JP6385355B2 - 磁気抵抗効果素子および磁気メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子および磁気メモリに関する。
図14に示すように、従来の磁気抵抗効果素子を有する磁気メモリ(Magnetic Random Access Memory:MRAM)の磁気メモリセル105は、磁気抵抗効果素子110と選択トランジスタ109とが直列に電気的に接続された構造を有している。選択トランジスタ109のソース電極はソース線102に、ドレイン電極は磁気抵抗効果素子110を介してビット線104に、ゲート電極はワード線103にそれぞれ電気的に接続されている。磁気抵抗効果素子110は、第1の強磁性層111と第2の強磁性層112との間に非磁性層113が挟まれた3層構造を基本としている。磁気抵抗効果素子110の抵抗値は、第1の強磁性層111の磁化と第2の強磁性層112の磁化とが平行配置の場合に小さくなり、反平行配置の場合に大きくなる。MRAMのメモリセルでは、この2つの抵抗状態をビット情報「0」「1」に割り当てている。
MRAMは、高集積化のために、年々、磁気抵抗効果素子110が微細化されている。磁気抵抗効果素子110の第1の強磁性層111および第2の強磁性層112は共に、微細化すると磁化が熱擾乱し、ビット情報が消失してしまうことが懸念される。そこで、微細化してもビット情報を保持するために、記録層となる第2の強磁性層112は70以上の熱安定性指数(E/kT)を有し、参照層となる第1の強磁性層111は第2の強磁性層112よりも大きな熱安定性指数(E/kT)を有することが必要である。ここで、Eは、磁化反転に要するエネルギー障壁であり、第1の強磁性層111もしくは第2の強磁性層112の磁気異方性エネルギー密度Keffと体積Vとの積(E=KeffV)である。また、kはボルツマン係数、Tは絶対温度である。
高い熱安定性E/kTを得るためには、第1の強磁性層111もしくは第2の強磁性層112の実効磁気異方性エネルギー密度Keffを増加させる必要がある。この観点から、第1の強磁性層111もしくは第2の強磁性層112が垂直磁化容易軸を有する垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子が注目されている。このような垂直磁気異方性電極として、希土類基アモルファス合金、L1−規則系(Co、Fe)−Pt合金、Co/(Pd、Pt)多層膜等が研究されている(例えば、非特許文献1、2または3参照)。
また、本発明者等により、CoFeB/MgO積層構造において、CoFeBの薄層化により垂直磁気異方性が発現することが見出され(例えば、特許文献1参照)、このCoFeB/MgO積層構造を垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子に適用することにより、記録層の第2の強磁性層112において、接合サイズ直径40nmで、E/kT≒40が得られている(例えば、非特許文献4参照)。さらに、熱安定性の向上を目指し、2重CoFeB−MgO界面記録層構造にして記録層の磁性層を厚くすることにより、記録層の第2の強磁性層112において、接合サイズ直径40nm台のとき、E/kTが80以上、接合サイズ直径29nmのとき、E/kT≒59が得られている(例えば、非特許文献5参照)。ここで、強磁性層の接合サイズとは、隣り合う非磁性層や電極と接する接合面上で、最も長い直線の長さである。非特許文献4および5では、強磁性層が円柱形状を成し、接合面が円形であるため、接合サイズは接合面の直径となる。
なお、図15(a)に示すように、非特許文献4に記載の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子は、第1の強磁性層111と第2の強磁性層112との間に非磁性層113が挟まれた3層構造に、下部非磁性電極114と上部非磁性電極115とを接続した基本構造を有している。ここで、記録層である第2の強磁性層112は、図15(b)に示すように、接合サイズDが強磁性層厚tよりも大きくなっているという特徴を有している。
また、図15(c)に示すように、非特許文献5に記載の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子は、非磁性層113上の第2の強磁性層112に第2の非磁性層116を積層し、その上に第3の強磁性層117を積層し、第3の強磁性層117の上に、第3の強磁性層117との間に界面磁気異方性が発生する第3の非磁性層118を積層した5層構造を有している。非特許文献5には、この5層構造を用いることで、熱安定性を向上できることが記載されている。この構造においても、第2の非磁性層116を介して磁気的結合した第2の強磁性層112と第3の強磁性層117との合計の記録層の厚さtは、接合サイズDよりも小さいという特徴を有している。
N. Nishimura, T. Hirai, A. Koganei, T. Ikeda, K. Okano, Y. Sekiguchi, and Y. Osada, "Magnetic tunnel junction device with perpendicular magnetization films for high-density magnetic random access memory", J. Appl. Phys. 2002, 91, 5246 G. Kim, Y. Sakuraba, M. Oogane, Y. Ando and T. Miyazaki, "Tunneling magnetoresistance of magnetic tunnel junctions using perpendicular magnetization electrodes", Appl. Phys. Lett. 2008, 92, 172502 K. Mizunuma, S. Ikeda, J. H. Park, H. Yamamoto, H. D. Gan, K. Miura, H. Hasegawa, J. Hayakawa, F. Matsukura and H. Ohno, "MgO barrier-perpendicular magnetic tunnel junctions with CoFe/Pd multilayers and ferromagnetic insertion layers", Appl. Phys. Lett. 2009, 95, 232516. S. Ikeda, K. Miura, H. Yamamoto, K. Mizunuma, H. D. Gan, M. Endo, S. Kanai, F. Matsukura, and H. Ohno, "A perpendicular-anisotropy CoFeB-MgO magnetic tunnel junction", Nature Mater., 2010, 9, 721 H. Sato, M. Yamanouchi, S. Ikeda, S. Fukami, F. Matsukura, and H. Ohno, "MgO/CoFeB/Ta/CoFeB/MgO recording structure in magnetic tunnel junctions with perpendicular easy axis", IEEE Trans. Magn., 2013, 49, 4437
特開2011−258596号公報
微細化により高集積化された大容量の磁気メモリを実現するためには、記録されたビット情報を10年間保持する不揮発性が必要である。そのためには、記録層となる強磁性層は、熱安定性指数70以上の熱安定性を有する必要がある。非特許文献4に記載の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子では、記録層の接合サイズ直径40nmで熱安定性指数が約40であり、熱安定性指数が70以下である。また、非特許文献5に記載の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子では、記録層の接合サイズ直径40nm台のとき、熱安定性指数が80以上になっているが、接合サイズ直径29nmのとき、熱安定性指数が約59で熱安定性指数70以下である。微細化により高集積化された大容量の磁気メモリを実現するためには、微細な接合サイズでの熱安定性をさらに向上させる必要があるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、微細な接合サイズであっても熱安定性指数70以上の熱安定性を有する磁気抵抗効果素子および磁気メモリを提供することを目的とする。
磁気抵抗効果素子の高熱安定性を実現するために、本発明者等は、以下の原理に基づいて検討を行った。すなわち、磁気抵抗効果素子のビット情報の保持性能を決める、記録層として機能する強磁性層の熱安定性指数E/kTにおいて、エネルギー障壁Eは、磁気異方性エネルギー密度Kと記録層の体積Vとの積で表される。ここで、x軸,y軸を平面内、z軸をその平面に垂直な面直方向にとった座標において、磁気異方性エネルギー密度Kは、以下の(1)式のように表される。
ここで、Kは結晶磁気異方性や磁気弾性効果に由来するバルク磁気異方性エネルギー密度、NおよびNはそれぞれz軸およびx軸の反磁界係数、Mは記録層の飽和磁化、μは真空の透磁率、Kは界面磁気異方性エネルギー密度、tは記録層の層厚である。なお、Nはy軸の反磁界係数Nと等しいとする。Kは、正符号の時に面直方向に磁化容易軸となる。
また、反磁界係数N、Nは、以下の関係にある。
D>t のとき、(N‐N)>0
D<t のとき、(N‐N)<0
この関係および(1)式から、接合サイズDより記録層の層厚tを大きくすることにより、Kの値を大きくすることができ、熱安定性を高めることができることがわかる。これは、D<tとすることで、形状磁気異方性により、磁化が接合面に対して垂直方向に向くことを助長するためであると考えられる。これに対し、図15に示す非特許文献4および非特許文献5に記載のような従来の磁気抵抗効果素子では、記録層である強磁性層の層厚tが接合サイズDよりも小さく(D>t)、垂直に向いた磁化を不安定にする方向に反磁界が影響するため、熱安定性を低下させてしまうものと考えられる。
(1)式において、Kをゼロと仮定し、Kを3mJ/mと仮定し、Mを非特許文献4および5の磁気抵抗効果素子で用いられているCoFeBの1.45Tとしたときの、接合サイズDおよび層厚tに対する、熱安定性指数(E/kT=KV/kT)を計算し、その計算結果を図1(a)に示す。図1(a)に示すように、D>0.9t+13のほとんどの領域では、面内容易軸となり、磁化が接合面に対して垂直方向には向かない。一方、D<0.9t+13の領域では、接合サイズDに対して層厚tが大きくなるに従って、熱安定性指数E/kTも大きくなっていくことがわかる。また、D<0.9t+13の領域では、接合サイズDが比較的小さいときでも、大きい熱安定性指数E/kTが得られている。例えば、D=30nmのとき、t≧20nmとすれば、E/kT≧70を得ることができる。図1(a)を非特許文献4および5の結果と比較すると、D<0.9t+13とすることにより、より小さい接合サイズDでも、非特許文献4および5よりも大きい熱安定性指数が得られることがわかる。なお、図1(a)のD<0.9t+13の領域で、E/kT≧70が得られていない領域においても、強磁性層のMを増加させることにより、熱安定性指数E/kTの増大を図ることができる。
なお、(1)式において、KおよびKを0mJ/mと仮定し、Mを1.45Tとしたときの熱安定性指数の計算結果を図1(b)に示す。図1(b)に示すように、D>tの領域では面内容易軸となり、D<tの領域では垂直磁化容易軸となっている。これを図1(a)と比較すると、Kの値がゼロに近くなるに従って、図中での面内容易軸と垂直磁化容易軸との境界線が、下方に移動するとともに、その傾きがやや急になることがわかる。図1(b)の結果から、Kの値が不明の場合や、ゼロに近いと考えられる場合には、D<tとすることにより、確実に大きい熱安定性指数を得ることができるといえる。
以上の検討結果から、本発明者等は本発明に至った。
すなわち、本発明に係る磁気抵抗効果素子は、磁化方向が厚さ方向に沿って上向きまたは下向きで固定である第1の磁性層と、磁化方向が厚さ方向に沿って上下に可変である第2の磁性層と、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層の厚さ方向に沿って、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に配置された第1の非磁性層とを備える磁気抵抗効果素子において、前記第2の磁性層は、前記厚さ方向に垂直な端面上で最も長い直線の長さである接合サイズD(nm)と、層厚t(nm)との間に、D<0.9t+13 の関係を有していることを特徴とする。本発明に係る磁気抵抗効果素子は、前記第1の磁性層も、D<0.9t+13 の関係を有していてもよい。
本発明に係る磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定である第1の磁性層が参照層として機能し、磁化方向が可変である第2の磁性層が記録層として機能するようになっている。本発明に係る磁気抵抗効果素子は、第2の磁性層または、第1の磁性層および第2の磁性層が、D<0.9t+13 の関係を有しているため、熱安定性を高めることができる。接合サイズおよび層厚を適切に定めることにより、熱安定性指数70以上の熱安定性を得ることができる。
熱安定性指数70以上の熱安定性を得るために、一般にKを増加させた材料や薄層化によりKを増加させた材料を磁性層に適用する方法がある。このような、KやKを増加させた材料では、磁気ダンピング定数が大きいことが知られている。スピン注入磁化反転方式では、熱安定性を増加させ且つビット情報を書込むときの書込み電流を低減するためには、磁気ダンピング定数を小さくする必要がある。したがって、KやKの大きな材料を適用した磁気抵抗効果素子では、書込み電流を低減することが困難である。これに対して、本発明に係る磁気抵抗効果素子は、KやKの大きな材料を用いずに、D<0.9t+13 とすることで高い熱安定性を得ることができるため、低磁気ダンピング定数の磁性層を適用することができ、書込み電流を小さくすることができる。
特に、本発明に係る磁気抵抗効果素子で、選択トランジスタに流せる電流の制約から、高い熱安定性を維持しつつ接合サイズを小さくして書込み電流を低減するためには、D<0.9t+13の関係を有する第2の磁性層または、第1の磁性層および第2の磁性層は、前記接合サイズが30nm以下であることが好ましい。また、図1(a)から、磁性層がCoFeBの場合に熱安定性指数70以上の熱安定性を得るために、D<0.9t+13の関係を有する第2の磁性層または、第1の磁性層および第2の磁性層は、さらに層厚が10nm以上であることが好ましい。なお、強磁性層のMsを増加させることにより熱安定性を増加させることができ、接合サイズを小さくしつつ膜厚も10nm以下にすることができる。このように、本発明に係る磁気抵抗効果素子は、接合サイズが30nm以下の微細な接合サイズであっても熱安定性指数70以上の熱安定性を得ることができる。
なお、本発明に係る磁気抵抗効果素子で、Kの値が不明の場合や、ゼロに近いと考えられる場合には、第1の磁性層および/または第2の磁性層は、D<tの関係を有していることが好ましい。この場合、確実に高い熱安定性を得ることができる。また、高い熱安定性を維持しつつ接合サイズを小さくして書込み電流を低減するためには、D<tの関係を有する第1の磁性層および/または第2の磁性層は、接合サイズが30nm以下であることが好ましい。また、図1(b)から、磁性層がCoFeBの場合に熱安定性指数70以上の熱安定性を得るために、D<tの関係を有する第1の磁性層および/または第2の磁性層は、さらに層厚が20nm以上であることが好ましい。
本発明に係る磁気抵抗効果素子で、第1の磁性層および第2の磁性層は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されることが好ましい。第1の非磁性層は、例えば、MgO、Al、SiO、TiO、HfOなどの酸素を含む化合物を有する材料など、第1の磁性層および第2の磁性層の材料との組み合わせで、磁気抵抗変化率が大きく発現する材料から構成されることが好ましい。
なお、本発明に係る磁気抵抗効果素子で、接合サイズとは、強磁性層の厚さ方向に垂直な端面、すなわち隣り合う非磁性層や電極と接する接合面上で、最も長い直線の長さであり、接合面が円形のときにはその直径、楕円形のときにはその長径、四角形のときにはその対角線の長い方となる。
本発明に係る磁気抵抗効果素子は、前記第1の磁性層と前記第1の非磁性層との間に配置された、磁化方向が固定である第3の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第3の磁性層との間に配置された第2の非磁性層とを、有していてもよい。この場合、第2の非磁性層に隣接する第1の磁性層の部分と、第3の磁性層とを磁気的に結合するとともに、第1の磁性層の結晶性を反映しない程度に、第2の非磁性層の厚さを調整することにより、大きな磁気抵抗変化率を得ることができる。第3の磁性層は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されることが好ましい。第2の非磁性層は、Ta、W、Hf、Zr、Nb、Mo、Ru、V、Crの内のいずれか一つを含む材料で構成されていてもよい。
本発明に係る磁気抵抗効果素子で、前記第1の磁性層は、磁化が互いに反平行になるよう、2つの磁性層が非磁性層を介して結合された反平行結合積層構造を有していてもよい。この場合、第1の磁性層が一方向の磁化方向のみを有する場合と比べて、第2の磁性層の磁化方向の向きによらず、高い熱安定性を得ることができる。第1の磁性層の2つの磁性層は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されることが好ましい。また、その2つの磁性層は、垂直磁化容易軸を有する合金膜や多層膜から成っていてもよく、全ての膜厚を接合サイズよりも大きくして、形状磁気異方性により垂直磁化容易軸を付与した合金膜や多層膜から成っていてもよい。第1の磁性層中の非磁性層は、Ru、Rh、Ir、Cr、Cuの内のいずれか一つを含む材料で構成されていてもよい。
本発明に係る磁気抵抗効果素子で、前記第2の磁性層は、互いに異なる材料から成る複数の磁性層を有していてもよい。この場合、第2の磁性層の各磁性層の磁化方向やキュリー温度を適切に設定することにより、スピン注入磁化反転による書込み電流を低減することができる。
本発明に係る磁気抵抗効果素子は、前記第2の磁性層の前記厚さ方向に沿った側面に電界を印加可能に設けられた電界印加手段を有していてもよい。この場合、スピン注入磁化反転方式ではなく、電界誘起磁化反転方式でビット情報の書込みを行うことができる。これにより、スピン注入磁化反転方式のときよりも、低消費電力化を図ることができる。
本発明に係る磁気メモリは、互いに平行に配置された複数のソース線と、前記ソース線と交差する方向に、互いに平行に配置された複数のワード線と、前記ソース線に平行に配置された複数のビット線と、ゲート電極が前記ワード線に電気的に接続され、ソース電極が前記ソース線に電気的に接続された選択トランジスタと、前記ビット線と前記ワード線とが交差する部分に配置され、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層のいずれか一方が前記選択トランジスタのドレイン電極に電気的に接続され、他方が前記ビット線に電気的に接続された本発明に係る磁気抵抗効果素子とを備え、前記厚さ方向に沿って前記磁気抵抗効果素子に電流を印加可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る磁気メモリは、本発明に係る磁気抵抗効果素子を有しているため、熱安定性指数70以上の熱安定性を得ることができる。
本発明によれば、微細な接合サイズであっても熱安定性指数70以上の熱安定性を有する磁気抵抗効果素子および磁気メモリを提供することができる。
磁気抵抗効果素子の記録層を構成する強磁性層の、接合サイズDおよび層厚tに対する熱安定性指数(E/kT)の計算結果を示す(a)Kを3mJ/mと仮定したときのグラフ、(b)Kを0mJ/mと仮定したときのグラフである。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子を示す(a)縦断面図、(b)第2の磁性層の斜視図、(c)両端面の接合サイズが異なる第2の磁性層の斜視図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第1の変形例を示す縦断面図である。 図3に示す磁気抵抗効果素子の第1の変形例の、素子抵抗と面直磁界との関係を示す(a)D=10nm(D<0.9t+13、かつD<t)のときのグラフ、(b)D=40nm(D>0.9t+13、かつD>t)のときのグラフである。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第2の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第3の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第4の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第5の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第6の変形例を示す(a)第2の磁性層の縦断面図、(b)D<0.9t+13で、温度TがTC1>T>TC2のときの第2の磁性層の縦断面図、(c)D<0.9(t+t)+13かつD>0.9t+13で、温度TがTC1>T>TC2のときの第2の磁性層の縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第7の変形例を示す(a)第2の磁性層の縦断面図、(b)D<0.9t+13かつD>0.9t+13で、温度TがTC1≧TC3>T>TC2のときの第2の磁性層の縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第8の変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子の第8の異なる変形例を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の磁気メモリを示す回路ブロック図である。 従来の磁気抵抗効果素子を有する磁気メモリの磁気メモリセルを示す回路図である。 (a)従来の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子を示す縦断面図、(b)第2の強磁性層の斜視図、(c)他の従来の垂直磁気異方性磁気抵抗効果素子を示す縦断面図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子を示している。
図2(a)に示すように、磁気抵抗効果素子10は、第1の磁性層11と第2の磁性層12と第1の非磁性層13と下部非磁性電極14と上部非磁性電極15とを有している。
第1の磁性層11は、円柱状を成し、磁化方向が厚さ方向に沿って上向きまたは下向きで不変であり、参照層として機能するよう構成されている。第1の磁性層11は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。
第2の磁性層12は、円柱状を成し、磁化方向が厚さ方向に沿って上下に可変であり、記録層として機能するよう構成されている。図2(b)に示すように、第2の磁性層12は、接合サイズD(nm)と、層厚t(nm)との間に、D<0.9t+13 の関係を有するよう形成されている。また、第2の磁性層12は、接合サイズDが30nm以下である。ここで、第2の磁性層12の接合サイズDは、円形を成す両端面の直径である。第2の磁性層12は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。
図2(a)に示すように、第1の非磁性層13は、円柱状を成し、第1の磁性層11および第2の磁性層12の厚さ方向に沿って、第1の磁性層11と第2の磁性層12との間に配置されている。第1の非磁性層13は、両端面がそれぞれ第1の磁性層11と第2の磁性層12とに接合されている。第1の非磁性層13は、第1の磁性層11および第2の磁性層12の材料との組み合わせで磁気抵抗変化率が大きく発現するよう、MgO、Al、SiO、TiO、HfOなどの酸素を含む化合物を有する材料で構成されている。
下部非磁性電極14は、第1の磁性層11の、第1の非磁性層13が接する端面とは反対側の端面に接続されている。上部非磁性電極15は、第2の磁性層12の、第1の非磁性層13が接する端面とは反対側の端面に接続されている。
次に、作用について説明する。
磁気抵抗効果素子10は、第2の磁性層12がD<0.9t+13 の関係を有しているため、形状磁気異方性により第2の磁性層12の磁化が垂直に向くように助長され、熱安定性を高めることができる。また、磁気抵抗効果素子10は、D<0.9t+13 とした熱安定性が高い状態で、接合サイズDをできる限り小さくすることにより、ビット情報を書込むときの書込み電流を小さくすることができる。第2の磁性層12の接合サイズDが30nm以下であるため、熱安定性指数70以上の熱安定性を得ることができる。
なお、磁気抵抗効果素子10は、第1の磁性層11も、D<0.9t+13 の関係を有するよう形成されていてもよい。この場合、より熱安定性を高めることができる。また、図2(c)に示すように、通常のエッチングでは、両端面の接合サイズは、D>Dとなり、一定にならない。この場合には、両端面の直径の大きい方を接合サイズと規定する。また、両端面の形状が円形でない場合もあり、その場合には、両端面上の最も長い直線の長さを接合サイズと規定する。
[第1の変形例]
図3は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第1の変形例を示している。
図3に示す第1の変形例では、大きな磁気抵抗変化率を得るために、以下の構成を有している。
この第1の変形例では、図3に示すように、第1の磁性層11と第1の非磁性層13との間に配置された、磁化方向が不変である第3の磁性層16と、第1の磁性層11と第3の磁性層16との間に配置された第2の非磁性層17とを有している。
第3の磁性層16は、第1の磁性層11の磁化方向と同じ磁化方向を有している。また、第3の磁性層16は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。
第2の非磁性層17は、隣接する第1の磁性層11と第3の磁性層16とを磁気的に結合するとともに、第1の磁性層11の結晶性を反映しない程度に、厚さが調整されている。第2の非磁性層17は、Ta、W、Hf、Zr、Nb、Mo、Ru、V、Crの内のいずれか一つを含む材料で構成されているが、第1の磁性層11と第3の磁性層16とが磁気的に結合されている限り、必ずしもこのような材料で構成される必要はない。なお、この第1の変形例では、第1の磁性層11の上部に第2の非磁性層17と第3の磁性層16とを積層させた構造として説明しているが、第2の非磁性層17と第3の磁性層16とが第1の磁性層11に含まれていると考えることもできる。
次に、この第1の変形例について、以下の磁気抵抗効果素子10を作製し、素子抵抗と磁界との関係を調べる実験を行った。

Ta(5)/Pt(5)/[Co(0.3)/Pt(0.4)]×20
/Co(0.3)/Ta(0.4)/Co20Fe6020(1)
/MgO(1.0)/Co20Fe6020(20)/Ta(1)/Ru(5)
/Ta(50)
[小括弧内は層厚(単位:nm)である]

ここで、[Co(0.3)/Pt(0.4)]×20/Co(0.3)が第1の磁性層11、Ta(0.4)が第2の非磁性層17、Co20Fe6020(1)が第3の磁性層16、MgO(1.0)が第1の非磁性層13、Co20Fe6020(20)が第2の磁性層12に対応している。第2の磁性層12の層厚tは、20nmである。
磁気抵抗効果素子10として、接合サイズDが10nmのもの(D<0.9t+13、かつD<t)と、40nmのもの(D>0.9t+13、かつD>t)とを作製し、面直磁界±0.75Tでスイープして実験を行った。また、素子抵抗は、直流4端子法で、印加電圧を10mVとして測定を行った。図4(a)および(b)に、それぞれD=10nmおよび40nmの磁気抵抗効果素子10の素子抵抗(R)と面直磁界(μH)との関係を示す。図4中に、面直磁界±0.75Tでスイープした方向を矢印で示している。また、第1の磁性層11および第2の磁性層12の磁化の向きを、白抜きの矢印で示している。
図4(a)に示すように、D=10nmの磁気抵抗効果素子10では、記録層および参照層がどちらも垂直磁化容易軸を有することを反映し、明瞭な磁化スイッチングに対応する素子抵抗−面直磁界曲線が得られている。これに対し、図4(b)に示すように、D=40nmの磁気抵抗効果素子10では、第2の磁性層12に対応するCoFeB記録層の磁化が面直方向を向くことができず、面直磁界に対し徐々に磁化の傾きが変わることを示唆する抵抗変化が得られている。これらの結果から、第2の磁性層12の層厚tと接合サイズDとの関係を、D<0.9t+13 とすることにより、磁化が垂直方向に向いた第2の磁性層12が得られることが確認できた。また、この構造において、磁界パルスによる磁化反転確率から見積った結果、第2の磁性層12の層厚tと接合サイズDとの関係を、D<0.9t+13 とすることにより、熱安定性指数が70以上になることもわかった。
[第2の変形例]
図5は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第2の変形例を示している。
この第2の変形例では、図5に示すように、第1の磁性層11は、第1の磁性層21と第2の磁性層22と非磁性層23とから構成されている。第1の磁性層11は、磁化が厚さ方向に沿って互いに反平行になるよう、第1の磁性層21および第2の磁性層22が非磁性層23を介して結合された反平行結合積層構造を有している。
第1の磁性層21および第2の磁性層22は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。なお、第1の磁性層21および第2の磁性層22は、垂直磁化容易軸を有する合金膜や多層膜から成っていてもよく、全ての膜厚tと接合サイズDとの関係を、D<0.9t+13 として、形状磁気異方性により垂直磁化容易軸を付与した合金膜や多層膜から成っていてもよい。
非磁性層23は、Ru、Rh、Ir、Cr、Cuの内のいずれか一つを含む材料で構成されている。なお、非磁性層23は、第1の磁性層21の磁化と第2の磁性層22の磁化とが反平行になる場合、必ずしもこのような材料で構成される必要はない。
第1の磁性層11の磁化が厚さ方向に沿って一方向に固定されている場合、第1の磁性層11の磁化の向きと第2の磁性層12の磁化の向きとが反平行配列しているときに、第1の磁性層11からの磁界が第2の磁性層12の磁化の向きを不安定にするように働く。このため、反平行配列時の熱安定性が低下してしまう。これに対し、図5に示す第2の変形例では、第1の磁性層11を反平行結合積層構造にすることにより、第1の磁性層11からの磁界を弱めることができ、第2の磁性層22の磁化と第2の磁性層12の磁化とが反平行時の熱安定性を改善することができる。このように、第2の変形例では、図2(a)および図3の磁気抵抗効果素子10と比べて、第2の磁性層12の磁化方向の向きによらず、高い熱安定性を得ることができる。
[第3の変形例]
図6は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第3の変形例を示している。図6に示す第3の変形例では、第2の変形例と比べて大きな磁気抵抗変化率を得るために、以下の構成を有している。
この第3の変形例では、図6に示すように、第2の変形例の第1の磁性層11と第1の非磁性層13との間に配置された、磁化方向が不変である第3の磁性層16と、第1の磁性層11と第3の磁性層16との間に配置された第2の非磁性層17とを有している。
第3の磁性層16は、第1の磁性層11の第2の磁性層22の磁化方向と同じ磁化方向を有している。また、第3の磁性層16は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。
第2の非磁性層17は、隣接する第1の磁性層11の第2の磁性層22と、第3の磁性層16とを磁気的に結合するとともに、第2の磁性層22の結晶性を反映しない程度に、厚さが調整されている。第2の非磁性層17は、Ta、W、Hf、Zr、Nb、Mo、Ru、V、Crの内のいずれか一つを含む材料で構成されているが、第2の磁性層22と第3の磁性層16とが磁気的に結合されている限り、必ずしもこのような材料で構成される必要はない。なお、この第3の変形例では、第1の磁性層11の上部に第2の非磁性層17と第3の磁性層16とを積層させた構造として説明しているが、第2の非磁性層17と第3の磁性層16とが第1の磁性層11に含まれていると考えることもできる。
第2の磁性層12として、Co20Fe6020(20)を使用し、反平行結合構造を有する第1の磁性層11を変更した以下の構造の場合について、第1の実施例と同様の実験を行った。

基板/Ta(5)/Pt(5)/[Co(0.3)/Pt(0.4)]x6
/Co(0.3)/Ru(0.4)
/[Co(0.3)/Pt(0.4)]x2/Co(0.3)
/Ta(0.4)/Co20Fe6020(1)/MgO(1.0)
/Co20Fe6020(20)/Ta(1)/Ru(5)/Ta(50)
[小括弧内は層厚(単位:nm)である]

ここで、[Co(0.3)/Pt(0.4)]x6/Co(0.3)が第1の磁性層11の第1の磁性層21、Ru(0.4)が非磁性層23、[Co(0.3)/Pt(0.4)]x2/Co(0.3)が第2の磁性層22、Ta(0.4)が第2の非磁性層17、Co20Fe6020(1)が第3の磁性層16、MgO(1.0)が第1の非磁性層13、Co20Fe6020(20)が第2の磁性層12に対応している。実験の結果、図4と同様の垂直磁化容易軸を反映した素子抵抗−磁界曲線が得られた。
さらに、第2の磁性層12をCo20Fe6020(20)からCo50Fe50(20)に変更した場合にも、図4と同様の結果が得られた。
また、これらの構造において、磁界パルスによる磁化反転確率から見積った結果、第2の磁性層12の層厚tと接合サイズDとの関係を、D<0.9t+13 とすることにより、熱安定性指数が70以上になることもわかった。
[第4の変形例]
図7は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第4の変形例を示している。図7に示す第4の変形例では、第3の変形例よりもさらに大きな磁気抵抗変化率を得るために、以下の構成を有している。
この第4の変形例では、図7に示すように、第2の磁性層12は、第1の磁性層24と非磁性層25と第2の磁性層26とをこの順序で積層した複合記録層として構成されている。第1の磁性層24および第2の磁性層26は、磁化方向が厚さ方向に沿って上下に可変である。第1の磁性層24および第2の磁性層26は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。
非磁性層25は、隣接する第1の磁性層24と第2の磁性層26との磁気的結合を保ち、かつ第2の磁性層26の結晶性を反映しない程度に、厚さが調整されている。非磁性層25は、Ta、W、Hf、Zr、Nb、Mo、Ru、V、Crの内のいずれか一つを含む材料で構成されているが、第1の磁性層24と第2の磁性層26とが磁気的に結合されている限り、必ずしもこのような材料で構成される必要はない。
[第5の変形例]
図8は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第5の変形例を示している。図8に示す第5の変形例では、記録層の書込みに要する電流を低減するために、以下の構成を有している。
この第5の変形例では、図8に示すように、第2の磁性層12の上部に、第3の非磁性層18と、第1の磁性層11の磁化と逆方向に磁化させた第4の磁性層19とを積層させた構造を有している。第3の非磁性層18は、MgO、Al、SiO、TiO、HfOなどの酸素を含む化合物から成り、第1の非磁性層13に対して膜厚差を有している。なお、第3の非磁性層18は、Cu、Ag、Au等から成っていてもよい。第4の磁性層19は、Co、Fe、Ni、Mnなどの3d強磁性遷移金属元素を少なくとも一つ含んだ材料で構成されている。第4の磁性層19は、第1の磁性層11に対して保磁力差を有している。
この第5の変形例では、上下の参照層である第1の磁性層11および第4の磁性層19から流出する多数スピンが、記録層である第2の磁性層12に作用してスピントルクが働くため、スピン注入磁化反転による書込み電流を低減することができる。
なお、この第5の変形例で、第1の磁性層11を図5や図6に示す反平行結合積層構造等にしたとき、第4の磁性層19を、その反平行結合積層構造と逆の順序に積層し、第1の磁性層11の磁化と第4の磁性層19の磁化とを反対方向に配列させてもよい。また、この第5の変形例では、第2の磁性層12の上部に第3の非磁性層18と参照層の第4の磁性層19とを積層させた構造として説明しているが、第2の磁性層12が、磁化方向が可変の記録層と、第3の非磁性層18と参照層の第4の磁性層19とを積層した構造から成るものと考えることもできる。
[第6の変形例]
図9は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第6の変形例を示している。図9に示す第6の変形例では、記録層の書込みに要する電流を低減するために、以下の構成を有している。
この第6の変形例では、図9(a)に示すように、第2の磁性層12は、厚さtの下部磁性層31と厚さtの上部磁性層32とから形成され、下部磁性層31のキュリー温度TC1が上部磁性層32のキュリー温度TC2よりも高くなるよう構成されている。
この第6の変形例では、図9(b)に示すように、D<0.9t+13で、温度TがTC1>T>TC2のとき、上部磁性層32は常磁性となり、下部磁性層31のみ磁化反転すればよいため、モーメントの総和が減少し、スピン注入磁化反転を低電流で行うことができる。また、図9(c)に示すように、D<0.9(t+t)+13かつD>0.9t+13で、温度TがTC1>T>TC2のとき、上部磁性層32は常磁性となり、下部磁性層31は形状磁気異方性の寄与がなくなり面内に磁化が向く。このため、下部磁性層31のみ90°磁化反転すればよく、この構造においてもスピン注入磁化反転を低電流で行うことができる。
なお、記録層である第2の磁性層12は、2層以上の磁性層で構成されていてもよい。また、温度の上昇は、配線に流す電流によるジュール熱によるものであってもよい。図9では、下部磁性層31と上部磁性層32との間でキュリー温度が異なる例を示しているが、より一般的には、キュリー温度以外の物性が異なっていてもよい。例えば、第1の非磁性層13と接する下部磁性層31は、磁気抵抗効果による抵抗変化が大きくなるように特化した材料で構成され、下部磁性層31の上部に設けられる上部磁性層32は、スピン注入磁化反転を低電流で行えることに特化した材料で構成されていてもよい。具体的には、下部磁性層31には、Co−Fe−B合金を用い、上部磁性層32には、ダンピング定数の小さいFeを用いることにより、良好な書込み特性と読み出し特性とを両立することができる。
[第7の変形例]
図10は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第7の変形例を示している。図10に示す第7の変形例では、記録層の書込みに要する電流を低減するために、以下の構成を有している。
この第7の変形例では、図10(a)に示すように、第2の磁性層12は、厚さtの下部磁性層33と、厚さtの中間磁性層34と、上部磁性層35とから形成され、下部磁性層33のキュリー温度TC1、中間磁性層34のキュリー温度TC2、および上部磁性層35のキュリー温度TC3が、TC1≧TC3>TC2の関係になるよう構成されている。
この第7の変形例では、図10(b)に示すように、D<0.9t+13かつD>0.9t+13で、温度TがTC1≧TC3>T>TC2のとき、中間磁性層34は常磁性となり、上部磁性層35が面内に磁化が向いた面内磁化分極層となり、下部磁性層33の磁化反転をアシストするように働くため、スピン注入磁化反転を低電流で行うことができる。
[第8の変形例]
図11および図12は、本発明の実施の形態の磁気抵抗効果素子10の、第8の変形例を示している。
スピン注入磁化反転方式よりも電界誘起磁化反転方式の方が書込みの低消費電力化を図ることができると期待されているため、第8の変形例では、電界誘起磁化反転方式の構成を有している。
この第8の変形例では、図11に示すように、記録層である第2の磁性層12の側面を覆う絶縁層41と、絶縁層41の外側に、第2の磁性層12の側面に電界を印加可能に設けられた電界印加手段42とを有している。第2の磁性層12の層厚tと接合サイズDとの関係を、D<0.9t+13 とした構造では、側面の面積が大きくなるため、電界印加手段42により記録層に電界をかけることにより、電界誘起磁化反転を助長することができる。
また、図12に示すように、第2の磁性層12の側面だけでなく、上面にも絶縁層41と電界印加手段42とを設けてもよい。この場合、より電界誘起磁化反転を助長することができる。
[本発明の実施の形態の磁気メモリ1]
図13は、本発明の実施の形態の磁気メモリ(MRAM)を示している。
図13に示すように、磁気メモリ1は、それぞれ複数から成るソース線2とワード線3とビット線4とメモリセル5とを有している。
各ソース線2は、互いに平行に配置されている。各ワード線3は、各ソース線2と垂直に交差する方向に、互いに平行に配置されている。各ビット線4は、各ソース線2に平行に、互いに平行に配置されている。各ソース線2および各ビット線4は、互いに平行に、横方向に交互に並んで配置されている。各ソース線2および各ビット線4の一端は、電圧印加のためのライトドライバ6およびセンス増幅器7に電気的に接続されている。各ワード線3の一端は、ワードドライバ8に電気的に接続されている。
各メモリセル5は、各ビット線4と各ワード線3との各交点に配置されている。各メモリセル5は、選択トランジスタ9と磁気抵抗効果素子10とを有している。選択トランジスタ9は、ゲート電極がワード線3に電気的に接続され、ソース電極が配線層を介してソース線2に電気的に接続されている。磁気抵抗効果素子10は、下部非磁性電極14または上部非磁性電極15を介して、第1の磁性層11および第2の磁性層12のいずれか一方が選択トランジスタ9のドレイン電極に電気的に接続され、他方がビット線4に電気的に接続されている。磁気抵抗効果素子10は、図2〜図3または図5〜図12のいずれか1つから成っている。磁気メモリ1は、厚さ方向に沿って磁気抵抗効果素子10に電流を印加可能に構成されている。
次に、作用について説明する。
「1」の書込み動作では、ライトドライバ6からソース線2に電圧を印加するとともに、ワードドライバ8からワード線3に電圧を印加することによって、ソース線2から磁気抵抗効果素子10を介してビット線4に電流を流す。このとき、磁気抵抗効果素子10の磁化方向が可変の記録層である第2の磁性層12の磁化方向と、磁化方向が固定された参照層である第1の磁性層11の磁化方向とが反平行状態となる。これにより、磁気抵抗効果素子10は高抵抗状態となり、磁気抵抗効果素子10の保持する情報は「1」となる。
一方、「0」の書込み動作では、ライトドライバ6からビット線4に電圧を印加するとともに、ワードドライバ8からワード線3に電圧を印加することによって、ビット線4から磁気抵抗効果素子10を介してソース線2に電流を流す。このとき、磁気抵抗効果素子10の磁化方向が可変の記録層である第2の磁性層12の磁化方向と、磁化方向が固定された参照層である第1の磁性層11の磁化方向とが平行状態となる。これにより、磁気抵抗効果素子10は低抵抗状態となり、磁気抵抗効果素子10の保持する情報は「0」となる。
読み出し時は、センス増幅器7を用いて、抵抗変化による信号の違いを読み取る。このようなメモリアレイを用いることにより、磁気抵抗変化率が大きく、書込み電流が小さく、従来構造よりも熱安定性が高い磁気抵抗効果素子10を具備するMRAMを実現することができる。
1 磁気メモリ
2 ソース線
3 ワード線
4 ビット線
5 メモリセル
6 ライトドライバ
7 センス増幅器
8 ワードドライバ
9 選択トランジスタ
10 磁気抵抗効果素子
11 第1の磁性層
21 第1の磁性層
22 第2の磁性層
23 非磁性層
12 第2の磁性層
24 第1の磁性層
25 非磁性層
26 第2の磁性層
31 下部磁性層
32 上部磁性層
33 下部磁性層
34 中間磁性層
35 上部磁性層
13 第1の非磁性層
14 下部非磁性電極
15 上部非磁性電極
16 第3の磁性層
17 第2の非磁性層
18 第3の非磁性層
19 第4の磁性層
41 絶縁層
42 電界印加手段

Claims (14)

  1. 磁化方向が厚さ方向に沿って上向きまたは下向きで固定である第1の磁性層と、磁化方向が厚さ方向に沿って上下に可変である第2の磁性層と、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層の厚さ方向に沿って、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に配置された第1の非磁性層とを備える磁気抵抗効果素子において、
    前記第2の磁性層は、前記厚さ方向に垂直な端面上で最も長い直線の長さである接合サイズD(nm)と、層厚t(nm)との間に、
    D<0.9t+13
    の関係を有していることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記第1の磁性層も、
    D<0.9t+13
    の関係を有していることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 磁化方向が厚さ方向に沿って上向きまたは下向きで固定である第1の磁性層と、磁化方向が厚さ方向に沿って上下に可変である第2の磁性層と、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層の厚さ方向に沿って、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に配置された第1の非磁性層とを備える磁気抵抗効果素子において、
    前記第1の磁性層および前記第2の磁性層の少なくともいずれか一方は、前記厚さ方向に垂直な端面上で最も長い直線の長さである接合サイズD(nm)と、層厚t(nm)との間に、
    D<t
    の関係を有していることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  4. D<0.9t+13の関係を有する前記第2の磁性層または、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層は、前記接合サイズが30nm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗効果素子。
  5. D<tの関係を有する前記第1の磁性層および/または前記第2の磁性層は、前記接合サイズが30nm以下であることを特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 前記第1の磁性層は、磁化が互いに反平行になるよう、2つの磁性層が非磁性層を介して結合された反平行結合積層構造を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 前記第1の磁性層と前記第1の非磁性層との間に配置された、磁化方向が固定である第3の磁性層と、
    前記第1の磁性層と前記第3の磁性層との間に配置された第2の非磁性層とを、
    有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 前記第2の磁性層は、互いに異なる材料から成る複数の磁性層を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  9. 前記第2の磁性層の前記第1の磁性層とは反対側に配置された、前記第1の磁性層の磁化と逆方向に磁化方向が固定された第4の磁性層と、
    前記第2の磁性層と前記第4の磁性層との間に配置された第3の非磁性層とを、
    有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  10. 前記第2の磁性層は、磁化方向が前記厚さ方向に沿って上下に可変である磁性層と、非磁性層と、磁化方向が前記厚さ方向に沿って上下に可変である磁性層とを、前記厚さ方向に沿ってこの順序で積層して構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  11. 前記第2の磁性層の前記厚さ方向に沿った側面に電界を印加可能に設けられた電界印加手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  12. 前記第2の磁性層の側面を覆う絶縁層を有し、
    前記電界印加手段は、前記絶縁層の外側に、前記第2の磁性層の側面に電界を印加可能に設けられていることを
    特徴とする請求項11記載の磁気抵抗効果素子。
  13. 前記絶縁層および前記電解印加手段は、前記第2の磁性層の前記第1の非磁性層とは反対側の面にも設けられていることを特徴とする請求項12記載の磁気抵抗効果素子。
  14. 互いに平行に配置された複数のソース線と、
    前記ソース線と交差する方向に、互いに平行に配置された複数のワード線と、
    前記ソース線に平行に配置された複数のビット線と、
    ゲート電極が前記ワード線に電気的に接続され、ソース電極が前記ソース線に電気的に接続された選択トランジスタと、
    前記ビット線と前記ワード線とが交差する部分に配置され、前記第1の磁性層および前記第2の磁性層のいずれか一方が前記選択トランジスタのドレイン電極に電気的に接続され、他方が前記ビット線に電気的に接続された請求項1乃至13のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子とを備え、
    前記厚さ方向に沿って前記磁気抵抗効果素子に電流を印加可能に構成されていることを
    特徴とする磁気メモリ。
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