JP6370668B2 - シートシャッター - Google Patents

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本発明はシートシャッターに係り、詳しくは、シート状のシャッターカーテンの幅方向端部の構造に特徴を備えたシートシャッターに関するものである。
シート状のシャッターカーテンは鋼製シャッターカーテン等に比べて強度が弱く、シャッターカーテンに耐風圧以上の力が加わると、シート、あるいは、時にはガイドレール、が破損してしまうおそれがあった。そこで、シャッターカーテンの幅方向両端部にガイド要素を設けて通常時にはシャッターカーテン端部がガイドレールから抜け出ないようにすると共に、シャッターカーテンに所定以上の負荷が作用した場合にはシャッターカーテン端部のガイド要素がガイドレールから抜け出るようにしたシートシャッターが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
このようなシートシャッターにおけるシート端部の従来構造を図8に示す。シート4´の端部には高さ方向に間隔を存して複数のガイド要素5´が設けてある。シャッター開閉時に、ガイドレールの溝部63´内に位置するシート端部とガイドレールの前壁62´が接触して擦れるおそれがあるため、シャッター開閉を繰り返すことで摩耗によってシート端部が傷んでしまい、シャッターカーテンの破損につながるおそれがある。図8に示すように、シート4´の端部において、ガイド要素5´に隣接して高さ方向に延びる部位が摩耗部位Wとなる。特に、ある程度の風圧下ではシャッターカーテンが膨らむように構成されていることから、シャッターカーテンが膨らんだ時に、シート端部とガイドレールが強く擦れることになり、摩耗部位Wが傷みやすい。
また、ガイドレールを開口部の前後方向に揺動可能(いわゆる「首振り」)とすることで、ある程度の風圧下でのシャッターカーテンの膨出に追従してガイドレールが揺動するように構成したものにおいて、シートが膨らんだ時には、軟らかいシート端部がガイドレールを押し出すことでガイドレールを揺動させるため、シートの膨らみに対するガイドレールの揺動が遅れてしまい、シートの膨出時にシート端部が折れ曲がり(図8に点線及び4´´で示す)、シート端部とガイドレールの溝部63´を形成する前壁62´との摩擦抵抗が大きくなって動作可能風圧に影響を与えたり、シート4´にシワが生じて巻取りに支障を与えるおそれがあった。
特許文献1では、シート本体の幅方向左右端部に、当該シート本体よりも大きい強度を有し、上下方向に延びる端部シートを設けることでシート端部の強度を向上させている。しかしながら、この端部シートはシート本体と同じ樹脂から形成されているため、風圧等を受けてシートが膨らむことでシート端部がガイドレールと接触して強く擦れることが繰り返されると、やはりシート端部が傷むおそれがある。
特開2001−12165 特開2008−133633
したがって、このようなシートシャッターにおいてシャッターカーテンの破損を防止すると共に、首振りの遅延を防止する手段を講じる必要がある。また、その手段は、シャッターカーテンの巻取りに影響を与えないものである必要がある。
本発明が採用した技術手段は、
建物開口部の幅方向両端部に立設した左右のガイドレールと、
前記ガイドレール間に亘って延びる幅寸法を備えたシートと、前記シートの幅方向両端部に固定された複数のガイド要素と、からなるシャッターカーテンと、
建物開口部の上方に設けられ、前記シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと、
を備えたシートシャッターにおいて、
前記ガイドレールは、対向状の側壁と、シート端部を挿通させる溝部を備えた前壁と、を有し、前記側壁及び前記前壁によって、前記ガイド要素を受け入れて上下方向に案内する内部空間が形成されており、
前記ガイド要素は、シート端部に沿って高さ方向に互いに離間して固定されており、前記シートの幅方向両端部の両面には、各ガイド要素の高さ位置に対応させ、かつ、各ガイド要素の前面に隣接して当接部(後述する実施形態では樹脂製である)が高さ方向に互いに離間して固定されており、
前記当接部は前記溝部内に位置しており、シート端部は前記当接部を介して前記ガイドレールの前記前壁に接触する、
シートシャッター、である。
1つの態様では、前記ガイドレールは開口部の前後方向に揺動可能であり、前記シャッターカーテンが風圧によって膨らむことに追従して当該ガイドレールが揺動するようになっている。
1つの態様では、前記当接部は前記ガイド要素の前記前面と一体化されている。
1つの態様では、前記当接部は、前記シートに比べて硬く、変形し難い部材である。例えば、前記シートは、軟質樹脂シートであり、前記当接部は、前記シートに比べて硬い硬質樹脂ブロックから形成されている。すなわち、前記当接部は、前記シートよりも大きい硬度・強度を備えている。
こうすることで、特に、シャッターカーテンが風圧等により膨らんだ時に、シートに引張られたガイドレールは、硬質の当接部がガイドレールを押し出すようになり、ガイドレールが膨らんだシャッターカーテンに追従して速やかに揺動する。
1つの態様では、前記当接部と前記ガイドレールの前記前壁との接触時の滑動性は、前記シートと前記ガイドレールの前記前壁との接触時の滑動性よりも大きい。
こうすることで、接触時の摩擦抵抗が低減して、動作可能風圧が向上する。
1つの態様では、前記ガイド要素及び前記当接部は、前記シートの高さ方向に所定の等間隔で離間させて固定されている。
1つの態様では、前記当接部の高さ寸法は、前記ガイド要素の高さ寸法と略同じか、それ以下の寸法である。
1つの態様では、前記間隔は、ガイド要素の高さ寸法と略同じか、それ以下である。
本発明では、シート端部は当接部を介してガイドレールに接触するため、シートが直接ガイドレールに接触して摩耗することがなく、シートの破損を防止することができ、シートの耐久性能を向上させることができる。
各ガイド要素の高さ位置に対応させて当接部を設けることで、ガイド要素と当接部が高さ方向に間隔を存して同じピッチで取り付けられることになり、シート端部に当接部(シートよりも硬質)を設けたものでありながら、シートの巻取りに支障を来すことがない。
ガイドレールは開口部の前後方向に揺動可能であり、シャッターカーテンが風圧によって膨らむことに追従して当該ガイドレールが揺動するようにしたものにおいて、シートよりも変形しにくく、かつ、ガイドレールとの間の滑動性に優れる当接部がガイドレールに当接することで、シートがガイドレールに直接接触していた従来例に比べて摩擦抵抗が低減することで動作可能風圧が向上する。また、従来のようにシート端部が折れた状態でシートが巻き取られることが無いので、シワの発生に起因する巻乱れが低減され、耐久性能が向上する。
上図は、シートシャッターの全体概略正面図(全開状態を示している)、下図はシートシャッターの横断面図である。 図1上図を側方から見た図である。 図2におけるガイドレール部分の横断面図である。 シャッターカーテンを構成するシート端部及びシート端部に固定されたガイド要素を示す図である。 図3の作用説明図及びガイド要素の離脱を説明する図である。 本発明に係るガイドレールの作用説明図である。 図4と類似の図であり、他の実施形態を示す図である。 従来のシート端部の構成を示す図であり、上図、下図は、それぞれ、図3、図4と比較される。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1上図はシートシャッターの全体概略正面図(全開状態を示している)、図1下図はシートシャッターの横断面図、図2は図1上図を側方から見た図である。シートシャッターは、建物開口部左右両側に立設したガイドレール組立体1と、開口部上端部に設けたシャッターケース2と、シャッターケース2内に開口幅方向に延設された巻取シャフト3と、上端が巻取シャフト3に連結されたシャッターカーテンとを備えている。
シャッターカーテンは、開口部全幅に亘る幅寸法及び開口部全高に亘る高さ寸法を備えたシート4と、シート4の幅方向両端部に設けた複数のガイド要素5と、を有している。図示の態様では、シート4は、メインシートの幅方向両端部に細幅シートを溶着ないし縫着することで形成されているが、シート4は1枚のシート要素から構成するものでも、複数枚のシート要素から構成するものでもよい。シート4の下端には、シート下端を折り返し溶着ないし縫着することで袋状部40が形成されており、袋状部40内にはボトムウェイト41が設けてある。本実施形態では、シート4はポリエステル樹脂から成形されている。なお、シート4の材質はポリエステル樹脂に限定されるものではなく、このようなシートシャッターのシャッターカーテンとして用い得る他の公知の樹脂(例えば塩化ビニル樹脂)を用いてもよい。
シート4の端部には、複数のガイド要素5が高さ方向に所定間隔(図示の態様では等間隔)を存して固定されている。本実施形態では、ガイド要素5は、ポリアセタール樹脂から成形されている。ガイド要素5は、平面視において、シート4の端部を挟んで第1側に位置する第1部位と、第2側に位置する第2部位と、を備えており、シート端部がガイドレール6から抜け出るのを防止するように、シート端部の両面に所定の厚み(>溝部63の幅)を与えている。図4に示すように、ガイド要素5は、シート4の端部を挟んで第1側に位置する第1側面50と、第2側に位置する第2側面51と、第1側面50の前側に形成した第1前面52と、第2側面51の前側に形成した第2前面53と、第1前面52から前側に突出した第1当接部54と、第2前面53から前側に突出した第2当接部55と、上面56と、下面57と、を備えている。本明細書において、ガイド要素5、ガイドレール6の部位を規定する用語として、「前」は、建物開口部に近い側、「後」は建物開口部から遠い側を意味する。
第1当接部54、第2当接部55は、第1部位の厚み、第2部位の厚みに比べて肉薄の薄片であり、第1当接部54はシート4の端部の第1側の面に接触し、第2当接部55はシート4の端部の第2側の面に接触しており、第1当接部54と第2当接部55でシート4の端部の所定部位を挟み込むようになっている。すなわち、シート4の幅方向両端部の両面には、ガイド要素5の高さ位置に対応すると共にガイド要素5の第1前面52、第2前面53に隣接して第1当接部54、第2当接部55が高さ方向に互いに離間して固定されている。また、第1当接部54、第2当接部55は、ガイドレール6の溝部63内に位置している(図3参照)。第1当接部54、第2当接部55は、シート4に比べて大きい強度を有している。
図示の態様では、上下に隣接するガイド要素5の間隔(上側のガイド要素5の下面57と下側のガイド要素5の上面56との距離)は、ガイド要素5の高さ寸法(上面56と下面57間の距離)より若干小さい寸法となっている。また、第1当接部54、第2当接部55の高さ寸法は、ガイド要素本体の高さ寸法と同じである。
図4から明らかなように、ガイド要素5において、シート端部を挟んだ第1部位と第2部位は、同寸で対称状の形状を有している。第1部位の上面、下面は、それぞれ第2部位の上面、下面と同一平面を形成している。1つの態様では、ガイド要素5は、第1側の半部と、第2側の半部として用意され(すなわち、第1部位、第2部位を別体で用意する)、第1側の半部と第2側の半部の間にシート端部を挟持させた状態で、両半部を固定する。
図1〜図3に示すように、ガイドレール組立体1は、ガイドレール6と、上部ガイド7と、自動復帰ガイド8と、復帰補助ガイド9と、ガイドレールの底側に装着されたガイドレール固定部材10と、ガイドレール6及びガイドレール固定部材10を収容する外レール11と、ガイドレール固定部材10及び外レール11の底側を支持するスプリング組立体12(頭部121を備えたボルト120、ナット122、スプリング123)と、ガイドレール支持部材13と、枠14と、枠14に設けたシール材15と、から構成されている。
ガイドレール6は上下方向に延出する樹脂製の長尺材であって、開口全高より短い寸法を備えている。本実施形態では、ガイドレール6はポリエチレン樹脂から成形されている。図3に示すように、ガイドレール6は、対向状の側壁60、61と、側壁60、61の一端側を対向して延出してなる前壁62、62と、前壁62、62間に形成された溝部63と、側壁60、61の他端側を連結してなる後壁64と、後壁64に突成した係合突条65とから構成されており、これら各部位は高さ方向に延びている。ガイドレール6において、各壁60、61、62、62、64の内面で囲繞される内部空間によってガイド要素5が上下方向に案内される。
ガイドレール6の上端には上側開口状の復帰補助ガイド9が接続されており、復帰補助ガイド9の上方に下側開口状の自動復帰ガイド8が位置しており、自動復帰ガイド8の下端と復帰補助ガイド9の上端との間に、ガイドレール6から離脱したシート端部及びガイド要素5をガイドレールに復帰させるための開口が形成されている。さらに、自動復帰ガイド8の上方に上側開口状の上部ガイド7が位置している。自動復帰ガイド8の上端部位と上部ガイド7の下端部位は短尺の接続ガイド(図示せず)を介して連結されている。ガイドレール6、上部ガイド7、自動復帰ガイド8、復帰補助ガイド9の底側はガイドレール固定部材9に連結支持されている。上部ガイド7、自動復帰ガイド8、復帰補助ガイド9は、ガイドレール6と同様、いずれも樹脂製である。ガイドレール6、上部ガイド7、自動復帰ガイド8、復帰補助ガイド9の内部空間は高さ方向に連通しており、高さ方向に連続状のシート端部の挿入部が形成されている。シャッターカーテンの左右両端部のガイド要素5はガイドレール組立体1のガイドレール6、上部ガイド7、自動復帰ガイド8、復帰補助ガイド9の内部空間に受け入れられており、開閉機による開閉駆動によって、シャッターカーテンは、その左右両端部が上記内部空間に案内されながら上昇・下降して、巻取シャフト3に巻き取られ、あるいは巻取シャフト3より繰り出されるように構成されている。
ガイドレール固定部材10は上下方向に延出する長尺材であって、開口高を超えてシャッターケース2内に延びている。一端側にガイドレール6の底側の係合突条65、復帰補助ガイド9の底側の係合突条(図示せず)、自動復帰ガイド8の底側の係合突条(図示せず)、上部ガイドの底側の係合突条(図示せず)を受け入れ、他端側にスプリング組立体12を構成するボルト120の一端側の頭部を受け入れている。
ガイドレール支持部材13は、上下方向に延出する長尺材であり、略開口高の高さ寸法を備えている。ガイドレール支持部材13の見込壁130には、スプリング組立体12のボルト120を挿通させる受孔(図示せず)が形成されており、受孔、スプリング組立体12を介して、ガイドレール6、復帰補助ガイド9、自動復帰ガイド8、上部ガイド7の底側が装着されたガイドレール固定部材10と、ガイドレール支持部材13とが連結されている。ガイドレール6及びガイドレール固定部材10を囲むように断面視コ字形状の外レール11が設けてある。外レール11は対向状の側壁110、111と側壁110、111の底側の底壁112とからなり、ガイドレール6の側壁60、61が必要以上に拡開することを規制している。ガイドレール支持部材13の見込壁130には、断面視略コ字状の枠14が、ガイドレール6、ガイドレール固定部材10、外レール11を室内外から挟むようにして設けてある。なお、ガイドレール支持部材13及び枠14をどのような部材を組み合わせて形成するかは当業者において任意であり、図示の態様では、ガイドレール支持部材13の見込壁130は枠14の部分から形成されている。枠14にはシール材15が設けてある。
スプリング組立体12は、ボルト120と、ボルト120の一端側(前端側)に設けた頭部121と、ボルト120の他端側(後端側)に設けたナット122と、ボルト120に外装したスプリング123とから構成されている。見込壁130を貫通したボルト120の頭部121はガイドレール固定部材10に嵌合されている。ボルト120は見込壁130の受孔に対して遊びを持って挿通されている。受孔の径はボルト120の外径よりも大きく多少の余裕があり、かつスプリング123の外径よりも小さく設定されている。スプリング組立体12は、高さ方向に所定間隔を存して複数配置されている。図示の態様では、コイルスプリングが図示されているが、ゴム等の弾性部材を用いてもよい。
ガイドレール6の底側に固定されたガイドレール固定部材10は、スプリング組立体12によってガイドレール支持部材13に支持されている。より具体的には、ガイドレール固定部材10は、上下方向に間隔を存して突設した複数のロッド(ボルト120)を介して遊びを持った状態で見込壁130に形成された該受孔に支持されており、ガイドレール6(ガイドレール固定部材10)は開口幅方向(図5のX方向)に移動自在であると共に開口部の前後方向(図5のY方向)に揺動自在であり(より具体的には、シャッターカーテンによって空間が第1側と第2側に仕切られる場合に、ガイドレール6が通常の定位置に対して第1側あるいは第2側に揺動する)、シャッターカーテンの動きに追従して可動である。
このようにガイドレール6を可動とすることで、例えば、シャッターカーテンに物がぶつかったり、風圧が作用してシャッターカーテンが膨らむと、ガイド要素5を介してシャッターカーテンが膨らんだ方向にガイドレール6が引っ張られ、ボルト120がガイドレール支持部材13の見込壁130の受孔を介して、図3の状態から突出し、ガイドレール6に作用する力が解除されると、突出したボルト120がスプリング123のスプリング力で図3の状態に復帰するようになっている。なお、開口幅方向に移動自在かつ開口部の前後方向に揺動自在であるガイドレール6の構成は図示の構成のものに限定されるものではない。
復帰補助ガイド9はガイドレール6の上端部位に固定されているので、ガイドレール6と一体でシャッターカーテンの動きに追従して可動である。また、上部ガイド7、自動復帰ガイド8からなるガイドユニットの底側には少なくとも1つのスプリング組立体12が設けてあり、自動復帰ガイド8、上部ガイド7もシャッターカーテンの動きに追従して可動である。
ガイドレール6は所定の弾性を有する樹脂から形成されており、ガイドレール6の内部空間にガイド要素5が受け入れられた状態で、シャッターカーテン4に所定以上の力が作用してシートが引っ張られると、ガイドレール6が変形し、溝部63が拡がって、シャッターカーテンの端部のガイド要素5がガイドレール6の内部空間から抜け出るようになっている。本実施形態では、ガイドレール6の側壁60、61の過度の拡開は外レール11によって規制されており、主としてガイドレール6の前壁62の変形によって溝部63が拡開するようになっている(図5参照)。なお、図5では便宜上、X方向にシート4が引っ張られた状態を示しているが、上述のように、ガイドレール6はY方向に揺動可能であり、実際にシート4が膨らんだ場合には、シート4はX方向に対して角度が付いた斜め方向に引っ張られる。
このように構成されたシートシャッターにおいて、シャッター開閉時には、シャッターカーテンの左右両端部に設けたガイド要素5がガイドレール6に案内されることで、シャッターカーテンは上下方向に移動する。開口部全閉時に、シャッターカーテンに面圧が作用すると、シャッターカーテンの左右両端に設けたガイド要素5の第1前面52、第2前面53がガイドレール6の前壁62に当接することで、面圧に対抗するようになっている。
ガイドレール6、上部ガイド7、自動復帰ガイド8、復帰補助ガイド9は、スプリング組立体12を介して、開口幅方向に移動可能であると共に、開口部の前後方向に揺動可能である。したがって、シャッターカーテンが風等を受けて撓んだ場合には、ガイドレール全体がシャッターカーテンの動きに追従して可動となっている。
この時、ガイド要素5の第1前面52、第2前面53にそれぞれ隣接する第1当接部54、第2当接部55が、ガイドレール6の溝部63内に位置しているので、シート端部は、第1当接部54または第2当接部55を介して、ガイドレール6の前壁62に接触することになり、シート4が直接前壁62に接触して擦れることがない。第1当接部54、第2当接部55は、シート4に比べて大きい強度・硬度を備えており、また、第1当接部54、第2当接部55がある程度摩耗してもシート4に影響を及ぼさない。
また、シート端部は、第1当接部54または第2当接部55を介して、ガイドレール6の前壁62に接触するので、シート4が膨らんでシート端部が引っ張られた時には、シート4に比べて硬い第1当接部54または第2当接部55を介してガイドレール6が押し出されて揺動するので、シート4の膨らみに追従して速やかにガイドレール6が揺動する。よって、シート端部が過度に折れ曲がることが防止され、シート端部の折り曲がりに起因する摩擦抵抗が低減され(動作可能風圧が向上する)、また、シート4にシワが生じて巻取り支障を与えるようなことがない。
さらに、ガイドレール6の前壁62にシート4が接触した場合に比べて、ガイドレール6の前壁62に第1当接部54または第2当接部55が接触した場合の方が、滑動性が良く(摩擦抵抗が小さい)、シート4の膨らみに追従して速やかにガイドレール6が揺動することと相俟って、動作可能風圧を向上させることができる。
シャッターカーテンに強風が作用したり、物がぶつかったりした場合等には、ガイドレール6が弾性を有する樹脂から形成されているため、ガイドレール6の変形によって溝部63が拡開して、シャッターカーテンの端部のガイド要素5がガイドレール6の溝部63から抜け出るようになっている。したがって、シャッターカーテンあるいはガイドレール6を壊すことがないようになっている。
シート端部のガイド要素6がガイドレール6から離脱した場合には、開閉機によるシャッターカーテンの上昇で、離脱したガイド要素5は、自動復帰ガイド8の下端と復帰補助ガイド9の上端の間の空間を通って、自動復帰ガイド8の下側の開口から自動復帰ガイド8の内部空間に誘導案内され、ガイド要素5が自動復帰ガイド8の内部空間、上部ガイド7の内部空間を通って上昇してガイドレール内に自動復帰する。シャッターカーテンの上昇時に、離脱したシャッターカーテン端部のガイド要素5一部がガイドレール内に復帰できなかったとしても、開口部全開状態からシャッターカーテンを下降させることで、離脱しているガイド要素5は、上部ガイド7の上側の開口から上部ガイド7の内部空間に誘導案内され、ガイド要素5が上部ガイド7の内部空間、自動復帰ガイド8の内部空間、復帰補助ガイド9の内部空間を通って下降して、ガイドレール6内に自動復帰する。
建物開口部を開放する際には、シャッターカーテンは巻取シャフト3に巻き取られるが、ガイド要素5及び第1当接部54、第2当接部55は、シート4の端部の同じ高さに位置して、高さ方向に間隔を存して固定されており、当該間隔に軟らかいシート部分が位置するので、シャッターカーテンは当該シート部分が曲がることで巻取シャフト3の周方向に沿って変形することができ、シャッターカーテンの巻取りに支障を来すことがない。
図7に他の実施形態を示す。上述の実施形態では、第1当接部54、第2当接部55がガイド要素5(第1前面52、第2前面53)と一体的に成形されているが、図7に示す実施形態では、第1当接部54´、第2当接部55´は、ガイド要素5と別体で用意されている。第1当接部54´、第2当接部55´は、ガイド要素5と同じ高さ寸法を有し、ガイド要素5の第1部分、第2部分よりも薄肉の厚さ寸法を有する板状体の部分から構成されている。この板状体は、シート4の端部を両側から挟んだ状態で、後側半部をガイド要素5によって挟むようにして固定されており、ガイド要素5の第1前面52、第2前面53に隣接して露出する前側半部から第1当接部54´、第2当接部55´が形成されている。
3 巻取シャフト
4 シート
5 ガイド要素
54 第1当接部
55 第2当接部
6 ガイドレール
60 側壁
61 側壁
62 前壁
63 溝部

Claims (4)

  1. 建物開口部の幅方向両端部に立設され、開口部の前後方向に揺動可能な左右のガイドレールと、
    前記ガイドレール間に亘って延びる幅寸法を備えたシートと、前記シートの幅方向両端部に固定された複数のガイド要素と、からなるシャッターカーテンと、
    前記ガイドレールの上方に位置し、当該ガイドレールから離脱したシート端部及びガイド要素を復帰させるための下側開口状の自動復帰ガイドと、
    建物開口部の上方に設けられ、前記シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと、
    を備えたシートシャッターであって
    前記ガイドレールは、対向状の側壁と、シート端部を挿通させる溝部を備えた前壁と、を有し、前記側壁及び前記前壁によって、前記ガイド要素を受け入れて上下方向に案内する内部空間が形成されており、
    前記ガイド要素は、シート端部に沿って高さ方向に互いに離間して固定されており、前記シートの幅方向両端部の両面には、各ガイド要素の高さ位置に対応させ、かつ、各ガイド要素の前面に隣接して当接部が高さ方向に互いに離間して固定されており、
    前記当接部は前記ガイド要素が前記ガイドレールの前記内部空間に位置する時には当該ガイドレールの前記溝部内に位置しており、シート端部は前記当接部を介して前記ガイドレールの前記前壁に接触することで、前記シート端部と前記前壁との接触が規制され、前記シートが膨らんでシート端部が引っ張られた時には、前記当接部及び前記ガイド要素の前記前面が前記前壁に当接することで、シートの膨らみに追従して前記ガイドレールが揺動し
    前記ガイドレールの対向状の前記側壁の過度の拡開は外レールによって規制されており、前記ガイド要素は、前記側壁の過度の拡開が規制された状態であっても、前記ガイドレールの前記前壁の変形によって前記溝部が拡開することで前記ガイドレールから離脱可能となっている、
    シートシャッター。
  2. 前記当接部は前記ガイド要素の前記前面と一体化されている、請求項1記載のシートシャッター。
  3. 前記当接部は、前記シートに比べて硬く、変形し難い部材である、請求項1、2いずれか1項に記載のシートシャッター。
  4. 前記当接部と前記ガイドレールの前記前壁との接触時の滑動性は、前記シートと前記ガイドレールの前記前壁との接触時の滑動性よりも大きい、請求項1〜いずれか1項に記載のシートシャッター。
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