JP5064093B2 - 免震装置及び該免震装置を備えた什器 - Google Patents

免震装置及び該免震装置を備えた什器 Download PDF

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Description

本発明は、免震装置及び什器に関し、特に、小売店、コンビニエンスストアなどの店舗で、商品の陳列に用いられる什器等を免震する免震装置及び該免震装置を備えた什器に関する。
従来、陳列台、展示台、ラックのような比較的軽量の機器(什器)に使用する免震装置として、例えば、特許文献1には、円錐凹状面を有するベースプレート面を支承球が転動し、摩擦係数の低い転がり摩擦で好適に免震効果と復元特性を得る免震装置が開示されている。この免震装置は、ベースプレート面上の支承球の転動により、地震によって生じた床面の水平振動(変位)が什器へ伝達されるのを阻止し、地震が止むと速やかに原点位置へ什器を復元する。
また、上記と同様、展示台やラックに使用する免震装置として、特許文献2には、ローラーと湾曲したレールとからなり、地震時はローラーの転動により免震効果を生じさせ、地震が止むと湾曲したレールにより安定位置へ復元する機能を有する免震装置が提案されている。
さらに、特許文献3には、両端部にボールジョイントを配し、該ボールジョイントの間隔が伸縮可能なように入れ子式に摺動可能にした管を具備し、当該管が伸張時は収縮方向に、収縮時には伸張方向に付勢するように、コイルばねを管の両端部に固定した複数の弾性装置を傾斜させて装着した免震装置が提案されている。
特開2000−291727号公報 特開2003−130131号公報 特公昭54−10167号公報
しかし、特許文献1に記載の免震装置は、摩擦係数の低い転がり摩擦を利用して円錐凹状面状のプレート面を支承球が転動するため、地震時の外部入力を効果的に低減し、地震が止むと元の位置に復元させることができるが、地震の揺れを速やかに低減するための減衰を得ることができないため、地震の揺れが長い間作用し、長時間にわたって什器の揺れが収まらないという欠点があり、別途減衰装置を配置する必要があった。
さらに、同発明によれば、小さな摩擦力で支承球が転動するため、什器と床の相対変形量が大きくなりやすく、当該相対変形量を吸収するための円錐凹状プレートの平面寸法が大きくなり、店舗内で使用すると、通路にはみ出てしまう虞がある上、什器の転倒等により浮き上がりが生じた場合には、支承球を円錐凹状プレート上に拘束することができないという問題があった。
一方、特許文献2に記載の免震装置は、特許文献1に記載のものと同様、ローラーと湾曲したレールにより地震時の入力を効果的に低減し、地震が止むと元の位置に復元させるものであるため、地震の揺れを速やかに低減するための減衰手段を別途設ける必要がある。また、この装置は、下架台、上架台、レール及びローラーからなるため、部品点数も多く、装置自体が大きくなり、安価に製造することが困難である。
さらに、特許文献3に記載の主免震装置は、両端部にボールジョイントを配し、各々のコイルばねの両先端が伸縮自在の管の両端部に固定されているため、水平方向の変位に追従するとともに、コイルばねの伸縮力により水平方向の復元に寄与するが、鉛直方向にはこのコイルばねの圧縮ばね程度の反力しか生じないため、上部構造物の荷重を水平変形吸収能力を併せ持った状態で支持するためには、別の支持部、例えば同文献に示されている補助免震装置を必要とし、免震装置全体の構造が複雑となり、免震装置の小型化を図るのは困難であった。
そこで、本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、小型かつ簡単な構成で什器等を支持可能で、地震時等には水平変位を許容するとともに、摩擦力による減衰を得ることができ、水平方向の復元力も備えた免震装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、免震装置であって、下方に開口するハウジング部と、該ハウジング部内の保持部に枢着され、該保持部との摩擦によって減衰力を発揮する球状部とで構成される上部荷重支持部と、上方に開口するハウジング部と、該ハウジング部内の保持部に枢着され、該保持部との摩擦によって減衰力を発揮する球状部とで構成される下部荷重支持部と、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の球状部を繋ぐ腕部とで構成される免震体と、前記両荷重支持部が相対的に移動した際に、該両荷重支持部を元の位置に戻すように復元力を付与する復元手段とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、通常時には、免震体を介して什器等の上部構造物を支持し、地震時等には、該免震体の上部荷重支持部及び下部荷重支持部の各々の球状部と、該球状部を枢支する保持部との間の摩擦によって減衰力を発揮するとともに、前記復元手段により復元力を発揮することができるため、水平変形吸収能力を保った状態で什器等を支持することができる。また、この免震装置は、構造が簡単で、別途装置を設ける必要もないため、装置全体の小型化を図ることができるとともに、安価に製造することができる。
前記免震装置において、前記復元手段を、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部と、前記上部荷重支持部が支持する物体との間に介装された弾性体とすることができ、弾性体をコイルばねとし、該コイルばねの一端を前記下部荷重支持部の前記ハウジング部に、他端を前記上部荷重支持部が支持する物体に固定するように構成することができる。
また、前記免震装置において、前記復元手段を、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部と、前記上部荷重支持部の前記ハウジング部との間に介装された弾性体とすることができる。
前記免震装置において、前記弾性体をコイルばねとし、前記上部荷重支持部のハウジング部の上部に鍔部を設け、前記下部荷重支持部のハウジング部の下部に鍔部を設け、前記免震体を前記コイルばねの内径部に収容するとともに、該コイルばねの両端部の各々を、前記鍔部の各々に、該コイルばねが直立している時、及び該コイルばねが水平変形した時ともに、該コイルばねが圧縮可能なように、保持するように構成することができる。この構成によれば、コイルばねによっても鉛直方向の荷重を支持することができるとともに、構造が単純な部品や汎用部品を用いて安価な免震装置を実現でき、装置全体を小型化することができる。
また、前記免震装置において、前記弾性体を板ばねとし、該板ばねの一端を、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部又は前記上部荷重支持部の前記ハウジング部のいずれか一方に固定し、該板ばねの他端を、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部又は前記上部荷重支持部の前記ハウジング部のいずれか他方に当接するように構成することができる。この構成によれば、構造が単純な部品を用いて安価な免震装置を実現でき、装置全体を小型化することができる。
さらに、前記免震装置において、前記弾性体をU字状の板ばねとし、該U字状の板ばねの一端を、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部に固定し、該U字状の板ばねの他端を、前記上部荷重支持部の前記ハウジング部に固定するように構成することができる。この構成によれば、U字状の板ばねによっても鉛直方向の荷重を支持することができるとともに、構造が簡単な部品を用いて安価な免震装置を実現でき、装置全体を小型化することができる。
前記免震装置において、前記腕部を、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の球状部を、同一軸線上で繋ぐように、両球状部と一体化することができる。一体化した部品を用いることにより、装置の組立が容易になるとともに、腕部によって両球状部を同一軸線上に繋ぐため、小型の部品により上部構造物を安定した状態で支持することができる。
また、前記免震装置において、前記上部荷重支持部のハウジング部の上面に、該免震装置を該上部荷重支持部が支持する物体に装着するための雄ねじを立設することができる。支持される物体側に、前記雄ねじに対応するねじ穴を螺設し、該ねじ穴と前記雄ねじとを螺合させることで、免震装置を什器等の支持される物体に簡単な操作で確実に取り付けることができる。また、既存の什器等についても、雄ねじに螺合させるためのねじ穴を穿設するだけで、容易に免震装置を装着することができる。
前記免震装置において、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の保持部を、合成樹脂材料、金属材料又は焼結材料で形成することができ、該合成樹脂材料を、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、又はポリエステル樹脂、あるいは、これらのいずれかの樹脂を基材とした充填材入り組成物で形成することができる。
さらに、前記免震装置において、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の保持部の、前記球状体との摺動面を、網状体の基体と、該基体の網目を充填する合成樹脂層とで形成することができ、前記基体をエキスパンドメタル又は金網とし、前記合成樹脂層を四フッ化エチレン樹脂を含むように形成することができる。
また、本発明は、什器であって、上記免震装置を3以上備えることができる。これによって、地震時における揺れを小さく抑えることができるため、該什器が転倒したり、陳列した商品が落下することを効果的に防止することができるとともに、小型かつ簡単な構成の免震装置を用いるため、什器全体が大型化することもなく、免震機能を備えた安価な什器を提供することができる。
以上のように、本発明によれば、小型かつ簡単な構成で什器等を支持可能で、地震時には水平変位を許容するとともに、摩擦力による減衰を得ることができ、水平方向の復元力も備えた免震装置等を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明にかかる免震装置の第1の実施の形態を示し、この免震装置1は、下方に開口し、上端に鍔部2aを有するハウジング2と、上方に開口し、下端に鍔部3aを有するハウジング3と、これら2つのハウジング2、3の各々の内部に装着されるボールシート(保持部)4、5と、これら2つのボールシート4、5によって枢動可能に保持されるボールスタッド(球状部)6a、6c、及び両ボールスタッド6a、6cを連結するアーム(腕部)6bを有するボールジョイント6と、ハウジング2、3の鍔部2a、3aの間に圧縮可能に保持されるコイルばね7と、免震装置1を什器等に装着するための雄ねじ8とで構成される。ここで、ハウジング2、ボールシート4及びボールスタッド6aによって上部荷重支持部11を構成し、ハウジング3、ボールシート5及びボールスタッド6cによって下部荷重支持部12を構成する。
ハウジング2、3は、鋼材によって、各々、一端に円板状の鍔部2a、3aを有する円筒状に形成され、ハウジング2、3の各々の内壁の4箇所(上面視で円周を4等分する位置)に、相対向する一対の上下方向に延設された突条(図1(c)、(d)の参照番号3b)を備える。尚、図1には、ハウジング3に設けられた突条3bのみを示すが、ハウジング2も同様の突条を備える。また、ハウジング2の上面には、免震装置1を什器等の底面に装着するための雄ねじ8が立設される。
ボールシート4、5は、各々ハウジング2、3の内部に装着される。ボールシート5は、図1(b)、(c)に明示されるように、ボールシート5の溝部5aとハウジング3の突条3bとが係合するようにハウジング3内に装着され、ボールジョイント6の軸線回りの回動が規制された状態でハウジング2、3内に強固に固定される。図示を省略するが、ボールシート4についても、ボールシート5と同様にハウジング内に装着される。これらボールシート4、5は、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、金属材料、又は焼結材料で形成され、ボールジョイント6のボールスタッド6a、6cとの摺動面は、網状体のエキスパンドメタル又は金網からなる基体と、この基体の網目を充填する四フッ化エチレン樹脂とからなる合成樹脂層とで形成される。
ボールジョイント6は、鋼材によって形成され、上下両端にボールスタッド6a、6cと、両ボールスタッド6a、6cを連結するアーム6bとを備える。このボールジョイント6は、図示を省略するが、アーム6bの中間部を境に上下に分かれる2つの部品で構成され、両者がアーム6bの中間部でねじで連結される。ボールスタッド6a、6cは、ハウジング2、3をかしめることにより、ボールシート4、5に押圧される。
コイルばね7は、ハウジング2、3、ボールジョイント6等を内径部(内部空間)に収容した状態で、その両端部の各々がハウジング2、3の鍔部2a、3aに、圧縮可能に保持される。
雄ねじ8は、免震装置1を什器等の底面に装着するため、ハウジング2の上面に立設され、什器等の底面に螺設されたねじ穴と螺合する。
次に、上記構成を有する免震装置1の使用例について説明する。尚、以下の説明においては、免震装置1を陳列台等の什器を免震するために用いた場合を例にとって説明する。
図3に示すように、基台24上に立設された3本の柱21と、柱21に3段にわたって取り付けられた棚22と、棚22を支持する支持部材23とを備える什器20の基台24の下方に、上記免震装置1を6台取り付ける。上記免震装置1の雄ねじ8(図1参照)を基台24の底面に穿設されたねじ穴に螺合させることにより、免震装置1を基台24に取り付けることができる。尚、6台の免震装置1を取り付けた後、什器20の設置状態が安定しない場合には、各免震装置1において、雄ねじ8と基台24の底面のねじ穴との締め付け具合を調整する。
次に、図1乃至図3に示した免震装置1の動作について、図面を参照しながら説明する。
通常時には、図1乃至図3に示した状態で、免震装置1が什器20を支持する。すなわち、6台の免震装置1のボールジョイント6の軸線が鉛直方向に平行な状態で、ハウジング2、ボールシート4、ボールジョイント6、ボールシート5及びハウジング3を介して床面30上に什器20が支持される。
地震が発生し、図3に示すように、床が矢印H方向に移動したとすると、図4に示すように、外力により、各々の免震装置1は、下部荷重支持部12と、上部荷重支持部11との間で相対変形を生じる。
下部荷重支持部12の矢印H方向の移動に伴い、ボールジョイント6のボールスタッド6a、6cが、ボールシート4、5との摺動面を、各々矢印D方向に摺動する。これにより、ボールスタッド6a、6cと、ボールシート4、5との間に摩擦力が発生し、地震による外力を減衰させる。これと同時に、コイルばね7が、上部荷重支持部11の移動に伴って右方向へ傾動し、コイルばね7の変位(伸縮量)に応じた弾性力を生じる。尚、ここで発生する摩擦力は、ハウジング2、3をかしめてボールスタッド6a、6cをボールシート4、5に押圧したことで発生するものであって、地震時には、この摩擦力と、コイルばね7の弾性力とで什器20を支持する。このように、免震装置1は、地震時における水平方向の振動を和らげ、什器20の揺れを長周期化させるアイソレータ機能を発揮するとともに、地震時における水平変形吸収能力を有し、別途装置を設けることなく、什器20を安定して支持することができる。
地震が収まった後は、コイルばね7の弾性力により、上部荷重支持部11に対して地震前の状態に戻る方向(図4の左方向)に復元力が働き、免震装置1を図1乃至図3に示した状態に復帰させることができる。尚、図3及び図4においてH方向(左方向)に床面30が移動する場合について説明したが、H方向と逆の方向(右方向)に床面30が移動する場合についても、上記と同様に減衰及び復元を行うことができる。
次に、図1乃至図3に示した免震装置1の動作について、さらに、図5の機構モデル、及び図6に示した、上部荷重支持部11と下部荷重支持部12との相対変位に対する水平抵抗力の履歴曲線を参照しながら説明する。
図5に示すように、免震装置1は、上部荷重支持部11、下部荷重支持部12及びアーム6bからなる免震体13と、コイルばね7とを組み合わせて構成される。
免震体13に、図4に示したように、地震によりH方向(左方向)に外力が加わると、それに伴い下部荷重支持部12も左方向に移動し、免震体13は、右方向に傾動する。すると、図6(a)に示すように、外力の働くH方向、すなわち左方向に一定の水平抵抗力(摩擦力)を生じる。そして、アーム6bの両端部6d、6eが各々ハウジング2、3に当接するまで摩擦力を有した状態で水平変位を吸収することができる。その後、免震装置1に対してH方向とは逆方向の外力が加わる場合にも、同様に一定の摩擦力が発生し、地震が収まるまで図6(a)に示すような挙動を示すこととなる。
一方、図5の右上に示すコイルばね7に、図4に示したように、地震によりH方向(左方向)に外力が加わると、それに伴い下部荷重支持部12も左方向に移動するため、コイルばね7は、右方向に傾動する。すると、図6(b)に示すように、外力の働くH方向、すなわち左方向に変位に比例する水平抵抗力(弾性力)を生じる。そして、アーム6bの両端部6d、6eが各々ハウジング2、3に当接するまで変位が増加し、弾性力が最大になる。その後、免震装置1に対してH方向とは逆方向の外力が加わる場合にも、同様に変位に比例する弾性力が発生し、地震が収まるまで図6(b)に示すような挙動を示すこととなる。
図5に示すように、免震装置1は、上記免震体13とコイルばね7を組み合わせて構成されるため、この免震装置1の挙動は、図6(c)に示すように、図6(a)、(b)を組み合わせたものとなり、地震が収まるまで図6(c)に示すような挙動を示すこととなる。
次に、上記構成を有する免震装置1の免震機能について、従来のアジャスタ支持の什器と比較した例(シミレーション結果)について説明する。このシミレーションは、高さ1350mm、幅800mm、奥行き925mmの什器に、一般的に用いられているアジャスタ支持のもの(比較例)と、本発明にかかる免震装置1を備えるもの(実施例)とに、各々エルセントロ(ELCentro)1940 NS成分、最大加速度341.7galの50kine換算波490galを入力し、応答加速度及び応答変位を比較した。
図7は、上記シミレーション結果を示すグラフである。図7において、(a)は比較例の什器支柱天端での応答加速度、(b)は比較例の応答変位、(c)は実施例の什器支柱天端での応答加速度、(d)は実施例の応答変位を示す。図7(a)の比較例では、最大加速度が2254gal(cm/sec2)であったが、図7(c)の実施例では、1134galと、50%低減されている。尚、最大変位については、図7(b)の比較例では、2.8cm、図7(d)の実施例では、5.4cmと、実施例の方が比較例に対して1.9倍となっているが、什器からの商品の脱落については、変位よりも加速度の影響が大きいため、実施例の方が優れていることが判る。要するに、図7(b)に示す比較例の変位の時刻歴と、図7(d)に示す実施例の変位の時刻歴との比較で判るように、本免震装置を使用することにより振動の間隔が広くなっており、換言すれば什器の長周期化が図れており、その結果、加速度の低減が好ましく行うことができ、什器からの商品の脱落を防止し得る。
次に、本発明にかかる免震装置の第2の実施の形態について、図8及び図9を参照しながら説明する。
この免震装置31は、下方に開口する箱状のハウジング32と、上方に開口する箱状のハウジング33と、これら2つのハウジング32、33の各々の内部に装着されるボールシート34、35と、これら2つのボールシート34、35によって枢動可能に保持されるボールスタッド36a、36c、及び両ボールスタッド36a、36cを連結するアーム36bを有するボールジョイント36と、ハウジング32の側面にボルト37〜40を介して固定される板ばね41〜44と、免震装置31を什器等に装着するための雄ねじ45とで構成される。ここで、ハウジング32、ボールシート34及びボールスタッド36aによって上部荷重支持部46を構成し、ハウジング33、ボールシート35及びボールスタッド36cによって下部荷重支持部47を構成する。
ハウジング32、33は、鋼材によって、各々、箱状に形成され、ハウジング32の側面にボルト37〜40を介して板ばね41〜44の上端部が固定される。また、ハウジング32の上面には、免震装置31を什器等の底面に装着するための雄ねじ45が立設される。
ボールシート34、35は、各々ハウジング32、33の内部に装着される。ハウジング32、33は、各々、箱状に形成されるため、ボールシート34、35は、各々、ボールジョイント36の軸線回りの回動が規制された状態でハウジング32、33内に強固に固定される。これらボールシート34、35の材質については、上記第1の実施の形態と同様である。
ボールジョイント36は、図1に示したボールジョイント6と同様、鋼材によって形成され、上下両端にボールスタッド36a、36cと、両ボールスタッド36a、36cを連結するアーム36bとを備える。ボールジョイント36は、アーム36bの中間部を境に上下に分かれる2つの部品で構成され、両者がアーム36bの中間部でねじで連結される。ボールスタッド36a、36bは、ハウジング32、33をかしめることにより、ボールシート34、35に押圧される。
板ばね41〜44は、各々帯板状に形成され、上端部がボルト37〜40によってハウジング32の側面に固定される。板ばね41〜44は、鉛直方向に垂下するようにハウジング32に固定され、各々の板ばね41〜44の下端部は、ハウジング33には固定されず、上下左右に移動可能に構成される。
雄ねじ45は、免震装置31を什器等の底面に装着するため、ハウジング32の上面に立設され、什器等の底面に螺設されたねじ穴と螺合する。
次に、上記構成を有する免震装置31の動作について説明する。尚、以下の説明においては、免震装置31を図3に示した什器20の底面に雄ねじ45を介して装着した場合を例にとって説明する。
通常時には、図8に示した状態で免震装置31が什器20を支持する。すなわち、免震装置31のボールジョイント36の軸線が鉛直方向に平行な状態で、ハウジング32、ボールシート34、ボールジョイント36、ボールシート35及びハウジング33を介して床面30上に什器20が支持される。
地震が発生し、図9に示すように、床が矢印H方向に移動すると、外力により、免震装置31は、下部荷重支持部47と、上部荷重支持部46との間で相対変位を生じる。
下部荷重支持部47の矢印H方向の移動に伴い、ボールジョイント36のボールスタッド36a、36cが、ボールシート34、35との摺動面を、各々矢印F方向に摺動する。これにより、ボールスタッド36a、36cと、ボールシート34、35との間に摩擦力が発生し、地震による外力を減衰させる。これと同時に、板ばね41の上端部が、上部荷重支持部46の移動に伴って右方向へ移動し、板ばね41の変位に応じた弾性力を生じる。尚、ここで発生する摩擦力は、ハウジング32、33をかしめてボールスタッド36a、36cをボールシート34、35に押圧したことで発生するものであって、地震時には、この摩擦力と、板ばね41の弾性力とで什器20を支持する。このように、免震装置31は、地震時における水平方向の振動を和らげ、什器20の揺れを長周期化させるアイソレータ機能を発揮するとともに、地震時における水平変形吸収能力を有し、別途装置を設けることなく、什器20を安定して支持することができる。
地震が収まった後は、板ばね41の弾性力により、上部荷重支持部46に対して地震前の状態に戻る方向(図9の左方向)に復元力が働き、免震装置31を図8に示した状態に復帰させることができる。尚、図8及び図9においてH方向(左方向)に床面30が移動する場合について説明したが、H方向と逆の方向(右方向)並びに図8及び図9の紙面に垂直な方向に床面30が移動する場合についても、上記と同様に減衰及び復元を行うことができる。
次に、本発明にかかる免震装置の第3の実施の形態について、図10及び図11を参照しながら説明する。
この免震装置51は、下方に開口する箱状のハウジング52と、上方に開口する箱状のハウジング53と、これら2つのハウジング52、53の各々の内部に装着されるボールシート54、55と、これら2つのボールシート54、55によって枢動可能に保持されるボールスタッド56a、56c、及び両ボールスタッド56a、56cを連結するアーム56bを有するボールジョイント56と、ハウジング52の側面にボルト57〜60を介して固定される板ばね61〜64と、免震装置51を什器等に装着するための雄ねじ65とで構成される。ここで、ハウジング52、ボールシート54及びボールスタッド56aによって上部荷重支持部66を構成し、ハウジング53、ボールシート55及びボールスタッド56cによって下部荷重支持部67を構成する。
ハウジング52、53は、鋼材によって、各々、箱状に形成される。ハウジング52の側面にボルト57〜60を介して板ばね61〜64の上端部が固定される。また、ハウジング52の上面には、免震装置51を什器等の底面に装着するための雄ねじ65が立設される。ハウジング53は、図10(c)、(d)に示すように、溝部68〜71を備え、これらの溝部68〜71に板ばね61〜64の下端部が挿入される。
ボールシート54、55は、各々ハウジング52、53の内部に装着される。ハウジング52、53は、各々、箱状に形成されるため、ボールシート54、55は、各々、ボールジョイント56の軸線回りの回動が規制された状態でハウジング52、53内に強固に固定される。これらボールシート54、55の材質については、上記第1の実施の形態と同様である。
ボールジョイント56は、図1に示したボールジョイント6と同様、鋼材によって形成され、上下両端にボールスタッド56a、56cと、両ボールスタッド56a、56cを連結するアーム56bとを備える。ボールジョイント56は、アーム56bの中間部を境に上下に分かれる2つ部品で構成され、両者がアーム56bの中間部でねじで連結される。ボールスタッド56a、56bは、ハウジング52、53をかしめることにより、ボールシート54、55に押圧される。
板ばね61〜64は、各々帯板状に形成され、上端部がボルト57〜60によってハウジング52の側面に固定される。板ばね61〜64は、鉛直方向に垂下するようにハウジング52に固定され、各々の板ばね61〜64の下端部は、ハウジング53の溝部68〜71に挿入され、上下左右に移動可能に構成される。
雄ねじ65は、免震装置51を什器等の底面に装着するため、ハウジング52の上面に立設され、什器等の底面に螺設されたねじ穴と螺合する。
次に、上記構成を有する免震装置51の動作について説明する。尚、以下の説明においては、免震装置51を図3に示した什器20の底面に雄ねじ65を介して装着した場合を例にとって説明する。
通常時には、図10に示した状態で、免震装置51が什器20を支持する。すなわち、免震装置51のボールジョイント56の軸線が鉛直方向に平行な状態で、ハウジング52、ボールシート54、ボールジョイント56、ボールシート55及びハウジング53を介して床面30上に什器20が支持される。
地震が発生し、図11に示すように、床が矢印H方向に移動すると、外力により、免震装置51は、下部荷重支持部67と、上部荷重支持部66との間で相対変位を生じる。
下部荷重支持部67の矢印H方向の移動に伴い、ボールジョイント56のボールスタッド56a、56cが、ボールシート54、55との摺動面を、各々矢印J方向に摺動する。これにより、ボールスタッド56a、56cと、ボールシート54、55との間に摩擦力が発生し、地震による外力を減衰させる。これと同時に、板ばね61、62の上端部が、上部荷重支持部66の移動に伴って右方向へ移動し、板ばね61、62の下端部は、溝部68、69に留まっているため、板ばね61、62が弾性変形し、変位に応じた弾性力を生じる。尚、ここで発生する摩擦力は、ハウジング52、53をかしめてボールスタッド56a、56cをボールシート54、55に押圧したことで発生するものであって、地震時には、この摩擦力と、板ばね61、62の弾性力とで什器20を支持する。このように、免震装置51は、地震時における水平方向の振動を和らげ、什器20の揺れを長周期化させるアイソレータ機能を発揮するとともに、地震時における水平変形吸収能力を有し、別途装置を設けることなく、什器20を安定して支持することができる。
地震が収まった後は、板ばね61、62の弾性力により、上部荷重支持部66に対して地震前の状態に戻る方向(図11の左方向)に復元力が働き、免震装置51を図10に示した状態に復帰させることができる。尚、図10及び図11においてH方向(左方向)に床面30が移動する場合について説明したが、H方向と逆の方向(右方向)並びに図10及び図11の紙面に垂直な方向に床面30が移動する場合についても、上記と同様に減衰及び復元を行うことができる。
次に、本発明にかかる免震装置の第4の実施の形態について、図12及び図13を参照しながら説明する。
この免震装置81は、下方に開口する箱状のハウジング82と、上方に開口する箱状のハウジング83と、これら2つのハウジング82、83の各々の内部に装着されるボールシート84、85と、これら2つのボールシート84、85によって枢動可能に保持されるボールスタッド86a、86c、及び両ボールスタッド86a、86cを連結するアーム86bを有するボールジョイント86と、ハウジング82の側面にボルト87〜90を介して固定されるU字状の板ばね91〜94と、免震装置81を什器等に装着するための雄ねじ95とで構成される。ここで、ハウジング82、ボールシート84及びボールスタッド86aによって上部荷重支持部96を構成し、ハウジング83、ボールシート85及びボールスタッド86cによって下部荷重支持部97を構成する。
ハウジング82、83は、鋼材によって、各々、箱状に形成される。ハウジング82の側面にボルト87〜90を介してU字状の板ばね91〜94の上端部が固定され、ハウジング83の側面にボルト98〜100等を介してU字状の板ばね91〜94の下端部が固定される。また、ハウジング82の上面には、免震装置81を什器等の底面に装着するための雄ねじ95が立設される。
ボールシート84、85は、各々ハウジング82、83の内部、すなわち角柱状空間を有する凹部に装着され、各々、ボールジョイント86の軸線回りの回動が規制された状態でハウジング82、83内に強固に固定される。これらボールシート84、85の材質については、上記第1の実施の形態と同様である。
ボールジョイント86は、図1に示したボールジョイント6と同様、鋼材によって形成され、上下両端にボールスタッド86a、86cと、両ボールスタッド86a、86cを連結するアーム86bとを備える。ボールジョイント86は、アーム86bの中間部を境に上下に分かれる2つ部品で構成され、両者がアーム86bの中間部でねじで連結される。ボールスタッド86a、86は、ハウジング82、83をかしめることにより、ボールシート84、85に押圧される。
U字状の板ばね91〜94は、各々帯板状に形成され、鉛直方向に垂下した状態で中間部が外側に向かって膨出する。これらのU字状の板ばね91〜94は、上端部がハウジング82の側面に、下端部がハウジング83の側面に固定される。
雄ねじ95は、免震装置81を什器等の底面に装着するため、ハウジング82の上面に立設され、什器等の底面に螺設されたねじ穴と螺合する。
次に、上記構成を有する免震装置81の動作について説明する。尚、以下の説明においては、免震装置81を図3に示した什器20の底面に雄ねじ95を介して装着した場合を例にとって説明する。
通常時には、図12に示した状態で、免震装置81が什器20を支持する。すなわち、免震装置81のボールジョイント86の軸線が鉛直方向に平行な状態で、ハウジング82、ボールシート84、ボールジョイント86、ボールシート85及びハウジング83を介して床面30上に什器20が支持される。
地震が発生し、図13に示すように、床が矢印H方向に移動すると、外力により、免震装置81は、下部荷重支持部97と、上部荷重支持部96との間で相対変位を生じる。
下部荷重支持部97の矢印H方向の移動に伴い、ボールジョイント86のボールスタッド86a、86cが、ボールシート84、85との摺動面を、各々矢印L方向に摺動する。これにより、ボールスタッド86a、86cと、ボールシート84、85との間に摩擦力が発生し、地震による外力を減衰させる。これと同時に、U字状の板ばね91、92の上端部が、上部荷重支持部96の移動に伴って右方向へ移動し、U字状の板ばね91、92の下端部は、ハウジング83の側面に固定されているため、板ばね91〜94が弾性変形し、変位に応じた弾性力を生じる。尚、ここで発生する摩擦力は、ハウジング82、83をかしめてボールスタッド86a、86cをボールシート84、85に押圧したことで発生するものであって、地震時には、この摩擦力と、U字状の板ばね91〜94の弾性力とで什器20を支持する。このように、免震装置81は、地震時における水平方向の振動を和らげ、什器20の揺れを長周期化させるアイソレータ機能を発揮するとともに、地震時における水平変形吸収能力を有し、別途装置を設けることなく、什器20を安定して支持することができる。
地震が収まった後は、U字状の板ばね91〜94の弾性力により、上部荷重支持部96に対して地震前の状態に戻る方向(図13の左方向)に復元力が働き、免震装置81を図12に示した状態に復帰させることができる。尚、図12及び図13においてH方向(左方向)に床面30が移動する場合について説明したが、H方向と逆の方向(右方向)並びに図10及び図11の紙面に垂直な方向に床面30が移動する場合についても、上記と同様に減衰及び復元を行うことができる。
次に、本発明にかかる免震装置の第5の実施の形態について、図14及び図15を参照しながら説明する。
この免震装置180は、免震体181(181A〜181F)と、コイルばね(182A〜182H)とで構成され、什器190を免震する。
什器190は、基台194上に立設された3本の柱191と、柱191に3段にわたって取り付けられた棚192と、棚192を支持する支持部材193と、基台194の下方にばね取付部195A、195Bを備える。
免震体181は、図5の免震体13に相当するものであって、図1に示した免震装置1からコイルばね7を除いた部分で構成される。すなわち、図1のハウジング2、3と、ボールシート4、5と、ボールスタッド6a、6c及びアーム6bを有するボールジョイント6と、雄ねじ8とで構成され、雄ねじ8及び基台194の底面に穿設されたねじ穴を介して什器190に装着される。
コイルばね182は、上記免震体181の各々の下部ハウジングと、基台194の底面に設けられたばね取付部195A、195Bとの間に帳設される。ばね取付部195A、195Bの各々には、4本のコイルばねの上端部が取り付けられ、コイルばね182は、ばね取付部195A、195Bから斜め下方に放射状に延設され、各々の下端部が免震体181の下部ハウジングに取り付けられる。
次に、上記構成を有する免震装置180の動作について説明する。
通常時には、図14に示した状態で、免震体181(81A〜81F)が什器190を支持する。すなわち、6台の免震体181のボールジョイント6(図1参照)の軸線が鉛直方向に平行な状態で、ハウジング2、ボールシート4、ボールジョイント6、ボールシート5及びハウジング3を介して床面30上に什器190が支持される。
地震が発生し、床が矢印H方向に移動したとすると、図4に示すように、外力により、
各々の免震体181は、下部荷重支持部12と、上部荷重支持部11との間で相対変位を生じる。
下部荷重支持部12の矢印H方向の移動に伴い、ボールジョイント6のボールスタッド6a、6cが、ボールシート4、5との摺動面を、各々矢印D方向に摺動する。これにより、ボールスタッド6a、6cと、ボールシート4、5との間に摩擦力が発生し、地震による外力を減衰させる。このように、免震体181は、地震時における水平方向の振動を和らげ、什器190の揺れを長周期化させるアイソレータ機能を発揮する。
地震が収まった後は、図15に示すように、伸長したコイルばね182A、182C、182E、182Gの弾性力により、什器190に対して地震前の状態に戻る方向(図15(a)、(c)において左方向)に復元力が働き、什器190及び免震体181を図14に示した状態に復帰させることができる。尚、図14及び図15においてH方向(左方向)に床面30が移動する場合について説明したが、H方向と逆の方向(右方向)及び図14(a)に示した什器190に対して左右方向に床面30が移動する場合についても、上記と同様に減衰及び復元を行うことができる。
本発明にかかる免震装置の第1の実施の形態の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(a)のA−A線断面図(ボールスタッドは図示を省略)、(d)は(c)のB−B断面図(ボールスタッドは仮想線で図示)である。 図1(b)のC−C線断面図である。 図1の免震装置を適用した什器を示す全体概略図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図1の免震装置の動作を示す断面図である。 図1の免震装置をモデル化して示す概略図である。 図5の免震装置及び各構成要素の水平抵抗力と水平変位量(什器と床面の相対変位)の関係を示す履歴曲線である。 本発明にかかる免震装置の免震機能について、従来のアジャスタ支持の什器と比較したシミュレーション結果を示すグラフであって、(a)、()は比較例を、()、(d)は実施例を示すグラフである。 本発明にかかる免震装置の第2の実施の形態の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)のE−E線断面図である。 図8の免震装置の動作を示す断面図である。 本発明にかかる免震装置の第3の実施の形態の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)のG−G線断面図、(d)は(a)のI−I線断面図である。 図10の免震装置の動作を示す断面図である。 本発明にかかる免震装置の第4の実施の形態の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(b)のK−K線断面図である。 図12の免震装置の動作を示す断面図である。 本発明にかかる免震装置の第5の実施の形態の全体構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図(什器は仮想線で図示)である。 図14の免震装置の動作を示す全体概略図(一部断面図)であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図(什器は仮想線で図示)である。
符号の説明
1 免震装置
2 ハウジング
2a 鍔部
3 ハウジング
3a 鍔部
3b 突条
4 ボールシート
5 ボールシート
5a 溝部
6 ボールジョイント
6a ボールスタッド
6b アーム
6c ボールスタッド
6d 端部
6e 端部
7 コイルばね
8 雄ねじ
11 上部荷重支持部
12 下部荷重支持部
13 免震体
20 什器
21 柱
22 棚
23 支持部材
24 基台
30 床面
31 免震装置
32 ハウジング
33 ハウジング
34 ボールシート
35 ボールシート
36 ボールジョイント
36a ボールスタッド
36b アーム
36c ボールスタッド
36d 端部
36e 端部
37〜40 ボルト
41〜44 板ばね
45 雄ねじ
46 上部荷重支持部
47 下部荷重支持部
51 免震装置
52 ハウジング
53 ハウジング
54 ボールシート
55 ボールシート
56 ボールジョイント
56a ボールスタッド
56b アーム
56c ボールスタッド
56d 端部
56e 端部
57〜60 ボルト
61〜64 板ばね
65 雄ねじ
66 上部荷重支持部
67 下部荷重支持部
68〜71 溝部
81 免震装置
82 ハウジング
83 ハウジング
84 ボールシート
85 ボールシート
86 ボールジョイント
86a ボールスタッド
86b アーム
86c ボールスタッド
87〜90 ボルト
91〜94 U字状の板ばね
95 雄ねじ
96 上部荷重支持部
97 下部荷重支持部
98〜100 ボルト
180 免震装置
181(181A〜181F) 免震体
182(182A〜182H) コイルばね
190 什器
191 柱
192 棚
193 支持部材
194 基台
195A、195B ばね取付部

Claims (14)

  1. 下方に開口するハウジング部と、該ハウジング部内の保持部に枢着され、該保持部との摩擦によって減衰力を発揮する球状部とで構成される上部荷重支持部と、上方に開口するハウジング部と、該ハウジング部内の保持部に枢着され、該保持部との摩擦によって減衰力を発揮する球状部とで構成される下部荷重支持部と、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の球状部を繋ぐ腕部とで構成される免震体と、
    前記両荷重支持部が相対的に移動した際に、該両荷重支持部を元の位置に戻すように復元力を付与する復元手段とを備えることを特徴とする免震装置。
  2. 前記復元手段は、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部と、前記上部荷重支持部が支持する物体との間に介装された弾性体であることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記弾性体は、コイルばねであって、
    該コイルばねの一端が前記下部荷重支持部の前記ハウジング部に、他端が前記上部荷重支持部が支持する物体に固定されることを特徴とする請求項2に記載の免震装置。
  4. 前記復元手段は、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部と、前記上部荷重支持部の前記ハウジング部との間に介装された弾性体であることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  5. 前記弾性体は、コイルばねであって、
    前記上部荷重支持部のハウジング部は、上部に鍔部を備え、前記下部荷重支持部のハウジング部は、下部に鍔部を備え、
    前記免震体は、前記コイルばねの内径部に収容されるとともに、該コイルばねの両端部の各々は、前記鍔部の各々に、該コイルばねが直立している時、及び該コイルばねが水平変形した時ともに、該コイルばねが圧縮可能なように、保持されることを特徴とする請求項4に記載の免震装置。
  6. 前記弾性体は、板ばねであって、
    該板ばねの一端が、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部又は前記上部荷重支持部の前記ハウジング部のいずれか一方に固定され、該板ばねの他端が、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部又は前記上部荷重支持部の前記ハウジング部のいずれか他方に当接することを特徴とする請求項4に記載の免震装置。
  7. 前記弾性体は、U字状の板ばねであって、
    該U字状の板ばねの一端が、前記下部荷重支持部の前記ハウジング部に固定され、該U字状の板ばねの他端が、前記上部荷重支持部の前記ハウジング部に固定されることを特徴とする請求項4に記載の免震装置。
  8. 前記腕部は、前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の球状部を、同一軸線上で繋ぐように、両球状部と一体化されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の免震装置。
  9. 前記上部荷重支持部のハウジング部の上面に、該免震装置を該上部荷重支持部が支持する物体に装着するための雄ねじが立設されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の免震装置。
  10. 前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の保持部は、合成樹脂材料、金属材料又は焼結材料からなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の免震装置。
  11. 前記合成樹脂材料は、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、又はポリエステル樹脂、あるいは、これらのいずれかの樹脂を基材とした充填材入り組成物からなることを特徴とする請求項10に記載の免震装置。
  12. 前記上部荷重支持部及び前記下部荷重支持部の各々の保持部の、前記球状体との摺動面が、網状体の基体と、該基体の網目を充填する合成樹脂層とからなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の免震装置。
  13. 前記基体は、エキスパンドメタル又は金網からなり、前記合成樹脂層は、四フッ化エチレン樹脂を含むことを特徴とする請求項12に記載の免震装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の免震装置を3以上備えることを特徴とする什器。
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