以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、通常発行とは、印字媒体として、複数枚のラベルが長尺帯状の台紙に仮着された連続状のラベル(台紙有りラベル)を用いた場合に、ラベルを台紙から剥がさないで台紙に貼り付けたままプリンタから発行する方式をいい、剥離発行とは、ラベルを1枚毎に台紙から剥がしてプリンタから発行する方式をいう。印字媒体として、一方面に粘着面を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)や粘着面を有しない連続状のシート(連続シート)等のようなラベルが仮着されないものを使用する場合は、通常発行が適用される。
図1(a)は本実施の形態に係るプリンタの通常発行状態の全体斜視図、図1(b)は図1(a)のプリンタの剥離発行状態の全体斜視図、図2は開閉カバー部の開放状態における図1のプリンタおよびラベル連続体の外観を示す全体斜視図、図3は図1のプリンタの開閉カバー部の要部斜視図、図4は図2のプリンタの剥離ユニットとその周囲の要部拡大斜視図、図5は図4の剥離ユニットの要部側面図である。
本実施の形態のプリンタ1は、図1に示すように、例えば、扁平な直方体形状に形成された携帯型のラベルプリンタであり、本体ケース(筐体)2と、開閉カバー部3と、剥離ユニット(剥離機構部)4と、フロントカバー部5とを備え、1台で通常発行と剥離発行との切り換えが可能な兼用型の構成を備えている。なお、プリンタ1は、発行口側を上に向けた状態(横置き)で使用することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)を作業者のベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着して作業者の肩に掛けたりすることにより発行口側を横に向けた状態(縦置き)で使用することも可能である。
本体ケース2は、プリンタ1の外形の一部を形成する筐体であり、その一面には、図2に示すように、開口部2aが形成されている。この開口部2a内には、用紙収容部(印字媒体収容部)6が設けられている。用紙収容部6は、ロール状のラベル連続体Pを収容する領域であり、その内部には用紙ガイド機構部7の一対のガイド板(ガイド部材)7aが設置されている。用紙ガイド機構部7は、ラベル連続体Pをその幅に合わせて支持しガイドする機構部である。なお、用紙ガイド機構部7については後述する。また、図2においては一対のガイド板7aの一方のみが示されている。
ラベル連続体Pは、図2に示すように、例えば、長尺状の台紙PMと、その長手方向に沿って予め決められた間隔毎に仮着された複数枚のラベルPLとを有しており、ロール状に巻回された状態で用紙収容部6内に収容される。台紙PMのラベル貼付面には、ラベルPLを容易に剥離することが可能なようにシリコーン等のような剥離剤が被覆されている。また、台紙PMのラベル貼付面の裏面には、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にラベルPLの位置を示す位置検出マーク(図示せず)が形成されている。ラベルPLの表面(印字面)には、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色する感熱発色層が形成されている。
なお、本体ケース2の片側側面には、図1および図2に示すように、バッテリーカバー部8が開閉可能な状態で軸支されている。このバッテリーカバー部8は、後述のバッテリー収容部(図1〜図3には図示せず)の開閉カバーである。
開閉カバー部3は、用紙収容部6の開閉カバーであり、開閉カバー部3の長手方向一端部(本体ケース2の長手方向中央側)が本体ケース2に対して離間および接近する方向に移動可能なように、開閉カバー部3の長手方向他端部が本体ケース2の長手方向一端部にヒンジ等により軸支されている。また、開閉カバー部3は、その長手方向他端部側に配置されたトーションバネ(図1〜図3には図示せず)により開方向(開閉カバー部3の長手方向一端部が本体ケース2から離間する方向)に付勢されている。
この開閉カバー部3の長手方向一端部には、図2および図3に示すように、一対のユニット押さえ部3a,3aが形成されている。この一対のユニット押さえ部3a,3aは、剥離発行時において開閉カバー部3を閉止した場合に剥離ユニット4を剥離発行位置に固定するように押さえる部分であり、開閉カバー部3の幅方向(開閉カバー部3の長手方向に直交する方向)の両端部側に形成されている。
また、開閉カバー部3の長手方向一端部には、図2および図3に示すように、プラテンローラ(搬送ローラ)10が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。このプラテンローラ10は、ラベル連続体Pを搬送する搬送手段であり、ラベル連続体Pの幅方向に沿って延在した状態で設置されている。
このプラテンローラ10のプラテン軸10aの一端部には、ギア10bが接続されている。このギア10bは、開閉カバー部3の閉止時に開口部2a内に設置された図示しないギア等に係合され、そのギア等を介してローラ駆動用のステッピングモータ(図示せず)等に機械的に接続されるようになっている。
また、図2および図3に示すように、開閉カバー部3の長手方向一端部においてプラテンローラ10の近傍には剥離ピン11がプラテンローラ10に沿って設置されている。この剥離ピン11は、台紙PMからラベルPLを剥離する剥離部材であり、その長手方向両端部側は開閉カバー部3に軸支されている。
また、図2および図3に示すように、開閉カバー部3の長手方向一端部において開閉カバー部3の閉止時に通紙ルートに対向する面部分には、センサ12(12a,12b)が設置されている。センサ12aは、例えば、ラベルPLの位置(上記台紙PMの位置検出マークや隣り合うラベルPL間の台紙PM部分等)を検出するセンサであり、反射型の光センサ等により構成されている。一方、センサ12bは、例えば、ラベル連続体Pの有無を検出するセンサであり、透過型の光センサ等により構成されている。
剥離ユニット4は、剥離発行時に台紙PMからラベルPLを剥がして台紙PMとラベルPLとの搬送経路を分ける機能を備えており、その長手方向一端部を、プリンタ1の内部の通常発行位置と、プリンタ1の外部の剥離発行位置とに移動させることが可能な状態で設置されている。
剥離ユニット4は、図4および図5に示すように、ニップローラ4aと、軸部4bと、一対の支持部4c,4cと、一対の板バネ4daと、ネジ4eとを備えている。
ニップローラ4aは、剥離発行時にプラテンローラ10に対向するように配置され、ニップローラ4aとプラテンローラ10との間に挿入される台紙PMをニップローラ4aとプラテンローラ10とで挟み込み搬送する部材である。
このニップローラ4aは、例えば、ゴムのような弾性部材により形成されており、一対の支持部4c,4cの長手方向一端部側の間に挟持された軸部4bに回動自在の状態で軸支されている。また、ニップローラ4aは、その軸方向長さが軸部4bの全長よりも短く形成されており、軸部4bの軸方向中央に部分的に配置されている。このようなニップローラ4aは、剥離発行時にラベル連続体Pを介してプラテンローラ10側に押されることで、プラテンローラ10の回転に追従して回転するようになっている。
一対の支持部4c,4cは、ニップローラ4aおよび軸部4bを支持する部材である。各支持部4c,4cの長手方向一端部側の上部には、各支持部4c,4cの側面から外側に向かって延びる庇部4cpが形成されている。また、各支持部4c,4cの長手方向他端部側には、ガイドレール孔4chが形成されている。このガイドレール孔4chは、剥離ユニット4の移動をガイドするとともに、その移動を規制する孔であり、支持部4cの長手方向に沿って長孔状に形成されている。
一対の板バネ4da,4daは、剥離発行時に開閉カバー部3が閉じると開閉カバー部3の押さえ部3aが当接されることによりニップローラ4aをプラテンローラ10側に付勢する弾性構造体である。各板バネ4daは、各支持部4c,4cの外側側面において、支持部4cの長手方向一端部側(ニップローラ4aのある側)に固定され、そこから長手方向他端部側(ガイドレール孔4chのある側)に向かって湾曲状に延在し、終端部で浮遊状態になっている。
フロントカバー部5は、図1および図2に示すように、本体ケース2の開口部2aにおいて開閉カバー部3の向かい側および本体ケース2の両側面近傍部分を覆うように本体ケース2に固定されている。このフロントカバー部5には、表示部15と、操作ボタン16a,16bと、電源ボタン17と、カバーオープンボタン18と、一対の解除レバー部19,19と、カッタ20とが備えられている。
表示部15は、操作コマンドやメッセージ等を表示する画面であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。操作ボタン16a,16bは、プリンタ1の動作や設定を操作するボタンであり、電源ボタン17は、プリンタ1の電源をオンオフするボタンである。
カバーオープンボタン18は、開閉カバー部3を開くためのボタンである。解除レバー部19,19は、剥離ユニット4を通常発行位置に保持する部材であり、これらを互いに接近する方向に移動させることにより剥離ユニット4の保持状態を解除することが可能になっている。
カッタ20は、通常発行後のラベル連続体Pの台紙PMを切断する部材であり、フロントカバー部5において開閉カバー部3の向かい側の先端部に、プリンタ1の短方向(プラテンローラ10の軸方向)の端から端に向かって延在形成された状態で設置されている。なお、開閉カバー部3とフロントカバー部5との間に発行口が形成されている。
次に、プリンタ1の内部構造について図6を参照して説明する。図6(a)は図1(a)の通常発行時のプリンタの概略構成図、図6(b)は図1(b)の剥離発行時のプリンタの概略構成図である。
図6に示すように、本体ケース2の開口部2a内には、印字本体部26が用紙収容部6に隣接した状態で設置されている。印字本体部26は、ラベル連続体PのラベルPLに印字を施すための機能部であり、ヘッドブラケット27と、サーマルヘッド(印字部)28と、コイルバネ29と、剥離ユニット4と、バッテリー収容部33とを備えている。
ヘッドブラケット27は、閉止状態の開閉カバー部3を保持する部材であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10の向かい側に揺動自在の状態で設置されている。このヘッドブラケット27に形成された溝内に、プラテンローラ10のプラテン軸10aが嵌め込まれることにより、開閉カバー部3は、ヘッドブラケット27に保持されるようになっている。
また、ヘッドブラケット27には、押圧部27aが一体形成されている。この押圧部27aは、カバーオープンボタン18に対向する位置(直下)に配置されており、カバーオープンボタン18を押すと押圧部27aも押され、ヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が解除されるようになっている。そして、この開閉カバー部3の保持状態が解除されると、開閉カバー部3は、その長手方向他端部側に配置されたトーションバネ35の付勢力により自動的に開くようになっている。
サーマルヘッド28は、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような情報をラベルPLに印字する印字手段であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10に対向するようにサーマルヘッド28の印字面を通紙ルートに向けた状態で回路基板36を介してヘッドブラケット27に実装されている。サーマルヘッド28の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)がラベル連続体Pの幅方向(台紙PMの短方向)に沿って並んで設置されている。なお、回路基板36は、サーマルヘッド28に印字信号を伝送する配線基板である。
コイルバネ29は、開閉カバー部3の閉止時にヘッドブラケット27およびサーマルヘッド28をプラテンローラ10側に付勢する部材であり、ヘッドブラケット27の背面側(回路基板36の実装面の裏面)に設置されている。このコイルバネ29の付勢力によりヘッドブラケット27がプラテンローラ10側に押されるので、ヘッドブラケット27の溝内に嵌り込んだプラテン軸10aも押さえられ、ヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が維持されている。
剥離ユニット4は、通常発行時には、図6(a)に示すように、プリンタ1の内部(カッタ20の下側)に収容されているが、剥離発行時には、図6(b)に示すように、剥離ユニット4のニップローラ4aがプラテンローラ10に対向するように、プラテンローラ10の上方の剥離発行位置まで引き出される。
ここでは、図3、図4および図5に示したように、開閉カバー部3のユニット押さえ部3aが、剥離ユニット4の庇部4cpと板バネ4daとの隙間に配置され、板バネ4daに接触した状態で剥離ユニット4を押さえるようになっている。これにより、剥離ユニット4が剥離発行位置に固定されるとともに、剥離ユニット4のニップローラ4aがプラテンローラ10側に付勢されるようになっている。したがって、剥離発行時に剥離ユニット4のニップローラ4aをプラテンローラ10にしっかりと安定した状態で付勢することができる。
次に、プリンタ1の通常発行および剥離発行について図7(a),(b)を参照して説明する。図7(a)は図6(a)の通常発行時のプリンタにおいてラベル連続体を用紙収容部にセットした状態の概略構成図、図7(b)は図6(b)の剥離発行時のプリンタにおいてラベル連続体を用紙収容部にセットした状態の概略構成図である。
通常発行および剥離発行のいずれの場合も印字工程においては、用紙収容部6から繰り出されたラベル連続体Pをサーマルヘッド28とプラテンローラ10との間に挟み込んだ状態でプラテンローラ10を回転させることによりラベル連続体Pを搬送するようになっている。この搬送の際、センサ12により検出された情報に基づいて印字タイミングを図り、サーマルヘッド28に送信された印字信号によりサーマルヘッド28の発熱抵抗体を選択的に発熱させてラベル連続体PのラベルPLに所望の情報を印字するようになっている。
ここで、通常発行の場合、図7(a)に示すように、剥離ユニット4はプリンタ1の内部(カッタ20の下側)の通常発行位置に配置される。印字後のラベルPLは、台紙PMから剥がされることなく排出される。通常発行の場合、必要枚数のラベルPLが貼られた台紙PMを作成しておき、現場でラベルPLを台紙PMから剥がして貼り付けることができるので、ラベルPLを貼り付ける対象物がプリンタ1から離れた場所にある場合に適している。
一方、剥離発行の場合、図7(b)に示すように、剥離ユニット4は剥離発行位置に配置されるとともに、剥離ピン11を介して台紙PMを剥離ユニット4のニップローラ4aとプラテンローラ10との間に挟み込んだ状態に設定される。これにより、印字のためにプラテンローラ10を回転させラベル連続体Pを搬送すると、台紙PMはニップローラ4aとプラテンローラ10とに挟まれた状態で搬送される一方、印字後のラベルPLは1枚毎に台紙PMから剥がされて機外に排出されるようになっている。剥離発行の場合、ラベルPLが1枚ずつ排出されるので、ラベルPLを貼り付ける対象物が作業者の近くにある場合に適している。
本実施の形態のプリンタ1においては、通常発行と剥離発行との切り換えができるので、ラベルPLを貼り付ける対象物がプリンタ1に近い場合と遠い場合との2つの状況に1台で対応でき、使い勝手が良く経済的である。
次に、上記した用紙ガイド機構部7について図8〜図16を参照して説明する。図8は図1のプリンタを構成する用紙ガイド機構部の斜視図、図9は図8の用紙ガイド機構部を構成する一方のガイド板および操作部のロック状態における側面の拡大斜視図、図10は図9のガイド板および操作部の分解斜視図、図11は図8の用紙ガイド機構部を構成する一方のガイド板および操作部のロック状態における拡大側面図、図12はプリンタの本体ケースとその内部に収容されたガイド板とを図11の状態のガイド板の裏面側から見た場合の側面図、図13は図8の用紙ガイド機構部を構成する一方のガイド板および操作部のロック解除状態における拡大側面図、図14はプリンタの本体ケースとその内部に収容されたガイド板とを図13の状態のガイド板の裏面側から見た場合の側面図、図15(a)は開閉カバー部の閉止時のガイド板の側面図、図15(b)は図15(a)の状態の開閉カバー部およびガイド板を図15(a)の反対面側から見た側面図、図16(a)は図8のガイド板のロック状態における操作部と本体ケースの底面との係合部の要部拡大斜視図、図15(b)は図8のガイド板のロック解除状態における操作部と本体ケースの底面との係合部の要部拡大斜視図である。
図8に示すように、用紙ガイド機構部7は、一対のガイド板7a,7aと、一対の脚部7b,7bと、スライド機構部7cと、操作部7dとを備えている。なお、図8には一方の脚部7bのみが示されている。
一対のガイド板7a,7aは、ロール状のラベル連続体Pの幅方向(ラベル連続体Pの短方向)両端面に接触した状態でロール状のラベル連続体Pを回転自在の状態で支持してラベル連続体Pをガイドする部材であり、ラベル連続体Pの幅方向の両端面に接触する面を対向させ、互いに接近離間する方向に移動可能な状態で設置されている。各ガイド板7a,7aは、例えば、平面略円形状に形成されており、その下部(各ガイド板7a,7aにおいて用紙収容部6の底面側)には、それぞれ脚部7b,7bが一体成形されている。
スライド機構部7cは、一対のガイド板7a,7aを互いに接近離間する方向に移動させるための機構部であり、一対のラック部7crと、ピニオン部7cpと、スライドバー7cbとを備えている。
一対のラック部7crは、各脚部7b,7bから互いに対向するガイド板7a,7aに向かって延び、それらの対向間にピニオン部7cpを挟み込んだ状態で設置されている。各ラック部7cr,7crの対向辺には、その辺に沿って複数の歯が形成されている。各脚部7b,7bおよび各ラック部7cr,7crの下部(用紙収容部6の底面側の部分)は、本体ケース2の底面においてラベル連続体Pの幅方向に延びるように形成された溝(図示せず)に摺動可能な状態で嵌合されている。
ピニオン部7cpは、本体ケース2の底面に回動自在の状態で軸支されており、その外周には複数の歯が形成されている。このピニオン部7cpは、その外周の歯に、各ラック部7cr,7crの複数の歯が噛合されることで2つのラック部7cr,7crと係合されている。これにより、一方のガイド板7aをラベル連続体Pの幅方向に移動させるとそれに接続された一方のラック部7crも同方向に移動するので、そのラック部7crに係合されたピニオン部7cpが回転する結果、ピニオン部7cpに係合された他方のラック部7crが移動して、その他方のラック部7crに接続された他方のガイド板7aを、一方のガイド板7aの移動方向に対して反対方向に移動させることが可能になっている。
このようなラック部7crおよびピニオン部7cpの構成により、一対のガイド板7a,7aは、ラベル連続体Pの幅(ラベル連続体Pの短方向の長さ)に応じて位置を変えられるように、ラベル連続体Pの幅方向に沿って互いに接近離間する方向に移動することが可能になっている。その結果、ラベル連続体Pを、そのサイズに応じて適切な位置で保持することができるので、正しい姿勢に規制した状態で搬送することができるようになっている。
スライドバー7cbは、一対のガイド板7a,7aの接近離間方向への移動をガイドする部材であり、本体ケース2の底面側においてガイド板7aの移動方向(ラベル連続体Pの幅方向)に沿って延び、各ガイド板7a,7aの各脚部7b,7bを貫通して本体ケース2に固定されている。これにより、一対のガイド板7a,7aを安定した状態で移動させることが可能になっている。
操作部7dは、ロック方向A1(図11参照)およびロック解除方向B1(図13参照)に移動することにより、ガイド板7aをロック(固定)状態およびロック解除状態に設定する操作部である。ここで、ロック方向A1は、操作部7dの底面(本体ケース2の底面に対向する面)を本体ケース2の底面に接近させる方向(図8〜図15の下方向)であり、ロック解除方向B1は、操作部7dの底面を本体ケース2の底面から離間させる方向(図8〜図15の上方向)である。
この操作部7dは、一方のガイド板7aの外側の側面(ガイド板7aにおいて本体ケース2の内側面に対向する面)において印字本体部26側(脚部7b側)に設置されており、第1ブロック7daと、第2ブロック7dbと、それらの間に介在されたコイルバネ(弾性部材)7dcとを備えている。なお、図11および図13においては、コイルバネ7dcの状態を見易くするために操作部7dの内部を透かして見せている。
操作部7dの第1ブロック7daは、ガイド板7aをロック状態およびロック解除状態に設定する操作ブロックであり、用紙収容部6(図2等参照)の底面側に設けられている。この第1ブロック7daは、突出部40a,40bと、枠体部40cと、ブロック間係合部40dとを一体的に備えている。
第1ブロック7daの突出部40a,40bは、第1ブロック7daの2つの長辺の各々からその長辺に対して交差する方向に突出した状態で形成されている。第1ブロック7daは、ガイド板7aの側面に形成された支持部41a,41bの凹内に、突出部40a,40bが嵌合されることにより、ロック方向A1およびロック解除方向B1に移動可能な状態で支持されている。
第1ブロック7daの枠体部40cの枠内には、固定突部42がガイド板7aの外側の側面に固定された状態で設置されている。この固定突部42は、ガイド板7aのロック状態とロック解除状態とを分ける突部であり、操作部7dの幅方向(短方向)であってスライドバー7cbに向かって突状に形成されている。
また、枠体部40cの枠内において、固定突部42に対向する位置には、枠状の弾性部材で構成された板バネ部43と可動突部44とが設置されている。可動突部44は、板バネ部43の長手方向中央から固定突部42に向かって突出しており、固定突部42と噛み合うように設置されている。この可動突部44の位置が固定突部42に対して本体ケース2の底面側に位置する場合はガイド板7aがロック状態となり、可動突部44の位置が固定突部42に対して開閉カバー部3側に位置する場合はガイド板7aがロック解除状態となる。
このような枠体部40c、板バネ部43および可動突部44は、例えば可撓性を有するプラスチックにより一体成形されており、第1ブロック7daの移動と一緒に移動するようになっている。第1ブロック7daの移動により可動突部44が固定突部42を越える場合は、板バネ部43が固定突部42に押されて固定突部42から離間する方向に撓むが、可動突部44が固定突部42を越えきると、板バネ部43は元の状態に戻るようになっている。これにより、第1ブロック7daに対して、ある程度の力を加えなければ、ガイド板7aのロック状態およびロック解除状態の相互間の切り換えができないようになっている。
枠体部40cの上部には、第1ブロック7daのブロック間係合部40dが一体成形されている。このブロック間係合部40dには、操作部7dの長手方向に沿って延びる2つのスライド孔45,45が操作部7dの幅方向に沿って並んで形成されている。
次に、操作部7dの第2ブロック7dbは、第1ブロック7daの上方(開閉カバー部3側)に第1ブロック7daと係合した状態で設けられており、突出部46a,46bと、スライド部46c,46cと、本体部46dとを一体的に備えている。
第2ブロック7dbの突出部46a,46bは、本体部46dの2つの長辺の各々からその長辺に対して交差する方向に突出した状態で形成されている。第2ブロック7dbは、ガイド板7aの側面に形成された支持部41c,41dの凹内に、突出部46a,46bが嵌合されることにより、第1ブロック7daに接近する方向および第1ブロック7daから離間する方向に移動可能な状態で支持されている。
第2ブロック7dbのスライド部46c,46cは、本体部46dから第1ブロック7daに向かって延在形成されており、その先端部が第1ブロック7daのスライド孔45,45内に嵌め込まれている。これにより、第2ブロック7dbは、第1ブロック7daに対して接近する方向および離間する方向に移動可能な状態で第1ブロック7daに係合されている。
第2ブロック7dbの本体部46dは、その上部(開閉カバー部3側)が、開閉カバー部3の開放時においてガイド板7aの外縁から突出されている。本体部46dの上部は、開閉カバー部3を閉止した場合に開閉カバー部3の内壁面に沿うように湾曲した形状に形成されている(図15等参照)。
また、本体部46dの側面の上部には、その湾曲状の外縁に沿って突出部46eが形成されている。この突出部46eは、ガイド板7aのロック状態を解除する場合に本体部46dを指で摘んで操作部7dを引き上げる際の引っ掛かりとなる部分であり、引き上げ易いように本体部46dの側面から本体部46dの厚さ方向に突出している。
また、本体部46dの側面には、その側面から本体部46dの厚さ方向に突出する突出部46fが、突出部46eの端部から本体部46dの長手方向に沿って延在した状態で形成されている。この突出部46fは、本体部46dの機械的強度を高める機能を有している。
さらに、本体部46dには、マーク(状態表示部)Mが、例えば、本体部46dの厚さ方向に貫通する貫通孔により形成されている。このマークMは、ガイド板7aがロック状態なのかロック解除状態なのかを示すマークであり、ガイド板7aの外縁から突出する突出部において目視可能なように形成されている。
ガイド板7aがロック状態の時とロック解除状態の時とでは、可動突部44が固定突部42を越える程度の僅かな変化しかないので、操作部7dの突出状態を目視してもガイド板7aがロック状態なのかロック解除状態なのか判断することができない場合がある。これに対して本実施の形態においては、操作部7dにマークMを設けたことにより、これを目視することでガイド板7aがロック状態なのかロック解除状態なのかを簡単かつ確実に判断することができる。したがって、プリンタ1にラベル連続体Pを収容する場合の操作性を向上させることができる。また、マークMを貫通孔により形成したことにより、マークMの耐久性を向上させることができる。
さらに、マークMは、例えば、その長手方向(図14の上下方向)の両端部に鏃形状が形成されている。すなわち、図14において、マークMの長手方向下端部には先端(下方)に向かって次第に細くなるような矢印形状に形成され、マークMの長手方向上端部には先端(上方)に向かって次第に細くなるような矢印形状が形成されている。
ガイド板7aがロック状態の場合は、図11および図12に示すように、マークMのロック解除方向B1を示す上部の矢印部のみが目視可能とされる。この場合、マークMは、操作部7dがロック解除方向B1に移動可能であることを示唆することでロック状態であることを示唆している。一方、ガイド板7aがロック解除状態の場合は、図13および図14に示すように、マークMのロック解除方向B1を示す上部の矢印部およびマークMのロック方向A1を示す下部の矢印部の両方が目視可能とされる。この場合、マークMは、操作部7dがロック方向A1に移動可能であることを示唆することでロック解除状態であることを示唆している。このように1つのマークMで2つの方向を示すことができるので、場所をとらず、小さな操作部7dにも形成することができる。したがって、マークMを設けたからといってプリンタ1の小型化が阻害されることもない。
また、マークMは、図12および図14に示すように、主にガイド板7aの内側の側面(一対のガイド板7aが対向する側の面)を見た場合に目視可能とされている。ただし、これに限定されるものではなく、後述のコイルバネ7dcの長さを調整することにより、第2ブロック7dbの本体部46dの突出長を変えて、ガイド板7aの外側の側面を見た場合でもマークMを目視できるようにしても良い。
ただし、マークの形状や構造は、上記矢印形状や貫通孔構造に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、図形、文字、数字、記号、色彩、色彩の変化を、単純に記したもの、貫通孔で形成したもの、エンボス構造で形成したもの、シール等を貼り付けたもの、あるいは、これらの組み合わせにより形成しても良い。また、マークMの矢印形状は、長手方向一端部のみに形成しても良い。例えば、マークMの長手方向下端部だけに矢印形状を形成し、ガイド板7aのロック解除状態時にマークMの矢印部を目視可能としても良い。この場合、マークMは、ガイド板7aがロック可能であることを示唆することで、現状のガイド板7aがロック解除状態であることを示唆している。
次に、操作部7dのコイルバネ7dcは、第2ブロック7dbの本体部46dの上部(開閉カバー部3側)をガイド板7aの外縁から突出させるように第2ブロック7dbを付勢する付勢手段であり、第1ブロック7daの上面の突出部40eに挿入された状態で第1ブロック7daと第2ブロック7dbとの間に設置されている。ただし、コイルバネ7dcに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、板バネを用いても良い。
ここで、開閉カバー部3の開放時に、コイルバネ7dcによりガイド板7aの外縁から突出する操作部7dの第2ブロック7db(本体部46d)の端部の突出長は、作業者が操作するのに適した長さになるように設定されている。これにより、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を押すことでガイド板7aをロックしたり、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を摘んで引くことでガイド板7aのロック状態を解除したりすることができる。
また、ガイド板7aのロック状態を解除した上で、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を摘んだ状態で動かすことによりガイド板7aをラベル連続体Pの幅方向に移動させることができる。特に、第2ブロック7dbは、ガイド板7aをラベル連続体Pの幅方向に移動させる部分(脚部7b等)の直上に位置しているので、ガイド板7aをより安定した状態で移動させることができる。これらにより、ガイド板7aの操作性を向上させることができる。
また、開閉カバー部3の開放時に、コイルバネ7dcによりガイド板7aの外縁から突出される操作部7dの第2ブロック7db(本体部46d)の突出長は、開閉カバー部3を閉めた時にガイド板7aを自動的にロック状態にする長さに突出されるように設定されている。これにより、開閉カバー部3を閉めると、開閉カバー部3により第2ブロック7dbが押し下げられることにより、第1ブロック7daが押し下げられ、可動突部44が固定突部42の下に位置に移動する結果、ガイド板7aをロック状態にすることができる。したがって、プリンタ1にラベル連続体Pを収容する場合の操作性を向上させることができる。
このような操作部7dの長手方向底面(すなわち、第1ブロック7daの底面)には、係合部47が形成されている。この係合部47には、図16に示すように、ラベル連続体Pの搬送方向(図16の紙面に交差する方向)に沿って延在する凹凸が、ガイド板7aの移動方向(ラベル連続体Pの幅方向、図16の左右横方向)に沿って交互に並設されている。この係合部47の凹凸は断面で見ると、例えば、鋸形状に形成されている。
また、本体ケース2の底面において操作部7dの長手方向底面に対応する位置には、本体ケース2側の係合部48が形成されている。この係合部48において、操作部7dの係合部47の凹凸面に対向する面には、操作部7dの係合部47の凹凸に対応するように、ラベル連続体Pの搬送方向に沿って延在する凹凸が、ガイド板7aの移動方向に沿って交互に並設されている。この係合部48の凹凸も断面で見ると、例えば、鋸形状に形成されている。
ガイド板7aのロックに際して、操作部7dがロック方向A1に移動することにより可動突部44が固定突部42の下で止められると、図16(a)に示すように、操作部7dの係合部47の凹凸が本体ケース2の係合部48の凹凸に嵌まることによりガイド板7aがロックされるようになっている。一方、ガイド板7aのロック解除に際して、操作部7dがロック解除方向B1に移動することにより可動突部44が固定突部42の上に位置すると、図16(b)に示すように、操作部7dの係合部47の凹凸が本体ケース2の係合部48の凹凸から離間することによりガイド板7aのロック状態が解除されるようになっている。
次に、プリンタ1にラベル連続体Pをセットする方法の一例について図17〜図22を参照して説明する。
まず、図17(a)は開閉カバー部の閉止時のプリンタをその側面側から見た要部概略構成図、図17(b)は図17(a)のプリンタを正面側から見た要部概略構成図である。
開閉カバー部3の閉止時には、操作部7dが開閉カバー部3に押され、操作部7dの係合部47が本体ケース2の底面の係合部48(図16参照)に係合されており、ガイド板7aはロック状態になっている。
次いで、図18は開閉カバー部の開放時のプリンタをその側面側から見た要部概略構成図、図19は図18のプリンタを正面側から見た要部概略構成図である。なお、図18においては、コイルバネ7dcの状態を見易くするために操作部7dの内部を透かして見せている。
図18に示すように、プリンタ1のカバーオープンボタン18(図1等参照)を押すことにより、開閉カバー部3を開けると、操作部7dのコイルバネ7dcの付勢力により、操作部7dの第2ブロック7dbが上昇して第2ブロック7dbの上端部がガイド板7aの外縁から自動的に突出する。すなわち、開閉カバー部3を開けると、第2ブロック7dbの上端部が、作業者にとって摘み易い位置(高さ)まで自動的に突出する。
ただし、この段階においては、図19に示すように、操作部7dの第2ブロック7dbだけが上昇する。操作部7dの第1ブロック7daは、可動突部44が固定突部42に係合されている(開閉カバー部3を開けただけでは第1ブロック7daの可動突部44と固定突部42との係合状態は解除されない)ので、操作部7dの第1ブロック7daの位置(高さ)は変わらない。したがって、操作部7dの係合部47が本体ケース2の係合部48に係合されており、ガイド板7aのロック状態が維持されている。
次いで、図20〜図21は図19に続く工程中のプリンタを正面側から見た要部概略構成図である。
まず、図20(a)に示すように、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を指で摘み引き上げることにより、ガイド板7aのロック状態を解除する。ここで、操作部7dの上端部が操作上充分に突出されていないと、本体ケース2の側壁に邪魔されて操作部7dを摘むことが難しい。これに対して、本実施の形態においては、開閉カバー部3を開くと操作部7dの第2ブロック7dbの上端部が摘み易い位置まで自動的に突出するようになっているので、操作部7dを容易に摘んで引き上げることができる。したがって、ガイド板7aのロック解除の操作性を向上させることができる。
続いて、図20(b)に示すように、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を指で摘んで、一方のガイド板7aを外側(向かい側の本体ケース2の内側面)に向かって移動する。すると、一方のガイド板7aに接続された一方のラック部7crも同方向に移動するので、一方のラック部7crに係合されたピニオン部7cpが回転する。その結果、ピニオン部7cpに係合された他方のラック部7crが移動するので、他方のラック部7crに接続された他方のガイド板7aが一方のガイド板7aから離間する方向に移動する。本実施の形態においては、操作部7dの第2ブロック7dbの上端部が摘み易い位置まで突出しているので、操作部7dを摘んでガイド板7aを容易に移動させることができる。また、操作部7dが、ガイド板7aをラベル連続体Pの幅方向に移動させる部分(脚部7b等)の直上に位置しているので、ガイド板7aをより安定した状態で移動させることができる。したがって、ガイド板7aの位置調整の操作性を向上させることができる。
続いて、図21(a)に示すように、本体ケース2の開口部2aを通じて一対のガイド板7aの間にラベル連続体Pを配置した後、図21(b)に示すように、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を指で摘み、一方のガイド板7aをラベル連続体Pに向かって移動すると、上記と同様に一対のラック部7cとピニオン部7cpとの動作により他方のガイド板7aもラベル連続体Pに向かって移動する。これにより、ラベル連続体Pの幅方向両端面に一対のガイド板7aの各々を接触させた状態でラベル連続体Pを保持する。本実施の形態においては、操作部7dを摘んだ状態でガイド板7aを容易かつ安定して移動させることができるので、一対のガイド板7a,7aの位置をラベル連続体Pの幅に合わせて容易に調整することができる。したがって、ガイド板7aの位置調整の操作性を向上させることができる。
次いで、図22(a)は開閉カバー部の閉止時のプリンタをその側面側から見た要部概略構成図、図22(b)は図22(a)のプリンタを正面側から見た要部概略構成図である。なお、図22(a)においては、コイルバネ7dcの状態を見易くするために操作部7dの内部を透かして見せている。
ラベル連続体Pを一対のガイド板7a,7aで挟持した後、操作部7dの第2ブロック7dbの突出部を手で押し下げてガイド板7aをロック状態にしても良いが、ここでは、ガイド板7aをロックせずに、図22に示すように、開閉カバー部3を閉める。すると、開閉カバー部3の内壁面が操作部7dの第2ブロック7dbの突出部に当接することにより、操作部7dが押し下げられ、操作部7dの底面の係合部47が本体ケース2の底面の係合部48(図13参照)と係合する。これにより、ガイド板7aを自動的にロックすることができる。このように本実施の形態においては、開閉カバー部3を閉めると、ガイド板7aを自動的にロックすることができるので、プリンタ1にラベル連続体Pをセットする場合の操作性を向上させることができる。また、開閉カバー部3を閉めると、ガイド板7aを自動的にロックすることができるので、ガイド板7aをロックしないまま開閉カバー部3を閉止した場合にプリンタ1の動作中にガイド板7aがずれてしまう、というような不具合をも防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、通常発行と剥離発行との両方に使用可能な兼用型のプリンタに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通常発行のみに使用可能なプリンタや剥離発行のみに使用可能なプリンタに適用することもできる。
また、前記実施の形態においては、一対のガイド板を互いに連動して接近離間する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、一対のガイド板の一方を用紙収容部に固定し、他方のガイド板のみを移動可能に設けて、この他方のガイド板を一方のガイド板に対して接近離間させる構成にしても良い。この場合、ガイド板の操作部等は、可動側のガイド板に設ける。
また、前記実施の形態においては、印字媒体として複数枚のラベルを台紙に仮着したラベル連続体を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、一方面に粘着面を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)、粘着面を有しない連続状のシート(連続シート)あるいは紙類に限らずサーマルヘッドにより印字可能なフィルム等を印字媒体として使用することもできる。台紙無しラベル、連続シートまたはフィルムは位置検出マークを設けることができる。また、粘着剤が露出する台紙無しラベルなどを搬送する場合には、搬送路を非粘着剤で被覆するとともにシリコーンを含有したローラを設けることができる。