JP6888975B2 - 変位復元機構 - Google Patents

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本発明は、支持部と支持部の上を水平方向に滑動可能に構成された免震部とを連結し、前記支持部に対する免震部の位置を復元可能な変位復元機構に関する。
従来、耐震構造物の構造床などの支持床と、支持床の上を滑動可能に構成された免震床とを有し、地震が生じた際には免震床が支持床の上を滑動することで免震機能を発揮する免震構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような免震構造には、支持床に対する免震床の残留変位を原位置に復元するための変位復元機構が設けられている。変位復元機構としては、支持床および免震床のいずれか一方に固定された定荷重ばねと、定荷重ばねと支持床および免震床の他方とを連結するワイヤと、を有する変位復元機構が知られている。
このような変位復元機構は、免震床が支持床に対し変位し、ワイヤが引っ張られると、ワイヤに作用する張力によって定荷重ばねが引き出され、定荷重ばねの復元力によって免震床が原位置に復元するように構成されている。定荷重ばねは、一方向に引き出される構成であるため、免震床が支持床に対して定荷重ばねの引出し方向と交差する方向に変位しても定荷重ばねが引出し方向に引き出されるように、定荷重ばねの近傍に定荷重ばねの引出し方向に延びる孔部が形成された筒状のブッシュが設けられ、このブッシュの孔部にワイヤが挿通されている。これにより、ワイヤから定荷重ばねに伝達する張力が定荷重ばねの引出し方向となるように構成されている。
特開2016−8375号公報
しかしながら、免震床が支持床に対して定荷重ばねの引出し方向と交差する方向に大きく変位すると、ブッシュとワイヤが大きく擦れてしまい、ブッシュとワイヤとの間に摩擦が生じることになる。このため、定荷重ばねが引き出される引出し時と、定荷重ばねが復元される戻り時との荷重差が大きくなり、免震床を原位置に復元できない虞がある。
また、ブッシュとワイヤとが擦れることによって、ブッシュやワイヤの耐久性に影響が出る虞がある。
そこで、本発明は、定荷重ばねなどの付勢部材の引出し時と戻り時の荷重差を低減させることができるとともに、耐久性を向上させることができる変位復元機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る変位復元機構は、支持部と前記支持部の上を水平方向に滑動可能に構成された免震部とを連結し、前記支持部に対する前記免震部の変位を原位置に復元可能な変位復元機構において、前記支持部および前記免震部のいずれか一方に設けられ、引き出されて引き戻る際に他方を付勢可能な付勢部材と、前記支持部および前記免震部の他方と前記付勢部材とを連結する線状部材と、前記支持部および前記免震部の一方における前記付勢部材が引き出される側に前記線状部材を挟んで設置され、それぞれ鉛直方向に延びる軸線を中心に回転可能に構成された一対のローラと、前記線状部材に取り付けられたストッパと、を有し、記線状部材は、前記付勢部材に接続された第1線状部材と、前記支持部および前記免震部の他方に接続された第2線状部材と、を有し、前記第1線状部材と前記第2線状部材とが前記ストッパを介して接続され、前記第1線状部材は、前記一対のローラに挟まれ、前記第2線状部材および前記ストッパは、前記一対のローラよりも前記支持部および前記免震部の他方に近接する側に配置され、前記ストッパは、前記一対のローラの間を通り抜け不可能に構成され、前記ストッパが前記一対のローラに前記支持部および前記免震部の他方側から当接すると、前記付勢部材の引き戻る側への移動が停止されることを特徴とする。
本発明では、付勢部材の引き出される側に配置された一対のローラの間を線状部材が通る構成であるため、線状部材に作用する張力を付勢部材の引出し方向から付勢部材に伝達させることができる。また、線状部材がローラを擦って引っ張られたり戻されたりしても、ローラが回転して線状部材とローラとの間に生じる摩擦を抑えることができるため、付勢部材の引出し時と戻り時の荷重差を抑えることができる。
また、本発明に係る変位復元機構では、前記一対のローラは、それぞれの少なくとも表面が防錆性を有する材料で形成されていてもよい。
一対のローラの少なくとも表面が防錆性を有する材料で形成されていることにより、一対のローラが錆びることを防止でき耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、付勢部材の引出し時と戻り時の荷重差を低減させることができるとともに、耐久性を向上させることができる。
本発明の実施形態による変位復元機構が設けられた免震構造の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態による変位復元機構を示す平面図である。 本発明の実施形態による変位復元機構の動作を示す図である。 本発明の実施形態による変位復元機構における定荷重ばねの引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤを引き出した場合の荷重と変位の関係を示すグラフである。 従来の変位復元機構における定荷重ばねの引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤを引き出した場合の荷重と変位の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態による変位復元機構について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態による変位復元機構1は、支持床(支持部)11と、支持床11の上を滑動可能に構成された免震床(免震部)12とを有する免震構造13に、支持床11に対する免震床12の残留変位を原位置に復元するため設けられている。本実施形態では、複数の変位復元機構1,1…が免震構造13に設けられている。
支持床11は、耐震建物の構造床111で、本実施形態では構造床111の上面にフロアプレート112が固定されている。フロアプレート112は、板面が長方形となる鋼板で上面を免震床12が滑動可能に構成されている。水平方向のうち、一の水平方向をX方向とし、一の水平方向に直交する水平方向をY方向とすると、フロアプレート112は、上面が水平面となり、板面の長方形の4辺に対応する外縁部がX方向およびY方向にのびる向きに配置されている。
免震床12は、板面がフロアプレート112よりも小さい長方形となる鋼板で、板面の長方形の4辺に対応する外縁部がX方向およびY方向にのびる向きに配置されている。免震床12は、フロアプレート112上を水平方向に滑動可能に構成されている。免震床12が支持床11に対して原位置に配置されると、免震床12の上下方向から見た中心と、フロアプレート112の上下方向から見た中心とが上下方向に重なっている。
免震床12およびフロアプレート112には、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板を採用し、摩擦係数を低減させるとともに、防錆性を向上させるようにしてもよい。
複数の変位復元機構1,1…は、それぞれフロアプレート112および免震床12のX方向の両側方にそれぞれY方向に間隔をあけて配置されているとともに、フロアプレート112および免震床12のY方向の両側方にそれぞれX方向に間隔をあけて配置されている。すなわち、複数の変位復元機構1,1…は、フロアプレート112および免震床12の四方それぞれに配置されている。
図1および図2に示すように、変位復元機構1は、フロアプレート112の外側において構造床111に設けられたばね部2と、ばね部2と免震床12とを連結するワイヤ3と、ワイヤ(線状部材)3を挟むようにして構造床111に設けられた一対のローラ4,4と、ワイヤ3に取り付けられたストッパ5(図2参照)と、を有している。
図2に示すように、ばね部2は、定荷重ばね(付勢部材)21と、定荷重ばね21を収容し構造床111に固定されたケース22と、ケース22の外側に設けられて定荷重ばね21とワイヤ3とを接続するワイヤ接続部23と、を有している。
定荷重ばね21は、一方向に引き出され、常に一定の荷重で引き戻される(復元する)公知の構成を有している。定荷重ばね21には予荷重(予引張力)が付与されている。
図1に示すように、フロアプレート112および免震床12のX方向の一方側に配置された変位復元機構1を第1変位復元機構1Aとすると、第1変位復元機構1Aの定荷重ばね21は、X方向の他方側に引き出されるように構成されている。フロアプレート112および免震床12のX方向の他方側に配置された変位復元機構1を第2変位復元機構1Bとすると、第2変位復元機構1Bの定荷重ばね21は、X方向の一方側に引き出されるように構成されている。フロアプレート112および免震床12のY方向の一方側に配置された変位復元機構1を第3変位復元機構1Cとすると、第3変位復元機構1Cの定荷重ばね21は、Y方向の他方側に引き出されるように構成されている。フロアプレート112および免震床12のY方向の他方側に配置された変位復元機構1を第4変位復元機構1Dとすると、第4変位復元機構1Dの定荷重ばね21は、Y方向の一方側に引き出されるように構成されている。
それぞれの定荷重ばね21において、引き出される方向を引出し方向とする。定荷重ばね21には、ワイヤ3に生じた張力がワイヤ接続部23を介してに伝達するように構成されている。
ワイヤ接続部23には、ワイヤ3が巻き掛けられている。
図2に示すように、ワイヤ3は、一方の端部がワイヤ接続部23に接続された第1ワイヤ(第1線状部材)31と、一方の端部がストッパ5の連結部52を介して第1ワイヤ31の他方の端部に接続され他方の端部が免震床12の縁部に接続された第2ワイヤ(第2線状部材)32と、を有している。
第1ワイヤ31は、ワイヤ接続部23に巻き掛けられている。
一対のローラ4,4は、それぞれ軸線が鉛直方向となる円筒状に形成され、軸線を中心に回転可能に構成されている。本実施形態では、一対のローラ4,4は、互いに略同じ形状でステンレスを材料として形成されている。
一対のローラ4,4は、ワイヤ接続部23に対して、定荷重ばね21の引出し方向における定荷重ばね21と離間する側に設けられている。一対のローラ4,4は、引出し方向に直交する方向に並んで配置されていて、一対のローラ4,4の間を第1ワイヤ31が通っている。
第1ワイヤ31は、一対のローラ4,4の間に通されると、ワイヤ接続部23から一対のローラ4,4まで定荷重ばね21の引出し方向に延びるように配置される。
第1変位復元機構1Aおよび第2変位復元機構1Bの第1ワイヤ31は、X方向に延びる向きとなるように配置されている。第3変位復元機構1Cおよび第4変位復元機構1Dの第1ワイヤ31は、Y方向に延びる向きとなるように配置されている。
第1変位復元機構1Aの一対のローラ4,4は、定荷重ばね21のワイヤ接続部23のX方向の一方側に配置され、第2変位復元機構1Bの一対のローラ4,4は、定荷重ばね21のワイヤ接続部23のX方向の他方側に配置されている。第3変位復元機構1Cの一対のローラ4,4は、定荷重ばね21のワイヤ接続部23のY方向の一方側に配置され、第4変位復元機構1Dの一対のローラ4,4、定荷重ばね21のワイヤ接続部23のY方向の他方側に配置されている。
このため、それぞれの第1ワイヤ31に生じた張力は、引出し方向から定荷重ばね21に伝達し、定荷重ばね21の復元力は、引出し方向から第1ワイヤ31に伝達するように構成されている。
一対のローラ4,4は、それぞれ第1ワイヤ31と当接しており、第1ワイヤ31が引き出されたり戻されたりすると軸線を中心に回転するように構成されている。
ストッパ5は、第1ワイヤ31がワイヤ接続部23に所定の長さ以上巻き取られないために設けられている。ストッパ5は、第1ワイヤ31と第2ワイヤ32との間に設けられている。ストッパ5は、第1ワイヤ31の他方の端部側(第2ワイヤ32と接続される側)が貫通したストッパ本体51と、第1ワイヤ31の他方の端部に取り付けられて第2ワイヤ32と連結される連結部52と、を有している。
ストッパ本体51は、一対のローラ4,4における定荷重ばね21と離間する側に配置され、一対のローラ4,4の間を通り抜けできない大きさに形成されている。本実施形態では、ストッパ本体51に一対のローラ4,4の間を通り抜けできない大きさのゴムボールを採用している。
ストッパ本体51が一対のローラ4,4と当接すると、第1ワイヤ31がこれ以上巻き取られないように構成されている。第1ワイヤ31がこれ以上巻き取られないような状態に維持されることにより、定荷重ばね21に予荷重(予引張力)が付与されるように構成されている。
このような変位復元機構1は、地震などが生じて免震床12が原位置から変位し、ワイヤ3が引っ張られると、ワイヤ3に作用する引張力が定荷重ばね21に作用して定荷重ばね21が引き出される。このとき、ワイヤ接続部23に接続される第1ワイヤ31は、定荷重ばね21の引出し方向に延びているため、定荷重ばね21には引出し方向から引張力が作用する。
引き出された定荷重ばね21は復元しようとし、この復元力によってワイヤ3がワイヤ接続部23に巻き取られ、免震床12が原位置に復元する。
変位復元機構1は、フロアプレート112および免震床12の四方に設けられていることにより、免震床12が支持床11に対してX方向の一方側に向かって移動すると、第2変位復元機構1Bの定荷重ばね21に引張力が作用して引き出されるが、第1変位復元機構1Aのワイヤ3は弛むだけで定荷重ばね21に作用する力は変化しないことになる。
このため、免震床12のX方向の一方側への変位は、第2変位復元機構1Bの定荷重ばね21の復元力によって復元される。
同様に、免震床12のX方向の他方側への変位は、第1変位復元機構1Aの定荷重ばね21の復元力によって復元され、免震床12のY方向の一方側への変位は、第4変位復元機構1Dの定荷重ばね21の復元力によって復元され、免震床12のY方向の他方側への変位は、第3変位復元機構1Cの定荷重ばね21の復元力によって復元される。
図3の二点鎖線で示すように、免震床12が原位置からX方向およびY方向に対して斜めとなる方向に変位すると、免震床12の挙動によってワイヤ3も斜め方向に引っ張られることになる。本実施形態では、第1ワイヤ31におけるワイヤ接続部23から一対のローラ4,4までの部分が定荷重ばね21の引出し方向(X方向またはY方向)に延びているため、ワイヤ3に生じた張力は、定荷重ばね21に引出し方向から作用することになる。
定荷重ばね21の引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤ3を引き出した場合の荷重と変位の関係について説明する。
図4に、本実施形態による変位復元機構1における、定荷重ばね21の引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤ3を引き出した場合の荷重と変位の関係を示す。
定荷重ばね21が引っ張られる場合を行き側と、引っ張られた定荷重ばね21が復元する場合を戻り側とすると、戻り側とでは、約3〜6%の荷重差が生じることがわかる。
これに対し、本実施形態のような一対のローラ4,4が設けられず、ワイヤの引き出し口に筒状のブッシュが設けられた従来の変位復元機構における定荷重ばね21の引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤを引き出した場合の荷重と変位の関係を図5に示す。従来の変位復元機構では、行き側と、戻り側とでは、約15〜20%の荷重差が生じることがわかる。
従来の変位復元機構では、定荷重ばねの引出し方向に対して斜め45°となる方向にワイヤを引き出し出されると、ワイヤがブッシュと擦れて、ワイヤとブッシュとの間に摩擦が生じる。これに対し、本実施形態による変位復元機構1では、ワイヤ3はブッシュに代わって一対のローラ4,4の間を通る構成であるため、ワイヤ3がローラ4,4を擦るように引き出されたり戻ったりしたとしても、ローラが回転してワイヤ3とローラ4,4との間に生じる摩擦を抑えることができる。
このように、従来の変位復元機構では、ワイヤとブッシュとの間に摩擦が本実施形態による変位復元機構1のワイヤ3とローラ4,4との間の摩擦よりも大きいため、従来の変位復元機構では、本実施形態による変位復元機構1よりも行き側と戻り側との荷重差が大きくなると考えられる。
次に、上述した本実施形態による変位復元機構1の作用・効果について図面を用いて説明する。
本実施形態による変位復元機構1では、ワイヤ3が一対のローラ4,4の間を通る構成であるため、ワイヤ3がローラ4,4を擦るように引き出されたり戻ったりしたとしても、ローラ4,4が回転してワイヤ3とローラ4,4との間に生じる摩擦を抑えることができる。これにより、定荷重ばね21の引出し時(行き側)と復元時(戻り側)の荷重差を抑えることができる。
また、一対のローラ4,4がステンレスを材料として形成されていることにより、一対のローラ4,4が錆びることを防止でき、耐久性を向上させることができる。
更に、一対のローラ4,4がステンレスを材料として形成されていることにより、一対のローラ4,4が損傷する虞がないため、荷重の大きい定荷重ばね21を採用することができ、規模の大きい免震構造に対しても対応することができる。
例えば、従来の変位復元機構のように、ワイヤが樹脂製のブッシュを通る構成の場合、30kgf程度の定荷重ばねには対応できたが、近年開発された100kgfの定荷重ばねが採用されるとワイヤとブッシュとの摩擦が大きくなりブッシュの耐久性に問題がある。これに対し、本実施形態のように、ワイヤ3がステンレス製の一対のローラ4,4の間を通る構成の場合、100kgfの定荷重ばねが採用されても、ローラがワイヤとの摩擦に耐えることができる。
以上、本発明による変位復元機構の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、定荷重ばね21および一対のローラ4,4が支持床11に設けられ、ワイヤ3が定荷重ばね21と免震床12とを連結する構成であるが、定荷重ばね21および一対のローラ4,4が免震床12に設けられ、ワイヤ3が定荷重ばね21と支持床11とを連結する構成であってもよい。
また、支持床11および免震床12の形状は上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、一対のローラ4,4はステンレスで形成されているが、ステンレス以外の金属や樹脂などで形成されていてもよい。また、一対のローラの表面を溶融亜鉛メッキとし、一対のローラの防錆性を向上させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、変位復元機構1は、定荷重ばね21の復元力で免震床12を原位置に復元するように構成されているが、定荷重ばね21以外のばねなどの付勢部材による復元力によって免震床12を原位置に復元するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、定荷重ばね21と免震床12とがワイヤ3で連結されているが、定荷重ばね21と免震床12とがワイヤ3以外の線状部材で連結されていてもよい。
また、上記の実施形態では、ストッパ5は、ゴムボールを利用した形態であるが、上記以外の形態であってもよい。
1 変位復元機構
2 ばね部
3 ワイヤ(線状部材)
4 ローラ
5 ストッパ
11 支持床(支持部)
12 免震床(免震部)
21 定荷重ばね(付勢部材)
31 第1ワイヤ(第1線状部材)
32 第2ワイヤ(第2線状部材)

Claims (2)

  1. 支持部と前記支持部の上を水平方向に滑動可能に構成された免震部とを連結し、前記支持部に対する前記免震部の変位を原位置に復元可能な変位復元機構において、
    前記支持部および前記免震部のいずれか一方に設けられ、引き出されて引き戻る際に他方を付勢可能な付勢部材と、
    前記支持部および前記免震部の他方と前記付勢部材とを連結する線状部材と、
    前記支持部および前記免震部の一方における前記付勢部材が引き出される側に前記線状部材を挟んで設置され、それぞれ鉛直方向に延びる軸線を中心に回転可能に構成された一対のローラと、
    前記線状部材に取り付けられたストッパと、を有し、
    前記線状部材は、前記付勢部材に接続された第1線状部材と、
    前記支持部および前記免震部の他方に接続された第2線状部材と、を有し、
    前記第1線状部材と前記第2線状部材とが前記ストッパを介して接続され、
    前記第1線状部材は、前記一対のローラに挟まれ、
    前記第2線状部材および前記ストッパは、前記一対のローラよりも前記支持部および前記免震部の他方に近接する側に配置され、
    前記ストッパは、前記一対のローラの間を通り抜け不可能に構成され、
    前記ストッパが前記一対のローラに前記支持部および前記免震部の他方側から当接すると、前記付勢部材の引き戻る側への移動が停止されることを特徴とする変位復元機構。
  2. 前記一対のローラは、それぞれの少なくとも表面が防錆性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の変位復元機構。
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