JPH09242819A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH09242819A
JPH09242819A JP8055657A JP5565796A JPH09242819A JP H09242819 A JPH09242819 A JP H09242819A JP 8055657 A JP8055657 A JP 8055657A JP 5565796 A JP5565796 A JP 5565796A JP H09242819 A JPH09242819 A JP H09242819A
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seismic isolation
vertical
floor
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isolation device
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滋 藤本
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    • E04H9/021Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
    • E04H9/0215Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings involving active or passive dynamic mass damping systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別なロッキング防止機構を使用することな
くコンパクトで、上下方向に作用する自重による支持荷
重と地震荷重を支持する機構と、水平方向の地震荷重を
支持する機構とを分離し、互いの力の干渉を極力なく
し、水平と上下方向の免震能力を十分発揮できる免震装
置を提供する。 【解決手段】 構造床1上に配置され免震対象物11を
載置する床本体2と、床本体2が構造床1に対して水平
方向に変位したときに床本体2に復元力を与える第1の
復元手段4と、水平方向に変位したときに減衰力を与え
る第1の減衰手段6と、床本体2から構造床1側に突設
された上部係合部材21と、この上部係合部材21に接
触しながら摺動し第1の復元手段4に設けられた下部係
合部材16と、床本体2下部に設けられ上下方向に変位
したときに復元力を与える第2の復元手段24と、上下
方向に変位したときに減衰力を与える第2の減衰手段2
5と、床本体2を水平方向に移動可能に支持する支持手
段3を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免震対象構造物を
支持すると共に、水平および上下方向の揺れを伴う地震
に対して免震対象構造物の水平方向および上下方向の揺
れを同時に低減する免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より大地震から建屋内床上あるいは
屋外に設置された各種機械・電気設備を保護するため、
例えば、特公昭60-39831号公報や特公平3-74304 号公報
に記載されたように床と床に配置された各種機械・電気
設備を支持するベアリングと水平方向に復元力と減衰力
を持つ復元力装置の組み合わせにて水平方向の免震を行
う床免震装置が開示されている。
【0003】また、図9に示すように、ベアリングと減
衰装置の代わりにベース板部材42に載置された摩擦部
材43を水平方向の支持機構とし、これを床本体2の支
柱61に設けられたばね固定用突起45と構造床1に設
けられたばね固定部材46に懸架された水平方向ばね部
材44で水平方向の復元力を得る水平方向床免震装置が
ある。
【0004】加えて、図10に示すように支持機構とし
て床本体2の支柱61に設けられたボール50などのベ
アリングを用い、復元力のみを与える機構としてすり鉢
状の皿形ボール受け板51を用いた水平床免震装置があ
る。
【0005】さらに、図11に示すように薄いゴム板6
5と鉄板66を水平に互いに重ねあわせて接着して積層
ゴム62としたものを上部ベース板63と下部ベース板
64の間で挟んで構造床1と床本体2あるいは免震対象
構造体の間に設けて水平方向の復元力を得る水平免震装
置などがある。
【0006】これらの水平免震装置はいずれも上下方向
に高剛性を有し、水平方向には地震の水平動の卓越振動
数より低い固有振動数となるよう低い剛性を有するよう
設計されており、水平方向の水平動のみを低減するもの
となっている。
【0007】しかるに、1995年1 月17日に発生した兵庫
県南部地震でも明らかなように、直下型地震では水平動
成分だけでなく、上下動成分も大きく、構造物の上下方
向の揺れも増幅させ、被害が生じる可能性がある。この
ような地震に対しては、前記床免震装置はいずれも上下
動に対しては何等効果を発揮しないばかりか、上下方向
には上下方向地震力が直接伝わり、各種機械・電気設備
を設置して免震の対象となっている床自体が上下方向の
振動すなわち面外振動が大きく増幅し、前記機器・設備
が破損する可能性がある。
【0008】このため、上下方向にも免震効果をもたら
すため、例えば、図12のように水平免震装置と床本体
2との間に内筒41と外筒40を設け、その内部に上下
方向ばね部材39などを設置したものや、図13のよう
に図12の装置に上下方向ばね部材39と並列に内筒4
1、外筒40の外側に上下方向減衰部材47を設置し、
上下方向の揺れをさらに抑制しようとしたものがある。
なお、図12および図13において、図9と同一の構成
においては同一の符号を付している。
【0009】また、図14のように図10におけるボー
ル50などのベアリングを側部下部にばね受け48を延
設する支柱61内部に設け、上下方向ばね部材39をこ
のばね受け48と床本体2間に設置して、支柱61を外
筒40の内部で上下動可能に設けたものや、図15のよ
うに図11に示した装置の上部に空気ばね52を直列に
設置したものなどが提案されている。また、図16の免
震装置では、地盤60上に基礎59を設け、その上に水
平方向免震部材56を介して載置された架台55全体を
水平方向免震部材56により水平方向に免震し、その架
台55内部に免震対象構造体11を上下方向免震部材5
7を介して設置している。そして、免震対象構造体11
全体のロッキング振動を抑制するために架台55の側部
に、上下方向にスライドし水平方向の変形を拘束する上
下方向ベアリング部材58を設置してロッキング振動防
止装置としているものも提案している。ここで、ロッキ
ング振動とは、床本体が変位する軸と直交する方向の軸
回りの回転運動をいう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】1995年1 月17日に発生
した兵庫県南部地震でも明らかになったように、直下型
地震の場合、水平動だけでなく、上下動も大きいため、
従来からの特公昭60-39831号公報、特公平3-74304 号公
報の水平免震装置、図9、図10、図11に示される水
平免震装置では上下方向に免震されず、構造的に剛とな
っているので、水平免震装置から上下動が直接伝わり、
これらにより支持されている床構造は上下方向に揺れが
大きく増幅し、床構造に設置している免震対象構造物を
破損させる可能性がある。さらに、床構造体が上下方向
の揺れにより大きく変形した場合、床構造体と結合して
いる水平免震装置は大きな力を受け、破損すると、水平
方向の免震能力も損なうので、最終的に免震構造および
免震対象構造物が破壊する可能性がある。
【0011】このため、上下方向の地震動の低減を図る
ために、図12乃至15に示される装置ようにコイルば
ねや空気ばねにより上下方向の剛性を小さくし、上下方
向の地震動の衝撃を和らげる。しかし、上下方向の剛性
を柔らかくすると、水平方向の剛性や水平軸に対する回
転剛性も付随的に柔らかくなるため、免震装置により支
持されている床全体の水平方向の揺れを増加させたり、
ロッキング振動が大きく励起されるようになり、免震能
力が大きく低下する。特に、図15の構造の空気ばねの
部分はこれらの問題が大きくなる可能性を持っている。
図に16示される装置では水平方向の振動やロッキング
振動を防止する効果が高いが、これらの振動を防止する
ための十分剛で大がかりな架台が新たに必要となるた
め、構造全体が大型化しコストも高くなるため、建物内
に容易に設置することが困難となる。
【0012】また、図12乃至14の場合は1つの構造
の中に床構造体および免震対象構造物の自重を支持し、
水平および上下方向の地震荷重も受け持つため、水平方
向の地震荷重が上下免震装置に作用し、上下方向の地震
荷重が水平方向に作用し、それぞれの本来の免震構造に
干渉するようになるため、本来のそれぞれの免震能力が
発揮できなくなる可能性がある。例えば、図12,13
では水平方向のベアリングとして摩擦部材を用いてお
り、減衰部材も兼ねている。この時の摩擦力は地震がな
いときは重力による静的な自重に摩擦係数の積となる。
しかし、上下地震動が作用すると上下方向に作用する支
持荷重は重力による静的自重の他に、地震上下動と床構
造体の揺れによる慣性力の和となり、水平方向の摩擦力
が上下方向の揺れにより大幅に変動するため、当初予定
していた水平方向のベアリング機能と摩擦による減衰能
力が期待できなくなる可能性もある。図14では水平復
元力をすり鉢上のボール受け板の下り斜面で発生する下
向きの重力(加速度)の下り方向の分力に依存するた
め、上記のように地震に上下動があると下向き加速度が
大きく変動するので、水平復元力も大きく変動し、所定
の水平方向免震機能を発揮できない可能性がある。
【0013】さらに、コイルばねや空気ばねを上下免震
に用いる場合には、重力による支持荷重と上下地震荷重
を同時に支持するため、ばねには大きな上下変形が生じ
ることになるため、上下方向の剛性をある程度以上に柔
にできず、このため、上下免震能力が限定される課題が
ある。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、特別なロッキング防止機構を使用することな
くコンパクトで、上下方向に作用する自重による支持荷
重と地震荷重を支持する機構と、水平方向の地震荷重を
支持する機構とを分離し、互いの力の干渉を極力なく
し、水平と上下方向の免震能力を十分発揮できる免震装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の免震装置は、構造床上に配置され免
震対象物を載置する床本体と、前記床本体が構造床に対
して水平方向に変位したときに前記床本体に復元力を与
える第1の復元手段と、水平方向に変位したときに減衰
力を与える第1の減衰手段と、前記床本体から前記構造
床側に突設された上部係合部材と、この上部係合部材に
接触しながら摺動し前記第1の復元手段に設けられた下
部係合部材と、前記床本体下部に設けられ上下方向に変
位したときに復元力を与える第2の復元手段と、上下方
向に変位したときに減衰力を与える第2の減衰手段と、
前記床本体を水平方向に移動可能に支持する支持手段を
有するものである。
【0016】請求項2記載の免震装置は、請求項1記載
の免震装置において、第1の復元手段は、構造床に一対
のガイド機構が対向して設けられ、この対向設置された
各々一対のガイド機構の間に対向方向にのみ摺動可能に
設けられた一対の摺動部材と、この一対の摺動部材間を
連絡する弾性体と、一対の摺動部材が所定の距離以内に
接近することを防止する第1の停止部材を有するもので
ある。
【0017】請求項3記載の免震装置は、下部係合部材
が、上部係合部材に接触しながら摺動する回転部材と、
この回転部材を軸受けを介して支持する軸を有するもの
である。
【0018】請求項4記載の免震装置は、上部係合部材
と接触して摺動する下部係合部材を構成する回転部材の
上下方向長さが、回転部材と接する上部係合部材の接触
部材の上下方向方向長さと床本体における上下方向の予
め求められた所定の想定最大変位の2倍の和より大き
く、下部係合部材の回転部材上端が、上部係合部材の接
触部材上端より高い位置にあり、その差は床本体におけ
る地震時の上下方向の所定の最大想定変位以上であり、
また、下部係合部材の回転部材下端は上部係合部材の接
触部材下端より低い位置にあり、その差は床本体におけ
る地震時の上下方向の所定の最大想定変位以上であるも
のである。
【0019】請求項5記載の免震装置は、下部係合部材
と接触する上部係合部材の接触面に上部係合部材よりも
低摩擦係数を有する接触部材を設けたものである。請求
項6記載の免震装置は、下部係合部材と接触する上部係
合部材の接触面に設けた低摩擦係数を有する接触部材と
上部係合部材との間に上部係合部材の剛性より小さい弾
性部材を介挿したものである。
【0020】請求項7記載の免震装置は、第2の復元手
段が、筒体内に収納された螺旋状の弾性体であって、第
2の減衰手段がこの螺旋状の弾性体の内部に収容され、
支持手段がこの第2の減衰手段および第2の復元手段の
下部に設けられて筒体内に収納され、第2の復元手段の
床本体と免震対象物との全体重量に対する上下方向固有
振動数が、第1の復元手段の床本体と免震対象物との全
体重量に対する水平方向固有振動数よりも大きく、第2
の減衰手段の床本体と免震対象物との全体重量に対する
上下方向減衰定数は、第1の減衰手段の床本体と免震対
象物との全体重量に対する水平方向減衰定数よりも大き
いものである。
【0021】請求項8記載の免震装置は、螺旋状の弾性
体が収納される筒体の下端と水平方向に移動自在の支持
手段の上端に筒体下端と支持手段上端の上下方向の相対
的変位量が0以下となるの場合に、互いの相対的な動き
を拘束する第2の停止部材を有し、この第2の停止部材
設置時の支持手段上端と筒体下端との上下方向の距離が
床本体における地震時の上下方向の所定の最大想定変位
より大きいものである。
【0022】請求項9記載の免震装置は、水平方向に移
動自在の支持手段が収納される筒体の内壁に、この内壁
と支持手段との間に介挿され、支持手段と接してこの支
持手段と筒体との水平方向の相対的な移動のみを拘束す
る支持手段または筒体よりも低摩擦材を設けた上下方向
スライド部材を有するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1及び図2により請求項1乃至
3に係る本発明の免震装置の第1の実施の形態を説明す
る。図1(a)は第1の実施の形態を示す縦断面図、図
1(b)は図1(a)におけるA−A線矢視断面図を示
す。図1(a)に示すように第1の実施の形態に係る免
震装置は床本体2に上下免震装置23aを納める筒体2
3が固定して設けられ、床本体2および筒体23は上下
免震装置23a、すなわち上下方向の復元手段であり並
列に配置された上下方向用弾性体24および上下方向の
減衰手段である上下方向用減衰部材25を介して水平方
向に低摩擦で滑動する支持手段である移動支持機構3に
支持されている。移動支持機構3は金属製のボール12
などのベアリングをその下部に有しており、構造床1に
固定されたすべり板10を自由に滑動する。また、筒体
23は移動支持機構3と水平方向に接触しない程度の小
ギャップを持っている。筒体23は、移動支持機構3を
部分的に覆い、筒体23に対して水平方向に離れるのを
拘束し、水平方向に一体となって移動させ、上下方向に
は筒体23と移動支持機構3との相対的移動を許す構成
となっている。
【0024】一方、床本体2と水平方向の復元手段であ
る復元力装置4は、床本体2下部に固定される上部係合
部材21と復元力装置4側の下部係合部材16とで接触
している。この部分は基本的には特公平3-74304 号公報
で提案されている水平免震装置と同じものである。
【0025】復元力装置4、筒体23、すべり板10の
配置は図1(b)に示すとおりである。なお、復元力装
置4は、すべり板10上を摺動する摺動部材5、ストッ
パ7、引っ張りばね8、ガイド機構13、ガイド部材2
2から構成されている。また、水平方向の減衰手段とし
て、水平減衰装置6を備えている。摺動部材5はすべり
板10上に設けられたガイド部材22と、このガイド部
材22の上部に設けられたガイド機構13によって摺動
可能に挟持され、さらにガイド機構13によって、上方
に外れないように嵌合わされている。
【0026】図2(a)は図1(b)におけるB−B線
矢視断面図である。図2(a)には摺動部材5と、ガイ
ド機構13およびガイド部材22の上下方向の位置関係
が示されている。また、引っ張りばね8は突起15間に
懸架されている。ストッパ7は、摺動部材5の水平方向
の摺動を制限するために設けられているものであり、図
2(a)中に示される左右の摺動部材5,5はそれぞれ
ストッパ7,7によってそれ以上内側には移動できない
構成となっている。
【0027】図2(b)は図2(a)における記号Iの
部分を拡大して示す断面図である。下部係合部材16
は、上部係合部材21と接触する回転部材であるローラ
ー19と、軸17とを有している。また、この軸17は
これを固定する軸部ベース20上に設けられている。こ
の軸部ベース20は摺動部材5に固定される構成となっ
ている。ローラー19は復元力を紙面左右方向に伝達
し、床本体2の紙面垂直方向の動きに対しては、ローラ
ー19が回転し互いの拘束がない状態となる。
【0028】図2(c)は図2(b)におけるC−C線
矢視断面図である。上部係合部材21に接触するローラ
ー19は、その内部に軸受け18を介して軸17で支持
される。
【0029】このように構成された本発明の免震装置に
係る第1の実施の形態によれば、例えば、直下型大地震
が発生し、構造床1に水平動および上下動が伝わって来
ると、各方向の復元力装置4、上下免震装置23aが作
用するようになる。この時、床本体2の水平方向の揺れ
による水平方向の慣性力の大部分は復元力装置4に作用
し、上下免震装置23aには作用しないで、水平方向の
揺れが低減される。この復元力装置4と床本体2の係合
部においては上部係合部材21と下部係合部材16は水
平方向に拘束され、上下方向に拘束されないので床本体
2の上下方向の動きや、構造床1からの地震による揺れ
を伝えない。
【0030】ここで、復元力装置4の作用について詳細
に説明する。復元力装置4では、床本体2が例えば、図
1(b)において右方向に揺れたとすると、床本体2に
設けられた左右の上部係合部材21,21(図中下部に
示される。)も右方向に移動する。このとき、左側の摺
動部材5は左側のストッパ7によって、図示された位置
よりも右側には移動できないものの、右側の摺動部材5
は右側の上部係合部材21と下部係合部材16のローラ
ー19が接触しながら床本体2の揺れに応じて移動す
る。従って、引っ張りばね8が伸び、右側の摺動部材5
を左に戻そうとする復元力が働くことになる。左側に揺
れた場合には、この逆の作用が生じることになる。ま
た、水平減衰装置6は左右に床本体2が揺れた場合に、
その運動エネルギーを熱エネルギーに変換し揺れを減衰
させるのである。
【0031】一方、図中左側に示された復元力装置4に
おいては、左右に揺れが生じた場合には上部係合部材2
1,21は、ここでも左右に揺れることになるが、左側
に示された復元力装置4の摺動部材5,5の摺動方向と
は異なるため、摺動は生じることはなく、ローラー1
9,19が上部係合部材21に接触しながら摺動するこ
とになる。
【0032】さらに、床本体の上下方向の揺れあるいは
ロッキング振動による上下方向の動きは上下免震装置2
3aに作用し、これらの上下方向動きが低減される。従
って、復元力装置4は床本体2や構造床1からの上下方
向の力をほとんど受けず、また、上下免震装置23aは
床本体2や構造床1から水平方向の力をほとんど受けな
いため、それぞれの免震装置は本来の機能を発揮し、所
定の免震効果を効果的に提供できる。
【0033】図3(a),(b)により請求項4に係る
本発明の免震装置の第2の実施の形態を説明する。図3
(a)は第2の実施の形態に係る免震装置の復元力装置
4の部分を示す構成図である。また、図3(b)は図3
(a)において記号IIで示した部分を拡大して示す構
成図である。図3(a),(b)において図1(a),
(b)と同一部分には同一符号を付し、その構成の説明
は省略する。
【0034】図3(b)には、図1(a)において示し
た上下免震装置23aのばね力と床本体2と免震対象構
造体11による重力とが釣り合った状態を示す。図3
(b)において、上部係合部材21と接して係合する下
部係合部材を構成するローラ19の上下方向長さ(図3
(b)中D1で示す。)は、ローラ19と接する上部係
合部材21の接触部材26の上下方向幅(図3(b)中
D2で示す。)と床本体2の上下方向に関する想定最大
相対変位(以下この変位をD0とする。)の2倍との和
より大きくしている。その理由は、床本体の可動範囲を
考えると、上下方向に想定最大相対変位を確保する必要
があるからである。この想定最大相対変位を下回る幅し
か有していない場合には、下方に床本体2が下降した場
合には復元力装置4の摺動部材5に衝突する可能性があ
り、上方向に動作した場合には、ローラー19と上部係
合部材21がはずれてしまう可能性があるからである。
【0035】さらに、この状態において、ローラ上部長
さ(図3(b)中D3で示す。)は想定する上下方向最
大相対変位D0より大きく、また、ローラ下部長さ(図
3(b)中D4で示す。)も想定する上下方向最大相対
変位D0より大きくしている。すなわち、以下の条件と
している。
【0036】D3、 D4 > D0 D1 = D2 + D3 + D4 本実施の形態によれば、地震上下動により、上下免震装
置23aが作動し、床本体2が上下方向に変位した時、
床本体2と一体となって動く上部係合部材21はローラ
19に接しながらローラ19の軸方向に上下に移動す
る。この時、ローラの長さを接触部材19が相対的に移
動し得る最大の長さにしておけば、接触部材19はロー
ラー19を越え、外れることなく、また、復元力装置4
のベース20や摺動部材5に衝突することはないので、
水平方向の復元力機能が確実に得られるので、水平方向
の確実な免震効果を提供できる。
【0037】図4(a),(b)により請求項5に係る
本発明の免震装置の第3の実施の形態を説明する。図4
(a)に示すように、上部係合部材21においては、下
部係合部材を構成するローラ19に接する箇所に摩擦係
数が金属板よりも十分小さい接触部材26を取り付けて
いる。接触部材26としては、具体的にはテフロン板等
があるが、摩擦係数が上部係合部材21の構造材よりも
小さければ、ローラー19との摺動特性が改善されるた
め、その材料は特定されない。また、この接触部材26
は上部係合部材21に突設されたはり31の端部に設け
られている。
【0038】本実施の形態によれば、ローラ19は摩擦
係数が十分小さい接触部材26と接しているので、図4
(b)に示すように床本体2がローラ19を押しつける
方向に水平方向に変位し、ローラ19と上部係合部材2
1すなわち接触部材26とは押しつけ力が作用する。さ
らに、地震上下動により床本体2が上下方向に変位する
時、ローラ19と接触部材26との間にローラ19の軸
17の方向すなわち上下方向に押しつけ力と摩擦係数に
比例した摩擦力が発生する。この摩擦力は床本体2が変
位した方向の復元力装置4のローラ19と上部係合部材
21にのみ発生し、反対側の復元力装置4のローラ19
と上部係合部材21は互いに離れているので、これらの
間には摩擦力は発生しない。従って、床本体2は復元力
装置4の係合部において上下方向にアンバランスな摩擦
力を受けることになり、床本体2がアンバランス振動や
ロッキング振動を励起する可能性がある。そこで、本発
明のように、接触部材26として低摩擦材を用いている
ので、摩擦力が非常に小さくなり、各係合部での上下方
向のアンバランスな力が十分小さくなり、床本体2のロ
ッキング振動などの有害な振動が発生しにくくなる。こ
のことにより、本免震装置は優れた3次元免震能力を発
揮できる。
【0039】ここで、アンバランス振動について、説明
を加える。図4(a)に示されるような免震床である床
本体2に複数の上部係合部材21が係合している場合に
おいて、地震発生時に床本体2が上下動するとき、床面
レベルが全体的に上下動することが望ましいが、これら
復数の上部係合部材21とローラー19との上下方向の
摩擦力は常に同一値であることは稀である。従って、例
えば床本体2が水平方向に揺動しながら上下動するよう
な場合には、水平方向の変位によって上部係合部材21
とローラー19が接触する側と接触しない側が生じる。
このとき、上下方向の摩擦力は上部係合部材21とロー
ラー19の接触によって発生するので、床本体2の重心
位置に対して摩擦力の作用位置が偏るため、床本体2は
床全体が水平面を保てず、ねじれを生じながら揺動する
ことになる。これをアンバランス振動という。このた
め、上部係合部材21とローラー19の摩擦力は可能な
限り小さいことが望ましいのである。
【0040】なお、ロッキング振動とは、床本体2本体
が変位する軸と直行する方向の軸まわりの回転運動をい
う。図5(a)、(b)により請求項6に係る本発明の
免震装置の第4の実施の形態を説明する。
【0041】図5(a)に示すように、本実施の形態に
おいては、上部係合部材21においては、下部係合部材
を構成するローラ19と接する接触部材26とはり31
との間にゴムなどの柔軟な弾力性を持つ素材で形成され
た弾性部材32を取り付けている。
【0042】本実施の形態によれば、図5(b)に示す
ように床本体2がローラ19を押しつける方向に水平方
向に変位し、床本体2がロッキング振動などにより、傾
いた場合、ローラ19は上部係合部材21により、はり
31の部分で押しつけ力と曲げモーメントが作用する。
さらに、地震上下動により床本体2が上下方向に変位す
る時、ローラ19と接触部材26との間にローラ軸方向
すなわち上下方向に押しつけ力と摩擦係数に比例した摩
擦力が発生する。特に、上部係合部材21と接触部材2
6の剛性は剛に近いため、ローラ19には床本体2によ
るモーメントを直接受け、ローラ19が損傷する可能性
があると共に、接触部材26もローラ19に対する押し
つけ圧力が上下方向で異なり、局部的な大きな圧力によ
り、摺動面が破損し、上下方向の摺動機能が落ちる可能
性がある。このような状態では水平方向の免震能力ばか
りでなく、上下方向の免震能力も低下する可能性があ
る。そこで、接触部材26と上部係合部材21との間に
ゴムなどの柔軟な弾力性を持つ素材で形成された弾性部
材32を取り付けると、床本体2の回転変位により、接
触部材26と上部係合部材21の押しつけ面がローラ1
9の軸に対し傾いても、弾性部材32により、弾性部材
32が不均一な圧縮力に応じてたわみ、ローラ19に対
する接触部材26の局部的に過大な押しつけ力を緩和
し、さらに、接触部材26はローラ19に対し、均一な
接触面を保つことができる。従って、接触部材26の局
部的な接触による損傷がなくなり、また、上下方向の摩
擦力の変動も小さくなるので上下方向のスムーズな摺動
が期待できる。また、ローラ19には過大な曲げモーメ
ントが作用せず、ローラ19表面や軸17の損傷もなく
なる。以上のことにより、本実施の形態に係る免震装置
は優れた3次元免震能力を発揮できる。
【0043】つぎに、図6により請求項7に係る本発明
の免震装置の第5の実施の形態を説明する。第5の実施
の形態においては、上下免震装置23aにおいて床本体
2に上下方向の復元力を与える上下方向弾性体24と、
上下方向の減衰力を与えるオイルダンパーなどの上下方
向減衰部材25を並列に設置し、かつ、上下方向弾性体
24の構造の内側に上下方向減衰部材25を取り付けて
いる。上下方向弾性体24と上下方向減衰装置25の力
は筒体上部固定板33によって床本体2に伝達される。
また、筒体上部固定板33は、床本体2と免震対象構造
体11の自重を上下方向弾性体24に伝達する支持構造
でもある。
【0044】さらに、上下免震装置23aによる床本体
2と免震対象構造体11に対する上下方向固有振動数
は、水平方向に作用する復元力装置4による床本体2と
免震対象構造0に対する水平方向固有振動数より大きく
している。例えば、通常、水平方向の固有振動数は0.2
〜 0.5Hzに設定されるが、これに対して上下方向の固有
振動数は1 〜 1.6Hzの範囲に設定される。
【0045】また、上下方向減衰部材25により決定さ
れる床本体2と免震対象構造体11全体の上下方向減衰
定数は、水平方向に作用する復元力装置4に設置されて
いる減衰装置による床本体2と免震対象構造0全体の水
平方向減衰定数より大きくしている。例えば、通常、水
平方向の減衰定数は0.2 〜 0.3程度に設定されることが
多いが、これに対して上下方向の減衰定数はこれより大
きく設定される。
【0046】本実施の形態によれば、上下方向弾性体2
4と上下方向減衰部材25を並列に設置し、かつ、上下
方向弾性体24の構造の中に上下方向減衰部材25を設
置しているので、上下方向減衰部材のための特別なスペ
ースをとる必要がないため、上下免震装置23a全体の
水平断面方向および上下方向の大きさを小さくすること
ができ、装置自体をコンパクトにすることができる。さ
らに、高さも低くなるので、床本体2の高さも全体的に
低くでき、床本体2全体のロッキング振動も抑制でき
る。
【0047】また、上下方向の固有振動数も水平方向の
それよりも高く設定しているので、上下方向の上下方向
弾性体24の剛性も高いため、自重による上下方向弾性
体24のたわみが小さく、また、上下方向固有振動数は
上下地震動卓越振動数より低く設定しているので、上下
地震動に対しても変動する相対変位は小さい。また、上
下方向の剛性を高めていることから、ロッキングに対す
る剛性も大きいため、ロッキングによる回転変位も小さ
くすることができる。
【0048】さらに、上下方向の減衰定数を水平方向の
減衰定数より大きくとっているので、仮に地震上下動が
水平動より大きい場合でも、床本体2が上下方向に過大
に変位することを抑制することができる。また、ロッキ
ング振動が発生した場合でもロッキング振動によって発
生する上下免震装置23a部の上下相対変位をその大き
な減衰力にてロッキング振動を抑制することができる。
【0049】以上のことから、本発明により、床本体に
過大な上下方向の変位やロッキング振動が地震動により
発生しても、上下方向の変位やロッキングによる回転変
位を抑制することができるので、上下方向弾性体24に
過大な変形を与えず、上下方向弾性体24の破損を防ぐ
ことができると共に、上下方向振動やロッキング振動を
効率良く低減できる。従って、本実施の形態に係る免震
装置は優れた3次元免震能力を発揮できる。
【0050】つぎに、図7(a)および図7(b)によ
り請求項8に係る本発明の免震装置の第6の実施の形態
を説明する。本実施の形態は図7(a)に示すように、
筒体23下端に内側に向かって移動支持機構3と筒体2
3の上下方向の動きを阻害しないようなギャップを設け
た停止部材である筒体突起36を設け、また、移動支持
機構3の上端に外側に向かって筒体23との上下方向の
動きを阻害しないような停止部材である移動支持機構突
起35を設け、この両者の突起35、36間の空間およ
び筒体突起36の下面とすべり板10上面との長さが、
それぞれ床本体2の地震時の予め想定した最大相対変位
より大きくなるようにしている。移動支持機構上部突起
35上部には移動支持体上部筒体34を設けて上下免震
装置23aが水平方向にずれを生じた場合においても所
定位置に定まるようにしている。
【0051】本実施の形態によれば、地震動により、床
本体2が上下方向に揺れ、筒体23と移動支持機構3と
が相対的な動きをしても、この動きを阻害しない隙間を
設けているので、上下方向の動きが阻害されずに、スム
ースに動き、免震装置23aは上下方向免震能力を十分
発揮できる。また、床本体2が水平方向に変位した場合
は、筒体23の内壁および筒体突起36が移動支持機構
突起35外壁および移動支持機構3外壁を押し、力を伝
え、移動支持機構3が水平方向に滑る。この力は移動支
持機構3のすべり摩擦力はボール12のころがり摩擦の
ため十分小さく、筒体23と移動支持機構3との間に作
用する押しつけ力は小さいため、互いの上下方向の動き
を阻害するまでの上下方向摩擦力を生じず、互いに接触
しながら上下方向に相対的に動く。
【0052】しかしながら、図7(b)に示すように、
免震装置のメンテナンスなどで持ち上げたり、あるい
は、万一、非常に大きな上下地震動により、床本体2が
上下方向に大きく変位し、移動支持機構3の上面を越え
るような場合には、上記図6に示す構造であると、筒体
23から移動支持機構3が外部にずれたり、はずれて、
もとに戻らなくなることになる。このような場合、上下
免震装置23aや移動支持機構3が破損するばかりでな
く、連鎖的に、上下支持機構3が上下支持機能を失い、
床本体2が落下して、復元力装置4を破損させる可能性
がある。ひいては、3次元免震能力を失い、免震対象構
造体を破損させるばかりか、免震装置周囲の構造物まで
破損させてしまう可能性がある。
【0053】本実施の形態においては、免震装置のメン
テナンスなどで持ち上げたり、あるいは、万一、非常に
大きな上下地震動により、床本体2が上下方向に大きく
変位し、移動支持機構3の上面を越えるような場合にお
いても、筒体突起36と移動支持機構突起35あるの
で、これらの相対変位0の状態で互いが上下方向のスト
ッパとして作用し、移動支持機構3が筒体23から外れ
ることを阻止し、常に、筒体3と上下免震装置23aと
移動支持機構を一体にしておくことができ、どのような
状態でも免震能力を一定に保つことができる。
【0054】従って、本実施の形態によれば、上下免震
能力、上下方向支持機能および水平方向すべり機能すな
わち地震力遮断機能が失われることがないので、免震装
置や免震対象構造体11を破損させることがなくなり、
優れた3次元免震能力を発揮できる。
【0055】次に、図8により請求項9に係る本発明の
免震装置の第7の実施の形態を説明する。本実施の形態
によれば、図8に示すように、地震時に筒体23の内壁
に移動支持機構3と水平および上下方向に接触する範囲
で筒体23と移動支持機構3との上下方向の相対的な動
きを阻害しないような隙間を設け、筒体23の内壁の上
記接触範囲に低摩擦係数を持つ材料からなる筒体摺動部
材37を取り付けている。
【0056】図7(a)に示した第6の実施の形態の場
合においては、地震時に床本体が水平および上下方向に
変位した時、移動支持機構3が筒体23によって水平方
向に押され、接触しながら上下方向に摺動する。この
時、筒体23内壁と移動支持機構3外壁との摺動部分の
摩擦力が大きいと、上下方向の摩擦抵抗が大きくなり、
各上下免震装置23aで上下方向の作用力にアンバラン
スが生じ、床本体2に複雑な振動が励起される可能性が
ある。しかしながら本実施の形態によれば、筒体23内
壁に移動支持機構3あるいは筒体23よりも低摩擦係数
を持つ材料からなる上下方向スライド部材である」筒体
摺動部材37を取り付けているので、移動支持機構3外
壁と摺動が生じても発生する摩擦力は小さく、上下方向
の動きは滑らかとなり、摩擦力が床本体2に対してアン
バランス振動を励起させる可能性は非常に小さくなる。
従って、上下方向の摩擦力を低減し、動きをなめらかに
することができるので、上下方向の免震能力を十分発揮
することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係わる免震装置によれば、以下
のような効果が得られる。請求項1乃至3記載の免震装
置によれば、例えば、直下型大地震が発生し、構造床に
水平動および上下動が伝わって来ると、各方向の免震装
置が作用するようになる。この時、床本体の水平方向の
揺れによる水平方向の慣性力の大部分は第1の復元手段
および第1の減衰手段に作用し、上下方向の第2の復元
手段および第2の減衰手段には作用しないで、水平方向
の揺れが低減される。この第1の復元手段と床本体の係
合部においては上部係合部材と下部係合部材は水平方向
に拘束され、上下方向に拘束されないので床本体の上下
方向の動きや、構造床からの地震による揺れを伝えな
い。また、床本体の上下方向の揺れあるいはロッキング
振動による上下方向の動きは第2の復元手段や第2の減
衰手段に作用し、これらの上下方向動きが低減される。
従って、第1の復元手段は床本体や構造床からの上下方
向の力をほとんど受けず、また、上下免震装置は床本体
や構造床から水平方向の力をほとんど受けないため、そ
れぞれの免震装置は本来の機能を発揮し3次元の免震効
果を向上させることができる。
【0058】請求項4記載の免震装置によれば、地震上
下動により、上下方向の動きに作用する第2の復元手段
と第2の減衰手段が作動した場合に、上部係合部材が回
転部材を越え、外れることがなく、また、第1の復元手
段や摺動部材に衝突することはないので、水平方向の復
元力が確実に得られ免震効果の信頼性の向上を図ること
ができる。
【0059】請求項5記載の免震装置によれば、上部係
合部材の下部係合部材との接触面に低摩擦係数を有する
接触部材を用いているので、摩擦力が低減され、上部、
下部係合部材での上下方向のアンバランスな力が小さく
なり、床本体のロッキング振動などの有害な振動が発生
しにくくなる。従って3次元免震効果の向上を図ること
ができる。
【0060】請求項6記載の免震装置によれば、上部係
合部材は下部係合部材に対し、均一な接触面を保つこと
ができるので、上部係合部材の局部的な接触による上下
方向の摩擦力の変動が小さくなり上下方向のスムーズな
摺動が期待できる。また、下部係合部材には過大な曲げ
モーメントが作用せず、下部係合部材表面の損傷もなく
なる。従って、3次元免震効果の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0061】請求項7記載の免震装置によれば、第2の
復元手段の内部に第2の減衰手段を設置しているので、
配置効率の向上を図ることができ、免震装置自体をコン
パクトにすることができる。さらに、免震装置自体をコ
ンパクトにできることから、床本体の高さも全体的に低
くできるので、床本体全体のロッキング振動の抑制も向
上させることができる。
【0062】また、上下方向の固有振動数も水平方向の
それよりも高く設定していることから、上下方向につい
ての剛性も高く、ロッキングに対する剛性も大きくする
ことができる。
【0063】さらに、上下方向の減衰定数を水平方向の
減衰定数より大きくとっているので、仮に地震上下動が
水平動より大きい場合でも、床本体が上下方向に過大に
変位することを抑制することができる。また、ロッキン
グ振動が発生した場合でもロッキング振動によって発生
する上下相対変位を第2の減衰手段にて減衰させ、ロッ
キング振動を抑制することができる。よって、床本体に
過大な上下方向の変位やロッキング振動が地震動により
発生しても、上下方向の変位やロッキングによる回転変
位を抑制することができるので、第2の復元手段に過大
な変形を与えず、その破損を防ぐことができると共に、
上下方向振動やロッキング振動を効率良く低減でき3次
元免震効果を向上させることができる。
【0064】請求項8記載の免震装置によれば、メンテ
ナンスなどで持ち上げたり、あるいは、万一、非常に大
きな上下地震動により、床本体が上下方向に大きく変位
しても、支持手段が筒体から外れることを阻止でき、常
に筒体、第2の復元装置、第2の減衰装置および支持手
段を一体にしておくことができるため免震効果の信頼性
向上を図ることができる。
【0065】請求項9記載の免震装置によれば、筒体内
壁と支持手段外壁との間に発生する摩擦力は小さいの
で、支持手段の上下方向の動きは滑らかとなり、摩擦力
が床本体に対してアンバランス振動を励起させる可能性
を低減させることができる。よって、特に上下方向の免
震効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る免震装置の第1の実施の
形態を示す側面図、(b)は(a)におけるA−A線矢
視断面図。
【図2】(a)は図1(b)におけるB−B線矢視断面
図、(b)は(a)において記号Iで示した部分を拡大
して示す縦断面図、(c)は(b)におけるC−C線矢
視断面図。
【図3】(a)は本発明に係る免震装置の第2の実施の
形態を示す側面図、(b)は(a)において記号IIで
示した部分を拡大して示す側面図。
【図4】(a)は本発明に係る免震装置の第3の実施の
形態において、復元力装置側の下部係合部材と床本体側
の上部係合部材の配置を示す側面図、(b)は地震時に
床本体が水平・上下方向に変位した場合の床本体と復元
力装置の下部係合部材と床本体側の上部係合部材の動き
の概念を示す側面図。
【図5】(a)は本発明に係る免震装置の第4の実施の
形態において、復元力装置側の下部係合部材、床本体側
の上部係合部材の配置を示す側面図、(b)は地震時に
床本体が水平・上下方向に変位し、回転した場合の床本
体と復元力装置側の下部係合部材と床本体側の上部係合
部材の動きの概念を示す側面図。
【図6】本発明に係る免震装置の第5の実施の形態を一
部縦断面で示す側面図。
【図7】(a)は本発明に係る免震装置の第6の実施の
形態において、上下免震装置の内部を一部縦断面で示す
側面図、(b)は床本体が上下方向に変位した場合の床
本体と上下免震装置と移動支持機構の位置関係を示す側
面図。
【図8】本発明に係る免震装置の第7の実施の形態を一
部縦断面で示す側面図。
【図9】免震装置の従来例を示す構成図。
【図10】免震装置の従来例を示す構成図。
【図11】免震装置の従来例を示す構成図。
【図12】免震装置の従来例を示す構成図。
【図13】免震装置の従来例を示す構成図。
【図14】免震装置の従来例を示す構成図。
【図15】免震装置の従来例を示す構成図。
【図16】免震装置の従来例を示す構成図。
【符号の説明】
1…構造床 2…床本体 3…
移動支持機構 4…復元力装置 5…摺動部材 6…
水平減衰装置 7…ストッパ 8…引っ張りばね 9…
係合部材 10…すべり板 11…免震対象構造体 12
…ボール 13…ガイド機構 15…突起 16…下部係合部材 17…軸 18
…軸受け 19…ローラー 20…軸部ベース 21
…上部係合部材 22…ガイド部材 23…筒体 23
a…上下免震装置 24…上下方向弾性体 25…上下方向減衰装置 26…接触部材 31…はり 32
…弾性部材 33…筒体上部固定板 34…移動支持体上部筒体 35…移動支持体機構突起36…筒体突起 37
…筒体摺動部材 39…上下方向ばね部材 40…外筒 41
…内筒 42…ベース板部材 43…摩擦部材 44
…水平方向ばね部材 45…ばね固定用突起 46…ばね固定部材 47
…上下方向減衰部材 48…ばね受け 50…ボール 51
…皿形ボール受け板 52…空気ばね 55…架台 56
…水平方向免震部材 57…上下方向免震部材 58…上下方向ベアリング部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造床上に配置され免震対象物を載置す
    る床本体と、前記床本体が構造床に対して水平方向に変
    位したときに前記床本体に復元力を与える第1の復元手
    段と、水平方向に変位したときに減衰力を与える第1の
    減衰手段と、前記床本体から前記構造床側に突設された
    上部係合部材と、この上部係合部材に接触しながら摺動
    し前記第1の復元手段に設けられた下部係合部材と、前
    記床本体下部に設けられ上下方向に変位したときに復元
    力を与える第2の復元手段と、上下方向に変位したとき
    に減衰力を与える第2の減衰手段と、前記床本体を水平
    方向に移動可能に支持する支持手段とを有することを特
    徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の復元手段は、構造床に一対の
    ガイド機構が対向して設けられ、この対向設置された各
    々一対のガイド機構の間に前記対向方向にのみ摺動可能
    に設けられた一対の摺動部材と、この一対の摺動部材間
    を連絡する弾性体と、前記一対の摺動部材が所定の距離
    以内に接近することを防止する第1の停止部材とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の免震装置。
  3. 【請求項3】 前記下部係合部材は、前記上部係合部材
    に接触しながら摺動する回転部材と、この回転部材を軸
    受けを介して支持する軸とを有することを特徴とする請
    求項1または2記載の免震装置。
  4. 【請求項4】 前記上部係合部材と接触して摺動する前
    記下部係合部材を構成する回転部材の上下方向長さは回
    転部材と接する上部係合部材の接触部材の上下方向方向
    長さと床本体における上下方向の予め求められた所定の
    想定最大変位の2倍の和より大きく、下部係合部材の回
    転部材上端は上部係合部材の接触部材上端より高い位置
    にあり、その差は床本体における地震時の上下方向の前
    記最大想定変位以上であり、また、下部係合部材の回転
    部材下端は上部係合部材の接触部材下端より低い位置に
    あり、その差は床本体における地震時の上下方向の前記
    最大想定変位以上であることを特徴とする請求項3記載
    の免震装置。
  5. 【請求項5】 前記下部係合部材と接触する前記上部係
    合部材の接触面に上部係合部材よりも低摩擦係数を有す
    る接触部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4記
    載の免震装置。
  6. 【請求項6】 前記下部係合部材と接触する前記上部係
    合部材の接触面に設けた前記低摩擦係数を有する接触部
    材と前記上部係合部材との間に上部係合部材の剛性より
    小さい弾性部材を介挿したことを特徴とする請求項5記
    載の免震装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の復元手段は筒体内に収納され
    た螺旋状の弾性体であって、第2の減衰手段はこの螺旋
    状の弾性体の内部に収容され、前記支持手段はこの第2
    の減衰手段および前記第2の復元手段の下部に設けられ
    て筒体内に収納され、前記第2の復元手段の前記床本体
    と前記免震対象物との全体重量に対する上下方向固有振
    動数は、第1の復元手段の前記床本体と前記免震対象物
    との全体重量に対する水平方向固有振動数よりも大き
    く、前記第2の減衰手段の前記床本体と前記免震対象物
    との全体重量に対する上下方向減衰定数は、第1の減衰
    手段の前記床本体と前記免震対象物との全体重量に対す
    る水平方向減衰定数よりも大きいことを特徴とする請求
    項1記載の免震装置。
  8. 【請求項8】 前記螺旋状の弾性体が収納される筒体の
    下端と前記水平方向に移動自在の支持手段の上端に筒体
    下端と前記支持手段上端の上下方向の相対的変位量が0
    以下となるの場合に互いの相対的な動きを拘束する第2
    の停止部材を有し、この第2の停止部材設置時の前記支
    持手段上端と前記筒体下端との上下方向の距離は床本体
    における地震時の上下方向の予め求められた所定の最大
    想定変位より大きいことを特徴とする請求項7記載の免
    震装置。
  9. 【請求項9】 前記水平方向に移動自在の支持手段が収
    納される筒体の内壁に、この内壁と前記支持手段との間
    に介挿され、前記支持手段と接してこの支持手段と前記
    筒体との水平方向の相対的な移動のみを拘束する支持手
    段または筒体よりも低摩擦材を設けた上下方向スライド
    部材を有することを特徴とする請求項7または8記載の
    免震装置。
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