JP6373923B2 - 電動車両のバッテリ支持構造 - Google Patents

電動車両のバッテリ支持構造 Download PDF

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Description

本発明は、電動車両のバッテリ支持構造に関する。
従来、車体に設けられるバッテリホルダーにバッテリが収容され、車体(バッテリホルダーを含む)に設けられる止め輪をバッテリに係合し、車体側に設けられるバックルを偏心位置に操作することでバッテリを保持するバッテリ支持構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4277968号公報
特許文献1では、止め輪とバックルの位置で、バッテリがロックされているか目視で確認することができるが、止め輪がバッテリの係合部から外れ、バックルが偏心位置に操作できてしまうので、目視だけでバックルの位置を確認したときに誤認する可能性がある。このように、従来技術の操作では、感覚でロックできたかを確認しにくいので、ロックのし忘れ、ロックの誤認を生じる可能性がある。
本発明の目的は、ロックのし忘れ、誤認を生じにくくすることが可能な電動車両のバッテリ支持構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明(第1の特徴)は、車体に設けられるバッテリホルダー(71,151)にバッテリ(22,142)が収容され、前記バッテリ(22,142)がロック機構(72,152)により車体に固定される電動車両のバッテリ支持構造において、前記ロック機構(72,152)は、止め輪(76)と、前記止め輪(76)と係合するバックル(78)とを備え、前記止め輪(76)は、前記バッテリホルダー(71,151)若しくは車体に揺動可能に支持され、前記止め輪(76)の両端に設けられた端部揺動軸(76d,76d)がオフセットして設けられ、前記バッテリ(22,142)の収納位置では、前記止め輪(76)が前記バッテリ(22,142)の上方に位置することを特徴とする。
第2の特徴は、前記バックル(78)は、前記バッテリホルダー(71,151)若しくは車体に揺動可能に支持されるフレーム体(77)に揺動可能に設けられる構成としても良い。
第3の特徴は、前記フレーム体(77)は、U字形状であり、両端に設けられた端部揺動軸(77d,77d)がオフセットし、前記バッテリ(22,142)の着脱時には前記バッテリ(22,142)と離間するように外側方に傾いている構成としても良い。
第4の特徴は、前記バッテリホルダー(71,151)を側方から覆う蓋部材(66,146)が、車体に揺動可能に設けられ、前記蓋部材(66,146)には、前記止め輪(67)が前記バッテリ(22,142)の上方に位置するときに、前記止め輪(67)に当接可能な当接部(106a)が形成されている構成としても良い。
第5の特徴は、前記バッテリ(22,142)には、前記ロック機構(72,152)の前記バックル(78)と係合する係合部(22c)が設けられる構成としても良い。
第6の特徴は、前記係合部は、前記バッテリ(22,142)の上部に備えるハンドル(22c)である構成としても良い。
本発明の第1の特徴によれば、ロック機構が、止め輪とバックルの二部品を備え、止め輪はバッテリの上方に位置するため、止め輪とバックルとを係合させるときには、止め輪をバックルとの係合位置まで移動させる必要があり、ロック操作の過程で、手動で止め輪のバックル側へ移動動作があるため、ロックのし忘れ、誤認が生じにくい。
第2の特徴によれば、フレーム体を設けることで、バックルの配置自由度を増すことができ、バックルでのロック操作を容易に行うことができる。
第3の特徴によれば、バッテリの着脱時に、フレーム体が邪魔になることがなく、バッテリをスムーズに着脱することができる。
第4の特徴によれば、蓋部材を閉めようとしたときに、止め輪に蓋部材の当接部が当たり、バッテリが固定されていない状態で蓋部材が閉じるのを防止するとともに、バッテリが固定されていないことを乗員に気づかせることができる。
第5の特徴によれば、バッテリに係合部を設けることで、バッテリをロック機構でより強固に固定することができる。
第6の特徴によれば、バッテリに設けられる既存のハンドルを係合部とすることができ、特別にバッテリに係合部を設けずに済み、バッテリのコストを抑えることができる。
本発明に係る電動車両を示す左側面図である。 電動車両の車体フレームを示す斜視図である。 バッテリ及びバッテリ収納装置を示す斜視図である。 バッテリ及びバッテリ収納装置を示す背面図である。 図4のV矢視図である。 バッテリの収納状態を示す左側面図である。 バッテリの収納状態を示す斜視図である。 バッテリホルダーを示す斜視図である。 バッテリ用リッドの内側を示す斜視図である。 バッテリ用リッドの内側を示す正面図である。 バッテリ用リッドの外板を裏面側から見た斜視図である。 バッテリ用リッドの外板の裏面を示す正面図である。 メインスタンド及びその取付構造を示す斜視図である。 第2実施形態のバッテリ収納装置を示す斜視図である。 バッテリ収納装置を示す側面図である。 バッテリ収納装置を示す平面図である。 第3実施形態の車体フレームを示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る電動車両10を示す左側面図、図2は、電動車両10の車体フレーム11を示す斜視図である。
図1において、電動車両10は、車体フレーム11の前端にフロントフォーク12を介して支持された前輪13と、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して支持された後輪16と、車体フレーム11の上部に支持されたシート17とを備える。
電動車両10は、シート17に跨って乗る自動二輪車(鞍乗り型車両)であり、スイングアーム14の後端部に、後輪16を駆動させる電動モータ21が配置され、車体フレーム11の下部に、電動モータ21に電力を供給するバッテリ22が配置されている。
図1、図2に示すように、車体フレーム11は、ヘッドパイプ31、メインフレーム32、センターフレーム33、ダウンフレーム34、ロアフレーム36、シートフレーム37及びサブフレーム38を備え、ヘッドパイプ31以外はそれぞれ左右一対設けられる。
ヘッドパイプ31は、フロントフォーク12を回動可能に支持している。メインフレーム32は、ヘッドパイプ31から後下がりに延びる傾斜部32aと、傾斜部32aの下端から後方に延びる水平部32bとから構成されている。センターフレーム33は、メインフレーム32の後端から下方に延びる上部フレーム33aと、上部フレーム33aの下端に車幅方向に延びるように取付けられたクロスパイプ45から下方に延びる下部フレーム33bとから構成されている。ダウンフレーム34は、メインフレーム32の下方をヘッドパイプ31から後下がりに延びる傾斜部34aと、傾斜部34aの下端から下方に延びる鉛直部34bとから構成されている。ダウンフレーム34は、下端で屈曲して水平部を成すロアフレーム36を構成し、ロアフレーム36は、後端で屈曲して上下に延出してセンターフレーム33の下部フレーム33bを構成し、クロスパイプ45を介してセンターフレーム33の上部フレーム33aと接続される。
シートフレーム37は、メインフレーム32の後部からクロスパイプ44を介して後方へ後上がりに延びている。サブフレーム38は、センターフレーム33とシートフレーム37とを接続している。
メインフレーム32、センターフレーム33、ダウンフレーム34及びロアフレーム36は、車体フレーム半体39を構成し、1本のパイプから曲げ成形されている。左右の車体フレーム半体39,39は、車幅方向に延びる複数本のクロスパイプ42,44で接続されている。このように、センターフレーム33、ダウンフレーム34及びロアフレーム36を一体に成形することで、製造が容易になり、生産性を高めることができる。
メインフレーム32とダウンフレーム34とには補強フレーム41が渡されている。
左右の車体フレーム半体39,39は、前フレーム部43を形成している。
このように、車体フレーム11は、左右の体フレーム半体39,39をクロスパイプ42,44で接続したクレードル形に形成することで、車体フレーム11の剛性を高めることができ、重量物であるバッテリ22を強固に支持することができる。
ヘッドパイプ32、メインフレーム32の傾斜部32a、ダウンフレーム34の傾斜部34a及び補強フレーム41は、内側に閉空間49を形成している。このような閉空間49を形成することで車体フレーム11の前部の剛性を高めることができる。また、閉空間49内に充電器などを配置することで、スペースの有効活用ができる。
メインフレーム32の水平部32bとロアフレーム36、ダウンフレーム34の鉛直部34bとセンターフレーム33は、それぞれ平行に配置されている。これにより、水平部32b、ロアフレーム36、鉛直部34b及びセンターフレーム33は、矩形の一部を形成し、この矩形の内側にバッテリ22が配置されている。
図1において、フロントフォーク12は、上端部にバーハンドル46、下端部に車軸47を介して前輪13が支持されている。スイングアーム14は、前端が左右のセンターフレーム33に渡されたピボット軸48に上下揺動可能に支持され、後端部に電動モータ21が設けられている。電動モータ21の回転軸51には後輪16が取付けられている。即ち、後輪16は、スイングアーム14の後端部に電動モータ21を介して片持ち支持されている。電動モータ21の上部とシートフレーム37の後部とにリアクッションユニット52が渡されている。センターフレーム33の下部にはメインスタンド54が取付けられている。
車体フレーム11は、車体カバー60で覆われている。車体カバー60は、フロントフェンダー61、レッグシールド62、左右一対のサイドカバー63、リヤフェンダー64、バッテリ用リッド66を備える。
フロントフェンダー61は、前輪13を上方から覆っている。レッグシールド62は、フロントフォーク12の後方に位置して運転者の脚部を前方から覆う。サイドカバー63は、レッグシールド62の後縁から後方に延びてシート17の両側部の下方を覆っている。リヤフェンダー64は、サイドカバー63から後方に延びて後輪16を上方から覆っている。バッテリ用リッド66は、レッグシールド62の一側部(左側部)及び一側(左側)のサイドカバー63を切り欠いた部分を塞ぐ板状の部品であり、車体フレーム11の下部に開閉可能に設けられる。バッテリ用リッド66を開けることで、バッテリ22の着脱が可能になる。
バッテリ用リッド66とレッグシールド62の他側方(右側方)には、運転者用ステップ68が、ロアフレーム36に固定されたステー(不図示)を介して取付けられている。
図3は、バッテリ22及びバッテリ収納装置70を示す斜視図である。図4は、バッテリ22及びバッテリ収納装置70を示す背面図であり、図3の状態を車体後方から見た図である。図3及び図4は、バッテリ用リッド66を開けるとともに、一方(後側)のバッテリ22を収納状態とし、他方(前側)のバッテリ22を着脱位置まで倒した状態を示している。
図3及び図4において、複数(ここでは2個)のバッテリ22がバッテリ収納装置70に車両前後方向に並べられて収納される。バッテリ22のバッテリケース22bの上部に揺動可能にハンドル22cが取付けられている。ハンドル22cは、略U字形状に形成され、バッテリケース22bの上面22dに対して略垂直に立てた状態から上面22dに沿うように倒すことが可能である。
バッテリ22は、背面22eの一側面(左側面)側の縁部に後方に突出する凸状部22fが形成され、同様に、前面の一側面(左側面)側の縁部に後方に突出する凸状部(不図示)が形成されている。
バッテリ収納装置70は、バッテリホルダー71、バッテリロック機構72、バッテリ用リッド66、リッドロック機構73及び揺動体支持部87を備える。
バッテリホルダー71は、バッテリ22の一側面(左側面22g)、前面、背面22eに面するように配置された保持プレート91と、保持プレート91の前部及び後部91aに取付けられたガイド部材92とを備え、揺動体支持部87に揺動可能に支持される。
保持プレート91は、バッテリ22の左側面22gに沿って前後方向に延びる左側部91bと、左側部91bの前端及び後端から車幅方向他側方(右側方)に延びる前部(不図示)及び後部91aとからなる。左側部91bは、その上部に、上方に向かうにつれて次第にバッテリ22から離れるように傾斜した傾斜部91kを備える。
ガイド部材92は、保持プレート91の左側部91bから右側方に隔てて配置され、左側部91bとガイド部材92の端面92aとの間にバッテリ22の凸状部22fが挿入されることで、バッテリ22がガイド部材92に保持される。ガイド部材92の端面92aの上部には、上方に向かうにつれて次第に凸状部22fから離れる傾斜面92bが形成されている。この傾斜面92bと、保持プレート91の傾斜部91kとにより、バッテリ22をバッテリホルダー71に装着する際に、バッテリ22の凸状部22fを、保持プレート91の左側部91bとガイド部材92の端面92aとの間にスムーズに挿入することができ、バッテリ22を容易に保持状態にすることができる。
保持プレート91は、揺動体支持部87の支持板88に設けられたストッパ部(不図示)により回動角度が規制される。即ち、バッテリホルダー71の揺動角度が規制される。具体的には、バッテリホルダー71を、バッテリ22」の着脱が行える図に示す揺動角度(鉛直線96からの角度)θ1までバッテリ22を倒すことができる。
バッテリロック機構72は、側板75、上部ワイヤー76(止め輪)、下部ワイヤー(フレーム体)77及びバックル78を備え、バッテリホルダー71にバッテリ22を固定する。
側板75は、車体フレーム11の他側部(右側部)に略鉛直に且つ前後方向に延びるように取付けられている。上部ワイヤー76は、その両端部が側板75の上縁部に揺動可能に取付けられた略U字状の部品である。下部ワイヤー77は、その両端部が保持プレート91の上部に揺動可能に取付けられた略U字状の部品である。バックル78は、下部ワイヤー77の先端部に揺動可能に支持されるワイヤー被支持部78aと、上部ワイヤー76を掛けることが可能なワイヤー掛け部78bと、手で操作される操作部78cとを備える。
バッテリ用リッド66は、揺動体支持部87に揺動可能に支持され、バッテリ22を側方から覆う閉じた状態から所定角度まで開くように開き角度が設定されている。バッテリ用リッド66の開き角度は、鋭角の範囲である。
バッテリ用リッド66は、その内側に複数の被支持板94,95が設けられ、被支持板94が揺動体支持部87の揺動軸89に揺動可能に支持される。被支持板94は、揺動体支持部87の支持板88に設けられたストッパ部(不図示)により回動角度が規制される。即ち、バッテリ用リッド66の閉状態からの開き角度(揺動軸89を通る鉛直線96からの角度)がθ2(θ2>θ1)に規制される。
リッドロック機構73は、バッテリ用リッド66を閉状態にロックする、あるいそのロックを解除するために、バッテリ用リッド66の内側に設けられたストライカー81と、ストライカー81に係合される又は係合解除されるロック爪82が設けられたロック機構本体83とを備える。ロック爪82又はロック爪82を動作させるロック関連部材(不図示)は、車体前部に設けられたロック操作部(不図示)に操作ケーブル(不図示)を介して接続され、ロック操作部を操作することで、ロック爪82が作動し、ストライカー81とロック爪82とがロック解除される。バッテリ用リッド66を閉じれば、ストライカー81に押されたロック爪82が作動し、ロックされる。
揺動体支持部87は、バッテリ22の上部の前方及び後方に配置され、バッテリ用リッド66と、保持プレート91の前部(不図示)及び後部91aを支持するために車体フレーム11(図1参照)に取付けられている。揺動体支持部87は、車体フレーム11に取付けられた支持板88と、支持板88に取付けられた揺動軸89とを備える。
バッテリロック機構72において、上部ワイヤー76がバックル78に掛けられていない状態、即ち、バッテリ22が固定されていない状態では、上部ワイヤー76の先端は、バッテリ22の上面22dから上方に隔てた位置に静止している。このように上部ワイヤー76がバッテリ22に対して浮いた状態にあるのは、上部ワイヤー76の両端部が互いに側板75に偏心して取付けられているからである。上部ワイヤー76の側板75への取付構造については後で詳述する。
下部ワイヤー77は、バッテリ22の左側面22gに近接し、バックル78の一端が、倒したハンドル22cの先端面22k、詳しくは、先端面22kに設けられた凹部22j(図3参照)の底に当たっている。
バッテリ22を倒した状態では、バッテリホルダー71も倒れた状態にあり、下部ワイヤー77は、バッテリ22を収納した状態のときよりもバッテリ22から離れている。また、このときのバックル78(不図示)はハンドル22cの凹部22jから離れている。
即ち、下部ワイヤー77は、バッテリ22から離れた状態を保って静止している。このように下部ワイヤー77が傾いた状態で静止した状態にあるのは、上部ワイヤー76と同様に、下部ワイヤー77の両端部が互いにバッテリホルダー71の保持プレート91に偏心して取付けられているからである。下部ワイヤー77がバッテリ22から離れていれば、バッテリ22を取外すときや取付けるときに下部ワイヤー77が邪魔にならない。下部ワイヤー77の保持プレート91への取付構造については後で詳述する。
リッドロック機構73のロック機構本体83は、ロック爪82が回動可能に支持されるベースプレート98を備える。ベースプレート98は、車体フレーム11側(詳しくは、側板75)に取付けられている。
図5は、図4のV矢視図である。
側板75の上縁75cには、各上部ワイヤー76を支持する一対のワイヤー支持部75a,75bが一体に形成されている。
上部ワイヤー76は、一対の横延出部76a,76b、縦延出部76c及び一対の端部被支持部76d,76dから一体に形成されている。
横延出部76a,76bは、それぞれ車幅方向に延び、横延出部76aの方が横延出部76bよりも長く形成されている。縦延出部76cは、一対の横延出部76a,76bのそれぞれの一端を接続して前後方向に延びている。一対の端部被支持部76d,76dは、横延出部76a,76bのそれぞれの他端から互いに離れるように前後方向に延びている。
一対の端部被支持部76d,76dは、側板75の一対のワイヤー支持部75a,75bに揺動可能に支持されている。
図中の符号Aはワイヤー支持部75a,75aに支持される端部支持部76d,76dの軸線である揺動軸、Bはワイヤー支持部75b,75bに支持される端部支持部76d,76dの軸線である揺動軸である。
揺動軸Aと揺動軸Bとは、車幅方向にオフセットしている。
また、符号Cはワイヤー支持部91d,91d(図6参照)に支持される端部支持部77d,77d(図6参照)の軸線である揺動軸、Dはワイヤー支持部91e,91e(図6参照)に支持される端部支持部77d,77d(図6参照)の軸線である揺動軸である。
揺動軸Cと揺動軸Dとは、上下方向にオフセットしている。
図6は、バッテリ22の収納状態を示す左側面図である。
保持プレート91の上縁91cには、各下部ワイヤー77を支持する一対のワイヤー支持部91d,91eが一体に形成されている。
ワイヤー支持部91d,91eは、保持プレート91の上縁91cから上方に延びるとともに、収納されたバッテリ22に干渉しないように車体一側(左側)に巻かれて筒状に形成されている。ワイヤー支持部91d,91eでは、上縁91cから上方に延びる部分の長さは、ワイヤー支持部91dの方がワイヤー支持部91eよりも長い。即ち、下部ワイヤー77を支持するためにワイヤー支持部91d,91eにそれぞれ形成された支持穴91f,91gにおいて、支持穴91fの方が支持穴91gよりも上方にオフセットしている。
下部ワイヤー77は、一対の上下延出部77a,77b、前後延出部77c及び一対の端部被支持部77d,77dから一体に形成されている。
上下延出部77a,77bは、それぞれ上下方向に延び、上下延出部77aの方が上下延出部77bよりも短く形成されている。前後延出部77cは、一対の上下延出部77a,77bのそれぞれの一端を接続して前後方向に延びている。一対の端部被支持部77d,77dは、上下延出部77a,77bのそれぞれの他端から互いに離れるように前後方向に延びている。
一対の端部被支持部77d,77dは、保持プレート91の一対のワイヤー支持部91d,91eに揺動可能に支持されている。
上記の構成から、ワイヤー支持部91d,91eに支持される下部ワイヤー77の端部被支持部77d,77dも上下方向にオフセットしている。保持プレート91の上縁91cからワイヤー支持部91d側の端部被支持部77d(詳しくは、端部被支持部77dの軸線(不図示))までの高さをH1、保持プレート91の上縁91cからワイヤー支持部91e側の端部被支持部77d(詳しくは、端部被支持部77dcの軸線(不図示))までの高さをH2とする。高さH1は、高さH2よりも高くなっている。高さH1と高さH2との差(H1−H2)がオフセット量である。このオフセット量の分だけ、下部ワイヤー77において、上下延出部77aの方が上下延出部77bよりも短くなっている。このような下部ワイヤー77の端部被支持部77d,77dの上下方向へのオフセットによって、図4に想像線で示したように、バッテリ22を着脱位置まで倒した状態では、下部ワイヤー77をバッテリ22よりも倒してバッテリ22に当たらない状態に静止させておくことができる。下部ワイヤー77は弾性体であるから、上記の静止状態から車幅方向に撓ませることができる。
また、図6において、保持プレート91のワイヤー支持部91d,91eは、巻かれて保持プレート91に一体に形成されるため、下部ワイヤー77を支持する支持部を別体に設けるのに比べて部品数の増加や、組付工数の増加を防ぐことができる。従って、コストを削減することができる。
前後方向に並べられた一対の保持プレート91,91のうち、前側の保持プレート91の前方に揺動体支持部87が配置され、また、後側の保持プレート91の後方に揺動体支持部87が配置されている。更に、前側の保持プレート91と後側の保持プレート91との間に別の揺動体支持部90の一部が配置されている。揺動体支持部90は、車体フレーム11(図1参照)に取付けられた支持板93と、支持板93の一部を構成する平板部93aに取付けられた揺動軸89とから構成される。平板部93aは、前側の保持プレート91と後側の保持プレート91との間に配置されている。従って、一対の保持プレート91,91は、揺動体支持部87,87,90及び揺動体支持部87,87,90にそれぞれ設けられた複数(3個)の揺動軸89で支持される。各揺動軸89は、保持プレート91の内側に突出しているが、バッテリ22の凸状部22fの下端22mは、揺動軸89よりも上方に位置するため、揺動軸89がバッテリ22と干渉することがない。
前側の保持プレート91と揺動体支持部87との間、一対の保持プレート91,91の間、後側の保持プレート91と揺動体支持部87との間には、それぞれ隙間99が形成されている。これらの隙間99には、バッテリ用リッド66(図9参照)の被支持板94,94,95(図9参照)が挿入されるとともに、各揺動軸89によって被支持板94,94,95が支持される。このように、一対の保持プレート91,91とバッテリ用リッド66とは、車体フレーム11に取付けられた複数の揺動体支持部87,87,90によって支持されるため、強固に支持される。重量物であるバッテリ22と共に保持プレート91が揺動する際に、揺動軸89に大きな荷重が作用しても、スムーズに揺動させることができる。
図4及び図6に示したように、下部ワイヤー77は、U字形状に形成され、両端に設けられた端部揺動軸としての端部被支持部77dと端部被支持部77dとがオフセットし、バッテリ22の着脱時にはバッテリ22と離間するように外側方に傾いている。この構成によれば、バッテリ22の着脱時に、下部ワイヤー77が邪魔になることがなく、バッテリ22をスムーズに着脱することができる。
図7は、バッテリ22の収納状態を示す斜視図である。
側板75の一方のワイヤー支持部75aは、側板75の上縁75cから上方に延びるとともに車体他側(右側)に巻かれて筒状に形成されている。また、側板75の他方のワイヤー支持部75bは、側板75の上縁75cから上方に延びるとともに一側(左側)に巻かれて筒状に形成されている。即ち、ワイヤー支持部75aは、上縁75cに対して右側に突出し、ワイヤー支持部75bは、上縁75cに対して左側に突出している。従って、ワイヤー支持部75aに形成される支持穴75dとワイヤー支持部75bに形成される支持穴75eとは車幅方向にオフセットしている。
この結果、ワイヤー支持部75a,75bに支持される上部ワイヤー76の端部被支持部76d,76dも車幅方向にオフセットしている。このオフセット量の分だけ、上部ワイヤー76において、横延出部76aの方が横延出部76bよりも長くなっている。このような上部ワイヤー76の端部被支持部76d,76dの車幅方向へのオフセットによって、上部ワイヤー76を略水平な状態に静止させておくことができる。上部ワイヤー76は弾性体であるから、略水平な静止状態から上下に撓ませることができる。
また、側板75のワイヤー支持部75a,75bは、巻かれて側板75に一体に形成されるため、上部ワイヤー76を支持する支持部を別体に設けるのに比べて部品数の増加や、組付工数の増加を防ぐことができる。従って、コストを削減することができる。
バックル78は、ワイヤー被支持部78aから突出するバックル突出部78dを備え、バックル突出部78dは、ハンドル22cの凹部22jの底に当接可能とされている。
バッテリ22を固定状態にするには、まず、上部ワイヤー76の縦延出部76cを略水平状態から下げてバックル78のワイヤー掛け部78bに掛ける。そして、バックル78のバックル突出部78dをバッテリ22におけるハンドル22cの凹部22jの底に当てた状態にしながら、バックル78の操作部78cをバッテリケース22bの左側面22gに当たるまで押し下げる。この結果、上部ワイヤー76の縦延出部76cと端部被支持部76dとを結ぶ線分が、バックル78のワイヤー被支持部78a(詳しくは、下部ワイヤー77の前後延出部77c)よりも下方に位置するため、ワイヤー被支持部78aよりも下方に位置する操作部78c側がバッテリケース22bに押し付けられた状態が維持される。これで、バッテリ22が、バッテリロック機構72によってバッテリホルダー71に固定される。このとき、バッテリ22は、ハンドル22cを介してバッテリロック機構72に押え付けられる。
図5及び図7に示したように、電動車両10(図1参照)は、車体に設けられるバッテリホルダー71にバッテリ22が収容され、バッテリ22がロック機構としてのバッテリロック機構72により車体に固定される。バッテリロック機構72は、止め輪としての上部ワイヤー76と、上部ワイヤー76と係合するバックル78とを備える。上部ワイヤー76は、バッテリホルダー71若しくは車体に揺動可能に支持され、上部ワイヤー76の両端に設けられた端部揺動軸としての端部被支持部76d,76dがオフセットして設けられる。バッテリ22の収納位置では、上部ワイヤー76がバッテリ22の上方に位置する。
この構成によれば、バッテリロック機構72が、上部ワイヤー76とバックル78の二部品を備え、上部ワイヤー76はバッテリ22の上方に位置する。このため、上部ワイヤー76とバックル78とを係合させるときには、上部ワイヤー76をバックル78との係合位置まで移動させる必要がある。ロック操作の過程で、手動で上部ワイヤー76のバックル78側へ移動動作があるため、ロック(バッテリの固定)のし忘れ、誤認が生じにくい。
また、バックル78は、バッテリホルダー71若しくは車体に揺動可能に支持されるフレーム体としての下部ワイヤー77に揺動可能に設けられる。この構成によれば、下部ワイヤー77を設けることで、バックル78の配置自由度を増すことができ、バックル78でのロック操作を容易に行うことができる。
また、図3及び図7に示したように、バッテリ22には、バッテリロック機構72のバックル78と係合する係合部としてのハンドル22cが設けられる。この構成によれば、バッテリ22にハンドル22cを設けることで、バッテリ22をバッテリロック機構72でより強固に固定することができる。
また、係合部は、バッテリ22の上部に備えるハンドル22cである。この構成によれば、バッテリ22に設けられる既存のハンドルを係合部に利用することができ、特別にバッテリ22に係合部を設けずに済み、バッテリ22のコストを抑えることができる。
図8は、バッテリホルダー71を示す斜視図である。図では、バッテリホルダー71を正立させた状態を実線、バッテリホルダー71を傾けた状態を二点鎖線で示している。
バッテリホルダー71の保持プレート91は、前部91h、後部91a及び左側部91bのそれぞれの下縁から他側方(右側方)に延びる底部91jを備える。底部91jには、バッテリ22(図7参照)の底に設けられたバッテリ側コネクタ(不図示)に接続される保持部側コネクタ101が取付けられている。保持部側コネクタ101は、バッテリホルダー71と一体に揺動する。保持部側コネクタ101は、複数の導線102,103,104を介して電動モータ21(図1参照)等に接続されている。
バッテリ側コネクタと保持部側コネクタ101とは、バッテリ22(図7参照)をバッテリホルダー71(図7参照)に装着することで機械的且つ電気的に接続され、バッテリ22から電動モータ21等に給電可能になる。
揺動体支持部87の支持板88は、前後方向に延びる縦板部88aと、縦板部88aの端部から車幅方向に延びる横板部88bとがL字状に配置されている。また、横板部88bは、上下方向に延びる起立部88dと、起立部88dの下縁から前方に略水平に延びる水平部88eとからなる。縦板部88a及び水平部88eの両方が車体フレーム11に取付けられる。縦板部88aには水平方向にボルト108が通され、車体フレーム11側にねじ結合される。起立部88dには揺動軸89が取付けられている。水平部88eには、その上面にナット109が取付けられ、ナット109に下方の車体フレーム11側からボルト(不図示)がねじ結合される。このように、支持板88は、車体フレーム11に水平方向及び鉛直方向の両方から締結されるので、車体フレーム11に強固に固定される。
図9は、バッテリ用リッド66の内側を示す斜視図、図10は、バッテリ用リッド66の内側を示す正面図である。
図9及び図10に示すように、バッテリ用リッド66は、外部に露出する外板105と、外板105の内側にそれぞれビス111で取付けられた内板106と、ストライカー81と、複数の被支持板94,95とからなる。
外板105は、輪郭が矩形に形成され、外板105の外周縁105aの内側に内板106が配置されている。
内板106は、ベース面106a、一対の凹部106b,106b、一対の切欠き部106c,106c及び複数のボス部106dを備える。
ベース面106aは、外板105の外周縁105aに沿うように環状に形成された平坦面である。凹部106bは、図6に示したバッテリホルダー71及びバッテリロック機構72との干渉を避けるためにベース面106aに対して凹ませた部分である。切欠き部106cは、ストライカー81の一部を内板106の内側から外側へ通すために設けられている。ボス部106dは、ストライカー81及び複数の被支持板94,94,95をビス111で取付けるための部分である。
ベース面106aは、凹部106bよりも車幅方向内側に突出している。図7及び図9において、凹部106bは、バッテリ用リッド66を閉めたときに、図7に示した上部ワイヤー76とバックル78とが結合した状態での上部ワイヤー76、下部ワイヤー77及びバックル78に内板106が干渉しないように設けられている。従って、例えば、上部ワイヤー76が、図7に示したように、バックル78と結合せずにバッテリ22の上方に位置し、バックル78の操作部78cがバッテリ22の左側面22g近くまで下方に揺動している状態では、バッテリ用リッド66を閉めようとすると、バッテリ用リッド66のベース面106aが、上部ワイヤー76の先端(詳しくは、縦延出部76c)に当たる。この結果、バッテリ用リッド66を完全に閉めることができず、また、乗員は、バッテリ22がバッテリロック機構72によって固定されていないことに気づく。
被支持板94,94,95は、バッテリ用リッド66を車体フレーム11(図1参照)側、詳しくは、揺動体支持部87,87,90(図6参照)に支持される部品である。被支持板94と被支持板95とは、鉛直線に対して前後対称な形状に形成されている。被支持板94,94,95の端部には、揺動軸89(図8参照)が挿入される被支持穴94a,94a,95aが形成されている。
上記したように、バッテリ用リッド66を外板105と内板106との二重構造にすることで、飛び石等の外乱に対して強固な構造とすることができる。
図4及び図9に示したように、バッテリホルダー71を側方から覆う蓋部材としてのバッテリ用リッド66が、車体に揺動可能に設けられ、バッテリ用リッド66には、上部ワイヤー67がバッテリ22の上方に位置するときに、上部ワイヤー67に当接可能な当接部としてのベース面106aが形成されている。この構成によれば、バッテリ用リッド66を閉めようとしたときに、上部ワイヤー76にバッテリ用リッド66のベース面106aが当たり、バッテリ22が固定されていない状態でバッテリ用リッド66が閉じるのを防止するとともに、バッテリ22が固定されていないことを乗員に気づかせることができる。
図11は、バッテリ用リッド66の外板105を裏面105b側から見た斜視図、図12は、バッテリ用リッド66の外板105の裏面105bを示す正面図である。なお、内板106は省いてある。
裏面105bは、下側裏面105fと、下側裏面105fよりも一段高くなった上側裏面105gとからなる。下側裏面105fには、ストライカー81の両端部が取付けられる一対のボス部105h,105hと、被支持板94,94,95が取付けられる複数のボス部105jとが形成されている。
ストライカー81は、内板106の内側へ突出する一対のストライカー本体部81a,81aと、一対のストライカー本体部81a,81aを接続するストレート部81bと、一対のストライカー本体部81a,81aの端部に設けられた端部取付部81c,81cとから一体に形成されている。
ストライカー本体部81aは、リッドロック機構73(図4参照)のロック爪82(図4参照)に係止される。端部取付部81cは、ボス部105hにビス111で取付けられる。上記したように、一対のストライカー本体部81a,81aを有するストライカー81を一体に形成することで、部品数の増加を防ぐことができ、コストを削減することができる。また、ストライカー本体部81a,81aを別体にするのに比べて、ビス111の本数を削減することが可能になり、これによってもコスト削減を図ることができる。
図13は、メインスタンド54及びその取付構造を示す斜視図である。
左右のセンターフレーム33,33の下部又は左右のロアフレーム36,36(一方のロアフレーム36のみ図示)の後部には、車幅方向に延びるクロスパイプ121が取付けられ、クロスパイプ121及び一側(左側)のセンターフレーム33に、後方に突出する一側スタンド支持部122が設けられ、クロスパイプ121に、後方に突出する他側スタンド支持部123が設けられている。
メインスタンド54は、左右一対の脚部125,125、クロスパイプ126、足掛け部127、揺動軸128,129、支持プレート132,133、ばね掛け部134、引張コイルばね136及びストッパ部材137を備える。
クロスパイプ126は、車幅方向に延びて左右の脚部125,125を接続している。足掛け部127は、一方(左側)の脚部125に取付けられ、メインスタンド54を収納状態から図に示した起立状態にする、又は起立状態から収納状態に跳ね上げる際に足を掛ける部分である。支持プレート132,133は、一側スタンド支持部122及び他側スタンド支持部123に揺動軸128,129を介して揺動可能に支持されるとともに左右の脚部125,125に取付けられている。引張コイルばね136は、その両端が、クロスパイプ126に設けられたばね掛け部134と、左右のセンターフレーム33,33に渡されたばね掛け部材138とに掛けられている。一側(左側)の支持プレート132の内面には、一側スタンド支持部122の下部に当接可能なストッパ部材137が取付けられている。
このように、引張コイルばね136をばね掛け部134とばね掛け部材138とに掛けることで、ばね掛け部材138が左右のセンターフレーム33,33に設けられるため、引張コイルばね136の組付性を向上させることができる。また、引張コイルばね136は、露出しにくい位置に配置されるため、外観性を向上させることができる。
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態のバッテリ収納装置150を示す斜視図、図15は、バッテリ収納装置150を示す側面図、図16は、バッテリ収納装置150を示す平面図である。
図3に示した第1実施形態のバッテリ収納装置70と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図14〜図16に示すように、バッテリ収納装置150は、バッテリホルダー151、バッテリロック機構152、左右一対のバッテリ用リッド146(図16参照)及び複数のリッドロック機構153及び揺動体支持部164を備える。バッテリ収納装置150には、複数(2個)のバッテリ142(図15、図16参照)が車幅方向に並べられて収納される。また、車体の左右にバッテリ用リッド146,146(図16参照)が開閉可能に設けられる。左側のバッテリ142は、左側のバッテリ用リッド146を開けて着脱され、右側のバッテリ142は、右側のバッテリ用リッド146を開けて着脱される。
バッテリホルダー151は、車体フレーム11の下部に配置されてバッテリ142を保持する。バッテリホルダー151は、バッテリ142の一側面、前面及び背面に面するように配置された保持プレート161と、保持プレート161の前部161a及び後部161bにそれぞれ取付けられた一対のガイド部材162,162とを備える。保持プレート161は、バッテリの一側面に沿って前後方向に延びる一側部161cと、一側部161cの前端及び後端から車幅方向内側に延びる前部161a及び後部161bと、一側部161c、前部161a及び後部161bの各下縁に接続された底部161gとからなる。
保持プレート161の上縁161dには、バッテリロック機構152の下部ワイヤー77を支持する一対のワイヤー支持部161e,161fが一体に形成されている。
ガイド部材162,162は、保持プレート161から車幅方向内側に隔てて配置され、一対のガイド部材162,162の間にバッテリ142の前面及び背面にそれぞれ設けられた凸状部が挿入されることで、バッテリ142がガイド部材162,162に保持される。ガイド部材162の内端面162aの上部には、上方に向かうにつれて次第にバッテリ142の凸状部から離れる傾斜面162bが形成されている。この傾斜面162bと保持プレート161の傾斜部91kとにより、バッテリ142をバッテリホルダー151に装着する際に、バッテリ142の凸状部を、一対のガイド部材162,162の間にスムーズに挿入することができ、バッテリ142を容易に保持状態にすることができる。
バッテリロック機構152は、側板155、左右一対の上部ワイヤー76,76、左右一対の下部ワイヤー77,77及び左右一対のバックル78,78を備え、バッテリホルダー151にバッテリ142を固定する。
側板155は、車体フレーム11(図1参照)に略鉛直に且つ前後方向に延びるように取付けられている。側板155の上縁155cには、複数の上部ワイヤー76,76を支持するワイヤー支持部75a,75a,75b,75bが一体に形成されている。
上部ワイヤー76は、その両端部である端部被支持部76d,76dが側板155のワイヤー支持部75a,75aに揺動可能に取付けられている。
下部ワイヤー77は、その両端部である端部被支持部77d,77dが保持プレート161のワイヤー支持部161e,161fに揺動可能に取付けられている。
バッテリホルダー151の前方及び後方には、バッテリ用リッド146及びバッテリホルダー151を支持するために車体フレーム11に取付けられた揺動体支持部164が取付けられている。揺動体支持部164は、車体フレーム11(図1参照)に取付けられた支持板165と、支持板165に取付けられた揺動軸89とを備える。
バッテリ用リッド146と、保持プレート161の前部161a及び後部161bとは、揺動体支持部164の揺動軸89に揺動可能に支持されている。
リッドロック機構153は、バッテリ用リッド146を閉状態にロックする、あるいそのロックを解除するために、バッテリ用リッド146の内側に設けられたストライカー(不図示)と、ストライカーに係合される又は係合解除されるロック爪171(図14参照)が設けられたロック機構本体172(図14参照)とを備える。ロック爪171又はロック爪171を動作させるロック関連部材は、車体前部に設けられたロック操作部に操作ケーブル84を介して接続され、ロック操作部を操作することで、ロック爪171が作動し、ストライカーとロック爪171がロック解除される。バッテリ用リッド146を閉じれば、ストライカーに押されたロック爪171が作動し、ロックされる。
<第3実施形態>
図17は、第3実施形態の車体フレーム180を示す斜視図である。
第3実施形態の車体フレーム180において、図2に示した第1実施形態の車体フレーム11と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
車体フレーム180は、ヘッドパイプ31、メインフレーム182、センターフレーム183、ダウンフレーム184、ロアフレーム186、連結フレーム187、シートフレーム191及びサブフレーム192を備える。シートフレーム191及びサブフレーム192は、それぞれ左右一対設けられる。
メインフレーム182は、ヘッドパイプ31から後下がりに延びる傾斜部182aと、傾斜部182aの下端から後方に延びる水平部182bとから構成されている。水平部182bは、傾斜部182aに連続する水平部前部182cと、水平部前部182cの後端に接合された水平部後部182dとからなる。センターフレーム183は、メインフレーム182の後端から下方に延びている。ダウンフレーム184は、メインフレーム182の下方をヘッドパイプ31から後下がりに延びる傾斜部184aと、傾斜部184aの下端から下方に延びる鉛直部184bとから構成されている。
ロアフレーム186は、センターフレーム183の下端から前方に延びるロアフレーム後部186aと、ダウンフレーム184の下端から後方に延びるロアフレーム前部186bとが接合されている。連結フレーム187は、メインフレーム182とダウンフレーム184とを連結し、メインフレーム182の延長線上に形成されている。左右一対のシートフレーム191,191は、メインフレーム182の水平部後部182dから後方へ後上がりに延びている。左右一対のサブフレーム192,192は、センターフレーム183とシートフレーム191とを接続している。
メインフレーム182の水平部182bとロアフレーム186、ダウンフレーム184の鉛直部184bとセンターフレーム183は、それぞれ平行に配置されている。これにより、水平部182b、ロアフレーム186、鉛直部184b及びセンターフレーム183は、矩形の一部を形成し、この矩形の内側にバッテリ22,142(図1及び図15参照)が配置されている。
メインフレーム182、センターフレーム183、ダウンフレーム184、ロアフレーム186及び連結フレーム187は、それぞれ左右一対の鋳造フレームが接合されている。詳しくは、メインフレーム182の傾斜部182a及び水平部前部182cと、ダウンフレーム184と、ロアフレーム186のロアフレーム前部186bとは、それぞれ一体に成形された左フレーム前部半体194Lと右フレーム前部半体194Rとが接合された中空のフレーム前部180Aを構成する。また、メインフレーム182の水平部後部182dと、センターフレーム183と、ロアフレーム186のロアフレーム後部186aとは、それぞれ一体に成形された左フレーム中間部半体195Lと右フレーム中間部半体195Rとが接合された中空のフレーム中間部180Bを構成する。上記のフレーム前部180Aとフレーム中間部180Bとは、接合部180D,180Eで前後に接合されて前部フレーム180Cを形成している。
このように、前部フレーム180Cを鋳造により形成することで、生産性を向上できるととともに車体フレーム180の軽量化及び高剛性化を図ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図4に示したように、上部ワイヤー76を車体フレーム側の側板75に揺動可能に取付けたが、これに限らず、バッテリホルダー71をバッテリ22の右側面の上部近傍まで延ばし、バッテリホルダーに上部ワイヤー76を揺動可能に取付けても良い。
また、図6に示したように、下部ワイヤー77をバッテリホルダー71に揺動可能に取付けたが、これに限らず、下部ワイヤー77を車体フレーム11(図1参照)に直接揺動可能に取付ける、又は下部ワイヤー77を、車体フレーム11に取付けられた部材に揺動可能に取付けても良い。
また、図6に示したように、バックル78を下部ワイヤー77を介してバッテリホルダー71に揺動可能に取付けたが、これに限らず、バックル78をバッテリホルダー71、車体フレーム11又は車体フレーム11に取付けられた部材に揺動可能に取付けても良い。
10 電動車両
22,142 バッテリ
22c ハンドル(係合部)
66,146 バッテリ用リッド(蓋部材)
71,151 バッテリホルダー
72,152 バッテリロック機構 (ロック機構)
76 上部ワイヤー(止め輪)
76d,77d 端部被支持部(端部揺動軸)
77 下部ワイヤー(フレーム体)
78 バックル

Claims (6)

  1. 車体に設けられるバッテリホルダー(71,151)にバッテリ(22,142)が収容され、前記バッテリ(22,142)がロック機構(72,152)により車体に固定される電動車両のバッテリ支持構造において、
    前記ロック機構(72,152)は、止め輪(76)と、前記止め輪(76)と係合するバックル(78)とを備え、前記止め輪(76)は、前記バッテリホルダー(71,151)若しくは車体に揺動可能に支持され、前記止め輪(76)の両端に設けられた端部揺動軸(76d,76d)がオフセットして設けられ、前記バッテリ(22,142)の収納位置では、前記止め輪(76)が前記バッテリ(22,142)の上方に位置することを特徴とする電動車両のバッテリ支持構造。
  2. 前記バックル(78)は、前記バッテリホルダー(71,151)若しくは車体に揺動可能に支持されるフレーム体(77)に揺動可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電動車両のバッテリ支持構造。
  3. 前記フレーム体(77)は、U字形状であり、両端に設けられた端部揺動軸(77d,77d)がオフセットし、前記バッテリ(22,142)の着脱時には前記バッテリ(22,142)と離間するように外側方に傾いていることを特徴とする請求項2に記載の電動車両のバッテリ支持構造。
  4. 前記バッテリホルダー(71,151)を側方から覆う蓋部材(66,146)が、車体に揺動可能に設けられ、前記蓋部材(66,146)には、前記止め輪(67)が前記バッテリ(22,142)の上方に位置するときに、前記止め輪(67)に当接可能な当接部(106a)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動車両のバッテリ支持構造。
  5. 前記バッテリ(22,142)には、前記ロック機構(72,152)の前記バックル(78)と係合する係合部(22c)が設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電動車両のバッテリ支持構造。
  6. 前記係合部は、前記バッテリ(22,142)の上部に備えるハンドル(22c)であることを特徴とする請求項5に記載の電動車両のバッテリ支持構造。
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