JP2016137722A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタにおいて印字媒体の搬送性を向上させる。【解決手段】プリンタ1の開閉カバー部3の開放端の頭部3bにおいて、片面に粘着面を有する台紙無しのラベル連続体Pが接する箇所に、開閉カバー部3の内壁面から突出する突部Tを設けた。この突部Tのうち、開閉カバー部3の頭部3bの第1の面S1と第2の面S2との交線近傍に位置する第3の面S3に、第1の面S1の第1の突部T1および第2の面S2の第2の突部T2よりも突出長の長い第3の突部T3を設け、ラベル連続体Pの印字搬送時に、用紙収容部6から繰り出されたラベル連続体Pがプラテンローラ10と第3の突部T3との2接点で支持されるようにした。これにより、ラベル連続体Pの搬送時の摩擦抵抗を低減できるので、ラベル連続体Pの搬送性を向上させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタに関し、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような所望の情報をラベル連続体に印字するラベルプリンタに関するものである。
ラベルプリンタは、例えば、ロール状に巻かれたラベル連続体の一端をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟み込んだ状態でプラテンローラを回転させることによりラベル連続体を搬送する際に、ラベルに所望の情報を印字するラベル印字用のプリンタである。
ラベルプリンタについては、例えば、特許文献1に記載があり、ラベル連続体からラベルを剥離する剥離部を備えたラベルプリンタが開示されている。このラベルプリンタのプリンタ本体には、ラベル連続体の供給部を開閉する開閉カバーが設けられている。この開閉カバー部の先端部には、プラテンローラが回転可能な状態で軸支されている。プリンタ本体内において、開閉カバーを閉止したときにプラテンローラが対向する位置には、サーマルヘッドが設けられている。印字処理においては、プリンタ本体内の供給部から送り出されたラベル連続体をプラテンローラとサーマルヘッドとで挟み込んだ状態で搬送する際に、ラベル連続体のラベルにサーマルヘッドにより所望の情報を印字するようになっている。
特開2008−62597号公報
ところで、ラベル連続体には、台紙が無く、一面に粘着剤層、他面に剥離剤層を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)がある。この台紙無しラベルを使用するラベルプリンタのプリンタ本体においてラベル連続体の粘着剤が接触する部分は、非粘着素材を用いたり、非粘着処理を施すことで、ラベル連続体の粘着剤が容易に貼り付かないようになっている。
しかし、プリンタ本体内のラベル連続体の搬送路においてラベル連続体の粘着面が頻繁に接する部分は、ラベル連続体の粘着剤が重なって付着するので、非粘着処理等を施していてもラベル連続体の粘着面が貼り付き易くなる結果、ラベル連続体をスムーズに搬送することができなくなってしまうという課題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、プリンタにおいて印字媒体の搬送性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態にプリンタは、開口部が形成された筐体と、前記筐体の開口部内に設けられ、片面に粘着剤層を有する印字媒体を収容することが可能な印字媒体収容部と、前記筐体に設けられ、前記印字媒体収容部を開閉する開閉カバー部と、前記印字媒体を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに対向するように設けられ、印字媒体に印字を施す印字ヘッド部と、を備え、前記開閉カバー部の開放端には先端に向かって厚さが漸減する頭部が形成されるとともに、前記頭部は、前記頭部の端部から突出する突部を有することを特徴とする。
また、前記頭部は、前記開閉カバー部の閉止時に前記印字媒体収容部に向いた第1の面と、前記印字媒体収容部から前記搬送ローラに向けて搬送される印字媒体の粘着剤層に向いた第2の面と、前記第1の面と第2の面との交線近傍に位置する端部と、前記第2の面および端部の各々から突出する突部と、を有し、前記端部の突部の突出長は、前記印字媒体が前記端部の突部に接した場合に、前記端部の突部と前記搬送ローラとで印字媒体を支持するように、前記第2の面の突部の突出長よりも長く形成されていることを特徴とする。
また、前記開閉カバー部の前記第1の面には、前記端部の突部よりも突出長の短い突部が設けられていることを特徴とする。
また、前記開閉カバー部の前記第2の面には、前記印字媒体を検出するセンサが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、印字媒体の粘着剤層と印字媒体の搬送路の部材との接触面積を低減することができるので、プリンタにおいて印字媒体の搬送性を向上させることが可能になる。
また、用紙収容部内の印字媒体と第1の面との接触面積を低減することができるので、用紙収容部内の印字媒体が回転するときの摩擦抵抗を低減することが可能になる。
また、印字媒体とセンサとの間に、印字媒体を検出する上で充分な間隔を確保することができるので、印字媒体をセンサにより良好に検出することが可能になる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るプリンタの通常発行状態の全体斜視図、(b)は図1(a)のプリンタの剥離発行状態の全体斜視図である。 開閉カバー部の開放状態における図1のプリンタおよびラベル連続体の外観を示す全体斜視図である。 図1のプリンタの開閉カバー部の要部斜視図である。 (a)は図3の開閉カバー部を反対面側から見た要部斜視図、(b)は図4(a)の破線で囲んだ領域Rの拡大斜視図である。 図2のプリンタの剥離ユニットとその周囲の要部拡大斜視図である。 (a)は図1(a)の通常発行時のプリンタの概略構成図、(b)は図1(b)の剥離発行時のプリンタの概略構成図である。 印字工程のプリンタの概略構成図である。 図7のプリンタの要部拡大概略構成図である。 (a)は図8に続く印字工程のプリンタの概略構成図、(b)は図9(a)に続く印字工程のプリンタの概略構成図である。 バックフィード工程のプリンタの概略構成図である。 図10のプリンタの要部拡大概略構成図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明において、ラベル連続体(印字媒体)を印字のために搬送する方向、具体的にはラベル連続体を用紙供給部からサーマルヘッドに送る方向を印字搬送方向という。バックフィードとは、ラベル連続体の所望のラベルに所望の情報を印字した後、ラベル連続体を印字搬送方向とは逆方向に送り、後続の他のラベルを印字開始位置に戻す動作をいう。
通常発行とは、ラベル連続体として、複数枚のラベルが長尺帯状の台紙に所定間隔で仮着された連続状のラベル(台紙付きラベル)を用いた場合に、ラベルを台紙から剥がさないで台紙に貼り付けたままプリンタから発行する方式をいい、剥離発行とは、ラベルを1枚毎に台紙から剥がしてプリンタから発行する方式をいう。ラベル連続体として、前述し
た台紙無しラベルや粘着剤層が無い連続シートに印字する場合は、通常発行が適用される。
図1(a)は本実施の形態に係るプリンタの通常発行状態の全体斜視図、図1(b)は図1(a)のプリンタの剥離発行状態の全体斜視図、図2は開閉カバー部の開放状態における図1のプリンタおよびラベル連続体の外観を示す全体斜視図、図3は図1のプリンタの開閉カバー部の要部斜視図、図4(a)は図3の開閉カバー部を反対面側(後述するギア10b側)から見た要部斜視図、図4(b)は図4(a)の破線で囲んだ領域Rの拡大斜視図、図5は図2のプリンタの剥離ユニットとその周囲の要部拡大斜視図である。
本実施の形態のプリンタ1は、図1に示すように、例えば、扁平な直方体形状に形成された携帯型のラベルプリンタであり、本体ケース(筐体)2と、開閉カバー部3と、剥離ユニット(剥離機構部)4と、フロントカバー部5とを備え、1台で通常発行と剥離発行との切り換えが可能な兼用型の構成を備えている。なお、プリンタ1は、発行口側を上に向けた状態(横置き)で使用することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)を作業者のベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着して作業者の肩に掛けたりすることにより発行口側を横に向けた状態(縦置き)で使用することも可能である。
本体ケース2は、プリンタ1の外形の一部を形成する筐体であり、その一面には、図2に示すように、開口部2aが形成されている。この開口部2a内には、用紙収容部(印字媒体収容部)6が設けられている。用紙収容部6は、ロール状のラベル連続体Pを収容する領域であり、その内部には用紙ガイド機構部7の一対のガイド板7aが設置されている。用紙ガイド機構部7は、ラベル連続体Pをその幅に合わせて支持しガイドする機構部である。なお、本体ケース2の片側側面には、図1および図2に示すように、バッテリーカバー部8が開閉可能な状態で軸支されている。このバッテリーカバー部8は、後述のバッテリー収容部(図1〜図5には図示せず)の開閉カバーである。
ラベル連続体Pは、図2に示すように、例えば、片面に粘着剤層を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)であり、ロール状に巻回された状態で用紙収容部6内に収容される。このラベル連続体Pの粘着剤層側には、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にラベルの位置を示す位置検出マーク(図示せず)が形成されている。また、ラベル連続体Pの表面(粘着剤層が形成された面の裏面、印字面)には、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色する感熱発色層が形成されている。
開閉カバー部3は、用紙収容部6の開閉カバーであり、開閉カバー部3の長手方向一端部(本体ケース2の長手方向中央側)が本体ケース2に対して離間および接近する方向に移動可能なように、開閉カバー部3の長手方向他端部が本体ケース2の長手方向一端部にヒンジ等により軸支されている。また、開閉カバー部3は、その長手方向他端部側に配置されたトーションバネ(図1〜図3には図示せず)により開方向(開閉カバー部3の長手方向一端部が本体ケース2から離間する方向)に付勢されている。
この開閉カバー部3の長手方向一端部には、図2および図3に示すように、一対のユニット押さえ部3a,3aが形成されている。この一対のユニット押さえ部3a,3aは、剥離発行時において開閉カバー部3を閉止した場合に剥離ユニット4を剥離発行位置に固定するように押さえる部分であり、開閉カバー部3の幅方向(開閉カバー部3の長手方向に直交する方向)の両端部側に形成されている。
開閉カバー部3の長手方向一端部には、図2〜図4に示すように、プラテンローラ(搬送ローラ)10が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。このプラテンローラ10は、ラベル連続体Pを搬送する搬送手段であり、ラベル連続体Pの幅方向(短方向)に沿って延在した状態で設置されている。プラテンローラ10は、ラベル連続体Pの粘着剤が貼り付かないように、例えば、シリコーンを含有させた樹脂やシリコーンゴムのような非粘着性の材料で形成されている。
このプラテンローラ10のプラテン軸10aの一端部には、ギア10bが接続されている。このギア10bは、開閉カバー部3の閉止時に開口部2a内に設置された図示しないギア等に係合され、そのギア等を介してローラ駆動用のステッピングモータ(図示せず)等に機械的に接続されるようになっている。
図2および図3に示すように、開閉カバー部3の長手方向一端部においてプラテンローラ10の近傍には剥離ピン11がプラテンローラ10に沿って設置されている。この剥離ピン11は、ラベル連続体として台紙付きラベルを使用する場合に、ラベルを台紙から剥離する剥離部材であり、その長手方向両端部側は開閉カバー部3に軸支されている。
図3および図4に示すように、開閉カバー部3の開放端には、先端に向かって厚さが漸減する断面V字形状の頭部3bが形成されている。この頭部3bは、第1の面S1と、第2の面S2と、第3の面(端部)S3とを有している。第1の面S1、第2の面S2および第3の面S3は、ラベル連続体Pの粘着面が接触しても容易に貼り付かないように、非粘着材で被覆しても良い。
第1の面S1は、用紙収容部6(すなわち、ロール状のラベル連続体Pの外周)に対向する内壁面であり、例えば、ロール状のラベル連続体Pの外周に合わせて湾曲状に形成されている。
第2の面S2は、用紙収容部6からプラテンローラ10に向かってシート状に送られる
ラベル連続体Pの粘着剤層が対向する内壁面であり、第1の面S1に対して交差するように設けられている。この第2の面S2は、シート状のラベル連続体Pの通紙ルート(搬送路)に面しており、シート状のラベル連続体Pに沿うように平坦状に形成されている。
第3の面S3は、開閉カバー部3の頭部3bの先端(第1の面S1と第2の面S2との交線近傍に位置する端部)にあたり、第1の面S1と第2の面S2とに挟まれた内壁面の一部である。第3の面S3は、例えば、平坦状に形成されている。ただし、第3の面S3の形状は、平坦な面に限らず曲面であっても良い。
このような開閉カバー部3の内壁面(第1の面S1、第2の面S2および第3の面S3)には、図2〜図4に示すように、ラベル連続体Pの搬送方向に沿って連続した状態で延びる突部T(第1の突部T1、第2の突部T2および第3の突部T3)が、プラテンローラ10の軸方向(長手方向)に沿って予め決められた間隔毎に設けられている。
第1の突部T1は、第1の面S1から突出する部分である。この第1の突部T1を設けたことにより、ロール状のラベル連続体Pが用紙収容部6を転がった場合に第1の面S1に接触する面積を低減することができるので、ロール状のラベル連続体Pが回転するときの摩擦抵抗を低減することができる。
第2の突部T2は、第2の面S2から突出する部分である。この第2の突部T2を設けたことにより、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第2の面S2に接触する面積を低減することができる。このため、ラベル連続体Pが第2の面S2に貼り付くのを抑制または防止することができる。
第3の突部T3は、先端である第3の面S3から突出する部分である。第3の面S3に第3の突部T3を設けたことにより、ラベル連続体Pの粘着剤層が第3の面S3に接触する箇所が突部T3に限られるため、面積を低減することができる。これにより、シート状のラベル連続体Pの印字搬送時の摩擦抵抗を低減することができるので、シート状のラベル連続体Pの搬送に影響を与えることがなく、さらには、ラベル連続体Pを搬送するための動力を低減できるので、プリンタ1のバッテリーの消耗を低減することができる。
第3の突部T3の突出長(突出高さ)は、第1の突部T1および第2の突部T2の突出長よりも長く形成されている。これにより、ラベル連続体Pの印字搬送時に、第3の面S3とプラテンローラ10との間においてラベル連続体Pは、第3の突部T3とプラテンローラ10との2接点(2箇所)で支持されるようになっている。
ラベル連続体Pの粘着面が第2の面S2に貼り付かないようにするには、第2の面S2の第2の突部T2の突出長を第3の突部T3と同じく長くすることが考えられる。しかし、第2の突部T2の突出長を長くしてしまうと、ラベル連続体Pの印字搬送時にラベル連続体Pの粘着面が第2の面S2の第2の突部T2の一部に接触するリスクが増える。また、ラベル連続体Pをバックフィードする場合は、後ほど図10を用いて説明するように、プラテンローラ10と第3の面S3との間でラベル連続体Pが撓み第2の面S2に接近するので、第2の突部T2の突出長が第3の突部T3と同じ長いと、ラベル連続体Pの粘着剤が第2の面S2の第2の突部T2に接触し易くなる。しかし、第2の面S2に突部Tを全く設けないと、ラベル連続体Pの粘着剤と第2の面S2との接触面積が増えてしまう。これらの観点から、本実施の形態においては、開閉カバー部3の内壁面の第2の面S2に、開閉カバー部3の内壁面の第3の面S3の第3の突部T3よりも突出長の短い第2の突部T2を設けた。
なお、突部Tの形状は、上記したものに限定されるものではなく、例えば、突部Tの形状をドット状(島状)にしても良い。すなわち、開閉カバー部3の内壁面(第1の面S1、第2の面S2および第3の面S3)に複数のドット状の突部Tを配置しても良い。この場合も第3の面S3の第3の突部T3の突出長を、第1の面S1の第1の突部T1や第2の面S2の第2の突部T2の突出長よりも長くする。
図2および図3に示すように、開閉カバー部3の第2の面S2には、センサ12(12a,12b)が設置されている。センサ12aは、例えば、ラベル連続体Pのラベルの位置(上記位置検出マーク)を検出するセンサであり、反射型の光センサ等により構成されている。一方、センサ12bは、例えば、ラベル連続体Pの有無を検出するセンサであり、透過型の光センサ等により構成されている。本実施の形態においては、上記したように、ラベル連続体Pが、プラテンローラ10と第3の面S3の第3の突部T3との2接点で支持され、第2の面S2から離間されているので、センサ12とラベル連続体Pとの間に、ラベル連続体Pを検出する上で充分な間隔を確保することができる。このため、ラベル連続体Pをセンサ12により良好に検出することができる。
剥離ユニット4は、ラベル連続体として台紙付きラベルを使用する場合の剥離発行時に台紙からラベルを剥がして台紙とラベルとの搬送経路を分ける機能を備えており、その長手方向先端部を、プリンタ1の内部の通常発行位置と、プリンタ1の外部の剥離発行位置とに移動させることが可能な状態で設置されている。
剥離ユニット4は、図5に示すように、ニップローラ4aと、ニップローラ4aを回転自在の状態で軸支する軸部4bと、ニップローラ4aおよび軸部4bを支持する一対の支持部4c,4cと、一対の板バネ4daと、各板バネ4daを固定するネジ4eとを備えている。
ニップローラ4aは、剥離発行時にプラテンローラ10に対向するように配置され、ニップローラ4aとプラテンローラ10との間に挿入される台紙をニップローラ4aとプラテンローラ10とで挟み込み搬送する部材である。このニップローラ4aは、プラテンローラ10の回転に追従して従動回転するようになっている。
一対の板バネ4da,4daは、剥離発行時に開閉カバー部3を閉じると開閉カバー部3の押さえ部3aが当接されることによりニップローラ4aをプラテンローラ10側に付勢する弾性構造体である。各板バネ4daは、各支持部4c,4cの外側側面において、支持部4cの長手方向一端部側(ニップローラ4aのある側)に固定され、そこから長手方向他端部側に向かって湾曲状に延在し、終端部で浮遊状態になっている。
フロントカバー部5は、図1および図2に示すように、本体ケース2の開口部2aにおいて開閉カバー部3の向かい側および本体ケース2の両側面近傍部分を覆うように本体ケース2に固定されている。このフロントカバー部5には、表示部15と、操作ボタン16a,16bと、電源ボタン17と、カバーオープンボタン18と、一対の解除レバー部19,19と、カッタ20とが備えられている。
表示部15は、操作コマンドやメッセージ等を表示する画面であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成されている。操作ボタン16a,16bは、プリンタ1の動作や設定を操作するボタンであり、電源ボタン17は、プリンタ1の電源をオンオフするボタンである。
カバーオープンボタン18は、開閉カバー部3を開くためのボタンである。解除レバー部19,19は、剥離ユニット4を通常発行位置に保持する部材であり、これらを互いに接近する方向に移動させることにより剥離ユニット4の保持状態を解除することが可能になっている。
カッタ20は、通常発行後のラベル連続体Pを切断する部材であり、フロントカバー部5において開閉カバー部3の向かい側の先端部に、プリンタ1の短方向(プラテンローラ10の軸方向)の端から端に向かって延在形成された状態で設置されている。なお、開閉カバー部3とフロントカバー部5との間に発行口が形成されている。
次に、プリンタ1の内部構造について図6を参照して説明する。図6(a)は図1(a)の通常発行時のプリンタの概略構成図、図6(b)は図1(b)の剥離発行時のプリンタの概略構成図である。
図6に示すように、本体ケース2の開口部2a内(本体ケース2の内部)には、印字本体部26が用紙収容部6に隣接した状態で設置されている。印字本体部26は、ラベル連続体Pに印字を施すための機能部であり、ヘッドブラケット27と、サーマルヘッド(印字ヘッド部)28と、コイルバネ29と、剥離ユニット4と、バッテリー収容部33とを備えている。
ヘッドブラケット27は、閉止状態の開閉カバー部3を保持する部材であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10の向かい側に揺動自在の状態で設置されている。このヘッドブラケット27に形成された溝内に、プラテンローラ10のプラテン軸10aが嵌め込まれることにより、開閉カバー部3は、ヘッドブラケット27に保持されるようになっている。
ヘッドブラケット27には、押圧部27aが一体形成されている。この押圧部27aは、カバーオープンボタン18に対向する位置(直下)に配置されており、カバーオープンボタン18を押すと押圧部27aも押され、ヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が解除されるようになっている。そして、この開閉カバー部3の保持状態が解除されると、開閉カバー部3は、その長手方向他端部側に配置されたトーションバネ35の付勢力により自動的に開くようになっている。
サーマルヘッド28は、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような情報をラベル連続体Pに印字する印字手段であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10に対向するようにサーマルヘッド28の印字面を通紙ルートに向けた状態で回路基板36を介してヘッドブラケット27に実装されている。サーマルヘッド28の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)がラベル連続体Pの幅方向(短方向)に沿って並んで設置されている。なお、回路基板36は、サーマルヘッド28に印字信号を伝送する配線基板である。
コイルバネ29は、開閉カバー部3の閉止時にヘッドブラケット27およびサーマルヘッド28をプラテンローラ10側に付勢する部材であり、ヘッドブラケット27の背面側(回路基板36の実装面の裏面)に設置されている。このコイルバネ29の付勢力によりヘッドブラケット27がプラテンローラ10側に押されるので、ヘッドブラケット27の溝内に嵌り込んだプラテン軸10aも押さえられ、ヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が維持されている。
バッテリー収容部33は、プリンタ1の駆動用のバッテリーを収容する構成部であり、上記したバッテリーカバー部8(図2参照)により開閉可能になっている。なお、バッテリーとしては、例えばリチウムイオン電池が使用される。
次に、プリンタ1の印字方法の一例について図7〜図11を参照して説明する。図7は印字工程のプリンタの概略構成図、図8は図7のプリンタの要部拡大概略構成図、図9(a)は図8に続く印字工程のプリンタの概略構成図、図9(b)は図9(a)に続く印字工程のプリンタの概略構成図、図10はバックフィード工程のプリンタの概略構成図、図11は図10のプリンタの要部拡大概略構成図である。
図7および図8に示すように、印字工程においては、用紙収容部6からシート状に繰り出されたラベル連続体Pをサーマルヘッド28とプラテンローラ10との間に挟み込んだ状態でプラテンローラ10を回転させることによりラベル連続体Pを搬送する。この印字搬送の際、センサ12により検出されたタイミング信号に基づいて印字タイミングを図り、サーマルヘッド28に送信された印字信号によりサーマルヘッド28の発熱抵抗体の発熱走査によりラベル連続体Pのサーマルラベルに所望の情報を印字する。なお、印字工程においては、剥離ユニット4はプリンタ1の内部(カッタ20の下側)に配置される。
この印字工程において、本実施の形態においては、開閉カバー部3の第3の面S3に第3の突部T3が設けられているので、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第3の面S3に接触する面積を低減することができる。これにより、シート状のラベル連続体Pの印字搬送時の摩擦抵抗を低減することができるので、シート状のラベル連続体Pの搬送に影響を与えることがなく、さらには、ラベル連続体Pを搬送するための動力を低減できるので、プリンタ1のバッテリーの消耗を低減することができる。
また、第3の突部T3の突出長(突出高さ)を、第1の突部T1および第2の突部T2の突出長よりも長く(高く)したことにより、ラベル連続体Pの印字搬送時に、第3の面S3とプラテンローラ10との間においてラベル連続体Pは、第3の突部T3とプラテンローラ10との2接点(2部分)で支持されるようになっている。そして、ラベル連続体Pが、プラテンローラ10と第3の突部T3との2接点(2部分)で支持され、第2の面S2から離間されているので、センサ12とラベル連続体Pとの間に、ラベル連続体Pを検出する上で充分な間隔を確保することができる。このため、ラベル連続体Pの位置検出マークやラベル連続体Pの有無等のような各種情報をセンサ12により良好に検出することができる。
また、本実施の形態においては、突部Tにおいて第2の面S2の第2の突部T2の突出長が、第3の面S3の第3の突部T3の突出長よりも短いので、ラベル連続体Pの印字搬送時にラベル連続体Pが第2の突部T2に接触するリスクが低減するとともに、たとえ接触した場合でも接触面積を小さくすることができる。これにより、ラベル連続体Pをスムーズに搬送することができるので、ラベル連続体Pの搬送性を向上させることができる。
続いて、図9(a)に示すように、ラベル連続体Pの印字後のラベル部分を排出した後、図9(b)に示すように、そのラベル部分を指で摘んでカッタ20のエッジを用いて切り離す。続いて、図10および図11に示すように、ラベル連続体Pをバックフィードすることにより、ラベル連続体Pの後続のラベル部分を印字位置(サーマルヘッド28側)に戻す。この場合、ラベル連続体Pをバックフィード方向に搬送すると、プラテンローラ10と第3の面S3との間でラベル連続体Pが撓み第2の面S2に接近する。このため、第2の突部T2の突出長が第3の突部T3と同じく長いと、ラベル連続体Pの粘着剤が第2の突部T2に接触し易くなる。これに対して本実施の形態においては、第2の突部T2の突出長が、第3の突部T3の突出長よりも短い(低い)ので、バックフィード時においてもラベル連続体Pの粘着剤層が第2の突部T2に接触し難い。仮に接触した場合でも接触面積が小さく貼り付くことが無い。このため、ラベル連続体Pのバックフィード時の搬送性をも向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、通常発行と剥離発行との両方に使用可能な兼用型のプリンタに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通常発行のみ使用可能なプリンタに適用することもできる。
また、前記実施の形態においては、印字媒体として、一面に粘着剤層を有する連続状のラベル(台紙無しラベル)を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数枚のラベルを長尺帯状の台紙に仮着したラベル連続体(台紙付きラベル)、粘着剤層を有しない連続状のシート(連続シート)あるいは紙類に限らずサーマルヘッドにより印字可能なフィルム等を印字媒体として使用することもできる。台紙付きラベル、連続シートまたはフィルムは位置検出マークを設けることができる。
1 プリンタ
2 本体ケース
2a 開口部
3 開閉カバー部
3b 頭部
4 剥離ユニット
4a ニップローラ
5 フロントカバー部
6 用紙収容部
10 プラテンローラ
10a プラテン軸
26 印字本体部
27 ヘッドブラケット
28 サーマルヘッド
29 コイルバネ
35 トーションバネ
P ラベル連続体
S1 第1の面
S2 第2の面
S3 第3の面
T 突部
T1 第1の突部
T2 第2の突部
T3 第3の突部

Claims (4)

  1. 開口部が形成された筐体と、
    前記筐体の開口部内に設けられ、片面に粘着剤層を有する印字媒体を収容することが可能な印字媒体収容部と、
    前記筐体に設けられ、前記印字媒体収容部を開閉する開閉カバー部と、
    前記印字媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに対向するように設けられ、印字媒体に印字を施す印字ヘッド部と、
    を備え、
    前記開閉カバー部の開放端には先端に向かって厚さが漸減する頭部が形成され、
    前記開閉カバー部の頭部の先端を構成する端面は、前記開閉カバー部の閉止時において前記印字媒体収容部と前記搬送ローラの間の印字媒体の搬送路に対向しており、
    前記端面には、前記搬送路を搬送する印字媒体の粘着剤層を有する面に対向するように突部が設けられていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記頭部は、前記開閉カバー部の閉止時に前記印字媒体収容部に向いた第1の面と、前記印字媒体収容部から前記搬送ローラに向けて搬送される印字媒体の粘着剤層に向いた第2の面と、を有し、
    前記端面は、前記第1の面のうち前記開閉カバー部の開放端側の端と、前記第2の面のうち前記開閉カバー部の開放端側の端とによって形成される面であり、
    前記第2の面には、突部が設けられており、
    前記端面の突部の突出長は、前記印字媒体が前記端面の突部に接した場合に、前記端面の突部と前記搬送ローラとで印字媒体を支持するように、前記第2の面の突部の突出長よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記頭部の前記第1の面には、前記端面の突部よりも突出長の短い突部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 前記頭部の前記第2の面には、前記印字媒体を検出するセンサが設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載のプリンタ。
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