JP6384545B2 - 自律走行作業車両の制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、自律走行作業車両の制御システムに関する。
農業界の現状は、就農者の高齢化、就農者数の減少、担い手不足などの状況が続いており、農作業を支援するロボット化技術が急務である。そのため、効率化を図るロボット化技術として、すでに随伴型ロボットトラクタが提案されていて実証試験に入っている。具体的には、マスター車両は、作業者により運転操作され、スレーブ車両は、無人車両となっている。マスター車両及びスレーブ車両はそれぞれ制御装置を備え、無線により車両間の連絡が可能となっている。スレーブ車両には、マスター車両に対して平行運転が可能なプログラムが備えられている。また、マスター車両及びスレーブ車両の少なくとも一方は、GPS等のナビゲーション装置を備え、マスター車両及びスレーブ車両の少なくとも一方の位置を特定できる技術が公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の随伴型トラクタでは作業者が必ず同一圃場でトラクタを運転する必要があるといった点で、更なる作業効率改善には限界がある。また、小中規模圃場が多く、土壌および気象の条件も多様であるなど、日本独特の制約条件があるため、ロボット化技術の更なる実用展開には、センサ、知能・制御系、駆動系において、更なる革新的な研究開発が必要である。さらに、農作業には作業者の経験による技術が多く織り込まれている。つまり、農業者の匠の技術(暗黙知)を形式知化する必要があるがそこまでの開発は進んでいない。このため、経験の浅い作業者は、随伴型トラクタ等のロボット化技術を利用しても適切に随伴型トラクタを運用することが困難である。
特表2001−507843号公報
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる自律走行作業車両の制御システムの提供を目的とする。
請求項1においては、衛星測位システムを利用して作業車両の位置を測位しながら、前記作業車両に自律して走行および作業を行わせる、自律走行作業車両の制御システムであって、圃場毎に担当する自律走行作業車両が設定されるとともに、圃場毎の自律走行作業車両の作業領域と、圃場毎の自律走行作業車両の作業内容とが設定され、圃場毎の自律走行作業車両を操作可能な遠隔操縦装置を備え、前記遠隔操縦装置を介して、圃場毎の自律走行作業車両に、担当する圃場の作業領域と作業内容とを伝達することにより、圃場毎の自律走行作業車両に、担当する圃場の所定の作業領域で所定の作業を行わせ、圃場毎の自律走行作業車両の作動状態を監視し、圃場毎の自律走行作業車両の作業領域の形状から作成される自律走行作業車両の作業順路と、前記作業順路を走行する自律走行作業車両の車速の検知結果に基づいて、圃場毎の自律走行作業車両の作業領域での自律走行作業車両の作業終了時刻を算出し、前記遠隔操縦装置を介して、前記圃場毎の自律走行作業車両の作業終了時刻を報知し、前記遠隔操縦装置は、前記圃場毎の作業領域における自律走行作業車両の作業終了時刻から配車を必要とする順位を設定し、前記配車を必要とする順位に基づいて、前記配車を必要とする順位の高い自律走行作業車両の配車を優先的に実行するものである。
請求項2においては、任意に設定された境界からの距離、または圃場の形状によって定まる境界からの距離に基づいて、前記圃場毎の自律走行作業車両の作業領域が設定されるものである。
請求項3においては、前記圃場毎の自律走行作業車両の作業領域における土質の分布に基づいて、前記圃場毎の作業に伴う自律走行作業車両の設定が調整されるものである。
請求項4においては、自律走行作業車両が作業を行う圃場、作業領域、作業内容および圃場の所定の作業領域で所定の作業を行わせる自律走行作業車両を追加することができるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、単純な作業を正確に早く効率的に行うことができる自律走行作業車両の優位性を最大限に生かせる作業領域と、複雑な作業を臨機応変に行うことができる有人の作業車両の優位性を最大限に生かせる作業領域とに圃場の受け持ち範囲を分担することで作業効率が向上する。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
配車を必要とする順位の高い自律走行作業車両の配車を優先的に実行することにより、例えば、運搬車両で配車を必要とする順位の高い自律走行作業車両を優先的に回収しにいくことで、効率的な運搬が可能となる。そして、回収された自律走行作業車両は、他の圃場に配送されて再度作業を行うことができる。
本発明によれば、自律走行作業車両による自律走行および作業に問題が生じる可能性のある領域が簡単に設定される。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
本発明によれば、農業者の技術がデータ化され、新規就農者などに技術伝承が的確になされる。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
本発明によれば、作業領域や作業行程の割合に応じて任意の数の自律走行作業車両を一群の自律走行作業車両として同時にかつ独立して作動させつつ、有人の作業車両による作業を平行して行う協働動作によって作業効率が向上する。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
自律走行作業車両とGPS衛星と基準局を示す概略側面図。 第一実施形態に係る自律走行作業車両の制御システムの制御ブロック図。 斜め前方と斜め後方を走行する併走作業を行う自律走行作業車両および作業車両を示す図。 第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システムの制御ブロック図。 自律走行作業車両と作業車両とが分担作業を行う様子を示す図。 圃場の作業領域における土質分布を示す図。 任意の作業領域から機体が外れようとしている場合の補正を示す図。 任意の作業領域において作業を行う無人トラクタの運搬管理を示す図。 任意の作業領域において作業を終了した無人トラクタの運搬車両への積み込みを示す図。 第三実施形態に係る自律走行作業車両の制御システムにおける運搬車両の運搬管理を示す図。
[第一実施形態]
以下に、図1と図2とを用いて、本発明に係る自律走行作業車両の制御システム1について説明する。自律走行作業車両の制御システム1は、無人で自律して走行および作業可能な自律走行作業車両である無人トラクタ2、作業者が操向操作する有人の作業車両である有人トラクタ16、および遠隔操縦装置17を具備する。有人トラクタ16と無人トラクタ2とについては、作業機としてロータリ耕耘装置24がそれぞれ装着されている実施形態を説明する。なお、作業車両と自律走行作業車両とは、トラクタに限定するものではなく、コンバイン等でもよい。また、作業機はロータリ耕耘装置24に限定するものではなく、畝立て機、草刈機、レーキ、播種機、施肥機またはワゴン等であってもよい。
まず、無人トラクタ2の全体構成について説明する。
図1と図2とに示すように、無人トラクタ2は、ボンネット3内にエンジン4が内設され、ボンネット3の後部のキャビン15内にダッシュボードが設けられ、ダッシュボード上に操向操作手段となるステアリングハンドル5、エンジン4の回転計、燃料計、ならびに油圧等および異常を示す表示手段であるメーターパネル49が設けられている。ステアリングハンドル5の後方に運転席6が配設され、運転席6の下方にミッションケース7が配置される。ミッションケース7の左右両側にリアアクスルケース9・9が連設され、リアアクスルケース9・9には車軸を介して後輪11・11が支承される。リアアクスルケース9・9には制動装置46が設けられている。エンジン4を支持するフロントフレーム12にはフロントアクスルケース8が支持され、フロントアクスルケース8の両側に前輪10・10が支承されている。また、ステップ下方には、燃料タンク14は配置されている。燃料タンク14には、燃料の液面を検知するレベルセンサ29が配置されている。
無人トラクタ2は、ステアリングハンドル5の回動により操舵装置を介して前輪10・10の向きが回動される。また、操舵装置の駆動手段となるパワステシリンダからなる操舵アクチュエータ40により前輪10・10が左右操舵回動可能となっている。無人トラクタ2の操舵は、図示しない操向センサに検知された操舵方向に基づいて、ステアリングコントローラ20が操舵アクチュエータ40を制御することにより行われる。操向センサは、ロータリエンコーダ等の角度センサから構成され、前輪9の回動基部に配置される。但し、操向センサの検知構成は限定するものではなく操舵方向が認識されるものであればよく、ステアリングハンドル5の回動を検知したり、パワーステアリングの作動量を検知したりする構成でもよい。
エンジン4からの動力はミッションケース7内の変速装置(主変速装置や副変速装置)により変速されて、前輪10・10および後輪11・11を駆動可能としている。変速装置は例えば油圧機械式無段変速装置(HMT)で構成され、可変容量型の油圧ポンプの可動斜板等がHMTコントローラ44により制御される。無段変速機は、飛躍的な生産性の向上を図る観点から、ロボット化に適している。ミッションケース7内にはPTOクラッチやPTO変速装置が収納され、PTO変速装置はPTOクラッチ45により入り切り可能に構成されている。
後輪11の回転数は、車速センサ27により検知され、メーターパネル49に走行速度として表示される。但し、走行速度の検知方法や車速センサ27の配置位置は限定するものではない。
また、無人トラクタ2の後方に作業機装着装置23を介して作業機としてロータリ耕耘装置24が昇降自在に装設されて耕耘作業を行うように構成している。ミッションケース7には、傾き制御シリンダ26が設けられる。傾き制御シリンダ26は、傾き制御コントローラ25により伸縮されてロータリ耕耘装置24の傾きを調整できるようにしている。ロータリ耕耘装置24の傾きの傾きを検知する手段として角度センサ21が設けられている。
無人トラクタ2の位置および有人トラクタ16(または遠隔操縦装置17)の位置は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)を用いて取得する。GPSは、元来航空機および船舶等の航法支援用として開発されたシステムであって、上空約二万キロメートルを周回する二十四個のGPS衛星(六軌道面に四個ずつ配置)、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局、および測位を行うための利用者の通信機で構成される。なお、GPS(米国)に加えて準天頂衛星(日本) およびグロナス衛星(ロシア)等の衛星測位システム(GNSS)を利用することで精度の高い測位ができるが、本実施形態ではGPSを用いている。また、IMU(慣性計測装置)を用いることで更なる精度向上が期待できる。
GPSを用いた測位方法としては、単独測位、相対測位、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)測位など種々の方法が挙げられ、これらいずれの方法を用いることも可能である。なお、衛星測位システムはRTK−GPS測位方式よりも精度の高い測位システムであればよく限定するものではない。
RTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)測位は、位置が判っている基準局と、位置を求めようとする移動局とで同時にGPS観測を行い、基準局で観測したデータを無線等の方法で移動局にリアルタイムで送信し、基準局の位置成果に基づいて移動局の位置をリアルタイムに求める方法である。
無人トラクタ2のキャビン15上に移動局となる移動通信機33と移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38が配置され、基準局となる固定通信機35と固定GPSアンテナ36とデータ送信アンテナ39が圃場Hの作業の邪魔にならない所定位置に配設される。本実施形態のRTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)測位は、基準局および移動局の両方で位相の測定(相対測位)を行い、基準局の固定通信機35で測位したデータをデータ送信アンテナ39からデータ受信アンテナ38に送信する。無人トラクタ2に配置された移動GPSアンテナ34はGPS衛星37・37・・・からの信号を受信する。この信号は移動通信機33に送信され無人トラクタ2の位置情報が測位される。
障害物センサ41は、機体の前方や側方や後方に障害物があるかどうかを検出するものである。障害物センサ41は、無人トラクタ2の前方、後方および左右側方の障害物を検出可能な位置に設けられている。障害物センサ41はレーザセンサや超音波センサで構成されている。これにより、無人トラクタ2に、人の接近への対応などを確保することができる。
カメラ42は、機体の前方、側方および後方を撮影するものである。カメラ42は、圃場Hにおける無人トラクタ2の前方、後方および左右側方を撮影可能な位置に設けられている。前記カメラ42は一つのカメラ42を機体中心に配置して鉛直軸を中心に回転させて周囲を撮影しても、複数のカメラ42を機体の前部および後部、または四隅に配置して機体周囲を撮影する構成であってもよく限定するものではない。
エンジンコントローラ60は、エンジン4の制御を行うものである。エンジンコントローラ60には、エンジン回転数センサ61、水温センサおよび油圧センサ等が接続され、エンジン4の状態を検知できるように構成されている。エンジンコントローラ60は、設定回転数と実回転数から負荷を検出し、過負荷とならないように燃料噴射量などを制御する。
制御装置30は、無人トラクタ2を自律走行させるものである。制御装置30の記憶装置30mには、無人トラクタ2を自律走行させるための種々のプログラム等が記憶されている。制御装置30は、実体的には、CPU、ROM、RAM、およびHDD等がバスで接続される構成であってもよいし、ワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
制御装置30には、ステアリングコントローラ20が接続され、ステアリングコントローラ20から前輪10・10の操舵方向を取得することが可能である。また、制御装置30は、ステアリングコントローラ20から取得した前輪10・10の操舵方向および遠隔操縦装置17からの制御信号に基づいてステアリングコントローラ20に操舵アクチュエータ40の制御信号を出力することが可能である。
制御装置30には、角度センサ21および傾き制御コントローラ25が接続され、角度センサ21が検知するロータリ耕耘装置24の傾きを取得することが可能である。また、制御装置30は、角度センサ21から取得したロータリ耕耘装置24の傾きに基づいて傾き制御コントローラ25の制御信号を出力することが可能である。
制御装置30には、移動通信機33が接続され、移動通信機33が測位した無人トラクタ2の位置情報を取得することが可能である。なお、作業範囲となる圃場Hの外周の位置情報(地図情報)も周知の方法によって予め設定され、記憶装置30mに記憶されている。
制御装置30には、障害物センサ41が接続され、障害物センサ41が検知する障害物の位置や大きさを取得することが可能である。また、制御装置30は、障害物センサ41が検出した障害物が設定距離以内に近づくと走行を停止させるように制動装置46およびエンジンコントローラ60を制御する。
制御装置30には、カメラ42が接続され、カメラ42が撮影した映像を取得することが可能である。また、制御装置30は、カメラ42で撮影された映像を遠隔操縦装置17のディスプレイ17aに表示させる。ただし、ディスプレイ17aの表示画面が小さい場合は大きい別のディスプレイ17aで表示したり、カメラ42の映像は別の専用のディスプレイ17aで常時または選択的に表示したりすることも可能である。
制御装置30には、HMTコントローラ44が接続され、HMTコントローラ44から可変容量型の油圧ポンプの可動斜板の角度等を取得することが可能である。また、制御装置30は、HMTコントローラ44から取得した可変容量型の油圧ポンプの可動斜板の角度および遠隔操縦装置17からの制御信号に基づいてHMTコントローラ44に油圧機械式無段変速装置(HMT)の制御信号を出力することが可能である。
制御装置30には、PTOクラッチ45が接続され、PTOクラッチ45を制御してPTO軸への動力の断接を制御することができる。
制御装置30には、制動装置46が接続され、制動装置46を制御して後輪11の回転数(無人トラクタ2の走行速度)を制御することができる。
制御装置30には、メーターパネル49が接続され、メーターパネル49を介して車速センサ27が検知した後輪11の回転数(無人トラクタ2の走行速度)、およびレベルセンサ29が検出した燃料残量を取得することが可能である。また、制御装置30は、メーターパネル49から取得した無人トラクタ2の走行速度、および燃料残量に関する情報を遠隔操縦装置17に出力し、遠隔操縦装置17のディスプレイ17aに無人トラクタ2の走行速度および燃料残量を表示することが可能である。
制御装置30には、エンジン4の制御手段であるエンジンコントローラ60が接続され、エンジンコントローラ60からエンジン4の状態を検知できるようにしている。また、制御装置30は、エンジンコントローラ60から取得したエンジン4の状態および遠隔操縦装置17からの制御信号に基づいて、エンジンコントローラ60にエンジン4の制御信号を出力することが可能である。さらに、制御装置30は、エンジンコントローラ60から取得したエンジン4の状態に関する情報を遠隔操縦装置17に出力し、遠隔操縦装置17のディスプレイ17aにエンジン4の状態を表示することが可能である。
このようにして制御装置30は、移動通信機33が測位した無人トラクタ2の位置情報、ならびにジャイロセンサ31および方位センサ32から機体の変位情報および方位情報を求める。そして、制御装置30は、これら位置情報と変位情報と方位情報に基づいて、遠隔操縦装置17から取得した担当する圃場Hの作業領域Sにおいてステアリングコントローラ20、傾き制御コントローラ25、HMTコントローラ44、PTOクラッチ45、およびエンジンコントローラ60等を制御して、無人トラクタ2が自動走行し自動で作業できるようにしている。
次に、有人走行車両となる有人トラクタ16について説明する。有人トラクタ16の基本構成は無人トラクタ2と略同じ構成であるので詳細な説明は省略する。
有人トラクタ16は、作業者が乗車して運転操作できるように構成されている。有人トラクタ16には、遠隔操縦装置17が搭載され、遠隔操縦装置17によって無人トラクタ2を操作可能としている。
遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2に走行および作業に関する情報を伝達し、無人トラクタ2を自律走行および作業させ、無人トラクタ2の動作(自律走行および作業)状態を監視するものである。遠隔操縦装置17の遠隔操作は、複数の無人トラクタ2への所定の情報の伝達、ならびに複数の無人トラクタ2の操作および監視が含まれる。例えば、遠隔操縦装置17は、複数の無人トラクタ2の緊急停止、一時停止、再発進、車速の変更、エンジン回転数の変更、作業機の昇降、およびPTOクラッチ45の入り切り等を選択的に操作できるように構成されている。つまり、遠隔操縦装置17から通信装置17b、通信装置47、および制御装置30を介して、アクセルアクチュエータ、HMTコントローラ44、PTOクラッチ45、および制動装置46等を制御し、作業者が容易に複数の無人トラクタ2を遠隔操作したり、無人トラクタ2を追加したり、無人トラクタ2の作業状態を監視したりすることが可能である。
また、遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2の圃場Hにおける作業領域Sおよび作業内容を設定できるように構成されている。遠隔操縦装置17は、地図データに基づいて圃場H内において設定された任意の作業領域Sまたは圃場Hの形状から設定された作業領域Sを無人トラクタ2に伝達できる。例えば、遠隔操縦装置17は、圃場Hの境界である畦からのオフセット距離Lが任意に設定されると、設定されたオフセット距離Lだけ離れた点の集合によって囲まれる閉空間を作業領域Sとして無人トラクタ2に伝達する。
遠隔操縦装置17は、有人トラクタ16および無人トラクタ2のダッシュボード等の操作部に着脱可能としている。遠隔操縦装置17は有人トラクタ16のダッシュボードに取り付けたまま操作することも、有人トラクタ16の外に持ち出して携帯して操作することも、無人トラクタ2のダッシュボードに取り付けて操作することも可能としている。また、遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2または有人トラクタ16が作業を行っている圃場Hから離間した場所(例えば、管理センター等)にあってもよい。遠隔操縦装置17は例えばノート型またはタブレット型のパーソナルコンピュータで構成することができる。本実施形態ではタブレット型のコンピュータで構成している。
さらに、遠隔操縦装置17と無人トラクタ2は無線(または有線)で相互に通信可能に構成しており、無人トラクタ2と遠隔操縦装置17には通信するための通信装置47・17bがそれぞれ設けられている。通信装置17bは、遠隔操縦装置17に一体的に構成されている。通信装置47・17bは、無線LAN等の通信手段で相互に通信可能に構成されている。遠隔操縦装置17は、画面に触れることで操作可能なタッチパネル式の操作画面としたディスプレイ17aを筐体表面に設け、筐体内に通信装置17b、制御装置17cとしてのCPU、記憶装置、およびバッテリ等を収納している。ディスプレイ17aには、前記カメラ42で撮影した周囲の画像や無人トラクタ2の状態、作業の状態、GPSに関する情報、および操作画面等を表示できるようにし、作業者が監視できるようにしている。また、遠隔操縦装置17が無人トラクタ2または有人トラクタ16が作業を行っている圃場Hから離間した場所(例えば、管理センター等)にある場合、遠隔操縦装置17と無人トラクタ2との通信に加えて、遠隔操縦装置17は、有人トラクタ16と無線で相互に通信可能に構成されている。
このようにして、自律走行作業車両の制御システム1は、無人トラクタ2の位置と有人トラクタ16(または遠隔操縦装置17)とをディスプレイ17bおよびメーターパネル49で表示し、相互の離間距離を演算し、ディスプレイ17bおよびメーターパネル49で表示するようにしている。また、遠隔操縦装置17または有人トラクタ16にはブザーまたはスピーカ151等の警報装置が設けられ制御装置17c・18と接続されている。そして、無人トラクタ2と有人トラクタ16の離間距離が設定距離よりも長くなった場合、無人トラクタ2が設定された作業領域Sを逸脱した場合、または設定走行経路Rに沿って走行していない場合に遠隔操縦装置17に警告や警報を発するようにしている。
このように構成することで、有人トラクタ16に随伴されながら無人トラクタ2が作業領域Sにおいて自律走行および作業を行うことにより、無人トラクタ2の取り扱いや監視が容易になる。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人の作業車両のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
以下では、図2と図3とを用いて、本発明の第一実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム1について説明する。
図3に示すように、第一実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム1は、同一圃場H内において随伴して走行する無人トラクタ2と有人トラクタ16とを制御するものである。本実施形態において、無人トラクタ2と有人トラクタ16とは、互いに前後左右斜め方向(側方であってもよい)に併走して作業を行うものとする。自律走行作業車両の制御システム1は、遠隔操縦装置17によって衛星測位システムの測定結果から無人トラクタ2と有人トラクタ16との離間距離を演算する。遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2の制御装置30に離間距離を伝達し、無人トラクタ2と有人トラクタ16との離間距離を監視する。そして、遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2と有人トラクタ16との離間距離が設定範囲内となるように無人トラクタ2のHMTコントローラ44を制御する。無人トラクタ2の制御装置30は、有人トラクタ16との離間距離が設定範囲を越えると無人トラクタ2の速度を下げるようにHMTコントローラ44を制御し、離間距離が設定範囲よりも短くなると、無人トラクタ2の速度を上げるようにHMTコントローラ44を制御する(図3参照)。
また、自律走行作業車両の制御システム1は、遠隔操縦装置17によって無人トラクタ2の制御装置30から情報を取得し、無人トラクタ2の作動状態を監視することができる。遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2が設定走行経路Rに沿って走行していない場合、設定された作業領域Sを逸脱した場合、または有人トラクタ16との離間距離が設定範囲を越えた、もしくは設定範囲よりも短くなった場合、無人トラクタ2の動作状態が異常である場合等において警告や警報を発する。
図3の作業の場合、無人トラクタ2と有人トラクタ16とは、同じ作業を行い一度に二倍の幅を作業する。なお、本実施形態において、有人トラクタ16は、無人トラクタ2の後方を随伴して走行する構成としたがこれに限定されるものではなく、無人トラクタ2が有人トラクタ16の後方を随伴して走行する構成や、無人トラクタ2の後方を別の無人トラクタ2が随伴して走行する構成でもよい。
[第二実施形態]
以下に、図4から図6を用いて、本発明の第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム50において、複数の圃場Hで無人トラクタ2を自律走行および作業させる制御態様について説明する。
図4に示すように、第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム50は、無人トラクタ2を構成する第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cを有人トラクタ16に搭載されている遠隔操縦装置17によって制御するものである。なお、本実施形態において、第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cについての構成は同一であるため、第1無人トラクタ2aにおける構成を中心に説明する。
自律走行作業車両の制御システム50は、ステアリングコントローラ20、傾き制御コントローラ25、HMTコントローラ44、メーターパネル49およびエンジンコントローラ60等を統括して制御する制御装置30と有人トラクタ16に搭載された遠隔操縦装置17との間において無線LANやデジタル簡易無線を介して相互に信号を伝達することができるように構成されている。また、自律走行作業車両の制御システム50は、圃場Hに設置された監視カメラ48からの画像を遠隔操縦装置17が無線LANを介して取得することができるように構成されている。また、自律走行作業車両の制御システム50は、第1無人トラクタ2aの現在情報をGPS衛星からの電波に基づいて移動通信機33で測位することができるように構成されている。
図5に示すように、本実施形態において、自律走行作業車両の制御システム50は、遠隔操縦装置17から地図データに基づいて第1無人トラクタ2aが担当する第1圃場H1の位置およびその形状が入力される。さらに、自律走行作業車両の制御システム50は、遠隔操縦装置17からオフセット距離Lが入力されると第1圃場H1内において設定された任意の領域または第1圃場H1の形状から入力されたオフセット距離Lだけ領域の境界の内側または外側に離れた点の集合によって囲まれる閉空間を第1作業領域S1として遠隔操縦装置17から第1無人トラクタ2aに伝達する。本実施形態において、第1作業領域S1は、第1圃場H1の外縁(例えば、水田においては畦)から所定のオフセット距離Lだけ第1圃場H1の内側に入った点の集合によって囲まれる領域をいうものとする。また、第1圃場H1の外縁から所定のオフセット距離Lの範囲内の領域を第1外縁領域G1というものとする。
自律走行作業車両の制御システム50は、このようにして設定された第1作業領域S1でのみ第1無人トラクタ2aが自律走行および作業を行うように制御する。従って、第1無人トラクタ2aは、第1圃場H1の外縁から所定のオフセット距離Lだけ離れた位置までしか自律走行および作業を行わない。一方、第1圃場H1の第1外縁領域G1は、用水路や通路等の状態によって複雑な作業工程が必要になることがあるため、有人トラクタ16によって作業が行われる。すなわち、自律走行作業車両の制御システム50は、第1圃場H1を、第1無人トラクタ2aが作業を分担する第1作業領域S1と、有人トラクタ16が作業を分担する第1外縁領域G1とに分割して、第1無人トラクタ2aの制御を行う。なお、本実施形態において、第1圃場H1の作業領域は、第1圃場H1の外縁からの距離に基づいて設定されているがこれに限定されるものではなく、公道からの距離等に基づいて設定されてもよい。また、第一実施形態の随伴による走行制御を利用したティーチングによって作業領域を設定してもよいし、地図データ上において直接的に作業領域を設定してもよい。これにより、新規就農者の教育をかねて第1無人トラクタ2aの制御の指導を行うことができる。
このように構成することで、自律走行作業車両の制御システム50は、単純な作業を正確に早く効率的に行うことができる無人トラクタ2の優位性を最大限に生かせる第1作業領域S1と、複雑な作業を状況に臨機応変に行うことができる有人トラクタ16の優位性を最大限に生かせる第1外縁領域G1とに第1圃場H1の受け持ち範囲を分担することで作業効率が向上する。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人トラクタ16のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
また、自律走行作業車両の制御システム50は、第1圃場H1に設置されている監視カメラ48、GPSによる位置情報、および制御装置30からの各種情報に基づいて、第1圃場H1における第1作業領域S1での第1無人トラクタ2aの動作状態を監視可能に構成されている。従って、自律走行作業車両の制御システム50は、作業者(管理者)の所在に関わらず、遠隔操縦装置17を通じて監視カメラ48が撮影した第1無人トラクタ2aの画像に基づく作業者(管理者)による確認、第1無人トラクタ2aの位置情報に基づく確認および制御装置30からの各種情報による第1無人トラクタ2aの状態確認から異常を早期に発見することができる。つまり、別の圃場や管理センターで作業中の作業者が第1無人トラクタ2aの作動状態を認知することができる。これにより、自律走行作業車両の制御システム50は、作業者の経験を考慮しつつ有人トラクタ16のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。
さらに、図6に示すように、自律走行作業車両の制御システム50は、第1作業領域S1における土質分布に基づいて第1無人トラクタ2aの走行速度およびロータリ耕耘装置24の耕耘深さ等を土質に適した設定に変更可能に構成されている。すなわち、自律走行作業車両の制御システム50は、第1作業領域S1において予め土質分布に関する情報が入力されている場合、第1無人トラクタ2aの位置情報と土質分布に関する情報とに基づいて、第1無人トラクタ2aの作業位置における土質に適した走行速度や耕耘深さの設定を第1無人トラクタ2aに遠隔操縦装置17を通じて伝達可能に構成されている。本実施形態において、第1圃場H1は、土質A、土質Bおよび土質Cの部分から形成されている。自律走行作業車両の制御システム50は、第1圃場H1における座標情報毎に該当する土質の情報を伝達する。第1無人トラクタ2aは、伝達された情報に基づいて走行速度や耕耘深さの設定を変更する。また、自律走行作業車両の制御システム50は、第1作業領域S1におけるエンジン4の負荷およびロータリ耕耘装置24の負荷等に基づいて走行速度や耕耘深さの設定を変更する構成でもよい。この場合、自律走行作業車両の制御システム50は、第1無人トラクタ2aの位置情報とその位置での走行速度や耕耘深さの設定とを蓄積することで第1作業領域S1における土質分布に関する情報を構成することができる。このようにして、農業者の経験知をデータとして入力可能とし条件の異なる圃場でも活用することができる。
次に、図4と図5とを用いて、本発明の第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム50において、複数の無人トラクタ2を構成している第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cをそれぞれ制御する制御態様について説明する。なお、第1圃場H1、第2圃場H2および第3圃場H3は、互いに隣接している必要はない。
自律走行作業車両の制御システム50は、第1無人トラクタ2aが担当する第1圃場H1の位置情報と作業内容、第2無人トラクタ2bが担当する第2圃場H2の位置情報と作業内容、第3無人トラクタ2cが担当する第3圃場H3の位置情報と作業内容、およびオフセット距離Lが設定されると、各圃場における作業領域を設定し、作業開始位置や作業方向といった作業態様と作業内容とを第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cに遠隔操縦装置17を通じて伝達し、群制御により同時にかつ独立して作動を開始させる。また、自律走行作業車両の制御システム50は、新たな無人トラクタ2である第4無人トラクタ2dを追加することが可能である。自律走行作業車両の制御システム50は、第4無人トラクタ2dが追加されると、遠隔操縦装置17において第4無人トラクタ2dの状態を管理することができる。自律走行作業車両の制御システム50は、第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cの位置情報、制御装置30からの各種情報、および監視カメラ48から取得した画像に基づいて作動状態を監視する。
一方、有人トラクタ16は、第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cが作業を行わない第1圃場H1の第1外縁領域G1と第2圃場H2の第2外縁領域G2と第3圃場H3の第3外縁領域G3とで作業を順次行う。この際、群制御が行われている第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cの第1作業領域S1、第2作業領域S2および第3作業領域S3の広さおよび作業内容と有人トラクタ16の第1外縁領域G1、第2外縁領域G2および第3外縁領域G3の広さおよび作業内容とに基づいて有人トラクタ16に対する無人トラクタ2の数を適切に設定することができる。このように、作業領域や作業の割合に応じて任意の数の無人トラクタ2を一群の無人トラクタ2として同時にかつ独立して作動させつつ、有人トラクタ16による作業を平行して行う協働動作によって作業効率が向上する。これにより、作業者の経験を考慮しつつ有人トラクタ16のみが行う場合よりも正確に、速く、かつ効率的に作業を行うことができる。なお、本実施形態において、第1無人トラクタ2a、第2無人トラクタ2bおよび第3無人トラクタ2cがそれぞれ担当する圃場は一つであるがこれに限定されるものではなく、一台の無人トラクタ2が複数の圃場を担当し、一の圃場の作業領域での作業が終了すると他の圃場の作業領域での作業を行うようにしてもよい。複数の圃場における作業領域ごとにそれぞれの無人トラクタ2a・2b・2c・・・を一群の無人トラクタ2として協働して作業を行うようにしてもよい。
以上の如く、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK−GPS等を活用することで高精度測位が可能になる。これにより、大型の特定圃場だけでなく中・小規模圃場、または畑もしくは水田などの場所を選ばず作業が可能になる。さらに、土質分布のデータ化によって農業者の匠の技術(暗黙知)を形式知化が可能となる。これにより、新規就農者などに技術伝承が的確になされ早期な人材育成が可能となる。また無人トラクタ2がデータを蓄積することで農業者の最適なパートナーになることが可能になる。また、安全性を確保することで複数の無人トラクタ2の群制御を実現することができる。なお、第二実施形態において、複数の圃場のうち一つ以上の圃場において、複数の無人トラクタ2または有人トラクタ16と一台以上の無人トラクタ2による随伴して走行する制御態様を実施してもよい。
図4と図7とを用いて、本発明の第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム50において、無人トラクタ2cが任意の作業領域S3外を走行することを防止する制御について説明する。図7では、任意の作業領域S3は、一般道路などの公道である自律走行禁止領域P3が畦を挟んで隣接している圃場H3を想定している。
遠隔操縦装置17は、カメラ42およびGPSからの情報を用いて、地図データ上に表示される無人トラクタ2cの位置情報を補正するようにしている。カメラ42によって撮影された複数の画像における視差により、地形形状や対象物との距離を検出し、地図情報を参照することで、地図データ上に表示される無人トラクタ2cの位置情報を補正することができる。この場合、カメラ42を複数台設けて同時に撮影される複数の画像より、地形の情報を取得してもよい。
また、遠隔操縦装置17は、ジャイロセンサ31および方位センサ32から取得さられる機体の方位情報基づいて、地図データ上に表示される無人トラクタ2cの方位情報を補正するようにしている。
以上の構成において、遠隔操縦装置17は、カメラ42およびGPSを用いて、無人トラクタ2cが任意の作業領域S3を出ないように構成される。以上のように、無人トラクタ2cは、正確な位置情報および方位情報を把握したうえで、任意の作業領域S3内において自律走行することができる。
また、遠隔操縦装置17は、無人トラクタ2cには、機体の傾きを検知する傾きセンサが設けられる。遠隔操縦装置17は、傾きセンサによって検知される機体の傾きが異常であると判断した場合、GPSによって測位される位置情報に照らし合わせて、機体が任意の作業領域S3内にいるかを判断する。機体が任意の作業領域S3を外れようとしている場合(例えば、機体が畦に乗り上げている場合)は、無人トラクタ2cを任意の作業領域S3における作業順路に戻るように制御する。
さらに、遠隔操縦装置17は、車速センサ27およびトルクセンサによって検知される機体の速度および出力が異常であると判断した場合、GPSによって測位される位置情報に照らし合わせて、機体が任意の作業領域S3内にいるかを判断する。機体が任意の作業領域S3を外れようとしている場合(例えば、機体が畦に乗り上げている場合)は、無人トラクタ2cを任意の作業領域S3における作業順路に戻るように制御する。
以上のように、遠隔操縦装置17は、機体が任意の作業領域S3内にいるかを判断し、機体が任意の作業領域S3を外れようとしている場合は、無人トラクタ2cを任意の作業領域S3における作業順路に戻るように制御することで、任意の作業領域S3外、例えば、無人トラクタ2cの走行が禁止される、一般道路などの公道での走行を防止することができ、自律走行の安全性および正確性を十分に確保することができる。
図8と図9とを用いて、本発明の第二実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム50において、無人トラクタ2a・2b・2cの運搬について説明する。
各種の作業領域では、該作業領域の形状から無人トラクタ2a・2b・2cの作業順路が作成される。遠隔操縦装置17は、作業順路を走行する無人トラクタ2a・2b・2cの車速センサ27等の検知結果に基づいて各種の作業領域での作業時間および作業終了位置を算出する。遠隔操縦装置17は、それぞれの作業領域での無人トラクタ2a・2b・2cの作業終了時刻Tを算出し、各種の作業領域での作業終了時刻Tおよび作業終了位置をユーザに報知するように構成される。
本実施形態では、第1作業領域S1での作業終了時刻Tは、T1であり、第2作業領域S2での作業終了時刻Tは、T2であり、第3作業領域S3での作業終了時刻は、T3である。そして、遠隔操縦装置17は、各種の作業領域での作業終了時刻Tおよび作業終了位置をユーザに報知することで、ユーザは作業終了時刻Tおよび作業終了位置に基づいて、例えば、各無人トラクタ2a・2b・2cを運搬車両51によって運搬する計画をたてることができる。そのため、無人トラクタ2a・2b・2cの運搬を効率的に行うことができ、作業能率を向上させることができる。
各無人トラクタ2a・2b・2cは、一般道路などの公道である自律走行禁止領域P3を走行することを禁止されている。そのため、自律走行禁止領域P3外において、ドライバーまたはユーザが運搬車両51に無人トラクタ2a・2b・2cを積み込んだ上で、運搬車両51をドライバーが運転操作(有人走行)することで、無人トラクタ2a・2b・2cを運搬可能としている。
[第三実施形態]
図10を用いて、本発明の第三実施形態に係る自律走行作業車両の制御システム60において、無人トラクタ2a・2b・2cを運搬する運搬車両51の運搬管理について説明する。
遠隔操縦装置17は、複数の無人トラクタ2a・2b・2cが作業を行っている複数の圃場Hから離間した場所である管理センターSに設けられる。遠隔操縦装置17はタブレット型のパーソナルコンピュータであるが、管理センターSのサーバによって構成してもよい。運搬車両51には、GPSおよび移動通信機が設けられ、該移動通信機によって管理センターS(本実施形態では、遠隔操縦装置17)にGPSからの情報を送信可能としている。
管理センターS(本実施形態では、遠隔操縦装置17)は、圃場Hで作業中の無人トラクタ2a・2b・2cの配車必要順位を設定する。例えば、各圃場H内の作業領域における無人トラクタ2a・2b・2cの作業終了時刻から配車を必要とする順位を設定する。該配車必要順位に基づいて、配車必要順位の高い無人トラクタ2への配車を優先的に行う。具体的には、配車必要順位の高い無人トラクタ2が作業をしている圃場Hへ最も近い運搬車両51をGPSからの情報を用いて決定し、該運搬車両51のドライバーへ回収先および作業終了時刻を報知する。報知される情報に基づいて、運搬車両51のドライバーが無人トラクタを回収しにいくことで、効率的な運搬を可能にしている。回収される無人トラクタ2は、他の圃場Hに配送され、該圃場H内において再度作業を行うようにしてもよい。
本発明は、自律走行作業車両の制御システムに利用可能である。
1 自律走行作業車両の制御システム
2 無人トラクタ
H 圃場
S 作業領域
GPS 衛星測位システム

Claims (4)

  1. 衛星測位システムを利用して作業車両の位置を測位しながら、前記作業車両に自律して走行および作業を行わせる、自律走行作業車両の制御システムであって、
    圃場毎に担当する自律走行作業車両が設定されるとともに、圃場毎の自律走行作業車両の作業領域と、圃場毎の自律走行作業車両の作業内容とが設定され、
    圃場毎の自律走行作業車両を操作可能な遠隔操縦装置を備え、
    前記遠隔操縦装置を介して、圃場毎の自律走行作業車両に、担当する圃場の作業領域と作業内容とを伝達することにより、圃場毎の自律走行作業車両に、担当する圃場の所定の作業領域で所定の作業を行わせ、
    圃場毎の自律走行作業車両の作動状態を監視し、
    圃場毎の自律走行作業車両の作業領域の形状から作成される自律走行作業車両の作業順路と、前記作業順路を走行する自律走行作業車両の車速の検知結果に基づいて、圃場毎の自律走行作業車両の作業領域での自律走行作業車両の作業終了時刻を算出し、前記遠隔操縦装置を介して、前記圃場毎の自律走行作業車両の作業終了時刻を報知し、
    前記遠隔操縦装置は、前記圃場毎の作業領域における自律走行作業車両の作業終了時刻から配車を必要とする順位を設定し、前記配車を必要とする順位に基づいて、前記配車を必要とする順位の高い自律走行作業車両の配車を優先的に実行する
    ことを特徴とする自律走行作業車両の制御システム。
  2. 任意に設定された境界からの距離、または圃場の形状によって定まる境界からの距離に基づいて、前記圃場毎の自律走行作業車両の作業領域が設定される
    請求項1に記載の自律走行作業車両の制御システム。
  3. 前記圃場毎の自律走行作業車両の作業領域における土質の分布に基づいて、前記圃場毎の作業に伴う自律走行作業車両の設定が調整される
    請求項1または請求項2に記載の自律走行作業車両の制御システム。
  4. 自律走行作業車両が作業を行う圃場、作業領域、作業内容および圃場の所定の作業領域で所定の作業を行わせる自律走行作業車両を追加することができる
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自律走行作業車両の制御システム。
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