JP6068940B2 - シートシャッター - Google Patents

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Description

本発明は、シートシャッターに関するものである。
シートシャッターはシート状のシャッターカーテンによって建物開口部を開閉するものであるが、シート自体は軽量であるため、動作可能風圧を向上させてシャッターカーテンを円滑に降下させるために、シートの下端に所定重量のウェイトを設ける必要がある。
従来、シートシャッターのボトムウェイトとしては、建物開口部の幅方向全体に延びる長尺状の鉄棒等が用いられている。しかしながら、このような長尺状のボトムウェイトは、自重によって長さ方向中央部の下方への撓みが大きくなり、シートの幅方向中央部位が下方に垂れ下がり易いという不具合がある。
本出願人は、シートシャッターのシートの下端部に、該シートの幅方向左右端部に位置させてボトムウェイトを設けることで、シート下端の中央部位が下方に垂れ下がるのを防止することを提案している(特許文献1〜3)。図11に、メインシート1´の下端に形成した袋状部10(11)内の幅方向左右端部に設けたボトムウェイト9´、左右のボトムウェイト9´間に設けたスペーサ及び緩衝材としてのウレタンパイプ12´を備えたシャッターカーテンを示す。
しかしながら、シートの幅方向端部にのみボトムウェイトを設けると、シートの幅方向両端部にのみ重量が加わるため、シートに皺(正面視「ハの字」状の皺)が生じ得ることがわかった。かかる皺は殆ど目立たないものでありシートの外観を損ねるものではないが、シャッターの設置場所等によっては、皺が生じることを可及的に防止することが望ましい。
本出願人は、シートに所定以上の負荷が作用した場合に、ガイド溝が拡開してシート端部がガイドレールから抜け出るように構成したシートシャッターを提案している(特許文献1〜3)。
ここで、図11に示すようなシートが、強風によってガイドレールから抜け出すと、軽量のウレタンパイプ12´のみが設けられたシート下端の中央部位と、ボトムウェイト9´により重量がある両端部位とが、ばらばらにばたつくことで、両端部位が暴れやすく、シート端部離脱後のシート復帰動作(シャッターカーテンを全開位置まで上昇させる)に支障が出るおそれがある。
左右のボトムウェイト9´は、金属小球を詰めた布袋から形成されるが、シートが吊られた状態では金属小球が布袋内で横方向に広がることで、布袋が潰れて側面視において丸い形状となる。布袋が丸い形状となることで、端部シート2も側面視において丸みを帯びるため(図12(B))、平面視において端部シート2がガイドレール40に対して斜めに引き出され(図13(A)下図)、シャッター開閉時におけるガイド要素3とガイドレール40との摩擦が大きくなる。さらに、端部シートも側面視において丸みを帯びるため、閉動作時に端部シートがガイドレール40の上端40Aに引っ掛かったり、ガイドレール40上方の開口Cから外れてしまうおそれがある(図14)。
シートに所定以上の負荷が作用した場合に、ガイド溝が拡開してシート端部がガイドレールから抜け出るように構成したシートシャッターにおいて、通常のシャッター使用時に生じ得る負荷でシート端部がガイドレールから簡単に外れてしまうことを防止するために、ガイドレールを、建物開口部の前後方向に揺動させてシートの撓み(膨らみ)に追従させることで、ガイドレールにより均一な力を作用させてガイド溝が拡開しないようにしている。このような可動ガイドレールを備えたシートシャッターのシート下端のボトムウェイトは、シートの撓み(膨らみ)に合わせて建物開口部の前後方向に撓むことが要求される。シート下端のボトムウェイトをシート幅方向に亘る鋼製パイプ9´´等から構成した場合には、シート下端(鋼製パイプ等)が撓みにくいため、平面視において端部シート2がガイドレール40に対して斜めに引き出され(図13(B))、シートが膨らんだ時の衝撃力が良好にシート引抜き力に変換されない。
特開2001−12170 特開2007−177534 特開2008−133633
本発明は、上記不具合を解決するために創案されたものであって、良好にシートを降下させることができるものであると共に、建物開口部の前後方向に撓むことが可能であり、かつ、シートの皺が生じ難い、シートシャッターのシート下端部の構造を提供することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
建物開口部の幅方向両端に立設したガイドレールと、
シャッターカーテンを形成するシートと、
前記シートの幅方向両端部に高さ方向に亘って設けられた複数のガイド要素と、
前記シートの下端に設けたボトムウェイトと、
を備えたシートシャッターにおいて、
前記ボトムウェイトは、前記シートの幅方向に延びる複数枚のボトムシートを、垂直姿勢で重ね合わせてなる積層体であり、各ボトムシートは、建物開口部の前後方向の撓みを許容する柔軟性を備えている、
シートシャッター、である。
積層体を構成する各ボトムシートは、シートの厚さ方向に曲がることができる柔軟性を備えている一方、垂直姿勢(例えば、壁に立てかけた状態)において座屈することがなく、上下方向に延びた姿勢が維持される程度の剛性を備えている。ボトムシートは、シャッターカーテンの略全幅に亘って設けられる。シャッターカーテンを良好に降下させるためにボトムシートには所定の重量が必要であるが、本発明では、1枚の肉厚のシートを用いずに、複数枚のシートの積層構造を採用した。
ボトムシートの積層体は、当該積層体の建物開口部の前後方向の撓みを許容する柔軟性を備えており、風圧を受けた時のシャッターカーテンの膨らみに追従して良好に撓むことができる。また、ボトムシートの積層体は、シャッターカーテン全幅に亘って均等な荷重を提供するものでありながら、高さ方向には一定の強度があり、高さ方向の撓みが殆どないため、幅方向中央部位の下がりも生じ難い。
1つの態様では、ボトムシートは、アスファルトやゴムや樹脂を主材として形成された高比重(2〜4)の材料からなる。1つの態様では、アスファルトやゴムや樹脂に錘(金属粉、金属ワイヤ、金属球、金属片、金属シート)を混入ないし固定させることで、高比重のボトムシートを得る。
1つの態様では、前記シートは、メインシートと、メインシートの幅方向両端部に設けた端部シートと、からなり、前記ガイド要素は端部シートの縁部に設けてあり、メインシートの下端部位にボトムウェイトを内装する袋状部が形成されている。
1つの態様では、積層体の下方に別部材からなる緩衝材が設けられ、当該緩衝材は、例えば、袋状部の下面と、当該袋状部を覆うように設けた外側袋状部との間に位置して設けられる。
1つの態様では、前記各ボトムシートは、アスファルト、ゴム、樹脂からなる群から選択された1つあるいは任意の組み合わせに金属粉を混入してなる可撓性板状体(例えば、金属粉混入アスファルトシートや金属粉混入ゴムシート)であり、当該可撓性板状体を重ね合わせて積層体が形成されている。なお、可撓性板状体には、金属粉に加えて、他の物質が混入されていてもよい。
1つの態様では、金属粉は鉄粉である。
1つの態様では、金属粉混入可撓性板状体の比重は2〜4である。
1つの態様では、金属粉混入可撓性板状体の両面には繊維シートが貼着されている。
1つの態様では、前記積層体は、錘混入中央シートと、当該中央シートの両側にそれぞれ位置する1枚以上の側方緩衝シートと、から構成されている。
1つの態様では、前記中央シートは、錘混入の樹脂シートないしゴムシートであり、前記錘としては、金属(幅方向に延びる金属ワイヤ、金属球、金属片、金属シート等)が例示される。
1つの態様では、前記側方緩衝シートは、ゴム、樹脂、発泡剤(発泡ウレタンフォーム)等から形成される。
前記積層体の下端に、中央シートの下端を覆うように緩衝部を形成してもよい。例えば、緩衝用シートを下方で折り返して2つ折りにすることで、1枚のシートから、第1側の側方緩衝シート、第2側の側方緩衝シートを形成してもよく、この場合、下端の折り返し部が緩衝部となる。
1つの態様では、前記積層体を形成する複数枚のボトムシートは、長さ方向両端部位において固定手段により一体化されている。
ここで積層体において、重なり合う面同士は単に接触しており、積層体が建物開口部の前後方向に湾曲した時に、接触部位の摩擦力を超える力が作用すると、各ボトムシートが、それぞれのボトムシートに作用する力に応じて適宜湾曲することで、重なり合ったボトムシートは長さ方向に僅かに摺動しながらズレることができる。
1つの態様では、固定手段は、積層体を厚さ方向に貫通する軸部材(例えばボルト)である。
1つの態様では、前記ガイドレールは建物開口部の前後方向に揺動可能となっており、シャッターカーテンを形成するシートが撓んだ時に当該シートの撓みに追従して揺動するようになっている。
1つの態様では、前記シートに所定以上の負荷が作用したときに、シート端部及びガイド要素をガイドレールのガイド溝から離脱させるようになっており、前記ガイドレールの上方部位あるいは高さ方向中途部位には、ガイドレールから離脱したシート端部及びガイド要素をガイド溝内に復帰させるための開口が形成されている。
本発明では、シャッターカーテンを形成するシートの下端に設けたボトムウェイトは、前記シートの幅方向に延びる複数枚のボトムシートを、垂直姿勢で重ね合わせてなる積層体であり、各ボトムシートは、建物開口部の前後方向の撓みを許容する柔軟性を備えているので、シートの幅方向全体に亘ってボトムウェイトの自重が作用することで皺が発生し難く、シートに風圧が作用したり人や障害物が当った時には、ボトムウェイトを構成する各ボトムシートが曲がって力を分散するので、1枚単位での外側部分の伸び量が小さいため、湾曲時にボトムウェイトが折れて裂けてしまうようなことがない。また、各ボトムシートは垂直姿勢にあるので、中央部位が下方に垂れ下がり難くなっている。
シートシャッターの部分正面図である。 図1の縦断面図である。 シャッターカーテンの正面図である。 シャッターカーテンの部分平面図、部分正面図、である。 1つの態様に係るシャッターカーテンの幅方向端部とガイドレールとの関係を示す平面図である。 シャッターカーテンの下端部位の縦断面図であって、第1の実施形態を示す図である。 シャッターカーテンの下端部位の縦断面図であって、(A)は第2の実施形態、(B)は第3の実施形態を示す図である。 ボトムウェイトの納まりの他の実施形態を示す図である。 シャッターカーテンの下端部位の横断面図であり、本実施形態に係るボトムウェイトの作用を説明する図である。 シャッターカーテンの下端部位の横断面図であり、比較例に係るボトムウェイトの作用を説明する図である。 従来のボトムウェイトを備えたシャッターカーテンの正面図である。 (A)は従来のボトムウェイトを備えたシャッターカーテンの下端の部分正面図、(B)は図12(A)の側面図、(C)は本実施形態に係るボトムウェイトを備えたシャッターカーテンの側面図、である。 (A)は従来のボトムウェイトを備えたシャッターカーテン端部の平面図であり、上図はシート上方部位の平面図、下図はシート下方部位の平面図である。(B)はシート下端のボトムウェイトをシート幅方向に亘る鋼製パイプ等から構成した場合の作用を示す平面図である。 従来のボトムウェイトを備えたシャッターカーテンの閉動作時の不具合を説明する図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1、図3に示すように、シートシャッターのシャッターカーテン1は、メインシート1´と、メインシート1´の幅方向両端に設けた左右の端部シート2と、からなる。メインシート1´と端部シート2とは、メインシート1´の幅方向両端部と、端部シート2の基端側部位と、を重ね合わせて溶着、縫着、接着等することで一体化されている。シャッターカーテン1の幅方向両端縁、すなわち、端部シート2の縁部には、高さ方向に沿ってガイド要素3が設けてある。
建物開口部の幅方向左右両側には、高さ方向に垂直状に延びるガイドレール組立体4が立設されており、シャッターカーテン1の幅方向両端部(より具体的には、端部シート2の縁部及びガイド要素3)がガイドレール組立体4のガイドレール40の溝内に受け入れられて、高さ方向に案内されるようになっている。
建物開口部上方には、シャッターケース5が設けてあり、シャッターケース5内には、開口幅方向に水平状に延びる巻取シャフト6と、巻取シャフト6を回転駆動させる開閉機7と、が配置されている。図1に示すように、巻取シャフト6の長さ寸法とシャッターカーテン1のメインシート1´の幅寸法は略同じ長さLである。
シャッターカーテン1のメインシート1´の上端は巻取シャフト6に連結されており、建物開口部の開閉時には、開閉機7による駆動によって巻取シャフト6を第1の方向・第2の方向に回転させることで、シャッターカーテン1が、その左右両端部(端部シート2の縁部及びガイド要素3)がガイドレール40に案内されながら上昇・下降して、巻取シャフト6に巻き取られ、あるいは巻取シャフト6より繰り出されるように構成されている。
図1、図2、図4に示すように、1つの態様では、ガイド要素3は端部シート2の縁部に沿って上下方向に連続状に設けられている。このようなガイド要素3は、一対のファスナの一方のファスナ要素から構成することができる。ガイド要素の態様は、このものに限定されるものではなく、特許文献1〜3に開示するように、端部シートの縁部に沿って上下方向に間隔を存して複数設けたガイドブロックからガイド要素を構成してもよい。
ガイドレール組立体4は、開口高方向に延びる長尺状のガイドレール40と、開口高方向に延びる柱状のガイドレール支持部41と、を備えている。ガイドレール支持部41は、床面からシャッターケース5の下面に亘る高さを備えている一方、ガイドレール40の上端40Aは、シャッターケース5の下面よりも所定寸法下方に位置している。
図1、図2に示すように、ガイドレール40の上端40Aの上方に位置して、上部ガイド8が設けてある。図示の態様では、上部ガイド8は、ガイドレール支持部41に連結されている。上部ガイド8の上端は、シャッターケース4の下面にまで達している。上部ガイド8の下端8Aとガイドレール40の上端40Aは離間しており、ガイドレール40から離脱したシート端部(端部シート2の縁部及びガイド要素3)を復帰させるための開口Cが形成されている。シャッターカーテン1の端部シート2の縁部及びガイド要素3がガイドレール40から外れた時に、シャッターカーテン1を上昇させることで、外れた端部シート2の縁部及びガイド要素3は、開口Cから上部ガイド8のガイド溝400に案内され復帰する。
図1及び図2は、開口部全開状態を示しており、この実施形態では、シャッターカーテン1の端部シート2の下方部位は、上部ガイド8内に位置しており、高さHのいわゆるシート引き残し部が存在する。開口部全開時には、シャッターカーテン1の端部シート2の下端が、上部ガイド8内にあり、したがって、端部シート2の下端は、ガイドレール40の上端40Aよりも上方に離間した高さに位置している。
図5に示すように、ガイドレール40は、シャッターカーテン1の幅方向端部(端部シート2の縁部及びガイド要素3)を受け入れるガイド溝400を備えており、ガイド溝400の底側には、ガイドレール支持部41と連結するためのベース401が一体形成されている。なお、ガイド溝400を形成する部位と、ベース401とを別部材で構成して、互いに連結してもよい。
ガイドレール40は、対向状の側壁を備え、側壁間がガイド溝400となっており、側壁の先端側の前壁400a、400a間にガイド溝400の開口が形成されている。端部シート2は薄肉のシートから形成されており、ガイド溝400の開口幅は端部シート2を挿通できる程度に幅狭となっている。ガイドレール40は弾性を有する部材、例えば樹脂から形成されており、所定以上の力が加わることで、ガイドレール40の側壁が変形して拡開して、シャッターカーテン1の端部シート2の縁部のガイド要素3がガイド溝400から抜け出るようになっている。このようにシート端部離脱機能及び離脱した端部の自動復帰機能を備えたガイドレール、より具体的には、所定以上の負荷がシート状のシャッターカーテン1に作用した場合に、シャッターカーテン1の幅方向端部がガイドレール40から外れるようになっており、また、ガイドレール40から離脱したシャッターカーテン端部をガイドレール40内に自動復帰させるようになっているガイドレール構造は、特許文献2、3等にも記載されている。
ガイドレール40は、底側を連結手段に連結することで、ガイドレール支持部41に前後方向に揺動可能、かつ、幅方向に移動可能に支持されている。図5に示すように、本実施形態において、連結手段は、第1端と第2端を備えた軸部材(ボルト)42であり、軸部材42の第1端側は、ガイドレール支持部41の見込壁410に形成された受孔(軸部材42の揺動を許容する遊びがある)を挿通してベース401内に位置しており、第1端には軸径よりも大径の第1大径部(頭部)43が外装されている。軸部材42の第2端側は、ガイドレール支持部41内部に位置しており、第2端には軸径よりも大径の第2大径部(ナット)420が設けてある。ガイドレール支持部41の内部において、軸部材42には、第2大径部420と見込壁410との間に位置して、コイルスプリング44が外装されている。ガイドレール40は開口幅方向(図5のX方向)に移動自在であると共に開口部の前後方向(図5のY方向)に揺動自在であり、シャッターカーテン1の動きに追従して可動である。ガイドレール支持部41の見込壁410には断面視略コ字状の枠45が形成されており、枠45にはシール材46が設けてある。なお、開口幅方向に移動自在かつ開口部の前後方向に揺動自在であるガイドレール40の構成は図示の構成のものに限定されるものではない。このような可動なガイドレールは、特許文献1〜3等に記載されており、適宜参照することができる。公知である。コイルスプリング44が図示されているが、ゴム等の弾性部材を用いてもよい。
図6〜図7に示すように、シャッターカーテン1のメインシート1´の下端には、シート下方部位を折り返し溶着ないし縫着することで、メインシート1´(建物開口部)の幅方向に延びる袋状部10が形成されている。袋状部10には、メインシート1´の幅方向に延びるボトムウェイト9が設けてある。
ボトムウェイト9は、複数枚の長尺状のボトムシート90A〜90E、93、94、96、97を垂直姿勢で重ね合わせた積層体と、当該積層体の長さ方向両端部を固定して一体化する固定手段91と、からなる。積層体を構成する各ボトムシートは、当該積層体の建物開口部の前後方向の撓みを許容する柔軟性を備えている。1つの態様では、ボトムシートは、アスファルトやゴムや樹脂を主材として形成された高比重(2〜4)の材料からなる。1つの態様では、アスファルトやゴムや樹脂に錘(金属粉、金属ワイヤ、金属球、金属片、金属シート等)を混入ないし固定させることで、高比重のボトムシートを得る。本実施例では、ボトムシートは、アスファルトに酸化鉄粉及び炭酸カルシウムを混入した板状体の両面にポリエステル不織布を貼着することで形成されている。
本実施形態では、積層体を形成する複数枚のボトムシートは、長さ方向両端部位のみにおいて固定されており、重なり合う面同士は単に接触しており、積層体が建物開口部の前後方向に湾曲した時に、接触部位の摩擦力を超える力が作用すると、各ボトムシートが、それぞれのボトムシートに作用する力に応じて適宜湾曲することで、重なり合ったボトムシートは長さ方向に僅かに摺動しながらズレることができる。
図6〜図7に示すように、メインシート1´の下端には、さらに、ボトムウェイト9を収容する袋状部10を外側から包むようにシートを溶着ないし縫着することで外側袋状部11が形成されている。図6、図7(A)に示すように、袋状部10の下端と外側袋状部11との間には、メインシート1´の幅方向に亘ってゴムパイプやウレタンパイプからなる緩衝材12を設けてもよい。
図6に基づいて第1実施形態を説明する。図6に示すように、シャッターカーテン1のメインシート1´の幅寸法と略同じ長さ(典型的には、メインシート1´の幅寸法よりも少し短い)の5枚の鉄粉混入ゴムからなるボトムシート90A〜90Eを垂直姿勢として重ね合わせて積層体を形成し、当該積層体をメインシート1´の下端の袋状部10内に挿入すると共に、積層体の長さ方向両端部を、固定手段91(ボルトとナット)によって、袋状部10のシートと共に一体化することでボトムウェイトが構成されている。ボトムシート90A〜90Eを形成する鉄粉混入ゴムの比重は2〜4であり、1つの態様では3である。積層体の下方に位置するように、袋状部10の下端と外側袋状部11との間には、メインシート1´の幅方向に亘って緩衝材12が設けてある。図6の態様では、5枚のボトムシート90A〜90Eから積層体が形成されているが、ボトムシートの枚数は限定されない。
図12(C)は本実施形態に係るボトムウェイト9を備えたシャッターカーテンの側面図を示し、図12(B)の従来例と比較すると明らかなように、積層体からなるボトムウェイト9の厚さは、従来のボトムウェイト9´に比べて薄く、端部シート2の下方部位のガイド要素3の位置は、図12(B)に比べて中央に寄っており、ガイド要素3をガイドレール40に受け入れた時に端部シート2及びメインシート1´の変形量が少なくて済む。図8は、ボトムウェイト9の納まりの他の実施形態を示し、図8に示す態様では、端部シート2のガイド要素3の位置は、下方部位を含めて高さ方向に鉛直状となっている。この態様では、メインシート1´の下方部位を両側から覆うようにシート体10aを折り返して装着することで、メインシート1´の下方部位の一側に袋状部10、他側に袋状部10´が形成されており、袋状部10には、2枚のボトムシート90A、90Bが設けてあり、袋状部10´には、2枚のボトムシート90C、90Dが設けてある。すなわち、メインシート1´及び端部シート2の両側に位置して、それぞれ、袋状部10、袋状部10´を形成することで、ガイド要素3を、下方部位を含めて高さ方向に亘って直線状にすることができる。
このようなシート下端部構造を備えたシートシャッターにおいて、シャッター開閉時には、シャッターカーテン1の左右両端部に設けたガイド要素3がガイドレール40の溝部に案内されることで、シャッターカーテン1は昇降する。開口部全閉時に、シャッターカーテン1に面圧が作用すると、シャッターカーテン1の左右両端に設けたガイド要素3がガイドレール40の内壁に当接することで、面圧に対抗するようになっている。ガイドレール40は、開口幅方向に移動可能であると共に、開口部の前後方向に揺動可能であり、風圧や人や物が当ることでシャッターカーテン1が撓んだ場合には、ガイドレール40がシャッターカーテン1の動きに追従して可動となっている。結果として、シャッターカーテン1が撓んだ場合であっても、ガイド要素3がガイドレール40の前壁400a、400aと全体で当接することで均一な力で抜け止めできる。
図9は、図6に示すボトムウェイト9が、シャッターカーテン1が撓むことによって湾曲した状態を示す。ガイドレール40が開口幅方向に移動自在であり、かつ、開口部の前後方向に揺動自在であるので、シャッターカーテン1に物がぶつかったり、風圧が作用してシャッターカーテン1が膨らむと、ガイド要素3を介してシャッターカーテン1が膨らんだ方向にガイドレール40が引っ張られ、軸部材がガイドレール支持部材41の見込壁410の受孔を介して、スプリング44を圧縮しながら図5の状態から斜め方向へ突出する。
5枚のボトムシート90A〜90Eは、両端が固定手段91によって一体化されているが、各ボトムシート90A〜90Eは柔軟性を備えており、シャッターカーテン1の膨らみにしたがって湾曲する。各ボトムシート90A〜90Eは、各層毎に外側(膨出側)が伸長し、内側が圧縮しながら湾曲し、結果として、積層体が一体で湾曲状に撓むことができる。シャッターカーテン1の膨らみにしたがって積層体(ボトムシート90A〜90E)が湾曲する時には、各ボトムシート90A〜90Eは、1枚ごとに、外側が伸長し、内側が圧縮しながら摺動して湾曲する。積層体の湾曲時の力を各ボトムシート90A〜90Eが独立して湾曲することで力が分散され、シート1枚単位での外側部分の伸び量が小さいため、外側のボトムシート90Aが裂けてしまうようなことがない。
図10に比較例を示す。ここでは、肉厚で長尺状の1本の鉄粉混入ゴムからボトムウェイト9aを形成した。実際に、本発明者等が試験を行ったところ、シャッターカーテン1が撓むことによってボトムウェイト9aが湾曲した時には、長さ方向の中央部位の外側において材料の亀裂が観察された。これは、ボトムウェイト9aが肉厚であるため、湾曲して外側が伸長し、内側が圧縮した時に、外側の伸び量が大きくなって、ボトムウェイト9aを形成するゴムの限界伸び量を超えてしまったことによるものと考えられる。
図9の状態から、ガイドレール40に作用する力が解除されると、突出したボルト軸部材42がスプリング44のスプリング力で図5の状態に復帰する。逆に、シャッターカーテン1に強風が作用したり、物がぶつかったりした場合等には、ガイドレール40が弾性を有する樹脂から形成されているため、ガイド溝400が拡開して、シャッターカーテン1の端部のガイド要素3がガイド溝400から抜け出るようになっている。こうすることで、シャッターカーテン1あるいはガイドレール40が破損することを防止している。
シャッターカーテン1の幅方向端部のガイド要素3がガイドレール40から離脱した場合には、開閉機7によって巻取シャフト6を回転させてシャッターカーテン1を上昇させることで、離脱したガイド要素3及び端部シート2の縁部はガイドレール40の上端40Aと上部ガイド8の下端8Aの間の開口Cから上部ガイド8の内部空間に誘導案内され、開口部全開状態において、シャッターカーテン1の端部シート2の下方部位が上部ガイド8内に位置した状態となって自動復帰する(図1、図2)。
図7(A)は第2実施形態、図7(B)は第3実施形態に係るボトムウェイト9を示す。図7に示した実施例は共に、錘混入中央シート93、96と、当該中央シートの両側にそれぞれ位置する1枚以上の側方緩衝シート94、97と、からサンドイッチ構造を備えたボトムウェイト9の積層体に関する。
図7(A)において、積層体は、シャッターカーテン1のメインシート1´の幅寸法と略同じ長さ(典型的には、メインシート1´の幅寸法よりも少し短い)の1枚の錘混入中央シート93と、当該錘混入中央シート93の第1側の1枚の側方緩衝シート94、第2側の1枚の側方緩衝シート94、からなる。本実施例では、錘は金属ワイヤ92であり、金属ワイヤ92を固定する樹脂から錘混入中央シート93が形成されている。側方緩衝シート94は、発泡材(発泡ウレタンフォーム等)から形成されている。当該積層体をメインシート1´の下端の袋状部10内に挿入すると共に、積層体の長さ方向両端部を、固定手段91(ボルトとナット)によって、袋状部10のシートと共に一体化することでボトムウェイト9が構成されている。積層体の下方に位置するように、袋状部10の下端と外側袋状部11との間には、メインシート1´の幅方向に亘って緩衝材12が設けてある。
図7(B)において、積層体は、シャッターカーテン1のメインシート1´の幅寸法と略同じ長さ(典型的には、メインシート1´の幅寸法よりも少し短い)の1枚の錘混入中央シート96と、当該錘混入中央シート96の第1側の2枚の側方緩衝シート97、第2側の2枚の側方緩衝シート97、からなる。本実施例では、錘は幅方向に延びる複数本の金属ワイヤ95であり、金属ワイヤ95を固定する樹脂(例えば、塩化ビニル樹脂)から錘混入中央シート96が形成されている。側方緩衝シート97は、ゴム等から形成されている。本実施例では、緩衝用シートを下方で折り返して2つ折りにすることで、1枚のシートから、第1側の側方緩衝シート97、第2側の側方緩衝シート97が形成されている。また、このものでは、下端の折り返し部が積層体の下端の緩衝部となっている。当該積層体をメインシート1´の下端の袋状部10内に挿入すると共に、積層体の長さ方向両端部を、固定手段91(ボルトとナット)によって、袋状部10のシートと共に一体化することでボトムウェイト9が構成されている。
本発明は、シートシャッターに用いることができる。
1 シャッターカーテン
3 ガイド要素
40 ガイドレール
9 ボトムウェイト
90A〜90E、93、94、96、97 ボトムシート
91 固定手段
10 袋状部

Claims (5)

  1. 建物開口部の幅方向両端に立設したガイドレールと、
    シャッターカーテンを形成するシートと、
    前記シートの幅方向両端部に高さ方向に亘って設けられた複数のガイド要素と、
    前記シートの下端に設けたボトムウェイトと、
    を備えたシートシャッターにおいて、
    前記ボトムウェイトは、前記シートの幅方向に延びる複数枚のボトムシートを、垂直姿勢で重ね合わせてなる積層体であり、各ボトムシートは、建物開口部の前後方向の撓みを許容する柔軟性を備えており、前記積層体は、各ボトムシートが湾曲することで、前記シートの膨らみに追従して撓むようになっている、
    シートシャッター。
  2. 前記各ボトムシートは、アスファルト、ゴム、樹脂からなる群から選択された1つあるいは任意の組み合わせに金属粉を混入してなる可撓性板状体であり、当該可撓性板状体を重ね合わせて積層体が形成されている、請求項1に記載のシートシャッター。
  3. 前記積層体は、錘混入中央シートと、当該中央シートの両側にそれぞれ位置する1枚以上の側方緩衝シートと、から構成されている、請求項1に記載のシートシャッター。
  4. 前記積層体を形成する複数枚のボトムシートは、長さ方向両端部位において固定手段により一体化されている、請求項1〜3いずれか1項に記載のシートシャッター。
  5. 前記ガイドレールは建物開口部の前後方向に揺動可能となっており、シャッターカーテンを形成するシートが撓んだ時に当該シートの撓みに追従して揺動するようになっている、請求項1〜4いずれか1項に記載のシートシャッター。
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