JP3874835B2 - 減揺装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は海上又は水上に浮遊した海洋構造物、例えば停船中の船舶、パージ等の動揺を軽減するための減揺装置に関し、特に、軌道上を往復運動する可動質量によって構造物の動揺を軽減するように構成された減揺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、海上に浮遊した海洋構造物の減揺装置として、アクチュエータを用いた能動型の装置と動吸振器原理を用いた受動型の装置がある。能動型の装置は海洋構造物の動揺をセンサによって検出し、アクチュエータによって可動質量を振動するように構成されている。可動質量の振動は、海洋構造物の動揺を軽減するように位相制御される。
【0003】
動吸振器原理を用いた受動型の装置は可動質量を駆動させるためのアクチュエータを用いないから構造がより簡単である利点を有する。
【0004】
図6を参照して従来の動吸振器原理を用いた減揺装置の例を説明する。この例は本願出願人と同一の出願人によって平成8年1月31日に出願された特願平8−15428号に開示されたものである。詳細は同出願を参照されたい。
【0005】
この減揺装置は円弧状に湾曲した軌道部材511とこの軌道部材511に沿って自由に移動可能な可動質量512と両側の支持部材513A、513Bとを有する。軌道部材511の両端には水平軸511A、511Bが取り付けられ、この水平軸511A、511Bは支持部材513A、513Bの軸受け(図示なし)に回転可能に支持されている。
【0006】
支持部材513A、513Bは海洋構造物の所定の基台551に垂直に装着される。従って水平軸511A、511Bは基台551に平行である。図示のように基台551に平行な面上に水平軸511A、511Bに沿ってx軸、それに垂直にy軸、基台551に垂直にz軸をとる。
【0007】
この減揺装置は海洋構造物のy軸に平行な回転軸周りの動揺を軽減するように構成されている。海洋構造物がy軸に平行な回転軸周りに動揺すると、可動質量512は軌道部材511に沿って往復運動する。可動質量512は軌道部材511に沿って円弧状の経路を往復運動する。重力の分力が往復運動の復元力となる。可動質量512の振動の中心は、円弧状経路の中心位置であり、最下端部である。
【0008】
こうして、可動質量512の往復運動によって海洋構造物の動揺は減少する。減揺装置が効果的に機能するためには、可動質量512の往復運動は、海洋構造物の動揺周期と同一の動揺周期を有し且つ海洋構造物より所定の角度又は変位だけズレた位相を有することが必要である。
【0009】
一般に海洋構造物の動揺周期は海洋構造物の固有動揺周期に支配される。海洋構造物の固有動揺周期は海洋構造物の構造、質量、重心位置等に依存し海洋構造物毎に異なる。また、積み荷等が変化すると質量、重心位置等が変化し、固有動揺周期は変化する。
【0010】
一方、可動質量512の動揺周期は可動質量512の固有往復運動周期に支配される。可動質量512の固有往復運動周期は、可動質量512の質量、運動経路等に依存する。所望の減揺効果を得るためには、減揺装置の可動質量512の固有往復運動周期を海洋構造物の固有動揺周期に一致させることが必要である。
【0011】
海洋構造物の積み荷等が変化してその固有動揺周期が変化しても、所望の減揺効果を得るためには、減揺装置の可動質量512の固有往復運動周期を調節することができることが必要である。
【0012】
図6に示す減揺装置では、減揺装置の可動質量512の固有往復運動周期を調節することができるように構成されている。この例によると、軌道部材511は水平軸511A、511B周りに回転させることができる。それによって可動質量512はxz面に対して傾斜した面上を、軌道部材511に沿って移動する。
【0013】
可動質量512には、海洋構造物の動揺に起因した外力と重力が作用する。可動質量512の運動に寄与するのは、これらの力のうち、可動質量512の運動方向の成分、即ち、軌道部材511の中心軸線の接線方向の成分である。
【0014】
可動質量512の往復運動の復元力は重力に基づいている。例えば、軌道部材511の中心軸線の接線が垂直線となす角をαとすると、復元力はmgcosαである。
【0015】
軌道部材511が水平軸511A、511B周りに回転すると、cosαが減少して復元力は減少する。それによって可動質量512の固有往復運動周期は大きくなる。
【0016】
従って、積み荷等の変化によって海洋構造物の固有動揺周期が増加した場合には、軌道部材511を水平軸511A、511B周りに回転させることによって、可動質量512の固有往復運動周期を大きくし、それによって所望の減揺効果を達成することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示した従来の減揺装置は、軌道部材511を水平軸511A、511B周りに回転させることによって、可動質量512の固有往復運動周期を大きくすることができるように構成されている。例えば、軌道部材511を略90°回転させた状態では、可動質量512は略水平面上の経路を運動することとなり、固有往復運動周期は無限大に大きくなる。しかしながら、可動質量512の固有往復運動周期の最小値は、軌道部材511が垂直面に沿って配置された状態のときであり、固有往復運動周期をそれ以上小さくすることはできない欠点があった。
【0018】
また、従来の減揺装置では、円弧状に湾曲した軌道部材511を使用する。湾曲した軌道部材511を高い精度で製造するのは困難であり大量生産ができなかった。軌道部材511を正確な円弧状に湾曲加工するためには加工費用が増加する。
【0019】
また従来の減揺装置では、円弧状に湾曲した軌道部材511を使用するため、減揺装置の占有体積、特に軌道部材511及び可動質量512を収容する部分が大きくなる欠点があった。特に小型の船舶等に搭載する場合には、設置が困難な場合があった。
【0020】
本発明は斯かる点に鑑み、可動質量512の固有往復運動周期を調節できるように構成された減揺装置において、固有往復運動周期を増加させるばかりでなく減少させることができることを目的とする。
【0021】
本発明は斯かる点に鑑み、加工が容易な且つ製造費用が低い減揺装置を提供することを目的とする。
【0022】
本発明は斯かる点に鑑み、占有体積が小さく小型の船舶にも搭載することができる減揺装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の減揺装置によると、減揺対象物の動揺軸線に直交して配置される軌道部材と該軌道部材に沿って往復運動可能な可動質量と、上記可動質量の復元力を発生し、一端が上記可動質量に接続された引っ張りワイヤと該引っ張りワイヤを案内するローラ部材と上記引っ張りワイヤの他端に接続されたばねとを有し、上記ローラ部材は上記可動質量が上記軌道部材上の基準位置にあるとき上記引っ張りワイヤに作用する引っ張り力が上記可動質量の運動方向に直交するように配置された復元力発生装置と、上記ばねの伸び量により上記復元力を調節する復元力調節装置とを有し、上記減揺対象物の固有動揺周期が変化しても、上記復元力調節装置で上記可動質量の復元力を調節することによって上記可動質量の固有往復運動周期を調節することができるように構成されている。
【0027】
本発明によると、減揺装置において、上記復元力調節装置は上記可動質量が上記基準位置にあるときの上記ばねの初期張力を調節することができるように構成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明によると、減揺装置において、上記復元力調節装置は、上記ばねの両端のうち上記可動質量と反対側の端部に接続された巻き取りワイヤと該巻き取りワイヤを巻き取るための巻き取りローラと該巻き取りローラに装着された歯車と該歯車に係合しているウォーム歯車とを有することを特徴とする。
【0029】
本発明によると、減揺装置において、上記ウォーム歯車はステップモータによって自動的に又は手動ハンドルによって手動的に駆動されることができるように構成されていることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明による減揺装置の例について説明する。本例の減揺装置は軌道部材11とこの軌道部材11に沿って自由に移動可能な可動質量12とこの軌道部材11を両側にて支持する支持部材13A、13Bと可動質量12に装着されたワイヤ15とこのワイヤ15を案内する1対のローラ17A、17Bとを有する。可動質量12の下端には小さなローラ12Aが装着され、ワイヤ15の一端15Aはこのローラ12Aに装着されている。
【0033】
図1に示す例では軌道部材11は直線状に形成されており、可動質量12の運動経路は直線である。しかしながら、軌道部材11は、図6に示した従来例のように円弧状に湾曲した形状であってもよく、可動質量12の運動経路は円弧、方物線等であってもよい。
【0034】
本例の減揺装置はワイヤ15を所定の張力にて引っ張るための張力発生装置20とワイヤ15の張力を調節するための張力調節装置30とを有する。本例によると、張力発生装置20によって可動質量12の往復運動の復元力が生成される。また張力調節装置30によって可動質量12の往復運動の復元力が調節される。従って張力発生装置20は復元力発生装置であり、張力調節装置30は復元力調節装置である。
【0035】
張力発生装置20は例えば、引っ張りばねを使用するものであってよい。引っ張りばねはコイルばねであってよい。本例の張力発生装置20は、ワイヤ15の他端15Bに接続された引っ張りばね21と引っ張りばね21の一端21Aに装着されたリミットスイッチ装置23とを有する。リミットスイッチ装置23は引っ張りばね21の伸びが所定の大きさより大きくなると信号を生成するように構成されている。
【0036】
リミットスイッチ装置23は例えば、引っ張りばね21の一端21Aに装着された第1の接点23Aと基台51に装着された第2の接点23Bとを有し、引っ張りばね21の伸びが所定の大きさを越えると2つの接点の開閉状態が変化し、信号を生成するように構成されてよい。
【0037】
張力調節装置30は例えば、張力発生装置20の引っ張りばねの伸びを変させるように構成されてよい。本例の張力調節装置30は、引っ張りばね21の他端21Bに接続されたワイヤ31を巻き取るための巻き取りローラ33とこのローラ33に装着された歯車35とこの歯車35と係合するウォーム歯車37とウォーム歯車37を回転させるためのステップモータ39とハンドル付き回転軸41とを有する。
【0038】
また張力調節装置30はワイヤ15の引っ張力を指示する指示装置を有し、この指示装置は図示のように引っ張りばね21の端21Bのワイヤ31に装着された針45と目盛り47とを有する。尚、針45は巻き取りローラ33又は歯車35に装着されてよく、目盛り47はこの針45の動きを指示するように円周方向に延在するように配置されてよい。
【0039】
図示のように軌道部材11に沿ってx軸をとり、それに垂直下方にy軸をとる。またxy軸に垂直に(紙面に垂直に)z軸をとる。座標の原点Oを軌道部材11の中央位置にとる。支持部材13A、13Bは海洋構造物の所定の基台51に垂直に装着される。軌道部材11は基台51に平行に配置される。
【0040】
本例の減揺装置はz軸(紙面に垂直な軸線)に平行な回転軸線周りの動揺を減少させるように構成されている。ローラ17A、17Bは原点Oの下方に配置されており、可動質量12が基準位置である原点Oの位置にあるとき、ワイヤ15はY軸に沿って延在する。このときのワイヤ15の張力を初期張力F0 とする。海洋構造物が動揺すると可動質量12は原点Oを中心に往復運動する。例えば、可動質量12が第1の支持部材13Aの近くに配置されたものとする。このときの可動質量12の変位をx、ワイヤ15の張力をFとする。
【0041】
ワイヤ15の弾性変形は十分小さいから無視することができる。ワイヤ15の初期張力F0 及び張力Fは、張力発生装置20の引っ張りばね21によって生成される。一方、可動質量12の往復運動の復元力はワイヤ15の張力Fとワイヤ15の傾斜角θによって決まる。
【0042】
後に説明するが、ワイヤ15の張力Fは、引っ張りばね21の伸びδと引っ張りばね21の初期張力F0 によって決まる。従って、往復運動の復元力を調節するためには、引っ張りばね21の初期張力F0 を調節すればよい。
【0043】
可動質量12の固有往復運動周期Tは復元力の関数だから、可動質量12の固有往復運動周期Tを変化させるためには、引っ張りばね21の初期張力F0 を調節すればよい。
【0044】
本例によると、引っ張りばね21の初期張力F0 は張力調節装置30によって調節されることができる。張力調節装置30は自動的に又は手動で作動することができる。図示のように、ウォーム歯車37は、ステップモータ39又はハンドル付き回転軸41の一方が接続されることができるように構成されている。
【0045】
先ず可動質量12を原点Oの位置に配置し、ステップモータ39又はハンドル付き回転軸41をウォーム歯車37に接続して作動する。それによって、ウォーム歯車37は回転し、それに係合している歯車35も回転する。歯車35が回転するとそれに装着された巻き取りローラ33が回転し、引っ張りばね21の他端21Bに接続されたワイヤ31が巻き取られ又は緩められる。引っ張りばね21は巻き取りローラ33方向に引っ張られ又は緩められる。それによって引っ張りばね21は伸縮し、ワイヤ15に作用する初期張力F0 は増加又は減少する。
【0046】
以下に、引っ張りばね21の初期張力F0 とワイヤ15の張力F、可動質量12の復元力FX 及び固有往復運動周期Tの関係を解析する。ここでは、図1に示すように軌道部材11が直線状であり、可動質量12の運動経路が直線である場合について考える。
【0047】
可動質量12が原点Oに配置されているとき、ワイヤ15に作用する張力、即ち、初期張力をF0 とする。次に、図示の一点鎖線12’にて示すように、可動質量12が原点Oから右側の支持部材13A方向に移動した状態を考える。このときの可動質量12の座標をxとし、ワイヤ15のy軸に対する傾斜角をθ、ワイヤ15に作用する張力をFとする。
【0048】
引っ張りばね21の伸びδは次のように表される。但し、可動質量12に装着されたローラ12Aの中心からローラ17A、17Bの中心までのy軸方向の距離をbとする。また、ローラ17A、17Bの半径は十分小さいものとする。
【0049】
【数1】
δ=√(b2 +x2 )−b
【0050】
引っ張りばね21のばね定数をKとすると、ワイヤ15に作用する張力Fは次のように表される。
【0051】
【数2】
F=F0 +Kδ
=F0 +K〔√(b2 +x2 )−b〕
【0052】
可動質量12に作用する復元力FX は、ワイヤ15の張力Fのx軸方向の成分であるから次のように表される。
【0053】
【数3】
Figure 0003874835
【0054】
ここでKEQは等価ばね定数と称され次の式によって表される。
【0055】
【数4】
EQ=K+(F0 −Kb)/√(b2 +x2
【0056】
ここで、変位xが距離bに比べて十分小さいと仮定すると、等価ばね定数KEQ及び復元力FX は次のように表される。
【0057】
【数5】
EQ=F0 /b
X =KEQx=(F0 /b)x
【0058】
この振動系の固有往復運動周期Tは次の式によって表される。
【0059】
【数6】
T=2π√(m/KEQ
【0060】
ここでmは可動質量12の質量である。固有往復運動周期Tは、等価ばね定数KEQが増加すると減少し、等価ばね定数KEQが減少すると増加する。数4の式又は数5の式より明らかなように、等価ばね定数KEQは、初期張力F0 が増加すると増加し、初期張力F0 が減少すると減少する。結局、固有往復運動周期Tは、初期張力F0 が増加すると減少し、初期張力F0 が減少すると増加する。
【0061】
数4の式及び数5の式により明らかなように、等価ばね定数KEQは、初期張力F0 とKbの大小関係によって変化し、次のような3つの場合に分けられる。
【0062】
(1)F0 =Kbの場合この場合をここでは、基準状態と称することとする。このとき、等価ばね定数KEQ、復元力FX 及び固有往復運動周期Tは次のようになる。
【0063】
【数7】
EQ=K
X =Kx
T=2π√(m/K)
【0064】
等価ばね定数KEQは引っ張りばね21のばね定数Kに等しく、復元力FX 及び固有往復運動周期Tはばね定数Kと変位xのみによって決まる。
【0065】
(2)F0 >Kbの場合これは、初期張力F0 を基準状態の場合より増加させた場合に相当する。このとき、等価ばね定数KEQ、復元力FX 及び固有往復運動周期は次のようになる。
【0066】
【数8】
EQ>K
X >Kx
T<2π√(m/K)
【0067】
基準状態と比較して、等価ばね定数KEQ及び復元力FX は増加し、固有往復運動周期Tは減少する。
【0068】
(3)F0 <Kbの場合これは、初期張力F0 を基準状態の場合より減少させた場合に相当する。このとき、等価ばね定数KEQ、復元力FX 及び固有往復運動周期Tは次のようになる。
【0069】
【数9】
EQ<K
X <Kx
T>2π√(m/K)
【0070】
基準状態と比較して、等価ばね定数KEQ及び復元力FX は減少し、固有往復運動周期Tは増加する。
【0071】
以上の解析より明らかなように、本例の減揺装置によると、初期張力F0 を調節することによって等価ばね定数KEQが変化し、復元力FX 及び固有往復運動周期Tが変化する。初期張力F0 を増加させれば、可動質量12の復元力FX は増加し固有往復運動周期Tは減少する。また初期張力F0 を減少させれば、可動質量12の復元力FX は減少し固有往復運動周期Tは増加する。従って、搭載している積み荷又は人間の数が変化して海洋構造物の固有往復運動周期が変化した場合には、初期張力F0 を調節することによって、可動質量12の固有動揺周期Tを変化させ、それによって最適な減揺効果を得ることができる。
【0072】
図2を参照して説明する。図2は本発明による減揺装置10を実際の船舶50に搭載した状態を示す。本例の減揺装置10は直線状の軌道部材11とこの軌道部材11に沿って自由に移動可能な可動質量12とこの軌道部材11を両側にて支持する支持壁14A、14Bと可動質量12に装着されたワイヤ15とこのワイヤ15を案内する1対のローラ17A、17Bと一方の支持壁14Aに装着されたローラ18とを有する。
【0073】
本例の減揺装置10は図1に示した減揺装置と比較して、支持壁14Aに装着されたローラ18によってワイヤ15が案内されている点が異なり、それ以外は同様な構成であってよい。従って、図2では可動質量12の下端に装着された小さなローラ12Aや張力発生装置20及び張力調節装置30は省略されている。
【0074】
図2の破線は静止状態にある船体50’の断面を示し、実線は動揺して動揺角φだけ傾斜した船体50の断面を示す。いずれも、船舶の首尾線方向と直交する面にて切断した船舶の断面である。静止状態にある船舶の重心をGS 、重心GSを通る垂直線をOGS とする。動揺角φだけ傾斜した状態にある船舶50の重心GS を通る垂直線をO’GS とする。
【0075】
減揺装置10は、船舶50のロール運動、即ち、船舶の首尾線に平行な回転軸線周りの動揺を減揺させるように、配置される。従って、減揺装置10は、軌道部材11が船舶50の幅方向に延在するように、船舶50上の適当な位置に配置される。図示の例では、船舶50の甲板52上に配置されているが船倉に配置されてもよい。
【0076】
減揺装置10を搭載した船舶50を2自由度振動系として、運動方程式を導出し、その周波数特性を求める。船体50及び減揺装置10の運動方程式はそれぞれ次のようになる。
【0077】
【数10】
S ・d2 φ/dt2 =−CS ・dφ/dt−KS φ−mgxcosφ+P
m・d2 x/dt2 =−CG ・dx/dt−KEQx−mgsinφ
【0078】
ここで、
φ:船体の横揺れ角(ロール角)
S :船体の慣性モーメント
S :船体の横揺れ(ロール運動)に対する減衰定数
S :船体の復元トルク定数
P:強制力
x:可動質量12の変位
m:可動質量12の質量
G :減揺装置10の減衰定数
EQ:減揺装置10の等価ばね定数
【0079】
船体の横揺れ角φが微小であると仮定すると、船体50及び減揺装置10の運動方程式はそれぞれ次のように表される。
【0080】
【数11】
S ・d2 φ/dt2 =−CS ・dφ/dt−KS φ−mgx+P
m・d2 x/dt2 =−CG ・dx/dt−KEQx−mgφ
【0081】
ここで、初期条件としてt=0でdφ/dt=φ=0且つdx/dt=x=0と仮定し、この2つの式をラプラス変換すると次のように表される。
【0082】
【数12】
S φs2 +CS φs+KS φ+mgx=P
mxs2 +CG xs+KEQx+mgφ=0
【0083】
ここにsはラプラス演算子である。ラプラス演算子sをs=jω(jは虚数単位)と置いて周波数領域の表現に直し、変数φ、xについて整頓すると次のようになる。
【0084】
【数13】
(−IS ω2 +jCS ω+KS )φ+mgx=P
(−mω2 +jCG ω+KEQ)x+mgφ=0
【0085】
ここで、次のように置く。
【0086】
【数14】
Figure 0003874835
【0087】
変数φ、xは次のように表される。
【0088】
【数15】
φ=〔(A+jB)/(C+jD)〕P
x=〔E/(C+jD)〕P
【0089】
変数φ、xのゲイン特性は次のように表される。
【0090】
【数16】
|φ|=√〔(A2 +B2 )/(C2 +D2 〕P
|x|=√〔E2 /(C2 +D2 )〕P
【0091】
変数φ、xの位相特性は次のように表される。
【0092】
【数17】
∠φ(jω)=tan-1〔(BC−AD)/(AC+BD)〕
∠x(jω)=tan-1(−D/C)
【0093】
図3を参照して説明する。図3Aは図2に示す2自由度振動系のゲイン特性を示し、図3Bは位相特性を示す。横軸は、船舶50の固有振動数Ωn に対する減揺装置10の可動質量12の固有振動数ωn の比ωn /Ωn である。
【0094】
図3Aについて説明する。曲線C1は本例の減揺装置10を搭載した船体50の動揺角(横揺れ角又はロール角)φ(deg)を表し、曲線C2は可動質量12の最大変位(又は最大振幅)x(cm)を表し、曲線C3は減揺装置10を搭載しない船体50の動揺角(横揺れ角又はロール角)φ(deg)を表す。
【0095】
減揺装置10の可動質量12の固有振動数ωn が船舶50の固有振動数Ωn に略等しいとき、即ち、比ωn /Ωn ≒1のとき、曲線C1と曲線C3を比較すると明らかなように、減揺装置10を搭載した船体50の動揺角φは減揺装置10を搭載しない船体50の動揺角にくらべて顕著に減少している。従って、減揺装置10の可動質量12の固有振動数ωn を船舶50の固有振動数Ωn に略等しくすることによって、減揺装置10の効果を十分発揮させることができる。
【0096】
またこのとき、曲線C2に示されるように、可動質量12の最大変位(又は最大振幅)x(cm)は極小値をとる。
【0097】
図3Bについて説明する。曲線C4は、船舶50に作用する外力揺動(例えば波)に対する、本例の減揺装置10を搭載した船体50の動揺角(横揺れ角又はロール角)φの位相差Δφ(deg)を表し、曲線C5は、船舶50に作用する外力揺動に対する、可動質量12の運動の位相差Δx(deg)を表す。
【0098】
減揺装置10の可動質量12の固有振動数ωn が船舶50の固有振動数Ωn に略等しいとき、即ち、比ωn /Ωn ≒1のとき、曲線C4と曲線C5を比較すると明らかなように、減揺装置10を搭載した船体50の動揺角φは外力動揺に対して約90°位相が遅れ、減揺装置10の可動質量12の運動の位相角は船体50の動揺角φに対して約90°遅れる。結局、減揺装置10の可動質量12の運動の位相角は外力動揺に対して約180°位相が遅れる。
【0099】
次に図4及び図5を参照して、本発明による減揺装置10の制御系について説明する。本例による制御系は減揺装置10が最適な減揺効果を達成するように、張力調節装置30(図1参照)に供給する命令信号を生成するように構成されている。斯かる命令信号は海洋構造物が実際に外力波を受けて動揺している状態にて生成される。
【0100】
本例の制御系は、船舶50の動揺角(横揺れ角又はロール角)φを検出するための動揺検出器55と制御装置60と張力調節装置30(図1参照)とリミットスイッチ装置23(図1参照)とを有する。動揺検出器55は船舶50の動揺角φを検出するための装置であればどのような形式のものであってもよく、例えば加速度計又はジャイロ装置であってよい。
【0101】
リミットスイッチ装置23は、リミットスイッチ23−1と出力インタフェース23−2とを有し、引っ張りばね21の伸びδが所定の制限値δLIM を越えたときに信号を生成する。リミットスイッチ23−1からの信号は出力インタフェース23−によって電気信号に変換され、制御装置60に供給される。
【0102】
制御装置60は、動揺検出器55より供給された信号より動揺検出器55のノイズ成分や船体50の振動成分等の不要成分を除去する高周波減衰フィルタ部61と該高周波減衰フィルタ部61からの信号をディジタル信号に変換して記憶する信号取り込み部62と信号取り込み部62からの信号とリミットスイッチ装置23からの信号を処理して張力調装置30に供給する命令信号を生成する制御演算部63と制御演算部63からの信号を一時的に記憶する出力インタフィース64とを含む。
【0103】
図5を参照して制御演算部63の動作を説明する。図5は制御演算部63における演算フローの例を示す。先ずステップ101にて演算が開始され、ステップ102にて変数の初期化が行われる。これは、演算周期τ、張力調装置30に供給する命令信号の単位の初期値、引っ張りばね21の伸びδの制限範囲δLIM等を設定する。張力調装置30に供給する命令信号の単位の初期値は、単位変位の初期値Δx0 又は単位角の初期値ΔΨ0 である。
【0104】
ステップ103〜105にて演算周期τ毎に平均動揺角AN が求められる。平均動揺角AN は、各演算周期における船体50の動揺角φの変動量を表すものであればよく、動揺角φのデータの標準偏差、分散、最大値と最小値の差等が用いられてよい。ここでは、平均動揺角AN は各演算周期毎に演算された標準偏差σNの3倍の値として定義される。
【0105】
【数18】
N =3σN =3√[Σ〔(φi 2 −φm 2 )/(n−1)〕]
【0106】
ここに、
N :平均動揺角
σN :標準偏差
φi :動揺検出器55より出力される船体50の動揺角
φm :動揺角φi の平均値
n:演算周期τ内でのデータ数
【0107】
また右辺のΣはi=1〜i=nまでの総和を表す。ステップ103にて動揺検出器55より供給される船体50の動揺角φi が読み込まれる。ステップ104にて1演算周期が経過したか否かが判断される。1演算周期が経過するまで、動揺検出器55より供給された船体50の動揺角φi が読み込まれ、1演算周期が経過すると、ステップ105に進んで、平均動揺角AN が演算される。平均動揺角AN は数18の式によって演算される。
【0108】
ステップ106に進み、今回の平均動揺角AN と前回の平均動揺角AN-1 が比較される。今回の平均動揺角AN が前回の平均動揺角AN-1 より大きい場合にはステップ107に進み、前回と逆極性の命令量を生成する。今回の平均動揺角AN が前回の平均動揺角AN-1 より小さいか又は等しい場合にはステップ108に進み、前回と同一極性の命令量を生成する。
【0109】
命令量はステップ102にて設定された単位変位Δx0 又は単位角ΔΨ0 を使用して生成される。例えば単位変位Δx0 を使用する場合、命令量Δxは単位変位Δx0 の整数倍によって表現される。
【0110】
例えば前回の命令量がΔxN-1 であったとする。ステップ107ではΔxN =−ΔxN-1 と置き換えられ、ステップ108ではΔxN =ΔxN-1 と置き換えられる。結局ステップ106、107及び108では次の演算がなされる。
【0111】
【数19】
N >AN-1 :ΔxN =−ΔxN-1
N ≦AN-1 :ΔxN =ΔxN-1
【0112】
単位角ΔΨ0 を使用する場合も同様である。ステップ109にて、命令量の積算値ΣΔxが設定範囲内であるか否かが判定される。命令量の上限及び下限をそれぞれxS 、xL とすると次の式が成り立つか否かが判定される。
【0113】
【数20】
S <ΣΔxN <xL
【0114】
この関係が成り立つ場合にはステップ110に進みむ。この関係が成り立たない場合にはステップ102に戻る。即ち、積算値ΣΔxが設定範囲内になるまで、張力調装置30に供給すべき命令信号を生成しないで、ステップ102〜108までの演算を繰り返す。
【0115】
積算値ΣΔxが設定範囲内になるとステップ110に進み、張力調装置30に供給すべき命令信号を生成する。斯かる命令信号は、例えば、ステップモータ39(図1参照)に供給すべき駆動信号であってよい。
【0116】
最後にステップ111ではリミットスイッチ装置23からの信号によってリミットスイッチ23−1の開閉状態が監視される。上述のように、リミットスイッチ装置23は引っ張りばね21の伸縮量δを監視し、伸縮量δが所定の制限値を越えた場合には停止信号を生成する。停止信号は、可動質量12を緊急停止させるための停止固定装置に供給される。停止固定装置は図1に示されていないが、例えば可動質量12に係合可能なブレーキ板とブレーキ板を作動させるためのレバー部材を含むように構成されてよい。
【0117】
リミットスイッチ装置23から停止信号が供給されない間は、ステップ110にて生成された命令信号はそのまま張力調装置30に供給され、ステップ112に進み、終了する。リミットスイッチ装置23から停止信号が供給された時は、ステップ110にて生成された命令信号は消去され、ステップ113に進み、張力調装置30の作動は停止される。この場合、ステップ102に戻り、全ての演算が初めからやり直される。
【0118】
以上本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの例に限定されることなく特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更等が可能であることは当業者にとって理解されよう。
【0119】
【発明の効果】
本発明によると、減揺対象物の固有動揺周期が変化しても、可動質量の往復運動の復元力を調節して固有往復運動周期を変化させることができるから、減揺対象物に対して最適な減揺効果を達成することができる利点を有する。
【0120】
本発明によると、減揺対象物の固有動揺周期が変化しても、可動質量の往復運動の復元力を増加又は減少させることができるから、減揺対象物に対して最適な減揺効果を達成することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による減揺装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明による減揺装置を船舶に搭載した例を示す図である。
【図3】減揺装置と船舶を含む2自由度振動系の振動特性及び位相特性を示す図である。
【図4】本発明による減揺装置の制御系の例を示す図である。
【図5】 減揺装置の制御系の制御演算部の動作を示す流れ図である。
【図6】従来の減揺装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 減揺装置
11 軌道部材
12 可動質量
12A ローラ
13A、13B 支持部材
14A、14B 支持壁
15 ワイヤ
17A、17B、18 ローラ
20 張力発生装置
21 引っ張りばね
23 リミットスイッチ装置
30 張力調節装置
31 ワイヤ
33 巻き取りローラ
35 歯車
37 ウォーム歯車
39 ステップモータ
41 ハンドル付き回転軸
43 針
45 目盛り
50 船舶
51 基台
52 甲板
55 動揺検出器
60 制御装置

Claims (4)

  1. 減揺対象物の動揺軸線に直交して配置される軌道部材と該軌道部材に沿って往復運動可能な可動質量と
    上記可動質量の復元力を発生し、一端が上記可動質量に接続された引っ張りワイヤと該引っ張りワイヤを案内するローラ部材と上記引っ張りワイヤの他端に接続されたばねとを有し、上記ローラ部材は上記可動質量が上記軌道部材上の基準位置にあるとき上記引っ張りワイヤに作用する引っ張り力が上記可動質量の運動方向に直交するように配置された復元力発生装置と
    上記ばねの伸び量により上記復元力を調節する復元力調節装置とを有し、
    上記減揺対象物の固有動揺周期が変化しても、上記復元力調節装置で上記可動質量の復元力を調節することによって上記可動質量の固有往復運動周期を調節することができるように構成されたことを特徴とする減揺装置。
  2. 請求項1記載の減揺装置において、上記復元力調節装置は上記可動質量が上記基準位置にあるときの上記ばねの初期張力を調節することができるように構成されていることを特徴とする減揺装置。
  3. 請求項1又は2記載の減揺装置において、上記復元力調節装置は、上記ばねの両端のうち上記可動質量と反対側の端部に接続された巻き取りワイヤと該巻き取りワイヤを巻き取るための巻き取りローラと該巻き取りローラに装着された歯車と該歯車に係合しているウォーム歯車とを有することを特徴とする減揺装置。
  4. 請求項記載の減揺装置において、上記ウォーム歯車はステップモータによって自動的に又は手動ハンドルによって手動的に駆動されることができるように構成されていることを特徴とする減揺装置。
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