に収容される。図示は省略するが、台紙21の裏面には、ラベル22の位置を検出するための位置検出マークが所定の間隔で形成されている。また、台紙21のラベル貼付面には、ラベル22の剥離を容易にするために、シリコーンなどの剥離剤がコーティングされている。さらに、ラベル22の表面(印字面)には、所定の温度領域に達すると発色する感熱発色剤がコーティングされている。
本体ケース2の内部の後半部分(図1〜図3の右側)は、ラベル連続体Pを収容する用紙収容部になっており、この用紙収容部の両側面には、円盤形状を有する用紙ガイド20が取り付けられている(図3には、その一方のみが示されている)。これらの用紙ガイド20、20は、ラベル連続体Pを用紙収容部に装填した時にラベル連続体Pの軸方向両端面に接触し、ラベル連続体Pを回転可能に支持すると共に、ラベル連続体Pの搬送をガイドする。また、これらの用紙ガイド20、20は、ラベル連続体Pの幅に応じて位置を変えられるように、ラックアンドピニオン機構(図示せず)によってラベル連続体Pの幅方向にスライドされる。
本体ケース2の内部において、用紙収容部に隣接した領域は、印字部となっている。印字部は、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pのラベル22に印字を施す機能部であり、図2に示すように、プラテンローラ(搬送ローラ)30、剥離部材(剥離バー)33、ヘッドブラケット34、サーマルヘッド(印字ヘッド)35、コイルバネ36などによって構成されている。印字部を構成するこれらの部材うち、ヘッドブラケット34、サーマルヘッド35およびコイルバネ36は、本体ケース2に取り付けられており、プラテンローラ30および剥離部材33は、開閉カバー4の先端部に取り付けられている。
本体ケース2に取り付けられたヘッドブラケット34は、開閉カバー4を閉止状態に維持する部材であり、図2に示すように、開閉カバー4が閉止状態になっている時には、プラテンローラ30と対向する位置に配置される。
図5は、ヘッドブラケット34の斜視図、図6は、ヘッドブラケット34とプラテンローラ30との係合状態を示す説明図である。
図5に示すように、ヘッドブラケット34には、溝34a、回転軸34bおよび押圧レバー34cが設けられている。また、ヘッドブラケット34は、コイルバネ36の弾性によって、常にプラテンローラ30に近接する方向に付勢されており、回転軸34aを中心にして回動自在の状態で本体ケース2に取り付けられている。
作業者が開閉カバー4を本体ケース2に収容すると、図6に示すように、プラテンローラ軸31がこの溝34aに嵌め込まれることによって、開閉カバー4が閉止状態に維持される。また、作業者が図2に示すカバーオープンボタン6を押し下げると、その下端部がヘッドブラケット34の押圧レバー34cを押し下げ、ヘッドブラケット34が回転軸34aを中心にして回動するために、プラテンローラ軸31が溝34aから外れる。これにより、プラテンローラ30とヘッドブラケット34との係合が解除されて開閉カバー4が開放可能となる。
印字部のサーマルヘッド35は、ラベル連続体Pに文字、記号、図形、バーコードなどの情報を印字する手段であり、サーマルヘッド35に印字信号を伝送する回路基板37に実装された状態でヘッドブラケット34に取り付けられている。サーマルヘッド35は、開閉カバー4が閉止状態になっている時に、その印字面がプラテンローラ30に対向して配置される。そして、ラベルプリンタ1が印字を行う際は、通常発行モード、剥離発行モードのいずれの場合も、用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pがサーマルヘッド35の印字面とプラテンローラ30との間に挟まれた状態で搬送される。なお、図示は省略するが、サーマルヘッド35の印字面には、通電によって発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が設けられている。
プラテンローラ30は、ラベル連続体Pの搬送手段であり、プラテンローラ軸31を介して開閉カバー4の先端部に取り付けられている。プラテンローラ30は、正逆方向に回動自在の状態で開閉カバー4に軸支されている。
図3および図4に示すように、開閉カバー4の先端部において、プラテンローラ30の近傍には、剥離部材33および一対のユニット押さえ4b、4bが取り付けられている。剥離部材33は、ラベルプリンタ1が剥離発行モードで印字を行う際に、ラベル連続体Pの台紙21を鋭角に屈曲させることで印字済みのラベル22を剥離する部材であり、その両端部が開閉カバー4に軸支された状態でプラテンローラ30の近傍に配置されている。ユニット押さえ4b、4bは、剥離発行時に剥離ユニット10を剥離発行位置に固定する部材であり、開閉カバー4と一体に形成された状態で剥離部材33の端部近傍に配置されている。
また、開閉カバー4の先端部において、プラテンローラ30の下方には、発光素子25aおよび反射型センサ26が取り付けられている。一方、本体ケース2の内部において、発光素子25aと対向する箇所には、受光素子25bが取り付けられている。発光素子25aと受光素子25bは、これらが一対となって透過型センサを構成している。
透過型センサ及び/または反射型センサによって、搬送経路におけるラベル22の相対的な位置を検出するとともに、上記搬送経路をラベル連続体Pが通過しているかどうかを検出することが可能である。
図3および図4に示すように、プラテンローラ軸31の一端には、ギア32が接続されている。また、図2に示すように、本体ケース2にはプラテンローラ30の駆動手段であるステッピングモータ38が内蔵されており、プラテンローラ軸31のギア32は、開閉カバー4が本体ケース2に収容された時に、他のギアやタイミングベルトなどを介してこのステッピングモータ38に連結され、ステッピングモータ38の回転をプラテンローラ軸31に伝達する。
図2に示すように、本体ケース2の下部には、バッテリケース39が設けられている。このバッテリケース39の内部には、ラベルプリンタ1の駆動電源であるリチウムイオン二次電池からなるバッテリ40が着脱可能に収容されている。図1に示すように、本体ケース2の一方の側面には、バッテリケース39のバッテリ挿入口を覆うバッテリカバー39aが取り付けられている。
また、図2に示す本体ケース2の内部において、操作パネル5の下方の領域には、前述したセンサ(透過型センサおよび反射型センサ26)によって検出された情報に基づいて印字タイミングなどを制御する制御部が設けられているが、その図示は省略する。印字を行う時は、この制御部から印字部のサーマルヘッド35に送信された印字信号に従ってサーマルヘッド35の発熱抵抗体が選択的に発熱し、図3に示すラベル連続体Pのラベル22に所望の情報が印字される。
本実施の形態のラベルプリンタ1は、フロントカバー3の開口部3aを上に向けた横置き状態(図1〜図3に示す状態)で使用できるだけでなく、例えば本体ケース2の底面にベルトフックを取り付け、このベルトフックを立ち作業中の作業者がベルトに掛けることによって、縦置き状態で使用することもできる。
次に、剥離ユニット10の構成について図7〜図10を参照して説明する。図7は、ラベルプリンタ1に取り付けられた剥離ユニット10の斜視図、図8は、ラベルプリンタ1から取り外した剥離ユニット10の全体斜視図、図9は、剥離ユニット10の分解斜視図、図10(a)、(b)は、剥離ユニット10の支持部の拡大斜視図である。
剥離ユニット10は、ニップローラ軸11と、ニップローラ軸11の軸方向中央部に配置され、ニップローラ軸11に対して回動可能な状態で軸支された樹脂製のニップローラ12と、ニップローラ軸11の両端部を支持する支持軸13d、13dと、支持軸13d、13dと一体に形成された支持部13、13とを備えており、通常発行位置と剥離発行位置との間で相対移動可能な状態で本体ケース2に取り付けられている。
ニップローラ12は、ラベルプリンタ1が剥離発行モードで印字を行う際、プラテンローラ30に対向するように配置され、プラテンローラ30との間に台紙を挟み込んで搬送することでプラテンローラ30の近傍の剥離部材33(図14参照)と協働してラベル連続体Pの台紙21から印字済みのラベル22を剥離する部材である。ニップローラ12は、通常発行時には、本体ケース2の内部にあってプラテンローラ30から離間した位置(プラテンローラ30の斜め上方)に退避している(図2参照)。
ニップローラ12を支持する一対の支持部13、13の長手方向の一端側には、剥離ユニット10の移動をガイドすると共に、剥離ユニット10の移動範囲を規制する長穴状のガイドレール孔13aが設けられている。また、一対の支持部13、13のそれぞれの他端側には、操作レバー13bが一体形成されている。剥離ユニット10の移動は、作業者がこの操作レバー13bを指で操作することにより行う。
一対の支持部13、13のそれぞれにおいて、操作レバー13bの近傍には、矩形のロック孔13cが設けられている。このロック孔13cには、フロントカバー3の解除レバー8(図1〜図3参照)の一端部が挿入される。すなわち、作業者が解除レバー8をスライドさせてその一端部をロック孔13cに挿入すると、剥離ユニット10の移動が規制され、剥離ユニット10が通常発行位置に保持される。また、作業者が解除レバー8を反対方向にスライドさせると、解除レバー8とロック孔13cとの係合状態が解除され、剥離ユニット10を移動することが可能となる。この時、本体ケース2と剥離ユニット10の間に弾性部材を設けることで、解除レバー8とロック孔13cとの係合状態が解除されると同時に、剥離ユニット10が開閉カバーの方向に移動するようにさせることも可能である。
一対の支持部13、13のそれぞれからは、一対の支持軸13d、13dが互いに対向する支持部13、13に向かって延び、支持軸13d、13dの対向する間にはニップローラ12が支持軸13d,13dに挿通されたニップローラ軸11に回動可能に軸支されている。言い換えれば、剥離ユニット10が剥離発行モードの位置にある時には、ニップローラ12はプラテンローラ30の長手方向中央部に対向し、プラテンローラ30の軸方向長さよりもその軸方向長さを短く設けられている、またプラテンローラ30の軸方向にあってニップローラ12が対向して配置されていない箇所には、ニップローラ12の延在方向に沿って、支持軸13d、13dが支持部13,13のそれぞれから互いに対向する支持部13,13に向かって延びており、支持部13、13の間に設けられた、支持軸13d、13dと支持軸13d、13dの間にニップローラ軸11によって軸支されたニップローラ12とを繋げた軸方向の長さは、プラテンローラ30の軸方向長さとほぼ同じになっている。
支持軸13dの周面の一部には長手方向(ニップローラ軸11の軸方向)に沿って凸部13eが設けられている。この凸部13eは、支持部13の長手方向の一端側(ガイドレール孔13aが設けられた側)に向かって突出するように設けられている。つまり、凸部13eは、剥離ユニット10が剥離発行位置にある時に、プラテンローラ30の近傍の剥離部材33に向かって突出するように設けられている。支持軸13d、13dのそれぞれにこのような凸部13eを設けた作用、効果については後述する。
また、図12および図15に示すように、剥離ユニット10が剥離発行モード位置にあるとき、支持軸13d、13dの周面は、発行口の筐体外部に開放される方向(ラベル22および台紙21のそれぞれが排出される方向)、つまり剥離部材33、排出ガイド4aおよびプラテンローラ30とニップローラ軸11を挟んで向き合う方向において、ニップローラ12の周面よりも膨隆している。すなわちニップローラ12の周面は剥離ユニット10が剥離発行モード位置にあるときに、プラテンローラ30に対峙する部分を除き、支持軸13dの周面よりもプラテンローラ30に近接して位置している。
ニップローラ12の周面をプラテンローラ30に対峙する部分を除き、支持軸13dの周面よりも内側(半径中心方向)に位置させるには、例えば図16に示すように、略円形に形成した支持軸13dの周面(断面)の半径方向の中心に対し、正円形に形成したニップローラ12の周面(断面)の半径方向の中心(ニップローラ軸11)をプラテンローラ30の方向に偏らせて設ける構成とすることができる。また、図17に示すように支持軸13dの端面の形状を、ニップローラ12とプラテンローラ30との接点近傍から軸方向に延在する部位を切り欠いた形状とする構成とすることができる。また、図18に示すようにニップローラ12とプラテンローラ30との接点近傍を除く周縁部の一部ないし全部を、ニップローラ12の端面周縁部よりも膨隆させた構成とすることができる。さらに、図19および図20に示すように上記の構成とともに突出する凸部13eを支持軸13dに設けてもよい。また、上記の構成の2つ以上を組み合わせることも効果的である。
なお、本実施の形態では、凸部13eは、剥離ユニットが剥離発行位置にある時に、プラテンローラ30の近傍の剥離部材33に向かって突出するように設けたが、凸部13eを剥離ユニットが発行位置にある時に、剥離部材33の反対方向、即ち用紙収容部の方向に向かって突出するように設けても良いし、剥離部材33に向かう方向とその反対方向(用紙収容部の方向)の両方向に同時に設けても良い。
また、凸部13eは、支持軸13dと一体に形成してもよいが、支持軸13dと別に形成したものを支持軸13dに取り付けてもよい。支持軸13dと一体に形成した場合には、剥離されたラベル22ないし台紙21の接触や、外部からの衝撃によって凸部の突出する方向が変わることが無く、長期に渡って安定した剥離性能を発揮することができる。他方、支持軸13と別体に形成した場合は、たとえば凸部13eを支持軸13dに対して揺動可能に取り付けることで、凸部13eの突出する向きを最適な位置に調整可能である。また、凸部13eを有しない既存の支持部および支持軸を利用することができるので、支持部13を成形するための新たな金型が必要なく、支持部13の製造コストを低減できる。
一対の支持部13、13のそれぞれには、金属製の板バネ14が着脱自在に取り付けられている。これらの板バネ14、14は、その基端部が支持部13の長手方向の他端側(ニップローラ軸11が取り付けられた側)にネジ15を介して固定されており、そこから長手方向の一端側(ガイドレール孔13aが設けられた側)に向かって湾曲状に延在し、その先端部が浮遊状態になっている。後述するように、これらの板バネ14、14は、剥離発行時に開閉カバー4のユニット押さえ4b(図3および図4参照)に当接することによって、ニップローラ12をプラテンローラ30側に付勢する弾性部材である。
以上、ラベルプリンタ1の構成について説明をしたが、続いてラベルプリンタ1の印字工程について説明する。まず、通常発行モードで印字を行う場合は、図11に示すように、本体ケース2の用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pをサーマルヘッド35とプラテンローラ30との間に挟み込み、この状態でプラテンローラ30を回転させることにより、ラベル連続体Pを搬送しつつ、ラベル連続体Pの台紙21に仮着されたラベル22への印字を行う。そして、ラベル22への印字が完了したラベル連続体Pは、フロントカバー3と開閉カバー4の先端部との隙間(発行口)から外部に排出される。
次に、通常発行モードから剥離発行モードへの切り換えを行う時は、まず、図1に示すカバーオープンボタン6を押下して開閉カバーを開放した後、解除レバー8、8を互いの方向(カバーオープンボタン6に接近する方向)にスライドさせることによって、解除レバー8、8と剥離ユニット10との係合を解除する。
続いて、図12に示すように、剥離ユニット10の支持部13に設けられた操作レバー13bをスライドさせることによって、剥離ユニット10を開閉カバー4側に移動させ、剥離ユニット10と開閉カバー4の間にラベル連続体Pの台紙21を通した状態で開閉カバーを閉じる。すると、開閉カバー4のユニット押さえ4bが剥離ユニット10の操作レバー13bと板バネ14との間に入り込み、剥離ユニット10が剥離発行位置に固定されると共に、剥離ユニット10のニップローラ12がプラテンローラ30側に付勢され、台紙21はプラテンローラ30とニップローラ12に挟み込まれた状態で保持される。図13は、このようにして剥離発行モードに設定されたラベルプリンタ1の全体斜視図である。
剥離発行モードで印字を行う場合は、図14に示すように、通常発行モードで印字を行う場合と同様、本体ケース2の用紙収容部から繰り出されたラベル連続体Pをサーマルヘッド35とプラテンローラ30との間に挟み込み、この状態でプラテンローラ30を回転させることにより、ラベル連続体Pを搬送しつつ、ラベル連続体Pの台紙21に仮着されたラベル22への印字を行う。
この時、台紙21は剥離部材33で屈曲され他状態でプラテンローラ30と剥離ユニット10のニップローラ12との間に挟み込まれて搬送されるので、台紙21に仮着された印字後のラベル22は、自らの剛性により台紙21から1枚ずつ剥がされてフロントカバー3と開閉カバー4の先端部との隙間(発行口)から外部に排出される。また、ニップローラ12とプラテンローラ30との間に挟み込まれた状態になっている台紙21は、開閉カバー4の排出ガイド4aに沿って外部に排出される。
この時、本実施の形態では、図15に示すように、剥離ユニット10の支持軸13dに設けられた凸部13eがプラテンローラ30の近傍の剥離部材33に向かって突出するように配置され、台紙21がプラテンローラ30との間に挟み込まれた後、凸部13eが台紙21に当接する。これにより、剥離部材33とニップローラ12との間を通過する台紙21は搬送方向上流においてはプラテンローラ30とサーマルヘッド35に挟み込まれ、搬送方向下流においてはプラテンローラ30とニップローラ21に挟み込まれた状態になった後に凸部13eによって押圧されることになるため、台紙21にテンションを与えることができ、台紙21のたるみが抑制される。
また、台紙21から剥離されたラベル22がニップローラ12側に倒れた場合でも、剥離部材33とニップローラ12との間に支持軸13dおよび/又は凸部13eが配置されていることにより、ラベル22がニップローラ12に接触し、プラテンローラ30とニップローラ12との間にラベル22が巻き込まれる不具合も抑制される。
また、外部からの衝撃や接触に際しても、ニップローラ12の周面はプラテンローラ30と対峙する部分を除いて支持軸13dおよび凸部13eの周面よりも本体ケースの内側方向に位置するため、支持軸13dおよび凸部13eが保護の役割を果たすことで、ニップローラ12の周面に傷やへこみのできることを防止することができる。
また、支持軸13dの周面には剥離部材の方向又は/および剥離部材の反対方向(用紙収容部方向)に凸部13eを設けているため、プラテンローラ12の筐体外部に露出している面を外部からの接触や衝撃から保護することができる。
これにより、剥離発行モードで印字を行う際に、ラベル22の剥離を良好かつ安定して行うことが可能となる。
また、剥離されたラベル22がプラテンローラ30ないしニップローラ12に接触し、巻き込まれることを防止することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、通常発行と剥離発行との両方に使用可能な兼用型のプリンタに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、剥離発行モードのみで印字を行うプリンタに適用することもできる。
また、印字を行わないラベル剥離装置に適用した場合でも、良好な剥離性能を発揮することができる。
1 プリンタ
2 本体ケース(筐体)
3 フロントカバー
3a 開口部
4 開閉カバー
4a 排出ガイド
4b ユニット押さえ
5 操作パネル
5a LCD表示部
5b、5c 操作ボタン
5d 電源ボタン
6 カバーオープンボタン
7 トーションバネ
8 解除レバー
9 カッタ
10 剥離ユニット(剥離機構部)
11 ニップローラ軸
12 ニップローラ
13 支持部
13a ガイドレール孔
13b 操作レバー
13c ロック孔
13d 支持軸
13e 凸部
14 板バネ
15 ネジ
20 用紙ガイド
21 台紙
22 ラベル
24 バッテリカバー
25a 発光素子
25b 受光素子
26 反射型センサ
30 プラテンローラ(搬送ローラ)
31 プラテンローラ軸
32 ギア
33 剥離部材(剥離バー)
34 ヘッドブラケット
34a 溝
34b 回転軸
34c 押圧レバー
35 サーマルヘッド(印字ヘッド)
36 コイルバネ
37 回路基板
38 ステッピングモータ
39 バッテリケース
39a バッテリカバー
40 バッテリ
P ラベル連続体(印字媒体)

Claims (3)

  1. 台紙とラベルとからなる印字媒体を屈曲させて前記台紙から前記ラベルを剥がして発行する剥離発行モードを有するラベルプリンタであって、
    筐体と、
    前記筐体に開閉可能な状態で取り付けられた開閉カバーと、
    前記開閉カバーに取り付けられて前記印字媒体を搬送するプラテンローラと、
    前記プラテンローラの近傍に配置され、前記剥離発行モードの際に印字済みのラベルを剥離する剥離部材と、
    前記筐体内に設けられ、前記プラテンローラに対向するように配置されて前記印字媒体に印字を施す印字ヘッドと、
    前記剥離発行モードの際に前記プラテンローラに近接配置される剥離機構部と、を備え、
    前記剥離機構部は、
    前記印字媒体を前記プラテンローラと挟持して搬送するニップローラと、
    前記ニップローラを回動可能な状態に軸支するニップローラ軸と、
    前記ニップローラ軸の両端部を支持するとともに、軸方向に延在して突出する凸部を有する支持軸と、を有し、
    前記凸部は、前記剥離発行モードの際に前記剥離部材が位置する方向に突出し、前記剥離部材と前記ニップローラとの間の前記台紙を押圧することを特徴とするラベルプリンタ。
  2. 前記凸部は、前記支持軸と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
  3. 前記凸部は、前記支持軸と別体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
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