JP6837651B2 - スタッド倒壊防止金具及びスタッド倒壊防止金具の取付方法並びに間仕切下地構造 - Google Patents

スタッド倒壊防止金具及びスタッド倒壊防止金具の取付方法並びに間仕切下地構造 Download PDF

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本発明は、スタッド倒壊防止金具及びスタッド倒壊防止金具の取付方法並びに間仕切下地構造に関する。
地震時に建築物が受ける荷重には、一般的に知られる水平荷重ともう一つ、鉛直方向の荷重が知られている。建築物に鉛直方向の力が働いた場合、自重+αの力が掛かり、梁・スラブはたわみという形で変形する。間仕切材等の場合、その部材強度により地震水平力に耐え得るように確認を行うが、鉛直変位量に関しては鋼製間仕切材の構造上、未対策である。
JIS A 6517に記載される鋼製間仕切下地材は、図27(a)に示すように、ランナー2と呼ばれるレール材にスタッド3を差し込む仕様となっており、スタッド3はランナー2に固定されない。これによって面内方向の層間変位に追従するのだが、同図(b)に示すように、ランナー2への差し込み量Dを超える鉛直方向Zの変位量dzが発生すると、スタッド3はランナー2から外れ、間仕切は倒壊してしまう。
さらに、図28(a)に示すように、スタッド3はランナー2に差し込まれているだけで固定されていないため、水平荷重(図中X方向)が負荷されると、同図(b)に示すように、スタッド3にねじれや変形が生じると共に、ランナー2のフランジ2bも変形し、ランナー2とスタッド3との差込(嵌合)状態が緩む。そして、上述の鉛直方向Zの変動と相俟って、スタッド3がランナー2から脱落するおそれがあった。
JIS A 6517(鋼製間仕切下地材)
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、ランナーとスタッドの差し込み量を超える鉛直変位が発生してもスタッドの脱落を防止し得るスタッド倒壊防止金具及びスタッド倒壊防止金具の取付方法並びに間仕切下地構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るスタッド倒壊防止金具の特徴は、ランナーに差し込まれるスタッドの端部に装着される本体部と、前記ランナーに前記本体部を固定する固定部とを備え、前記本体部は、地震等によって発生する前記スタッドの鉛直方向への変動を許容し少なくとも前記スタッドの端部のランナーへの差し込み量を超えた変動時に前記本体部を前記スタッドに係合させる係合機構を有し、前記固定部は、地震等によって発生する前記スタッドの水平方向への変動を許容する水平方向変動許容機構を有することにある。
上記特徴構成によれば、ランナーに差し込まれるスタッドの端部に装着される本体部はランナーに固定されるので、鉛直方向の荷重に対する強度が向上し、スタッドのランナーからの脱落は抑制される。しかも、係合機構は、地震等によって発生するスタッドの鉛直方向への変動を許容し少なくともスタッドの端部のランナーへの差し込み量を超えた変動時に本体部をスタッドに係合させるので、差し込み量を超える鉛直方向への変位が生じたとしても、その変位に対しスタッドを鉛直方向に追従させることでスタッドの脱落を防止できる。さらに、固定部を介してランナーと連結する本体部は係合機構によりスタッドに係合し、固定部は、地震等によって発生する前記スタッドの水平方向への変動を許容する水平方向変動許容機構を有するので、水平荷重に対する強度も向上し、スタッドのねじれや変形が抑制され、変形によるスタッドの脱落をも防止できる。
前記本体部は、対向する一対のフランジとこれらフランジを連結するウェブよりなる平面視略コの字状を呈し、前記固定部は、前記本体部の一対のフランジ及び前記本体部のウェブの少なくとも1つの上端に設けられ、前記本体部の一対のフランジは、前記スタッドの一対のフランジに沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記本体部の一対のフランジ及び前記本体部のウェブが前記係合機構を構成するとよい。これにより、本体部の一対のフランジが鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成する本体部の一対のフランジ及びウェブによりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
係る場合、前記本体部のウェブは、前記スタッドの内側で前記スタッドのウェブに沿って位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドのフランジの端部に係合するとよい。本体部の一対のフランジの先端がスタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部であるので、湾曲部とスタッドのフランジの端部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
また、前記本体部のウェブは、前記スタッドの内側で前記スタッドの開口部を跨ぐように位置し、前記本体部のフランジの端部は前記スタッドの角部に係合してもよい。本体部のウェブをスタッドの内側に位置させるので、ランナーの寸法(幅)をスタッド倒壊防止金具に合わせて変更する必要がなく、汎用性が高い。しかも、本体部のフランジの端部とスタッドの角部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
また、前記本体部のウェブは、前記スタッドの外側で前記スタッドのウェブに沿って位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドのフランジの端部に係合する構成とすることも可能である。係る構成においても、湾曲部とスタッドのフランジの端部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
また、前記本体部のウェブは、前記スタッドの外側で前記スタッドの開口部を跨ぐように位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドの角部に係合する構成とすることも可能である。係る構成においても、湾曲部とスタッドの角部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
前記本体部は、各々対向する一対の第一面状部及び一対の第二面状部よりなる平面視略ロの字状を呈し、前記固定部は、一対の第一、第二面状部の少なくとも1つの上端に設けられ、前記一対の第一、第二面状部は、前記スタッドの外周面に沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の第一、第二面状部が前記係合機構を構成してもよい。これにより、一対の第一、第二面状部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成する一対の第一、第二面状部によりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
前記本体部は、前記固定部により連結固定された対向する一対の板状部を備え、前記一対の板状部は、前記スタッドの内側で前記スタッドの一対のフランジに沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の板状部が前記係合機構を構成することも可能である。一対の板状部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成する一対の板状部によりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
係る場合、前記一対の板状部の側端部は、前記スタッドのフランジの端部及び前記スタッドの角部の少なくとも一方に係合するとよい。側端部とフランジの端部又はスタッドの角部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
前記本体部は、前記固定部により連結固定された対向する一対の板状部を備え、前記一対の板状部は、前記スタッドの一対のフランジの間でそれらフランジに直交して位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の板状部が前記係合機構を構成することも可能である。係る構成においても、一対の板状部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させると共にスタッドのねじれや変形を抑制するので、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
上記いずれかに記載の特徴構成において、前記本体部は、前記スタッドが前記スタッドの鉛直方向にスライド可能となるように前記スタッドのウェブ及び一対のフランジの少なくとも1つを挟持するクリップ部をさらに有するとよい。これにより、さらにスタッドのねじれや変形を抑制することができる。
前記本体部は、屈曲部により前記スタッドの軸方向に段違いで連続する上段部及び下段部を有し、前記屈曲部はその側部に前記スタッドのフランジの先端をスタッドの軸方向にスライド可能に嵌入させる凹部を有し、前記上段部、前記下段部及び前記凹部が前記係合機構を構成することも可能である。これにより、凹部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成する上段部、下段部及び凹部によりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
前記本体部は、前記スタッドが前記スタッドの鉛直方向にスライド可能となるように前記スタッドのウェブ及び前記スタッドの一対のフランジの少なくとも1つを挟持するクリップ部を有し、前記クリップ部が前記係合機構を構成することも可能である。これにより、クリップ部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成するクリップ部によりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
係る場合、前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、前記ウェブは、その側端部に前記ウェブから外方に向けて突出する突出部を有し、前記本体部は、前記ウェブの外面に密接して前記突出部の間に位置するとよい。本体部のウェブをスタッドの外側でスタッドのウェブの突出部の間に位置させるので、さらにスタッドのねじれや変形を抑制することができる。
また、前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、その側端部に前記スタッドの内側で前記スタッドの角部に係合させる折曲部を有し、前記折曲部は前記角部に係合してもよい。折曲部と角部との係合により、スタッドのねじれや変形をさらに抑制できる。
前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、その一端を上方へ向けて折り曲げられ且つ前記スタッドのウェブの貫通孔を貫通する折曲部を有し、前記折曲部が前記係合機構を構成するとよい。これにより、スタッドのウェブの貫通孔を貫通する折曲部が鉛直方向の変位に対しスタッドを追従させるので、スタッドのランナーからの脱落を防止できる。しかも、係合機構を構成する折曲部によりスタッドのねじれや変形が抑制され、スタッドをより強固にランナー内に保持できる。
また、前記水平方向変動許容機構は、前記スタッドの長手方向に沿う長孔であるとよい。
スタッド上端に、ランナーへの差し込み量を超える鉛直変位量が発生した場合を想定し、その変位量をカバーする差し込み金物を取付け、スラブ面に金物を固定する。この際、金物はスタッド内でスライドするようにし、固定されていない。また、スラブ面への固定部も下穴等の長穴化等で、層間変位量に対応可能である。この状態で鉛直変位が発生しても、スタッドは保持されるので間仕切壁の倒壊を防ぐ事が可能となる。
さらに、前記固定部は前記スタッドの内側に位置し、前記固定部はその中央の1カ所に前記長孔を有するとよい。水平荷重によって生じるスタッドのねじれは、長孔を貫通し固定部とランナーを連結する連結部材を中心に生じる。そのため、ねじれの中心から離隔するに従い、ねじれによる変形が生じやすくなる。よって、固定部をスタッドの内側に位置させると共に固定部の中央の1カ所に長孔を設けることで、スタッドに生じるねじれの荷重を抑制することができ、ねじれ(変形)をさらに効率よく抑制することが可能となる。
上記目的を達成するため、本発明に係るスタッド倒壊防止金具の取付方法の特徴は、上記いずれかに記載のスタッド倒壊防止金具の取付方法において、前記本体部を前記スタッドの端部にスタッドの軸方向にスライド可能に装着し、前記本体部を前記ランナーに対しランナーの長手方向への変動を許容するよう固定することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る間仕切下地構造の特徴は、上下に配設された一対のランナーと、前記一対のランナーの間で適宜間隔をおいて端部がランナーに差し込まれたスタッドとを備えた構成において、上部ランナーに差し込まれるスタッドの端部に装着される本体部と、前記上部ランナーに前記本体部を固定する固定部とを備えたスタッド倒壊防止金具を備え、前記本体部は、地震等によって発生する前記スタッドの鉛直方向への変動を許容し少なくとも前記スタッドの端部のランナーへの差し込み量を超えた変動時に前記本体部を前記スタッドに係合させる係合機構を有し、前記固定部は、地震等によって発生する前記スタッドの水平方向への変動を許容する水平方向変動許容機構を有し、前記上部ランナーと前記スタッドとを前記スタッド倒壊防止金具を介して連結したことにある。
上記本発明に係るスタッド倒壊防止金具の特徴によれば、ランナーとスタッドの差し込み量を超える鉛直変位が発生してもスタッドの倒壊を防止することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明に係るスタッド倒壊防止金具を用いる間仕切下地材の一例を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るスタッド倒壊防止金具をスタッドの端部に装着した状態を示す図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図、(c)は平面図である。 (a)は図2のスタッド倒壊防止金具の取付状態を示す斜視図、(b)は鉛直方向の負荷が生じた時の状態を示す斜視図、(c)はスタッド倒壊防止金具の斜視図である。 第一実施形態の第一改変例を示す図2相当図である。 第一実施形態の第一改変例を示す図3相当図である。 スタッドに生じるねじれと固定部の位置との関係を説明する説明図である。 第一実施形態の第二改変例を示す図2相当図である。 第一実施形態の第二改変例を示す図3相当図である。 第一実施形態の第三改変例を示す図2相当図である。 第一実施形態の第三改変例を示す図3相当図である。 本発明の第二実施形態を示す図2相当図である。 本発明の第二実施形態を示す図3相当図である。 第二実施形態の改変例を示す図2相当図である。 第二実施形態の改変例を示す図3相当図である。 本発明の第三実施形態を示す図2相当図である。 本発明の第三実施形態を示す図3相当図である。 第三実施形態の改変例を示す図2相当図である。 第三実施形態の改変例を示す図3相当図である。 本発明の第四実施形態を示す図2相当図である。 本発明の第四実施形態を示す図3相当図である。 第四実施形態の改変例を示す図2相当図である。 第四実施形態の改変例を示す図3相当図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。 従来のスタッドのランナーへの差し込み状態を示す斜視図であり、(a)は取付状態を示す図、(b)は鉛直方向の負荷が生じた時の状態を示す図である。 水平荷重が生じた状態を説明する図であり、(a)は正常な取付状態を示す図、(b)はねじれの負荷が生じた時の状態を示す図である。
次に、図1〜10を参照しながら、本発明の第一実施形態及びその改変例をさらに詳しく説明する。
本発明に係るスタッド倒壊防止金具1は、例えば図1に示す如く、上下に配設された一対のランナー2と、このランナー2,2間で適宜間隔を置いて差し込まれた複数のスタッド3,3・・・よりなる間仕切下地材100に主に用いられる。
なお、図1の例では、スタッド3に振れ止め4が貫通されているが、この態様に限られるものではない。また、ランナー2及びスタッド3には、例えば断面略コの字状のチャンネル材が用いられる。ランナー2のフランジ2bの高さは、想定する鉛直変位に応じて設定すればよく、特にランナー2(レール材)の規定の寸法に限定されるものではない。
本実施形態におけるスタッド3は、図2,3に示すように、大略、ウェブ3aと一対のフランジ3c,3cからなる。フランジ3cの先端には、例えば略半円状に湾曲させた湾曲部3dが設けられている。また、スタッド3の角部(ウェブ3aとフランジ3cとの連結部)の内側には、凹部3eが形成されている。この凹部3eにより、ウェブ3aの側端部は、ウェブ3aから外方に向けて突出する突出部3gとなる。
本発明の第一実施形態に係るスタッド倒壊防止金具1Aは、図2,3に示すように、ランナー2に差し込まれるスタッド3の上端部に装着される本体部10Aと、ランナー2に本体部10Aを固定する固定部20Aを備える。本実施形態において、本体部10Aと固定部20Aとは、例えば略矩形の1枚の金属板を略直角に折り曲げて形成されている。
本体部10Aは、図2,3に示すように、平面視略コの字状を呈し、本体ウェブ13と一対の本体フランジ14,14を備える。本体フランジ14は、その先端にスタッド3の先端3dに沿うように本体湾曲部14aを有する。よって、本体部10Aは、一対の本体フランジ14,14により鉛直方向Zへスライド可能にスタッド3に装着され、ランナー2の長手方向Yに直交する水平方向Xへの動きを抑制する。
固定部20Aは、図2,3に示すように、略中央部1カ所にランナー2の長手方向Yに沿う長孔21が形成されている。固定部20Aは平板状を呈し、長孔21を介して例えばピンやボルトナット等の連結部材29でランナー2のウェブ2aに連結固定される。これにより、スタッド3のランナー2の長手方向Yに沿う水平方向への変動(層間変位)を許容する。すなわち、この長孔21が、水平方向変動許容機構として機能する。また、本実施形態における固定部20Aは、スタッド3の内側に位置し、長孔21の中心Cとフランジ3の中心軸Aとを略一致させてある。
図3(a)に示すように、鉛直変位が発生していない状態では、本体部10Aがスタッド3の内側に差込量Dで嵌入(装着)されており、本体ウェブ13はウェブ3aに沿って位置すると共に本体フランジ14はフランジ3cに沿って位置している。これにより、スタッド3は、一対の本体フランジ14,14により鉛直方向Z(スタッド3の軸方向)にスライド可能となる。地震等により鉛直変位が発生すると、本体部10Aとスタッド3との対向(重なり)部分の高さhaが、同図(b)に示すように、鉛直方向Zへの変動を許容する。仮に差込量Dより大きい鉛直変位が生じても、その変位量が少なくとも対向部分の高さhaより小さければ、本体部10Aによってスタッド3は保持されるので、間仕切壁100の倒壊を防ぐことができる。本実施形態では、本体部10Aの本体ウェブ13と一対の本体フランジ14,14が係合機構30Aを構成する。
また、スタッド3に水平荷重が負荷されたとしても、本体ウェブ13とウェブ3a及び本体フランジ14とフランジ3cが互いに密接して位置(対向)するので、本体ウェブ13及び一対の本体フランジ14,14によりスタッド3のねじれや変形が抑制される。さらに、本体湾曲部14aは湾曲部3dに沿う形状であり、互いに係合する。これにより、さらに強固にスタッド3のねじれが抑制される。従って、スタッド3のランナー2からの脱落が防止され、間仕切壁(間仕切下地構造)100の耐震性が向上する。
ここで、第一実施形態の改変例について説明する。なお、以下の改変例及び他の実施形態並びにその改変例において、上記第一実施形態と同様の部材等には同一の符号を付してある。
図4,5に示す第一改変例は、固定部20A’がスタッド3の外側に位置する点で上記実施形態と異なり、他は同様である。ところで、水平荷重によって生じるスタッド3のねじれは、固定部20Aとランナー2とを連結する連結部材29が中心に生じる。図6に示すように、第一改変例の中心C’はスタッド3の中心軸Aと一致しないが、第一実施形態の中心Cは中心軸Aと一致する。ここで、ねじれの中心Cから離隔するに従い、スタッド3に掛かるねじれの力は大きくなる。よって、ねじれの中心Cから最も離隔したフランジ3の先端3d近傍との距離Lがより大きい第一改変例(図中符号L’)の方が、ねじれや変形が生じやすい。従って、上記第一実施形態の如く、固定部20Aをスタッド3の内側に位置させて、スタッド3の中心軸Aと長孔21の中心を一致させることで、さらにスタッド3のねじれや変形を抑制できる。
図7,8に示す第二改変例は、本体ウェブ13をスタッド3の開口部3fを跨ぐように位置させる点で上記第一実施形態及び第一改変例と異なる。この例では、本体フランジ14の先端14a’を湾曲させておらず、先端14a’を凹部3eに嵌入(係合)させることで、さらにスタッド3のねじれや変形を抑制する。また、図9,10に示す第三改変例は、固定部20A’がスタッド3の外側に位置する点で上記第二改変例と異なる。いずれの改変例においても、本体部10Aとスタッド3との対向(重なり)部分の高さhaがスタッド3の鉛直方向Zへの変動を許容し、本体ウェブ13及び一対の本体フランジ14,14がスタッド3のねじれや変形を抑制する。
第二実施形態に係るスタッド倒壊防止金具1Bは、図11,12に示すように、本体部10Bの略中央部に屈曲形成した屈曲部16を有し、その屈曲部16の両側部には凹部17が形成されている。また、屈曲部16を挟んで上段部18と下段部19とは、ランナー2の長手方向Yに対し段違いであり、スタッド2の軸方向に連続する。これにより、凹部17をフランジ3cの先端3dに嵌入させて、上段部18を先端3dの外面に当接させると共に下段部19を先端3dの内面に当接させることができる。よって、本体部10Bは、凹部17により鉛直方向Zへスライド可能にスタッド3に装着され、水平方向Xへの動きを抑制する。なお、他の点は、第一実施形態と同様である。
図12(a)に示すように、鉛直変位が発生していない状態では、上段部18及び下段部19によって本体部10Bとスタッド3とは係合している。地震等により鉛直変位が発生すると、同図(b)に示すように、本体部10Bの高さhbが鉛直方向Zへの変動を許容する。このように、上段部18及び下段部19がスタッド3のフランジ3cの先端を挟持(係合)してスタッド3が保持されるので間仕切壁100の倒壊を防ぐことができる。本実施形態では、本体部10Bの凹部17、上段部18及び下段部19が係合機構30Bを構成する。さらに、スタッド3に水平荷重が負荷されたとしても、凹部17を介して上段部18と下段部19とで先端3dを挟持するので、スタッド3のねじれや変形が抑制される。
また、図13,14に示す第二実施形態の改変例では、固定部20B’をスタッド3の外側に位置させてある点で、上記第二実施形態と異なるが、他は同様である。また、第二実施形態及びその改変例において、上段部18を先端3dの内面に当接させると共に下段部19を先端3dの外面に当接させる態様も可能である。なお、第二実施形態では、凹部17を先端3dに係合させればよいので、間仕切壁100を構築した後にスタッド倒壊防止金具1Bを装着可能である。
第三実施形態に係るスタッド倒壊防止金具1Cは、図15,16に示すように、板状の本体部10Cにスタッド3のウェブ3aを挟持するクリップ部15を備える。また、本体部10Cはウェブ3aの外面に密接すると共に、ウェブ3aの両側端部に位置する凹部3eによって外面に形成される突出部3gの間に挿通され、本体部10Cの両側部と突出部3gとが対向する。よって、本体部10Cは、クリップ部15により鉛直方向Zへスライド可能にスタッド3に装着され、水平方向Xへの動きを抑制する。なお、他の点は、第一実施形態と同様である。
図16(a)に示すように、鉛直変位が発生していない状態では、クリップ部15により本体部10Cとスタッド3とは係合している。地震等により鉛直変位が発生すると、同図(b)に示すように、クリップ部15の高さ(差込深さ)hcが鉛直方向Zへの変動を許容する。このように、クリップ部15によってスタッド3は保持されるので、間仕切壁100の倒壊を防ぐことができる。本実施形態では、本体部10Cのクリップ部15が係合機構30Cを構成する。さらに、スタッド3に水平荷重が負荷されたとしても、クリップ部15がウェブ3aを挟持するので、スタッド3のねじれや変形を抑制する。なお、図17,18に示す第三実施形態の改変例では、固定部20C’をスタッド3の外側に位置させてある点で、上記第三実施形態と異なるが、他は同様である。
第四実施形態に係るスタッド倒壊防止金具1Dは、図19,20に示すように、本体部10Dの下端部に上方に向けて折り曲げて形成された折曲部11を有する。本実施形態では、スタッド3のウェブ3aに折曲部11を挿通し係合させるための略矩形の貫通孔3bが形成されている。これにより、本体部10Dは、ランナー2の長手方向Yに直交する水平方向Xへの動きを抑制する。
図20(a)に示すように、鉛直変位が発生していない状態では、折曲部11がスタッド3の貫通孔3bに挿通されている。地震等により鉛直変位が発生すると、貫通孔3bの高さhdが、鉛直方向Zへの変動を許容する。そして、鉛直変位がさらに大きくなると、同図(b)に示すように、折曲部11の基端部12と貫通孔3bの上縁とが係合し、鉛直方向Zへの変動が制限される。これにより、鉛直変位が発生しても、スタッド3は保持されるので間仕切壁の倒壊を防ぐことができる。本実施形態では、折曲部11が係合機構30Aを構成する。さらに、スタッド3に水平荷重が負荷されたとしても、折曲部11を貫通孔3bに挿通してあるので、折曲部11によりスタッド3のねじれや変形が抑制される。
なお、図21,22に示す第四実施形態の改変例では、固定部20D’がスタッド3の外側に位置する点で上記第四実施形態と異なるが、他は同様である。また、第四実施形態及びその改変例において、折曲部11をスタッド3の外側から内側へ向けて貫通孔3bに挿通させたが、スタッド3の内側から外側へ向けて貫通孔3bに挿通させてもよい。
最後に他の実施形態の可能性について言及する。
上記各実施形態及びこれらの各改変例において、固定部20の中央の1カ所に水平方向変動許容機構として長孔21を設けた。しかし、長孔21の個数は1個に限られるものではなく、例えば図23A,23Bに示す如く、対をなす長孔21,21を設けても構わない。これにより、スタッド3のねじれや変形をさらに強固に防止できる。但し、連結部材29の数が増えるため施工性は低下する。なお、水平方向変動許容機構は長孔21に限られるものではなく、層間変位量に対応可能な態様であればよい。
上記第一実施形態において、一対の本体フランジ14,14を一対のフランジ3c,3cの内面に密接させた。しかし、スタッド3の鉛直方向Zへの変動を許容し且つスタッド3のねじれを抑制できる態様であれば、これに限られない。例えば、図24(a)(b)に示すように、本体部10Aをスタッド3に外嵌させて、本体ウェブ13をウェブ3aの外面に密接させることも可能である。係る場合、例えば本体湾曲部14aを先端3dに係合させることで、スタッド3のねじれをより強固に防止する。また、同図(c)に示すように、本体部10Aをスタッド3に外嵌させて、本体ウェブ13がスタッド3の開口部3fを跨ぐように位置させることも可能である。係る場合、例えば本体湾曲部14aを突出部3gに係合させることで、スタッド3のねじれをより強固に防止する。
また、上記第一実施形態において、本体部10Aを平面視略コの字状に形成したが、本体部の形状はこれに限られるものではない。例えば図24(d)に示す第五実施形態の如く、本体部10を箱形に形成することも可能である。係る場合、本体部10Eは、各々対向する一対の第一面状部14e1及び第二面状部14e2よりなる平面視略ロの字状を呈し、固定部20Eが一対の第一、第二面状部14e1,14e2の上端に設けられている。この一対の第一面状部14e1及び第二面状部14e2が係合機構30Eを構成する。これにより、スタッド3の鉛直方向Zへの変動を許容し且つスタッド3のねじれを抑制できる。但し、図24の態様は、本体部10をスタッド3の外側に位置させる(スタッド3に外嵌)ので、ランナー2の寸法(幅)をスタッド倒壊防止金具1に合わせて変更する必要があり、汎用性が低下する。
さらに、例えば、図25(a)(b)に示す第六実施形態の如く、本体ウェブ13を省略した形状も可能である。係る場合、本体部10Fは、固定部20Fで連結された一対の板状部14f,14fより、一対のフランジ3c,3cに沿って位置させる。これにより、一対の板状部14f,14fが係合機構を構成し、鉛直方向の変動を許容する。また、板状部14fにクリップ部15を設けると共に一方の側端部14faを凹部3eに係合(嵌入)させて、スタッド3のねじれをより強固に抑制する。さらに、図25(d)(e)に示す改変例の如く、クリップ部15を省略することも可能である。係る場合、板状部14fの両側端部14fa,14fbを凹部3e及び先端3dに係合させることで、スタッド3のねじれを抑制する。
さらに他の改変例として、図25(f)に示す如く、一対の板状部14f’,14f’をウェブ3aに沿って位置させると共に開口部3fを跨ぐように位置させることも可能である。係る場合、固定部20F’の端部をフランジ3cに密接させることでねじれの発生を抑制する。なお、上記各改変例において、スタッド3のねじれを抑制できる態様であれば、例えば同図(c)(f)に示す如く、板状部14fの両側端部14fa,14fbを凹部3e及び先端3dに係合させなくてもよい。
上記第三実施形態において、本体部10Cを突出部3gの間に挿通してウェブ3aの外面に密接して対向させた。しかし、スタッド3の鉛直方向Zへの変動を許容し且つスタッド3のねじれを抑制できる態様であれば、これに限られない。例えば、図26に示すように、本体部10Cをウェブ3aの内面に密接して対向させても構わない。係る場合、本体部10Cの側端部14cを凹部3eに係合させることで、スタッド3のねじれを抑制する。
尚、本発明に係るスタッド倒壊防止金具1は、スタッド3とスライドする等、上下にフリーな状態であれば機能するので、上記各実施形態及び各改変例に限定されるものではなく、ランナーに差し込む納まりのスタッドであれば、その形状には機能的に左右されない。また、上記各実施形態及び各改変例を組み合わせることも可能である。例えば、第一実施形態の本体部10Aに第三実施形態のクリップ部15を設ける態様も可能である。
1,1A〜1F:スタッド倒壊防止金具、2:ランナー、2a:ウェブ、2b:フランジ、3:スタッド、3a:ウェブ、3b:貫通孔、3c:フランジ、3d:湾曲部(先端)、3e:凹部、3f:開口部、3g:突出部、10,10A〜10F:本体部、11:折曲部、12:基端部、13:本体ウェブ、14:本体フランジ、14a:本体湾曲部(先端)、14a’:先端、14e1:第一面状部、14e2:第二面状部、14c:側端部、14f:板状部、14fa,14fb:側端部、15:クリップ部、16:屈曲部、17:凹部、18:上段部、19:下段部、20,20A〜20F:固定部、21:長孔(水平方向変動許容機構)、22:端部、29:連結部材、30,30A〜30F:係合機構、100:間仕切下地材(間仕切壁、間仕切下地構造)、A:中心軸、C,C’:中心、D:差込量、L,L’距離、X:水平方向(ランナー直交方向)、Y:水平方向(ランナー長手方向)、Z:鉛直方向、ha〜hd:高さ

Claims (20)

  1. ランナーに差し込まれるスタッドの端部に装着される本体部と、
    前記ランナーに前記本体部を固定する固定部とを備え、
    前記本体部は、地震等によって発生する前記スタッドの鉛直方向への変動を許容し少なくとも前記スタッドの端部のランナーへの差し込み量を超えた変動時に前記本体部を前記スタッドに係合させる係合機構を有し、
    前記固定部は、地震等によって発生する前記スタッドの水平方向への変動を許容する水平方向変動許容機構を有するスタッド倒壊防止金具。
  2. 前記本体部は、対向する一対のフランジとこれらフランジを連結するウェブよりなる平面視略コの字状を呈し、前記固定部は、前記本体部の一対のフランジ及び前記本体部のウェブの少なくとも1つの上端に設けられ、前記本体部の一対のフランジは、前記スタッドの一対のフランジに沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記本体部の一対のフランジ及び前記本体部のウェブが前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  3. 前記本体部のウェブは、前記スタッドの内側で前記スタッドのウェブに沿って位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドのフランジの端部に係合する請求項2記載のスタッド倒壊防止金具。
  4. 前記本体部のウェブは、前記スタッドの内側で前記スタッドの開口部を跨ぐように位置し、前記本体部のフランジの端部は前記スタッドの角部に係合する請求項2記載のスタッド倒壊防止金具。
  5. 前記本体部のウェブは、前記スタッドの外側で前記スタッドのウェブに沿って位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドのフランジの端部に係合する請求項2記載のスタッド倒壊防止金具。
  6. 前記本体部のウェブは、前記スタッドの外側で前記スタッドの開口部を跨ぐように位置し、前記本体部の一対のフランジは、その先端に前記スタッドのフランジの端部形状に沿う湾曲部を有し、前記湾曲部は前記スタッドの角部に係合する請求項2記載のスタッド倒壊防止金具。
  7. 前記本体部は、各々対向する一対の第一面状部及び一対の第二面状部よりなる平面視略ロの字状を呈し、前記固定部は、一対の第一、第二面状部の少なくとも1つの上端に設けられ、前記一対の第一、第二面状部は、前記スタッドの外周面に沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の第一、第二面状部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  8. 前記本体部は、前記固定部により連結固定された対向する一対の板状部を備え、前記一対の板状部は、前記スタッドの内側で前記スタッドの一対のフランジに沿って位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の板状部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  9. 前記一対の板状部の側端部は、前記スタッドのフランジの端部及び前記スタッドの角部の少なくとも一方に係合する請求項8記載のスタッド倒壊防止金具。
  10. 前記本体部は、前記固定部により連結固定された対向する一対の板状部を備え、前記一対の板状部は、前記スタッドの一対のフランジの間でそれらフランジに直交して位置し且つスタッドの軸方向にスライド可能であり、前記一対の板状部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  11. 前記本体部は、前記スタッドが前記スタッドの鉛直方向にスライド可能となるように前記スタッドのウェブ及び一対のフランジの少なくとも1つを挟持するクリップ部をさらに有する請求項2〜10のいずれかに記載のスタッド倒壊防止金具。
  12. 前記本体部は、屈曲部により前記スタッドの軸方向に段違いで連続する上段部及び下段部を有し、前記屈曲部はその側部に前記スタッドのフランジの先端をスタッドの軸方向にスライド可能に嵌入させる凹部を有し、前記上段部、前記下段部及び前記凹部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  13. 前記本体部は、前記スタッドが前記スタッドの鉛直方向にスライド可能となるように前記スタッドのウェブ及び前記スタッドの一対のフランジの少なくとも1つを挟持するクリップ部を有し、前記クリップ部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  14. 前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、前記ウェブは、その側端部に前記ウェブから外方に向けて突出する突出部を有し、前記本体部は、前記ウェブの外面に密接して前記突出部の間に位置する請求項13記載のスタッド倒壊防止金具。
  15. 前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、その側端部に前記スタッドの内側で前記スタッドの角部に係合させる折曲部を有し、前記折曲部は前記角部に係合する請求項13記載のスタッド倒壊防止金具。
  16. 前記本体部は、前記スタッドのウェブに対向する板状を呈し、その一端を上方へ向けて折り曲げられ且つ前記スタッドのウェブの貫通孔を貫通する折曲部を有し、前記折曲部が前記係合機構を構成する請求項1記載のスタッド倒壊防止金具。
  17. 前記水平方向変動許容機構は、前記スタッドの長手方向に沿う長孔である請求項1〜16のいずれかに記載のスタッド倒壊防止金具。
  18. 前記固定部は前記スタッドの内側に位置し、前記固定部はその中央の1カ所に前記長孔を有する請求項17記載のスタッド倒壊防止金具。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載のスタッド倒壊防止金具の取付方法であって、
    前記本体部を前記スタッドの端部にスタッドの軸方向にスライド可能に装着し、
    前記本体部を前記ランナーに対しランナーの長手方向への変動を許容するよう固定するスタッド倒壊防止金具の取付方法。
  20. 上下に配設された一対のランナーと、前記一対のランナーの間で適宜間隔をおいて端部がランナーに差し込まれたスタッドとを備えた間仕切下地構造であって、
    上部ランナーに差し込まれるスタッドの端部に装着される本体部と、前記上部ランナーに前記本体部を固定する固定部とを備えたスタッド倒壊防止金具を備え、
    前記本体部は、地震等によって発生する前記スタッドの鉛直方向への変動を許容し少なくとも前記スタッドの端部のランナーへの差し込み量を超えた変動時に前記本体部を前記スタッドに係合させる係合機構を有し、
    前記固定部は、地震等によって発生する前記スタッドの水平方向への変動を許容する水平方向変動許容機構を有し、
    前記上部ランナーと前記スタッドとを前記スタッド倒壊防止金具を介して連結した間仕切下地構造。
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