JP6371726B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6371726B2
JP6371726B2 JP2015051842A JP2015051842A JP6371726B2 JP 6371726 B2 JP6371726 B2 JP 6371726B2 JP 2015051842 A JP2015051842 A JP 2015051842A JP 2015051842 A JP2015051842 A JP 2015051842A JP 6371726 B2 JP6371726 B2 JP 6371726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sipe
circumferential direction
tire
main groove
tire circumferential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015051842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016168991A (ja
Inventor
田中 聡
聡 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2015051842A priority Critical patent/JP6371726B2/ja
Priority to CN201610086023.8A priority patent/CN105984286B/zh
Publication of JP2016168991A publication Critical patent/JP2016168991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6371726B2 publication Critical patent/JP6371726B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1259Depth of the sipe
    • B60C11/1263Depth of the sipe different within the same sipe

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、優れた耐摩耗性能を有する空気入りタイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、陸部を横切るZ字状の横サイプが設けられた空気入りタイヤが提案されている。このような横サイプは、タイヤ走行時、互いに向き合うサイプ壁同士が噛み合い、横サイプを起点とした陸部の過度の変形(サイプの開き)を抑制することができる。
一般に、陸部に設けられた横サイプは、接地時における陸部の微小な変形の逃げ場所を提供し、路面に対する滑りを抑制し、ひいては陸部の耐摩耗性能を向上させる。
しかしながら、上述のようなZ字状の横サイプの中央部は、サイプの軸方向両側に比して、サイプ壁同士が互いに強く噛み合う。このため、前記横サイプの中央部は、陸部の変形の逃げ場所として機能し難く、ひいてはタイヤ走行時、路面に対して滑り易く、偏摩耗の起点になるという傾向があった。
特開2011−195045号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、Z字状の横サイプの深さを改善することを基本として、横サイプの中央部付近の偏摩耗を抑制しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる主溝と、前記主溝で区分された陸部と、前記陸部を横切る横サイプとを具えた空気入りタイヤであって、前記横サイプは、トレッド平面視において、Z字状に折れ曲がる第1横サイプを含み、前記第1横サイプは、中央部と、前記中央部の両端部に、前記中央部に対して鋭角で連なり、互いに逆向きにのびる一対の外側部とを含み、前記外側部の少なくとも一部は、第1サイプ深さを有し、前記中央部は、前記第1サイプ深さよりも大きい第2サイプ深さを有していることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記中央部は、全体が前記第2サイプ深さで形成され、前記外側部は、前記第1横サイプの端部側が前記第1サイプ深さで形成され、前記中央部側が前記第2サイプ深さで形成されているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記横サイプは、トレッド平面視において、タイヤ周方向の一方側に凸で湾曲する第1湾曲部と、タイヤ周方向の他方側に凸で湾曲する第2湾曲部とがS字状に連なる第2横サイプを含み、前記第2横サイプは、溝底の一部が隆起したタイバーを複数含んでいるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面から前記タイバーの上面までのタイバー深さは、前記第2サイプ深さよりも大きいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1横サイプと前記第2横サイプとは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記主溝は、タイヤ赤道上に設けられたセンター主溝を含み、前記陸部は、前記センター主溝の両側に設けられた一対のセンター陸部を含み、前記各センター陸部には、前記第1横サイプと前記第2横サイプとがタイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、一方側の前記センター陸部に設けられた前記第1横サイプは、他方側の前記センター陸部に設けられた前記第2横サイプと前記センター主溝を介して滑らかに連続し、前記一方側のセンター陸部に設けられた前記第2横サイプは、前記他方側のセンター陸部に設けられた前記第1横サイプと前記センター主溝を介して滑らかに連続しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる主溝と、主溝で区分された陸部と、陸部を横切る横サイプとを具えている。横サイプは、トレッド平面視において、Z字状に折れ曲がる第1横サイプを含んでいる。第1横サイプは、中央部と、中央部の両端部に、中央部に対して鋭角で連なり、互いに逆向きにのびる一対の外側部とを含んでいる。
このような第1横サイプは、タイヤ走行時、互いに向き合うサイプ壁同士が噛み合う。従って、サイプを起点とした陸部の大きな変形(開き)が抑制される。
外側部の少なくとも一部は、第1サイプ深さを有している。中央部は、第1サイプ深さよりも大きい第2サイプ深さを有している。このような中央部は、サイプ壁同士の噛み合いが緩和され、接地時の陸部の微小な変形の逃げ場所を提供することができる。従って、中央部付近の踏面は、路面から浮き上がらずに、路面に追従することができ、その偏摩耗が効果的に抑制される。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のセンター陸部の拡大図である。 図2の横サイプのA−A線断面図である。 図2の第1横サイプ及び第2横サイプの拡大図である。 (a)は、図4の第1横サイプのB−B線断面図であり、(b)は、図4の第2横サイプのC−C線断面図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、重荷重用として好適に使用される。
図1に示されるように、トレッド部2には、タイヤ周方向に連続してのびる主溝3と、主溝3で区分された複数の陸部4とが設けられている。
主溝3は、例えば、ショルダー主溝5とセンター主溝6とを含んでいる。
ショルダー主溝5は、例えば、タイヤ軸方向の両側に一本ずつ配されている。各ショルダー主溝5は、例えば、最もトレッド接地端Te側に配されている。
「トレッド接地端Te」は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
センター主溝6は、例えば、ショルダー主溝5のタイヤ軸方向内側に設けられている。本実施形態のセンター主溝6は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられている。センター主溝6は、例えば、タイヤ赤道Cの両側に1本ずつ設けられても良い。
センター主溝6には、溝底が隆起した矩形状の突起7が溝の長さ方向に隔設されているのが望ましい。このような突起7は、センター主溝6の石噛みを効果的に抑制することができる。
各主溝3は、例えば、タイヤ周方向にジグザグ状にのびている。各主溝3は、例えば、直線状にのびるものでも良い。
各主溝3のジグザグの傾斜部分のタイヤ周方向に対する角度θ1は、例えば、10〜20°である。このような各主溝3は、そのエッジによって、タイヤ周方向の摩擦力も高めることができ、ひいてはウェット走行時に優れたトラクション性能を発揮する。
ドライ路面での操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めるために、各主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド接地幅TWの3.0〜6.0%が望ましい。各主溝3の溝深さ(図示省略)は、例えば、10〜25mmが望ましい。
トレッド接地幅TWは、前記正規状態のタイヤ1のトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。
陸部4は、例えば、センター陸部8と、ショルダー陸部9とを含んでいる。
センター陸部8は、例えば、センター主溝6とショルダー主溝5との間に区分されている。本実施形態のセンター陸部8は、タイヤ赤道Cの両側に一対設けられている。
図2には、センター陸部8の拡大図が示されている。図2に示されるように、センター陸部8には、複数の横サイプ10が設けられている。本明細書において、「サイプ」とは、その主要部の幅が2mm未満の切り込みを意味するが、踏面側の開口部の幅が2mm以上である態様を含むものとする。
横サイプ10は、陸部を横切っている。換言すれば、センター陸部8に設けられた横サイプ10は、センター主溝6とショルダー主溝5との間を連通している。
図3には、横サイプ10の断面として、図2のA−A線断面図が示されている。図3に示されるように、本実施形態の横サイプ10は、例えば、陸部の踏面4s側でステップ状に幅が拡大した開口部14を含んでいる。
開口部14の幅W3は、例えば、3.0〜4.0mmである。開口部14の深さd6は、例えば、2.5〜3.5mmである。このような開口部14は、タイヤの使用開始時において、エッジによる摩擦力を提供し、慣らし走行時のウェット性能を高めるのに役立つ。なお、横サイプ10は、上述の開口部14を含まない態様、即ち、陸部の踏面4sから2mm未満の幅でタイヤ半径方向にのびる態様でも良い。
図2に示されるように、横サイプ10は、例えば、トレッド平面視において、Z字状に折れ曲がる第1横サイプ11と、滑らかに湾曲する第2横サイプ12とを含んでいる。
図4には、第1横サイプ11及び第2横サイプ12の拡大図が示されている。図4に示されるように、第1横サイプ11は、例えば、中央部15と、中央部15の両側に連なる一対の外側部16、16とを含んでいる。
中央部15は、例えば、センター陸部8のタイヤ軸方向のほぼ中央部に設けられ、タイヤ軸方向に対して傾斜している。本実施形態の中央部15は、例えば、タイヤ軸方向に対して45〜60°の角度θ2で傾斜している。
外側部16は、例えば、中央部15の端部17と主溝3(図1に示され、以下、同様である。)との間を連通している。各外側部16、16は、中央部15の端部17から、互いに逆向きにのびている。
外側部16は、中央部15に対して鋭角で連なっている。外側部16と中央部15との間の角度θ3は、例えば、80〜85°であるのが望ましい。
このようなZ字状の第1横サイプ11は、タイヤ走行時、互いに向き合うサイプ壁同士が噛み合う。しかも、陸部にせん断力が作用した場合でも、サイプがZ字状であるため、サイプ壁同士は、容易に位置ずれすることなく、しっかりと噛み合う。従って、サイプを起点とした陸部の大きな変形(開き)が抑制される。
外側部16は、例えば、中央部15に連なる第1部分18と、主溝3に連なる第2部分19と、第1部分18と第2部分19との間で滑らかに湾曲する第3部分23とを有している。
第1部分18は、例えば、中央部15の端部17から主溝3側に直線状でのびている。第1部分18は、例えば、タイヤ軸方向に対して25〜35°の角度θ4で配されている。
第2部分19は、主溝3に連なり、タイヤ軸方向に沿って直線状でのびている。
第3部分23は、例えば、タイヤ周方向に凸で湾曲している。一方側の外側部16の第3部分23と、他方側の外側部16の第3部分23とは、例えば、互いに逆向きに凸で湾曲している。望ましい態様として、本実施形態では、中央部15のタイヤ周方向の一方側(図4において、例えば、上側)に連なる外側部16の第3部分23は、タイヤ周方向の一方側(上側)に凸で湾曲している。同様に、中央部15のタイヤ周方向の他方側(図4において、例えば、下側)に連なる外側部16の第3部分23は、タイヤ周方向の他方側(下側)に凸で湾曲している。
上述のような第3部分23を含む外側部16は、タイヤ軸方向に対する傾斜角度が途中で変化しているため、特定の方向において陸部の剛性を低下させることがなく、優れた操縦安定性を発揮するのに役立つ。
外側部16のタイヤ軸方向の長さL1は、例えば、センター陸部8のタイヤ軸方向の最大の幅W2の0.5〜0.6倍である。前記長さL1は、例えば、外側部16と中央部15とで形成される出隅の頂点20から外側部16の外端21までのタイヤ軸方向の距離で定義される。
図5(a)には、図4の第1横サイプ11のB−B線断面図が示されている。なお、図5(a)は、図4のB−B線を直線に展開したときの第1横サイプ11の断面図である。
図5(a)に示されるように、外側部16の少なくとも一部は、第1サイプ深さd1を有している。本実施形態の外側部16は、例えば、第1横サイプ11の端部22側が第1サイプ深さd1で形成されている。第1サイプ深さd1は、例えば、4.0〜6.0mmである。
中央部15は、第1サイプ深さd1よりも大きい第2サイプ深さd2を有している。このような中央部15は、サイプ壁同士の噛み合いが緩和され、接地時の陸部の微小な変形の逃げ場所を提供することができる。従って、中央部15付近の踏面は、路面から浮き上がらずに、路面に追従することができ、その偏摩耗が効果的に抑制される。
上述の効果をさらに発揮させるために、中央部15は、全体が第2サイプ深さd2で形成されているのが望ましい。
第2サイプ深さd2は、例えば、第1サイプ深さd1の1.6〜2.0倍である。これにより、上述の効果を発揮しつつ、陸部の剛性が維持され、優れた操縦安定性が発揮される。
望ましい態様として、本実施形態の外側部16のサイプ深さは、例えば、主溝3側から中央部15側に向かって、第1サイプ深さd1から第2サイプ深さd2にステップ状に変化している。換言すれば、外側部16は、中央部15側のみが第2サイプ深さd2で形成されている。これにより、中央部15と外側部16との境界は、第2サイプ深さd2で形成される。従って、陸部の剛性段差が形成され難くなり、陸部の偏摩耗が抑制される。
図4に示されるように、第2横サイプ12は、例えば、トレッド平面視において、タイヤ周方向の一方側に凸で湾曲する第1湾曲部24と、タイヤ周方向の他方側に凸で湾曲する第2湾曲部25とがS字状に連なっている。このような第2横サイプ12は、エッジの偏摩耗を抑制しつつ、例えば、旋回時等、サイプ壁同士が噛み合ったとき、陸部のタイヤ軸方向のせん断変形を抑制することができる。
第2横サイプ12は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。第2横サイプ12は、例えば、第1横サイプ11の各外側部16、16と同じ向きに傾斜している。第2横サイプ12のタイヤ軸方向に対する角度θ5は、例えば、40〜70°である。
図5(b)には、図4の第2横サイプ12のC−C線断面図が示されている。図5(b)に示されるように、第2横サイプ12は、例えば、溝底の一部が隆起したタイバー26を複数含んでいるのが望ましい。このようなタイバー26は、第2横サイプ12の過度な開口を抑制し、操縦安定性を高めるのに役立つ。
タイバー26は、例えば、第2横サイプ12のタイヤ軸方向の各端部に設けられた一対の外側タイバー27、27と、一対の外側タイバー27、27の間に設けられた内側タイバー28とを含んでいる。
内側タイバー28は、例えば、センター陸部8のタイヤ軸方向の幅を2等分する中心線8cの両側に一対設けられている。
このような外側タイバー27及び内側タイバー28は、第2横サイプ12全体に亘って、その過度な開口を抑制することができる。
センター陸部8の踏面8sからタイバー26の上面26uまでのタイバー深さd5は、例えば、第2横サイプ12の最大のサイプ深さd4の0.5〜0.7倍であるのが望ましい。タイバー26は、サイプの吸水性を維持しつつ、上述の効果を発揮する。
前記タイバー深さd5は、第2サイプ深さd2(図5(a)に示す)よりも大きいのが望ましい。これにより、第1横サイプ11よりも実質的な長さが小さい第2横サイプ12が、第1横サイプ11よりも開口し易くなるため、タイヤ走行時の第1横サイプ11と第2横サイプ12とのエッジの摩耗の進行が均一となり、ヒールアンドトゥ摩耗が効果的に抑制される。
図2に示されるように、上述の第1横サイプ11及び第2横サイプ12は、例えば、各センター陸部8に設けられている。本実施形態の第1横サイプ11と第2横サイプ12とは、例えば、各センター陸部8において、タイヤ周方向に交互に設けられている。このようなサイプの配置は、センター陸部8の剛性分布を均一にし、その偏摩耗を抑制するのに役立つ。
望ましい態様として、一方側のセンター陸部8に設けられた第1横サイプ11は、他方側のセンター陸部8に設けられた第2横サイプ12とセンター主溝6を介して滑らかに連続している。同様に、一方側のセンター陸部8に設けられた第2横サイプ12は、他方側のセンター陸部8に設けられた第1横サイプ11とセンター主溝6を介して滑らかに連続している。このような各横サイプ10の配置は、各センター陸部8の摩耗の進行を均一にすることができ、ひいては耐摩耗性能を高めることができる。
第1横サイプ11と第2横サイプ12とのタイヤ周方向の距離L2は、例えば、センター陸部8のタイヤ軸方向の最大の幅W2よりも小さいのが望ましい。具体的には、前記距離L2は、好ましくはセンター陸部8の幅W2の0.80倍以下、より好ましくは0.70倍以下であり、好ましくは0.50倍以上、より好ましくは0.60倍以上である。これにより、ドライ路面での操縦安定性とウェット性能とが、バランス良く高められる。
上述の効果をさらに発揮させるために、第1横サイプ11及び第2横サイプ12のタイヤ1周分のピッチ数Nは、好ましくは30以上、より好ましくは35以上であり、好ましくは45以下、より好ましくは40以下である。
図1に示されるように、ショルダー陸部9は、ショルダー主溝5のタイヤ軸方向外側に設けられている。
図6には、図1の左側のショルダー陸部9の拡大図が示されている。図6に示されるように、ショルダー陸部9は、例えば、タイヤ周方向に連続するリブである。
ショルダー陸部9には、例えば、ショルダー横溝30と、内側ショルダーサイプ31と、外側ショルダーサイプ32とが設けられている。
ショルダー横溝30は、例えば、トレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側にのび、ショルダー陸部9内で終端している。このようなショルダー横溝30は、操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めることができる。
ショルダー横溝30は、例えば、外側溝部33と内側溝部34とを含んでいる。
外側溝部33は、例えば、トレッド接地端Teから一定の溝幅でタイヤ軸方向にのびている。このような外側溝部33は、トレッド接地端Te付近の耐久性を維持しつつ、優れたワンダリング性能を発揮しうる。
内側溝部34は、例えば、外側溝部33のタイヤ軸方向内側に設けられている。内側溝部34は、例えば、タイヤ軸方向内側に向かって溝幅が漸減している。このような内側溝部34は、ショルダー横溝30の内端部付近の偏摩耗を抑制するのに役立つ。
望ましい態様として、内側溝部34は、例えば、外側溝部33のタイヤ軸方向内側に連なる第1内側溝部35と、第1内側溝部35のタイヤ軸方向内側に連なる第2内側溝部36とを含んでいる。
第1内側溝部35は、例えば、両方の溝縁35a、35aが同じ向きに傾斜している。第2内側溝部36は、例えば、一方の溝縁36aがタイヤ軸方向にのび、他方の溝縁36bが第1内側溝部35の溝縁35aとは逆向きに傾斜している。このような内側溝部34は、タイヤ走行時、溝幅が不規則に変化するため、ショルダー横溝30の内端部での石噛みを抑制することができる。
内側ショルダーサイプ31は、例えば、ショルダー主溝5からタイヤ軸方向外側にのび、ショルダー陸部9内で終端している。望ましい態様として、本実施形態の内側ショルダーサイプ31は、ショルダー横溝30の内端30iよりもタイヤ軸方向内側で終端している。このような内側ショルダーサイプ31は、ショルダー陸部9の剛性を維持しつつ、その偏摩耗を抑制することができる。
外側ショルダーサイプ32は、例えば、トレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側にのび、ショルダー陸部9内で終端している。
外側ショルダーサイプ32のタイヤ軸方向の長さL4は、例えば、ショルダー横溝30の外側溝部33のタイヤ軸方向の長さL3よりも小さいのが望ましい。具体的には、外側ショルダーサイプ32の前記長さL4は、好ましくは外側溝部33の前記長さL3の0.20倍以上、より好ましくは0.25倍以上であり、好ましくは0.35倍以下、より好ましくは0.30倍以下である。このような外側ショルダーサイプ32は、トレッド接地端Te付近の偏摩耗を抑制しつつ、優れたワンダリング性能を発揮しうる。
上述の効果をさらに発揮させるために、外側ショルダーサイプ32は、例えば、タイヤ周方向で隣り合うショルダー横溝30、30の間に、2〜5本設けられているのが望ましい。
図1に示されるように、重荷重用空気入りタイヤとして、トレッド部2のランド比Lrは、好ましくは80%以上、より好ましくは83%以上であり、好ましくは88%以下、より好ましくは85%以下である。これにより、ドライ路面での操縦安定性とウェット性能とがバランス良く高められる。なお、「ランド比」とは、トレッド接地端Te、Te間において、各溝及びサイプを全て埋めた仮想接地面の全面積Saに対する、実際の合計接地面積Sbの比Sb/Saである。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本パターンを有し、かつ、図5(a)に示された第1横サイプの断面形状、及び、図5(b)に示された第2横サイプの断面形状を有する重荷重用空気入りタイヤが試作された。比較例として、図1の基本パターンを有し、かつ、第1横サイプの深さがその長さ方向に渡って一定のタイヤが試作された。各テストタイヤの耐摩耗性能、耐偏摩耗性能、及び、ウェット性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
タイヤサイズ:11R22.5
装着リム:22.5×7.50
タイヤ内圧:900kPa
テスト車両:10tトラック、荷台中央に標準積載量の50%の荷物を搭載
タイヤ装着位置:全輪
<耐摩耗性能>
上記テスト車両がアスファルト路面上で一定距離走行したときのセンター陸部の摩耗量が測定された。結果は、比較例の値を100とする指数であり、数値が小さい程、耐摩耗性能が優れていることを示す。
<耐偏摩耗性能>
上記テスト車両でアスファルト路面を一定距離走行したときの、ヒールアンドトゥ摩耗量が測定された。ヒールアンドトゥ摩耗量は、第1横サイプと第2横サイプとの間の陸部における、踏み込み端と蹴り出し端との摩耗量の差である。結果は、比較例の値を100とする指数であり、数値が小さい程、ヒールアンドトゥ摩耗量が小さく、耐偏摩耗性能が優れていることを示す。
<ウェット性能>
上記テスト車両で下記の条件で全長10mのテストコースを通過したときの通過タイムが測定された。結果は、比較例の値を100とする指数であり、数値が小さい程、通過タイムが小さく、ウェット性能が優れている。
路面:厚さ5mmの水膜を有するアスファルト
発進方法:2速‐1500rpm固定でクラッチを繋いで発進する。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006371726
Figure 0006371726
表1から明らかなように、実施例の空気入りタイヤは、優れた耐摩耗性能を発揮していることが確認できた。
2 トレッド部
3 主溝
4 陸部
10 横サイプ
11 第1横サイプ
15 中央部
16 外側部
d1 第1サイプ深さ
d2 第2サイプ深さ

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる主溝と、前記主溝で区分された陸部と、前記陸部を横切る横サイプとを具えた空気入りタイヤであって、
    前記横サイプは、トレッド平面視において、Z字状に折れ曲がる第1横サイプを含み、
    前記第1横サイプは、タイヤ周方向の一方側の端部及びタイヤ周方向の他方側の端部を有する中央部と、前記中央部の両端部に、前記中央部に対して鋭角で連なり、互いに逆向きにのびる一対の外側部とを含み、
    前記外側部は、前記中央部に連なる第1部分と、前記主溝に連なる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間でタイヤ周方向に凸で湾曲する第3部分とを含み、
    前記中央部の前記タイヤ周方向の一方側の端部に連なる前記外側部の前記第3部分は、前記タイヤ周方向の一方側に凸で湾曲し、
    前記外側部の少なくとも一部は、第1サイプ深さを有し、
    前記中央部は、前記第1サイプ深さよりも大きい第2サイプ深さを有していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記中央部の前記タイヤ周方向の他方側の端部に連なる前記外側部の前記第3部分は、前記タイヤ周方向の他方側に凸で湾曲する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記横サイプは、トレッド平面視において、タイヤ周方向の一方側に凸で湾曲する第1湾曲部と、タイヤ周方向の他方側に凸で湾曲する第2湾曲部とがS字状に連なる第2横サイプを含み、
    前記第2横サイプは、溝底の一部が隆起したタイバーを複数含んでいる請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記陸部の踏面から前記タイバーの上面までのタイバー深さは、前記第2サイプ深さよりも大きい請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1横サイプと前記第2横サイプとは、タイヤ周方向に交互に設けられている請求項3又は4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記主溝は、タイヤ赤道上に設けられたセンター主溝を含み、
    前記陸部は、前記センター主溝の両側に設けられた一対のセンター陸部を含み、
    前記各センター陸部には、前記第1横サイプと前記第2横サイプとがタイヤ周方向に交互に設けられている請求項3乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 一方側の前記センター陸部に設けられた前記第1横サイプは、他方側の前記センター陸部に設けられた前記第2横サイプと前記センター主溝を介して滑らかに連続し、
    前記一方側のセンター陸部に設けられた前記第2横サイプは、前記他方側のセンター陸部に設けられた前記第1横サイプと前記センター主溝を介して滑らかに連続している請求項6記載の空気入りタイヤ。
JP2015051842A 2015-03-16 2015-03-16 空気入りタイヤ Active JP6371726B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051842A JP6371726B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 空気入りタイヤ
CN201610086023.8A CN105984286B (zh) 2015-03-16 2016-02-15 充气轮胎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051842A JP6371726B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016168991A JP2016168991A (ja) 2016-09-23
JP6371726B2 true JP6371726B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=56982035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051842A Active JP6371726B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 空気入りタイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6371726B2 (ja)
CN (1) CN105984286B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017024661A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP7035550B2 (ja) * 2018-01-18 2022-03-15 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP7035694B2 (ja) * 2018-03-26 2022-03-15 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP7056333B2 (ja) 2018-04-06 2022-04-19 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
CN111559206B (zh) * 2019-02-13 2023-05-26 住友橡胶工业株式会社 轮胎
JP2021088344A (ja) * 2019-11-25 2021-06-10 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP7074120B2 (ja) * 2019-12-26 2022-05-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05178015A (ja) * 1991-12-27 1993-07-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH10151915A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP3776579B2 (ja) * 1997-12-09 2006-05-17 住友ゴム工業株式会社 スタッドレスタイヤ
JP4330561B2 (ja) * 2005-07-12 2009-09-16 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP4886288B2 (ja) * 2005-12-08 2012-02-29 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5308863B2 (ja) * 2009-02-18 2013-10-09 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
US9757991B2 (en) * 2013-02-19 2017-09-12 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016168991A (ja) 2016-09-23
CN105984286A (zh) 2016-10-05
CN105984286B (zh) 2019-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6371726B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5210334B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP6106183B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5806707B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20170232800A1 (en) Pneumatic Tire
JP5160243B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5797506B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6790495B2 (ja) タイヤ
JP5941449B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6514591B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP6077934B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5654833B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010241267A (ja) 空気入りタイヤ
JP5834046B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6445886B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2018108777A (ja) タイヤ
JP6848510B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JPWO2016027648A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5480866B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2015009789A (ja) 空気入りタイヤ
JP6383323B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6819228B2 (ja) タイヤ
JP5524008B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7052502B2 (ja) タイヤ
JP2018108776A (ja) タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6371726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250