JP6379128B2 - トンネル用作業台、及びトンネル用作業セット - Google Patents
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Description
トンネルの維持管理には、トンネルの内面を構成する覆工コンクリートや当該内面に設置された各種設備、例えば照明設備や消防設備等の点検や補修等が含まれる。この点検や補修等は高所における作業を伴うため、例えば、下記特許文献1に記載されるような高所作業車が用いられる。
左右一対の脚部と、
前記左右一対の脚部により下方から支持され、前記トンネルの覆工面に対面する作業面を有する作業床と、を備え、
前記一対の脚部は、少なくとも車両幅の一般的制限値を超える間隔をあけて配置され、
前記作業床は、少なくとも車両高さの一般的制限値を超える高さで前記一対の脚部により支持されているものである。
このような構成によって、作業床の高さを調整することができる。また、作業床を低くすることにより、運搬車両による作業台の運搬を容易に行うことができる。
このような構成によって、例えば作業床をトンネルの幅方向中央に配置した状態で、トンネルの幅方向一方側に走行車両の通行空間を形成し、幅方向他方側に維持管理のための作業スペースを確保することができる。
このような車輪を備えることによって、トンネル内で作業台を容易に移動させることができる。
このような補助台が設けられることによって、例えばトンネル内で最も高所となる天端に対する作業をより行い易くすることができる。
この構成によれば、トンネル延長方向に作業台を移動させるとき等に作業床上で補助台を左右方向に移動させることによって、トンネル内の天端付近に設けられた設備、例えば換気装置との干渉を避けることができる。
トンネルの坑口手前に設置され、前記トンネル用作業台における前記一対の脚部の間でかつ前記作業床の下方を通行できない幅及び高さを有する車両を検出するゲージ装置とを備えている。
この構成によれば、ゲージ装置によって、作業台における通行空間を通行できない車両を検出し、当該車両のトンネル内への侵入を防止することができる。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る作業台を示す正面図である。図2は、作業台の側面図、図3は、作業台の平面図、図4は、作業台の斜視図である。
本実施形態の作業台10は、既設のトンネル50内において、車両C1の走行を許容した状態で覆工コンクリート51や覆工コンクリート51に設置された各種設備の点検や補修の作業(以下、「維持管理作業」ともいう)を行うために使用されるものである。作業台10は、作業者の足場となる作業面11aを有する作業床11と、作業床11を下方から支持する左右一対の脚部12とによって主構成されている。作業台10は、その左右方向をトンネル幅方向に一致させ、その前後方向をトンネル延長方向に一致させた状態でトンネル50内に設置される。したがって、以下の説明において、作業台10がトンネル50内に設置された状態では、トンネル幅方向と左右方向とは同じ方向を意味し、トンネル延長方向と前後方向とは同方向を意味する。
本実施形態の作業台10は、図5に示す態様で使用される。図5において、符号53は、トンネル50内の道路で車線を規制するためのロードコーンやバリケード等からなる規制材であり、この規制材53によって区画された一方の車線54にトンネル50内の維持管理作業に必要な作業車C2、例えば、覆工コンクリート51の背面に裏込め材としての生コンクリートを注入するためのコンクリートポンプ車等が停車し、規制材53により区画された他方の車線55において走行車両C1の通行が許容されている。また、作業台10の作業床11は、トンネル50の幅方向の略中央に配置されている。そして、一対の脚部12は、走行車両C1の通行が許容された他方の車線55を挟んで配置されている。
また、取り付け枠32は、門形に限られるものではなく、高さ検出センサ33及び幅検出センサ34を所定の位置に取り付けることができれば形状は特に限定されない。
本実施形態の作業台10は、脚部12や作業床11を分解した状態でトンネル50の近傍まで、例えば高速道路におけるパーキングエリア等まで運搬され、そこで組み立てられた後にトンネル50内の所定位置まで運搬される。組み立てられた作業台10は、第1及び第2の脚部材21,22の交差角度を変えることによって脚部12を収縮させ、作業床11の高さを低くした状態で運搬車両C3に搭載される。図9及び図10に示す例では、運搬車両C3としてのトレーラーに運搬台C3aが設けられ、この運搬台C3a上に作業台10の作業床11が支持されている。一対の脚部12は、車輪26が路面52よりも高位置になるように収縮される。そのため、一対の脚部12が高さ変更する際の下限は、作業床11の運搬高さh(図9参照)よりも低くなるように設定されている。このように作業床11を低位置にした状態で運搬することで、作業台10を車両高さの一般的制限値よりも低くすることができ、運搬車両C3が道路を走行する上での制限を少なくすることができる。また、運搬中に車輪26が路面52に接触することもない。
図11は、第2の実施形態に係る作業台10を示す正面図である。
本実施形態の作業台10は、作業床11の左右方向の端部に、補助足場41が取り付けられたものである。この補助足場41は、作業床11の端部から下方に延びる支持腕41aと、支持腕41aから幅方向外側に延びる足場部材41bとを備えている。このような補助足場41を備えることによって作業床11よりも低位置において、トンネル50の肩部50bや側壁50cにおける維持管理作業を好適に行うことができる。つまり、作業台10を用いることによって、トンネル50の全断面に対する作業を行うことが可能となる。そのため、従来、高所作業車の配置場所に応じて工程(日程)を分けて行っていた作業を一つの工程で行うことが可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
図12は、第3の実施形態に係る作業台10を示す正面図である。
本実施形態の作業台10は、作業床11の左右方向の幅が第1の実施形態の作業床11よりも小さく、作業床11の左右方向の中心と、一対の脚部12間の左右方向の中心とが一致している。そして、作業床11の幅方向一端部に、補助作業床17が連結具45を介して着脱自在に取り付けられている。
図13は、第4の実施形態に係る作業台10を示す斜視図である。
本実施形態の作業台10は、第1の実施形態と脚部12の形状が異なる。本実施形態の一対の脚部12は、それぞれ前後方向に並べて配置された複数の脚部材27a〜27cを備えている。具体的に、各脚部12は、上下方向に沿って配置された前脚部材27a、後脚部材27b、中間脚部材27cの3本の脚部材を備えている。各脚部材27a〜27cの下端部には車輪26が設けられている。脚部材27a〜27cの上下方向の中間部及び下端部は、梁部材28によって連結されている。図13には示していないが、駆動装置25や発電機44(図2参照)は、脚部材27a〜27cや梁部材28に取り付けて支持することができる。
11:作業床
12:脚部
14:補助台
26:車輪
31:ゲージ装置
50:トンネル
52:路面
C1:走行車両
Claims (8)
- トンネル内で使用されるトンネル用作業台であって、
左右一対の脚部と、
前記左右一対の脚部により下方から支持され、前記トンネルの覆工面に対面し作業者の足場となる作業面を有する作業床と、を備え、
前記一対の脚部は、少なくとも車両幅の一般的制限値を超える間隔をあけて配置され、
前記作業床は、少なくとも車両高さの一般的制限値を超える高さで前記一対の脚部により支持されており、
前記作業床の左右方向両端部には、当該両端部から下方に延びる支持腕と、前記支持腕から左右方向の外側に延びる足場部材とを備えた補助足場が設けられている、トンネル用作業台。 - 前記脚部が高さ変更可能に構成されている、請求項1に記載のトンネル用作業台。
- 前記脚部の高さの下限が、前記作業床の運搬高さよりも低く設定されている、請求項2に記載のトンネル用作業台。
- 前記一対の脚部は、前記作業床に対して左右方向の一方側に偏った位置に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のトンネル用作業台。
- 前記脚部に路面走行用の車輪が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル用作業台。
- 前記作業床上に、前記作業面よりも高位に配置され作業者の足場となる補助作業面を有する補助台が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のトンネル用作業台。
- 前記補助台が、前記作業床上で左右方向に移動可能に設けられている、請求項6に記載のトンネル用作業台。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載されたトンネル用作業台と、
トンネルの坑口手前に設置され、前記トンネル用作業台における前記一対の脚部の間でかつ前記作業床の下方を通行できない幅及び高さを有する車両を検出するゲージ装置とを備えている、トンネル用作業セット。
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